HOME > 就活マガジン記事 > 面接での正しいノック回数は?入室マナーや流れを完全解説

面接での正しいノック回数は?入室マナーや流れを完全解説

「面接のときって、ドアを何回ノックすればいいの?」

そんな小さな疑問が、いざ本番になると頭をよぎるものです。実際、入室の所作ひとつで第一印象が決まることもあり、ノックの仕方やタイミングは意外と重要なマナーのひとつです。

本記事では、面接時の正しいノック回数や入室までの一連の流れを、就活マナーとしてわかりやすく解説します。

さらに、ノック以外にも押さえておきたいビジネスマナーや、よくあるケース別の対処法も網羅しています。面接に自信を持って臨むための「最初の一歩」を、ここでしっかり身につけましょう。

 

目次

面接時のノックにはマナーがある

面接はドアを開ける前から始まっています。なかでも「ノック」は、入室の第一動作であり、面接官に最初の印象を与える重要な瞬間です。

ただ何となく叩いて入るのではなく、相手への敬意や配慮を込めた行動として意識することが求められます。ノックの音が大きすぎると威圧的に見える場合があり、逆に弱すぎれば気づかれないことも。

また、ノック後の反応を待たずに入室してしまえば、落ち着きや礼儀に欠ける印象を持たれてしまうかもしれません。ほんの数秒の動作ですが、その中には多くのマナーが詰まっています。

面接官は、ドアの向こう側での振る舞いも含めてあなたを評価しているのです。だからこそ、ノックの強さやタイミング、返答の確認、入室の姿勢など、一連の所作を丁寧に行うことが大切です。

ノックは単なる合図ではなく、「礼儀のスタートライン」として意識しましょう。

「あなたはビジネスマナーを分かっている?」

就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。

そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。

就活マガジン編集部では、忙しい就活生のために、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を無料で配布しています。気になる方は無料ダウンロードしてみてくださいね。

面接時の正しいノック回数

面接時のノック回数は、第一印象に大きな影響を与える重要なビジネスマナーです。正しい回数を知らないまま間違えてしまうと、準備してきた内容が台無しになるおそれもあります。

ここでは、就活生が迷いやすい「ノックは何回が正解なのか」という疑問をわかりやすく解消し、入室時の基本動作として自信を持てるようになることを目指します。

面接でのノックは「3回」が適切とされています。ビジネスマナーの観点では、2回はトイレの使用確認、4回以上はプライベート訪問の意味を持つ場合があるため、どちらも避けるべきです。

3回のノックは、訪問の意思を丁寧に伝える最も自然で好印象な方法といえるでしょう。ノックをした後は、相手から「どうぞ」と声がかかってから入室するのがマナーです。

小さな所作に見えても、面接官はそうした基本的な動きから社会人としての素養を見ています。正しい回数を覚えておくだけで、余計な不安を減らし、自信を持って入室できるはずです。

面接でノックする際のポイント

面接のノックは第一印象を大きく左右する大切な行動です。入室前のこの一動作だけで、緊張しているかどうか、準備ができているかどうかが伝わってしまうこともあります。

ノックの仕方によって「落ち着きがある」「礼儀正しい」といった好印象を与えやすくなります。ここでは、面接前に意識しておきたい3つの具体的なポイントを紹介します。

  1. 中程度の強さで2〜3回ノックする
  2. 返答があったら扉を開ける
  3. 深呼吸して気持ちを落ち着けてからノックする

① 中程度の強さで2〜3回ノックする

ノックの音が強すぎると、威圧的に感じられるおそれがあります。逆に、弱すぎると相手に気づいてもらえないかもしれません。理想的なのは、「コンコン」と静かな室内にもよく響く、程よい強さの音です。

回数は基本的に3回がビジネスマナーとして一般的とされています。2回は家庭訪問などに使われることが多く、4回以上は欧米ではプライベートな意味を持つこともあるため、避けたほうが無難です。

とはいえ、回数や力加減を気にしすぎて不自然になってしまうのも避けたいところです。自宅で練習しておくことで、自信を持って自然にノックできるようになります。

また、指の関節ではなく、軽く握った指の第二関節あたりを使うと、音が安定しやすく、痛みも出にくいです。細かな点にも配慮し、丁寧なノックを心がけましょう。

② 返答があったら扉を開ける

面接では、ノックをしたあとすぐに扉を開けるのはマナー違反です。どんなに緊張していても、「どうぞ」「お入りください」といった返答があるまでは、絶対に扉に手をかけないようにしましょう。

反応を待たずにドアを開けてしまうと、落ち着きがなく、相手への配慮に欠ける印象を与えてしまいます。面接官は、最初の所作から受け答えの態度までを見ているでしょう。

だからこそ、扉の前で静かに返事を待つ姿勢そのものが、あなたの礼儀や人柄を伝えるアピールの一つになるのです。

特に静かな会場では、小さな声でも聞こえる場合がありますので、耳を傾けながら、ゆっくりと落ち着いて対応してください。

もし返事が聞こえない場合は、5秒ほど待ったうえで、もう一度軽くノックをするのが丁寧です。どんな状況でも、返答なしに扉を開けてしまう行動は避けてください。

慎重で落ち着いた対応こそが、信頼感につながります。

③ 深呼吸して気持ちを落ち着けてからノックする

面接直前は誰しも緊張するものです。その緊張が、ノックのタイミングや音の強さに影響することもあります。だからこそ、ドアの前では一度立ち止まり、ゆっくりと深呼吸する時間を取りましょう。

呼吸を整えることで、頭と体の緊張がほどけて、自然な所作につながります。慌てた動きやぶっきらぼうなノックは、それだけで印象を下げてしまう可能性もあるため要注意です。

また、深呼吸をすることで、姿勢や表情にも落ち着きが出てきます。姿勢を正してからノックに移ると、より丁寧で余裕ある印象を演出できるはず。

こうした細かな動作の積み重ねが、面接全体の評価に影響します。ノックは単なる入室の合図ではなく、自分の「はじめの一歩」です。

準備段階から深呼吸を習慣づけておくと、本番でも自然に実践できるようになるでしょう。

ノック後から着席までの入室マナーの流れ

面接はノックのあとから評価が始まっています。入室から着席までの流れは、第一印象に大きく影響する重要なポイントです。

ここでは、ドアを開けてから椅子に座るまでの基本動作と、見落としやすい注意点を整理して紹介します。

  1. 静かにドアを開ける
  2. 挨拶と一礼をする
  3. 椅子の横に立ち、再度指示を待つ
  4. 着席の指示があったら丁寧に座る
  5. 入室中は姿勢や所作に気を配る

① 静かにドアを開ける

面接官から返答があったら、ゆっくりと静かにドアを開けてください。この動作ひとつにも、あなたの丁寧さや落ち着きが表れます。

勢いよくドアを押し開けたり、大きな音を立ててしまうと、それだけで慌ただしく粗雑な印象を与えてしまうかもしれません。

ドアノブに手をかける際は、音を立てないよう注意しながら滑らかに操作しましょう。扉を開ける手の動きがスムーズだと、それだけで落ち着いた印象になります。

もし面接官と目が合った場合は、軽く会釈を添えるとより丁寧な印象を与えられます。ドアの開閉はただの通過動作ではなく、あなたがどれだけ相手や場に配慮できるかを伝えるチャンスです。

小さな動きほど、丁寧さが目立ちます。最初の所作として、ぜひ丁寧に意識しておきたいポイントです。

② 挨拶と一礼をする

入室後は、まず面接官に対してしっかりとした挨拶と一礼を行いましょう。この第一声と所作が、あなたの礼儀や印象を大きく左右します。

タイミングとしては、ドアを閉めたあと、面接官のほうへ向き直った時がベストです。声のトーンは明るく、表情は落ち着いて、「失礼いたします」とはっきり伝えてください。

その後、背筋を伸ばして深く一礼します。視線を下げすぎたり、頭を下げながら声を出すと聞き取りにくくなるので、挨拶とお辞儀は分けて行うと丁寧です。

このとき、笑顔を意識しすぎて軽くなりすぎないよう注意しましょう。あくまで真剣な面接の場であることを踏まえ、端的で礼儀正しいあいさつが求められます。

最初の一言と一礼が、あなたの第一印象を決定づける重要な瞬間です。

③ 椅子の横に立ち、再度指示を待つ

挨拶を終えたあと、すぐに椅子に座るのはマナー違反とされています。椅子の横に立ち、面接官から「おかけください」と声がかかるまで待ちましょう。

このとき、背筋をまっすぐに伸ばし、両手は体の前で軽く添えるなど、自然で安定した姿勢を意識してください。

視線は面接官の顔付近に向け、目線を泳がせたり、キョロキョロと周囲を見渡したりしないように注意しましょう。立っている間も、あなたは評価されている時間の中にいます。

無言の時間であっても、その所作には落ち着きや礼儀正しさがにじみ出るものです。

④ 着席の指示があったら丁寧に座る

面接官から「どうぞおかけください」などの案内があったら、「失礼いたします」とひと言添えてから静かに座りましょう。音を立てずにスムーズに動くことを意識してください。

座る位置は、椅子の背もたれにぴったりもたれるのではなく、少し浅めの位置で背筋を伸ばすと、きちんとした印象になります。手は太ももの上に自然に置き、足は揃えておきましょう。

この着席の動作一つにも、あなたの社会人としての基本動作が表れます。どんなに緊張していても、動きをゆっくりと丁寧にすることで、余裕を持った印象を演出できます。

⑤ 入室中は姿勢や所作に気を配る

面接は座ってからも続いています。座って安心した瞬間に気が緩み、姿勢が崩れる人は少なくありません。

背中を丸めたり、足を組んだり、机に手をついたりすると、だらしなく見えてしまう可能性があります。正しい姿勢は、背筋をまっすぐにし、手は太ももの上に置いて静かに待つ形です。

また、目線や表情にも気を配りましょう。視線が泳いだり、表情がこわばりすぎると、余裕がないように見えてしまいます。

落ち着いた所作を心がけることで、全体として誠実で信頼できる印象を残すことができるでしょう。

ノック以外の面接のビジネスマナー

面接で評価されるのは、ノックや入室のマナーだけではありません。着席後の所作や質問への対応、退室時のふるまいにいたるまで、あらゆる行動がチェック対象になります。

形式ばった礼儀だけでなく、落ち着いた姿勢や言葉遣い、細かな配慮ができているかどうかが、面接官に伝わるポイントです。ここでは、面接中に見られている主なビジネスマナーを5つ紹介します。

  1. 退室時はドアの前で一礼して感謝を伝える
  2. 面接中の座る姿勢や表情に注意する
  3. 丁寧な言葉遣いを心がける
  4. 身だしなみを整えて清潔感を出す
  5. 質問時や回答時は相手の目を見る
  6. 面接官の話を聞くときはうなずきで反応する
  7. カバンの置き方にも気を配る
  8. 携帯電話の電源は面接前に必ず切っておく
  9. 面接開始前の雑談にも丁寧に対応する

① 退室時はドアの前で一礼して感謝を伝える

面接が終わったからといって、すぐに気を緩めてはいけません。退室時の態度も、面接全体の印象を左右する重要な要素です。

退室の際は、ドアの前で立ち止まり、面接官に向かって「本日はありがとうございました」と感謝の言葉を伝えてから、一礼して退室しましょう。

この一連の動作は、社会人としての基本動作をきちんと身につけていることを示すものです。退出時にあわただしく出ていってしまうと、配慮に欠ける印象を与えることもあります。

最後の瞬間まで丁寧にふるまうことで、誠実さや信頼感が伝わりやすくなるでしょう。

② 面接中の座る姿勢や表情に注意する

面接中に見られているのは話し方だけではありません。座り方や表情にもその人の人柄がにじみ出ます。

椅子に座る際は背筋を伸ばし、軽くあごを引いて座ると、自信と落ち着きのある印象を与えることができるでしょう。

また、表情は無理に笑顔を作る必要はありませんが、真顔すぎると冷たい印象にもつながるため、口角をやや上げる意識を持ってください。

緊張していても、姿勢と表情を整えるだけで、相手に安心感や誠実さを感じてもらえる場面は多くあります。普段から鏡の前で練習しておくと、本番でも自然にふるまえるはずです。

③ 丁寧な言葉遣いを心がける

言葉遣いは、ビジネスマナーのなかでも最も基本的かつ重要な要素のひとつです。たとえば「ヤバい」「マジで」「〜っす」などの砕けた表現は、たとえ普段使っていても面接の場では避けるべきです。

代わりに、「〜いたします」「〜させていただきます」といった丁寧語や謙譲語を意識して使うようにしてください。

敬語は一朝一夕で身につくものではないため、就活の準備段階で模擬面接や面接練習を通じて、繰り返し訓練しておくことが大切です。

言葉の選び方ひとつで、社会人としての成熟度が伝わるもの。丁寧で自然な話し方を意識しましょう。

④ 身だしなみを整えて清潔感を出す

第一印象を大きく左右するのが、外見、つまり身だしなみです。身だしなみは自分をどう見せたいかを示す手段でもあり、服装や髪型が与える印象は想像以上に大きいもの。

スーツはきちんとアイロンがかかっているか、シャツにしわはないか、靴が汚れていないかといった細部までチェックしましょう。

また、爪が伸びていたり髪が乱れていたりすると、準備不足やだらしなさを感じさせてしまうかもしれません。身だしなみの基本は「清潔感」です。

シンプルで落ち着いたスタイルを選び、全体として整っている印象を意識してください。面接当日の朝に鏡で最終チェックを行う習慣をつけておくと安心です。

⑤ 質問時や回答時は相手の目を見る

面接で話すとき、視線の置き方ひとつで印象が大きく変わります。相手の目を見て話すことで、自信や誠意が伝わりやすくなり、信頼感にもつながるでしょう。

逆に、目をそらしたり、うつむいたまま話したりすると、やる気がない・緊張しすぎているといったネガティブな印象を持たれることもあります。

ただし、じっと見すぎると相手を圧迫してしまうおそれがあるため、自然なアイコンタクトを意識してください。複数の面接官がいる場合は、話す内容に応じて視線を配ることも大切です。

視線は、言葉と同じくらい強いメッセージを持っていることを覚えておきましょう。

⑥ 面接官の話を聞くときはうなずきで反応する

面接中、面接官の話に対して適度にうなずいて反応することは、非言語コミュニケーションの重要な一つです。

ただ黙って聞いているだけでは、関心がない印象や、緊張で固まっているように見えてしまう可能性があります。

うなずきは、「理解しています」「共感しています」といったサインとして機能し、面接官に安心感を与えます。

また、会話のリズムも良くなり、双方向のやり取りが自然に感じられるようになります。

ただし、あまりに頻繁にうなずきすぎるとわざとらしく見えてしまうため、話の区切りや重要なポイントに合わせてタイミングよく反応することが大切です。

うなずく際は小さめの動きで抑え、自然な表情と合わせて行うとより印象が良くなります。実際の会話で自然にうなずく練習をしておくと、本番でも落ち着いて対応できるでしょう。

友人や家族との会話でも「聞く姿勢」を意識してみると、面接時にも自然に実践できるようになります。

⑦ カバンの置き方にも気を配る

面接室に入ってからのカバンの扱いも、意外と印象に関わるポイントです。椅子の上に置いたり、床に投げ出すように置いたりするのは避けましょう。

基本的には、椅子の横や足元に立てて置くのがマナーです。あらかじめ持参するカバンが自立するタイプかどうかも確認しておくと安心です。

また、面接中にカバンを手でいじったり、足元で倒れてしまったりすると、集中力のなさや準備不足を印象づけてしまいます。

事前にカバンの中身を整理し、面接で使う書類や筆記具をすぐに取り出せるようにしておくと、スマートな印象につながります。

加えて、退出時にカバンの持ち上げ方も注意が必要です。慌てて音を立てたり、椅子にぶつけたりすると慌ただしい印象になります。

動作一つひとつに気を配ることで、落ち着いた社会人らしさが伝わるでしょう。

⑧ 携帯電話の電源は面接前に必ず切っておく

携帯電話は、面接前に必ず電源をオフにしておきましょう。マナーモードにしていたつもりでも、バイブ音が響いたり、通知が表示されたりすると、面接中の集中が切れる原因になります。

とくに静かな面接会場ではわずかな音でも目立ってしまうため注意が必要です。もし途中で音が鳴ってしまった場合、その場の空気が乱れ、自分自身も動揺してしまうかもしれません。

さらに面接官からの評価にも影響する可能性があります。また、机の上や膝の上にスマートフォンを置いておくのも避けましょう。

見える場所にあるだけで、「気が散っている」「配慮が足りない」と思われてしまうこともあります。面接が始まる前に、荷物の中にしまい、電源をしっかりと切っておくことを忘れないようにしましょう。

こうした準備の丁寧さが、ビジネスマナーの基本として信頼を得る第一歩となります。

⑨ 面接開始前の雑談にも丁寧に対応する

面接会場に案内されてから、実際に質問が始まるまでのあいだに交わされる「雑談」にも、誠実な対応を心がけてください。

受付や控室でのやり取り、面接官との導入の会話など、一見何気ない会話の中でも、その人の人柄や対応力は自然と伝わります。

「今日は暑いですね」といった軽い話題でも、笑顔を交えながら丁寧に返答することで、柔らかい印象を与えることができます。

特にアイスブレイクの意図で話しかけられている場合は、短くても明るい返答を心がけましょう。相手の問いかけに対し、反応が鈍いと、コミュニケーションに難があると思われてしまうこともあります。

また、面接官がリラックスした雰囲気を作ろうとしている場合には、その空気に合わせて自然な会話を意識すると好印象です。

質問が始まる前から選考は始まっているという意識を持ち、どんな場面でも礼儀を忘れないことが重要。第一印象を左右するのは、こうした小さなやりとりの積み重ねなのです。

面接でのノック回数に関する疑問と対処法

面接では、想定外の状況に直面することも珍しくありません。扉がなかったり、返答がなかったり、ノックを忘れてしまったりと、マニュアル通りに動けない場面でも落ち着いて対応することが大切です。

ここでは、就活生が陥りやすいノックにまつわる悩みと、その対処法を具体的に紹介します。

  1. 扉がない場合は声かけと一礼で入室する
  2. ノックを忘れたら入室後に軽く謝る
  3. 返答がない時は数秒後にもう一度ノックする
  4. ドアが開いていたらそのまま声かけして入る
  5. 面接官と同伴なら指示に従って入室する
  6. 面接室に誰もいなければ静かに退室して報告する
  7. ノックの音がうまく響かないときは声を添える

① 扉がない場合は声かけと一礼で入室する

面接会場によっては、パーテーションで仕切られただけのスペースや、会議室のように扉が設置されていない部屋が使われることもあります。

こうした場合にはノックができないため、入口に立って「失礼いたします」とはっきり声をかけ、一礼してから入室してください。

このとき、声のトーンは落ち着いていながらも、相手にしっかり聞こえるように意識することが大切です。

無言で入ると不躾な印象になってしまいますし、曖昧な動作は「自信のなさ」とも受け取られかねません。

特に静かな会場では、小さな所作が際立ちやすいため、姿勢と一礼のタイミングを意識して丁寧に行動しましょう。例外的な場面でも礼儀正しく対応することが、社会人としての基本マナーです。

② ノックを忘れたら入室後に軽く謝る

緊張からノックを忘れてしまうことは、決して珍しくありません。面接本番では誰でも緊張しますが、大切なのはミスをしてもその後どう対応するかです。

ノックをせずに入室してしまった場合は、ドアを閉めたあと「申し訳ありません、ノックを失念してしまいました」と簡潔に伝えましょう。声は小さすぎず、落ち着いた口調を心がけてください。

必要以上に言い訳をするのではなく、事実を認めたうえで丁寧にお詫びする姿勢が、かえって好印象を与えることもあります。

また、そこで気持ちを切り替えて、次の所作を丁寧に行うことも評価につながります。過ちをごまかすのではなく、誠実に対応することこそが、社会人として信頼される要素になるでしょう。

③ 返答がない時は数秒後にもう一度ノックする

ノックしたにもかかわらず反応がないと、不安になりますが、まずは慌てず5秒ほど待ちましょう。それでも返答がない場合は、再度ノックを行います。

このときもリズムは丁寧に、3回ノックを意識してください。2度目のノックでも応答がない場合には、「失礼いたします」と声をかけながら、ドアをゆっくりと少しだけ開けて中の様子をうかがいます。

面接官が準備中や席を外している可能性もあるため、急に入室せず、慎重に行動することが重要です。

室内に誰かの気配を感じたら、すぐに退かずに「○時からの面接で参りました○○と申します」と名乗ることで、状況を円滑に伝えられます。

こうした対応力は、柔軟な思考と冷静さを持っている証としてプラス評価につながるでしょう。

④ ドアが開いていたらそのまま声かけして入る

面接室のドアが最初から開いている場合、ノックするか迷うことがありますが、そのまま入って問題ありません。

ただし、無言で入室するのではなく、入口で「失礼いたします」と声をかけてから一礼し、ゆっくりと入るようにしてください。

無理にドアを閉めると場の空気を乱してしまうため、開いている状態を尊重して行動するのが自然です。

また、面接官の視線がすでにこちらに向いている場合には、視線を合わせながら礼儀正しく対応することも意識しましょう。

どんな場面でも、相手への配慮を忘れずに行動することが、面接マナーでは何よりも重要です。扉が開いているからこそ、最初のあいさつと所作で「しっかりした学生だ」と印象づけるチャンスにもなります。

⑤ 面接官と同伴なら指示に従って入室する

企業説明会や集団面接などでは、面接官や人事担当者に案内され、一緒に面接室へ入ることがあります。このような場合は、個別でノックをする必要はありません。

むしろ、自己判断で先に入ったりノックをしたりすることで、全体の進行を乱してしまうおそれがあります。案内役の動きに注意を払い、その指示に従ってスムーズに入室してください。

また、同伴している人が入室時に挨拶や一礼を行った場合は、自分も同じように合わせて行動しましょう。場の空気や集団の流れを読む力は、個人のマナーと同じくらい重視されるポイントです。

自分ひとりの面接ではないときは、チームとして動いている意識を持ち、協調性と柔軟性を意識してください。

⑥ 面接室に誰もいなければ静かに退室して報告する

ノックしても応答がなく、扉を開けたところ室内が無人だったというケースもあり得ます。このときは、勝手に部屋に入り待つのではなく、静かにドアを閉めていったん退室してください。

そして、受付や近くのスタッフに「面接の部屋にお伺いしましたが、どなたもいらっしゃらなかったためご確認いただけますか」と伝えることが大切です。

勝手に中で待ってしまうと、指示を守れない印象や、不用意な行動と取られるおそれがあります。報告は冷静かつ丁寧に行い、対応をスタッフに委ねましょう。

こうした場面でこそ、柔軟な判断と礼儀正しい言葉遣いが求められます。焦らず、相手に配慮した行動を選ぶことが、社会人としての基礎になるのです。

⑦ ノックの音がうまく響かないときは声を添える

ドアの素材が厚かったり、会場が広かったりする場合には、ノックの音が面接官に届きづらいこともあります。

そのようなときには、ノックをした直後に「失礼いたします」と声をかけることで、入室の意思をはっきり伝えることができます。

特に周囲がざわついていたり、ドアの外から室内が見えにくかったりする状況では、ノックの音だけに頼らない対応が必要です。

声を添える際は、落ち着いたトーンで、相手に圧を感じさせない程度に発声してください。大きすぎる声は緊張感を乱す可能性があるため注意が必要です。

相手の立場や状況を想像して行動することが、ビジネスマナーでは高く評価されるポイント。音だけで伝わらない場面では、臨機応変な対応力が試されます。

面接前に正しいノックの回数を知っておこう!

面接ではノックの回数やマナーといった基本的な動作が、第一印象に大きく影響します。特にノックは単なる入室の合図ではなく、社会人としての礼儀を示す大切な行為です。

正しい回数は3回が基本で、中程度の強さで丁寧に行うことで、落ち着いた印象を与えられるでしょう。入室から着席までの流れや、面接中・退室時の振る舞いもすべて見られています。

また、ドアが開いている場合や返事がない場合の対処法も押さえておくと安心です。面接で自分の力をしっかり発揮するためには、こうした所作を自然にこなせるよう準備しておくことが重要でしょう。

ノックのマナーをはじめ、全体を通して丁寧な立ち居振る舞いを意識してください。

  • フェイスブック
  • X

まずは志望動機を作ってみる

    • 卒業年数
    • 学校
    • 名前
    • 連絡先

    No.1

    卒業年月日を選択してください

    2026年3月2025年3月2027年3月2028年3月卒業済み

    例)
    現在、大学4年の場合は「2026年度3月」
    現在、大学3年の場合は「2027年度3月」
    現在、大学2年の場合は「2028年度3月」

    No.2

    学校区分を選択してください

    大学大学院(博士)大学院(修士)短期大学専門学校

    No.2

    学校情報を入力してください

    学校名
    学部名
    学科名
    学校名
    学部名
    学科名

    No.3

    お名前を入力してください

    お名前
    フリガナ

    No.4

    連絡先を入力してください

    電話番号
    メールアドレス

    本利用規約には、株式会社C-mindが「https://shukatsu-magazine.com」上で提供するサービスにおける、本サービスを利用するお客様との間の基本的な事項が規定されております。本サービスの利用者におかれましては、必ず全文お読み下さいますようお願いいたします。

    個人情報保護方針」と 「サービス利用規約」を確認する

    編集部

    この記事を書いた人

    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。