就活の面接で差がつく1分自己紹介の作り方|例文・練習法を徹底解説
この記事では、1分で好印象を残す就活の面接での自己紹介の作り方を解説しています。
作成方法だけでなく、好印象になりやすい自己紹介の構成や実際の話し方のコツまで紹介しています。面接は自己紹介から勝負が始まっているので、好印象になる伝え方を知っておきましょう。
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就活の面接で自己紹介はなぜ「1分」が基本なのか

就活の面接で「自己紹介は1分でお願いします」と言われて戸惑う方も多いかもしれません。けれども、実はこの“1分”という制限には、面接官の明確な意図があります。
面接官は限られた時間内で多くの応募者を評価しなければなりません。そのため、各項目に割ける時間は自然と限られ、自己紹介も長くても1分程度が適切とされています。
簡潔に話す力を見極めるための基準でもあるのです。1分で自分を伝えるには、何を話すかを取捨選択し、構成を練る必要があります。
これは、ビジネスの場面で求められる「要点を簡潔に伝える力」に通じており、面接官はそのスキルを見ています。
1分間の自己紹介では、話す内容だけでなく、声の大きさやトーン、表情、目線なども含めて評価されます。内容以上に、人柄やコミュニケーションの基本が伝わる時間でもあるのです。
1分という制限に不安を感じるかもしれませんが、それはチャンスでもあります。しっかり準備し、自分らしさをコンパクトに伝えられるよう工夫しましょう。
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自己紹介と自己PRの違いを理解しよう

面接で「自己紹介をお願いします」と言われたとき、「自己PRと何が違うのだろう」と悩んだ経験はありませんか?
混同してしまうと、伝えたいことが曖昧になり、面接官に十分な印象を残せないこともあります。ここでは、両者の違いを明確にしておきましょう。
自己紹介は“人柄の概要”を伝えるもの。名前・学校名・学部、そして趣味や関心ごとなど、自分の人となりを簡潔に伝える場です。相手に「どんな人物か」をイメージしてもらうことが目的といえるでしょう。
一方、自己PRは“強みのアピール”が主役と思っておきましょう。あなたの強みや経験、スキルなどを面接官に伝え、採用の判断材料にしてもらうための場です。
エピソードを交えて説得力を持たせることが大切になります。この2つを混ぜて話すと、印象がぼやけてしまい、本来の意図が伝わらなくなるおそれも。
だからこそ、自己紹介は“入口”、自己PRは“本題”と意識して、役割を明確に分けて準備してください。面接での第一印象を良くするためにも、それぞれの目的をきちんと理解しておきましょう。
面接官が自己紹介を求める理由

「自己紹介をお願いします」と言われたとき、ただの形式的な挨拶だと思っていませんか?実際には、面接官は明確な意図を持ってこの質問をしています。
ここでは、自己紹介を通じて面接官が見ているポイントを3つ紹介します。
- コミュニケーション能力を見極めるため
- 人柄や経歴を把握し質問に活かすため
- アイスブレイクとしての役割もあるため
① コミュニケーション能力を見極めるため
自己紹介では、話の組み立てや言葉の選び方、声のトーンなどから自然なコミュニケーション力を判断されます。
話がまとまっていなかったり、内容がだらだらと長くなると、要点をまとめる力が不足していると見なされるかもしれません。相手に伝わりやすく話せれば、第一印象で好評価を得やすくなります。
② 人柄や経歴を把握し質問に活かすため
面接官は、自己紹介を通じてあなたの価値観やこれまでの経験をざっくりと理解し、その後の質問を組み立てています。
どんな活動をしてきたのか、自分が何を大切にしているのかを簡潔に伝えることが、面接の流れを有利に進めるカギになります。
③ アイスブレイクとしての役割もあるため
就活の面接は緊張しやすい場面ですが、冒頭の自己紹介は話しやすいテーマとして設定されていることが多いです。
面接官としても、場の雰囲気を和らげ、あなたがリラックスして話せるように工夫しているのです。最初のやり取りで落ち着けると、その後の質問にも自然に対応しやすくなるでしょう。
面接官に響く1分間自己紹介の構成

1分間の自己紹介は、ただ話せばいいというものではありません。話す順序や構成を意識することで、相手に伝わる印象が大きく変わります。
ここでは、面接官の記憶に残る自己紹介の流れを3つのステップに分けて紹介しましょう。
- 冒頭10秒:大学・氏名など基本情報を伝える
- アピール40秒:経験や強みを簡潔に話す
- 締め10秒:面接への熱意を伝えて締める
① 冒頭10秒:大学・氏名など基本情報を伝える
はじめの10秒では、大学名・学部・氏名といった基本情報を簡潔に伝えてください。最初の印象がその後の評価にも影響するため、明るい表情と聞き取りやすい声を意識することが大切です。
ここで落ち着いた第一声が出せると、自分も安心して話を進めやすくなるでしょう。
② アピール40秒:経験や強みを簡潔に話す
次の40秒で、あなたの経験や強みをコンパクトに伝えましょう。サークル活動、アルバイト、ゼミなど、自分らしさが出るテーマを1つに絞ることがコツです。
話が広がりすぎると印象がぼやけてしまいます。学びや成果、行動の工夫などを交えて、具体的かつ前向きに伝えてください。
③ 締め10秒:面接への熱意を伝えて締める
最後の10秒は、面接に向けた意気込みを簡潔に伝える場です。「この機会を通じて自分の強みを知っていただければ幸いです」など、前向きな気持ちを一言で伝えるだけで印象は変わります。
ゆっくりと丁寧に話し、落ち着いて締めくくってください。
印象に残る1分間の自己紹介のコツ

1分という限られた時間の中で面接官に好印象を与えるには、話す内容だけでなく、表情や話し方にも工夫が必要です。
ここでは、印象に残る自己紹介を作るための実践的なポイントを4つに絞って紹介します。
- 原稿を丸暗記せずに自分の言葉で伝える
- 明るく大きな声で話す
- 言葉遣いや表情・視線に配慮する
- 企業の求める人物像に合わせる
① 原稿を丸暗記せずに自分の言葉で伝える
あらかじめ内容を考えておくのは大切ですが、完全に暗記してしまうと不自然に聞こえてしまいます。キーワードだけを覚えておき、自分の言葉で伝えたほうが、面接官の心にも残りやすいでしょう。
話すたびに少しずつ表現が変わる程度であれば、自然な印象になります。
② 明るく大きな声で話す
どれだけ内容が良くても、声が小さかったり暗かったりすると伝わりにくくなります。明るくしっかりした声を意識することで、自信と前向きな姿勢が伝わるはずです。
第一声から元気よく話し出せるよう、意識して練習しておきましょう。
③ 言葉遣いや表情・視線に配慮する
内容だけでなく、話し方や表情も評価に影響します。丁寧な言葉遣いを心がけ、相手の目を見る意識を持ってください。
緊張して視線が定まらないときは、相手の眉間あたりを見ると自然になります。口角を上げるだけでも、明るい印象を与えられるでしょう。
④ 企業の求める人物像に合わせる
自己紹介は自分を知ってもらう機会ですが、企業が求める人材像に近づけて話すことも大切です。
企業研究を通じて特徴を把握し、自分の経験や強みをそのイメージに沿うように伝えると、より説得力が増すでしょう。
声に出して練習しよう!1分自己紹介の練習法

面接本番で自信を持って話すには、繰り返しの練習が大切です。文章を準備するだけでなく、実際に声に出して話すことで、伝え方や癖に気づけるでしょう。ここでは、効果的な練習方法を5つ紹介します。
- 面接本番を想定した環境で練習する
- 時間を計って読み上げる
- スマホで録音・録画して自分の話し方を客観視する
- 声の大きさ・話すスピード・抑揚をチェックする
- 第三者にフィードバックをもらう
① 面接本番を想定した環境で練習する
より実践的な練習をするには、本番に近い環境を整えることが重要です。たとえば、スーツを着て鏡の前に立ち、カメラの前で話す練習をすることで、姿勢や視線、緊張感にも慣れていけます。
また、椅子に座る・立つといったシチュエーションを再現することで、自然な動作や声の出し方も身につくでしょう。模擬面接のような感覚で繰り返すと、当日の焦りがぐっと減ります。
② 時間を計って読み上げる
1分という制限時間を意識しながら話すのは意外と難しいものです。ストップウォッチやスマートフォンのタイマーを使い、自己紹介がちょうど1分程度になるように繰り返し調整しましょう。
話しすぎる部分や無駄な表現に気づくきっかけにもなります。自然な流れを保ちつつ、時間内に要点を収める感覚を身につけてください。
③ スマホで録音・録画して自分の話し方を客観視する
自分の話し方を改善するには、音声や動画で確認するのが効果的です。スマートフォンで録音・録画し、表情や声のトーン、言い回しのクセなどをチェックしましょう。
何度も見返すことで、改善点が明確になり、次回の練習にすぐに反映できます。聞いている人の立場に立って、聞きやすいかどうか判断できる視点を養うことがポイントです。
④ 声の大きさ・話すスピード・抑揚をチェックする
伝わりやすさは内容だけでなく、話し方によっても大きく左右されます。声が小さすぎたり、逆に早口すぎたりすると、相手に内容が伝わらない可能性もあるでしょう。
適度な声量とスピードを意識して、内容に応じて語尾に強弱をつけると、印象に残る話し方になります。鏡や録音を使って繰り返しチェックすることで、自分なりのベストな話し方が見つかるはずです。
⑤ 第三者にフィードバックをもらう
自分ひとりでは見落としがちな点を補うには、第三者からの客観的なアドバイスが有効です。家族や友人、可能であれば就活経験者などに聞いてもらいましょう。
「表情が硬い」「話し方が早い」「印象がやや薄い」など、率直な意見は改善のヒントになります。
最初は少し恥ずかしいかもしれませんが、リアルな反応をもらうことで自信をもって本番に臨めるようになるためおすすめです。
【パターン別】1分間の自己紹介の例文

就活の自己紹介は、内容や構成によって印象が大きく変わります。「何を話せばよいか分からない」「自分に合う例を知りたい」と悩む方も多いはずです。
ここでは、さまざまな切り口でまとめた1分間の自己紹介例文を紹介します。自分の経験や強みに近いパターンを見つけ、参考にしてください。
- 例文①:アルバイト経験を活かした自己紹介の例文
- 例文②:サークル活動を軸にした自己紹介の例文
- 例文③:ゼミでの研究成果を盛り込んだ自己紹介の例文
- 例文④:ボランティア経験を通じた自己紹介の例文
- 例文⑤:留学経験をアピールした自己紹介の例文
- 例文⑥:取得した資格を活かした自己紹介の例文
- 例文⑦:趣味を切り口にした自己紹介の例文
- 例文⑧:キャッチコピーを活用した自己紹介の例文
面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。
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例文①:アルバイト経験を活かした自己紹介の例文
就活の自己紹介では、アルバイト経験を通して学んだ姿勢や成長をアピールするのが効果的です。ここでは、飲食店での経験を軸にした例文を紹介します。
《例文》
はじめまして。○○大学○○学部○年の山田太郎と申します。私は大学2年生の頃から、飲食店でホールスタッフとしてアルバイトを続けてきました。 来店客数の多い店舗で、注文や配膳、レジ対応などを担当し、常に周囲の状況を把握しながら動くことを意識してきました。 特に忙しい時間帯には、スタッフ間の連携が重要だったため、自分から積極的に声をかけたり、相手の動きを見て次に必要な対応を考えたりする習慣が身についたと思います。 この経験を通じて、相手の立場に立って考える力や、チームで働く上での協調性を学びました。 今後は、この経験を活かして、職場でも周囲と連携しながら主体的に行動していきたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。 |
《解説》
日常的なアルバイト経験でも、自分の考え方や行動の工夫を具体的に伝えると説得力が増します。数字やエピソードを織り交ぜて描写すると、より印象に残る自己紹介になるでしょう。
例文②:サークル活動を軸にした自己紹介の例文
ここでは、サークル活動を通じて得た経験や学びを伝える自己紹介例文を紹介します。組織運営やチームワークの要素がある場合、面接官の関心を引きやすくなるでしょう。
《例文》
はじめまして。○○大学○○学部○年の佐藤花子と申します。私は大学1年生から3年間、ダンスサークルの運営に携わってきました。 2年時には副代表として、週1回の練習計画を立て、新歓イベントの企画・進行を担当した経験があります。 メンバーの意見をまとめながら運営方針を決める難しさもありましたが、何度も話し合いを重ねることで、全員が納得できる形を見つける力を身につけました。 また、大会直前の練習では、仲間との信頼関係がパフォーマンスの完成度に直結することを実感し、チームで目標を共有することの大切さも学びました。 このような経験を、社会人になってからも活かしていきたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。 |
《解説》
サークル活動では「役割」「苦労」「学び」の流れを明確にすると構成が整います。チーム運営や調整力をアピールすることで、協調性のある人物像を伝えやすくなるでしょう。
例文③:ゼミでの研究成果を盛り込んだ自己紹介の例文
ゼミ活動をテーマにした自己紹介は、論理的思考や課題解決力を伝えるのに適しています。ここでは、実際の研究経験を踏まえた例文を紹介します。
《例文》
はじめまして。○○大学○○学部○年の高橋優斗と申します。私はゼミ活動で、地域活性化をテーマにした研究に取り組んでいます。 具体的には、地元商店街の若者離れを課題に、SNSを活用した情報発信の効果を調査しました。 現地への聞き取り調査やアンケート分析を重ね、地元の魅力を再発見する取り組みが若者の来訪意欲に影響を与えることをまとめています。 この活動を通して、現場に足を運んで情報を集める行動力と、結果を分かりやすく伝える発信力を身につけることができました。 今後も、物事を多角的に捉え、自ら課題を見つけて行動する姿勢を大切にしていきたいと思っています。本日はよろしくお願いいたします。 |
《解説》
ゼミでの活動は「テーマ」「取り組み内容」「成果」を順に述べると伝わりやすくなります。専門性よりも、主体性や行動力を意識して構成しましょう。
例文④:ボランティア経験を通じた自己紹介の例文
ボランティア活動を通して得た学びは、人との関わり方や社会貢献への意識の高さを伝えるのに有効です。ここでは、地域活動の事例をもとに構成した自己紹介文を紹介します。
《例文》
はじめまして。○○大学○○学部○年の中村未来と申します。私は大学2年の夏から、地域の清掃活動に参加するボランティアを続けています。 最初は単なる参加者でしたが、徐々に活動の企画や参加者の呼びかけも担当するようになり、周囲と協力して行動することの難しさとやりがいを感じるようになりました。 活動を続ける中で、自ら行動しなければ何も変わらないこと、また、自分の小さな働きかけでも地域の人に感謝される喜びを実感しています。 こうした経験から、人と協力して何かを成し遂げる力や、目の前の課題に前向きに取り組む姿勢を身につけました。 今後もこの姿勢を大切にしながら、社会人としても周囲に貢献できる存在になりたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
《解説》
ボランティア経験は「参加理由」「役割の変化」「得た気づき」の流れで構成すると効果的です。社会性や主体性を自然に表現できるテーマとして活用しましょう。
例文⑤:留学経験をアピールした自己紹介の例文
留学経験は、行動力や異文化への適応力を伝える材料として非常に有効です。ここでは、英語圏への短期留学を題材にした自己紹介例文を紹介します。
《例文》
はじめまして。○○大学○○学部○年の田中優衣と申します。私は大学2年の夏に、アメリカに3週間の短期留学を経験しました。 現地の大学で英語の授業を受けながら、グループワークや現地学生とのディスカッションに参加する中で、言語だけでなく価値観や文化の違いを体感。 初めはうまく伝えられず悔しい思いをすることもありましたが、積極的に話しかけるうちに「伝えたい気持ち」が相手との距離を縮めると実感しました。 この経験を通して、行動する勇気や相手を尊重する姿勢を身につけました。 今後も新しい環境に自分から飛び込むチャレンジ精神を活かし、仕事に取り組んでいきたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。 |
《解説》
留学経験を伝える際は「困難→工夫→成長」の流れを意識しましょう。語学力よりも、姿勢や価値観の変化にフォーカスすると効果的です。
例文⑥:取得した資格を活かした自己紹介の例文
資格取得は、継続力や目的意識の高さを示す有力な材料です。ここでは、日商簿記の取得を軸にした自己紹介文を紹介します。
《例文》
はじめまして。○○大学○○学部○年の鈴木彩乃と申します。私は大学生活の中で、日商簿記2級を取得しました。 もともと数字が得意ではなかったのですが、会計の基礎を学びたいという思いから独学での挑戦を決め、約3ヶ月間、毎日2時間の勉強を継続。 最初は理解に時間がかかり苦戦しましたが、苦手な分野ほど丁寧に復習し、模擬試験を何度も繰り返すことで合格を勝ち取ることができました。 この経験から、目標に向けて地道に努力する力と、自分の弱点に正面から向き合う姿勢を身につけました。 今後も、難しいことに対しても粘り強く取り組む姿勢を大切にし、仕事にも真摯に向き合っていきたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。 |
《解説》
資格取得の自己紹介では「挑戦理由」「努力の過程」「得た学び」の順に構成しましょう。結果だけでなくプロセスを丁寧に伝えることがポイントです。
例文⑦:趣味を切り口にした自己紹介の例文
趣味は人柄や価値観を伝えるうえで効果的な要素です。ここでは、写真を趣味にしている大学生の例文を通して、自然なアピールの仕方を紹介します。
《例文》
はじめまして。○○大学○○学部○年の松本亮と申します。私は高校時代から写真撮影が趣味で、休日には一眼レフを持って風景や街の様子を撮影しています。 大学に入ってからは、写真サークルに所属し、SNSを通じて作品を発信するようになりました。 撮影では構図や光の入り方を意識し、同じ場所でも時間帯によって印象が変わることに気づいてからは、細部に目を向ける力が養われたと感じています。 また、見せ方や伝え方を工夫することで、相手にどう感じてもらうかを意識するようになりました。このような経験を通じて、観察力や発信力を身につけてきました。 仕事でも、相手の立場で物事を考えながら、自分の意見をわかりやすく伝える姿勢を大切にしたいと思っております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
《解説》
趣味を活かす自己紹介では、「どんな行動をしているか」と「そこから得た気づき」を明確にしましょう。趣味が強みにつながる点を意識すると効果的です。
例文⑧:キャッチコピーを活用した自己紹介の例文
キャッチコピーを用いた自己紹介は、印象に残りやすく、自分の特徴を簡潔に伝えたいときに有効です。ここでは、コピーを冒頭に使った構成の例文を紹介します。
《例文》
はじめまして。「行動は、思考よりも速く。」○○大学○○学部○年の佐々木健と申します。このキャッチコピーは、私自身を一言で表現した言葉です。 私は常に、まずやってみることを大切にしています。例えば大学では、興味を持ったマーケティングの授業をきっかけに、地域の商店街と連携した商品PR企画に自主的に参加しました。 初めての企画運営で戸惑うこともありましたが、自ら動くことで信頼を得られ、企画は無事成功。この経験を通じて、未知のことにも臆せず挑戦する姿勢と、行動力で課題を切り開く力を身につけました。 今後もこの姿勢を大切にしながら、組織に貢献していきたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 |
《解説》
キャッチコピーは「何を伝えたいか」を凝縮するのがポイントです。コピーに込めた想いをエピソードと結びつけて展開すると、説得力が増します。
やってはいけない!自己紹介のNG例

自己紹介は面接の最初に行うことが多く、第一印象を左右する重要な要素です。とはいえ、少しの気の緩みや勘違いで、マイナスの印象を与えてしまうこともあります。
ここでは、特に注意すべきNG例を5つ紹介しましょう。
- 基本情報が抜けている
- 自己PRになっている
- 情報を羅列するだけになっている
- 内容が抽象的・曖昧である
- ネガティブな印象を与えてしまう
① 基本情報が抜けている
最初に自分が何者であるかを伝えなければ、聞き手は話の内容を整理できません。大学名や学部、氏名といった基本情報が抜けていると、面接官の印象に残りにくく、信頼感を損なう可能性があります。
初対面のビジネスの場では、自己紹介の基本をきちんと押さえることが大前提です。最初に「◯◯大学◯◯学部の△△です」としっかり名乗りましょう。
② 自己PRになっている
自己紹介と自己PRは混同されがちですが、それぞれの目的は異なります。
自己紹介はあくまで第一印象を伝えるための短いあいさつであり、過度に自分の強みや成果をアピールすると、押しつけがましく聞こえてしまうことも。
面接の流れを意識して、まずは簡潔に人柄や背景を伝えることに徹し、その後の質問に備えましょう。
③ 情報を羅列するだけになっている
学歴やアルバイト経験、資格などをただ並べるだけでは、聞き手の記憶には残りません。自己紹介の中では、自分が伝えたいことに絞って話すことが大切です。
たとえば「大学では◯◯の勉強をし、アルバイトでは△△を経験しました。その中で得たのが□□という考え方です」といったように、エピソードを交えて話すことで、より印象に残る内容にできます。
④ 内容が抽象的・曖昧である
「何事にも全力で取り組みます」や「責任感があります」といった表現は、一見前向きに聞こえますが、具体性に欠けてしまいます。説得力を持たせるには、具体的な経験や成果を織り交ぜることが必要です。
「サークルでは新歓イベントのリーダーを務め、100人規模の運営を成功させました」といったように、行動や成果を盛り込むと、内容に厚みが出てきます。
⑤ ネガティブな印象を与えてしまう
「人前で話すのが苦手ですが」「アルバイトの経験はありません」といった発言は、面接官に不安を与えかねません。
正直さも大切ですが、あえて言わなくてもよい情報まで話してしまうと、自分の評価を下げてしまうことも。
自信がない部分は無理に取り繕う必要はありませんが、前向きな言い回しに変えて伝えることが印象アップにつながります。
たとえば、「これまであまり経験がなかった分、積極的に挑戦していきたいと考えています」といった姿勢が望ましいです。
動画で差をつける!自己紹介動画の撮り方

企業によっては、自己紹介動画を求められる場合があります。自己紹介動画は、自分を印象づける重要な機会です。話の内容だけでなく、見た目や声の印象、動画の見やすさも評価につながるでしょう。
ここでは、撮影時に押さえておきたい6つのポイントを紹介します。
- カメラの高さと角度に注意する
- 撮影は明るい場所で行う
- 服装や身だしなみを整える
- 目線はカメラのレンズに合わせる
- 話す内容は要点を覚えておく
- 表情と声の大きさに気をつける
① カメラの高さと角度に注意する
カメラの位置が合っていないと、視聴者に違和感を与えてしまいます。目線と同じ高さに設定し、正面から映るように調整してください。
見下ろす角度では威圧感が出てしまい、見上げる構図だと自信のない印象を与える恐れがあります。机やスタンドを使い、安定した位置から撮影しましょう。
自然な目線は、動画越しでも信頼感を高める要素になります。
② 撮影は明るい場所で行う
暗い場所で撮影すると表情が見えにくくなり、印象がぼやけてしまいます。できるだけ窓際など、自然光の入る明るい場所で撮影してください。
顔にしっかり光が当たるよう、正面に光源がある状態が理想的です。逆光は避けてください。表情が明るく映ることで、動画全体が活き活きとした印象になります。
③ 服装や身だしなみを整える
服装や髪型は、第一印象を大きく左右します。スーツやオフィスカジュアルなど、応募先にふさわしい服装を心がけましょう。清潔感のある髪型や整った襟元も大切です。
また、動画中に無意識に髪や顔を触る癖が出てしまうことがあるため、事前に自身の動きを確認しておくと安心でしょう。細かい部分にも気を配ることで、丁寧な印象が伝わります。
④ 目線はカメラのレンズに合わせる
話しているときに画面を見てしまうと、視線が下を向いてしまい、目が合っていないような印象になります。カメラのレンズを見て話すことで、視聴者にしっかり語りかけるような雰囲気が生まれるでしょう。
最初は慣れないかもしれませんが、練習を重ねることで自然に話せるようになります。鏡を使って表情も確認しながら練習すると効果的です。
⑤ 話す内容は要点を覚えておく
動画ではスムーズに話すことが大切ですが、丸暗記すると不自然になりがちです。話したい要点だけを頭に入れておき、自分の言葉で話せるようにしておくと、より自然な印象になります。
覚えるべきはキーワードであり、流れや構成を意識することが大切です。リハーサルでは何度か録画して確認し、言葉に詰まらないように調整しましょう。
⑥ 表情と声の大きさに気をつける
カメラ越しの表情や声は、実際よりも控えめに伝わる傾向があります。そのため、やや大げさなくらいの表情や、明るくはっきりした声を意識して話すと効果的です。
特に冒頭と締めくくりでは、笑顔を意識して印象を残しましょう。声のトーンにも抑揚をつけると、聞き手に伝わりやすくなります。自分で録画を確認することで、改善点にも気づけるでしょう。
1分間の自己紹介での注意点

自己紹介を1分に収めるには工夫が必要です。情報が多すぎると伝わりづらくなり、逆に省略しすぎると内容が薄くなってしまうことも。
ここでは、短時間でもしっかり伝わる自己紹介にするための注意点を3つ紹介します。
- 略語を多用して情報量を減らさない
- 短文に詰め込みすぎない
- 説明を省略しすぎない
① 略語を多用して情報量を減らさない
略語や業界用語を多く使うと、伝わるべき情報が相手に届かなくなるおそれがあります。面接官はあなたの背景を知らない前提で話を聞いているため、団体名や活動内容は正式名称で伝えた方が親切です。
必要に応じて簡単な補足を加えると、理解度が高まるでしょう。丁寧な説明が、あなたの伝えたい価値をより効果的に伝えてくれます。
② 短文に詰め込みすぎない
限られた時間内に伝えようとするあまり、短い文章に多くの情報を盛り込むと、かえって要点がぼやけてしまいます。情報は1つに絞り、背景や結果まで含めて丁寧に語った方が印象に残りやすいでしょう。
焦らず、聞き取りやすいスピードを意識することが大切です。自分の話に自信を持って、ゆったりと伝えてください。
③ 説明を省略しすぎない
時間を意識するあまり、説明が省略されすぎると面接官には内容が伝わりません。たとえば「ゼミで研究をしていました」とだけ言っても、どんな内容で何を得たのかは伝わらないでしょう。
具体的なテーマや取り組み、成果の一端でも触れることで、あなたの人柄や考え方がより鮮明になります。省略せず、必要な情報は丁寧に伝えてください。
1分自己紹介を成功させるために必要な考え方とは

就活の面接で印象を残すには、「1分」という限られた時間内で自己紹介を的確に行う力が求められます。そのためには、自己紹介と自己PRの違いを理解し、構成や話し方の工夫が不可欠です。
また、面接官が何を知りたいのかを踏まえて準備することも重要でしょう。自己紹介のポイントを押さえた構成、伝わる話し方、練習方法、さらにはNG例まで理解しておくことで、自信を持って本番に臨めます。
1分間であなたらしさをしっかり届けるために、基本とコツを意識しながら練習を重ねてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。