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薬剤師の志望動機の書き方やポイントを解説!例文も紹介

薬剤師の給与や待遇は比較的高水準であり、人気の職業です。そのため、多くの就活生が薬剤師を目指していますよ。

この記事では、薬剤師を志望する際の動機を作成する方法やポイントについてご説明します。ぜひ参考にしてください。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

薬剤師の業務内容を理解しよう

薬剤師の主な仕事は、調剤室で薬を調合することです。医師の処方箋に基づいて、患者さんに合った薬を正確に調合します。この際、薬の成分や量、相互作用などを考慮し、最も適切な薬を提供しなければいけません。

調合した薬を患者さんにお渡しする際には、服用方法や注意点を丁寧に説明する役割もあります。また、薬剤師の役割は製薬企業や研究機関でも重要ですよ。そこでは、新しい薬の開発や研究に携わります。

また、製薬企業では品質管理、情報提供など、多岐にわたる業務がありますよ。これらには専門的な知識や技術が求められるため、常に最新の情報をキャッチアップし続けることが重要です。

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薬剤師の志望動機を作成する際のポイント3つ

薬剤師の志望動機を作成する際は、以下3点のポイントを意識しましょう。それぞれ説明します。

  1. 薬剤師として働きたい理由を明確にする
  2. その企業で働きたい理由を明確にする
  3. 入社後の自分の姿をアピールする

①薬剤師として働きたい理由を明確にする

薬剤師は、医薬品についての専門知識が求められる職業です。病院や調剤薬局、製薬会社など、さまざまな場面で活躍する職業ですよね。自分が薬剤師を選びたい理由をはっきりさせることが、志望動機の中心です。

例えば、患者の健康を直接サポートする仕事に魅力を感じたり、新しい薬の開発に関わることに興味があるなど、具体的な動機をしっかりと伝えることが大切です。

②その企業で働きたい理由を明確にする

薬剤師としての職場はさまざまです。病院、調剤薬局、製薬会社など、それぞれに特色があります。自分のフィット感をアピールするために、志望する職場の特色や強み、企業文化に共感する点を明確に伝えることが大切ですよ。

具体的なエピソードや経験を交えることで、より説得力のある志望動機となります。

③入社後の自分の姿をアピールする

薬剤師としての知識や技術はもちろんのこと、それ以外の経験やスキルも重要です。自分だけの経験やスキルを活かして、どのようにその職場で貢献できるのかを具体的に伝えるのが大切ですよ。

たとえば、学生時代のアルバイトで培ったコミュニケーション能力や、特定の分野での専門的な知識を活かし、自身の強みや得意分野をしっかりとアピールすることがポイントです。これにより、他の応募者との差別化を図れますよ。

薬剤師の志望動機の書き方3ステップ

この記事を読む方の中には初めて志望動機を書く方もいるかと思います。そんな方のために、志望動機の書き方を3ステップで解説します。

  1. 結論を最初に伝える
  2. 志望理由の原体験を伝える
  3. 入社後の姿を伝える

①結論を最初に伝える

志望動機は、まずはっきりと結論を述べることが重要です。例えば、「貴社の企業理念に深い共感を覚えました」というように、自分がその企業を選ぶ理由を明確に示すことで、採用担当者に自分の意思が伝わりやすくなります。

志望動機の背景や理由については、その後にお話しするのが良いでしょう。

②志望理由の原体験を伝える

志望動機を述べた後、自身の経験や背景に基づく実例を交えることで、説得力が増します。

たとえば、「家族の健康問題がきっかけで薬剤師の役割の重要性を痛感しました」というようなものですよ。自分の原体験を伝えることで、考えや価値観を採用担当者に深く伝えられます。

③入社後の姿を伝える

最後には、その企業での将来の展望や貢献を明確に伝え、自分がどのように活躍したいかを示します。具体的な目標や計画を持つことが、採用担当者にとっても魅力的な要素となるでしょう。

例えば「スキルや経験を生かし、企業の課題解決や新たな価値創造の提案を通じて、入社後に貢献したい」といったようなものです。

勤務先ごとに紹介!薬剤師の志望動機例文

薬剤師の志望動機のポイントや書き方についてここまで紹介しました。ここからは、例文を解説にするので参考にしてくださいね。

  1. 調剤薬局
  2. 病院薬剤師
  3. ドラッグストア
  4. 製薬会社
  5. 一般企業
  6. 在宅医療
  7. 管理薬剤師

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、7つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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例文①: 調剤薬局

ここでは、調剤薬局を志望する薬剤師向けの志望動機の例文を紹介します。

自身の原体験と学びを通したエピソードや企業との繋がりを意識して書くことが説得力のある志望動機を作成する上で重要です。

調剤薬局の志望動機
【結論】
患者様一人一人と向き合いながら、地域医療を支える薬剤師として成長したいと考え、貴社の調剤薬局を志望いたします。在宅医療にも注力されている貴社の調剤薬局で、患者様の生活背景に寄り添いながら医療に貢献したいと考えております。
添削コメント|「貴社の調剤薬局を志望いたします」では、その根拠がやや弱く説得力に欠ける印象です。企業は「なぜうちなのか」という明確な志望理由を重要視しているため、企業の特色と自身の志望との繋がりを明確にしました。
【根拠となるエピソード】
高校時代、祖母が薬の飲み合わせによって体調を崩したことがありました。その際、薬局の薬剤師の方が丁寧に説明し、服薬方法の見直しを行ってくれたことが印象に残っています。「この薬は食後に必ず服用する必要がある」と詳しく説明し、祖母の症状が改善していく様子を見て、薬剤師の存在が家族の安心に直結することを実感しました。
添削コメント|元の文は「丁寧に説明」や「印象に残った」というように漠然とした表現で、エピソードの具体内容が伝わりにくくなっていました。実際の言葉や家族の反応に言及し、エピソードにリアリティと説得力を持たせました。
【エピソード詳細】
その出来事をきっかけに、薬剤師という仕事が単に薬を渡すだけでなく、患者様の生活や健康を支える重要な役割を担っていると感じ、大学では地域医療について学び、実習では患者様との信頼関係づくりの大切さを実感しました。地域包括ケアに関する講義や、実習での服薬指導のロールプレイを通じて、患者様の生活リズムや価値観に応じた提案の重要性を学びました。特に調剤実習では、高齢者が薬を飲み忘れる背景に生活環境が関係していることを知り、薬剤師は単なる投薬者ではないと強く感じました。
添削コメント|添削前は授業や実習での学びの説明が表面的で、志望との繋がりが弱い印象がありました。そこで、講義の具体的な内容や実習経験を通して得た気づきを詳細に書くことで、志望理由の根拠を強めました。
【企業を選んだ理由】
貴社は地域に根ざした薬局運営をされており、在宅医療や多職種連携にも積極的に取り組んでいる点に魅力を感じました。私は実習で在宅医療の現場に同行する機会があり、患者様が安心して暮らせるよう支える薬剤師の役割を実感しました。この体験から、在宅訪問に力を入れている貴社の姿勢に共感し、患者様とじっくり向き合える環境が整っている貴社を志望いたしました。
添削コメント|「魅力を感じました」だけでは説得力が弱く、どの企業にも言えるため採用側に響きません。企業の取り組みを自分の体験と結びつけることで、動機が明確になりました。
【入社後】
入社後は、薬の専門知識を活かしつつ、患者様の不安に寄り添える薬剤師を目指します。服薬の継続が難しい方に対しても、生活状況を踏まえて説明や支援を行い、不安を払拭できる薬剤師を目指します。そして、信頼される存在として、地域医療に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「不安に寄り添う」は良い表現ですが、具体的にどう行動していくのか、目標をより具体的にする必要があります。改善後は、生活状況に合わせた対応など行動を明らかにし、入社後の活躍イメージを伝えています。

【NGポイント】
「丁寧に説明」や「印象に残った」などの漠然とした表現が多く、志望理由の根拠に説得力がありませんでした。また、企業を選んだ理由もどの企業にも当てはまる内容で、志望度が伝わりにくかったです。

【添削内容】

実際の行動や背景、会話の内容を加え、説得力を向上させました。また、企業理解の浅い表現については、実習体験などのリアルな経験と企業の取り組みを結びつけ、志望理由が明確に伝わるように修正しました。

【どう変わった?】
全体を通して、志望動機の根拠が明確になり、説得力が大幅に向上しました。また、企業の特徴と自分の経験が結びついたことで、採用担当者に納得感を与える志望動機になりました。

【今回の志望動機のコツ】
・実際の言葉や反応で信憑性を持たせる
・企業の取り組みと自身の体験を繋げる
・エピソードは状況を具体的に説明する

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例文②: 病院薬剤師

ここでは、病院薬剤師への志望動機を伝える志望動機の例文を紹介します。

病院ではチーム医療や患者との密接な関わりが求められるため、「病院薬剤師ならではの役割」に共感した流れを明確に伝えることがポイントです。

病院薬剤師の志望動機
【結論】
人の命を支える医療現場において、薬の専門家として患者さんに寄り添える患者さん一人ひとりに適切な薬剤を提案し、安心して治療を受けられる環境を支える薬剤師になりたいと考え、病院薬剤師を志望いたします。
添削コメント|「薬の専門家として寄り添う」では、病院薬剤師の業務理解やその職種を選ぶ理由がやや伝わりにくい印象がありました。改善後は、病院薬剤師として何を成し遂げたいのか、どう行動するのかを明記することで、病院勤務への適性と意欲が明確になりました。
【根拠となるエピソード】
祖母が入院していた際、薬剤師の方が丁寧に薬の説明をしてくださったことが印象に残っており、薬剤師の役割の重要性を実感しました。医師や看護師とは違う立場から患者に関わる薬剤師の専門性と影響力に気づかされました。
添削コメント|「役割の重要性を実感」だけでは、その重要性に気づいた過程がやや見えずらく、読み手に伝わる情報が不足しています。改善後は、「医師や看護師と異なる立場」など具体的な観察内容を盛り込むことで、病院薬剤師の役割理解が深く伝わる表現になりました。
【エピソード詳細】
当時、祖母は複数の薬を服用しており、服薬管理に不安を感じていました。そんな中、薬剤師の方が副作用や飲み合わせについてわかりやすく説明し、安心感を与えてくれました。服薬スケジュールも整理してくれ、家族がきちんと管理できるようにサポートしてくれました。その姿を見て、患者さんの心にも寄り添える薬剤師になりたいと強く思うようになりました。その経験を通して、薬の説明だけでなく、患者とその家族の不安を軽減する関わりができる薬剤師に強く憧れるようになりました。
添削コメント|「安心感を与えた」「寄り添いたい」といった曖昧な表現ではなく、薬剤師の具体的な支援内容を明示することで説得力を強化しました。動機のきっかけとなるエピソードがイメージしやすくなっています。
【企業を選んだ理由】
貴院はチーム医療に力を入れており、多職種と連携しながら薬学的知識を活かせる環境に魅力を感じています。薬剤師が積極的に病棟業務に参加し、医師や看護師と情報を共有しながら処方提案にも関われる点に惹かれています。また、研修制度が充実している点も、自己成長を望む私にとって大きな魅力です。症例検討会や院内研修が定期的に行われている点も、知識と実践を両立できる環境だと感じています。
添削コメント|もとの文章内容では、他の病院にも当てはまる印象があったため、志望先の独自性が伝わりません。改善後は薬剤師の病棟業務への関与や症例検討会といったその病院特有の体制や特徴に言及することで、志望理由の根拠が明確になりました。
【入社後】
入職後は、服薬指導や処方提案などを通じて医師や看護師と連携し、患者さんの治療効果を高める薬剤師として貢献してまいります。患者さんの治療経過を踏まえた薬剤選択や服薬支援を行い、チームの一員として継続的なケアに貢献してまいります。
添削コメント|「治療効果を高める」では具体的な行動や成し遂げたい目標が曖昧な印象です。改善後は、「治療経過を踏まえた薬剤選択や服薬支援」など業務に言及することで、病院薬剤師としての将来像がより明確に伝わる文章へと仕上がっています。

【NGポイント】
行動や思考の背景が見えにくくなっていました。また志望先の病院の特徴に触れていないため、志望理由の説得力が弱かったです。実習や原体験の内容が説明不足で、伝わりにくい志望動機になっていました。

【添削内容】
具体的な行動や背景を伝えました。病院薬剤師ならではの業務(処方提案、チーム医療など)に焦点を当てた内容に変更し、実習経験と職種理解が伝わる志望動機に修正しました。

【どう変わった?】
原体験から志望動機へとつながる流れが明確になり、病院薬剤師としての適性や意欲が読み手にしっかり伝わる構成となりました。志望度の高さと企業理解の深さがアピールできています。

【今回の志望動機のコツ】
・「寄り添う」など抽象的な表現は行動で示す
・他職種や他院との違いを明示する
・志望先の病院の特徴や環境に言及する

例文③:ドラッグストア

ここでは、ドラッグストア薬剤師の特性である「地域との距離の近さ」や「日常的な健康支援への貢献」に焦点を当てている志望動機の例文を紹介します。

ただの憧れではなく、なぜ自分がその仕事に適しているかを根拠とともに示しましょう。

ドラッグストアの志望動機
【結論】
私は、地域の方々の健康を身近で支えられるドラッグストアの薬剤師として働きたいと考えています。
添削コメント|この結論は、「ドラッグストア」の特性を踏まえて簡潔に志望理由を伝えています。勤務先の特性である「地域密着」な姿勢に着目することで、志望の方向性を明確に伝えられているでしょう。
【根拠となるエピソード】
幼少期、家族が風邪をひいた際に、薬剤師の方が丁寧に薬の説明をしてくれたことが印象に残っており、薬剤師を目指すきっかけとなりました「薬の正しい使い方を伝えることで人を安心させる仕事」に興味を持つようになりました
添削コメント|印象に残る→きっかけとなるまでの過程が不明確で説得力がありません。そこで「どのような点に興味を持ち、何を考えて現在の志望につながったか」流れを具体的に書くことで、動機の説得力を高めています。
【エピソード詳細】
大学時代には、セルフメディケーションの重要性を学び、OTC医薬品やサプリメントについて自主的に勉強を続けました大学の授業外でも専門書や講演会に参加して知識を深めました。また、学園祭では模擬薬局を企画し、来場者に対して服薬時の注意点を図解入りで伝えるなど、初めての方にも伝わる工夫をしました。この経験から、薬剤師の役割に強く魅力を感じました一人一人の生活に合った提案を行うことの大切さを実感し、薬剤師としての使命感を強く意識するようになりました
添削コメント|「自主的に勉強した」「薬剤師の役割に魅力を感じた」という表現では、実際の行動や自身の価値観の変化の具体的な説明が不足しています。5W1Hを明確にすることで、エピソードに説得力と現実味が加わりました。
【企業を選んだ理由】
貴社は幅広いOTC医薬品の取り扱いがあり、薬剤師としての専門性を活かしながら、お客様に寄り添った提案ができる環境が整っていると感じました健康フェアやセルフメディケーション相談会など、薬剤師の積極的な関与を推進している点に共感し、地域密着型の接客を実践できる環境に強く魅力を感じました
添削コメント|もとの文章はありきたりで他社との差別化が難しく、採用側には響きづらい表現でした。そこで、企業の特徴的な取り組みに言及し、その活動に自分がどう共感したかを明示することで、志望理由の納得性が高まります。
【入社後】
入社後は、地域の方々にとって頼れる存在となれるよう、日々のコミュニケーションを大切にしながら、信頼される薬剤師を目指します一人ひとりの声に丁寧に耳を傾け、生活背景に合ったセルフケアのアドバイスができる薬剤師を目指します
添削コメント|「コミュニケーションを大切にし、信頼される薬剤師を目指す」という表現は漠然としており、入社後の行動が伝わりづらいです。「どのように行動し、価値を提供したいのか」を明示することで、活躍のイメージが伝わる志望動機に仕上がっています。

【NGポイント】
全体的に「魅力を感じた」など曖昧な表現が多く、志望したきっかけや理由が伝わりにくい状態でした。また、企業選びの理由も他社と差別化できておらず、選定理由に説得力がなかった点も課題でした。

【添削内容】
曖昧な表現に、実際にどのような行動をしたのか、どんな気づきや変化があったのかの内容を加えました。さらに、企業に対して共感する部分やその理由も具体的な取り組みに言及することで強化しました。

【どう変わった?】
志望理由がエピソードと一貫してつながり、行動→気づき→志望という説得力のある流れが生まれました。また、企業独自の施策への共感を加えることで、企業理解があることも明確に示せています。

【今回の志望動機のコツ】
・行動までの背景を明示する
・採用後の活躍を想像できるよう詳細に書く
・企業の特徴的な取り組みに言及する

例文④:製薬会社

ここでは、製薬会社を志望する方向けの志望動機の例文を紹介します。

感情ではなく「行動」と「企業理解」に基づいて理由を述べることが、企業からの評価につながるでしょう。

製薬会社の志望動機
【結論】
私は、より多くの患者さんの生活の質を向上させたいと考え、医療現場と製薬会社をつなぐ役割を担い、医薬品の価値を正しく伝えることで患者さんの生活の質向上に貢献したいと考え、薬剤師として貴社を志望いたしました。
添削コメント|「より多くの患者さんの生活の質を向上させたい」という意志だけでは職種と関連性が伝わりません。薬剤師としてどう貢献したいのかを明示することで、説得力のある結論になります。
【根拠となるエピソード】
幼少期、持病で長く服薬していた経験から、薬の効果に感動し、薬の服用によって症状が改善された実体験から、薬が人の生活に与える影響の大きさに関心を持ち、薬剤師を目指しました。
添削コメント|「感動した」という感情だけでは、志望動機のきっかけとして根拠が弱い印象があります。「どんな経験をして、何に関心を持ったことで志望しようと思ったのか」論理的に説明することが大切です。
【エピソード詳細】
特に、ある新薬に切り替えたことで副作用が軽減し、体調が劇的に改善されたことを今でも鮮明に覚えています。その経験から「より良い薬が、患者さんの人生を変える力を持つ」ことを実感し、新薬の開発や情報提供に携わりたいと考えるようになりました。このとき、薬の知識と情報が適切に医療現場へ届けられることの重要性を実感し、製薬企業の一員として医療従事者と連携し、価値ある薬を届けたいと考えるようになりました。
添削コメント|「より良い薬が人生を変える」などのざっくりとした表現にでは説得力に欠けます。また、研究職志望と誤解される恐れがありました。製薬会社の薬剤師の特徴に触れることで、志望動機の説得力を強化させています。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、革新的な医薬品の開発に注力されており、オンコロジー領域や高齢化社会に向けた治療薬の開発など、医療現場が真に求める新薬を多く生み出しており、「必要とされる薬を、必要とする人へ届ける」という姿勢に強く共感しております。
添削コメント|「革新的な医薬品の開発に~」という表現は抽象度が高く、どのような強みがある企業なのかが伝わりにくいです。具体的な領域や開発姿勢を明示することで、製薬会社に対する理解の深さと志望理由の納得感を高めています。
【入社後】
入社後は、薬剤師として医師や薬剤師の方々と信頼関係を築き、医療現場に貢献できる薬剤師を目指してまいります。医療従事者に対して適切かつタイムリーな情報提供を行い、患者さんにとって最善の治療選択ができる環境づくりに貢献したいと考えております。
添削コメント|「医療現場に貢献できる薬剤師を目指す」では内容が漠然としており、職種理解の浅いと思われるおそれがあります。薬剤師としての具体的な役割と自身の目標を示すことで、より志望熱意が伝わる文章になりました。

【NGポイント】
なぜ薬剤師という職種を選ぶのか、薬剤師として何を実現したいのかが不明瞭でした。また、感情的な表現で終わっているため、根拠に具体性や職種理解が欠けていた点も評価を下げる原因でした。

【添削内容】
薬剤師としての役割を明示し、企業の方向性と自分の志望がどのように重なるのかを整理しました。また、経験に基づく行動や意識の変化に言い換えることで、説得力と職種理解を高めています。

【どう変わった?】
志望職種と動機の一貫性が明確になり、説得力を持って伝わる志望動機になりました。さらに、エピソードと企業の特徴を結びつけたことで、「この人なら活躍できそうだ」と判断しやすい内容になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・志望動機に一貫性を持たせる
・職種の役割を明記する
・経験に基づく行動や意識の変化を伝える

例文⑤:一般企業

ここでは、一般企業の薬剤師を志望する方向けの志望動機の例文を紹介します。

医療の知識を活かして一般企業を志望する場合は、「なぜ病院や薬局ではなく企業なのか」という視点が重要です。

一般企業の志望動機
【結論】
私は、医薬品の正しい情報提供を通じて人々の健康を支える仕事に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました一般企業の中でも医療と社会をつなぐ役割が果たせる点に強く魅力を感じ、貴社を志望いたしました
添削コメント|一般企業の中でもなぜ貴社を選ぶのかを明記しました。「医療と社会をつなぐ」という自分の価値観との繋がりを明確にすることで、志望理由の具体性が向上しています。
【根拠となるエピソード】
大学時代、薬学部の講義の一環で地域の健康イベントに参加し、一般の方々に薬の正しい飲み方や副作用について説明する機会がありました。
添削コメント|この項目は具体的な経験を一文で端的に述べています。専門用語を避け、どの読者にも伝わる表現であり、好印象な文章になっているでしょう。
【エピソード詳細】
その中で「テレビの情報と違う」と戸惑う方や、薬への認識を誤解している方が多くいらっしゃる印象がありした自分の判断で市販薬を選んでいる方が多くいらっしゃることに気づきました。私は丁寧に説明を重ねることで信頼を得られた経験から、正確な知識をわかりやすく伝えることの重要性を実感しました。
添削コメント|「薬への認識を誤解している方が多い印象」という表現を「自分の判断で市販薬を選ぶ人が多い」と事実に基づいた表現に変更し、多くの人が正しい薬の選び方ができていないという課題をわかりやすく伝えました。
【企業を選んだ理由】
貴社は医薬品の情報提供に力を入れており、医療従事者と生活者の間に立ち、製品と情報の両面で信頼を築いてこられた点に魅力を感じ、薬剤師としての活躍の場が幅広くあると感じています。大学時代に培った専門知識を生かしつつ、より多くの人に貢献できると考えました企業の一員として医療の質を支える情報活動に貢献したいと考えました。
添削コメント|元の文は「情報提供に力を入れている」「多くの人に貢献できる」という漠然とした表現が多く、企業独自の魅力が見えづらい状態でした。業界内のポジションや自分の専門性との繋がりを具体的に伝えることで、企業を選ぶ理由に納得感を持たせました。
【入社後】
入社後は、製品の正確な情報を伝えるだけでなく、現場のニーズや疑問を社内にフィードバックすることで、医療現場と企業をつなぐ存在として貢献していきたいです。
添削コメント|この段落は「情報提供にとどまらず、双方向の関係を築く」という姿勢が明確に表現されており、薬剤師として何を達成したいのか、どう行動していくのかがしっかり伝わる文章です。

【NGポイント】
企業独自の特徴に触れられておらず、結論部分と企業を選んだ理由の部分が曖昧であることが問題でした。企業や職種の特徴と自分の経験との繋がりが曖昧で、志望度の高さや適性が伝わりにくかったです。

【添削内容】
「医療と社会をつなぐ役割」など、志望企業の立ち位置と自分の考えを結びつける文脈に変更しました。また、ただ「貢献したい」というだけでなく、具体的な活動内容に言及しています。

【どう変わった?】
志望理由がより具体的になり、応募者がその企業だからこそ選んだ理由が伝わるようになりました。企業の独自性と自分の専門性の繋がりを具体的に伝えたことで、納得感のある動機になりました。

【今回の志望動機のコツ】
・事実に基づいてエピソードを展開する
・企業独自の特徴に言及する
・企業の役割と原経験の繋がりを明示する

例文⑥:在宅医療

ここでは、在宅医療を志望する薬剤師向けの志望動機の例文を紹介します。

きっかけとなったエピソードを通じて、志望先の特色とどう結びつくのかを論理的に説明することが大切です。

在宅医療の志望動機
【結論】
患者様一人一人に寄り添い、生活全体を支える薬剤師になりたいと考え、在宅医療に力を入れている貴院を志望いたしました。地域に根ざした在宅医療を展開し、患者様の生活環境に深く関わる貴院を志望いたしました。
添削コメント|「在宅医療に力を入れている」だけでは他の医療機関でも通じる内容で説得力に欠けるため、企業理解や共感の深さが伝わるよう「地域に根ざした在宅医療を展開し、患者様の生活環境に深く関わっている」とこの病院だからこその理由を明確にしました。
【根拠となるエピソード】
祖母が自宅で療養していた際、訪問薬剤師の方が家族への丁寧な説明や相談対応をしている姿に感銘を受けました。療養中の祖母に対し、薬剤師の方が状況に応じて服薬方法を調整し、家族にも分かりやすく説明をしてくださったことで、医療への安心感が生まれた経験が強く印象に残りました。
添削コメント|「感銘を受けた」だけで、志望のきっかけのエピソードとして根拠が弱いです。なぜ感銘を受けたのか、その経験からどう思ったのか、行動・状況描写を具体的に伝えることで、より納得感のあるエピソードにしました。
【エピソード詳細】
高校生の頃、祖母が通院困難となったため在宅医療を受けることになりました。薬剤師の方が症状の変化や副作用を確認しながら、飲みやすい剤形への変更や生活リズムに合わせた服薬スケジュールの調整をしてくださったおかげで、祖母は安心して療養を続けられました。家族が安心して療養生活を支えられるようになり、薬剤師の方の柔軟な対応と専門性の高さを実感しました。この経験を通じて、医療に直接関われる薬剤師という職業に魅力を感じ、進路を定めました。
添削コメント|志望動機の根拠としては感覚的な部分が多かったです。添削後は、明確に意志形成の過程を書くことで説得力を高めました。患者本人より「支える家族側の視点」を書くことで、自分自身の体験や価値観に基づいて話していることが伝わります。
【企業を選んだ理由】
貴院は地域密着型の在宅医療に注力し、多職種と連携しながら患者様の生活を支える体制を整えている点に共感しました。薬剤師が多職種と連携しながら訪問支援や服薬調整に積極的に関与する点に魅力を感じました。
添削コメント|「体制を整えている」だけでは、具体性に欠けます。薬剤師自身が「訪問支援や服薬調整に積極的に関与している」点に言及することで、職種理解の深さを伝えています。
【入社後】
貴院に入った後は患者様とご家族の不安に寄り添いながら、生活の質を支えられる薬剤師を目指してまいります。ご自宅で療養される患者様の状態や生活背景に合わせて、医師や看護師と連携しながら最適な服薬支援を行える薬剤師を目指します。
添削コメント|「生活の質を支える」は、具体的な貢献イメージが伝わりません。在宅医療に即した「生活背景に合わせた服薬支援」という視点を明示し、具体的な働き方を提示しました。

【NGポイント】
志望先の特徴や志望理由の根拠についての説明が曖昧で、「他院でも通じる内容」になっていました。また、「感銘を受けた」や「憧れた」などの感情的な表現が多く、根拠の説得力に欠けていました。

【添削内容】
「地域に根ざした在宅医療」「訪問支援や服薬調整の積極的関与」など、志望先独自の特徴に言及しました。また、感情的な表現に対しては背景や行動を加えることで納得感のある内容に修正しました。

【どう変わった?】
施設の特徴と自身の経験・価値観が自然につながり、「なぜこの職場で働きたいのか」が明確になりました。在宅医療の業務特性やチーム医療の重要性にも触れており、貢献イメージ伝わる内容になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・状況描写を加えて内容をイメージしやすくする
・志望先独自の特徴に言及する
・意思形成の過程を具体的に伝える

例文⑦:管理薬剤師

ここでは、管理薬剤師を志望する薬剤師向けの志望動機の例文を紹介します。

患者様の服薬支援に対する熱意を伝えるには、行動や工夫、そして相手の反応まで具体的に書くことが重要です。

管理薬剤師の志望動機
【結論】
患者様一人ひとりに寄り添い、安全で確実な服薬管理を通じて薬の専門知識を活かして継続的な服薬支援を行い、地域医療に貢献できる管理薬剤師を目指しています。
添削コメント|「安全で確実な服薬管理」は薬剤師にとって当たり前な内容のため、「専門知識を活かして継続的な支援を行いたい」というように薬剤師における自身の目標や価値観を提示しました。
【根拠となるエピソード】
高校時代、祖母が服用する薬の管理が不十分で副作用が出たことがありました。その経験から、薬の使用をサポートする仕事に強い関心を持ちました。薬の種類や相互作用、服薬タイミングの重要性を実感し、薬に関する専門的な知識をもって患者様を支える薬剤師という仕事に強く惹かれるようになりました。
添削コメント|元の文章では、祖母の副作用の話と薬剤師に関心を持った話との繋がりが不明瞭で、経緯がわかりにくかったです。どんな気づから、どのような行動や価値観の変化があったか、具体的かつ論理的に言語化することが大切です。
【エピソード詳細】
大学では薬理学を中心に学び、実務実習では服薬指導や在宅訪問にも参加しました。特に、患者様が安心して薬を使えるよう丁寧に説明し、理解を得られたときに大きなやりがいを感じました。高齢の患者様に服薬タイミングや副作用の注意点をイラストや表を使って伝えたところ、「これで不安がなくなった」と感謝の言葉をいただき、自分の説明が患者様の安心につながることを実感しました。
添削コメント|「丁寧に説明する」「大きなやりがいを感じる」という表現は、どんな工夫をし、どのような反応が得られたのか、またその結果何を学んだのかなどが伝わりにくいです。説明方法と患者の反応を加えることで、内容に具体性と説得力が出ました。
【企業を選んだ理由】
貴社は地域に根ざした医療連携体制を整えており、多職種と協力しながら患者様を支える管理薬剤師の役割が重視されています。自分の目指す姿と重なる点に魅力を感じ、志望いたしました。
添削コメント|「地域医療への貢献」や「多職種との連携」など、企業の特長と自身の志向を結びつけた表現になっており、選社理由として納得感があります。応募者が企業研究をしていることが伝わる文章です。
【入社後】
入社後は、正確な調剤・服薬指導はもちろんのこと、スタッフ間の連携や在庫管理にも積極的に関わり、安心と信頼を提供できる薬局運営に貢献してまいります。
添削コメント|「正確な調剤・服薬指導」など管理薬剤師の業務範囲をきちんと理解した上で、自らの関与意欲を示せており好印象です。また、役割を限定せず幅広く取り組む姿勢が評価につながるでしょう。

【NGポイント】
抽象的な表現が多く、管理薬剤師を志望する理由が伝わりにくくなっていました。また、エピソードの具体性に乏しく、読んだ人が理解しづらい内容になっていました。

【添削内容】
結論部分では「貢献したい」理由を、実際の行動と専門性に基づいた表現に言い換えました。エピソードでは具体的な場面描写と相手の反応を加筆し、説得力を補強しています。

【どう変わった?】
管理薬剤師として求められる視点や職務理解を踏まえた内容となり、企業側にも「どのように活躍してくれそうか」が明確に伝わる内容になりました。熱意が感じられる志望動機です。

【今回の志望動機のコツ】
・行動の変容のきっかけを言語化する
・行動+結果をセットで伝える
・職業適性を明確に示す

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薬剤師の志望動機を書く際に注意するポイント

薬剤師としての役割は、単に薬の知識を持つことだけでなく、その知識を活かして患者の健康を支えることです。

給与や待遇だけを理由にすると、専門職としての責任や使命感が欠けていると思われかねません。

特に、薬剤師は病院や調剤薬局、製薬会社などで幅広く活躍できる職業です。そのため、志望動機を述べる際には、自分のキャリアビジョンや薬剤師としての役割への情熱をしっかりと伝えることが重要です。

薬剤師の志望動機では入社後の展望を正確に伝えよう

志望動機とは、なぜその企業や施設を選んだのか、その背景にある具体的な理由を述べるものです。具体的なエピソードや経験を交えることで、採用担当者に自分の思いを伝えられます

さらに、企業の強みや理念に共感する点や、自分がその企業でどのように貢献できるかを具体的に示すことで、他の応募者との差別化を図れるでしょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。