HOME > 就活マガジン記事 > 履歴書の特技・趣味で差をつける!好印象な書き方とNG例まとめ

履歴書の特技・趣味で差をつける!好印象な書き方とNG例まとめ

この記事では、履歴書の特技・趣味欄の書き方を徹底解説しています。

履歴書の趣味・特技はあなたの人柄や熱意を伝える大切な箇所になります。面接官の印象に残る書き方や選び方のコツ、避けるべきNG例文も紹介しているので最後まで確認してみてくださいね。

エントリーシートのお助けアイテム

目次

履歴書に趣味・特技を書く理由

履歴書に趣味や特技を記載することは、企業に対して自分の個性や価値観を伝えるうえで大切な手段です。

とくに職歴がない新卒の場合、人柄や社会性、熱意などを判断する材料として活用されやすい項目です。どのような趣味や特技を選び、どのように記載するかによって印象は大きく変わります。

就活の戦略のひとつとして捉え、丁寧に準備することが差を生むポイントです。

  1. 人柄の把握
  2. 会話のきっかけ
  3. 企業との相性確認
  4. 強みの補足
  5. 関心や熱意の判断

① 人柄の把握

履歴書の趣味・特技欄は、あなたの性格や価値観を読み取るためのヒントとして、企業にとって重要な判断材料となります。

新卒採用では実務経験がないぶん、「この人と一緒に働きたいか」という視点で人柄が重視されがちです。

たとえば「登山が趣味」と記載すれば、計画性や忍耐力、自然との向き合い方など、多面的な魅力が伝わるかもしれません。

自分では当たり前だと思っていることでも、第三者の視点では魅力的に映ることがあります。

どんな価値観を持ち、どのような時間の使い方をしているかが伝わる内容を意識すると、履歴書全体に説得力が生まれます。

② 会話のきっかけ

趣味や特技は、面接時に自然な会話の流れをつくるきっかけにもなります。緊張している場面でも、自分の好きなことについてであれば話しやすく、表情や言葉にも自信がにじみ出やすくなるでしょう。

たとえば「映画鑑賞」とだけ書くのではなく、「昔の邦画をよく観ています」といった具体性を持たせれば、面接官から「おすすめはありますか?」と話を広げてもらえる可能性もあります。

想定される質問に対して、エピソードを交えて話せる準備をしておくと、自然なコミュニケーションが生まれやすくなります。就活では、スムーズなやりとりも評価の一部です。

会話の糸口として有効な趣味・特技を選びましょう。

③ 企業との相性確認

企業は採用活動において、スキルや学歴以上に「自社に合う人材かどうか」を重視する傾向があります。

趣味や特技には、応募者の行動スタイルや価値観が表れやすいため、企業との相性を見極めるうえで活用されることが多いのです。

たとえば「地域イベントの運営に参加しています」と書けば、協調性や地域貢献への意識があると受け取られるかもしれません。

志望企業の社風や価値観をあらかじめリサーチしておき、それに自然につながるような趣味や特技を選ぶとよいでしょう。

無理に合わせる必要はありませんが、企業が求める人物像にフィットする表現を意識するだけで、評価が変わることもあります。

④ 強みの補足

自己PR欄だけでは伝えきれない強みを、趣味や特技の欄で自然に補うことができます。

たとえば「プレゼンテーションが得意」と書くよりも、「学生団体で司会進行を任されることが多く、人前で話す機会が多いです」といった記述のほうが、裏付けとしての説得力があります。

就活では、実績よりも「どんな場面で力を発揮してきたか」が重視されるため、趣味や特技を通じてその一端を伝える工夫が重要です。

また、特技欄ではアピールしたいスキルと関連づけて書くことで、他の応募者との差別化にもつながります。履歴書全体の構成を意識しながら、補完関係を意図的に設計しましょう。

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

そんな方はまず、就活マガジンが用意している強み診断をまずは受けてみましょう!3分であなたらしい強みが見つかり、就活にもっと自信を持って臨めるようになりますよ。

⑤ 関心や熱意の判断

企業は応募者が「どんなことに熱中できる人なのか」「新しいことに挑戦する意欲があるか」なども重視して見ています。

趣味や特技に打ち込んでいる様子からは、その人の継続力や向上心、好奇心などがにじみ出ます。

たとえば「年間で3冊以上、資格系の本を読み、毎年1つ新しい資格に挑戦しています」と記載すれば、学びに前向きな姿勢が伝わるでしょう。

とくに新卒の場合、具体的な成果や職務経験よりも、「今後の成長可能性」に注目される傾向があります。

自分がどんなことに興味を持ち、どう取り組んできたかを丁寧に言葉にすることが、履歴書全体の評価を底上げするカギになります。

履歴書に記載する趣味と特技の違い

履歴書に趣味や特技を記載する際は、それぞれの意味や役割の違いをきちんと理解しておくことが大切です。

曖昧なまま書いてしまうと、読み手に意図が伝わらず、「自己分析が不十分」と判断されてしまう可能性もあるでしょう。

採用担当者は、限られた情報から応募者の人物像をイメージしようとします。そのため、趣味と特技を混同した記載は、もったいない印象を与えかねません。

趣味とは、自分の楽しみや気分転換のために継続的に行っていることを指し、日々の過ごし方や価値観、好奇心の方向性を伝える手段になります。

たとえば「読書」「音楽鑑賞」「カフェ巡り」などは、広く一般的な趣味としてよく見られる内容です。

一方で、特技は「人よりも得意といえること」「努力や経験によって身につけた能力」といった側面があり、自己PRと結びつけやすい特徴があります。

「ピアノの演奏が得意」「人前で話すのがうまい」「タイピングが速い」など、業務と関連づけられる特技なら、より好印象につながるでしょう。

たとえば「読書」という趣味でも、「年間100冊読む」「読後に必ず要約メモをつける」といった習慣があれば、そこから「継続力」「要約力」などの特技へ展開できます。

このように、趣味と特技はつながっている場合もあるため、自分の経験や強みに照らして整理することが重要です。

それぞれの違いを意識しながら丁寧に記載することで、「人柄」と「スキル」の両面を効果的にアピールできます。面接で話が広がるきっかけにもなりますので、自己分析の延長としてしっかり考えてみてください。

履歴書に趣味・特技を記入する際のポイント

履歴書における趣味や特技の欄は、ただ空欄を埋めるための項目ではありません。

自分の個性や強みをアピールする貴重な機会となるため、記載の仕方には十分な工夫が必要です。ここでは、より魅力的に伝えるために意識したいポイントを紹介します。

  1. 自分らしさを表現する
  2. 具体的なエピソードを添える
  3. 文章を簡潔にまとめる
  4. 面接で話せる内容にする
  5. 業務との関連性を意識する

① 自分らしさを表現する

趣味や特技は、自分らしさを伝える絶好のチャンスです。採用担当者は、学歴や志望動機だけではわからない人間性や価値観をこの欄から読み取ろうとします。

たとえば「読書」と書くだけでは漠然としていますが、「社会心理学に関する本を読み、人の行動原理に関心を持っています」といった書き方をすれば、知的好奇心や思考の深さを感じてもらえるでしょう。

就活生としては、等身大の自分を伝えつつ、少しだけ個性を際立たせる表現を意識するのがおすすめです。ほかの応募者と差別化できるきっかけにもなります。

② 具体的なエピソードを添える

履歴書では、抽象的な言葉だけでなく、背景にある経験を簡単に添えることで説得力が大きく変わります。

「ピアノ演奏が得意です」と書くよりも、「小学生の頃から10年以上続け、現在も休日に練習を重ねています。昨年は地域の音楽祭にも参加しました」といったように具体的に書くと、継続力や努力する姿勢まで伝えられます。

採用担当者はスキル以上に、その人がどんな姿勢で物事に取り組んできたかに注目しています。

大学時代に打ち込んだ経験や、学業以外で力を入れてきた活動があれば、できるだけ具体的に言葉で表現してください。

③ 文章を簡潔にまとめる

趣味・特技の欄はあくまで履歴書の一部であり、簡潔かつ伝わりやすい表現が求められます。長すぎる文章は読みづらく、印象にも残りにくいため、1~2文で要点を押さえて書くのが理想です。

たとえば「旅行が趣味です。これまでに15カ国を訪れ、文化や人との出会いを楽しんでいます」とまとめることで、好奇心や行動力が自然と伝わります。

書きたいことが多くても、読み手に配慮して情報を取捨選択する視点を持ちましょう。大学のレポートと同様に、構成力が問われるポイントです。

④ 面接で話せる内容にする

履歴書に記載した内容は、面接時に高確率で質問されると考えておいたほうが安心です。実際に経験し、エピソードとして話せることを選んで記載することで、面接時にも自信を持って受け答えができます。

「キャンプ」と書く場合は、「どの季節に行くのか」「どんな装備を使うのか」「どんな体験が印象に残っているか」といった具体的な話題を想定しておくとよいでしょう。

嘘や盛った内容は、突っ込まれると対応しきれず、信頼を失うきっかけになります。自分の言葉で自然に語れる内容を選び、面接官との会話が広がることを意識してください。

⑤ 業務との関連性を意識する

もし趣味や特技に、志望する企業や職種との接点がある場合は、それをさりげなく伝えることが有効です。

たとえばIT企業志望で「趣味はアプリ開発です」と書けば、自己学習への意欲や実務への関心の高さが伝わります。

同様に、営業職を希望するなら「人と話すのが好きで、学生時代はオープンキャンパスの案内係を務めました」といった実績を盛り込むのも効果的です。

無理にこじつける必要はありませんが、自然に業務とつながる趣味・特技があれば、それは立派なアピール材料になります。

企業にとって「即戦力になりそう」と思ってもらえるかどうかが評価の分かれ目です。

好印象を与える趣味・特技の選び方

履歴書に書く趣味や特技は、自己紹介の一部というだけでなく、面接官に好印象を与えるための重要なアピールポイントです。

内容によっては、あなたの人柄や価値観、仕事への姿勢まで伝わることがあります。ここでは、就活生が履歴書に記載する際に意識したい選び方のポイントを紹介します。

  1. 協調性が伝わる内容
  2. 継続力が感じられる内容
  3. 個性が際立つ内容
  4. 社会性がある内容
  5. 企業風土に合う内容

① 協調性が伝わる内容

チームワークを重視する企業において、協調性は欠かせない資質のひとつです。そのため、他者と関わる場面が多い趣味や特技を記載することで、協調性のある人物として評価されやすくなります。

たとえば、サッカーや吹奏楽などの団体活動は、目標に向かって仲間と協力し合う姿勢が伝わる代表的な例です。

「サッカー部で副キャプテンとしてメンバーをまとめた」といった実績を添えれば、協調性だけでなく、リーダーシップや責任感も印象づけることができます。

また、趣味がチーム系でない場合でも、「友人と登山に行く際、役割分担を意識して行動している」など、人との関わりを意識していることが伝わる書き方を意識するとよいでしょう。

就活では、一緒に働く姿を具体的に想像してもらうことが鍵です。

② 継続力が感じられる内容

どのような仕事においても、物事を継続して取り組む力は大きな強みです。そのため、長く続けてきた趣味や特技は、粘り強さや自己管理力をアピールする手段として有効です。

「小学生の頃からピアノを続けている」「毎朝のランニングを5年以上継続している」など、具体的な期間や頻度を記載すると、信ぴょう性と説得力が増します。

また、「最初は苦手だったが努力して上達した」などのエピソードを添えることで、成長意欲や困難を乗り越える力もアピールできます。

就職活動では、華やかな実績よりも、地道に続けてきた姿勢のほうが企業に響くことも多いです。単なる趣味として捉えず、自分の性格や価値観とどのように結びついているかを丁寧に言語化しましょう。

③ 個性が際立つ内容

採用担当者の印象に残るためには、あなただけの個性を表現できる趣味・特技を選ぶことが効果的です。ただし、奇抜さを狙う必要はありません。

大切なのは、「なぜそれが好きなのか」「どんな経験を通じて自分らしさが育まれたのか」を自分の言葉で語れることです。

たとえば、「廃墟巡り」といった一風変わった趣味でも、「写真を撮ることを通じて、時代や背景を知ることに興味を持った」などと補足すれば、知的好奇心や探究心が伝わります。

個性的な内容は面接でも話題にしやすく、会話のきっかけとしても有効です。履歴書では簡潔に記載し、面接でエピソードを広げられるように準備しておくと安心です。

④ 社会性がある内容

企業は、社会人としての責任感や他者との関係性を大切にする姿勢を重視しています。そのため、社会性が感じられる趣味や特技を記載すると、信頼性の高い人物としての印象を与えることができます。

特に、ボランティアや地域活動の経験は、他者貢献への意識や行動力を伝える上で効果的です。

たとえば、「地域清掃ボランティアに月1回参加している」などの実績があれば、継続性や社会への関心の高さをアピールできます。

また、ニュースの読解や社会問題に関心をもってディスカッションをしているといった内容でも、社会性や知的姿勢を示すことが可能です。

就職活動では、個人の能力だけでなく、社会の一員としてどう行動できるかも問われています。

⑤ 企業風土に合う内容

履歴書に記載する趣味・特技は、自分の好きなことを書く場ではありますが、企業との相性も意識して選ぶと、より評価されやすくなります。

というのも、企業はスキルや知識だけでなく、自社の価値観や社風に合う人物かどうかを重視しているためです。

たとえば、スピード感を重視するベンチャー企業であれば、「スポーツ観戦で戦略を分析するのが好き」や「旅先でのアドリブを楽しむ」など、行動力や柔軟性を感じさせる内容が響くことがあります。

一方で、大手企業や安定志向の会社では、「読書」や「資格取得」のように、地道な努力を積み重ねている様子が評価されるケースも多いです。

企業ごとの求める人物像を事前に調べ、合致する要素を含めた内容に調整することが、内定への一歩となるでしょう。

履歴書に書くべきではない趣味・特技

履歴書に記載する趣味や特技は、自分らしさや人間性を伝える大切な要素です。しかし、内容によってはかえってマイナス評価につながる可能性があります。

採用担当者に不信感や誤解を与えるような記載は避けるべきです。

どんなに自分にとって意味のある趣味・特技であっても、企業の立場や選考基準を考慮せずに記載してしまうと、評価を下げる原因になります。

以下のような趣味・特技は、履歴書では控えた方が無難です。

  1. ギャンブル・飲酒関連
  2. 宗教・政治関連
  3. 反社会的と誤解される内容
  4. 虚偽・過度な誇張
  5. 説明が困難な内容

① ギャンブル・飲酒関連

ギャンブルや飲酒に関する趣味は、プライベートでは自由であっても、履歴書にはふさわしくありません。新卒採用では、まだ社会人経験のない学生に対して「素直さ」や「誠実さ」が求められる傾向があります。

そのため、リスクのある嗜好を連想させる内容を書くと、自己管理能力に不安を持たれるおそれがあるでしょう。

たとえば、「競馬観戦が好き」「晩酌を楽しむことが趣味」といった記載は、気軽な気持ちで書いたとしても、担当者によっては真面目さに欠ける印象を受けるかもしれません。

就活の場では、自分の趣味を全面的にアピールするよりも、ビジネスの場にふさわしい視点で内容を選ぶことが求められます。趣味の記載には慎重さが必要です。

② 宗教・政治関連

宗教や政治は個人の信念に関わる大切な分野ですが、ビジネスシーンでは扱いが難しい話題です。

企業側としては、価値観の衝突や社内トラブルを避けたいと考えるのが一般的でしょう。そのため、たとえ強い信念を持っていても、履歴書での記載は控えたほうが賢明です。

「政治活動に参加している」「宗教団体でボランティアをしている」といった内容は、一部では評価されることもあるかもしれませんが、企業や担当者によって受け取り方が大きく異なります。

就活においては、自分の考えを無理に伝えるよりも、まずは企業に安心感を与えることを優先することが成功への近道です。信条を否定せず、場面に応じた使い分けを心がけてください。

③ 反社会的と誤解される内容

自分では気づきにくいものの、特定の趣味が「反社会的」と誤解されるリスクがあります。

たとえば、ホラー映画や心霊スポット巡り、暴力的なアクションゲームといった内容は、楽しんでいる本人にとっては娯楽でも、採用担当者からは「価値観が合わなそう」「社風に合わないかも」と感じられてしまう可能性があります。

とくに新卒の場合は、企業側が「社内に溶け込めるか」「チームで円滑に働けるか」といった視点で見ているため、誤解されやすい趣味はリスクとなります。

個性をアピールしたい気持ちは理解できますが、まずは“安心して一緒に働ける人材”という印象を与えることが大切です。

アピール内容に悩んだときは、誰が読んでも共感を得やすい趣味を選ぶとよいでしょう。

④ 虚偽・過度な誇張

「すごい人と思われたい」「印象に残りたい」という気持ちから、趣味や特技を誇張して書いてしまう学生も少なくありません。

しかし、それが虚偽であったり実力以上の内容だった場合、面接で深掘りされたときに答えに詰まってしまい、かえって信頼を損なうことになります。

たとえば「英語が得意」と記載したにもかかわらず、TOEICのスコアや具体的な経験がなかったり、会話に自信がなかったりすると、疑念を持たれる可能性があります。

面接官は、書かれた内容を前提に質問を展開します。身の丈に合わない内容を記載することは、むしろ逆効果です。自信のある範囲で、正直に書くことが一番のアピールになります。

⑤ 説明が困難な内容

趣味や特技には、説明が難しいものや、伝わりにくいものも存在します。

たとえば、「海外の特定ジャンルのボードゲーム」や「ニッチなプログラミング言語」など、専門性が高い内容は、相手にうまく伝わらずに終わってしまうこともあります。面接で話題にされても、魅力を伝えきれずに終わるのはもったいないでしょう。

就活では、「伝わるかどうか」が非常に重要です。どれほど自分にとって情熱的な趣味でも、相手に共感や理解が得られなければアピールとしては成立しません。

説明しやすく、面接官も話を広げやすいような内容を選ぶことで、会話が弾み、より良い印象につながります。「話しやすい・伝わりやすい趣味か?」という視点で見直してみてください。

書くことがないときの対処法

履歴書に書く趣味や特技が思い浮かばないときは、無理に捻り出そうとするのではなく、自分の過去や日常を丁寧に見つめ直すことが大切です。

印象に残る内容は、特別な経験だけでなく、あなたらしさがにじみ出る習慣や行動の中から生まれることもあります。ここでは、書けないと悩んだときに取り組んでほしい5つの視点を紹介します。

  1. 日常の行動を振り返る
  2. 他者からの意見をもらう
  3. 成果やスキルを棚卸す
  4. 過去の成功体験を掘り起こす
  5. 苦手を克服した経験を活かす

① 日常の行動を振り返る

履歴書に書けるような趣味や特技が思い浮かばないと感じたら、まずは普段の生活の中に目を向けてみてください。特別な趣味がないからといって、書く内容がゼロというわけではありません。

たとえば、通学中に毎日音楽を聴いているなら、どんなジャンルが好きか、どんな気分のときにどんな音楽を聴くのかまで掘り下げてみましょう。

そこから「気分を切り替える工夫をしている」「自己理解に努めている」といった姿勢を伝えることができます。

また、平日は毎朝ニュースをチェックしている人なら、「社会の動きを把握し、企業理解を深める習慣がある」と表現できるかもしれません。

このように、日常のルーティンから見つけた行動を「音楽鑑賞」「ニュースチェック」「情報収集」などの趣味や、「集中力を高める習慣」「リラックス方法」として特技に落とし込むことができます。

② 他者からの意見をもらう

自分の得意なことや特徴に気づくのは、意外と難しいものです。そんなときは、家族や友人、アルバイト先の上司など、あなたのことをよく知る他者に意見を聞いてみてください。

就活では「自己分析」が重視されますが、その第一歩として、周囲の声を取り入れることは非常に効果的です。

たとえば、「気配りができる」「聞き上手だ」「説明がわかりやすい」といったフィードバックがあれば、それらをもとに履歴書の特技欄に落とし込める可能性があります。

また、学生生活で「○○のとき頼りにされた」「よく○○役を任されていた」といった経験を思い出させてもらえることもあります。

たとえば「人の話をよく聞ける」と言われたなら「傾聴力」や「相談に乗るのが得意」として特技にできますし、「整理整頓が上手」と言われた経験があるなら「整理術」「効率的な環境づくり」といった内容に落とし込めるでしょう。

③ 成果やスキルを棚卸す

「特技」と言われると、特別な才能や高度なスキルを連想してしまいがちですが、就活においてはこれまでの経験を通じて得た力も立派な特技として扱えます。

まずはこれまでに取り組んできたことを時系列で棚卸してみましょう。

たとえば、部活動やゼミでの活動、アルバイト経験など、日々の取り組みの中で身についたスキルに注目します。

飲食店のアルバイトで「クレーム対応を任されていた」「新人教育を担当していた」などの経験は、「臨機応変な対応力」「人に教える力」などとして表現可能です。

この視点から見つかるのは、「接客」「プレゼン」「人材育成」「プロジェクト管理」といった実践的なスキルで、それらはすべて履歴書の特技欄に記載可能です。

また、特技に関連した趣味(例:人と関わるのが好き → ボランティア活動)としても記載できます。

④ 過去の成功体験を掘り起こす

何かを達成したときの体験を振り返ることで、あなたの強みや努力のプロセスが明らかになります。成功体験には、学業・アルバイト・部活・趣味など、さまざまな分野があるはずです。

たとえば、「初めてのプレゼンで褒められた」「サークルで企画したイベントが好評だった」など、小さな成功でも構いません。その背景にある工夫や努力を掘り下げれば、履歴書にふさわしい内容にできます。

「相手の立場で考えた提案を意識した」「地道な準備を怠らなかった」などの具体性があると、より魅力的です。

このアプローチからは、「企画力」「実行力」「プレゼンテーション能力」「段取り力」などの特技が導き出せます。加えて、「イベント運営が好き」「資料づくりに没頭する」といった形で趣味としても表現可能です。

⑤ 苦手を克服した経験を活かす

就活では「課題に向き合う力」や「成長意欲」も評価されます。そのため、苦手を克服した経験は、自己PRや特技としても有効です。

たとえば、人前で話すのが苦手だったけれど、プレゼンの練習を繰り返して発表が得意になった、という経験があれば、それは「継続力」や「挑戦する姿勢」の証明になります。

また、英語が苦手だったけれど、毎日10分の勉強を続けて基礎力をつけた、というような習慣も評価の対象になるでしょう。

このような経験は、「粘り強さ」「改善力」「努力を継続する姿勢」といった特技につながります。また、語学学習やプレゼン練習が習慣化していれば、それ自体を趣味としても記載できます。

「努力型の人」として面接での印象も良くなるでしょう。

履歴書に書ける特技の例文

履歴書に特技を書く際、「どんな内容が評価されるのか」「自分の強みをどう表現すべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。


このセクションでは、実際に使える特技の例文を紹介しながら、面接官に伝わる表現の仕方を解説していきます。

  1. タイピング
  2. 料理
  3. イラスト作成
  4. 英会話
  5. プレゼンテーション
  6. プログラミング
  7. 整理整頓
  8. 動画編集
  9. スケジュール管理
  10. 暗算

①タイピング

パソコン操作に慣れていることを伝えられる特技として、タイピングはアピールしやすいテーマです。

ここでは、大学生活での具体的なエピソードを交えながら、実務にもつながる特技として自然に伝える例文をご紹介します。

《例文》

ゼミ活動で議事録作成を担当することが多く、タイピングの正確さと速さを活かして効率的に作業を進めていました。

《解説》
短くとも「実務での活用シーン」が明確に伝わるのがポイントです。タイピングは事務職やIT系など、パソコンを多く使う業界で評価されやすいスキルです。

特にスピードと正確性の両立は、業務の効率化に直結するため、具体的な作業との関連性を示すと好印象です。

②料理

料理が趣味である就活生に向けて、履歴書に記載する際の例文を紹介します。調理そのものの楽しさだけでなく、継続性や工夫、他者との関わりなども盛り込むことで、より魅力的なアピールになります。

《例文》

自炊を習慣にしており、冷蔵庫の残り物で料理を工夫するのが得意です。友人に振る舞うこともあります。

《解説》
調理を通じた「工夫」「継続性」や「対人関係」の広がりが伝わると好印象です。

食品業界やサービス業など、「段取り」や「他者への配慮」が求められる職場では特に相性が良く、日常的な習慣から得た力として自然に伝えられます。

③イラスト作成

履歴書の特技欄では、単なるスキルの羅列ではなく、どのように身につけ、どう活かしているかまでを伝えることで印象が変わります。ここでは「イラスト作成」をテーマにした例文をご紹介します。

《例文》

学園祭のポスターや配布チラシを自作した経験があり、構成や配色を工夫して分かりやすさを意識しています。

《解説》
デザイン経験やビジュアルの工夫は、広告・出版・Web制作などの業界で歓迎されます。

チームの中で「伝える手段」を持っている人材は貴重であり、イラストを使って可視化できる力は、プレゼンや資料作成でも強みとなるでしょう。

④英会話

英会話を特技として履歴書に書く場合は、単なるスキルの習得にとどまらず、どんな目的で学んだのか、どのような場面で活かしたのかをエピソードとして盛り込むと説得力が増します。

以下はその具体的な例文です。

《例文》

週3回オンライン英会話を継続しています。留学生のサポート経験もあり、日常会話には自信があります。

《解説》
グローバル志向の企業や、観光・外資系企業では「英語での対応力」が大きな武器になります。

英会話はスコアよりも「使った経験」の方が伝わりやすいため、どんなシーンで活かしたかを簡潔に添えると説得力が増します。

⑤プレゼンテーション

プレゼンテーションに関する特技の例文をご紹介します。発表が得意な理由や、どんな工夫をしているかを具体的に示すことで、説得力のある内容になります。

《例文》

ゼミで毎週発表を担当していたため、視覚資料や構成の工夫を通じて分かりやすく伝える力を磨きました。

《解説》
「伝える力」は営業・企画・マーケティングなど、社内外での調整が求められる職種で高く評価されます。スライド作成や話し方における工夫があれば、短くても印象的なアピールが可能です。

⑥プログラミング

プログラミングに関する特技は、論理的思考力や問題解決能力をアピールできるため、履歴書に記載することで高い評価につながる場合があります。

《例文》

Pythonを独学で学び、簡単な自動化ツールを作成しました。ゼミの業務効率化にも活用しています。

《解説》
プログラミングはIT・システム系の企業はもちろん、一般企業でもDX推進の流れで評価される場面が増えています。「実務で使った」「自分で作った」という具体性があると、実践力の裏付けになります。

⑦整理整頓

整理整頓をテーマにした例文を紹介します。日常の些細な行動から仕事への姿勢まで伝わるよう、具体的なエピソードを交えてアピールすることが大切です。

《例文》

収納には自信があります。先日も部屋で使う棚をDIYし、スペースを効率よく使えるよう工夫しました。

《解説》
「整える力」は、総務・事務・物流など、整理力や管理能力が求められる仕事で特に有効です。単なる几帳面さだけでなく、工夫や改善意識をアピールすると実務的な印象を与えられます。

⑧動画編集

動画編集を趣味としている就活生向けの例文をご紹介します。アピールポイントは「継続力」「工夫」「発信力」などがあり、実体験や仲間との関わりを盛り込むと説得力が増します。

《例文》

SNSに動画を投稿することが趣味で、週1本のペースで編集・投稿を継続しています。登録者も徐々に増えています。

《解説》
クリエイティブ系職種はもちろん、広報や企画、EC運営など、動画を使った情報発信が求められる職場で強みになります。継続性や改善への姿勢も伝えると好印象です。

⑨スケジュール管理

時間の使い方に自信がある就活生にとって、スケジュール管理は立派な特技としてアピールできます。

ここでは、学業とアルバイトを両立させる中で、計画性や実行力を高めたエピソードをもとに、具体的な例文をご紹介します。

《例文》

週3日のアルバイトと授業を両立するため、手帳とスマホアプリを使って予定を細かく管理しています。

《解説》
スケジュール管理能力は、営業・接客・教育など、時間調整や複数業務の並行対応が求められる業界で役立ちます。自分に合ったツールで管理している様子を伝えると、行動の丁寧さが伝わります。

⑩暗算

数字に強いことをアピールしたい方にとって、暗算は履歴書での訴求力が高い特技です。ここでは、日常的なトレーニングや習い事を通じて培ったスキルを、実績として伝えるための例文をご紹介します。

《例文》

小学3年生から高校までそろばん塾に通っていました。珠算・暗算十段です。

《解説》
数字に強いことを証明する特技は、経理・金融・販売など、計数処理が求められる職種に効果的です。資格や段位がある場合は端的に記載し、信頼性を高めると良いでしょう。

履歴書に書ける趣味の例文

履歴書に趣味を書く際、どのように書けばよいか迷う方も多いでしょう。ここでは、就活で好印象を与えやすい趣味を例文付きで紹介します。

自分の趣味をどのように表現すれば魅力的に伝わるのか、参考にしてみてください。

  1. 読書
  2. 映画鑑賞
  3. 音楽鑑賞
  4. カフェ巡り
  5. ドライブ
  6. 筋トレ
  7. アクアリウム
  8. キャンプ
  9. 御朱印集め
  10. 廃墟巡り

①読書

読書を趣味として履歴書に記載する際は、どんな本を読んでいるのかや、得た知識・価値観をどう活かしているかを簡潔に記述するのが効果的です。

《例文》

ビジネス書を中心に月3冊ほど読んでいます。学んだ考え方を日々の行動にも取り入れるよう心がけています。

《解説》
読書習慣は「学習意欲」「自発的な行動」に直結します。読書から得た知識を実行に移している点を示せれば、金融・コンサル業界など、論理的思考や自己研鑽が求められる企業で特に好印象です。

②映画鑑賞

映画鑑賞は感受性や共感力、視野の広さを伝えるのに適した趣味です。観るジャンルや継続性を交えて紹介しましょう。

《例文》

毎週1〜2本の映画を鑑賞しています。特にヒューマンドラマから、人の多様な価値観を学んでいます。

《解説》
人間理解や多様性への興味を示せるため、接客業や人材業界、医療・福祉など「相手の立場を考える力」が求められる職種にフィットします。共感力の裏付けとして活用できます。

③音楽鑑賞

音楽鑑賞は「気分転換」「言葉や文化への感受性」などをアピールできる趣味です。聴き方や広がりを伝えるのがコツです。

《例文》

ジャンルを問わず音楽を聴いています。最近は好きなアーティストを通じて友人との交流も増えました。

《解説》
人間関係の広がりや感性の柔らかさは、サービス業やクリエイティブ職で評価されやすいポイントです。音楽を通じた対人スキルや感受性が伝わるように書くとよいでしょう。

④カフェ巡り

カフェ巡りは空間観察やサービス意識への関心がアピールできる趣味です。観察力や発信力と関連づけて伝えましょう。

《例文》

休日はカフェ巡りをしています。空間づくりや接客の違いを観察するのが楽しみです。

《解説》
小売・接客・不動産・空間デザイン業界など、「人が過ごす環境」への感性が求められる職種との相性が良好です。サービスの細部に注目できる視点が伝わります。

⑤ドライブ

ドライブは計画性や協調性、状況判断力をアピールしやすい趣味です。行動面の工夫がポイントです。

《例文》

週末に友人と日帰りドライブに出かけています。行き先の計画や休憩のタイミングを考えるのが得意です。

《解説》
「段取り力」や「気配り」は営業・運輸・旅行・サービス業界などで評価されます。チームで行動する場面でも活かせる力として自然に伝えましょう。

⑥筋トレ

筋トレは継続力・自己管理能力を端的に伝えられる趣味です。習慣化していることを明記しましょう。

《例文》

週3回ジムに通って筋トレを継続しています。自己管理や達成感を得る手段になっています。

《解説》
体力・粘り強さ・継続力が重視される製造・営業・スポーツ業界などで好印象です。努力を積み上げる姿勢が評価されやすい職種と相性抜群です。

⑦アクアリウム

アクアリウムは観察力や繊細な配慮が求められる趣味です。世話や管理を通じた習慣化がポイントです。

《例文》

自宅で熱帯魚を飼育しています。水質管理や観察を通じて小さな変化に気づく習慣が身につきました。

《解説》
理系職や製薬・精密機器・研究職など、「細部への注意力」が問われる業界に特におすすめです。丁寧な仕事への姿勢を連想させやすい趣味です。

⑧キャンプ

キャンプは計画性・協調性・トラブル対応力といったチーム活動に関わる力がアピールできます。

《例文》

月1回程度、友人とキャンプに出かけています。役割分担や急な天候の変化にも臨機応変に対応しています。

《解説》
企画・イベント・建設・アウトドア系企業など、チーム行動や現場対応が重要な業界で特に評価されます。段取りと即応のバランスを示すことが鍵です。

⑨御朱印集め

御朱印集めは歴史・文化への関心、探究心、継続力をアピールしやすい趣味です。

《例文》

旅先では必ず神社や寺を訪れ御朱印を集めています。その土地の文化や歴史を学ぶきっかけにもなっています。

《解説》
旅行業界や文化系業界、教育・出版などで好印象です。日本文化や地域への関心を示せる点で、地域密着型の企業にもマッチします。

⑩廃墟巡り

廃墟巡りはニッチな趣味ですが、情報収集力や慎重さ、独自の観点を伝えるのに適しています。

《例文》

写真サークル活動の一環で廃墟巡りをしています。訪問前にその場所の歴史を調べて記録するのが好きです。

《解説》
独自視点・計画性・リスク管理を伝えられるため、建築・デザイン・考察型メディア系職種などと相性が良好です。慎重さや探究心を強みに変えましょう。

履歴書で書いた特技・趣味の面接での答え方のコツ

履歴書に書いた趣味や特技は、面接でも高い確率で話題に上がります。話の内容と書類の記載にズレがあると、「準備不足なのでは」と思われる原因にもなりかねません。

限られた面接時間のなかで、好印象を残すには、話の構成や伝え方も含めて戦略的に準備する必要があります。

自分らしさや企業との相性をきちんと伝えられるよう、以下のポイントを押さえておきましょう。

  1. 履歴書と内容を一致させる
  2. 要点を簡潔にまとめる
  3. エピソードで信頼性を高める
  4. 志望動機や価値観につなげる
  5. 相手に伝わる話し方を意識する

① 履歴書と内容を一致させる

履歴書に書いた内容と、面接での発言に食い違いがあると、面接官は「本当に取り組んでいるのか?」と疑念を抱くことがあります。

とくに就活生は、内容を少し盛って書いてしまいがちですが、その場しのぎの表現は逆効果です。

たとえば「旅行が趣味」と書いたのに、具体的な旅行先や印象に残った出来事が話せないと、信憑性に欠けてしまいます。

面接官は履歴書を見ながら質問をしてくるため、書いた内容と話す内容が一致しているかは非常に重要です。一貫性があると、誠実さが伝わり、評価にも良い影響を与えるでしょう。

事前に履歴書の記載内容を振り返り、自分の言葉でしっかり説明できるよう準備しておくことが大切です。

② 要点を簡潔にまとめる

面接の時間は限られているため、長々と話すよりも、要点を押さえて話すことが評価につながります。

とはいえ、話を短くすれば良いというわけではありません。要は「何を伝えたいか」が明確であることが大切です。

趣味や特技を紹介する際には、「何をしているか」「どのように取り組んでいるか」「その経験から何を学んだか」という流れを意識すると、自然にまとまりやすくなります。

たとえば「筋トレを続けてきたことで、計画的に努力を積み重ねる力が身につきました」といった形で話せば、自身の強みも伝えやすくなります。

就活生はとくに話が長くなりがちなので、結論から話すクセを意識しておくと良いでしょう。

③ エピソードで信頼性を高める

趣味や特技を伝える際にエピソードを加えることで、言葉にリアリティが生まれ、面接官の印象にも残りやすくなります。

たとえば「料理が得意です」だけでは具体性がありませんが、「毎週末に自分でスパイスを調合して、本格的なインドカレーを作っています」と話すと、その人らしさが伝わります。

エピソードは、自分が実際に行動してきたことを裏付ける材料であり、「口だけではない」ことを証明する要素です。

さらに、なぜその趣味を始めたのか、どんな工夫をしているのかといった背景まで語れれば、面接官との会話も深まりやすくなります。

就活では、履歴書以上に「自分という人間」を伝えることが求められる場面なので、エピソードを活かす準備をしておきましょう。

④ 志望動機や価値観につなげる

ただ趣味や特技を紹介するだけで終わってしまうと、面接官にとっては「雑談」に聞こえてしまう可能性があります。

そこで効果的なのが、趣味・特技と企業選びの軸や志望動機を自然につなげることです。

たとえば「読書を通じて多様な考え方を受け入れる姿勢を学んできたことが、御社のグローバルな環境に惹かれた理由です」と話すことで、自己理解と企業理解のバランスが伝わります。

価値観とリンクさせることで、あなたが「なぜその会社を選んだのか」もより明確になります。

就活生の中には、こうしたつなげ方に慣れていない人も多いですが、事前に一度、志望企業との共通点を考えておくと、自然な形で話せるようになります。

⑤ 相手に伝わる話し方を意識する

話の中身がどれだけ良くても、伝え方によって印象は大きく変わります。面接では、話すスピード、声の大きさ、表情、アイコンタクトなど、非言語の要素も評価に大きく影響します。

とくに就活生は緊張から早口になったり、声が小さくなったりすることが多いため、あらかじめ話し方を意識して練習しておくと安心です。

また、話す相手をしっかり見て、表情をつけながら話すと、自信や熱意がより伝わりやすくなります。実際に話してみることで、自分では気づかなかった癖にも気づけるはずです。

面接本番で自分の魅力を最大限に伝えるためにも、話の内容だけでなく「どう伝えるか」にも意識を向けましょう。

趣味・特技欄に関するよくある質問

履歴書の「趣味・特技欄」に関しては、就活生からよく寄せられる疑問がいくつかあります。

ここでは、よくある質問とその回答を通じて、不安や迷いを解消できるよう丁寧に解説していきます。

  1. 趣味・特技は空欄でもよいか?
  2. 職種に関係ない内容でも問題ないか?
  3. 志望動機とセットで記載してもよいか?
  4. 記入欄が小さい場合はどうすればよいか?
  5. 趣味・特技の両方を書くべきか?

① 趣味・特技は空欄でもよいか?

履歴書の趣味や特技の欄は、空欄のままでも選考に大きく響くことはないかもしれません。ただし、人柄や個性を伝える機会を逃すことにもつながるため、できるだけ記入するのが望ましいです。

企業側は、応募者の興味や価値観を知る手がかりとしてこの欄を見ています。たとえば「読書」や「スポーツ観戦」など、簡単に書ける内容でも構いません。

簡潔でも何かしら書いておくことで、面接時の会話のきっかけになるでしょう。空欄よりも、自分らしさを伝えられる情報を添えることが効果的です。

② 職種に関係ない内容でも問題ないか?

趣味や特技が志望職種と直接関係していなくても、まったく問題はありません。企業は、応募者が日常でどのような価値観を持ち、どのように過ごしているかにも注目しています。

たとえば「料理」や「イラスト作成」のような趣味でも、継続力や創造性といった要素が伝われば好印象です。大切なのは、内容を通して自分自身の特徴が伝わるかどうかです。

ただし、過激な表現や誤解を招く趣味は避けたほうがよいでしょう。自分が安心して話せる内容かどうかも、選ぶ際の基準になります。

③ 志望動機とセットで記載してもよいか?

趣味や特技欄に志望動機を絡めて記載することは可能ですが、やりすぎると逆効果になるおそれがあります。

志望動機は専用の欄で丁寧に書くべき内容であり、ここではあくまで人となりを伝えることが目的です。

たとえば「外国語の勉強が趣味で、海外展開をしている企業に魅力を感じている」といった軽い言及であれば自然な流れになります。

一方で、「だから貴社を志望しました」とまで踏み込むと、焦点がぶれてしまう可能性があります。趣味や特技は補足情報と割り切り、バランスよく記載してください。

④ 記入欄が小さい場合はどうすればよいか?

履歴書のフォーマットによっては、趣味や特技欄が非常に狭く設定されていることもあります。そのような場合は、要点を絞った短文で、自分の特徴が伝わるように工夫することが大切です。

たとえば「週末にジョギング。体力維持と気分転換を兼ねています」といった書き方でも十分に魅力が伝わります。

また、パソコン作成であれば、レイアウト調整可能なフォーマットを選ぶことで対応しやすくなります。限られたスペースでも、自分らしさを表現する意識を持つことが重要です。

⑤ 趣味・特技の両方を書くべきか?

履歴書には趣味と特技の両方を書いたほうが理想的ですが、無理に埋める必要はありません。どちらか一方でも、自分の強みや関心が伝われば問題ありません。

たとえば「映画鑑賞」が趣味で「プレゼンテーション」が特技であれば、私生活と仕事の両面を自然に伝えることができます。

ただし、両方を無理に書こうとして内容が薄くなると、かえって逆効果になる場合があります。自信を持って説明できる内容を優先して記載するようにしましょう。

履歴書の趣味・特技欄でもアピールする意識を持とう!

履歴書の趣味・特技欄は、単なる記入項目ではなく、あなたらしさを伝える貴重なチャンスです。

面接官に人柄や価値観を印象づけ、企業との相性を判断する材料にもなります。強みを補足し、会話のきっかけを生む工夫を凝らせば、履歴書全体の説得力も高まるでしょう。

注意すべきは、社会性に欠ける内容や誇張された表現を避け、信頼感を損なわないこと。もし書く内容に迷ったときは、自分の行動や他者からの評価をヒントに振り返ってみてください。

自分の言葉で、個性や熱意を伝える趣味・特技欄が、あなたの魅力を引き立ててくれるはずです。

  • フェイスブック
  • X

まずは志望動機を作ってみる

    • 卒業年数
    • 学校
    • 名前
    • 連絡先

    No.1

    卒業年月日を選択してください

    2026年3月2025年3月2027年3月2028年3月卒業済み

    例)
    現在、大学4年の場合は「2026年度3月」
    現在、大学3年の場合は「2027年度3月」
    現在、大学2年の場合は「2028年度3月」

    No.2

    学校区分を選択してください

    大学大学院(博士)大学院(修士)短期大学専門学校

    No.2

    学校情報を入力してください

    学校名
    学部名
    学科名
    学校名
    学部名
    学科名

    No.3

    お名前を入力してください

    お名前
    フリガナ

    No.4

    連絡先を入力してください

    電話番号
    メールアドレス

    本利用規約には、株式会社C-mindが「https://shukatsu-magazine.com」上で提供するサービスにおける、本サービスを利用するお客様との間の基本的な事項が規定されております。本サービスの利用者におかれましては、必ず全文お読み下さいますようお願いいたします。

    個人情報保護方針」と 「サービス利用規約」を確認する

    編集部

    この記事を書いた人

    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。