面接の椅子の座り方完全ガイド!入室から着席までの流れも解説
この記事では、面接で好印象を与える、椅子の座り方やマナーを紹介しています。
座り方やマナーだけでなく、面接での正しい姿勢や入室の流れ、男女別の座り方まで網羅的に解説しているので、最後までしっかりと確認しておきましょう。
面接で選考通過を目指そう!
記事の監修者
人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
詳しく見る面接マナーと正しい椅子の座り方

就活の面接では、身だしなみや話し方に気を配る人は多いですが、意外と見落とされがちなのが椅子の座り方です。
実はこの動作一つで、マナーや場への理解、さらには社会人としての基本姿勢まで伝わってしまいます。軽く考えていると、それだけで評価を落とすこともあります。
面接官は、椅子に座るその一瞬にも注目しています。なぜなら、その動作から応募者の礼儀や落ち着き、相手への気配りがにじみ出るからです。
緊張していても丁寧に動けるか、状況に合わせた行動がとれるかといった判断材料になります。
乱暴に座ったり、姿勢が崩れていたりすると、「配慮に欠ける」「落ち着きがない」と受け取られることもあります。反対に、静かで整った動作には、誠実さやマナーを大切にする姿勢が感じられるでしょう。
椅子に座る際、最も重要なのは、第一印象を決めるその瞬間にどれだけ自分の態度や姿勢を意識できるかです。
これが面接全体の印象にも影響を与えるため、座り方一つにもしっかり気を配ることが大切です。
椅子に座る動作には、その学生の丁寧さや人柄、落ち着きがよく表れます。面接の第一印象はこの瞬間で差がつくこともあるため、私たちも特によく見ているポイントです。
また、座る動作に無駄がない人は、「事前に流れをシミュレーションしているな」と感じます。逆に雑な動きや焦りが見えると、「場慣れしていないのかな」と感じやすいですね。
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面接で椅子に座るまでの正しい流れ

面接では入室から椅子に座るまでの一連の所作が、第一印象を大きく左右します。なかでも椅子に座るまでの動作は、マナーや人柄を判断される重要なポイントです。
丁寧に対応できれば、それだけで信頼感を高めるきっかけにもなるでしょう。
- ノックは3回、入室は合図を待つ
- 椅子の横に立ち、指示があるまで座らない
- 荷物は足元に置き、姿勢を正して待つ
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①ノックは3回、入室は合図を待つ
面接室に入る前の行動は、面接官への第一印象を大きく左右します。まず、ドアを3回ノックし、返事があってから「失礼します」と声をかけてドアを開けてください。
ドアは静かに開け閉めし、音を立てないようにすることが大切です。
入室したら、面接官の方を向いて一礼し、ドアの方に一度振り返って軽く会釈をしましょう。その後、静かにドアを閉めて、再び面接官に向き直ります。
動作を丁寧に行うことで、落ち着きや礼儀正しさが伝わるはずです。
入室前のノックや一礼といった一連の動作は、「この人は相手を尊重できるか」を測る重要なポイントです。特に入室の瞬間は、第一印象を左右するタイミングでもあります。
また、静かにドアを閉める動作や丁寧な所作は、気配りや場に応じた行動ができるかどうかの判断材料になります。私たちも、その所作の一つひとつをよく見ていますよ。
②椅子の横に立ち、指示があるまで座らない
入室後は椅子の横に立ち、正面を向いて「○○大学の○○です。よろしくお願いいたします」と挨拶します。
挨拶が終わったら、面接官から「どうぞおかけください」と指示があるまで、その場に立ったままでいましょう。
座る際には背もたれに寄りかからず、静かに腰を下ろしてください。
背筋を伸ばして座ると、きちんとした印象になります。動きが雑だったりタイミングが早かったりすると、マナーに欠ける印象を与えてしまうので注意が必要です。
椅子の横に立つ動作の丁寧さも意外と重要です。所作が落ち着いているだけで、印象は大きく変わりますよ。逆に、不自然な動きがあると余裕のなさが伝わってしまいます。
また、「どうぞおかけください」の合図が出るまで静かに待つのは、マナーであると同時に「話を正確に聞けるか」の確認でもあります。
③荷物は足元に置き、姿勢を正して待つ
面接中の荷物の置き方もマナーの一部です。カバンは椅子の横ではなく、足元に置いてください。椅子の上や膝の上に置くのはNGです。置くときはコンパクトに、邪魔にならないようにしましょう。
着席後は姿勢を崩さず、背筋を伸ばして両手を膝の上に揃えます。視線は正面を向け、落ち着いた表情を保ってください。
こうした基本的な所作こそが、面接官に好印象を与える要素になります。
荷物を足元に置く所作には、周囲への配慮や自己管理ができている印象がにじみ出ます。そうした行動1つで、私たちも無意識にいい印象を持つことがありますね。
また、着席後の姿勢も油断は禁物です。緊張感のある場面でこそ、所作にはその人の本質が出ます。背筋を伸ばして手をそろえるだけでも、落ち着きと誠実さが伝わりますよ。
面接で椅子に座る時のポイント

面接では第一印象が非常に大切です。椅子に座る動作や姿勢ひとつで、面接官に与える印象が大きく変わることもあるでしょう。
正しい所作を意識することで、緊張していても礼儀正しさや誠実さが伝わります。自信を持って面接に臨むために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 椅子に座る時の正しい姿勢と重心の位置
- 背筋を伸ばし浅く腰掛けるのが基本
- 足は揃えて床にしっかりつける
- 手は自然に太ももの上に置く
- 視線はまっすぐ前を見て顎を引く
① 椅子に座る時の正しい姿勢と重心の位置
椅子に座る際は、背中を丸めたり左右どちらかに体重が偏ったりしないよう注意が必要です。
正しい姿勢を保つことで、面接官に誠実で落ち着いた印象を与えられるでしょう。体の軸をまっすぐに保ち、肩の力を抜くことを意識してください。
姿勢が乱れると、それだけでマイナス評価につながる場合もあるため、日頃から鏡の前で練習しておくと安心です。
② 背筋を伸ばし浅く腰掛けるのが基本
面接では、椅子に深く腰を下ろすのではなく、浅めに腰掛けるのが基本です。
背筋を伸ばして姿勢を整えることで、引き締まった印象を与えられるでしょう。深く座ると背もたれに寄りかかってしまい、だらしない印象を与えるおそれがあります。
背中と背もたれの間にすき間を作るつもりで座ると、自然と姿勢が整います。
③ 足は揃えて床にしっかりつける
足元にも気を配ることが大切です。足を広げたり組んだりしてしまうと、落ち着きがないように見られてしまうかもしれません。
足はそろえて床にしっかりつけ、膝とつま先を正面に向けて座るよう意識してください。姿勢全体の安定感も生まれますし、足元の美しさは印象全体を引き締めてくれるポイントになります。
④ 手は自然に太ももの上に置く
手の置き方が不自然だと、緊張や不安が伝わってしまいます。手は力を抜いて太ももの上に自然に置くようにしてください。
指を組んだり、こぶしを握ったりするのは避けましょう。動かす必要がない限り、手の位置はそのままに保つことが望ましいです。
面接官は細かい部分まで見ているため、落ち着いた所作を心がけたいところです。
⑤ 視線はまっすぐ前を見て顎を引く
面接中の視線は、相手の目をしっかり見ることが基本です。ただし、にらむような目つきや、キョロキョロと視線を動かすのは避けたいところです。
顎を少し引いて、まっすぐ前を見ることで、落ち着きと自信のある印象を与えられるでしょう。表情も柔らかく保つことを意識すると、全体として好印象につながります。
「相手の目を見る=ずっと見続ける」と誤解している人もいますが、凝視する必要はありません。まっすぐ前を見て、時折うなずきながら視線を外すと、自然な動きになります。
また、顎を引く姿勢は、姿勢全体の安定だけでなく、「自信のある印象」につながります。細かな姿勢の差が、評価を左右することも少なくありませんよ。
面接時に注意したい椅子の座り方

就職活動の面接では、話す内容だけでなく、座り方ひとつで印象が大きく左右されます。
姿勢や所作から、面接官はあなたの人柄やマナーを見ているのです。正しい椅子の座り方を身につけておくことで、面接全体の評価を引き上げられるでしょう。
- 足を開きすぎない・組まないが基本
- 体を左右に揺らさない
- 貧乏ゆすりなどのクセに注意
① 足を開きすぎない・組まないが基本
椅子に座るときの足元は、面接官が無意識に注目しているポイントのひとつです。足を広げすぎると威圧的に見え、足を組むとだらしなく映るため、どちらも避けてください。
正解は、足を肩幅ほどにそろえてまっすぐ床に下ろすこと。背筋を伸ばして座れば、自然と足も整いやすくなります。姿勢はあなたの印象を左右する大事な要素です。
「話す内容が大切」と思いがちですが、足の位置ひとつでマナーが問われていることを忘れないようにしましょう。
足元の乱れは意外と目に留まりやすく、評価にも関わってきます。特に開きすぎた足や足組みは、落ち着きのなさや自己中心的な印象になることもありますね。
正しい座り方をしていると、それだけで丁寧な姿勢や誠実な印象を受けます。形を整えるだけでなく、全体に意識が行き届いているかを私たちは見ていますよ。
② 体を左右に揺らさない
緊張すると、体が左右に揺れてしまう人が多いです。ただ、この癖は面接官に「落ち着きがない」「集中できていない」と見なされる可能性があります。
対策として、自分の話し方や癖をスマートフォンなどで録画して確認してみてください。また、重心を両足にかけて座ると姿勢が安定し、体の揺れを防げます。
姿勢を保つことは、見た目の安定感だけでなく、自信や信頼感の演出にもつながります。
私たちも「無意識の揺れ」にはすぐ気づきます。特に話しながら揺れていると、内容が頭に入ってこないことも。見え方だけでなく聞き手の集中も意識するのがポイントです。
揺れの原因は緊張だけでなく、重心が安定していない座り方にもあります。背もたれに頼らず、両足に重心をかけて座ると、自然と姿勢が整い、揺れにくくなりますよ。
③ 貧乏ゆすりなどのクセに注意
面接中に出やすいクセとして、貧乏ゆすりや指をいじる動作などがあります。緊張の現れかもしれませんが、面接官からは「落ち着きがない」と見られてしまうでしょう。
クセを抑えるには、椅子に浅く腰かけて姿勢を意識し、手は軽く太ももの上に置いてください。これだけでも無意識の動作をぐっと抑えやすくなります。
完全にクセをなくすのは難しいかもしれませんが、まずは自分の行動を自覚することが大切です。気づくだけでも印象はかなり変わってくるでしょう。
無意識のクセは、本人よりも周囲のほうが敏感に気づくものです。特に貧乏ゆすりのような動きは、話の内容よりも先に目についてしまい、評価に影響することもあります。
私たちも、「自分を客観視できているか」に注目しています。クセが出てしまうのは仕方ない部分もありますが、気づいている場合は対策している姿勢を見せましょう。
【男女別】面接での椅子の座り方

面接では第一印象がとても大切で、椅子に座るしぐさ一つで印象が左右されることもあります。性別によって求められる所作には違いがあるため、それぞれに合ったマナーを事前に理解しておくと安心です。
① 男性は姿勢と所作を整える
男性は、姿勢と所作を整えて落ち着きのある印象を与えることが大切です。
座る前にジャケットの裾を軽く整えると、スーツにシワが寄らず、好印象につながります。椅子には深くも浅くもなく座り、背筋をまっすぐに保つことが基本です。
また、手は太ももの上に軽く添え、指を動かしたり膝を叩いたりしないように意識します。男性は身体の動きが大きく見えやすいため、動作の静けさが落ち着きのある印象に直結します。
肩の力を抜き、自然体でいながらも礼儀正しい姿勢を心がけることが大切です。
② 女性は膝とつま先を揃えて座る
女性は、清潔感と品のある動作が求められます。
座る際には足を揃え、膝とつま先をしっかり正面に向けてください。膝が開いたり、つま先が外を向いたりすると、印象が悪くなる可能性があります。
背筋を伸ばし、手は膝の上に軽く重ねて置きましょう。スカートを着用しているときは、座る際の動作も丁寧にする必要があります。
面接官は、このような所作から社会人としての基本的なマナーや落ち着いた態度を見ています。自然な動作の中にもしっかりとした所作を意識することで、好印象を与えられるはずです。
椅子の座り方ひとつで、第一印象は大きく変わる

面接では言葉遣いや受け答えだけでなく、座り方ひとつでも印象が大きく変わります。
姿勢や所作にはその人の丁寧さや誠実さが表れやすいため、正しい椅子の座り方を意識することが大切です。事前に基本的なマナーや流れを確認し、落ち着いて振る舞えるよう準備しておきましょう。
自信を持って臨むことで、自然と好印象へとつながります。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。