【例文9選】製造業の志望動機の書き方|ポイントやNG例も紹介
「製造業の志望動機って何を書けばいいの?」
「未経験でも受かる志望動機とは?」
製造業に就職・転職を考えている方の中には、このような悩みを抱えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、製造業の志望動機の書き方を採用者が注目するポイントやNG例、経験・タイプ別の例文を交えて徹底解説していきます。
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記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
そもそも製造業とは何か?
製造業とは、「原材料や素材を加工・組み立てして製品を生産・販売する産業」のことです。その製品は、自動車、電気機器、食品、医薬品、化粧品など多岐に渡ります。
また、「製造業」の代わりに「メーカー」という言葉が使われることもありますが、この2つに大きな違いはありません。メーカーは「モノ(製品)」を作っている企業を指し、製造業に該当します。
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製造業で求められる4つの適性とは?

志望動機を書く前に、まず製造業で求められる適性を把握しておきましょう。製造業で求められる適性を把握することで、企業のニーズを理解することにも繋がります。
製造業で求められる適性は以下の4つです。
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①ものづくりが好き
ものづくりが好きな人は、モノを作ることに対するやりがいからモチベーションを保ちやすく、成長意欲も高いため製造業に向いています。
実際に、製造業では細かい調整や工夫が求められる場面もあるため、ものづくりへのこだわりを持っている人ほど楽しさを感じやすいでしょう。
また、ものづくりへの興味は製造業を志望する明確な理由になるため、採用者にも熱意が伝わりやすいです。
例えば、学生時代にプラモデルやDIYに夢中になった経験や、アルバイトの組み立て作業で工夫した点などを盛り込み、ものづくりに興味を持ったきっかけを詳細に伝えましょう。
②協調性がある
協調性がある人は製造業に向いています。製造業と聞くとひとりで黙々と作業する仕事をイメージしがちですが、実際には製品の完成に多くの人が関わっているため協調性が重視されるのです。
例えば、設計部門や品質管理部門と連携しながら作業を進めたり、ライン作業では複数の作業員が分担しながら一つの製品を完成させる必要があります。
過去に部活やアルバイトなどチームで目標に向かって取り組んだ経験がある人は、協調性を発揮したエピソードとしてアピールしていきましょう。
また、周囲と協力してより良い作業環境を作る意識を持っていることを伝えると、さらに好印象につながります。
③コツコツ根気強く作業できる
製造業では同じ作業を繰り返し行うことがあるため、根気強く作業できる人材が求められています。
例えば、部品の組み立て作業では図面やマニュアルに従って同じ工程を繰り返したり、検品・検査業務では、小さな異常を見逃さないように地道な確認を続ける作業が発生します。
志望動機を書く際には、これまで根気よく取り組んできた経験を具体的に示すと良いでしょう。
例えば、アルバイトで長時間単純作業をこなした経験や、勉強やスポーツでコツコツと努力を積み重ねた経験などが挙げられます。
こうした特性を活かせることを伝えることで、製造業への適性をより効果的にアピールできるでしょう。
④正確な作業ができる
正確な作業ができる人は製造業に向いています。製造業では、顧客に安定した品質で製品を提供する必要があるため、細かい作業や繰り返しの作業の中でも正確さを心がけ、ミスを減らす意識が大切なのです。
志望動機を考える際には、正確な作業を求められる環境でどのように対応してきたかを伝えると効果的です。
例えば、前職でミスを防ぐために工夫をした経験や、細かい作業を得意とするエピソードを交えると、説得力が増します。
また、几帳面な性格や細部へのこだわりを活かして品質向上に貢献できることをアピールすると、採用者にも好印象を与えるでしょう。
製造業の採用者が注目するポイント3つ

次に、製造業の採用者が注目する3つのポイントを紹介します。採用者が注目するポイントを理解することで、志望動機を書く際に力を入れるべき箇所を把握できますよ。
採用者が注目するポイントは以下の3つです。
①将来性があるか
採用者は、応募者がどれだけ会社に貢献してくれるかを重視しています。「この人は入社後も努力を続け、成長していく可能性が高い」と思わせることができれば、選考で有利になるでしょう。
ただし、単に「成長していきたい」「貢献したい」といった抽象的な言葉だけでは、将来性は伝わりません。過去に長期的に取り組んだことや実績を交えながら、自身の学習能力や課題解決力をアピールすることが重要です。
例えば、何かのスキルを独学で習得し、それを仕事や学業に活かした経験や、継続的に努力を積み重ねた経験などを具体的に伝えましょう。
また、単に努力しただけでなく、その努力の結果どのような成果を出したのかまで含めると、より説得力が増します。
②やる気があるか
採用者は、応募者のやる気に注目しています。志望動機から熱意が伝わらない場合、「内定を出しても入社しないかもしれない」という理由から不採用にされる可能性が高くなってしまいます。
「貴社の〇〇という事業に魅力を感じている」「〇〇の分野でスキルを活かしたい」など、応募企業に対する強い興味や、入社後の具体的な目標を伝えることで、採用者に志望度の高さをアピールしましょう。
また、単にやる気があることを伝えるのではなく、過去に主体的に取り組んだ経験を具体的に示すと説得力が増します。
例えば、未経験の分野でも積極的に学んだ経験や、困難な課題に対して粘り強く取り組んだ経験を伝えることで、採用者に好印象を与えることができます。
③企業の方針とマッチしているか
「企業の方針とマッチしているか」は、採用者が合否を決める上で特に重要なポイントの一つです。
企業の方針と合わない人材は「入社後にミスマッチを感じ、早期退職するのではないか」と判断され、不採用になる可能性が高くなります。
例えば、志望動機を書く際は「貴社の〇〇という理念に共感し、その価値観のもとで働きたい」「〇〇のような環境でこそ、自分の強みを活かせると考えている」など、その企業の理念や事業内容をしっかりと理解し、自身の価値観と合致していることを明確に伝えることが重要です。
また、「共感しました」と述べるだけではなく、応募企業と似た環境の中でうまく馴染み、成果を上げたエピソードを紹介すると、よりリアルにマッチ度を伝えることができます。
【基礎編】製造業の志望動機でおさえるべき5つのポイント

以上のことを踏まえた上で、志望動機を書く際におさえるべきポイントを、基礎編と応用編に分けて解説していきます。
まずは基礎をおさえ、採用者が読みやすく、理解しやすい志望動機を作っていきましょう。
これらの基礎を実践したOK例とNG例を比較し、ポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてください。
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①結論から先に書く
結論は最初に持っていきましょう。結論を提示しないまま説明が続くと、採用者は着地点がわからないまま読み進めることになり、言いたいことが伝わりにくくなってしまいます。
【NG例】結論を後回しにした場合
前職では電子部品の組立てを担当し、品質向上のために手順書を作成しながら作業を進めていました。私は正確な作業を心がけることを大切にしており、集中力を持って取り組んできました。貴社は精密な製造技術に強みがあり、高度なスキルを身につけられる環境だと考えています。そのため、私は貴社に貢献できると考え、志望しました。 |
【OK例】結論を先に書いた場合
私は正確な作業が得意で、その強みを活かし貴社に貢献したいと考え、志望しました。前職では電子部品の組立てを担当し、ミスを防ぐために手順書を作成し、品質向上に努めました。貴社は精密な製造技術に強みがあり、高度なスキルを身につけられる環境だと考えています。これまでの経験を活かし、正確で効率的な作業を徹底し、貴社の生産力向上に貢献したいと思います。 |
\ ポイントを解説 /
①では結論を後回しにしているため要点が分かりにくく、最後まで読まないと志望動機の方向性が伝わりません。
結論を先に書くことで、最初に志望理由を明確にし、採用者がスムーズに内容を理解できるようにしましょう。
②客観的な事実を添える
自分の経験や強みをアピールする際は、具体的な成果など客観的な事実を添えて、話に説得力を持たせましょう。具体的な成果が思いつかない人は、他人目線からの評価などを入れることで客観性のある志望動機にできます。
【NG例】客観的な事実を添えていない場合
私はチームワークを活かしながら仕事をすることが得意で、貴社の製造ラインで活躍できると考え、志望しました。前職でも仲間と協力しながら業務に取り組み、生産率向上に努めました。貴社は生産効率向上に積極的に取り組んでおり、私の経験を活かせる環境があると考えています。 |
【OK例】客観的な事実を添えた場合
私はチームワークを活かしながら仕事をすることが得意で、貴社の製造ラインで活躍できると考え、志望しました。前職では3人1組での部品組立て作業を担当し、工程の見直しを行った結果、1時間あたりの生産数を20%向上させることに貢献しました。貴社は生産効率向上に積極的に取り組んでおり、私の経験を活かせる環境があると考えています。 |
\ ポイントを解説 /
①では客観的な事実がないため単なる自己評価に聞こえてしまい、アピール力が弱くなっています。
客観的な事実を入れることで説得力を増し、具体的な実績が伝わるようにしましょう。
③職種に合った自分の強みを書く
職種に合った強みをアピールしましょう。採用者は志望動機を通して、あなたの業務への適性を知りたいと考えています。たとえ素晴らしい志望動機があっても、業務適性がないと採用につながりにくくなってしまうので、求人情報から業務内容を把握し、それに当てはめた自分の強みを探しましょう。
【NG例】職種に合わない強みを書いた場合
私は文章を書くことが得意で、情報を分かりやすく伝える力があります。前職では社内報の作成を任され、社内向けのニュースや業務改善の提案を文章でまとめる業務を行っていました。貴社においても、私の文章力を活かして貢献できると思います。 |
【OK例】職種に合った強みを書いた場合
私は細かい作業に集中し、正確に仕上げることが得意です。前職では金属部品の加工を担当し、寸法誤差0.01mm以内の精度で仕上げることを徹底しました。貴社の製品は高い品質基準を求められるため、私の正確性を活かせると考えています。 |
\ ポイントを解説 /
①のように職種に合わない強みだと、職務内容と関連が薄いため、アピール力が弱くなり、採用者に響きにくくなってしまいます。
職種に合った強みを伝えることで、即戦力としての期待が持たれるようにしましょう。
④「この人と一緒に働きたい」と思わせる文章を書く
志望動機を書く上で必ず意識すべきことは、「この人と一緒に働きたい」と採用者に思ってもらうことです。資格や過去の実績を端的に並べるだけでは、あなたがどんな人なのか伝わりにくくなってしまいます。あなたの人柄が伝わるように、周囲と協力して成果を上げたエピソードを入れるよう心掛けてください。
【NG例】人柄が伝わりにくい場合
私は業務を円滑に進めることを大切にしています。前職では、作業効率を上げるために手順書を作成し、業務習得のスピードを向上させる工夫をしました。その結果、教育期間が従来の半分に短縮され、チーム全体の生産効率が向上しました。貴社でも業務改善に取り組み、現場の生産性向上に貢献したいと考えています。 |
【OK例】人柄が伝わりやすい場合
私は周囲と協力しながら業務を円滑に進めることを大切にしています。前職では、新人が作業手順を覚えやすいように手順書を作成し、業務習得のスピードを向上させる工夫をしました。その結果、教育期間が従来の半分に短縮され、チーム全体の生産効率が向上しました。貴社でも周囲と積極的にコミュニケーションを取りながら、業務改善に取り組み、現場の生産性向上に貢献したいと考えています。 |
\ ポイントを解説 /
①のように事務的な文章だと応募者の人柄が伝わらず、「この人と働きたい」と思われにくい志望動機になってしまいます。
具体的な行動の裏にある自分の考えを伝え、あなたの人柄が伝わるように心がけましょう。
⑤資格を持っていたら効果的にアピールする
なにか資格を持っている場合は、積極的に伝えましょう。製造業に関連する資格は、即戦力になれることの証明になります。たとえ製造業に直接関係のない資格でも、取得した経緯と具体的な取り組みを伝えることで、自ら学ぶ姿勢があることをアピールできますよ。伝え方を工夫して志望動機に入れるようにしましょう。
【NG例】資格をそのまま伝えた場合
私は簿記資格を持っており、数字を扱うことに慣れています。前職では事務業務も担当し、会計知識を活かして業務を行っていました。貴社でも学んだ知識を活かしながら、業務に貢献していきたいと考えています。 |
【OK例】資格の取得経緯を伝えた場合
私は未経験の分野でも積極的に学ぶ姿勢を大切にしています。前職の事務業務ではコスト管理の重要性を感じ、業務理解を深めるために簿記資格の取得を目指しました。仕事終わりに毎日1時間の学習時間を確保し、休日には模擬試験を繰り返すことで、仕事と両立しながら簿記3級の取得を果たしました。この学習姿勢を活かし、貴社の製造業務に必要な知識や技術も自主的に学び、現場で即戦力となれるよう努めます。 |
\ ポイントを解説 /
①のように単に「資格を持っている」と書くだけでは、学ぶ姿勢や努力のプロセスが伝わらず、アピールとして弱くなってしまいます。
資格取得の経緯と具体的な取り組みを示すことで、「この人は目標に向かって努力できる人だ」「新しい知識を自主的に学ぶ力がある」と伝わる内容にしましょう。
【応用編】製造業の志望動機でおさえるべき3つのポイント
次に、製造業に特化した志望動機のポイント3つを紹介します。先ほど説明した基礎編だけでなく、製造業に特化した対策を知ることで、よりこの業界に合った志望動機を作成できますよ。応用編も一緒に確認していきましょう!
製造業の志望動機を書く際のポイントは以下の3つになります。
①なぜ製造業なのかを明確に説明する
製造業を志望する際は、過去の経験や自身の強みをもとに、なぜ製造業を選んだのかを明確に伝えましょう。製造業を選んだ背景を明確にすることで、採用者に対して「この業界で本気で働きたい」という熱意を伝えることができます。
製造業に興味を持ったきっかけを思い出し、書き出してみてください。もし思いつかない場合は、過去にものを作った記憶を呼び起こしてみましょう。
例えば、学生時代の機械工学やアルバイトでの部品組み立てを通して、ものを作る工程に魅力を感じた経験などが挙げられます。
製造経験がない場合でも、DIYやプラモデル製作などの趣味を通じて、ものづくりの楽しさを感じたエピソードを活用することができます。
②なぜこの企業が良いのかを伝える
なぜその企業が良いのかを明確に伝えてください。企業は長く働き続けてくれる人を採用したいため、自社を選んだ理由が明確かどうかを重視しています。応募企業の公式サイトや求人情報を確認し、その企業ならではの強みや特徴を把握しましょう。
ただし、企業の特徴を述べるだけでは不十分です。企業の特徴が自分の経験や価値観とどのように結びつくのかまで説明しましょう。
例えば、「前職では品質管理に力を入れており、貴社の最新の生産技術を取り入れた高品質な製品づくりへのこだわりに共感した」「チームで協力して業務を進める環境を重視しており、貴社のチームワークを大切にする社風に魅力を感じた」など、自分の強みや経験と企業の特徴を結びつけることで、より説得力のある志望動機を作ることができます。
③どのように貢献できるかを具体的に伝える
自分の強みや経験が、企業の業務内容とどのように結びつくのかを明確に伝えましょう。
採用者は、あなたが何をできるのか、それは会社の役に立つかに注目しています。応募職種に必要なスキルや適性を理解し、それに合ったアピールをすることが大切です。
例えば、「前職では接客業を経験し、常に効率的に業務を進めることを意識していた。この経験を活かし、製造現場でも素早く正確な作業を身につけ貢献したい」「細かい作業が得意で、前職では書類のチェック業務を担当していた。
慎重に確認する姿勢を活かし、貴社でも正確性が求められる工程で力を発揮できると考えている」といった形で、自分の強みと製造業の業務内容を結びつけて伝えましょう。
製造業の志望動機のNGポイント3つ

ここでは、志望動機を書く際にやってはいけないNG例を3つ紹介します。せっかく書いた志望動機が、NGポイントが原因で不合格になってしまったら悲しいですよね。
これらのポイントも確認し、パーフェクトな志望動機を作成してみましょう!
①例文をそのまま使用する
例文をそのまま使用すると、個性が感じられず無難で印象に残らない志望動機になってしまいます。志望動機は、自分の経験や価値観を反映させることで、独自性を持たせることが重要です。
特に人気企業では、採用者は大量の志望動機に目を通します。インパクトの欠ける内容は埋もれてしまい、選考を通過しにくくなるのです。
また、インターネット上でよく見かけるテンプレートの志望動機は、他の応募者も同じように使用している可能性があります。
応募する企業の特徴を盛り込み、あなたの人柄が伝わる内容にすることを意識しましょう。
②具体性がない
具体性がない志望動機は、説得力に欠けてしまいます。
「ものづくりが好きだから」「経験を活かして貢献したい」というような抽象的な表現だけでは、応募者の考えや適性が十分に伝わりません。なぜものづくりが好きなのか、どのように製造業に活かせるのかを明確にすることで、印象に残る志望動機になります。具体的なエピソードや数値を交えると、より効果的です。
例えば、「学生時代に電子工作をしていた経験があり、自分で試行錯誤しながらものを作る楽しさを実感した」や、「前職ではミスを防ぐために作業手順を見直し、工程のミスを30%削減した経験がある」など、実体験を交えて説明すると、さらに説得力が増します。
③待遇面ばかり書いている
企業を選んだ理由として、給与や休日、福利厚生といった待遇面ばかりを志望動機に含めるのは避けましょう。
確かに働く上で待遇は重要な要素ですが、志望動機でそれを前面に押し出してしまうと、「待遇が良ければどの会社でもいいのでは?」と思われ、熱意が感じられない印象を与えてしまいます。
企業側は、待遇に魅力を感じて応募した人よりも、企業の理念や事業に共感し、長く貢献してくれる人を求めています。
志望動機を書く際は「企業が何をしてくれるのか」ではなく、「自分が企業に何を提供できるのか」に重点を置きましょう。
【経験・タイプ別例文】製造業の志望動機9選
ここでは、製造業の志望動機9選を紹介します。製造業の経験次第で書く内容も大きく変わってきますので、未経験者と経験者に分けて志望動機の例文を掲載しました。
【製造業・未経験者向け】
【製造業・経験者向け】
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
【未経験】製造業・志望動機の例文4選
未経験者の方向けに、こちらの章で紹介した製造業の4つの適性に合わせた例文を用意しました。未経験の方でも、製造業の適性と噛み合った強みをアピールすることで、業務への適性の高さを伝えることができます。
例文のタイプは以下の4つになります。
①ものづくりが好き
ものづくりへの興味を軸にした志望動機は、製造業を目指す未経験者にとって定番のテーマです。
「好き」という感情をそのまま述べるだけでは説得力に欠けます。今回の例文では、その感情を行動や経験に結びつけて言語化することで、実際の業務との接点を明確にしました。
【結論】 私は |
添削コメント|「ものづくりに対する関心」という抽象的な表現は、志望動機の導入文としてやや曖昧です。そこで、「手を動かして形にする」という行動に置き換えることで、未経験者であっても製造業への興味がリアルに伝わるようにしました。 |
【根拠となるエピソード】 小学生の頃からプラモデルを組み立てることが好きで、 |
添削コメント|「楽しいものでした」という感情表現は、自己PRの場では説得力に欠けます。企業は「楽しい」よりも「なぜ向いているのか」を見ています。そのため、作業を通して得たスキルや特性にフォーカスして改善しました。 |
【エピソード詳細】 大学時代にはDIYサークルに所属し、仲間と棚や椅子を一から設計し、完成まで仕上げる経験を重ねました。作業工程を工夫したり、 |
添削コメント|「試行錯誤」という表現だけでは、実際にどんな工夫をしたのかが不明瞭です。読んだ人がイメージできるよう、道具や手順を見直すなどの行動に言い換え、説得力を高めています。 |
【企業を選んだ理由】 貴社の製品は日常生活を支える重要な部品を多数製造しており、 |
添削コメント|「品質の高さに信頼」という表現は主観的で汎用的になりがちです。企業独自の強み(例:製品の採用実績)を示すことで、他社ではなく「その企業を選んだ理由」が明確に伝わるように修正しています。 |
【入社後】 入社後は、一つひとつの作業を丁寧にこなしながら、現場の知識や技術を着実に身につけ、将来的には |
添削コメント|「品質改善など」はあまりにも広く、抽象的で印象に残りにくい表現です。そのため、「作業の背景理解」「提案する姿勢」を明示し、主体的な成長意欲と実務への意識をアピールできる表現に改善しています。 |
【NGポイント】
全体的に「好き」「すごい」「信頼」といった感情表現が目立ちました。また、「品質改善などに貢献」という表現は範囲が広すぎて、採用担当者にとっては具体的な働く姿が想像しにくかった点も問題でした。
【添削内容】
「手を動かして形にするのが好き」「集中力が身についた」「道具や手順を工夫」など、感情ではなく行動にフォーカスした表現に修正しました。また、企業選びの理由や将来像についても、固有名詞や業務例を挙げることで説得力を強化しています。
【どう変わった?】
感情ベースの文章から、行動・結果ベースの表現に変わったことで、企業側は「この人が実際に現場でどう活躍するか」をイメージしやすくなりました。特に未経験であっても意欲と適性が伝わる内容に改善されています。
・感情表現は行動に言いかえる ・製造業への意欲と適性を示す ・将来像は実際の業務内容に基づいてアピールする |
②チームワークが得意
今回の例文は、未経験で製造業を志望する就活生が「チームワークの強み」を軸に志望動機を構成したものです。
製造業を志望した理由を現場を想像させる言葉で表現することで、説得力ある内容に仕上げることが重要です。
【結論】 私は、チームで協力しながら |
添削コメント|「魅力を感じ」といった感情表現だけでは志望動機として弱いです。製造業におけるチーム協力と責任感にフォーカスしたことで、テーマである「チームワークが得意」との一貫性が高まりました。 |
【根拠となるエピソード】 大学時代、飲食店でのアルバイトを通じて、周囲と連携して作業を進めることの |
添削コメント|「大切さと楽しさを実感」という主観的な気持ちを伝えるのではなく、チームワークという行動面や意識での変化を追加することで、成長プロセスを明確に伝える文にしました。 |
【エピソード詳細】 忙しい時間帯には、キッチンとホールが互いに声を掛け合いながらスムーズに業務を進める必要がありました。私はホールリーダーとして、 |
添削コメント|「目を配る・的確に指示」は再現性に欠けます。製造業でも通用する「業務調整・連携行動」に言い換えることで、チームワークスキルが伝わる内容に仕上げました。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は、未経験からでも研修制度を通じて基礎から学べる環境が整っており、 |
添削コメント|「協力体制を重視」はどの企業でも使える言葉で説得力が弱いため、製造現場らしい「工程ごとの連携」へと修正しました。「チームワークが得意」というテーマとの整合性も向上しています。 |
【入社後】 入社後は、まずは製造の基本をしっかりと身につけ、先輩方との連携を大切にしながら、チームの中で |
添削コメント|「信頼される存在を目指す」は抽象的かつ受け身な印象を与えるため、能動的な姿勢や具体的な行動(周囲を理解し動く力)に言及し、企業が評価する“現場で活躍するイメージ”を明確にしています。 |
【NGポイント】
感情的な表現や抽象的な言い回しがあり、製造業への志望理由やチームワークの強みが十分に伝わっていませんでした。また、他社にも当てはまる表現を用いており、企業選びの理由としては弱く映っています。
【添削内容】
行動・状況を分かりやすく描写することで、「どのように行動したか」「なぜその企業なのか」が伝わるように修正しました。特に「工程ごとの連携」や「現場でのフォロー」など、製造業特有の場面に置き換えることで説得力を強めています。
【どう変わった?】
全体を通して、チームワークを活かして現場に貢献できる人物像がより明確になりました。企業は即戦力だけでなく「組織の中でどう動けるか」を重視するため、協働姿勢と成長意欲が伝わる構成に変化しています。
・強みを製造業特有の場面に置き換える ・成長プロセスを明確に伝える ・協働意欲と成長意欲をアピールする |
③コツコツ作業するのが得意
ものづくりにおける「地道な作業を丁寧に続けられる強み」を、プラモデルや装飾作業などの経験を通じて伝える例文を紹介します。
志望動機では漠然とした意欲ではなく、実際の行動に裏打ちされた「向いている理由」を論理的に伝えることが大切です。
【結論】 ものづくりの現場で、 |
添削コメント|「製品を完成させるやりがい」では、作業への適性との結びつきが弱く、説得力に欠けます。「地道に積み重ねる工程」という表現に変えることで、「コツコツ作業が得意」という軸に直結し、志望理由の一貫性が強まりました。 |
【根拠となるエピソード】 大学時代、学園祭の実行委員として装飾チームに所属 |
添削コメント|「やりがいを感じた」では何がどう作用してそう感じたのかが不明瞭です。改善文では、実際の行動や思考プロセスに触れ、職種に求められる姿勢(粘り強さ・工程理解)との親和性を具体的に表現しています。 |
【エピソード詳細】 特に、会場全体を彩るパネルづくりでは、寸法を正確に測り、塗装や組み立てまでを仲間と分担しながら丁寧に進めました。 |
添削コメント|「達成感・充実感」は感情的で抽象的な表現にとどまっており、企業側は評価しづらいポイントです。改善では、作業工程全体に対する視野や成長実感を盛り込み、製造業の現場で活きる素養が感じられる内容へと補強しました。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は未経験からでも基礎から技術を学べる研修制度が整っており、丁寧なものづくりを大切にされている点に共感しました。 |
添削コメント|「社員一人ひとりが成長できる環境」は抽象的であり、企業研究を深く行っていない印象になる可能性があるため、現場特性に言及することで企業独自の強みと応募者の強みを接続し、説得力を高めています。 |
【入社後】 入社後は、安全と品質を第一に考え、確実な作業を積み重ねることで、信頼される製造スタッフを目指します。 |
添削コメント|「生産性向上」は目標として漠然としており、未経験者が述べるには現実味に欠けます。より具体的で実行可能な貢献内容として「後輩指導」「安定稼働」としたことで、成長意欲と現場貢献の両立が伝わりやすくなりました。 |
【NGポイント】
汎用的な表現や使い回しに見える内容が各所に含まれていたため、企業への適性や志望度がやや伝わりづらい構成になっていました。特に「やりがい」「成長できる」などの言い回しは、説得力が不足し、他の応募者と差別化できない要素になりがちです。
【添削内容】
行動・環境・評価を詳しく描写することで、実体験を根拠とした説得力ある文章に調整しました。企業選びの理由や将来像にも現実味を持たせ、未経験者としての成長意欲と適性が伝わるようにしています。
【どう変わった?】
一貫性が高まり、全体の構成が「なぜこの仕事か」「どんな特性が活かせるか」「なぜこの企業か」という順で整理されました。企業側から見て「現場で活躍できるイメージ」が自然に描けるようになった点が大きな改善です。
・他業界と差別化できる構成にする ・自分の経験を通して職務適性をアピールする ・企業の独自性に言及する |
④正確な作業が得意
「正確な作業を得意」とする強みを、製造業の職種特性とどう結びつけて伝える志望動機の例文を紹介します。
エピソードや企業理解を通して、「なぜ製造業か」「なぜこの会社か」が具体的に伝わる構成を意識しましょう。
【結論】 私は、 |
添削コメント|元の文章ではなぜ製造業なのかが伝わりづらい構成でした。「コツコツと丁寧な作業」→「製造業で活かせる」という論理の流れが明確になり、「正確な作業が得意」のテーマとの整合性も高まっています。 |
【根拠となるエピソード】 もともと細かい作業が得意で、 |
添削コメント|「幼少期の遊び」は仕事へのつながりが弱いため、大学生らしい体験に言い換えました。特に「販売した経験」によって成果や責任感が伝わり、製造業の仕事と直結するようになりました。 |
【エピソード詳細】 大学時代には学園祭の実行委員として、パンフレットの校正や物品管理などミスが許されない業務を担当しました。限られた時間の中でも正確に作業を進める力を評価され、 |
添削コメント|「リーダーを任された」だけではわかりづらいため、正確な作業の成果として何を任されたかを明示しました。「管理」や「チェック」は製造業で重要な視点として高評価につながります。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は |
添削コメント|製造業に携わる企業全般に当てはまるような特徴ではなく、より詳しい制度や工程に触れることで説得力が向上しました。また、ただ「長く働きたい」ではなく成長意欲を伝える文章を追記しました。 |
【入社後】 入社後は、製品一つひとつに責任を持ち、 |
添削コメント|「どのように品質維持に貢献するか」を具体化しました。また、長期的なキャリアビジョンを加えることで、企業側が期待する成長意欲も明確に示せています。 |
【NGポイント】
「製造業への適性」がテーマであるにもかかわらず、当初の文章ではそれを裏づける具体性が不足していました。特に結論や企業選びの動機がぼんやりしており、どのような場面でその強みが発揮されるのかが見えにくくなっていました。
【添削内容】
結論では本人の特性をより明確に示し、エピソード部分では「大学生活での実体験」や「成果が出た場面」に絞って構成しました。企業理由では、実際の制度や特徴を挙げて、入社後は行動面と将来的な貢献までを盛り込みました。
【どう変わった?】
製造業に求められる「正確さ」や「丁寧さ」が、文章全体から一貫して伝わるようになりました。エピソードと企業理解が自然に結びつき、企業側にとっては「未経験でも戦力になりそうだ」と感じさせる内容へと改善されています。
・正確な作業の成果を丁寧に描写する ・制度や工程に触れる ・長期的な成長意欲を伝える |
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【経験者】製造業・志望動機の例文5選
経験者の方向けに、それぞれの業種に合わせた例文を5つ用意しました。自分の業種から次の仕事へ活かせるポイントはどこか把握し、質の高い志望動機を作りましょう。
例文のタイプは以下の5つになります。
①製造・組み立て
今回の例文は、製造業の中でも「製造・組み立て」を志望する方向けの志望動機を紹介します。
「経験者だからこそ」の表現に重点を置き、何をどう改善したかという「行動」と「結果」を明確に書くことが大切です。
【結論】 モノづくりの現場で、正確さと効率を追求しながら製品を生み出す製造業の仕事に、 |
添削コメント|「やりがいを感じている」だけでは抽象的で、企業にとって魅力的な理由とは言えません。製造業の特性である「成果が目に見える点」に触れた表現にすることで、業界への理解と適性が伝わる構成にしました。 |
【根拠となるエピソード】 前職では電子部品の組み立てラインに従事し、 |
添削コメント|「注力してきた」という表現はやや曖昧で、評価者にとっては説得力に欠けます。行動の中身を明確にし、継続的な取り組み姿勢を盛り込むことで、実行力や再現性の高さを印象づけました。 |
【エピソード詳細】 特に、工程ごとの作業時間をチームで見直し、作業動線の改善提案を行ったことで、生産効率が約15%向上しました。また、ミスを防ぐためのダブルチェック体制を導入し、不良率を前年度比で半減させた実績があります。 |
添削コメント|この項目は行動と数値成果が明確に示されており、企業が評価しやすい内容になっています。製造・組み立て職の実務経験者として十分な説得力があり、他の応募者との差別化にもつながります。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント|元の表現は「品質が高い」「信頼されている」といった曖昧な表現に終始しており、他社との差別化要素が不明確でした。企業の事業分野や特徴を明示し、「なぜ貴社を選ぶのか」を納得感のある形に修正しました。 |
【入社後】 入社後はこれまでの経験を活かして、より効率的かつ正確な製造プロセスの実現に貢献するとともに、 |
添削コメント|「主体的に関わる」という表現は意欲を示していますが、行動がイメージしづらいのが難点です。改善姿勢や目指す成果を盛り込むことで、即戦力としてのイメージを明確にしました。 |
【NGポイント】
全体的に製造業特有の魅力や本人の工夫が十分に伝わりづらい表現が多く使用されていました。特に「やりがい」や「信頼」といった語句は主観的で、読み手がイメージしにくい点が課題でした。
【添削内容】
業界の魅力を具体的に捉え直し、「品質や効率に自分の工夫が反映される点」「改善提案が活きる企業風土」など、応募者本人の行動や意識と企業の特色がつながるように調整しました。
【どう変わった?】
企業側が「この人は何ができて、何を意識しているのか」が明確になりました。実績だけでなく、それを支える考え方や行動が伝わる構成になったことで、製造・組み立て職への適性や熱意もより伝わりやすくなっています。
・「成果が見える点」を強調する ・継続的に貢献していく姿勢を示す ・成果との因果関係のある行動を書く |
②梱包・積み込み
今回の例文は、製造業の中でも「梱包・積み込み」に特化した志望動機を紹介します。
経験者であることを前提に、実績を定量的に示すことで説得力を持たせています。具体的な行動と成果、そして企業との接点を明確にすることが重要です。
【結論】 私は、前職で培った正確かつ迅速な作業力を活かし、貴社の製造ラインを支える一員として貢献したいと考え、志望いたしました。 |
添削コメント|この結論文は簡潔に「どのようなスキルを活かし、何をしたいか」が明確に書かれており、採用担当者に伝わりやすい文章です。業務内容との関連も適切で、テーマである「梱包・積み込み」経験との接続も自然です。 |
【根拠となるエピソード】 前職では物流センターにて、商品の梱包や積み込み作業を担当しておりました。 |
添削コメント|元の表現では、経験の濃さが伝わりにくい点が課題でした。「納期」「処理」など梱包現場ならではのキーワードを使うことで、読み手に経験の再現性や強みを伝えやすくなりました。 |
【エピソード詳細】 特に繁忙期には、ミスなく業務を遂行するために、作業手順の見直しやチーム内での声かけを徹底し、効率改善に努めました。その結果、 |
添削コメント|「前年比15%」は説得力がある一方で、読み手がイメージしづらい数値でした。改善後は「処理件数」「リーダー評価」といった具体性を持たせることで、実績と周囲の信頼をよりリアルに伝えています。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は、 |
添削コメント|元の文は他社にも当てはまりやすい一般論でした。志望動機では「なぜこの企業なのか」を示す視点が重要です。「作業品質への共感」と結びつけることで、志望度の高さが明確になりました。 |
【入社後】 入社後は、これまでの経験をもとに業務効率の向上に貢献するとともに、新しい環境でも柔軟に対応し、信頼される作業者を目指してまいります。 |
添削コメント|この文章は、過去の経験を軸にしつつ、環境適応力や協調性への意欲も伝わっており、製造業の現場で評価される要素を押さえた表現になっています。 |
【NGポイント】
エピソードの一部で、読み手が当時の状況背景をイメージしにくい文章が見られました。特に「スピードと品質の両立に取り組んだ」などの表現は、成果や工夫が見えづらく、印象が弱くなっていました。
【添削内容】
業務の内容や成果を数値や評価とともに表現し直すことで、実際にどのような働きぶりだったかを想像しやすくしました。また、志望理由についても一般的な表現を削り、企業理解を示す構成へと調整しました。
【どう変わった?】
作業精度や評価が具体的に伝わるようになったことで、企業側に「即戦力として現場に入れる人材」として受け取られやすくなったはずです。志望度の高さや企業研究の深さも、より明確に伝わる仕上がりです。
・読み手が分かりやすい数値を挙げる ・環境適応力や協調性をアピールする ・業種ならではの表現を用いる |
③加工
この例文は、「製造業 加工職」の適性と即戦力性をアピールした志望動機です。
加工職志望の場合は、課題解決の実績や改善提案の具体性を示すことで、貢献イメージが明確になります。成果を数字で示すことも重要です。
【結論】 ものづくりの現場で培った加工技術と改善意識を活かし、 |
添削コメント|単なる「貢献したい」は目的意識として弱いため、加工職としての経験を踏まえ、「品質」と「生産性」の両立という観点から、より具体性のある貢献意欲を表現しました。 |
【根拠となるエピソード】 前職では金属加工を担当しており、精密部品の寸法ズレが多発した工程の見直しを任されました。 |
添削コメント|元の文章では、何をどう整理したかが不明でした。ヒアリングやばらつきの把握といった実際の行動に落とし込むことで、課題解決に向けた主体性と分析力が伝わりやすくなっています。 |
【エピソード詳細】 具体的には、 |
添削コメント|「加工手順に一貫性がなく〜」は冗長だったため「属人化」と言い換えることで簡潔に課題を提示し、続く「標準書作成」との因果関係がより明確になりました。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント|「精密加工技術の高さ」は汎用的すぎて説得力が弱いため、「蓄積された加工ノウハウ」など具体的な要素に言い換えることで、企業理解の深さと志望理由の一貫性を強めています。 |
【入社後】 入社後は加工精度と作業効率の両面で改善提案を積極的に行い、チーム全体の生産性向上に貢献してまいります。 |
添削コメント|行動目標が明確に記載されており、業務理解・貢献意欲ともに十分に伝わる好例です。経験者として即戦力性を感じさせる内容となっており、このままでも非常に完成度が高いと評価できます。 |
【NGポイント】
文章全体として、経験の具体性や成果がやや曖昧な表現にとどまっていた点がありました。特に「加工技術」や「改善意識」など、抽象度の高いキーワードが続くことで、実績の説得力を弱めていた点が課題でした。
【添削内容】
工程改善の手法(ヒアリング・標準化)や成果(不良率低下)を詳しく描写することで、エピソードとして深みを持たせました。また、企業理解に関しても、ありきたりな表現を避けて、企業の強みと自分の経験との接点を示しました。
【どう変わった?】
どのような経験をしてきたのか、どう活かせるのかが明確になったことで、加工職への適性や即戦力としての価値が伝わりやすくなりました。企業にとって「任せられる人材かどうか」が判断しやすくなった点が大きな改善です。
・実際の行動を想像しやすいように描写する ・冗長な状況説明は避ける ・志望理由から具体的な貢献意欲を伝える |
④検品・検査
今回は、製造業経験者が検品・検査職を志望する際の志望動機の例文を紹介します。
実務で得た具体的なスキルや成果を通じて、「なぜその企業で働きたいか」を明示することが重要です。再現性のある行動や結果に基づいてアピールしましょう。
【結論】 製造業の中でも、検品・検査業務に携わり、 |
添削コメント|「製品への信頼性を高めて企業の価値向上に貢献」では、応募者本人の意志や能力が伝わりにくい表現でした。修正後は、経験に裏付けされたスキルを主語にし、どのように貢献できるかを明確化しています。 |
【根拠となるエピソード】 前職では、電子部品メーカーにて品質管理の補助業務を担当し、 |
添削コメント|「検査工程に関わってきた」は漠然としすぎており、担当した具体的な工程が分かりません。改善後では検品職に直結する作業内容を明示し、業務経験の再現性を高めています。 |
【エピソード詳細】 業務では製品の外観検査や寸法確認を行いながら、異常を発見した際には |
添削コメント|フィードバックや手順見直しの成果がやや曖昧だったため、明確な改善内容と成果を紐づけました。数字の裏付けに加え、業務改善提案の実行力が伝わる構成にしています。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は |
添削コメント|「魅力を感じた」といった感覚的表現は評価されづらいため、企業の取り組みと応募者の価値観との一致を軸に再構成しました。納得感ある動機に仕上がっています。 |
【入社後】 入社後は、 |
添削コメント|「正確で丁寧な業務を通して信頼を得られるよう努める」という表現は、意欲は伝わりますが、入社後モノづくりの現場においてどう活躍したいかを問う企業側の視点に合わせ、行動や貢献の姿勢をより明確に伝えました。 |
【NGポイント】
全体的に「価値向上に貢献」「魅力を感じた」のように、どのようなスキルや成果を持ち、なぜその企業で活かせるのかがやや曖昧な表現が多く見られました。また、「検査工程に関わった」など具体性に欠ける部分も含まれていました。
【添削内容】
経験業務をより具体化し、特に検品・検査に関連する作業内容を明示しました。また、成果の裏付けとして数字や改善策を加え、志望理由においては企業の強みに言及することで、企業と自身の価値観の接点をより明確に示しています。
【どう変わった?】
業務経験と志望理由のつながりが明確になり、採用担当が「この人が入社したら、どんな貢献ができるか」をイメージしやすくなりました。実務能力・再現性・主体性の3点をしっかりアピールできる内容に仕上がっています。
・企業と自身の価値観の接点を明確にする ・実務能力の高さを詳細に描写する ・入社後の目標に主体性を持たせる |
⑤生産管理
最後に紹介するのは、生産管理職としての経験を活かした志望動機例文です。
実績の具体性と、企業との接点が明確に示されているかが重要なポイントです。文章内では、成果や意欲を的確に伝える構成を意識してください。
【結論】 |
添削コメント|冒頭の「経験を活かし」という表現は定型的で、印象に残りにくい表現です。職種である「生産管理」と「改善力・調整力」を明示することで、文章の自然な導入部分となっています。 |
【根拠となるエピソード】 前職では、自動車部品の生産工場で生産管理を担当しており、納期遵守率や品質安定化に向けた |
添削コメント|「品質安定化に向けた改善」のみでは、取り組み内容や成果が読み手に伝わりづらいです。そこで、「進捗管理」「不良要因の可視化」と詳細に記述し、職種特性を活かした行動が想像しやすくなるよう調整しました。 |
【エピソード詳細】 現場スタッフとの密な連携と進捗管理を徹底し、月間の不良率を従来の2.3%から1.1%まで削減することができました。さらに、資材の在庫最適化を図ることで、全体の生産コストを約5%削減する成果を上げました。 |
添削コメント|数値実績を含んだ具体的な成果であり、職種理解とスキルの高さが十分に伝わる内容のため、修正不要と判断しました。 |
【企業を選んだ理由】 貴社の「現場力を基盤とした製品開発」という姿勢に強く共感しています。 |
添削コメント|「視点や調整力を活かしたい」でも意欲は伝わりますが、さらに「改善提案を取り入れる文化」という企業特性に着目し、応募者の経験が活かせる根拠を明示しました。 |
【入社後】 入社後は、生産現場の安定稼働と業務効率の向上に貢献するとともに、 |
添削コメント|元の表現は理想的な目標ではあるものの、「役割を担いたい」という曖昧な表現が能動性に欠けて見えます。「見える化」や「管理体制の構築」など、職種に即した具体的な行動に落とし込み、入社後のビジョンを明確にしました。 |
【NGポイント】
「経験を活かしたい」という表現だけでは動機が曖昧で、志望先企業とのマッチ度や貢献度が伝わりにくい状態でした。また、業務内容や成果の具体性がやや弱く、どのような工夫や実績があったのかが見えにくい構成でした。
【添削内容】
冒頭で職種と活かすスキルを明確にし、実績部分では「進捗管理」「不良要因の可視化」といった取り組み内容を具体化。さらに企業風土と応募者の経験が合致していることを強調しました。
【どう変わった?】
実績の具体性が増したことで、応募者のスキルと職種の適性が明確に伝わるようになりました。また、企業文化との相性を示す表現を加えたことで、志望度の高さと入社後の活躍イメージが伝わりやすくなっています。
・行動と成果を1対1で対応させる ・前職で培ったスキルを明示する ・企業の特性と自分の経験との重なりをアピールする |
志望動機が思いつかない人向けの2つのステップ
この章では、志望動機が思いつかない場合の2つのステップを解説していきます。
「ポイントは理解したけど何から始めればいいかわからない」
ここまで記事を読んで、そんな悩みを感じた方もいるでしょう。就活において志望動機は重要だからこそ、なかなかまとまらず不安になることもありますよね。
そんな不安を抱えている方は、以下で紹介する2つの方法を実践して、あなただけの志望動機を完成させてみてくださいね!
①企業についてリサーチしよう
企業研究は、質の高い志望動機を書くための重要なステップです。とはいっても、具体的に何を調べればいいのかわかりずらいですよね。そこで、企業のリサーチをする際にチェックするべきポイントを紹介します。
企業のホームページで以下の項目を確認しましょう。
- 企業理念(会社が大切にしている考え方や目指す方向性)
- 事業内容(どのような製品・サービスを提供しているのか)
- 力を入れている取り組み(技術開発・環境対策・働き方改革など)
さらに、求職サイトで企業の求人情報を確認することで、どのような人材を求めているのかを把握できます。
業界コラムやニュース記事を読むことで、業界の動向や今後の課題についての理解も深まるでしょう。
こうした情報をもとに、企業がどのような価値観を持ち、何を重視しているのかを掴むことで、自分の志望動機の方向性が見えてきます。
②企業との「マッチポイント」を探そう
企業のリサーチが終わったら、企業の求める人物像と自分の強みが結びつくポイントを探しましょう。製造業で求められるスキルは多岐にわたるため、過去の経験を振り返ることで必ず活かせる強みを見つけられます。
例えば、飲食業や接客業の経験がある人は、「正確に素早く作業をする力」や「チームで協力する力」を、事務職の経験がある人は、「ミスを防ぐ慎重さ」や「コツコツ作業を続ける力」を製造業に活かせるでしょう。アルバイトや学校生活の中で、「細かい作業を丁寧に行った」「集中して同じ作業を続けた」といった経験があれば、それも製造業の適性としてアピールできます。
自分の経験を振り返り、少しでも共通点を見つけることで、採用者に「この人はうちの会社で活躍できそうだ」と思わせられます。
【まとめ】製造業の志望動機を書く際のポイントのおさらい
最後に製造業の志望動機を書く際のポイントを確認していきましょう!
製造業の志望動機には、なぜ製造業なのか、なぜその企業が良いのか、どのように貢献できるのかを書きましょう。
そしてこれらを書く際は、結論から先に書き、客観的な事実を添えて、職種に合った自分の強みを書くこと、また「この人と一緒に働きたい」と思わせる文章を書くことを心掛け、資格を持っていたら効果的にアピールすることも忘れないようにしましょう。
これらのポイントをおさえて、素敵な志望動機を書いてくださいね!

まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。