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マーケティング職の志望動機とは|例文・高評価のポイントを解説

マーケティング職は、就活生に大変人気の職種です。競争率の高いマーケティング職で内定を勝ち取るには、マーケティング職の具体的な仕事内容を理解し、志望動機に反映させることが大切ですよ。

そこで本記事では、マーケティング職を目指す就活生向けに、志望動機の例を紹介します。マーケティング職を志望する方はぜひ参考にしてくださいね。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

マーケティング職の仕事内容を解説

マーケティング職は、市場の需要を把握し、自社の商品やサービスを販売につなげる役割を担っています。以下に主要な業務内容をまとめました。

  1. 市場調査・データ分析
  2. 企画立案
  3. 販売促進・広告

①市場調査・データ分析

マーケティングで最も重要なのは、市場調査とデータ分析です。顧客のニーズや流行を探るために必要な作業で、競合他社の動向もチェックしますよ。

他社の商品やサービスの長所・短所を知ることで、自社の魅力的な商品を生み出せます。この情報は、企画だけでなく販売促進にも役立つものですよ。

市場調査やデータ分析がしっかり行えていないと、この後の企画立案や広告の仕事も意味がなくなってしまいます。地味に見えて大変重要なのが市場分析・データ分析です。

②企画立案

市場調査で得たデータを基に、顧客を引きつける商品やサービス、イベントを企画します。新商品の開発だけではなく、既存商品の改善も担当しますよ。

独創的なアイデアが求められる一方で、顧客のニーズに応え、企業の魅力を伝えることが重要です。ここでは、論理的な思考力や発想力が生かされる業務内容ですよ。

③販売促進・広告

商品やサービスの販売促進もマーケティング職の重要な業務です。販売戦略を立て、顧客に商品の価値を伝える方法を考えますよ。

ターゲット層に対して、どのようにアピールし、どのように販売するかがポイントで、販売結果をチェックし、効果を分析して今後の戦略に活かすPDCAサイクルも特徴です。

近年は、SNSなどさまざまな形態の消費者とのコミュニケーション方法があるので面白い分野ですよ。

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マーケティングの志望動機でアピールすべき強み3つ

マーケティング職を志望する際には、以下の能力をアピールすると採用担当者に入社後の活躍イメージを持ってもらえますよ。

  1. コミュニケーション力
  2. 分析力
  3. 発想力

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①コミュニケーション力

マーケティング職は、各部署との連携が欠かせません。チームで1つのプロジェクトを成功させたり、開発チームや営業チームと協力する必要があるため、コミュニケーション力が非常に重要です。

さらに、経営陣に企画を承認してもらうためのプレゼンテーションスキルも必要です。コミュニケーション能力を活かした経験や人前に立ってプレゼンをした経験、チームをまとめた経験などをアピールできると高評価に繋がりますよ。

②分析力

顧客のニーズを探るために、収集したデータを分析する能力が求められます。データの多くは数値化されるため、数字に強い人が望まれます。論理的思考力も重要で、根拠のある戦略を立案するために役立ちますよ。

分析力があると、戦略の結果も正しく見れるので次の戦略に繋がり、PDCAサイクルが生まれます。現在は、さまざまなものがデータ化できるのでデータ分析の力はどの分野でも需要が高まっていますよ。

③発想力

マーケティング職では、新しい価値を生み出す発想力が求められます。既存のアイデアを改善するだけでなく、斬新なアイデアを考えることが重要ですよ。好奇心旺盛で、日常の中で新しい発見やインスピレーションを得られる人に向いています。

発想力がないという人は、普段からさまざまな情報に触れたり過去のヒット商品の誕生ストーリーなどを読むと自然とアイデアが浮かんできますよ。

強み別に紹介!マーケティング職の志望動機例文8選

マーケティング職で求められがちな強みをアピールすることで、より好印象な志望動機が作成できます。以下に、それぞれの例をまとめたため、志望動機作成時の参考にしてくださいね。

  1. 志望動機① 論理的思考力
  2. 志望動機② 分析力
  3. 志望動機③ 情報収集力
  4. 志望動機④ コミュニケーション力
  5. 志望動機⑤ チームワーク
  6. 志望動機⑥ リーダーシップ
  7. 志望動機⑦ クリエイティブな発想
  8. 志望動機⑧ マーケティングの基礎知識

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、8つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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志望動機① 論理的思考力

ここでは、マーケティングで市場やお客様のニーズを把握するために活かせる、論理的思考力を軸にした志望動機例文をご紹介します。

「論理的思考力」をアピールする場合、仮説と検証のプロセスが明確に表現されているかを意識して作成しましょう。

論理的思考力を活かした志望動機
【結論】
私は、論理的に物事を考え、根拠に基づいて施策を立てる力を活かせる仕事として、マーケティング職を志望しています。
添削コメント|この結論部分は、「論理的思考力」というテーマが明確に伝わっており、志望動機も簡潔に要約されているため、添削なしとしています。
【根拠となるエピソード】
大学時代に所属したゼミで、地域の飲食店の売上改善をテーマにした課題に取り組みました。その中で、 この経験を通じて、仮説を立てながら数値的根拠に基づいてアイデアを形にするマーケティングの仕事に強く惹かれるようになりました。データをもとに仮説を立て、改善策を提案するプロセスにやりがいを感じました。
添削コメント|経験を通じて得られたマーケティングへの知見を述べることで、エピソードと志望動機のつながりが明確になりました。経験から得た価値観がマーケティング職にどう結びついたのかが読み手に伝わる内容になっています。
【エピソード詳細】
具体的には、店舗周辺の人の流れを分析し、来店時間帯やSNS上での投稿内容をもとにターゲットを再設定しました。その結果、SNS広告と時間帯別キャンペーンを打ち出すことで、来店者数が増加し、売上の向上に貢献できました。 特に「昼休みにSNSを見てから訪れる人が多い」との仮説を立てて、昼前に限定クーポンを配信したところ、週次の平均来店数が前月比で約20%増加しました。この結果は、仮説構築と検証の繰り返しが成果につながることを実感した経験でした。
添削コメント|定量的な成果を補ったことで説得力が大幅に向上しました。「論理的思考力」の証明として、仮説→検証→結果の流れを示しており、企業側が重視する再現性や実行力もアピールできています。
【企業を選んだ理由】
貴社はデータドリブンな戦略立案に強みを持っており、仮説検証を重視する文化があると知り、 貴社がWeb広告やSNS分析など多様なデータを活用し、仮説検証のプロセスを重視している点に魅力を感じました。特に、プロジェクトごとに検証サイクルを回し、改善につなげていく貴社のスタイルに、私の思考力と行動力を活かせると考えています。
添削コメント|一般的な表現を避け、企業独自の強みに踏み込んだことで、企業理解の深さと志望度の高さが明確になりました。自分の長所との接点を具体的に言語化できている点が好印象です。
【入社後】
入社後は、数字で見えるデータを丁寧に読み取り、 データの傾向だけでなく、その背景にあるユーザーの行動や心理も深掘りしながら、効果検証と改善を繰り返しながら、より多くの人に価値を届けられるマーケターを目指していきます。
添削コメント|抽象的な表現を具体化し、データだけでなく「人」を見る視点を補うことで、より実務に即した熱意が伝わります。論理性に加えた「ユーザー理解」も重視している点が好印象です。

【NGポイント】
エピソードの成果が抽象的で説得力を欠いていたこと、企業を選んだ理由が一般論にとどまっていたことが主な問題でした。エピソードは具体的に踏み込んでアピールすることでさらに魅力が増します。

【添削内容】
仮説・検証の経験を数値とともに示し、成功体験としてアピールしました。また、企業研究で得られた応募企業の特徴を踏まえた表現へと修正し、自身の強みとの関連を明確にしました。

【どう変わった?】
職種への適性が、再現可能な行動として伝わる内容に変化しました。特に企業目線では、「仮説構築・検証・改善」の一連のプロセスが志望者の言葉で語られていることにより、配属後の活躍がイメージしやすくなっています。

【今回の志望動機のコツ】
・数字で成果を示す
・仮説→検証の流れをアピールする
・企業理解を深めて書く

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志望動機② 分析力

ここでは、マーケティングに用いるべき情報を見極めるために活かせる、分析力を軸にした志望動機例文をご紹介します。

マーケティング職の中でも「分析力」をアピールする場合は、どのようなデータを扱い、どんな思考プロセスを経て成果や気づきに結びつけたかを明確に伝えることが重要です。

分析力を活かした志望動機
【結論】
貴社のマーケティング職に応募したのは、自身の分析力を活かし大学で培ったデータ分析の経験を活かし、顧客行動の背景を可視化した上で、顧客ニーズを正確に捉えた戦略提案に貢献したいと考えたからです。
添削コメント|「分析力を活かす」という表現は抽象的であり、自分視点での強みの押しつけになりやすいため、どのような経験をもとにし、どのようにビジネスに活かせる力なのかを補足しました。
【根拠となるエピソード】
大学のゼミで小売業界の購買データを分析し、売上向上の要因を特定するという課題に取り組んだ経験があります売上に影響する要因を明らかにするため、仮説を立てて検証を行うという分析課題に取り組みました
添削コメント|「売上向上の要因を特定する」という言い回しは曖昧で、何をどう分析したのかが伝わりづらい印象を与えます。より就活生らしい言い回しで「仮説→検証」の分析プロセスを示すことで、思考の流れと再現性を感じさせる表現に修正しました。
【エピソード詳細】
この課題では、POSデータやアンケート結果をもとに、商品の陳列位置と購買率の関係に着目しました。複数店舗のデータを比較分析し、売上の高い店舗では「まとめ買いしやすい配置」がされている傾向があることを発見しました「買い合わせが起きやすい商品同士を近くに配置している」ことが売上向上につながっている傾向を発見しましたその後の発表では、定量的な根拠とともに改善案を提示し、ゼミ内で高い評価を得ました購買率の改善につながる棚の配置案をデータをもとに提案しました
添削コメント|「まとめ買いしやすい」や「ゼミ内で評価された」という表現では、提案の中身が曖昧です。マーケティング職では仮説や行動の具体性がとても大事です。施策、分析と結果が明確に伝わる表現へと言い換えました。
【企業を選んだ理由】
貴社はデータ活用に強みを持ち、顧客の行動を丁寧に分析したマーケティング施策を行っている点に魅力を感じました。分析力を成果に結びつける風土に惹かれましたとくに、過去の施策事例ではデータに基づいた改善が成果に直結しており、その実践姿勢に共感しました
添削コメント|「分析力を成果に結びつける風土」では一見何を指しているのか伝わりづらいため、企業の具体的な事例に置き換えた上で、さらに自分の価値観との結びつきをアピールしました。
【入社後】
入社後は、得意とする論理的な思考と数値分析を活かしデータから仮説を立て、顧客行動の背景を読み解く力を活かし、ターゲットの行動変容を生む施策の立案と改善に貢献したいです。
添削コメント|「論理的思考と数値分析」では抽象的で実際にどう行動しているのかが見えづらくなっていました。「仮説を立てる」「背景を読み解く」といった具体的な行動に落とし込むことで、実際の業務とのつながりが明確になり、説得力が増しました。

【NGポイント】
自己評価や感情的な表現が多く、実体験と企業との接点が弱い印象を与えていました。また、企業選びの理由にも抽象的な表現が見られ、説得力が伴わないため採用担当者に響くよう事実ベースで構成し直す必要がありました。

【添削内容】
強みの根拠や仮説・検証をしていく姿勢、企業理解の深さを示すような表現に改め、より具体的な文章にしました。また、企業での活躍イメージが具体的に浮かぶよう、自身の行動中心の記述に置き換えています。

【どう変わった?】
分析力という強みが、単なる自己評価ではなく、実際の行動経験と結びついた説得力のある表現に生まれ変わりました。企業に「自社で活躍してくれそうだ」と思わせる材料が加わったことで、評価されやすくなっています。

【今回の志望動機のコツ】
・分析力の裏付けを示す
・企業との接点を明確にする
・自身の強みには第三者からの評価も入れる

志望動機③ 情報収集力

ここでは、マーケティングであらゆる情報を集めるのに活かせる、情報収集力を軸にした志望動機例文をご紹介します。

具体的な行動と成果を通じて企業との接点を明確にすることが重要になります。日頃から情報を集める感度が高いこともアピールしていきましょう。

情報収集力を活かした志望動機
【結論】
私は情報収集力を強みに、貴社のマーケティング職として価値ある提案をデータに基づいた消費者ニーズの抽出と、それに即した戦略提案を行いたいと考えております。
添削コメント|この結論は端的に「強み」と「志望先の職種」を結び付けており、第一印象として十分に合格水準です。企業側も「どの強みをどう活かしたいのか」がすぐに理解できる構成で、シンプルかつ力強い文章と言えるでしょう。
【根拠となるエピソード】
この強みは、大学でのゼミ活動において、新商品の企画に向けた市場調査を行った経験から実際に市場調査の設計から実行までを主導し、情報収集の意義と効果を体感した経験から培われました。
添削コメント|「新商品の企画に向けた市場調査を行った経験から」は抽象的すぎて、誰にでも当てはまりそうな文言です。情報収集力を「設計→実行→成果」の流れで示すことで、再現性のある強みとして伝えやすくなります。
【エピソード詳細】
私はチームで新しいドリンクのターゲット設定を担当し、消費者インサイトを得るためにSNS上の口コミ分析やアンケート調査を主導しました。一次情報と二次情報の両方を整理し、競合商品との差別化点を明確にしたことで競合商品との違いを定量・定性的に分析してプレゼン資料に落とし込んだことで、教授からも「根拠に説得力がある」と評価されました。この経験を通じて、目的に応じた情報の取り方や、得た情報を戦略に落とし込む力を養いました。この経験から、調査の段階だけでなく得られた情報を施策に結び付けるまでを見据える力が身についたと実感しています。
添削コメント|修正前は「差別化点を明確に」「戦略に落とし込む力を養った」など抽象的で説得力に欠ける表現が目立ちました。定量・定性分析やプレゼンなど、マーケティング職に必要な要素を具体化することで、企業側に入社後の期待を抱いてもらえる表現に変更しました。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、生活者視点を重視したマーケティング戦略に強みを持ちSNS上の声を活かしたプロモーション施策など、定性データを重視したマーケティング手法に共感し、情報を価値に変える力に魅力を感じました。
添削コメント|「生活者視点を重視した」は曖昧で、どの企業にも当てはまるため差別化になりません。マーケティング分野を志望するなら、調査・分析・価値創出といった企業の具体的な取り組みに言及することで、志望度の高さが明確になります。
【入社後】
入社後は、常にユーザーの声に耳を傾けながら、自身の情報収集力を活かして消費者の本音を引き出し、企画に活かせるマーケターを目指します。SNSやアンケートから読み取れる潜在ニーズを深掘りし、それを施策へとつなげられるマーケターを目指します。
添削コメント|「消費者の本音を引き出す」「企画に活かす」といった表現は曖昧で、方法や手段が見えづらく、行動レベルでの再現性に乏しいです。「SNSやアンケート」など具体的なチャネルとアクションを提示することで、マーケティング職の業務理解と実行意志が伝わります。

【NGポイント】
「情報収集力」という強みを示しながらも、具体的な行動や成果につながるエピソードがやや曖昧で、誰にでも当てはまりそうな表現が散見されました。また、企業理解や将来的な活躍像についても、具体的にアピールできていませんでした。

【添削内容】
単なる「市場調査経験」から一歩踏み込んで「設計から実行」「定量・定性分析」「資料化」までのプロセスを説明することで、強みの説得力を高めました。また、マーケティングの業務の視点を踏まえた内容に言い換えています。

【どう変わった?】
強みの根拠や成果が具体的になったことで、企業側が「どのように活躍できそうか」をイメージしやすくなりました。また、応募企業とのがつながり明確になったことで、本人の志望度や理解の深さも伝わる志望動機に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・得られた情報の活かし方までアピールする
・応募企業の特徴を掴む
・入社後の目標を行動ベースで伝える

志望動機④ コミュニケーション能力

ここでは、マーケティング職において社内外の関係者とのスムーズなやり取りに活かせる、コミュニケーション力を軸にした志望動機例文をご紹介します。

自らの能力や経験に基づいて志望理由を展開しながらも、抽象的な表現や受け身な印象となる表現を見直すことで、入社後の視点が伝わる内容に整えました。

コミュニケーション能力を強みとした志望動機
【結論】
私は、コミュニケーション能力を活かして多くの人の心を動かすマーケティングに挑戦したいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|この結論は、志望動機を簡潔に言い切っており、「自分の強み」と「マーケティング職に惹かれた理由」がしっかり繋がっています。「心を動かす」という表現も、後のエピソードと連動しており、説得力のある書き出しです。
【根拠となるエピソード】
この思いの原点は、大学時代に学園祭の広報を担当した経験にあります。SNS運用やポスター制作を通じて、情報発信の戦略を考えながら、ターゲット層の関心を引く伝え方を模索する中で、ターゲット層に合わせた表現や発信方法を工夫することの面白さを知りました。
添削コメント|「SNS運用やポスター制作を通じて」は抽象的かつ他の就活生と差がつきにくいため、「情報発信の戦略」「関心を引く伝え方」といった行動を補い、マーケティングの視点を強調しました。行動の中身や学びにフォーカスすることで説得力を増しています。
【エピソード詳細】
特に、来場者数が伸び悩んだ時に、学生目線で親しみやすいトーンの投稿やストーリーズでのやり取りを強化したところ、翌日からアクセス数とリアクション数が大きく増加しました。Instagramでイベントの裏側を紹介する企画を取り入れたところ、反応が可視化され、実際に問い合わせ件数が増えたという成果を得ました。この経験を通じて、相手の反応を見ながら伝え方を調整する力が、マーケティングでも活かせるのではと感じました。
添削コメント|エピソードの施策部分がやや曖昧で「なぜ成果が出たのか」「どんな工夫をしたのか」が分かりづらいのが難点でした。改善後は「裏側を紹介する」「問い合わせ件数が増加」といった具体的な施策と数字を入れたことで、行動と成果の因果関係が明確になりました。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、SNSやWeb広告を活用した戦略的なマーケティングに力を入れており、未経験者でも丁寧な研修制度がある点に魅力を感じました。顧客視点に立ったデータ分析や戦略設計を重視している点に共感しました。学生時代の経験を活かしながら、貴社のように柔軟な発信力と分析力を両立する企業で力を試したいと考えました。
添削コメント|「研修制度への魅力」は、受け身の姿勢と見なされやすいため削除し、企業のマーケティング姿勢(顧客視点・戦略性)に共感したことを主軸に置きました。企業の特徴と自分の資質をつなげたことで、志望理由の説得力が大きく向上しています。
【入社後】
入社後は、ユーザーの声に耳を傾けながら、双方向のコミュニケーションを大切にした提案・発信ができる消費者との接点を一つひとつ丁寧に設計し、効果的なマーケティング戦略を構築できるマーケターを目指してまいります。
添削コメント|「双方向のコミュニケーション」は抽象度が高く、業務との接点が不明確でした。改善後は「接点の設計」「戦略構築」など具体的な業務に踏み込んだ表現に変えることで、入社後にどのような貢献ができるのかを明確に伝えられる内容になっています。

【NGポイント】
抽象的なためにアピールしきれない表現や曖昧な表現が多く、読んだ相手に「なぜマーケティングか」「なぜこの企業か」が十分に伝わっていませんでした。とくに企業選びの理由では、自分の学びや価値観と接点のない記述が目立ちました。

【添削内容】
行動の背景や思考のプロセスを補足し、成果へつながった経験が明確になるよう具体的な施策を追記しました。また、企業に対する共感ポイントを「制度」ではなく「事業内容や姿勢」に転換することで、主体的な志望理由に修正しました。

【どう変わった?】
志望動機全体が「抽象的で受け身」な印象から、「主体的で戦略的」に変わりました。企業の価値観への共感と自分の経験をしっかり繋げることで、「この人は当社にフィットしそうだ」と企業側が納得できる内容に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・自分の強みと業務内容をリンクさせる
・エピソードの具体化で魅力UP
・応募企業の施策・理念への理解を示す

志望動機⑤ チームワーク

ここでは、マーケティング職チームでの円滑な業務に活かせる、チームワーク力を軸にした志望動機例文をご紹介します。

志望動機を説得力あるものにするには、「何がきっかけで志望したか」「どのような強みを活かせるか」「なぜその企業なのか」を一貫して言語化することが重要です。

チームワークを強みとした志望動機
【結論】
私は、チームで課題に取り組む中で成果を上げる経験から、マーケティング職に強く魅力を感じ自分の工夫が集客に直接つながるマーケティングの仕組みに惹かれ、志望いたしました。
添削コメント|「魅力を感じた」という表現は抽象的で、採用担当に志望理由の具体像が伝わりません。どのような点に魅力を感じたかを「仕組み」「工夫」「成果への直結」といった言葉で明確にし、チームでの経験からマーケティング職への関心を持ったことをアピールしています。
【根拠となるエピソード】
大学のゼミ活動において、学園祭の集客施策を立案・実行するプロジェクトに参加したことが、マーケティングへの関心を持ったきっかけです自分の発想やアイデアが人の行動に影響を与えられることに興味を持ったきっかけです
添削コメント|「関心を持ったきっかけ」という表現は一般的で弱いため、「発想」「人の行動」といったキーワードを使うことで、マーケティングの本質に迫った説明になっています。こうした動機づけは、志望の真剣さや理解度を測る際に企業側が重視するポイントになっています。
【エピソード詳細】
私たちのゼミでは、SNSを活用してターゲット層へのアプローチを検討しました。私はリーダーとして、役割分担や進捗管理を行いながら、他のメンバーの意見を尊重し、全員の強みを活かせるチーム作りに努めましたメンバー一人ひとりが意見を出しやすい環境を意識的に作り、議論の中で得たアイデアをSNS施策に反映させましたその結果、前年の来場者数を20%以上伸ばすことができ、マーケティングの効果を実感しました「誰に・どう届けるか」を考えた戦略が人の行動に影響する面白さを体感しました
添削コメント|「チームワーク」を強みとするならば、「意見を出しやすい環境作り」など具体的な行動描写が必要です。また「マーケティングの効果を実感」は曖昧なので、「戦略→行動変化」まで言及することで、施策の手応えと学びが伝わるようにしました。
【企業を選んだ理由】
貴社は、幅広い業界に対して課題解決型の提案を行っており、社内外の連携を重視したマーケティング施策に強みがあると感じましたチーム一丸となって分析から施策提案までを行う、課題解決型のマーケティングスタイルに共感しましたチームで価値を生み出す文化にも魅力を感じています特に部門を越えた連携を重視する風土に、私の強みであるチームワークを活かせると感じました
添削コメント|企業選びの理由として「共感」「活かせると感じた」といった表現は、他社との差別化になります。「連携を重視する風土」や「課題解決型のスタイル」など、企業の特徴と自分の強みを結びつけることができており、具体性が増しています。
【入社後】
入社後は、他部署やクライアントとの連携を大切にしながら、効果的なマーケティング施策を提案し、成果を上げられる人材を目指してまいりますチームでの議論や現場とのすり合わせを重ね、仮説と検証を繰り返しながら成果にこだわるマーケターを目指します
添削コメント|「成果を上げられる人材」という表現では、どんなプロセスで活躍するかが伝わりません。「仮説と検証を繰り返す」という姿勢はマーケティングに求められる力であり、具体的な行動と成長意欲が伝わる文章に改善できました。

【NGポイント】
全体として、抽象的な表現や他の企業でも使えるような語句が多く、なぜマーケティング職を志望しているのかが曖昧な印象を与えていました。また、チームワークという強みにおける具体的行動や成果が伝わりづらくなっていました。

【添削内容】
抽象的な表現に対しては、「なぜそう感じたか」「どの経験と結びついているか」に言い換えました。チームワークに関しては、今までの経験を自分の行動とその成果を中心に、読者がイメージしやすいように具体的にアピールしました。

【どう変わった?】
志望動機に一貫性が生まれ、チームで得た学びからマーケティング職を志望する流れが明確になりました。また、企業との接点や入社後のビジョンも具体的になったことで、志望意欲をアピールできています。

【今回の志望動機のコツ】
・マーケティングに興味を持った経緯を説明する
・エピソードは具体的にアピールする
・志望先ならではの特徴に言及する

志望動機⑥ リーダーシップ

ここでは、マーケティングでのプロジェクト進行に活かせる、リーダーシップを軸にした志望動機例文をご紹介します。

リーダーシップを伝える際は、チーム全体と協調しながら業務に取り組むことや決断して物事を進める力をアピールすることが重要です。

リーダーシップを活かした志望動機
【結論】
私は、貴社で生活者目線を大切にしたマーケティングに携わり、人々の行動を動かす仕組みづくりにデータに基づいた施策で商品やサービスの魅力を的確に伝え、生活者の意思決定を支える仕事に貢献したいと考えています。
添削コメント|「人々の行動を動かす仕組み」という表現は抽象的で、何をどう行いたいかが曖昧でした。マーケティングの仕事理解が伝わるよう、「意思決定を支える」と具体化しました。テーマである「マーケティング職×リーダーシップ」に沿った職種理解を示すことが重要です。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、大学祭の実行委員として新企画の集客を担当した経験です。SNSの運用方針を見直し、投稿文の書き方や更新タイミングを工夫したところ、例年の倍近い来場者数を記録することができました企画単体で1,000人以上の集客を達成し、前年の約2倍の反応を得ることができました
添削コメント|「倍近い来場者数」という表現はインパクトが弱く、具体的な数字がないと説得力に欠けます。成果を数値で明示することで、リーダーシップの効果を企業に伝えられ、マーケティング職にふさわしい根拠になります。
【エピソード詳細】
私はリーダーとしてメンバーをまとめながら、「誰に・何を・どう伝えるか」を徹底的に考え、仮説検証を繰り返しました。地道な分析と発信によって、人の心が動く瞬間を間近で体験できたことが、特に、投稿文の文体や画像の配置を変えた際に反応率が向上したことから、情報の伝え方次第で人の行動が変わることを実感し、マーケティングへの関心を強めた理由です。
添削コメント|「人の心が動く瞬間を体験した」という表現は主観的なもので再現性に乏しいため、ユーザー行動の変化という観察結果で置き換えました。これにより、施策がどのように影響したのかを論理的に説明でき、企業に評価されやすくなります。
【企業を選んだ理由】
なかでも貴社は、生活者に寄り添ったマーケティング支援に強みがあり、実行力の高い施策で成果を出している点に惹かれましたターゲットインサイトを深く掘り下げたうえで、SNSやデジタル広告を通じて成果を上げている実績に魅力を感じました顧客企業と協働し、価値ある提案を行う貴社のスタンスに共感しています。
添削コメント|企業選びの理由が「成果を出しているから」では曖昧です。SNSやデジタル広告などの具体的な業務と強みを示すことで、志望企業をよく調べている印象を与えられ、志望動機に深みが生まれます。
【入社後】
入社後は、分析力と企画力を磨きながら、生活者の声を正しく汲み取るマーケターを目指します。そして、チームで成果を出す力を活かし、御社の成長に貢献していきたいです具体的には、リーダーシップ経験を活かしてプロジェクト推進に貢献し、チーム全体で効果検証や改善を重ねることで、顧客の成果に直結する提案ができるマーケターになりたいと考えています
添削コメント|「成長に貢献」は抽象的で内容が伝わらないため、「プロジェクト推進」「効果検証」といった具体的な行動を加えました。特にリーダーシップというテーマに直結する貢献の姿が描けており、職種との親和性も高まります。

【NGポイント】
抽象的な表現が随所に使われており、「人々の行動を動かす」「心が動く瞬間」「成果を出している」などがその例として挙げられます。曖昧な表現では読み手に意図が伝わりにくく、マーケティング職へのアピールとして弱い印象がありました。

【添削内容】
曖昧な部分に対しては、数値や具体的な行動、業務内容などを追加して、志望動機としての説得力を強化しました。特に成果を数値でアピールし、施策の過程を具体的に説明したことによって、リーダーシップや分析力が実務的に伝わるよう調整しています。

【どう変わった?】
全体的に、抽象的だった志望動機が具体性と再現性を持つ内容に変わりました。企業視点では、応募者がマーケティング業務に必要な視点や姿勢を理解しており、入社後もリーダーとして主体的に動けそうだと評価されやすくなったでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・他メンバーについても触れる
・数値で説得力のある成果をアピールする
・ビジネスにどう活かせるか具体的に説明する

志望動機⑦ クリエイティブな発想

ここでは、マーケティングでの施策考案に活かせる、発想力を軸にした志望動機例文をご紹介します。

クリエイティブさをアピールする際は、具体的な行動を交えながら、新しい発想をして施策にした経験を客観性のある成果とともに説明できると良いでしょう。

クリエイティブな発想を強みとした志望動機
【結論】
貴社のマーケティング職で、アイデアを形にして多くの人の心を動かす自分の発想力を活かし、ユーザーの共感を得られるマーケティング施策を提案したいと考え、志望いたしました。
添削コメント|「アイデアを形にして心を動かす」は抽象的で他職種にも通じる表現です。マーケティング職に求められる「ユーザー理解」や「訴求力」を反映するような言葉に置き換えることで、志望理由と職種の関連性が明確になりました。
【根拠となるエピソード】
幼少期から身近な物事に疑問を持ち、「もっとこうだったら面白いのに」と考えることが好きでした「なぜこうなるのか」と仕組みに関心を持ち、それを周囲と共有したくなるタイプでした大学では学園祭の広報チームに所属し、ポスターやSNSでの発信企画を考える中で、より多くの人に興味を持ってもらえる表現を追求する楽しさを実感しました。
添削コメント|「もっとこうだったら面白い」という表現はやや説得力に欠けるため、行動や思考の背景が読み取れる文に修正しました。マーケティングに必要な「仕組みへの関心」や「伝えたいという欲求」が自然に伝わるようになっています。
【エピソード詳細】
特に印象的だったのは、Instagramの投稿企画でストーリーズを使ったクイズ形式を提案したところ、フォロワーの反応率が前回の約1.8倍に伸びた経験です。このとき、数字として反応が返ってくる手応えにやりがいを感じ、マーケティング職への関心が深まりました。ユーザーに「次の投稿も見たい」と思ってもらえる導線設計を考えたことが功を奏し、効果測定と改善の重要性を肌で感じました。
添削コメント|「やりがい」や「関心が深まった」といった感情表現は評価されにくく、マーケティング職に必要な視点(導線設計・効果検証)に具体的に触れることで、行動の成果と学びが伝わるよう補強しました。
【企業を選んだ理由】
貴社の「おもしろさ」を大切にする広告制作やSNS施策に魅力を感じました「ユニークな視点」と「ユーザー起点」の両方を兼ね備えたSNS施策に魅力を感じました自由な発想を歓迎する社風と、自分の強みが活かせるフィールドだと感じています。
添削コメント|「おもしろさ」という主観的な語は企業研究が浅く見えてしまいます。マーケティング施策の方針や特徴に触れつつ、自分との接点を言語化することで、「なぜこの企業なのか」がより納得感をもって伝えられます。
【入社後】
入社後は、ユーザー視点を大切にしながら、柔軟なアイデアを活かして成果につながる企画を提案できるマーケターを目指します。SNSやWebを通じて、データと感性の両面から訴求ポイントを分析し、ユーザーの心を動かす企画を打ち出せるマーケターを目指します。
添削コメント|「成果につながる企画」は漠然としており、どのように成果に導くかが伝わりません。マーケターとして求められる「分析力」と「感性」の両軸に言及することで、入社後の貢献イメージが明確になりました。

【NGポイント】
志望動機全体で、主観的・抽象的な表現が多く、マーケティング職との具体的な接点が弱く見えてしまっていました。「やりがい」「面白さ」などの感情だけではなく、具体的な行動や成果に基づいた内容へと校正する必要がありました。

【添削内容】
主に感覚的な表現や他の企業でも使えてしまいそうなフレーズを、職種・応募企業にあった言い換えに変更しました。特に「SNSでの施策設計」「効果測定」など、マーケティングで重視される視点に差し替え、納得感と説得力を高めました。

【どう変わった?】
職種理解の浅さを感じさせる表現が削られ、「なぜマーケティング職なのか」「なぜその企業なのか」に対する答えが明確になりました。企業視点でも、未経験者がどのように活躍しようとしているのかが見えやすくなったでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・マーケターに必要な視点を盛り込む
・エピソードでは自分の背景を説明する
・強みを行動に落とし込む

志望動機⑧ マーケティングの基礎知識

ここでは、マーケティングでの業務に活かせる、基礎知識を軸にした志望動機例文をご紹介します。

マーケティング職における基礎知識への関心を軸に、自身の経験と企業の取り組みをどう結びつけるかが重要です。

マーケティングに関する知識を強みとした志望動機
【結論】
私は、商品やサービスの魅力を多くの人に伝えることで、企業と顧客の間に新たな価値を創出できる市場ニーズを的確に捉えた情報設計やプロモーションによって、企業の提供価値を最大化できるマーケティング職に強く惹かれ、志望いたしました。
添削コメント|「商品やサービスの魅力を伝える」「価値を創出する」といった表現は曖昧で、志望理由としての説得力に欠けます。そこで、基礎知識を意識し、「市場ニーズ」「情報設計」「提供価値の最大化」といったワードで志望動機に専門性を持たせました。
【根拠となるエピソード】
高校時代、地元の商店街で手作りポスターを使ってイベントの集客を手伝った経験があります。多くの人に見てもらうにはどうすればよいかを考えたことが、ターゲット層の目に留まりやすいデザインや掲示場所を工夫する中で、「誰に・どのように届けるか」を意識することの重要性に気づいたことが、マーケティングへの興味の原点です。
添削コメント|元の文章は「どうすれば見てもらえるか」と思考にとどまっており、行動や結果が読み取れない点が問題でした。改善後は、届け方や対象を意識した経験に焦点を当て直し、マーケティングの本質である「ターゲティング」の理解につなげました。
【エピソード詳細】
ポスターの色や配置場所を変えたり、目を引くキャッチコピーを考えたりと試行錯誤した結果、前年よりも多くの来場者が訪れました。手の行動や心理を意識して情報を届ける面白さを実感し、その際、「どのような言葉が人を動かすのか」「どこに掲示すれば足を止めてもらえるか」といった視点で情報の届け方を工夫し、その反応を見ることにやりがいを感じました。その経験がきっかけで、大学では消費者行動や広告戦略について学びを深めました。
添削コメント|「面白さを実感した」だけでは行動が伝わらず、説得力に欠けます。改善後は「行動→工夫→結果」という流れを明確にすることで、読み手がエピソードの価値を判断しやすくなりました。マーケティングに必要な「仮説検証」の姿勢が読み取れる良い改善です。
【企業を選んだ理由】
貴社は業界内でも長年にわたり幅広いプロモーション手法を展開されており、基礎的なフレームワークから応用まで実践の中で学べる環境が整っていると感じました。特に貴社が展開する地方企業向けのブランディング支援に関心を持ちました。自分のように、地域でのリアルな集客経験を持つ者にとって、そうした事業に基礎から関われる環境は非常に魅力的に映りました。
添削コメント|削除部分は抽象的で「他社との差別化」ができていませんでした。企業を選ぶ理由では、「企業独自の強み」×「自分の経験」がつながっていることが重要です。改善後は、地域支援という事業内容と自分の原体験が重なり、納得感のある説得材料になっています。
【入社後】
入社後は、まずはマーケティングの基礎を確実に身につけ、将来的には市場分析から施策の提案まで一貫して担える人材として貢献したいと考えております。データ分析や仮説検証のスキルを磨きながら、顧客起点での施策設計ができる人材として、貴社のマーケティング活動に中長期的に貢献していきたいと考えております。
添削コメント|「市場分析から施策まで一貫して担う」は抽象的で、再現性に乏しく印象に残りにくい表現です。分析・検証・顧客視点といったマーケティング実務の基本行動に落とし込むことで、実行力のある人物像が描かれます。

【NGポイント】
エピソードの記述が抽象的で、行動や結果が見えづらい部分が多く存在していました。また、企業選びの理由に関しても、他社でも通用する一般的な表現にとどまっており、説得力に欠けていました。

【添削内容】
抽象的な部分には具体的な行動や反応を加えることで説得力を補強しました。また、企業の選定理由については、応募者自身の体験と企業の事業内容を結びつけるよう修正し、志望度の高さが伝わるようにしました。

【どう変わった?】
エピソードの中でマーケティング的視点が自然に浮かび上がり、思考力と実行力の両方が伝わる内容になりました。企業に対する志望理由にも具体性が増し、「なぜこの企業なのか」が明確になり、評価されやすい志望動機に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・マーケティングの視点を文に入れる
・企業の特徴と自分の経験を繋げる
・行動と成果をセットで示す

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マーケティング職の志望動機を書く際の注意点

ここまでマーケティング職の仕事内容や志望動機の例などを紹介しました。ここからは2点の注意点を紹介します。

  1. マーケティングに活かせるアピールポイントを書く
  2. 具体的にエピソードを書く

①マーケティングに活かせるアピールポイントを書く

 マーケティング職に向かない長所をアピールするのは避けましょう。例えば、サポート力や慎重さ、ルーティンワークへの適性は、マーケティング業務にはそぐわない可能性があります。

アピールしたい場合は、「そのほかの長所として」補足するのがおすすめです。自分のアピールポイントがどのようにマーケティング職で生かされるのかきちんと説明できるようにしましょう。

②具体的にエピソードを書く

自己PRや志望動機には、根拠となる具体的なエピソードが必要です。「分析力を活かしたい」「発想力がある」といった抽象的な記述ではなく、自身の経験や実績を具体的に挙げることが重要です。

自己PRを差別化し、採用担当者に印象を残すために、独自のエピソードを盛り込みましょう。

また、この際エピソードの説明にならないように注意してください。あくまでもどのように自分の強みが生かされたのかを説明することにポイントを置いてくださいね。

マーケティング職の正しい企業研究の仕方

企業研究では、自社の特徴や他社との違いを明確に把握することが重要です。同じ業界でも、企業ごとに独自のアプローチや価値観がありますよ。それらを理解し、自社の個性を見出しましょう。

また、各企業がどのような方法で商品やサービスを宣伝し、顧客を獲得しているかを調査し、自身の志向と一致するか確認するのが大切です。

企業の販売促進戦略が自分の興味や価値観と一致していれば、それをアピールポイントとして強調してくださいね。

マーケティング職の志望動機は正しいスキルをアピールしよう!

マーケティング職を目指す新卒は競争が激しいため、他の就活生との差別化が重要です。個性や特別なエピソードがあれば、それを積極的にアピールしましょう。

マーケティング職に関連した経験やスキルがあれば、それを活かして自己アピールを行い、採用担当者にイメージを残してくださいね。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。