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面接で使える弱み一覧|見つけ方・注意点・例文まで完全網羅

この記事では、面接で弱みを伝える方法を解説しています。

自身の弱みがわからない場合の見つけ方や、面接での好印象な回答法も紹介しているので、最後まで確認して、弱みの伝え方を理解しておきましょう!

 

目次

面接を受ける前に理解|そもそも「弱み」とは?

就活の面接で「あなたの弱みは何ですか?」と聞かれると、どう答えていいのか分からず戸惑う方も多いでしょう。ですが、この質問にはしっかりとした意図があります。

単に欠点を正直に述べればいいというものではありません。弱みとは、仕事や人間関係の中で不利に働く可能性がある、自分の性格や行動の傾向のことを指します。

たとえば「優柔不断」「緊張しやすい」「計画性がない」などがそれに該当します。ただし大切なのは、そうした特徴をどう受け止めて、どう工夫しながら乗り越えようとしているかという姿勢です。

自分を客観的に見つめ直し、弱みがどんな場面で影響しうるのかを理解しておくことで、改善や努力につなげることができます。

面接官が知りたいのは、弱点そのものではなく、それに対してどんな考えを持ち、どんな行動をしてきたのかという成長のプロセスです。

「弱みを話すのは不利」と思うかもしれませんが、適切に伝えることで、あなたの人間性や前向きな姿勢をアピールすることができるのです。

面接で弱みを聞かれる理由とは?

就活の面接で「あなたの弱みは何ですか?」と聞かれると、評価が下がるのではないかと不安になる方も多いはずです。しかしこの質問には、企業側の明確な意図があります。

単に欠点を聞きたいのではなく、受け答えの中からその人の人柄や成長意欲を知ろうとしているのです。

  1. 自分を客観的に分析できているかを見極めるため
  2. 弱みとどのように向き合ってきたのかを確認するため
  3. 企業や職種にマッチしているかを判断するため

① 自分を客観的に分析できているかを見極めるため

面接官は、学生が自分のことをどれくらい客観的に捉えられているかを見ています。社会に出ると、自分を冷静に分析する力が求められる場面が少なくありません。

たとえば「緊張しやすい」といった弱みも、自覚があれば改善に向けた行動につなげやすいでしょう。取り繕うのではなく、等身大の自分を正直に伝える姿勢が大切です。

② 弱みとどのように向き合ってきたのかを確認するため

企業が見ているのは、弱みそのものよりも、それに対してどのような努力をしてきたのかという点です。

「忘れっぽい」という弱みがあればそれに対して、メモを取る習慣を身につけたり、スマホのリマインダー機能を活用したりするようになったといった工夫があると、前向きな印象を与えられます。

③ 企業や職種にマッチしているかを判断するため

回答内容によって、応募者が職種に合っているかを見極める材料にもなります。

もし慎重すぎる人だと、スピード重視の営業職には不向きかもしれませんが、正確さが求められる経理などの職種ではむしろ適性があるでしょう。

自分の性格が応募先の仕事と合っているかどうかを意識して答えることが求められます。

就活での弱みの見つけ方

「自分の弱みを教えてください」と面接で聞かれると、答えに迷ってしまう方はいるのではないでしょうか。ですが、自分の弱みは少し視点を変えることで見つけやすくなります。

ここでは、代表的な4つの方法を紹介します。

  1. 長所を裏返して考える
  2. 過去の失敗体験を振り返る
  3. 身近な人に意見を聞いてみる
  4. 診断ツールやアドバイザーを活用する

① 長所を裏返して考える

自分の長所を逆の視点から見直すと、弱みが見えてくることがあります。たとえば「慎重」は「決断が遅い」、「責任感が強い」は「抱え込みやすい」など、長所と短所は表裏一体です。

強みの裏側を探ることで、自分では気づいていなかった面が見えてくるかもしれません。

② 過去の失敗体験を振り返る

これまでの失敗を思い返すことも、自分の弱みを見つける手がかりになります。もし、遅刻が多かった経験があるのなら「時間管理が苦手」といった傾向が分かることもあるでしょう。

特に印象に残っている出来事は、弱みのヒントになりやすいです。

③ 身近な人に意見を聞いてみる

自分では気づかないことも、他人から見ればよく見えている場合があります。

家族や友人、バイト仲間など、普段のあなたを知っている人に「自分の短所って何だと思う?」と聞いてみてください。新たな気づきが得られるはずです。

④ 診断ツールやアドバイザーを活用する

自分の性格を言葉にするのが苦手な方は、診断ツールやキャリアアドバイザーに頼ってみましょう。

性格診断の結果には、長所・短所の両方が明確に出ることが多く、客観的な視点で自分を知るのに役立ちます。ぜひ活用してみてください。

弱みと強みの言い換え一覧表

面接で弱みをそのまま伝えると、マイナスの印象を与えてしまうことがあります。ですが、視点を少し変えることで、弱みを前向きな表現に言い換えることが可能です。

ここでは、代表的な弱みと強みの言い換え一覧表を紹介します。

弱み(ネガティブ印象)言い換え後の強み(ポジティブ印象)
優柔不断慎重に判断できる
自信がない謙虚で客観的な視点を持てる
完璧主義品質にこだわり、丁寧な仕事ができる
心配性リスクに敏感で準備を怠らない
頑固信念を持って行動できる
人見知り相手をよく観察して慎重に対応できる
マイペース周囲に流されず、自分のスタイルを持っている
おおざっぱ柔軟に対応できる
面倒くさがり効率化を意識できる
緊張しやすい物事に真剣に取り組む
プレッシャーに弱い責任感が強く、慎重に対応する
理屈っぽい論理的な説明力がある
おしゃべり会話が得意で、場の雰囲気を和ませられる
飽きっぽい新しいことへの関心が高い
自己主張が強い自分の意見をしっかり持っている
傷つきやすい感受性が豊かで共感力がある
計画性がない柔軟に対応できる
競争心が強い成長意欲が高く、成果にこだわる
要領が悪い丁寧に物事を進める
凝り性一つのことに深く集中できる
落ち込みやすい自省心が強く、改善意欲がある
お調子者ムードメーカーになれる
無神経気を遣わず率直な意見を伝えられる
騙されやすい相手を信じる姿勢がある
単純率直で裏表がない
没頭しすぎる高い集中力で成果を出せる
忘れっぽい切り替えが早く気持ちを引きずらない
不器用コツコツと努力を重ねることができる
あきらめが悪い粘り強く最後までやり遂げる
協調性がない自立心があり、自分の軸を持っている

面接で使える弱みの例文【性格・行動別】

面接で「あなたの弱みは何ですか?」と聞かれたとき、どんな答えが適切なのか悩む就活生は多いでしょう。

弱みをそのまま伝えるのではなく、面接官に好印象を与えるための言い方が重要です。ここでは、性格面・行動面のタイプ別に、よくある弱みの例文を紹介します。

  1. 【性格面】意思の弱さに関する例文
  2. 【性格面】注意力・落ち着きのなさに関する例文
  3. 【性格面】繊細さ・内向性に関する例文
  4. 【性格面】自己主張・対人関係に関する例文
  5. 【行動面】集中力・注意力の弱さに関する例文
  6. 【行動面】受け身・慎重な行動特性に関する例文
  7. 【行動面】感情のコントロールに関する例文
  8. 【行動面】計画性・段取り力の弱さに関する例文

① 【性格面】意思の弱さに関する例文

ここでは、就活の面接で「意思が弱い」といった性格的な弱みを、ポジティブに伝えるための例文を紹介します。改善への取り組みや意識の変化が伝わる構成にしましょう。

《例文》

私は以前、自分の意見に自信が持てず、周囲に流されやすい一面がありました。

大学のグループワークでは、自分の考えを主張できず、他人に合わせることが多く、後から「もっとこうすればよかった」と後悔する場面がよくあったのを覚えています。

しかし、そのままではいけないと感じ、ゼミのディスカッションでは自分の意見を必ず1つは伝えるのを目標にすることに。

最初は緊張しましたが、意見が受け入れられたり、議論が深まった経験を重ねたりする中で、少しずつ自信が持てるようになりました。

今では、自分の考えを伝えることが相手との理解を深める第一歩だと感じており、意識して発言するようにしています。

《解説》
「意思の弱さ」はネガティブに捉えられがちですが、自覚と改善の努力を具体的に語ることで、前向きな印象に変えることができます。

過去の失敗 → 行動 → 成長 の流れを意識すると伝わりやすくなるでしょう。

② 【性格面】注意力・落ち着きのなさに関する例文

ここでは、就活の面接で「注意力が散漫」「落ち着きがない」といった弱みを、前向きな成長エピソードとして伝える例文を紹介します。

《例文》

私は緊張すると周囲が見えなくなり、焦って行動してしまうことがあります。

大学1年生のとき、アルバイト先でオーダーミスを何度か繰り返してしまい、お客様や先輩に迷惑をかけてしまう経験がありました。このままでは信頼を失ってしまうと思い、自分なりに改善策を考えることに。

具体的には、メモを取る習慣をつけること、注文を復唱して確認することを心がけ、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから行動することを徹底しました。

その結果、ミスは大幅に減り、店長から「丁寧に仕事をしているね」と言っていただけるようになりました。今でも何事も一呼吸置いて行動することを意識しています。

《解説》
焦りや注意力のなさを、失敗エピソードとセットで示すことで説得力が増します。改善への取り組みと、それによって得た成果を明確に伝えることがポイントです。

③ 【性格面】繊細さ・内向性に関する例文

ここでは、面接で「繊細すぎる」「内向的」といった弱みを聞かれた際に、真面目さや気配りに繋げて好印象に変える例文を紹介します。

《例文》

私はもともと人前で話すことが苦手で、新しい環境に慣れるのにも時間がかかるタイプです。

大学入学直後のゼミでは、自分から発言することができず、グループの中でも遠慮してしまいがちでした。

しかし、このままでは何も成長できないと感じ、2年生からは司会役を自ら引き受けたり、事前に発言内容をメモして準備するなど、小さな挑戦を重ねたのを覚えています。

最初は緊張の連続でしたが、回数を重ねるうちに少しずつ自信が持てるようになり、今では「聞き上手だね」と言われることも増えました。

この経験から、自分の性格を否定せず活かしながら、できる範囲で努力を積み重ねることの大切さを学びました。

《解説》
繊細さや内向性は、弱みとしてだけでなく「丁寧さ」「聞く力」として強みに変えることができます。自分らしさを残しつつ努力した姿勢を伝えることが重要です。

④ 【性格面】自己主張・対人関係に関する例文

ここでは、「自己主張が強すぎる」「対人関係で衝突しやすい」といった性格的な弱みを、面接で前向きに伝える例文を紹介します。

《例文》

私は、自分の考えをはっきりと伝えることが多く、相手の意見とぶつかってしまうことがありました。

大学のゼミ活動でも、自分の意見にこだわりすぎて、メンバーと議論が平行線になったことがあります。その経験をきっかけに、相手の立場や考えを理解しようとする姿勢の大切さに気づきました。

それ以来、まず相手の話を最後まで聞くこと、自分の主張を伝える前に共通点を見つけることを意識しています。

現在では、意見交換の際も衝突するのではなく、建設的な議論ができるようになり、ゼミの担当教授からも「チーム全体のバランスを取っている」と評価をいただくことができました。

《解説》
主張が強い性格も、伝え方や姿勢を変えることで強みに変えられます。相手を尊重する行動や、周囲との関係改善への工夫を具体的に書くのがポイントです。

⑤ 【行動面】対応スピードの遅さに関する例文

ここでは、「対応が遅い」「行動に時間がかかる」といった弱みを、面接でポジティブに伝える例文を紹介します。慎重さや正確さといった強みにつなげる表現が効果的です。

《例文》

私はもともと物事に取り組む際に、考えすぎてしまい行動が遅くなる傾向があります。大学のプレゼン課題でも、資料作成に時間をかけすぎて、締め切り直前まで作業が残ってしまうことがありました。

この経験から、「完璧を目指すよりもまず行動すること」が大切だと感じ、計画を立ててから作業に取りかかるよう徹底。

具体的には、まず大まかな構成を先に決め、必要な作業に優先順位をつけることで、時間内に提出できるよう改善しました。

現在では、早めに動き出す意識が習慣になり、ゼミでも「準備が丁寧で早い」と言われるようになっています。

《解説》
対応の遅さは、「丁寧さ」や「慎重さ」に変換できます。行動の改善方法と、それによって得られた変化を具体的に伝えるのがポイントです。

⑥ 【行動面】受け身・慎重な行動特性に関する例文

ここでは、「自分から動くのが苦手」「行動に慎重すぎる」といった受け身な性格を、改善のプロセスとともに伝える例文をご紹介します。

《例文》

私は新しい環境に飛び込むことが苦手で、初対面の人との関わりにも消極的なところがあります。

大学のサークルに入った当初も、なかなか自分から話しかけることができず、周囲と打ち解けるまでに時間がかかりました。

しかし、「このままではチャンスを逃してしまう」と感じ、まずは簡単な挨拶から始め、グループLINEでの返信を積極的に行うなど、少しずつ行動を変えていくことに。

その結果、今では運営メンバーとして新入生対応を任されるようになり、人と関わることへの抵抗も減りました。

慎重な性格は裏を返せば、相手の様子を見ながら丁寧に関われる長所でもあると感じています。

《解説》
受け身な性格を語るときは、「小さな一歩」から始めて変化していった流れを明確にしましょう。慎重さが持つ良さも一緒に伝えることで、前向きな印象になります。

⑦ 【行動面】感情のコントロールに関する例文

ここでは、「感情が表に出やすい」「気分に波がある」といった感情面での弱みを、成長エピソードとともにポジティブに伝える例文を紹介します。

《例文》

私は感情が表に出やすく、特に焦りや不安を感じると表情や声に出てしまう傾向がありました。

アルバイト先でクレーム対応を任された際、うまく気持ちをコントロールできず、お客様にさらに不安な印象を与えてしまったことがあります。

その経験をきっかけに、まずは自分の感情に気づくことを意識し、深呼吸をして一呼吸置く習慣を取り入れました。

また、接客中は鏡で表情を確認する練習も行い、表情や声のトーンに気を配るように。結果として、落ち着いた対応ができるようになり、店長からも「安心感がある」と評価をいただけるようになりました。

今では、冷静に状況を判断する力が自分の強みの一つになったと感じています。

《解説》
感情のコントロールに関する弱みは、「どのように感情を意識・管理したか」を具体的に描くことが重要です。冷静さを身につけた過程を伝えると好印象につながります。

⑧ 【行動面】計画性・段取り力の弱さに関する例文

ここでは、「計画を立てるのが苦手」「段取りが甘い」といった弱みを、就活の面接で前向きに伝えるための例文を紹介します。

《例文》

私はもともと計画を立てるのが得意ではなく、目の前のことに集中しすぎて全体のスケジュールが後回しになることがありました。

大学のゼミ活動では、発表資料の作成に熱中しすぎて、練習や印刷の準備が直前になってしまい、チームに迷惑をかけたことがあります。

この失敗をきっかけに、まず全体の締め切りから逆算してタスクを洗い出し、スケジュール表に書き込むようにしました。また、週ごとに進捗を見直すことで、余裕を持った対応ができるように。

その結果、後期の発表では「全体の進行管理が的確だった」とメンバーから感謝され、自分でも成長を実感できました。今では、計画的に動くことの大切さを身をもって学んでいます。

《解説》
計画性の弱さは、改善プロセスをしっかり描くことで前向きな印象に変えられます。過去の失敗とその対処法、結果までセットで伝えるのが効果的です。

面接で使える弱みの例文【職種別】

就活の面接では、志望職種に応じて適切な弱みの伝え方を工夫することが求められます。職種ごとに求められる資質や役割は異なるため、同じ弱みでも伝え方次第で印象は大きく変わるでしょう。

ここでは、各職種別に弱みの伝え方とその例文を紹介します。

  1. 営業職に適した弱みの伝え方と例文
  2. 企画職に適した弱みの伝え方と例文
  3. 事務・管理系職に適した弱みの伝え方と例文
  4. 販売職に適した弱みの伝え方と例文
  5. クリエイティブ職に適した弱みの伝え方と例文
  6. エンジニア職に適した弱みの伝え方と例文
  7. 医療系専門職に適した弱みの伝え方と例文

① 営業職に適した弱みの伝え方と例文

営業職を目指す学生が面接で弱みを伝える場合、コミュニケーション能力や積極性といった職種に求められる特性に対し、どう努力してきたかを示すことがポイントです。

ここでは「人見知り」をテーマにした例文を紹介します。

《例文》

私は元々人見知りな性格で、初対面の人と話すことに緊張してしまう傾向にあります。

大学入学当初も、授業で隣になった人に話しかけるのが苦手で、グループワークでも意見を出すことにためらいがありました。

このままでは社会に出て困ると思い、大学2年生のときにカフェのアルバイトを始めることを決意。

最初はうまく接客ができませんでしたが、毎回のシフト後に良かった点と改善点をメモするようにし、徐々に笑顔や声のトーンを意識できるようになりました。

今では常連のお客様と自然に会話できるようになり、人と関わることに前向きな気持ちを持てるようになっています。

《解説》
「人見知り」という営業職に不安を与えかねない弱みでも、克服の努力と成長エピソードを具体的に示すことで、前向きな印象を与えられます。実体験と改善プロセスを明確に伝えることが大切です。

② 企画職に適した弱みの伝え方と例文

企画職を目指す就活生にとって、「完璧を求めすぎてしまう」という性格は、弱みにもなり得る要素です。ここではそのような傾向をどう克服し、前向きに伝えるかの例文を紹介します。

《例文》

私は物事を完璧に仕上げたいという思いが強く、ゼミやサークルの企画でも細部にこだわりすぎて、なかなか全体の進行が進まないことがありました。

大学2年生の学園祭では、パンフレットのデザインを担当した際に、自分だけ修正に時間をかけすぎてしまい、全体のスケジュールに遅れが出てしまった経験があります。

その反省から、「完璧よりもまず完成」を意識し、優先順位をつけることを心がけました。

以降のグループ活動では、全体の納期を守ることを第一に考え、チームの意見も取り入れながら進められるようになりました。

今では、細かい部分も大事にしつつ、全体の流れを見て調整することができるようになっています。

《解説》
「完璧主義」という弱みは企画職でマイナスに取られがちですが、改善の姿勢と協調性をアピールすることで好印象につながります。問題→行動→成果の順で書くのがコツです。

③ 事務・管理系職に適した弱みの伝え方と例文

事務・管理系職を志望する際には、慎重すぎる性格や決断に時間がかかる傾向を弱みとして伝えるケースが多くあります。それでは「慎重すぎる」という性格をテーマにした例文を紹介しましょう。

《例文》

私は慎重な性格で、何事もミスなく進めたいという思いが強いため、物事の判断に時間がかかることがあります。

大学でのゼミ発表準備の際、資料の数値や根拠を徹底的に調べすぎてしまい、他のメンバーを待たせてしまったことがありました。

その経験をきっかけに、まず全体のスケジュール感を把握し、どこに時間をかけるべきかを意識するようになりました。以来、事前に優先順位を整理し、必要以上に細部にこだわりすぎないよう工夫しています。

今では、必要な場面でスピード感をもって対応できるようになり、グループでも信頼して役割を任せてもらえるようになりました。

《解説》
「慎重すぎる」は事務職でプラスにもなり得ますが、対応の遅れに触れて改善点を示すと説得力が増します。経験→課題→対策の流れを意識しましょう。

④ 販売職に適した弱みの伝え方と例文

販売職では、スピーディーな対応や柔軟なコミュニケーションが求められる場面も少なくありません。ここでは「緊張しやすい」という性格をテーマにした例文を紹介します。

《例文》

私は緊張しやすい性格で、人前で話すときに言葉が詰まってしまうことがあります。

大学のプレゼン発表のときも、頭が真っ白になってしまい、用意していた内容を思うように伝えられなかった経験がありました。このままではいけないと思い、3年生から接客のアルバイトをしています。

最初は声が小さく、お客様に聞き返されることもありましたが、少しずつ話し方や表情に気を配るようになり、自信が持てるようになりました。

現在では、店舗での新人研修も任されるようになり、緊張をうまくコントロールしながら人と接する力を身につけられたと感じています。

《解説》
「緊張しやすい」弱みは販売職で不安要素になりがちですが、接客経験を通して克服したエピソードを入れることで説得力が増します。小さな成長も具体的に伝えましょう

⑤ クリエイティブ職に適した弱みの伝え方と例文

クリエイティブ職では、柔軟な発想力と同時に、期限内に成果を出す力も重要です。ここでは「こだわりが強く作業が長引きがち」という弱みをテーマにした例文を紹介します。

《例文》

私は一つのことに没頭しすぎる傾向があり、作品や資料の細部にこだわるあまり、時間配分がうまくいかないことがありました。

大学のデザイン系ゼミでプレゼン資料を制作した際も、色使いやレイアウトに時間をかけすぎて、提出ギリギリになってしまったことがあります。

その経験から、まずは全体のスケジュールを意識し、初めに大枠を作ってから細部を調整するように取り組みました。

また、友人にフィードバックをもらうことで、主観に偏らない視点を持てるようにもなりました。今では、納期を守りつつ質の高いアウトプットが出せるよう心がけています。

《解説》
「こだわりが強い」という弱みは、創造性が求められる職種で強みにもなりますが、スケジュール管理との両立をアピールすることでバランスの良さを伝えましょう。

⑥ エンジニア職に適した弱みの伝え方と例文

エンジニア職では論理的思考や集中力が重視される一方で、コミュニケーションに苦手意識を持つ学生も少なくありません。ここでは「相談や報連相が遅れがちだった」という弱みの伝え方を紹介します。

《例文》

私は一人で物事を抱え込んでしまう傾向があり、困ったときでも周囲に相談するのが遅れてしまうことがありました。

大学でプログラミングのグループ課題に取り組んでいた際、バグの原因が分からず悩み続け、自分だけで解決しようと時間をかけすぎてしまい、全体の進行が遅れた経験があります。

この出来事を反省し、それ以降は「まず共有すること」を意識するようになりました。

小さなことでも早めに報告・相談することで、グループ全体の進行もスムーズになり、自分自身も気持ちに余裕を持って取り組めるようになりました。

今では、協働作業の中での連携を大切にしながら行動するように心がけています。

《解説》
エンジニア職では個人作業が多くても、チーム連携は欠かせません。自分の弱みを素直に認めつつ、改善への努力と成長を具体的に伝えると好印象です。

⑦ 医療系専門職に適した弱みの伝え方と例文

医療系専門職では、責任感や正確さが求められる一方で、緊張感の高い場面も多いため、気持ちの切り替えが課題になる学生もいます。

ここでは「気持ちを引きずりやすい」という弱みの伝え方を紹介します。

《例文》

私は一度失敗すると、気持ちを切り替えるのに時間がかかってしまうことがあります。

大学の実習授業で、血圧測定の手順を間違えてしまった際に、強く反省するあまり次の実技にも影響が出てしまい、自信を失うといった経験もしています。

このままでは前向きに学ぶことができないと感じ、実習後に指導教員に相談しました。

そこで「ミスは誰でもする。大切なのはその後の対応」とアドバイスをもらい、気持ちを切り替える習慣づくりに取り組みました。

今では、反省点をメモに書き出し、次にどう活かすかを具体的に考えることで、前向きに学び続けられるようになっています。

《解説》
気持ちを引きずりやすい性格は、医療の現場では注意が必要な弱みですが、改善に向けた行動や心の整理法を示すと好印象につながります。冷静な振り返りと前進の姿勢を伝えましょう。

面接で弱みを伝えるときの注意点

面接では、弱みをただ伝えるだけでは不十分です。伝え方によってはマイナス評価につながることもあります。ここでは、面接で弱みを伝える際に気をつけたい6つのポイントを紹介しましょう。

  1. ネガティブすぎる弱みを避ける
  2. 「弱みはありません」とは言うのを避ける
  3. 企業が求める人物像と矛盾する弱みを避ける
  4. 業務に直接影響する弱みは避ける
  5. 弱みは1つに絞って伝える
  6. 具体的な改善努力を添える

① ネガティブすぎる弱みを避ける

「飽きっぽい」「責任感がない」といった、あまりにも否定的な表現は避けたほうが無難です。これらは聞いた瞬間に「採用しても大丈夫か?」という不安を呼び起こしかねません。

ネガティブな印象が強いと、改善点を話しても納得してもらえないかもしれません。前向きな言い換えを意識しましょう。

② 「弱みはありません」とは言うのを避ける

自分に欠点がないと主張するのは、面接官から見ると「自己分析が浅い」「謙虚さがない」「嘘っぽい」といった印象を与える可能性があります。

小さな課題でも構わないので、向き合ってきた経験を交えて伝えてください。

③ 企業が求める人物像と矛盾する弱みを避ける

たとえば営業職を志望しているのに「人見知り」と伝えたり、チームワークを重視する会社に「協調性がない」と伝えると、「企業文化に合わない」と思われてしまうリスクがあります。

企業の採用方針を理解し、求められる人物像と矛盾しない内容を選びましょう。

④ 業務に直接影響する弱みは避ける

プログラマー志望で「パソコンが苦手」、営業職で「人と話すのが嫌い」など、職務内容と直結するスキル不足を弱みとして挙げると、「即戦力にならない」と思われやすくなります

仮に弱点を話すとしても、改善の努力や影響の少なさを説明することが大切です。

⑤ 弱みは1つに絞って伝える

いくつも弱みを並べると、印象がぼやけたり、「この人は自己管理ができないのかも」とネガティブに受け取られたりする恐れがあります。

弱みは1つに絞って掘り下げたほうが、エピソードや改善の経緯が伝わりやすく、面接官にも好印象を与えやすいでしょう。

⑥ 具体的な改善努力を添える

弱みをただ告白するだけでは「問題を抱えた人」という印象で終わってしまいます

そこに、どう克服しようとしているかの行動や工夫を加えることで、成長意欲のある人物だと評価されやすくなります。具体的な行動を挙げて説明しましょう。

面接での弱みの伝え方を理解して好印象を目指そう!

面接で弱みを聞かれたとき、ただ正直に答えるだけでは評価につながりません。ポイントは、自分の弱みに気づき、それをどう乗り越えてきたのかを具体的に語ることです。

まず「弱みとは何か」を理解し、企業がなぜそれを聞くのかという意図を知ることで、より効果的に準備できます。

弱みの見つけ方や、伝え方の工夫、そして言い換えのテクニックまでを押さえれば、自分らしく魅力を伝えるチャンスになります。

例文や注意点を参考にして、面接官にポジティブな印象を与えられる答え方を身につけてください。就活における「弱み 面接」対策は、自己分析と事前準備がカギです。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。