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【経験・タイプ別例文9選】製造業の志望動機の書き方徹底解説

「製造業の志望動機って何を書けばいいの?」
「未経験でも受かる志望動機とは?」

製造業に就職・転職を考えている方の中には、このような悩みを抱えている方も多いでしょう。

そこで本記事では、製造業の志望動機の書き方を採用者が注目するポイントやNG例、経験・タイプ別の例文を交えて徹底解説していきます。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

そもそも製造業とは何か?

製造業とは、「原材料や素材を加工・組み立てして製品を生産・販売する産業」のことです。その製品は、自動車、電気機器、食品、医薬品、化粧品など多岐に渡ります。

また、「製造業」の代わりに「メーカー」という言葉が使われることもありますが、この2つに大きな違いはありません。メーカーは「モノ(製品)」を作っている企業を指し、製造業に該当します。

製造業で求められる4つの適性とは?

志望動機を書く前に、まず製造業で求められる適性を把握しておきましょう。製造業で求められる適性を把握することで、企業のニーズを理解することにも繋がります。

これらの適性を効果的にアピールする例文も用意しました。下のボタンから飛んで、参考にしてみてくださいね。

製造業で求められる適性は以下の4つです。

  1. ものづくりが好き
  2. 協調性がある
  3. コツコツ根気よく作業できる
  4. 正確な作業ができる

①ものづくりが好き

ものづくりが好きな人は、モノを作ることに対するやりがいからモチベーションを保ちやすく、成長意欲も高いため製造業に向いています。

実際に、製造業では細かい調整や工夫が求められる場面もあるため、ものづくりへのこだわりを持っている人ほど楽しさを感じやすいでしょう。

また、ものづくりへの興味は製造業を志望する明確な理由になるため、採用者にも熱意が伝わりやすいです。

例えば、学生時代にプラモデルやDIYに夢中になった経験や、アルバイトの組み立て作業で工夫した点などを盛り込み、ものづくりに興味を持ったきっかけを詳細に伝えましょう。

②協調性がある

協調性がある人は製造業に向いています。製造業と聞くとひとりで黙々と作業する仕事をイメージしがちですが、実際には製品の完成に多くの人が関わっているため協調性が重視されるのです。

例えば、設計部門や品質管理部門と連携しながら作業を進めたり、ライン作業では複数の作業員が分担しながら一つの製品を完成させる必要があります。

過去に部活やアルバイトなどチームで目標に向かって取り組んだ経験がある人は、協調性を発揮したエピソードとしてアピールしていきましょう。

また、周囲と協力してより良い作業環境を作る意識を持っていることを伝えると、さらに好印象につながります。

③コツコツ根気強く作業できる

製造業では同じ作業を繰り返し行うことがあるため、根気強く作業できる人材が求められています。

例えば、部品の組み立て作業では図面やマニュアルに従って同じ工程を繰り返したり、検品・検査業務では、小さな異常を見逃さないように地道な確認を続ける作業が発生します。

志望動機を書く際には、これまで根気よく取り組んできた経験を具体的に示すと良いでしょう。

例えば、アルバイトで長時間単純作業をこなした経験や、勉強やスポーツでコツコツと努力を積み重ねた経験などが挙げられます。

こうした特性を活かせることを伝えることで、製造業への適性をより効果的にアピールできるでしょう。

④正確な作業ができる

正確な作業ができる人は製造業に向いています。製造業では、顧客に安定した品質で製品を提供する必要があるため、細かい作業や繰り返しの作業の中でも正確さを心がけ、ミスを減らす意識が大切なのです。

志望動機を考える際には、正確な作業を求められる環境でどのように対応してきたかを伝えると効果的です。

例えば、前職でミスを防ぐために工夫をした経験や、細かい作業を得意とするエピソードを交えると、説得力が増します。

また、几帳面な性格や細部へのこだわりを活かして品質向上に貢献できることをアピールすると、採用者にも好印象を与えるでしょう。

製造業の採用者が注目するポイント3つ

次に、製造業の採用者が注目する3つのポイントを紹介します。採用者が注目するポイントを理解することで、志望動機を書く際に力を入れるべき箇所を把握できますよ。

採用者が注目するポイントは以下の3つです。

  1. 将来性があるか
  2. やる気があるか
  3. 企業の方針とマッチしているか

①将来性があるか

採用者は、応募者がどれだけ会社に貢献してくれるかを重視しています。「この人は入社後も努力を続け、成長していく可能性が高い」と思わせることができれば、選考で有利になるでしょう。

ただし、単に「成長していきたい」「貢献したい」といった抽象的な言葉だけでは、将来性は伝わりません。過去に長期的に取り組んだことや実績を交えながら、自身の学習能力や課題解決力をアピールすることが重要です。

例えば、何かのスキルを独学で習得し、それを仕事や学業に活かした経験や、継続的に努力を積み重ねた経験などを具体的に伝えましょう。

また、単に努力しただけでなく、その努力の結果どのような成果を出したのかまで含めると、より説得力が増します。

②やる気があるか

採用者は、応募者のやる気に注目しています。志望動機から熱意が伝わらない場合、「内定を出しても入社しないかもしれない」という理由から不採用にされる可能性が高くなってしまいます。

「貴社の〇〇という事業に魅力を感じている」「〇〇の分野でスキルを活かしたい」など、応募企業に対する強い興味や、入社後の具体的な目標を伝えることで、採用者に志望度の高さをアピールしましょう。

また、単にやる気があることを伝えるのではなく、過去に主体的に取り組んだ経験を具体的に示すと説得力が増します。

例えば、未経験の分野でも積極的に学んだ経験や、困難な課題に対して粘り強く取り組んだ経験を伝えることで、採用者に好印象を与えることができます。

③企業の方針とマッチしているか

「企業の方針とマッチしているか」は、採用者が合否を決める上で特に重要なポイントの一つです。

企業の方針と合わない人材は「入社後にミスマッチを感じ、早期退職するのではないか」と判断され、不採用になる可能性が高くなります。

例えば、志望動機を書く際は「貴社の〇〇という理念に共感し、その価値観のもとで働きたい」「〇〇のような環境でこそ、自分の強みを活かせると考えている」など、その企業の理念や事業内容をしっかりと理解し、自身の価値観と合致していることを明確に伝えることが重要です。

また、「共感しました」と述べるだけではなく、応募企業と似た環境の中でうまく馴染み、成果を上げたエピソードを紹介すると、よりリアルにマッチ度を伝えることができます。

【基礎編】製造業の志望動機でおさえるべき5つのポイント

以上のことを踏まえた上で、志望動機を書く際におさえるべきポイントを、基礎編と応用編に分けて解説していきます。

まずは基礎をおさえ、採用者が読みやすく、理解しやすい志望動機を作っていきましょう。

これらの基礎を実践したOK例とNG例を比較し、ポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてください。

「製造業に特化した応用編を先に見たい!」という方は下のボタンから飛んでみてくださいね。

  1. 結論から先に書く
  2. 客観的な事実を添える
  3. 職種に合った自分の強みを書く
  4. 「この人と一緒に働きたい」と思わせる文章を書く
  5. 資格を持っていたら効果的にアピールする

①結論から先に書く

結論は最初に持っていきましょう。結論を提示しないまま説明が続くと、採用者は着地点がわからないまま読み進めることになり、言いたいことが伝わりにくくなってしまいます。

【NG例】結論を後回しにした場合

NG例
前職では電子部品の組立てを担当し、品質向上のために手順書を作成しながら作業を進めていました。私は正確な作業を心がけることを大切にしており、集中力を持って取り組んできました。貴社は精密な製造技術に強みがあり、高度なスキルを身につけられる環境だと考えています。そのため、私は貴社に貢献できると考え、志望しました。

【OK例】結論を先に書いた場合

OK例
私は正確な作業が得意で、その強みを活かし貴社に貢献したいと考え、志望しました。前職では電子部品の組立てを担当し、ミスを防ぐために手順書を作成し、品質向上に努めました。貴社は精密な製造技術に強みがあり、高度なスキルを身につけられる環境だと考えています。これまでの経験を活かし、正確で効率的な作業を徹底し、貴社の生産力向上に貢献したいと思います。

\ ポイントを解説 /

①では結論を後回しにしているため要点が分かりにくく、最後まで読まないと志望動機の方向性が伝わりません。

結論を先に書くことで、最初に志望理由を明確にし、採用者がスムーズに内容を理解できるようにしましょう。

②客観的な事実を添える

自分の経験や強みをアピールする際は、具体的な成果など客観的な事実を添えて、話に説得力を持たせましょう。具体的な成果が思いつかない人は、他人目線からの評価などを入れることで客観性のある志望動機にできます。

【NG例】客観的な事実を添えていない場合

NG例
私はチームワークを活かしながら仕事をすることが得意で、貴社の製造ラインで活躍できると考え、志望しました。前職でも仲間と協力しながら業務に取り組み、生産率向上に努めました。貴社は生産効率向上に積極的に取り組んでおり、私の経験を活かせる環境があると考えています。

【OK例】客観的な事実を添えた場合

OK例
私はチームワークを活かしながら仕事をすることが得意で、貴社の製造ラインで活躍できると考え、志望しました。前職では3人1組での部品組立て作業を担当し、工程の見直しを行った結果、1時間あたりの生産数を20%向上させることに貢献しました。貴社は生産効率向上に積極的に取り組んでおり、私の経験を活かせる環境があると考えています。

\ ポイントを解説 /

①では客観的な事実がないため単なる自己評価に聞こえてしまい、アピール力が弱くなっています。

客観的な事実を入れることで説得力を増し、具体的な実績が伝わるようにしましょう。

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③職種に合った自分の強みを書く

職種に合った強みをアピールしましょう。採用者は志望動機を通して、あなたの業務への適性を知りたいと考えています。たとえ素晴らしい志望動機があっても、業務適性がないと採用につながりにくくなってしまうので、求人情報から業務内容を把握し、それに当てはめた自分の強みを探しましょう。

【NG例】職種に合わない強みを書いた場合

NG例
私は文章を書くことが得意で、情報を分かりやすく伝える力があります。前職では社内報の作成を任され、社内向けのニュースや業務改善の提案を文章でまとめる業務を行っていました。貴社においても、私の文章力を活かして貢献できると思います。

【OK例】職種に合った強みを書いた場合

OK例
私は細かい作業に集中し、正確に仕上げることが得意です。前職では金属部品の加工を担当し、寸法誤差0.01mm以内の精度で仕上げることを徹底しました。貴社の製品は高い品質基準を求められるため、私の正確性を活かせると考えています。

\ ポイントを解説 /

①のように職種に合わない強みだと、職務内容と関連が薄いため、アピール力が弱くなり、採用者に響きにくくなってしまいます。

職種に合った強みを伝えることで、即戦力としての期待が持たれるようにしましょう。

④「この人と一緒に働きたい」と思わせる文章を書く

志望動機を書く上で必ず意識すべきことは、「この人と一緒に働きたい」と採用者に思ってもらうことです。資格や過去の実績を端的に並べるだけでは、あなたがどんな人なのか伝わりにくくなってしまいます。あなたの人柄が伝わるように、周囲と協力して成果を上げたエピソードを入れるよう心掛けてください。

【NG例】人柄が伝わりにくい場合

NG例
私は業務を円滑に進めることを大切にしています。前職では、作業効率を上げるために手順書を作成し、業務習得のスピードを向上させる工夫をしました。その結果、教育期間が従来の半分に短縮され、チーム全体の生産効率が向上しました。貴社でも業務改善に取り組み、現場の生産性向上に貢献したいと考えています。

【OK例】人柄が伝わりやすい場合

OK例
私は周囲と協力しながら業務を円滑に進めることを大切にしています。前職では、新人が作業手順を覚えやすいように手順書を作成し、業務習得のスピードを向上させる工夫をしました。その結果、教育期間が従来の半分に短縮され、チーム全体の生産効率が向上しました。貴社でも周囲と積極的にコミュニケーションを取りながら、業務改善に取り組み、現場の生産性向上に貢献したいと考えています。

\ ポイントを解説 /

①のように事務的な文章だと応募者の人柄が伝わらず、「この人と働きたい」と思われにくい志望動機になってしまいます。

具体的な行動の裏にある自分の考えを伝え、あなたの人柄が伝わるように心がけましょう。

⑤資格を持っていたら効果的にアピールする

なにか資格を持っている場合は、積極的に伝えましょう。製造業に関連する資格は、即戦力になれることの証明になります。たとえ製造業に直接関係のない資格でも、取得した経緯と具体的な取り組みを伝えることで、自ら学ぶ姿勢があることをアピールできますよ。伝え方を工夫して志望動機に入れるようにしましょう。

【NG例】資格をそのまま伝えた場合

NG例
私は簿記資格を持っており、数字を扱うことに慣れています。前職では事務業務も担当し、会計知識を活かして業務を行っていました。貴社でも学んだ知識を活かしながら、業務に貢献していきたいと考えています。

【OK例】資格の取得経緯を伝えた場合

OK例
私は未経験の分野でも積極的に学ぶ姿勢を大切にしています。前職の事務業務ではコスト管理の重要性を感じ、業務理解を深めるために簿記資格の取得を目指しました。仕事終わりに毎日1時間の学習時間を確保し、休日には模擬試験を繰り返すことで、仕事と両立しながら簿記3級の取得を果たしました。この学習姿勢を活かし、貴社の製造業務に必要な知識や技術も自主的に学び、現場で即戦力となれるよう努めます。

\ ポイントを解説 /

①のように単に「資格を持っている」と書くだけでは、学ぶ姿勢や努力のプロセスが伝わらず、アピールとして弱くなってしまいます。

資格取得の経緯と具体的な取り組みを示すことで、「この人は目標に向かって努力できる人だ」「新しい知識を自主的に学ぶ力がある」と伝わる内容にしましょう。

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【応用編】製造業の志望動機でおさえるべき3つのポイント

次に、製造業に特化した志望動機のポイント3つを紹介します。先ほど説明した基礎編だけでなく、製造業に特化した対策を知ることで、よりこの業界に合った志望動機を作成できますよ。応用編も一緒に確認していきましょう!

以下で紹介する応用編を踏まえた例文を先に知りたい方は、下のボタンから飛んでみてくださいね!

製造業の志望動機を書く際のポイントは以下の3つになります。

  1. なぜ製造業なのかを明確に説明する
  2. なぜこの企業が良いのかを伝える
  3. どのように貢献できるかを具体的に伝える

①なぜ製造業なのかを明確に説明する

製造業を志望する際は、過去の経験や自身の強みをもとに、なぜ製造業を選んだのかを明確に伝えましょう。製造業を選んだ背景を明確にすることで、採用者に対して「この業界で本気で働きたい」という熱意を伝えることができます。

製造業に興味を持ったきっかけを思い出し、書き出してみてください。もし思いつかない場合は、過去にものを作った記憶を呼び起こしてみましょう。

例えば、学生時代の機械工学やアルバイトでの部品組み立てを通して、ものを作る工程に魅力を感じた経験などが挙げられます。

製造経験がない場合でも、DIYやプラモデル製作などの趣味を通じて、ものづくりの楽しさを感じたエピソードを活用することができます。

②なぜこの企業が良いのかを伝える

なぜその企業が良いのかを明確に伝えてください。企業は長く働き続けてくれる人を採用したいため、自社を選んだ理由が明確かどうかを重視しています。応募企業の公式サイトや求人情報を確認し、その企業ならではの強みや特徴を把握しましょう。

ただし、企業の特徴を述べるだけでは不十分です。企業の特徴が自分の経験や価値観とどのように結びつくのかまで説明しましょう。

例えば、「前職では品質管理に力を入れており、貴社の最新の生産技術を取り入れた高品質な製品づくりへのこだわりに共感した」「チームで協力して業務を進める環境を重視しており、貴社のチームワークを大切にする社風に魅力を感じた」など、自分の強みや経験と企業の特徴を結びつけることで、より説得力のある志望動機を作ることができます。

③どのように貢献できるかを具体的に伝える

自分の強みや経験が、企業の業務内容とどのように結びつくのかを明確に伝えましょう。採用者は、あなたが何をできるのか、それは会社の役に立つかに注目しています。応募職種に必要なスキルや適性を理解し、それに合ったアピールをすることが大切です。

例えば、「前職では接客業を経験し、常に効率的に業務を進めることを意識していた。この経験を活かし、製造現場でも素早く正確な作業を身につけ貢献したい」「細かい作業が得意で、前職では書類のチェック業務を担当していた。

慎重に確認する姿勢を活かし、貴社でも正確性が求められる工程で力を発揮できると考えている」といった形で、自分の強みと製造業の業務内容を結びつけて伝えましょう。

製造業の志望動機のNGポイント3つ

ここでは、志望動機を書く際にやってはいけないNG例を3つ紹介します。せっかく書いた志望動機が、NGポイントが原因で不合格になってしまったら悲しいですよね。

これらのポイントも確認し、パーフェクトな志望動機を作成してみましょう!

  1. 例文をそのまま使用する
  2. 具体性がない
  3. 待遇面ばかり書いている

①例文をそのまま使用する

例文をそのまま使用すると、個性が感じられず無難で印象に残らない志望動機になってしまいます。志望動機は、自分の経験や価値観を反映させることで、独自性を持たせることが重要です。

特に人気企業では、採用者は大量の志望動機に目を通します。インパクトの欠ける内容は埋もれてしまい、選考を通過しにくくなるのです。

また、インターネット上でよく見かけるテンプレートの志望動機は、他の応募者も同じように使用している可能性があります。

応募する企業の特徴を盛り込み、あなたの人柄が伝わる内容にすることを意識しましょう。

②具体性がない

具体性がない志望動機は、説得力に欠けてしまいます。

「ものづくりが好きだから」「経験を活かして貢献したい」というような抽象的な表現だけでは、応募者の考えや適性が十分に伝わりません。なぜものづくりが好きなのか、どのように製造業に活かせるのかを明確にすることで、印象に残る志望動機になります。具体的なエピソードや数値を交えると、より効果的です。

例えば、「学生時代に電子工作をしていた経験があり、自分で試行錯誤しながらものを作る楽しさを実感した」や、「前職ではミスを防ぐために作業手順を見直し、工程のミスを30%削減した経験がある」など、実体験を交えて説明すると、さらに説得力が増します。

③待遇面ばかり書いている

企業を選んだ理由として、給与や休日、福利厚生といった待遇面ばかりを志望動機に含めるのは避けましょう。

確かに働く上で待遇は重要な要素ですが、志望動機でそれを前面に押し出してしまうと、「待遇が良ければどの会社でもいいのでは?」と思われ、熱意が感じられない印象を与えてしまいます。

企業側は、待遇に魅力を感じて応募した人よりも、企業の理念や事業に共感し、長く貢献してくれる人を求めています。

志望動機を書く際は「企業が何をしてくれるのか」ではなく、「自分が企業に何を提供できるのか」に重点を置きましょう。

【経験・タイプ別例文】製造業の志望動機9選

ここでは、製造業の志望動機9選を紹介します。製造業の経験次第で書く内容も大きく変わってきますので、未経験者と経験者に分けて志望動機の例文を掲載しました。

【製造業・未経験者向け】

  1. ものづくりが好き
  2. チームワークが得意
  3. コツコツ作業するのが得意
  4. 正確な作業が得意

【製造業・経験者向け】

  1. 製造・組み立て
  2. 梱包・積み込み
  3. 加工
  4. 検品・検査
  5. 生産管理

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

志望動機が既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。

【未経験】製造業・志望動機の例文4選

未経験者の方向けに、こちらの章で紹介した製造業の4つの適性に合わせた例文を用意しました。未経験の方でも、製造業の適性と噛み合った強みをアピールすることで、業務への適性の高さを伝えることができます。

例文のタイプは以下の4つになります。

  1. ものづくりが好き
  2. チームワークが得意
  3. コツコツ作業するのが得意
  4. 正確な作業が得意

①ものづくりが好き

 私は小さい頃からものづくりが好きで、自分の手で形あるものを生み出す仕事に携わりたいという思いから、精密な機械組立でトップシェアを誇る貴社を志望しました。学生時代に機械工学を学び、個々の部品が組み合わさり一つの機械として機能する工程に魅力を感じた私は、その後DIYに取り組み、設計から組み立てまで試行錯誤しながら完成させることに達成感を感じていました。貴社は高精度な機械を一貫して製造しており、私の細部までこだわる姿勢を活かせると考えています。未経験ではありますが、正確な組立作業と工程の改善意識を持って、生産力向上に貢献します。

②チームワークが得意

  私はチームワークを活かして仕事をすることが得意であり、決められた時間の中で仲間と協力しながら製品を生産する製造ラインオペレーターに魅力を感じ、貴社を志望しました。学生時代の引越しアルバイトでは、限られた時間内でスペースの狭い空間を大きな家具を抱えながら行き来しなければならないため、メンバー間での円滑なコミュニケーションと、効率的な作業分担が必要不可欠でした。貴社はライン作業の精度と生産性を重視しており、チーム単位で取り組む業務が多いため、培った協調性を活かし、周囲と連携しながら安定した生産に貢献できると考えております。

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③コツコツ作業するのが得意

 私はコツコツと根気強く作業することが得意であり、その強みを活かせる検査・検品職を志望しました。前職ではデータ入力業務を担当し、長時間にわたり集中力を維持しながらミスなく作業する力を身につけました。貴社は「顧客第一」の理念を掲げ、高品質な製品を提供するために厳格な検査体制を整えており、私の強みを活かせると考えております。製品の品質と生産性を上げるために細かな確認作業に努め、ミスのない検査業務に貢献します。

④正確な作業が得意

 私は正確な作業に自信があり、細かい精度が求められる精密部品加工職に魅力を感じ、貴社を志望しました。前職では書類のチェック業務を担当し、誤差を出さないよう慎重に確認作業を行い、ミスを防ぐための改善策をマニュアルに導入するなど、正確性を重視して取り組んできました。貴社は高精度な部品加工を強みとし、ミクロン単位の精度を求める環境であり、私の丁寧な作業姿勢が活かせると考えています。未経験ではありますが、一つ一つの作業をおろそかにせず丁寧にこなし、品質向上に貢献できるよう努力します。

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【経験者】製造業・志望動機の例文5選

経験者の方向けに、それぞれの業種に合わせた例文を5つ用意しました。自分の業種から次の仕事へ活かせるポイントはどこか把握し、質の高い志望動機を作りましょう。

例文のタイプは以下の5つになります。

  1. 製造・組み立て
  2. 梱包・積み込み
  3. 加工
  4. 検品・検査
  5. 生産管理

①製造・組み立て

 私は組み立て業務の経験を活かし、より精度の高い製品づくりに貢献したいと考え、貴社の精密機器組立職を志望しました。前職では約3年間、電子部品の組み立てを担当し、作業の標準化と品質向上のためにチェックリストの作成やマニュアルの見直しを行いました。その結果、工程内のミスを前年比20%削減することに成功しました。貴社は精密な製造技術を強みとしており、より高度なスキルを習得できる環境があると考えています。これまでの経験を活かし、品質の安定化と作業効率の向上に努め、将来的には工程改善の提案や若手育成にも貢献したいと考えています。

②梱包・積み込み

 私は物流倉庫での梱包・積み込みの経験を活かし、製品を安全かつ効率的に出荷する業務に携わりたいと考え、貴社の出荷管理職を志望しました。前職では、重量物の梱包と積み込みを担当し、適切な配置や緩衝材の工夫により、製品の破損率を前年比15%削減しました。また、出荷のスムーズ化を目的に作業手順を見直し、処理時間を10%短縮する改善を行いました。貴社は高い品質基準を持ち、物流の安定化に注力している点に魅力を感じています。これまでの経験を活かし、安全かつ効率的な出荷業務の遂行と、作業の標準化による業務改善に貢献したいと考えています。

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③加工

 私は培った加工技術を活かし、より精密で高品質な製品づくりに携わりたいと考え、貴社の金属加工職を志望しました。前職では約3年間、CNC旋盤を使用した金属部品の切削加工を担当し、精度向上のためのプログラム調整を行いながら作業を進めてきました。その結果、寸法公差±0.01mmの精度を安定して維持し、不良率を10%削減することに貢献しました。貴社は高度な加工技術を強みにしており、技術力をさらに向上させられる環境だと考えています。これまでの経験を活かし、加工精度の向上と工程の効率化に努め、貴社の製品品質のさらなる向上に貢献したいと考えています。

④検品・検査

 私は検品・検査業務の経験を活かし、より厳格な品質管理に貢献したいと考え、貴社の品質管理職を志望しました。前職では約4年間、電子部品の外観検査や寸法測定を担当し、不良品の早期発見と発生原因の分析に取り組んできました。また、検査基準の見直しを提案し、検査の精度向上に貢献しました。その結果、不良率を前年比10%削減し、品質改善に寄与することができました。さらなる品質管理能力向上のため、現在はQC検定3級の取得に向けて勉強しております。貴社は品質第一の方針を掲げ、高精度な製品づくりを徹底している点に魅力を感じています。これまでの経験を活かし、品質基準の強化と検査精度の向上に努め、貴社の品質向上に貢献していきたいと考えています。

⑤生産管理

 私は生産ラインの管理業務の経験を活かし、より効率的な生産体制の構築に貢献したいと考え、貴社を志望しました。前職では約5年間、工程の進捗管理や生産計画の立案を担当し、納期遵守率の向上を目指して取り組んできました。特に、作業マニュアルの見直しや生産工程の最適化を図ることで、リードタイムを平均15%短縮し、生産効率の向上に貢献しました。貴社は安定した生産体制と高い品質管理を強みにしており、私の経験を活かしてさらに効率化を図れると考えています。現場との連携を重視し、生産スケジュールの最適化や工程改善を進めることで、貴社の競争力強化に貢献したいと考えています。

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志望動機が思いつかない人向けの2つのステップ

この章では、志望動機が思いつかない場合の2つのステップを解説していきます。

「ポイントは理解したけど何から始めればいいかわからない」

ここまで記事を読んで、そんな悩みを感じた方もいるでしょう。就活において志望動機は重要だからこそ、なかなかまとまらず不安になることもありますよね。

そんな不安を抱えている方は、以下で紹介する2つの方法を実践して、あなただけの志望動機を完成させてみてくださいね!

  1. 企業についてリサーチしよう
  2. 企業との「マッチポイント」を探そう

①企業についてリサーチしよう

企業研究は、質の高い志望動機を書くための重要なステップです。とはいっても、具体的に何を調べればいいのかわかりずらいですよね。そこで、企業のリサーチをする際にチェックするべきポイントを紹介します。

企業のホームページで以下の項目を確認しましょう。

  1. 企業理念(会社が大切にしている考え方や目指す方向性)
  2. 事業内容(どのような製品・サービスを提供しているのか)
  3. 力を入れている取り組み(技術開発・環境対策・働き方改革など)

さらに、求職サイトで企業の求人情報を確認することで、どのような人材を求めているのかを把握できます。

業界コラムやニュース記事を読むことで、業界の動向や今後の課題についての理解も深まるでしょう。

こうした情報をもとに、企業がどのような価値観を持ち、何を重視しているのかを掴むことで、自分の志望動機の方向性が見えてきます。

②企業との「マッチポイント」を探そう

企業のリサーチが終わったら、企業の求める人物像と自分の強みが結びつくポイントを探しましょう。製造業で求められるスキルは多岐にわたるため、過去の経験を振り返ることで必ず活かせる強みを見つけられます。

例えば、飲食業や接客業の経験がある人は、「正確に素早く作業をする力」や「チームで協力する力」を、事務職の経験がある人は、「ミスを防ぐ慎重さ」や「コツコツ作業を続ける力」を製造業に活かせるでしょう。アルバイトや学校生活の中で、「細かい作業を丁寧に行った」「集中して同じ作業を続けた」といった経験があれば、それも製造業の適性としてアピールできます。

自分の経験を振り返り、少しでも共通点を見つけることで、採用者に「この人はうちの会社で活躍できそうだ」と思わせられます。

【まとめ】製造業の志望動機を書く際のポイントのおさらい

最後に製造業の志望動機を書く際のポイントを確認していきましょう!

製造業の志望動機には、なぜ製造業なのか、なぜその企業が良いのか、どのように貢献できるのかを書きましょう。

そしてこれらを書く際は、結論から先に書き、客観的な事実を添えて、職種に合った自分の強みを書くこと、また「この人と一緒に働きたい」と思わせる文章を書くことを心掛け、資格を持っていたら効果的にアピールすることも忘れないようにしましょう。

これらのポイントをおさえて、素敵な志望動機を書いてくださいね!

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。