面談と面接の違いとは?準備や質問例・マナーも完全ガイド
「面談って面接とどう違うの?」「選考じゃないなら気を抜いてもいいの?」
就活の場面で出てくる“面談”という言葉。企業から「カジュアル面談」や「リクルーター面談」と案内されたものの、実際には何を準備し、どう臨むべきか悩む学生は少なくありません。
そこで本記事では、「面談」と「面接」の違いを明確にした上で、就活で行われる面談の目的・種類・基本の流れ・マナーや質問例まで、就活生が知っておくべき内容を網羅的に解説します。
面談の不安を解消し、チャンスを最大限活かせるようにしていきましょう。
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「面談」と「面接」の違いとは?

就活が始まると、「面談と面接って何が違うのだろう?」と迷う場面があるかもしれません。似た言葉でも役割はまったく異なるため、それぞれの意味や目的を理解しておくことが大切です。
結論から言えば、面談と面接の一番の違いは「合否が出るかどうか」。面接は採用選考の一部として実施され、企業が学生を評価して合否を決める正式な場です。
一方で面談は、企業と学生がお互いを知るためのコミュニケーションの場であり、通常は選考とは直接関係しません。
面談の種類には、企業から声がかかるリクルーター面談や、事前に企業を知るためのカジュアル面談などがあります。
形式はさまざまですが、いずれも選考色は薄く、リラックスした雰囲気でおこなわれるケースが多いでしょう。
とはいえ、面談でも言葉づかいや態度には注意が必要です。評価はされないと思って気を抜いてしまうと、逆にマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
事実上、面談が選考の第一歩になっている企業もあるため、常に丁寧な対応を心がけてください。
このように、面談と面接には役割や目的に明確な違いがあります。それぞれの性質を理解し、場に応じた準備をして臨むことが、納得のいく就活につながるはずです。
就活で企業が面談を実施する理由

面談は就活の中で見過ごされがちですが、企業にとっては戦略的に重要な場面です。ここでは、企業がなぜ面談を行うのか、その主な目的を4つの視点から紹介します。
- 企業の魅力を直接伝えるため
- 相互理解のミスマッチを防ぐため
- 学生の志望度を高めるため
- 学生の本音や価値観を把握するため
① 企業の魅力を直接伝えるため
企業が面談を実施する大きな理由の1つは、自社の魅力を学生に直接伝えたいからです。
説明会やWebサイトでは伝えきれない雰囲気や人の温かさを、面談では言葉や態度から感じ取ってもらいやすくなります。
実際に、社員の人柄に触れたことで「この会社で働きたい」と感じたという声も少なくありません。
企業としても、学生の印象に残るような接点を持つことで、早期の志望度アップや応募につなげたいと考えているのです。
② 相互理解のミスマッチを防ぐため
面談は、お互いの認識のズレを防ぐためにも役立ちます。企業側は学生の性格や価値観を把握でき、学生にとっても「入社後のギャップ」を避けるための大切な機会となるでしょう。
選考とは異なり、気軽に質問できる雰囲気の中で会話ができるため、互いに安心して情報交換ができるのが特徴です。
こうした場を通して、ミスマッチによる早期離職などを防ぐ効果が期待されています。
③ 学生の志望度を高めるため
面談を通じて企業が目指していることの1つに、学生の志望度を高めることがあります。
具体的なプロジェクトやキャリアパスを紹介することで、自分の将来をイメージしやすくなるからです。
さらに、社員のリアルな話を聞くことで共感が生まれ、「この会社で働きたい」という思いが強まることも少なくありません。他社との差別化を図る手段としても、面談は大いに活用されています。
④ 学生の本音や価値観を把握するため
企業は面談を通じて、学生の内面を探ろうとしています。面接とは異なり、面談は緊張感が少ないぶん、学生も自然体で話しやすくなるでしょう。
その結果、どんな価値観を持ち、どのような働き方を求めているかといった「本音」が見えやすくなります。
こうした情報をもとに、企業は学生との相性を見極めたり、今後の採用方針に生かしたりしているのです。学生側も、自分の考えを素直に伝える意識を持つことが大切ですよ。
面談の種類

面談とひとことで言っても、目的や時期によって内容が大きく異なります。ここでは、就活中によくある4つの面談について、特徴と注意点をわかりやすく紹介しましょう。
- カジュアル面談
- リクルーター面談
- 内定者面談
- OB・OG訪問
① カジュアル面談
カジュアル面談は、企業が学生にリラックスして会社を知ってもらうための非公式な面談です。基本的に選考には直接関係しないものの、企業は学生の人柄や受け答えを見ています。
気軽な場とはいえ、最低限のマナーや企業研究はしておいた方が安心でしょう。志望動機がまだ明確でなくても問題ありませんが、丁寧な姿勢を見せることで良い印象につながります。
話す内容よりも、自然な対応と感じの良さが大切です。
② リクルーター面談
リクルーター面談は、企業側から指名されて行う面談で、成績や活動実績などを評価された学生が対象です。
内容は志望理由や学生生活での経験など、選考とほぼ同じテーマが出されることが多いため、面接に近い感覚で準備しておくと安心でしょう。
質問への受け答えだけでなく、態度やコミュニケーション力も見られています。自信を持ちつつも謙虚な姿勢で臨みましょう。
③ 内定者面談
内定者面談は、内定を出したあとに行われるもので、学生の不安を取り除いたり入社前の不明点を解消したりするのが目的です。
入社後の配属や研修スケジュールについて説明があったり、学生からの質問に答えたりする時間が設けられています。
場の雰囲気は穏やかですが、社会人としての意識を持った振る舞いが求められる場面でもありますよ。疑問があれば素直に聞くことが、信頼関係の第一歩になるでしょう。
④ OB・OG訪問
OB・OG訪問も、面談と同じような役割があります。実際にその企業で働いている卒業生に会い、仕事の内容や職場の雰囲気について話を聞く機会となっていますよ。
選考に関係しないとはいえ、印象が良ければリファラル採用のきっかけになることもあります。訪問前に相手の経歴や質問したい内容を整理しておくと、スムーズに会話が進みやすくなるでしょう。
一方的に話を聞くだけでなく、自分の思いや疑問も交えて、双方向のやりとりを意識してください。
面談の基本的な流れ

初めて面談を受けるときは、どんな流れで進むのか不安に感じるかもしれません。事前に全体の構成を把握しておけば、落ち着いて受け答えしやすくなるでしょう。
ここでは、一般的な面談の進行を6つのステップに分けて紹介します。
- アイスブレイクで緊張をほぐす
- 自己紹介と簡単な経歴説明を行う
- 企業説明を聞いて情報を整理する
- 企業からの質問に答える
- 学生から企業へ質問をする
- 選考の案内がある場合もある
① アイスブレイクで緊張をほぐす
面談の最初は、緊張をやわらげるための雑談から始まることが多いです。天気や大学生活など、日常の話題を通して自然な雰囲気を作ってくれます。
緊張していることを無理に隠す必要はありませんが、相手の話にしっかり耳を傾ける姿勢が大切です。
ここでの印象がその後の会話のしやすさに影響することもあるため、落ち着いて対応しましょう。
② 自己紹介と簡単な経歴説明を行う
続いて、自分のことを簡潔に伝える時間があります。名前や大学、専攻、サークルやアルバイトなどの経験を1~2分程度でまとめて話すとスムーズです。
長くなりすぎると印象がぼやけてしまうため、伝えたいポイントを事前に整理しておくと安心でしょう。
興味を持ってもらえそうな話題をひとつ加えるのも効果的です。
③ 企業説明を聞いて情報を整理する
企業側からは、事業内容や会社の特徴、今後の展望などが説明されます。ここでは聞き役にまわりながら、重要なポイントをメモしておくとよいでしょう。
あとで質問の時間が設けられることも多いため、話の中で気になったことを記録しておくと質問しやすくなります。
ただ聞くだけでなく、自分の中で理解しながら整理しておくことが大切です。
④ 企業からの質問に答える
企業から学生に対して、志望動機や学生生活で力を入れたことなどを聞かれる場面もあります。
形式的な面接とは違っても、回答の内容や話し方は見られているでしょう。
答えにくい質問が出た場合も、無理に飾らず素直に自分の言葉で伝えることが大切です。普段の自分を見てもらうつもりで、自然体で臨んでみてください。
⑤ 学生から企業へ質問をする
後半では、学生側が企業に質問できる時間が設けられることが多いです。あらかじめ聞きたいことをいくつか準備しておくと、落ち着いて対応できます。
企業説明で印象に残った内容や気になった部分を深掘りすることで、関心の高さをアピールしやすくなるでしょう。
質問の内容だけでなく、聞く姿勢や相づちの打ち方にも気を配ってください。
⑥ 選考の案内がある場合もある
面談の最後には、今後の流れについて案内があることもあります。
選考に進む案内がその場で出ることもあるため、「今日は雑談だけ」と油断せず、終始丁寧な対応を心がけましょう。
どんな内容であっても、話をしっかり聞くこと、誠実な姿勢を示すことが次のチャンスにつながるはずです。
面談前に準備しておきたい3つのポイント

面談はカジュアルな印象があるかもしれませんが、事前に準備しておくことで得られる学びや印象が大きく変わるでしょう。ここでは、面談に向けて確認しておきたい基本的な3つのポイントを紹介します。
- 企業情報を事前にリサーチしておく
- 面談でよく聞かれる質問に備えて回答を考えておく
- 聞きたいこと・確認したいことを整理しておく
① 企業情報を事前にリサーチしておく
まず大切なのは、企業についてしっかり調べておくことです。
公式サイトや採用ページ、SNSやプレスリリースなどを確認し、事業内容や理念、最近の動きなどを把握しておきましょう。
面談中に具体的な話題に触れることができれば、企業への関心や意欲が伝わります。気になる点があればメモしておくと、質問する際にも役立つでしょう。
② 面談でよく聞かれる質問に備えて回答を考えておく
面談は選考ではないとはいえ、担当者は学生の人柄や考え方を見ています。
たとえば「学生生活で頑張ったこと」「働くうえで大切にしていること」といった質問をされるかもしれません。
答えにくいテーマもあるかもしれませんが、無理に取り繕わず、自分の言葉で話せるように準備しておきましょう。想定される質問をいくつか書き出して、要点を整理しておくと安心です。
③ 聞きたいこと・確認したいことを整理しておく
面談では、学生が質問する時間も用意されることがほとんどです。その際に「特にありません」と答えてしまうと、興味がない印象を与えてしまうおそれがあります。
あらかじめ確認したいことを3つほど準備しておくと、自然に会話が進みやすくなるでしょう。
たとえば仕事内容、育成体制、働き方など、自分の価値観に関わるテーマを選ぶと、納得感のあるやり取りができるのでおすすめです。
面談におけるマナー

面談は選考とは異なりますが、企業の担当者は学生の振る舞いをよく見ています。ここでは、好印象を与えるために意識したい基本的なマナーを3つに分けて解説します。
- 服装は企業指定に応じた清潔感のあるものを選ぶ
- 言葉遣いや態度はビジネスマナーを意識する
- 笑顔と相づちで好印象を与えるコミュニケーションを心がける
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
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① 服装は企業指定に応じた清潔感のあるものを選ぶ
服装は第一印象を左右する重要なポイントです。スーツ指定の場合は、シワや汚れがないか事前に確認しておくと安心でしょう。
「服装自由」や「私服可」とあっても、だらしない印象を与える格好は避けてください。
派手すぎない服装を心がけ、清潔感のある見た目を意識しましょう。見た目の丁寧さが、誠実な印象につながります。
② 言葉遣いや態度はビジネスマナーを意識する
面談では、言葉づかいや所作も大切です。ラフな雰囲気に流されすぎず、「です・ます」調をベースに話しましょう。
敬語に不安がある場合でも、相手の話をよく聞き、落ち着いた態度を保つだけでも好印象を与えられます。
相手の話をさえぎらず、うなずきや相づちを交えることで、丁寧な姿勢が伝わりやすくなるでしょう。
③ 笑顔と相づちで好印象を与えるコミュニケーションを心がける
表情は言葉以上に印象を左右します。
話すときは軽く笑顔を意識し、相手の話にうなずいたり「はい」「なるほど」と反応を返したりすることで、前向きな印象を与えられるでしょう。
緊張する場面でも、無表情や無反応にならないよう注意してください。自然なリアクションができると、会話がスムーズに進み、お互いに心地よく感じられるはずです。
面談でやってはいけないこと


面談は選考の場ではないとはいえ、学生の姿勢やマナーはしっかり見られています。
油断して不適切な行動を取ると、企業側に悪い印象を与えてしまうこともあるため、事前にNG行動を把握しておくことが大切です。
- 馴れ馴れしい言動やタメ口を使う
- 企業の説明を聞き流すような姿勢を見せる
- 一言も質問をせずに終える
- 選考結果に関する質問をする
- 労働条件のみに固執した質問をする
- 社員のプライベートに踏み込む質問をする
- 企業の風評・ネガティブな噂を掘り下げる
① 馴れ馴れしい言動やタメ口を使う
担当者がフレンドリーに接してくれても、学生側が言葉遣いを崩してよいとは限りません。常に丁寧な言葉遣いと落ち着いた態度を意識することが信頼につながります。
形式的なマナーであっても、基本を押さえる姿勢が評価されるのです。特に初対面では第一印象が重要になります。丁寧さや礼儀正しさは、緊張していても崩さないよう心がけましょう。
② 企業の説明を聞き流すような姿勢を見せる
説明中に反応が少なかったり、視線を外したりすると、関心がない印象を与えかねません。相手の話にはうなずきやあいづちを入れながら聞くことで、真剣に向き合っている姿勢を示せます。
特にオンライン面談では、表情や反応が伝わりにくくなるため、意識的にリアクションをとることが信頼感の醸成につながるでしょう。
③ 一言も質問をせずに終える
質問が1つもない状態で終えると、企業への興味が薄いと判断される可能性があるでしょう。面談は相互理解を深める場なので、自分からも積極的に知りたいことを伝えることが求められます。
事前に1つでも良いので質問を用意しておきましょう。
たとえば、「若手社員の働き方」や「キャリアパスの事例」など、聞きやすく興味を持ちやすいテーマを選ぶのがおすすめです。
④ 選考結果に関する質問をする
「今回の面談は選考に関係ありますか?」といった質問は、面談の意図を理解していない印象を与えます。
面談は評価よりも情報交換や相互理解が目的であることが多いため、結果を気にしすぎる質問は避けたほうが無難です。
面談の目的が明確にされていない場合でも、評価や合否よりも、相手との会話内容に集中することが大切になります。
⑤ 労働条件のみに固執した質問をする
待遇や福利厚生は誰もが気になる点ですが、それだけに話題を集中させると条件面ばかりを重視しているように見えてしまいます。
業務内容や企業文化にも興味を示し、バランスよく質問を組み立てましょう。
入社後の働き方や社内の雰囲気に関する質問を交えることで、企業研究の深さも伝わりやすくなります。
⑥ 社員のプライベートに踏み込む質問をする
「休みの日は何をしていますか?」のような質問は、人によって答えづらさを感じさせることもあります。
相手の立場を配慮し、業務やキャリアに関する質問にとどめておくのが安心です。
どうしても雰囲気を知りたい場合は、「オンとオフの切り替え方」など、間接的な聞き方を工夫すると柔らかい印象になります。
⑦ 企業の風評・ネガティブな噂を掘り下げる
ネットで見かけた噂やネガティブな情報について、直接的に質問するのは避けましょう。
どうしても確認したい場合は、言葉を慎重に選び、事実確認をする意図で聞くようにしてください。
聞き方ひとつで印象が大きく変わります。たとえば、「社内制度に関していくつか意見を見かけたのですが、実際にはどう運用されていますか?」といった冷静で丁寧な聞き方を意識しましょう。
【ジャンル別】面談の質問一覧


面談では企業からの説明を聞くだけでなく、学生側からの質問も重要なポイントです。どんな質問をするかによって、準備の有無や志望度が相手に伝わります。
目的に応じて適切な質問を選ぶため、ジャンルごとの代表例を押さえておくと安心です。
- 業務内容に関する質問
- 社風や働き方に関する質問
- キャリアや成長機会に関する質問
- 選考に関する質問
- 働く人の価値観に関する質問
① 業務内容に関する質問
具体的な仕事のイメージをつかむために、配属後の仕事内容や1日の流れについて質問するとよいでしょう。以下のように、業務の全体像がわかるような聞き方がおすすめです。
<質問例>
・新入社員はどのような仕事から始めますか? ・配属先はどのように決まりますか? ・1日のスケジュールを教えていただけますか? ・入社後の研修ではどのようなことを学びますか? ・チームでの業務割合と個人業務の割合はどのくらいですか? |
② 社風や働き方に関する質問
以下のような質問を通じて、自分に合う環境かを確認するのもおすすめです。社風との相性は入社後の満足度に直結するため、丁寧に確認しておきましょう。
<質問例>
・職場の雰囲気はどのような印象ですか? ・チーム内でのコミュニケーションは活発ですか? ・リモートワークはどの程度活用されていますか? ・休暇は取りやすい環境ですか? ・働き方に柔軟性はありますか? |
③ キャリアや成長機会に関する質問
将来の成長を意識した質問は、意欲のアピールにもつながります。以下のような質問で、成長意欲を自然に伝えることが大切です。
<質問例>
・若手でも裁量ある仕事を任される機会はありますか? ・昇進・評価の基準について教えていただけますか? ・社内でのキャリアパスはどのようになっていますか? ・どのようなスキルが求められますか? ・入社後の研修や学習支援制度について教えていただけますか? |
④ 選考に関する質問
今後の選考スケジュールについて質問するのは問題ありません。ただし、「自分は通過できそうですか?」のように結果を探る質問は避けましょう。
聞き方によって印象が大きく変わるため、注意が必要です。
<質問例>
・今後の選考スケジュールについて教えていただけますか? ・面接ではどのような点を重視されていますか? ・選考の中でグループワークはありますか? ・面談と面接の位置づけの違いは何ですか? ・書類選考はどの程度重視されますか? |
⑤ 働く人の価値観に関する質問
実際に働く人の考えに触れられる質問は、企業理解を深めるのに役立ちます。相手の言葉から自分との共通点や違いを探してみてください。
<質問例>
・入社を決めた理由を教えていただけますか? ・仕事の中でやりがいを感じた瞬間はいつですか? ・キャリアを通じて大切にしている価値観はありますか? ・困難を乗り越えた経験について伺ってもよいですか? ・この会社で長く働きたいと思える理由は何ですか? |
面談後に送るお礼メールの書き方


面談後にお礼メールを送ることは、社会人としての基本的なマナーです。丁寧なやり取りを通じて、企業に対して感謝の気持ちや志望度の高さを伝えられます。
相手に好印象を与えるためには、適切なタイミングと内容に注意しましょう。
お礼メールは、できるだけ面談が終わった当日中に送るのが理想です。翌日になってしまう場合でも、なるべく早く送信するよう心がけましょう。
内容は形式的なものになりすぎず、自分の言葉で表現することが大切です。たとえば、面談で印象に残ったエピソードや学びを簡潔に伝えることで、気持ちのこもったメッセージになります。
また、選考への意欲や今後のご縁を希望する一文を添えると、前向きな姿勢が伝わるでしょう。誤字脱字に注意し、社会人としての丁寧さを意識してまとめてください。
<お礼メールの一例>
件名:本日の面談のお礼(〇〇大学 氏名) 〇〇株式会社 人事部 〇〇様 お世話になっております。 本日、面談のお時間をいただきました〇〇大学〇〇学部の氏名と申します。 本日はご多用のところ、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。 御社の〇〇事業に関するお話を伺い、働く方々の姿勢や価値観にも大変共感いたしました。 特に、○○の取り組みに対する考え方が印象に残り、より一層志望の気持ちが強くなりました。 今後の選考につきましても、ぜひ前向きに取り組んでまいります。 引き続き、何卒よろしくお願いいたします。 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名(フルネーム) メールアドレス:xxxx@example.com 電話番号:090-xxxx-xxxx |
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「面接」と「面談」に関連するよくある質問


面談や面接に関して、就活生が疑問に感じやすいポイントをよくある質問としてまとめました。それぞれの疑問に対して簡潔に解説しているので、面談の準備や心構えに役立ててください。
- 面談は何回くらい行われるのが一般的?
- 面談に落ちるケースはある?
- オンライン面談で気をつけるべき点は?
- 面談と説明会の違いは何?
- 面談の結果はいつ頃わかる?
- 面談の所要時間はどれくらい?
- 面談は辞退しても大丈夫?
① 面談は何回くらい行われるのが一般的?
面談の実施回数は企業によって大きく異なりますが、一般的には1~2回程度が標準的とされています。
企業によっては、情報提供や相互理解を目的としたカジュアルな面談が1回で完結するケースもありますし、リクルーターや人事担当者との面談、さらには内定者との座談会形式の面談など、複数回に分かれて行われることもあります。
そのため、企業から事前に送られる案内やスケジュールをしっかりと確認しておくことが大切です。
自分のスケジュールにも余裕を持ち、いつ何回くらい面談があるのかイメージを持っておくと、気持ちにもゆとりをもって臨めるでしょう。
② 面談に落ちるケースはある?
面談は基本的に選考プロセスの一環ではなく、企業と学生との相互理解を目的とする情報交換の場とされています。
しかし、全く選考に影響しないとは限りません。例えば、話し方や態度に問題があったり、あまりに志望度が低いと受け取られるような発言をした場合には、企業側の印象が悪くなり、後の選考にマイナスに働くことがあります。
特にビジネスマナーが著しく欠けていたり、時間を守らない、受け答えが失礼であるといった行動は注意が必要です。
選考ではないからこそ気を抜かず、誠実で前向きな姿勢を持って面談に臨むことが大切となるでしょう。
③ オンライン面談で気をつけるべき点は?
オンライン面談では、対面とは異なる注意点がいくつかあります。まず第一に、インターネットの通信環境が安定しているかを事前に確認しておくことが重要です。
通信が不安定だと会話が途切れてしまい、スムーズなやり取りができなくなる可能性があります。また、パソコンやスマートフォンのカメラやマイクの映り方、音声の聞こえ方にも注意を払いましょう。
部屋の背景が散らかっていたり、照明が暗かったりすると印象が悪くなる場合もありますので、明るく整った場所で面談を行うように心がけてください。
服装は画面越しであっても清潔感のあるものを選び、カメラ目線を意識して話すことで、相手に好印象を与えやすくなります。
④ 面談と説明会の違いは何?
説明会と面談には、それぞれ異なる目的と特徴があります。企業説明会は主に企業側が一方的に情報を発信する場であり、企業の理念や事業内容、職種の紹介などが中心となるイベントです。
参加人数も多く、学生側からの質問の機会は限られていることが一般的。それに対して、面談は少人数で行われることが多く、企業と学生が対話を通じて互いの理解を深めることが主な目的です。
学生の疑問に丁寧に答えてもらえたり、個人的なキャリアの希望などを相談できます。面談のほうが一人ひとりに向き合う時間が多く、より具体的で踏み込んだやり取りができるのが特徴です。
⑤ 面談の結果はいつ頃わかる?
面談は正式な選考ではないため、筆記試験や面接のように「合否」という明確な結果が通知されることは基本的にありません。
しかし、面談後に数日以内に次の選考ステップ(例:エントリーシートの案内や一次面接の連絡)などがあれば、企業から良い印象を持たれていると判断できます。
逆に、1週間以上経っても何の連絡もない場合は、面談の結果が芳しくなかった可能性もありますが、企業の事情で遅れていることも考えられるため、丁寧な言葉で問い合わせてみても問題はありません。
不安な場合は、面談の際に「次のご連絡はいつ頃になりますか」と聞いておくと安心です。
⑥ 面談の所要時間はどれくらい?
面談にかかる時間は一般的に30分から1時間程度が目安とされています。話す内容や担当者によって多少の違いはありますが、あらかじめ予定された時間内で進行することが多いです。
ただし、話が盛り上がったり、より詳しい情報交換が行われたりする場合には、予定より長引くことも珍しくありません。
反対に、内容が簡潔で、スムーズに話が進めば30分未満で終了する場合もあります。面談当日は、前後の予定に余裕を持たせておくことで、焦らず落ち着いて対応できるでしょう。
⑦ 面談は辞退しても大丈夫?
面談は選考と異なり、辞退することは可能です。ただし、急なキャンセルや無断欠席は企業に悪い印象を与えてしまいますので避けましょう。
体調不良や学業など、やむを得ない事情で辞退する場合には、できるだけ早めにメールや電話などで連絡し、丁寧に謝意と事情を伝えることが大切です。
誠実な対応をすることで、たとえ辞退してもマイナスな印象を最小限に抑えられます。
特に、将来的に再度その企業と関わる可能性もあることを考慮し、社会人としてのマナーを意識した対応を心がけましょう。
就活生が知っておきたい「面談」と「面接」の違いと活用法


就職活動において、「面談」と「面接」は混同されやすいものの、それぞれ目的や進め方が異なります。
面談は主に企業と学生が相互理解を深める場であり、企業の魅力を伝えたり、学生の価値観を把握したりする役割があると覚えておいてください。
一方、面接は選考が主目的です。この記事では、就活における面談の種類や流れ、準備のポイント、マナーやNG行動まで具体的に紹介しました。
面談の本質を理解し、自分の魅力や志望度を正しく伝えることで、選考へ進む確率も高まるでしょう。違いを押さえたうえで、場面に応じた対応ができるよう準備を整えてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。