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面接とは?面談との違いと評価ポイント・準備方法を解説

就活や転職活動で避けて通れないのが「面接」。

でも、そもそも面接って何のために行われるのか、面談とはどう違うのか、意外と曖昧なまま受けている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、面接の目的や種類、評価されるポイントから、よく聞かれる質問例、マナー、そして準備・対策の方法までをわかりやすく解説します。

基本をしっかり押さえて、面接本番で自信を持って自分をアピールしましょう。

 

目次

面接とは

就活の中で避けて通れないのが「面接」です。ただ、「面接とは何か」と改めて聞かれると、自信を持って答えられる人はあまり多くないかもしれません。

面接の本質を理解しておくことは、就職活動の方向性を決めるうえでも大切なポイントになります。

面接とは、企業と学生が直接話し合い、互いの理解を深めながら採用の可否を判断するための選考手段です。

また、一次面接では基本的な人柄や志望動機が主に問われますが、選考が進むにつれて、より深い価値観や実務適性に関する質問が増えていきます。

こうした段階的な構成を理解しておくと、準備の方針も立てやすくなるでしょう。

面接をする目的

面接とは、企業が学生の本質を見極めるために行う重要な選考の1つです。

学歴やスキルだけでなく、「この学生は自社に合っているか」「入社後に活躍できそうか」といった点を、多角的に確認しています。

また、面接は企業が学生を評価するだけでなく、学生にとっても企業理解を深める絶好の機会です。

仕事内容や働き方、職場の雰囲気など、リアルな情報を知ることができるため、入社後のミスマッチを防ぐ上でも非常に有効と言えるでしょう。

面接と面談の違い

面接と面談は似た言葉ですが、就活においては目的も内容も大きく異なります。

ここでは、それぞれの違いをわかりやすく整理し、場面に応じた準備や心構えができるようにしましょう。

  1. 評価の有無
  2. 質問の深さや内容
  3. 目的

①評価の有無

面接と面談の大きな違いは、「評価されるかどうか」です。

面接は選考の一部であり、企業は応募者の志望動機や人柄、マナーなどを細かく見ており、受け答えや態度が合否に直接影響します。

一方で、面談は選考とは切り離された情報交換の場です。評価は基本的に行われず、学生と企業がフラットに話すことが目的になります。

両者の違いを知らずに臨むと、面接で気を抜いてしまったり、面談で過剰に緊張してしまったりするかもしれません。事前にその場の目的を確認しておくことで、適切な対応ができるはずです。

②質問の深さや内容

面接では、志望動機や価値観、将来の展望など、深い質問が多くなります。特に最終面接では、経営層から答えにくい質問を受けることもあるため、しっかり準備しておくことが必要です。

これに対して面談では、仕事内容の説明や企業の雰囲気に関する会話が中心になります。学生が気になることを自由に聞けるため、企業理解を深める貴重な機会になるでしょう。

質問の内容が異なることで、準備の方向性も変わってきます。面接では、自分の経験をもとに具体的に答える力が問われますので、事前に想定問答を準備しておくことが大切です。

③目的

面接と面談では、目的そのものが異なります。面接の目的は、学生を採用するかどうかを判断することです。企業は「自社で活躍できる人材か」「チームに合うか」といった観点から評価します。

一方、面談の目的は情報共有です。学生が企業を深く理解し、企業も学生の価値観や志向を把握することが中心。面談で得た情報が、面接での志望動機や質問に生かされることも。

このように、目的の違いをきちんと理解することで、それぞれの場に合った姿勢で臨めるようになるのです。

面接の種類と特徴

就職活動で行われる面接には、いくつかの種類があります。それぞれに特徴や目的が異なり、形式を理解しておくことで的確な対策が立てやすくなりますよ。

自分にとってどの形式が課されるかを事前に知り、状況に応じた準備をしておくことが合格への近道です。

  1. 個人面接
  2. 集団面接
  3. Web面接
  4. グループディスカッション
  5. 役員・最終面接

①個人面接

個人面接は、面接官と応募者が1対1で向き合う最も基本的な形式です。履歴書やエントリーシートをもとに、志望動機や自己PR、学生時代の経験などについて問われます。

ここでは、受け答えの内容だけでなく、言葉遣いや表情、反応などから人柄や価値観が総合的に評価されるのです。

事前に模擬面接を行っておくと、緊張を和らげるうえに、自分の話し方のクセや説明のわかりにくさにも気づけます。

質問に対しては、あらかじめ自分の強みや経験を整理しておくことで、自然な流れで答えられるでしょう。面接官とじっくり向き合える分、誠実な受け答えや丁寧な態度が特に重視される場面です。

②集団面接

集団面接は、2〜5人程度の学生が一緒に面接を受ける形式で、比較的初期段階に行われることが多いです。

複数の応募者の中から印象に残る存在となるためには、限られた時間の中で端的かつ印象的に話す力が求められます。

また、他の学生の話をしっかり聞く姿勢や、周囲に配慮したタイミングで発言する態度も評価対象となるでしょう。

自分の発言だけでなく、相手の話を受け止める余裕を持つことが、集団面接で好印象を残す鍵になります。

③Web面接

Web面接は、パソコンやスマートフォンを通じてオンラインで行う形式です。

遠方の企業とも接点を持ちやすく、移動の負担もないのが利点ですが、通信環境やカメラ映り、音声の明瞭さといった技術的な面も評価に影響します。

面接当日は、インターネット接続が安定しているか、音がきちんと聞こえるかを事前に必ず確認してください。また、カメラの高さや部屋の明るさ、背景が整理されているかといった点も重要です。

オンラインでも表情や視線はよく見られています。カメラ目線で話すことで、対面と変わらない誠実さや熱意を伝えられるようになるでしょう。

④グループディスカッション

グループディスカッション(GD)は、数人で1つのテーマについて話し合い、結論を導き出す形式です。

選考の中でよく使われ、論理的思考力、協調性、リーダーシップ、聞く力など、複数の能力が同時に評価されます。

自分の意見をただ主張するのではなく、全体の議論の流れを見て的確に発言することが大切です。ファシリテーターやタイムキーパーなど役割を引き受けるのも有効でしょう。

発言数の多さだけではなく、他人の意見を尊重しつつ、議論を前に進める姿勢が求められます。チーム全体への貢献を意識すると評価につながりやすくなるでしょう。

⑤役員・最終面接

最終面接や役員面接は、選考の最後に行われる重要なステップで、企業の経営層や人事責任者が面接官を務めるケースが一般的です。

ここでは志望度の高さや企業との相性、入社後の展望などが問われることが多く、あなたの考え方や価値観の深さが見られます。

これまでの面接内容をふまえたうえで、「なぜこの会社で働きたいのか」「入社後に何をしたいのか」といった核心的な質問に答えられるよう準備しておきましょう。

さらに、言葉遣いや姿勢など基本的なマナーも厳しくチェックされます。形式にとらわれすぎず、自分の想いを率直に語ることが、信頼につながるポイントになるでしょう。

面接で評価されるポイント

面接では、ただ質問に答えるだけでなく、どのように受け答えしているか、どんな姿勢で臨んでいるかといった点も含めて評価されます。

ここでは、実際に面接官が注目している代表的な評価項目を紹介。就活での失敗を避けるためにも、評価基準を知っておくことが大切です。

  1. 第一印象
  2. 話し方・言葉遣いの丁寧さ
  3. 志望動機と価値観の一貫性
  4. 経験に基づく再現性のあるエピソード
  5. 仕事への意欲と成長意識

①第一印象

第一印象は、面接開始からわずか数秒で決まることもあります。身だしなみや表情、姿勢など、外見から受ける印象は想像以上に大きいものです。さらに、入室時の挨拶や声のトーンも評価に直結します。

たとえば、明るくはっきりと「よろしくお願いします」と言うだけで、前向きな印象を与えられるでしょう。一方で、目線を合わせず声が小さいと、自信がないように映ってしまうかもしれません。

第一印象は意識的に改善しやすいため、事前に練習しておくと安心です。鏡で自分の姿勢を確認したり、話し方を録音して聞き返したりすると、客観的な視点が持てます。

②話し方・言葉遣いの丁寧さ

面接では「何を言うか」だけでなく、「どう話すか」も重視されます。話し方がハキハキしていて聞き取りやすいか、敬語を正しく使えているかなどが評価対象になるのです。

たとえば、「御社」「拝見しました」「本日はありがとうございます」といった基本的な言い回しを身につけておくことは最低限必要です。

言葉づかいに不安がある場合は、模擬面接や録音を使って練習しておくと良いでしょう。丁寧で落ち着いた話し方ができると、信頼感も生まれやすくなります。

③志望動機と価値観の一貫性

志望動機に一貫性があるかは、企業が強く注目するポイントです。

単に「興味があります」と伝えるのでは不十分で、なぜその企業なのか、自分の価値観とどうつながっているのかを明確にしましょう。

たとえば、「挑戦する姿勢を大切にしている自分にとって、貴社の新規事業への取り組みが魅力的に感じた」というように、自分の考えと企業の特徴を結びつけて伝えると説得力が増します。

逆に、一貫性のない話し方は企業理解の浅さを疑われる原因になりかねません。企業研究と自己分析を丁寧に行うことで、自然な形で動機を説明できるでしょう。

④経験に基づく再現性のあるエピソード

自分の強みを伝える場面では、実際の経験をもとにしたエピソードを交えて話すと効果的。そして企業側が注目しているのは、その経験が「入社後に再現できるか」という点です。

たとえば、「学園祭の実行委員長としてチームをまとめた経験」は、リーダーシップや協調性の再現性を感じさせます。

ただ成果を伝えるだけでなく、どのように行動し、どんな学びがあったかを整理して話すことで、印象が強く残るでしょう。再現性のあるエピソードは、自己PRに信ぴょう性を持たせるためにも有効です。

⑤仕事への意欲と成長意識

企業が重視するもう1つの視点は、入社後に成長して活躍できるかどうかです。そのため、「どんなことに挑戦したいか」「どのように成長したいか」といったキャリアへの意識が問われることもあります。

たとえば、「営業の現場で経験を積みながら、将来的には商品企画にも関わりたい」といった具体的なビジョンを持っていれば、目的意識が伝わりやすくなるでしょう。

ただし、現実的でない夢物語にならないよう、実現可能性も考慮して話すことが大切です。意欲と同時に、地に足のついた視点を持つことが、評価を高めるポイントになります。

面接時のマナー

面接では、受け答えの内容だけでなく、立ち居振る舞いや服装といった基本的なマナーも評価の対象になります。第一印象で好印象を与えるには、こうした基本を押さえておくことが大切です。

  1. ドアのノック・入室・着席のタイミングを正しく行う
  2. 基本の挨拶を丁寧に伝える
  3. スマートフォンは電源オフにする
  4. 面接官の話をきちんと聞き、相づちやうなずきで反応を示す
  5. スーツのシワ・靴の汚れ・髪型など清潔感を意識する

「あなたはビジネスマナーを分かっている?」

就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。

そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。

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①ドアのノック・入室・着席のタイミングを正しく行う

面接の第一印象は、入室の所作で大きく左右されます。ドアは3回ノックし、「どうぞ」と返事があってから静かに開けてください。

中へ入ったら、ドアを静かに閉め、面接官の前で立ち止まり、「〇〇大学の〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶します。

「おかけください」と促されてから椅子に座るのが基本です。焦って勝手に座ってしまうと、印象を悪くする恐れも。不安がある場合は、事前に一連の流れを練習しておくと安心でしょう。

丁寧で落ち着いた動きができれば、良い印象を残せるはずです。

②基本の挨拶を丁寧に伝える

挨拶は形式的なもので済ませず、気持ちを込めて伝えることが重要です。

「本日はお時間をいただきありがとうございます」「よろしくお願いいたします」といった言葉を、相手の目を見て、はっきりと伝えましょう。

声の大きさや語尾のはっきりさも大切です。小さな声や曖昧な発音では、自信がないように見えてしまいます。逆に、明るく丁寧な挨拶は好印象につながるのです。

面接の第一声から好スタートを切るためにも、挨拶はしっかり準備しておきましょう。

③スマートフォンは電源オフにする

面接中にスマートフォンが鳴ると、大きなマイナス評価になりかねません。バイブ音も含めて、音がすると集中が乱れてしまいます。

会場に入る前に、必ず電源を完全に切ってください。マナーモードでは不十分です。

カバンの中に入れていても、通知が気になって意識がそれることもあるため、最初から電源を落としておくほうが安心でしょう。

④面接官の話をきちんと聞き、相づちやうなずきで反応を示す

面接官の話を聞く姿勢も評価されています。ただ黙って聞くだけでなく、適度な相づちやうなずきを交えることで、理解と関心を示せます。

無反応でいると、興味がないように見えるかもしれません。質問の意図を正確にくみ取るには、集中して聞くことが欠かせないのです。

話の内容に合わせて自然な反応を心がければ、面接全体のやりとりもスムーズになるでしょう。

⑤スーツのシワ・靴の汚れ・髪型など清潔感を意識する

面接では服装や身だしなみも細かく見られています。スーツのシワや汚れ、靴のくたびれなどは、当日までに必ずチェックしましょう。

髪型や爪、カバンの状態まで含めて、全体の清潔感が大切です。奇抜な色や派手なメイクは控えて、落ち着いた印象を心がけてください。

見た目の準備が整っていないと、「自己管理ができていない」と受け取られることもあります。細部まで気を配ることが、信頼感のある印象につながるはずです。

面接の基本的な流れ

面接がどのような順番で進むのかを把握しておくと、当日も落ち着いて行動できるようになるでしょう。

ここでは、入室から退室までの一般的な流れと、それぞれの場面で意識すべきポイントを整理して紹介します。

  1. 面接会場には10分前に到着する
  2. 受付でフルネームと訪問理由を伝える
  3. 入室時はノックをしてから挨拶をする
  4. 自己紹介は氏名・学校名を述べる
  5. 質問に対し誠実に応える
  6. 逆質問を行い、退室時に一礼とお礼をする

①面接会場には10分前に到着する

面接当日は、開始時間の10分前には会場に到着しておくのが理想的です。早すぎても先方の準備を妨げてしまう場合があるため、早くても15分前、遅くとも5分前には着いておきましょう。

道に迷ったり交通機関が遅れたりする可能性もあるため、事前に経路と所要時間を確認し、余裕を持ったスケジュールを組んでください。万が一のトラブルに備えて、別ルートも調べておくと安心です。

到着後は、近くのカフェやロビーで時間調整をするのもおすすめ。落ち着いた状態で面接に臨めるかどうかは、この段階の行動に左右されるといっても過言ではありません。

②受付でフルネームと訪問理由を伝える

会場に着いたら、まず受付で自分の名前と面接の目的を正確に伝えましょう。「〇〇大学の〇〇と申します。本日〇時より面接のお約束をいただいております」と、ゆっくりはっきりと話してください。

ここでも第一印象が大切です。服装や表情、声のトーンなどにも気を配りましょう。

緊張しやすい方は、あらかじめ言葉を準備して練習しておくと安心でしょう。

③入室時はノックをしてから挨拶をする

面接室に入る際には、ドアを3回ノックし、面接官から「どうぞ」と声がかかったら静かに入室します。

ドアを閉める際は音を立てないよう注意し、面接官の正面まで進んだら、「失礼いたします。〇〇大学の〇〇です。よろしくお願いいたします」と丁寧に挨拶してください。

入室時の動きや表情は、面接全体の印象に直結します。ドアの開閉が雑だったり、無言で座ったりすると、マナーを理解していないと思われる可能性があるでしょう。

姿勢を正し、声はやや大きめで明るく話すよう心がけてください。第一印象は数秒で決まるとも言われており、ここで好印象を残すことが、その後の面接をスムーズに進める鍵になります。

④自己紹介は氏名・学校名を述べる

面接の最初に「自己紹介をお願いします」と言われたら、「〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します」と氏名と学校名を簡潔に伝えましょう。

自己PRと混同しがちですが、自己紹介の目的は相手にあなたの基本情報を認識してもらうことです。あまり内容を詰め込みすぎると要点がぼやけてしまうため、まずは落ち着いて丁寧に話すことが大切。

笑顔を忘れず、相手の目を見て話すことで、安心感や信頼感が伝わります

⑤質問に対し誠実に応える

面接の中心では、志望動機や自己PR、学生時代に頑張ったことなどについて質問されます。回答はPREP法(結論→理由→具体例→まとめ)を意識して構成すると、分かりやすく伝えられるでしょう。

想定していなかった質問が来た場合は、焦らず「少し考えさせてください」と伝え、落ち着いて答えを組み立てましょう。間違っても答えを取り繕ったり、ごまかしたりしないようにしてください。

面接官は、回答の正確さよりも、誠実な態度や思考の深さを見ています。自分の言葉で、自分らしく答えることが最も重要です。

「あなたはビジネスマナーを分かっている?」

就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。

そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。

就活マガジン編集部では、忙しい就活生のために、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を無料で配布しています。気になる方は無料ダウンロードしてみてくださいね。

⑥逆質問を行い、退室時に一礼とお礼をする

面接の最後には「何か質問はありますか」と逆質問の時間が設けられることが多いです。この場面では、あらかじめ準備した企業に関する質問を1つか2つ伝えると好印象につながります。

質問がないからといって無理に聞く必要はありませんが、「特にありません」と答えるのは避けた方がよいでしょう。

質問が終わったら、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と感謝の言葉を伝え、静かに立ち上がって一礼します。

ドアの開閉も丁寧に行い、最後まで気を抜かずに対応することが大切です。

面接でよく聞かれる質問

面接では、企業によって質問内容が多少異なることはありますが、頻出する質問にはある程度の共通パターンがあります。

あらかじめ内容を把握し、回答の骨組みを準備しておくことで、本番でも落ち着いて自分らしさを発揮できるはずです。

  1. 志望動機を教えてください
  2. 長所と短所を教えてください
  3. 学生時代に力を入れたことは何ですか?
  4. 自己PRをしてください
  5. 入社後のキャリアプランを教えてください

①志望動機を教えてください

志望動機は、多くの面接で最初に聞かれる定番の質問です。企業はこの質問を通じて、「本当にうちに来たいのか」「どのような価値観を持っているのか」を確認しています。

事業内容、企業理念、仕事内容などを具体的に調べたうえで、「なぜその会社なのか」「どのように貢献したいか」といった点を自分の経験と絡めて語ってください。

自分自身の価値観や過去の行動と企業の特徴がリンクしていることを示すと、説得力が格段に増します。

②長所と短所を教えてください

この質問では、自己認識の深さやバランス感覚が問われます。

自分をどう見ているかを示すうえで、単に長所を褒めたり短所を並べたりするのではなく、エピソードを交えて実感を持って伝えることが大切です。

たとえば「責任感がある」と話すのであれば、「アルバイトでリーダーに任命され、全員のシフト調整を担った結果、トラブルなく店舗運営を続けられた」といった実績があると、説得力が増します。

短所については、「優柔不断な面があります」と述べるだけでなく、「そのため最近は結論を出す期限を決めて行動しています」といった改善への姿勢をセットで伝えましょう。

③学生時代に力を入れたことは何ですか?

この質問では、あなたが主体的に動いた経験や、課題に向き合ったプロセスを知ろうとしています。

単なる成果の羅列ではなく、行動の背景や工夫、そして学びをどう活かしたかまでを語ると、深みが出ます。

たとえば「サークルで新歓活動に注力した」という話も、「参加者が少なかった課題を受け、SNS運用を改善し、イベント内容も見直すことで、前年比2倍の参加者を集めた」など、

課題→工夫→成果の流れを伝えると印象が良くなります。

そのうえで、「この経験を通じて、相手目線で考える力が身についた」といった気づきや、仕事への応用を述べると、面接官も納得しやすくなるでしょう。

④自己PRをしてください

自己PRは、自分の強みを伝える重要なタイミングです。

ただし、「行動力があります」「コミュニケーション能力が高いです」など、抽象的な表現だけでは印象に残りにくいため、実際の経験を通して証明することが不可欠。

たとえば「周囲を巻き込む力がある」と伝える場合、「学園祭の実行委員長として企画チームと調整しながら予算と進行を管理し、例年より30%多い来場者数を記録した」といった事実を加えることで、

あなたの強みが具体的にイメージされやすくなります。また、企業が求める人物像を事前に把握し、それに自分の特性がマッチしている点を伝えると、選考通過率が高まるでしょう。

⑤入社後のキャリアプランを教えてください

この質問では、あなたが将来に対してどれだけ明確な意識を持っているかを確認されます。また、企業との相性や、長く活躍してくれる人材かどうかも判断されるポイントです。

「3年目までに営業として独り立ちし、5年後にはリーダーとしてチーム運営に関わりたい」といったように、段階的な目標を具体的に述べると、計画性や意欲が伝わります。

ただし、あまりに理想ばかりを語ると現実感に欠けてしまうため、現状の自分と照らし合わせたうえで、どう成長していきたいかを語ることが大切です。

会社の方向性と自身の目標が一致していれば、面接官にも好印象を与えられるでしょう。

面接で失敗しないためのポイント

面接では、ちょっとした気のゆるみや準備不足が意外な落とし穴になります。本番で自分の力を発揮するためには、よくある失敗を避けるためのポイントを事前に押さえておくことが大切です。

ここでは、面接でつまずかないための具体的な注意点を紹介します。

  1. 質問には焦らず結論から答える意識を持つ
  2. 企業理解が浅い印象を与えないよう注意する
  3. 逆質問は「何もありません」は避ける
  4. 移動・準備に余裕を持ったスケジュールを組む
  5. 深呼吸や軽いストレッチで緊張を和らげる

①質問には焦らず結論から答える意識を持つ

面接では予想していない質問が飛んでくることもあるため、つい焦って話し始めてしまうことがあります。

しかし、結論を先に述べる「結論→理由→具体例」の順序を意識するだけで、相手にとって非常に聞きやすい回答になるのです。

たとえば「あなたの長所は何ですか?」と聞かれた際、「私は責任感が強いです。その理由は〜」というように、まずは結論を伝えると話の流れがスムーズ。

また、答えに迷ったときは無理に即答せず、「少しお時間をいただけますか」と一言添えると落ち着いて考える余裕が生まれます。

慌てず、丁寧に整理された受け答えを意識することで、冷静さや論理的な思考力が自然と伝わるでしょう。

②企業理解が浅い印象を与えないよう注意する

企業研究が不十分なままだと、「表面的な志望動機」と受け取られてしまう可能性があります。

たとえば「理念に共感した」という言葉も、なぜ共感したのか、どのような経験とつながっているのかまで具体的に説明できなければ、説得力に欠けてしまうでしょう。

面接官は、応募者が企業のことをどれだけ真剣に調べ、理解しようとしているかを見抜いています。

そのためには、事業内容、業界の特徴、職場の雰囲気、求める人物像などを事前に幅広く調べておくことが重要です。

企業研究の中で気になった点を自分なりの言葉でまとめておけば、本番でも自信を持って話せるようになります。

③逆質問は「何もありません」は避ける

面接の終盤に「何か質問はありますか?」と聞かれることが多くあります。ここで「特にありません」と答えてしまうと、準備不足や企業への関心の低さを疑われる原因になってしまうでしょう。

逆質問は、実は自分の意欲や理解度をアピールするチャンスでもあるのです。

おすすめなのは、「御社で活躍されている若手社員に共通する特徴はありますか?」や「今後の新規事業について、若手が関わるチャンスはあるのでしょうか」といった、事業や社風に踏み込んだ質問です。

事前に3〜4つ程度用意しておくと、面接の流れや雰囲気に応じて柔軟に選べるようになります。内容以上に、「入社後をイメージしている姿勢」が伝わることが重要です。

④移動・準備に余裕を持ったスケジュールを組む

面接当日は、予期せぬ交通トラブルや遅延に備えて、スケジュールに余裕を持つことが欠かせません。

遅刻はもちろん、直前にバタバタしてしまうと気持ちも落ち着かなくなり、面接の集中力が下がってしまいます。

理想は、面接開始の10分前に受付を済ませられるよう、会場近くには30〜60分前には到着しておくことです。

また、前日までに持ち物(履歴書・筆記用具・案内メールなど)や服装をすべて確認し、忘れ物のないように準備してください。

⑤深呼吸や軽いストレッチで緊張を和らげる

面接では、誰もが少なからず緊張を感じます。しかし、その緊張をどうコントロールするかが結果に大きく関わってくるのです。

特に面接前や待ち時間に取り入れておきたいのが、深呼吸やストレッチといった簡単なリラックス法。

たとえば、大きく息を吸ってゆっくり吐くことを数回繰り返すだけでも、自律神経が整い気持ちが落ち着いてきます。

また、肩や首を軽く動かしたり、背筋を伸ばすストレッチをすると、体の緊張もほぐれ、自然と表情もやわらかくなるのです。

自分なりの緊張対策をあらかじめ持っておくことで、面接本番にも安定して臨めるでしょう。

面接対策・準備でやるべきこと

面接で力を発揮するには、事前準備がとても重要です。内容を詰めるだけでなく、服装や持ち物の確認も含めて、細かいところまで準備を整えておくと安心。

ここでは面接前にやるべき基本的な5つのポイントを紹介します。

  1. 自己分析で自分の強み・価値観を言語化する
  2. 企業研究で企業理解と志望理由を深める
  3. 模擬面接で本番を想定した練習をする
  4. 逆質問をあらかじめ3つ以上用意しておく
  5. 当日の服装・持ち物を前日までにチェックする

①自己分析で自分の強み・価値観を言語化する

自分の考えを伝えるためには、まず自分自身を理解しておく必要があります。自己分析が不十分だと、回答に一貫性がなくなったり、抽象的な表現ばかりになりかねません。

たとえば「協調性がある」と答える場合でも、「どういう場面で発揮されたのか」「その結果どうなったのか」を整理しておくことで、伝わり方が大きく変わります。

自分の経験を振り返って、どんな価値観で行動してきたのかを明確にしておくことが、面接の軸になります。

「自己分析のやり方がよくわからない……」「やってみたけどうまく行かない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己分析シートを活用してみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強み、就活の軸が簡単に見つかりますよ。

②企業研究で企業理解と志望理由を深める

企業理解が浅いままだと、志望動機が説得力に欠けてしまいます。企業は、事業内容や価値観に共感しているかどうかを特に重視しているのです。

ホームページの情報だけでなく、説明会や社員インタビュー、業界ニュースなども活用するとよいでしょう。

そのうえで「なぜこの会社で働きたいのか」「自分とどう関わるのか」を考えておくと、より深みのある志望理由につながります。

③模擬面接で本番を想定した練習をする

緊張や想定外の質問で思うように話せないと悩む人も多いです。そうした事態を避けるには、模擬面接による練習が効果的。

実際に声に出して答えてみることで、言い回しのクセや話の組み立てに気づけます。

また、フィードバックを受けることで自分の改善点が明確になるのです。友人やキャリアセンターを活用して、できるだけ実戦に近い形で練習しておくと、自信を持って本番に臨めるでしょう。

④逆質問をあらかじめ3つ以上用意しておく

面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれる場面はよくあります。このとき「特にありません」と答えてしまうと、関心が薄いと思われる恐れも。

仕事内容やキャリアステップ、入社後のサポート体制など、自分が気になるポイントを事前に3つ以上考えておくことをおすすめします。

ただし、調べればすぐにわかるような内容や待遇面ばかりの質問は避けてください。逆質問は、企業への理解や志望度をアピールするチャンスです。

⑤当日の服装・持ち物を前日までにチェックする

面接当日に慌てないように、服装や持ち物の準備は前日までに済ませておきましょう。スーツのシワ、靴の汚れ、髪型や爪など、清潔感のある見た目を心がけてください。

筆記用具や履歴書、企業からの案内メールなども忘れずに確認を。面接会場までのアクセスや所要時間も事前に調べておくと、当日焦らずに行動できます。

準備がしっかりできていると、自然と気持ちにも余裕が生まれるのです。

面接を成功に導くために必要なこと

面接とは、企業が学生を選考するうえで非常に重要な場面です。企業は、自社に合う人材かどうかを見極めるために、志望動機や経験、マナーなど多角的に評価します。

だからこそ、事前の面接対策が合否を左右するといえるでしょう。面接では、個人面接やWeb面接など形式ごとの特徴やマナーを理解し、評価されやすい受け答えを意識することが求められます。

また、「面談との違い」や「面接の流れ」「よくある質問」も押さえておくことで、より落ち着いて臨めるはずです。

まずはしっかりと自己分析と企業研究を行い、逆質問も準備したうえで、面接本番では誠実さと意欲を伝えてください。基本を丁寧にこなすことが、内定への第一歩につながります。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。