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OA機器業界とは?業界動向・職種・主要なキャリアパスまで徹底解説

コピー機やスキャナーなど、オフィスで使う周辺機器をOA機器と呼びます。キャノンやリコーなど、世界的に有名な日本企業も多くありますから、関心を持っている人も多いでしょう。

この記事では、OA機器業界の現状や将来について詳しく解説します。また、売上トップ5に入る主要なOA機器企業も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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菊池

記事の監修者

菊池

2017年度に神奈川大学を卒業後、株式会社C-mindへ入社。スリホ事業部の営業職として配属。新卒から一貫して法人企業様への新規営業を担当。その後、2019年にMIP賞を受賞。2020年には法人営業部にてトップ成績を収める。現在は新規営業チームのチームリーダーとしてメンバーのマネジメントも行っている。法人営業・OA機器・通信機器に精通。プロフィール詳細

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

OA機器業界はオフィス業務機器のメーカー

OA機器は、「オフィスオートメーション(Office Automation)機器」の略称です。この業界は、オフィス業務の自動化に不可欠な機器を製造し、販売しています。

オフィス業務を効率化するために使われる代表的な機器には、電話、パソコン、コピー機、シュレッダー、ファクシミリ(FAX)がありますよ。これらの機器の販売やリースによって収益を得ています。また、コピー機のトナーやインクなどの消耗品の売上も、安定した収益源ですよ。

一部のOA機器は家庭用にもありますが、ほとんどは企業が顧客です。販売だけでなく修理やメンテナンス、問い合わせにも対応することが業務の一環ですよ。そのため、一度顧客となった企業とは長期的な関係を築くことが特徴です。

OA機器業界の現状と展望

OA機器業界に興味がある人は、まず業界について詳しく知る必要があります。ここからはOA機器業界の現状と将来の展望について説明します。

  1. OA機器業界の現状
  2. OA機器業界の展望

①OA機器業界の現状

OA機器業界の市場は縮小しています。その理由は、オフィスでのペーパーレス化が進んでいるためです。

デジタル化により、コピー機やFAXなどの紙を使う機会が減っています。販売数やリース数だけでなく、消耗品の売り上げも減少していますよ。

さらに、コロナ禍で増えているリモートワークも、OA機器の需要が減る原因の1つとなっています。

②OA機器業界の展望

確かにオフィスのペーパーレス化やリモートワークの普及により、OA機器の需要は減少しています。しかし、これは従来のコピー機やFAXなど、特定の機器に限った話です。

最近では、OA機器業界はクラウドサービスやAIの導入など、新しいシステム開発に注力している企業も少なくありません。単なる機器販売から、DXを支援するサービスへの転換が進んでいますよ。

また、リモートワークを含めた社内セキュリティ機能の強化や、個人向けプリンターなど、新しいオフィス業務の効率化に対する需要も高まっています。

逆に言えば、今のOA機器業界はいわゆる転換期にあり、従来とは異なる方向性の事業展開をしている企業も増えています。

それに伴って求められる人材も変わっている可能性があるため、業界・企業分析をより深く行い、マッチ度の高い企業に応募することを心がけましょう。

OA機器業界の職種

OA機器業界に興味があるとはいえ、自分にはどの職種が適しているのか悩んでしまう方も多いと思います。そこで主要6つの職種をここからは解説します。

  1. 営業
  2. 企画
  3. 資材調達
  4. マーケティング
  5. 商品開発
  6. 研究

職種ごとの主な仕事内容に加えて、一日のスケジュール例も紹介します。企業によって細かい業務内容は変わるためあくまで一例ですが、職種選びの参考にしてくださいね。

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①営業

営業の役割は、自社製品の需要を拡大し、売上を伸ばすことです。まずは顧客のオフィス環境を把握し、ニーズを理解します。

競合他社との差別化を図りながら、自社製品の特徴やメリットを説明したり、セミナーや展示会などを通じて、自社製品をPRすることも重要ですよ。

また、既存顧客との関係を築くことも大切で、丁寧なアフターフォローを行い、追加購入や機器の買い替えなどを促します。

一日のスケジュールの一例
時間業務内容詳細説明
8:50出社始業前にデスク周りの整理やメールチェックを行い、1日の準備を整える。
9:00朝礼チーム全体で当日の目標や訪問予定を共有し、情報交換を行う。
9:15外出
営業活動開始
顧客訪問を開始。既存顧客へのフォローアップや新規開拓のための訪問を行う。
12:00昼食移動中や訪問先近くで昼食をとる。
13:00営業活動再開午後の訪問を開始。提案資料の説明やデモンストレーションを行うこともある。
16:30帰社会社に戻り、訪問結果の報告や事務作業を行う。
17:30日報作成
翌日の準備
日報を作成し、翌日の訪問計画や資料の準備を行う。
18:00退社業務終了。必要に応じて残業が発生することもある。

OA機器の営業職はテレアポといって、電話で営業をすることもありますが、もちろん訪問営業をすることも少なくありません。

また、顧客ごとに提案や対応を柔軟に変える必要があるため、マニュアル通りにはいかない臨機応変な対応力が求められるのも特徴と言えます。

②企画

企画の仕事は、新製品の企画立案や既存製品の改善に取り組むことです。市場のトレンドを把握し、顧客のニーズを的確に捉え、商品化する能力が求められますよ。

商品開発部門と連携し、製品の仕様を決めるのも企画職の業務です。さらに、新商品のコンセプト決めから開発、販売までプロジェクト全体を管理することも大切ですよ。

一日のスケジュールの一例
時間業務内容
9:00出社、メールチェック、スケジュール確認
9:30市場調査データの分析、競合製品の情報収集
10:30社内ミーティング(営業・開発部門との連携)
11:30新製品の企画立案、コンセプト設計
12:30昼休憩
13:30企画書・プレゼン資料の作成
15:00社外パートナーとの打ち合わせ(デザイン・製造委託先など)
16:30日報作成、翌日の業務準備
17:30退社

OA機器の企画職は、調査から企画立案、関係者との打ち合わせまで幅広い業務が含まれています。常に情報の整理と意思決定が求められますよ。

また、社内外との調整が多く、コミュニケーション能力が非常に重要とされる点は、他職種と比べて際立っていますね。

③資材調達

資材調達の業務は、製品の品質と生産スケジュールを支える重要な仕事です。OA機器業界も価格競争が激しく、製品のコスト削減が必要ですよ。

信頼できるサプライヤーから、品質基準をクリアできる資材をできるだけ低コストで調達することが重要です。

安価な製品を提供するためには、資材調達から効果的なコスト削減が欠かせません。

一日のスケジュールの一例
時間業務内容
8:30出社、メールチェック、当日のスケジュール確認
9:00発注業務:必要資材の発注手配、納期確認
10:30取引先との商談:価格交渉、納期調整、品質確認
12:00昼食
13:00社内打ち合わせ:製造部門と納期・在庫状況の共有
14:00見積依頼・注文書作成:新規案件の見積取得、注文書の発行
15:30納期管理:発注済み資材の納期進捗確認、遅延対応
16:30資料作成:コストダウン施策の検討、報告資料の作成
17:30退社

④マーケティング

マーケティングの役割は、ターゲット市場や顧客セグメントの分析、市場のトレンドや競合他社の動向のリサーチ、そして自社製品との差別化を図り、プロモーションを行うことです。

営業チームと協力して、販促活動を支援し、イベントや展示会を開催して、より効果的なマーケティング戦略を実施しているのが特徴ですね。

自社製品名やブランド価値を高めるための広告やマーケティング活動も行います。また、コールセンターやサポートからの顧客の問い合わせや意見を取り入れることも、マーケティングの一環ですよ。

一日のスケジュールの一例
時間業務内容詳細説明
9:00出社・メールチェック・スケジュール確認前日の広告データやメールを確認し、当日の業務計画を立てる。
9:30朝会・チームミーティングチーム内で進捗共有や課題の確認を行い、情報を共有する。
10:00データ分析・広告効果測定広告のクリック率やコンバージョン率を分析し、改善点を洗い出す。
11:00コンテンツ企画・制作新製品やキャンペーンに合わせたコンテンツの企画や制作を行う。
12:00昼休憩昼食を取り、リフレッシュする時間。
13:00クライアントとの打ち合わせ広告代理店やパートナー企業との打ち合わせを行い、戦略や施策の確認をする。
14:00マーケティング戦略の立案市場調査や競合分析を基に、新たなマーケティング戦略を策定する。
15:00広告素材のチェック・入稿準備制作された広告素材の品質を確認し、必要に応じて修正指示を出す。
16:00SNS運用・ブログ更新公式SNSの投稿やブログ記事の更新を行い、情報発信を強化する。
17:00業務整理・日報作成一日の業務を振り返り、日報を作成して上司やチームに共有する。
18:00退社業務終了後、退社。必要に応じて翌日の準備を行う。

OA機器業界におけるマーケティング職は、戦略立案から実務運用まで幅広い業務を1日の中でバランスよく行っています。

分析力と創造力の両方が求められ、部門を超えた連携が不可欠なポジションといえるでしょう。定型業務にとどまらず、常に変化と向き合う柔軟さも大切です。

⑤商品開発

商品開発では、新しいOA機器製品の開発や既存製品の改善を担当します。

新商品の開発は、他の部門と連携しながら顧客のニーズや市場トレンドを調査し、販売戦略に基づいて製品のコンセプトや仕様を決定する大切な業務ですよ。

既存製品の改善にも取り組み、ユーザーの声を聞きながら、より便利に使えるようにすることが求められます。

企画部門やマーケティング部門とは異なり、具体的な技術に精通した専門職であることが特徴ですよ。そのため、理系の大学を卒業していることが一般的な条件となっています。

一日のスケジュールの一例
時間業務内容補足説明
9:00出社・朝礼チーム全体での朝礼を行い、連絡事項や当日の作業予定を共有します。
9:30メール・スケジュール確認顧客や他部署からの連絡を確認し、優先度に応じて1日のスケジュールを調整します。
10:00開発業務(設計・コーディング)担当プロジェクトの設計やコーディングを行います。進捗に応じて、レビューやテストも実施します。
12:00昼休憩社内の食堂や近隣の飲食店で昼食を取ります。
13:00開発業務(継続)午前中の作業を引き続き行い、必要に応じて先輩や同僚と相談しながら進めます。
15:00仕様書レビュー・ドキュメント作成開発した内容の仕様書をレビューし、必要なドキュメントを作成します。
16:00他部署との打ち合わせハードウェア開発や営業部門と連携し、新規案件の打ち合わせを行います。
17:00日報作成・退社準備1日の業務内容を日報にまとめ、翌日の準備を行います。
18:00退社業務を終え、退社します。

⑥研究

研究職は、最新で次世代向けの技術を探求し、開発する部門です。商品開発と同じように、理系や電気・電子を専攻していることが必須ですよ。

たとえばコピー機の場合、新しい印字方法や革新的なインクの研究開発など、既存の技術を超える取り組みが求められます。

さらに、よりセキュリティの高いネットワークやエネルギー効率の良いプログラムなど、ユーザーがより快適に利用できる製品を目指していますよ。

一日のスケジュールの一例
時間業務内容
9:00出社、メールチェック、スケジュール確認
9:30チーム朝礼、進捗共有
10:00実験準備・装置の立ち上げ
11:00実験実施(性能評価・データ取得)
12:00昼食・休憩
13:00データ解析・報告書作成
14:30他部門との打ち合わせ(設計・開発)
15:30特許出願や技術文書の作成
17:00翌日の実験準備・スケジュール調整
18:00退社

OA機器業界の大手企業を5つ紹介

OA機器業界で就職したいという方は大手企業に何があるのか気になりますよね。そこで、5つの代表企業を紹介します。企業同士の比較をして自分が行きたい企業を見つけましょう

  1. キヤノン
  2. リコー
  3. セイコーエプソン
  4. 富士フィルムHD
  5. コニカミノルタ

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①キヤノン

キヤノンは1937年に創業し、日本を拠点とする世界的な電子機器メーカーです。

OA機器のプリンターやスキャナー、コピー機、プロジェクターなどの製造・販売を行っています。また、デジタルカメラやビデオカメラ、医療機器なども手がけていますよ。

特に、デジタル一眼レフカメラは国内の市場で50%以上のシェアを持っています。

研究開発に積極的に取り組み、画像処理技術や光学技術の分野で多くの特許を取得していますよ。キヤノンは世界各地に拠点を持つグローバル企業の一つです。

②リコー

リコーは1937年に創立された企業で、オフィス向けのOA製品やソリューションを提供しています。

製品は複合機やコピー機、プリンター、スキャナーなどですよ。さらに、工業用機器や医療機器、光学機器など、さまざまな分野で事業を展開しています。

デジタルサイネージやクラウドサービス、ビジネス向けのコミュニケーションツールも提供しており、幅広いニーズに応えていますよ。

③セイコーエプソン

セイコーエプソンは1942年に設立され、「エプソン」のブランド名で世界中でビジネスを展開しています。

主力製品はプリンターですが、インクジェットやレーザー、大判プリンターなど、一般家庭からビジネス向けまで幅広い商品を提供していますよ。高品質な印刷品と高速印刷技術で定評があります。

さらに、大型プロジェクターやポータブルプロジェクター、スマートウォッチ、フィットネスバンドなども取り扱っていますよ。

④富士フイルムHD

富士フイルムは、1934年に設立されました。写真フィルム技術のリーダー企業として、世界中で高い評価を受けています。

OA機器やデジタルカメラ、レンズ、インスタントカメラなどの他に、医療画像診断システムや医薬品、医療機器にも事業を展開していますよ。

また、ディスプレイやタッチパネルの材料、半導体やイメージセンサーの材料、機能性フィルムなど、各種産業向けの高機能材料も提供しています。

OA機器を中心に取り扱う「富士ゼロックス」は、2021年から「富士フイルムビジネスイノベーション」として活動していますよ。

⑤コニカミノルタ

コニカミノルタは1873年に創立され、OA機器やオフィスソリューション、デジタルイメージング、光学部品、センサーなどを取り扱っています

主力製品はオフィス向けのマルチファンクションプリンター、カラープリンター、デジタルプレス、プロジェクターですよ。

さらに、製品のデザインにも力を入れており、「EX感性」というサービスを提供しています。これは、人の感性を可視化し、最適なデザインを作り出すことで、購買につながりますよ。

OA機器業界における職種別キャリアパスの全体像

OA機器業界でのキャリアを考えたとき、将来どのような働き方ができるのか不安に感じていませんか?

ここからはOA機器業界で活躍する主な職種ごとに、キャリアパスの具体的な流れやステップアップの方向性を解説します。

営業や企画といった代表的な職種をはじめ、どのような経験が積めるのか、その先でどのようなキャリアに繋がるのか、実際の業界動向も踏まえて紹介します。

  1. 営業
  2. 企画
  3. 資材調達
  4. マーケティング
  5. 商品開発
  6. 研究

①営業職のキャリアパス

OA機器業界の営業職は、主に企業向けに複合機やプリンター、ITソリューションなどを提案・販売する仕事です。最適な製品やサービスを提供するため、論理的思考力や課題解決力、交渉力などが磨かれます。

こうしたスキルは、営業職だけでなく、マーケティングや企画、さらには経営領域へとキャリアを広げる際にも大いに役立つため、主に以下のようなキャリアパスがありますね。

  • 営業職としてのキャリアアップ
  • 専門職へのキャリアチェンジ
  • 独立・起業への道

OA機器業界の営業は、法人向けの提案型営業を通じて高いコミュニケーション力と顧客対応力を身につけられるため、管理職や専門職、独立といった高度なキャリアパスに直結するのが特徴です。

営業の中でも法人とのやり取りが多くなるため、企業同士の提携が多い職種にもキャリアチェンジしやすく、知識と経験を活かして独立もできるのが嬉しいですね。

②企画職のキャリアパス

OA機器業界の企画職は、自社製品やサービスの開発・改善に向けて戦略を立案し、社内の関係部門と連携を図る役割を担います。市場調査や顧客ニーズの分析を通じて、新たな価値を創出する仕事といえるでしょう。

この中で培われる論理的思考力や情報収集力、部門間調整のスキルは、以下のように、マーケティングや経営企画といった他分野の職種にも応用が利きます。

  • 商品企画からマーケティングへのステップアップ
  • 営業企画から事業企画・経営企画への昇進
  • 企画職からマネジメント職へのキャリアアップ

企画職では顧客ニーズの分析や製品戦略立案を通じて視野が広がるため、次のキャリアで即戦力となりやすいのが特徴的ですね。

業界構造や市場の動きを読み取り、他部門と連携して形にする力が、経営層やマネジメント職への道を切り開く要素となるでしょう。

③資材調達職のキャリアパス

OA機器業界の資材調達職は、OA機器に必要な部品や原材料を適切なコスト・納期・品質で調達する役割です。

交渉力・分析力・コスト管理能力など、どんな職種でも汎用性の高いスキルが身につきやすいです。将来的にも以下のように、多様なキャリアパスに繋がりやすいといえるでしょう。

  • 調達担当者から購買マネージャーへ
  • 調達業務からサプライチェーンマネジメント(SCM)へ
  • 調達業務から商品開発・企画部門へ

資材調達職は、社外・社内ともにさまざまな交渉や調整を行うため、調整力と全体最適を意識できるようになります。

その経験により、組織のマネジメントや事業戦略の立案など、俯瞰的視点が必要なポジションへの道を切り開いていけるわけですね。長期的に見ても成長余地の大きい職種です。

資材調達職はOA機器製造の土台を担う裏方的役職なため、目立ちにくいと同時に、責任感が必要な職種です。

しかし、キャリアアップには必須の広い視野と管理能力が育つため、将来マネジメント職や管理職を狙っている人にもおすすめの職種ですよ。

④マーケティング職のキャリアパス

OA機器業界におけるマーケティング職は、自社製品の強みを明確に打ち出し、顧客に「選ばれる理由」を作る仕事です。

市場調査やプロモーション企画、デジタル広告の運用など幅広い業務に携わるため、業界を超えて応用が利く情報収集力や論理的思考力が養われ、以下のようにキャリアアップもしやすいのが特徴です。

  • マーケティングアシスタント → マーケティング担当者 → マーケティングマネージャー
  • デジタルマーケティング担当 → グロースマーケター → マーケティングディレクター
  • マーケティングオートメーション(MA)担当 → MAスペシャリスト → MAコンサルタント

営業と連携しながら市場ニーズを分析し、成果を出す中で戦略設計力やデータ活用力が自然と身につくため、将来の専門職や管理職へのステップにもつながりやすい流れといえるでしょう。

⑤商品開発職のキャリアパス

OA機器業界の商品開発職は、プリンターや複合機といった製品の設計・企画・試作・改良を担う仕事です。

技術と市場ニーズの橋渡し役として多くのスキルを培えるため、製品を構想段階から形にする経験が、以下のように、管理・企画・戦略といった幅広い領域にキャリア展開ができます。

  • 商品開発スペシャリストとして専門性を高める
  • プロジェクトマネージャーとして開発全体を統括
  • 商品企画やマーケティング部門へのキャリアチェンジ

この職種で培った経験は、開発のスペシャリストとしての道はもちろん、プロジェクト全体を統括する管理職や、市場視点を持った商品企画・マーケティングなど多様なキャリアに応用可能です。

製品づくりの最前線で、幅広い力が養われるポジションといえるでしょう。

商品開発での経験は、異業界の企画職・開発職に転職するときも非常に役立ちます。

根本的に必要とされる力や経験が同じため、異業界の知識を自ら学んでいく心づもりさえあれば、OA機器業界以外でも活躍できるでしょう。

⑥研究職のキャリアパス

OA機器業界における「研究職」は、製品の基礎性能や新技術の開発を担う重要なポジションです。

たとえばプリンタの印刷精度を高めるインクやトナーの素材研究、スキャン機能の高性能化に向けた光学技術の開発などが挙げられます。

この職種では課題解決力や論理的思考力に加え、データ分析や実験設計のスキルが磨かれ、以下の例のように、研究にとどまらない多方面の業務に応用可能です。

  • 研究成果を活かして製品開発部門で活躍
  • 研究経験を基に技術企画や事業戦略へキャリアチェンジ
  • グローバルな共同研究経験を踏まえ、海外拠点の技術統括として活躍

OA機器業界の研究職は、現場で技術の可能性を探りながら、製品の核となる技術の創出を担う職種です。

研究段階で蓄積した専門知識や分析力が、次のフェーズである開発・企画・国際戦略に直結するため、視野を広げたキャリア形成がしやすい領域といえるでしょう。

OA機器業界を理解して内定をゲットしよう!

OA機器業界の現状や将来の展望、主な業務内容、国内の主要企業について紹介しました。

ペーパーレス化などにより、紙を使用した従来のOA機器は減少傾向にありますが、今後はデジタルイメージングやクラウドサービス、モバイル化、AI化など、デジタル分野の展開が重要です。

OA機器業界は、企業が業務をより効率的に行うため、トレンドに合わせて市場が変化していますよ。興味のある方はぜひご参考ください。

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