公務員の志望動機の受かる書き方!例文付きで市役所・県庁から国家公務員まですべて解説
公務員を目指す方にとって、志望動機の作成は非常に悩ましい課題ですよね。特に盛り込むべき内容やアピールポイントには注意が必要です。
しかしポイントを適切に押さえれば、面接官に強い印象を与える志望動機を作成できます。
この記事では、まず公務員の志望動機を作る上で土台となる3つのポイントを解説した後、盛り込むべき内容や実際の例文を国家公務員、地方公務員ごとに解説しますよ。
最後までチェックして、質の良い志望動機を作り上げましょう。
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記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。
記事の監修者
紙谷
新卒1年目の段階では訪問営業でトップセールス獲得し、3階級役職をあげる。 現在は企業コンサルとキャリアアドバイザーを兼任。
公務員になる方法は?

最後に、公務員になる方法を以下の2パターンに分けて解説します。
- 国家公務員になる方法
- 地方公務員になる方法
注意したいのが定められた要項を満たしているかどうかです。まず原則として、日本国籍を持っていなければ公務員にはなれません。
また、執行猶予中の人や懲戒免職から2年以内の元公務員も対象外です。公務員の要項は人事院のホームページで公表されているので、忘れずにチェックしてください。
①国家公務員になる方法
国家公務員になるには、原則として人事院が実施する国家公務員試験に合格する必要があります。以下のステップを見てください。
- 試験の選択: 総合職、一般職、専門職、自分に適した試験区分を選びます。
- 受験申し込み: 人事院のウェブサイトで申し込みを行います。
- 試験の準備: 教養試験や専門試験の勉強を進めます。
- 筆記試験の受験: 一次試験として、教養試験と専門試験を受けます。
- 人物試験: 二次試験として面接での人物試験を受けます。
- 合格発表: 最終合格者が発表されます。
- 各省庁への採用: 合格後、希望する省庁への採用手続きをします。
- 採用: 採用が決まれば、国家公務員としての勤務が始まります。
国家公務員試験には「大卒程度」「高卒程度」と大まかな区分けはあるものの、基本的に学歴や年齢の制限はありません。
ただし、国家公務員総合職の場合は大卒でなければ試験が受けられないので注意しましょう。
②地方公務員になる方法
地方公務員の受験資格は都道府県や自治体によって異なるため、自治体への問い合わせは必須です。基本的には以下のステップで、地方公務員を目指します。
- 受験資格の確認: 年齢や学歴、居住地の要件を確認します。
- 志望先の選択: 希望する自治体を選びます。
- 試験情報の収集: 志望先の自治体の採用試験情報を入手します。
- 受験申し込み: 自治体のウェブサイトや指定の方法で申し込みを行います。
- 筆記試験の受験: 一次試験として、教養試験と専門試験を受けます。
- 人物試験: 二次試験として面接や集団討論を受けます。
- 合格発表: 最終合格者が発表されます。
- 採用手続き: 合格後、必要な手続きをします。
- 採用: 手続き完了後、地方公務員として勤務を開始します。
注意点として、警察官や消防士を始めとする地方公務員は、体力や身長、視力を含む身体的条件が定められています。
自治体ごとに条件は違うので、自治体のホームページで忘れずに条件をチェックしてください。
公務員の志望動機を作る3つのポイント

公務員の志望動機を作るうえでは、どんな場合でも共通するポイントがあります。
まずは以下に挙げる3つのポイントを押さえた上で、次のステップに進みましょう。
- 結論から分かりやすく伝える
- なぜ民間ではなく公務員かを明確にする
- 自治体や省庁を選んだ理由を明確にする
①結論から分かりやすく伝える
質の高い志望動機で意識したいのが、まず結論から述べるよう意識しましょう。結論を最初に述べればその後の流れが自然になり、順序立ったアピールに役立ちます。
冒頭で結論を述べた後は、具体的な経験やエピソードを交えながら、結論に至るまでの過程を説明してください。
逆に志望動機の冒頭で冗長な話をすると、面接官の興味が薄れてしまいます。こちらに意識を向けさせるためにも、結論から切り込みましょう。
公務員だけに限らず、志望動機は結論ファーストで伝えることを意識しましょう。
最初から多くを話したくなりますが、まずは完結に伝えつつその後の面接官の深掘り質問があった際に詳細を話せば良いですよ。
②なぜ民間ではなく公務員かを明確にする
公務員を志望する理由を明確にする点は、面接官に強い印象を与える重要なポイントです。
まず、民間企業と公務員が働く機関の目的の違いを理解しましょう。
民間企業は自社の利益を追求し、業務の拡大や事業展開を重視する一方、公務員が働く機関は公的サービスの発展や治安の維持を主な目的としています。
これらの違いを理解したうえで、なぜ民間ではなく公務員の道を選んだのかをあらためて明確にしてください。
③自治体や省庁を選んだ理由を明確にする
志望する自治体や省庁を選んだ理由を明確にするのも大切です。
一口に公務員と言っても、所属する機関によって役割に違いがあるため、志望する自治体や省庁がどんな役割を担っているのかを理解していなければ、その機関で働きたい理由も見えてこないです。
漠然と公務員を夢見るのではなく、なぜその自治体や省庁で働きたいと思ったのか明確にしましょう。
公務員の志望動機に盛り込むべき4つの内容

公務員の志望動機には、盛り込むべき内容があります。
中でも、以下に挙げる4項目は特に重要なので意識的に志望動機に盛り込んでください。
- 希望する職種と携わりたい仕事内容
- 行政として国・地域にどう貢献したいか
- 志望理由を裏付ける過去の経験やエピソード
- 強みやスキルとそれをどう活かせるか
①希望する職種と携わりたい仕事内容
希望する職種と携わりたい仕事内容は、ぜひ志望動機に盛り込むべき内容です。
携わりたい職種や仕事内容を明確であるほど志望者のビジョンや熱意、関心がイメージしやすく、面接官に好印象を与えられますし、業務への理解度が高い点のアピールにも繋がり一石二鳥です。
公務員の業務内容は多岐にわたるため、どんな職種や仕事内容を希望するのかがあやふやだと内容の薄い志望動機になってしまいます。
希望職種は積極的にアピールしていきましょう。希望職種をしっかりと伝えつつ、その理由を志望動機で伝えることでより好印象を獲得できますよ。
②行政として国・地域にどう貢献したいか
行政を担う人間として、国や地域にどう貢献したいのかは志望動機の核心部分です。
具体的な貢献策を述べれば、問題意識や創造性が評価されるだけでなく公共サービスへの理解と熱意が伝わります。
さらに、地域の課題に対する洞察力をアピールできるので、面接官に強い印象を与えられますよ。
行政の役割を理解しその中で自分がどう活躍したいかを明確に述べるのは、志望者の適性を判断する重要な材料となるのです。
③志望理由を裏付ける過去の経験やエピソード
過去の経験やエピソードを盛り込むのも、志望動機に説得力を持たせるために重要ですよ。
なぜなら志望理由を裏付ける実体験を述べることで、主張が単なる理想論ではなく経験に基づいた具体的な行動力や問題意識を伴うと示せるからです。
例えばボランティア活動を通して地域の課題に直面した経験や、困難な状況を乗り越えたエピソードは、地域の課題解決を担う公務員としての適性やポテンシャルを効果的にアピールできます。
ただし、ありもしない架空のエピソードを作っても面接官の目はごまかせないので注意してください。
志望理由を根拠づけるエピソードは公務員を志望している理由に関連しているものを選択しましょう。
エピソードのインパクトを優先しすぎると主張がぶれてしまう可能性もあるので注意が必要ですよ。
④強みやスキルとそれをどう活かせるか
自身の強みやスキルと、それらをいかに公務員業務に活かすビジョンも志望動機に盛り込みましょう。
なぜなら、公務員の採用面接を熱意だけで突破するのは難しいため、公務員の業務を確実に遂行できる資質を示す必要があるからです。
例えばコミュニケーション能力や論理的思考力に自信があれば、住民対応や政策立案に活かせると説得力のあるアピールが出来ます。
単に「公務員に向いている」と抽象的に述べるのではなく、自身の長所を踏まえた上で志望理由を作り上げましょう。
国家公務員の志望動機の例文

公務員の志望動機は、状況に応じて適切に内容を変化させる必要があります。
ここでは以下の3パターンの志望動機の例文をチェックしましょう。
- 国家公務員総合職の場合
- 国家公務員一般職の場合
- 高校生(高卒)の場合
また今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、上記の例文を本気で添削!コツやNGポイントが分からない人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
①国家公務員総合職の場合
まずは国家公務員総合職の志望動機です。以下の2つの例文をチェックしましょう。
例文1
ここでは、大学時代の経験をもとに国家公務員総合職を志望している方の志望動機を添削しています。
自分の経験やスキル、関心のある具体的な分野やきっかけを志望理由に繋げることが、説得力のある志望動機を作る上で重要です。
【結論】私が国家公務員の総合職を志望する理由は、幼少期からの強い社会貢献意欲と、大学で培った経済学の知識や分析力 |
添削コメント|「幼少期からの強い社会貢献意欲」の表現を具体的にし、活用する能力と目標を明確にすることで説得力を高めました。また、「政策立案を活用して日本社会の課題解決に寄与」と実現したいことを明確にすることで、志望意欲を強調しました。 |
【根拠となるエピソード】大学では経済学を専攻し、 |
添削コメント|「ミクロ・マクロ両方の視点」という省略された表現を、「地域の視点と国の視点」という分かりやすい表現で補足し、何について学び考えてきたのかを明確にしました。 |
【エピソード詳細】その中で、 |
添削コメント|「社会の課題解決」は抽象的かつ誰でもいいやすい言葉なので、「少子高齢化や地域格差」に関心を持った具体な経験を挙げることで他者と差別化しています。社会課題の中でもどの領域に関心を持っているか具体的にすることで、根拠を補強しました。 |
【企業を選んだ理由】貴省は |
添削コメント|「経済政策の最前線」という表現を補強し、企業理解をより示す表現にしました。また、企業の特徴と自分の専門性やスキルを結び付け、具体的な貢献イメージを描きました。 |
【入社後】入省後は、現場での政策立案や実行を通じて、特に地域経済の活性化や格差是正に注力し、実効性の高い政策を実現することで国民の期待に応えたいと考えています。 |
添削コメント|入社後に実現したい具体的な目標と分野を明示し、働く意欲と活躍ビジョンが伝わる文章にしました。 |
【NGポイント】元の文章では、志望動機の具体性や明確な未来像が不足していました。「社会貢献意欲」や「政策を通して社会全体を動かす姿勢」といった表現が抽象的で、志望動機に必要な、独自性や説得力が足りない印象です。
【添削内容】結論部分では社会貢献意欲と目標の結びつきを明確化し、エピソードでは学んだ内容を具体化しました。企業選定理由においては「貴省の仕事」の具体性を補い、入社後には将来的な貢献ビジョンを追加しました。
【どう変わった?】添削後は、抽象的な表現が具体化され、志望動機全体の説得力が向上しました。また、エピソードと目標が一貫性を持ち、応募者の熱意と志望度の高さが企業側に伝わりやすくなりました。
・具体的な経験と志望動機の関連付け ・志望する省庁や機関の理解と共感 ・入省後の具体的な目標と貢献意欲の明示 |
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例文2
ここでは、研究内容をきっかけに国家公務員総合職を志望している方の志望動機を添削しています。
自分の研究内容から学んだことやその重要性を伝え、専門領域への理解度と企業との適性をアピールすることが大切です。
【結論】私が国家公務員総合職を志望する理由は、 |
添削コメント|「日本社会に貢献したい」という抽象的な表現から、「国全体に影響を与える政策立案」「日本社会の安全と安定」という具体的かつ影響範囲がわかる言葉を用いて、志望意思を明確にしました。 |
【根拠となるエピソード】 |
添削コメント|「地震や台風」など近年問題視されている気象問題や最新のシステムについて触れることで、業界への深い理解度があることをアピールするとともに、大学での学びを活かしたいという気持ちを伝え、真剣さと適性が伝わる文章にしました。 |
【エピソード詳細】大学では |
添削コメント| 「防災工学」や「災害予測モデル」といった具体的な学問内容を明記し、過去やってきたことや専門性を明確化しました。さらに、研究から得られた学びや重要性を伝えることで、専門分野への姿勢や熱意をアピールしています。 |
【企業を選んだ理由】国家公務員総合職は、 |
添削コメント| 「大きな仕事」を「国全体の防災システムを設計」「地方自治体と連携」のように具体的な業務内容で表現しました。これにより、志望先の役割や特徴が先述した自身の専門性や実現したいことと合致しているのが伝わり、納得感が生まれます。 |
【入社後】入省後は、 |
添削コメント|社会の役に立つという抽象的な表現を、「災害対策の政策立案」「地方自治体との連携」のように具体的な業務内容につなげて表現しました。さらに、「地方自治体や関係機関との連携を強化」のように実現したい目標を具体的に示すことで、貢献可能性を伝えています。 |
【NGポイント】添削前の文章では、防災に対する具体的な課題意識や、学びを志望動機にどう結び付けるかが曖昧でした。また、国家公務員総合職を選んだ理由が抽象的であり、特に「政策立案」の魅力を強調できていませんでした。
【添削内容】結論部分では「日本社会への貢献」を具体化し、「政策立案」を明示しました。エピソードでは「防災工学」や「災害予測モデル」など専門性を強調し、志望理由に一貫性を持たせました。入社後の内容も具体的にし、ビジョンを明確化しました。
【どう変わった?】添削後は、防災分野における専門性と政策立案への適性が明確になりました。志望理由が具体的かつ一貫性を持つ形に整理され、国家公務員総合職で実現したい目標や、貢献のイメージがより伝わりやすくなりました。
・自己の経験やスキルとの関連付け ・具体的な目標の提示 ・志望省庁や職務への理解の深さ |
②国家公務員一般職の場合
つづいては国家公務員の一般職の例文です。
同じ国家公務員でも一般職と総合職とでは業務に違いがある点に注意しましょう。
例文1
ここでは、専攻している研究内容をもとに国家公務員一般職を志望している方の志望動機を添削しています。
研究内容と志望先の関連性を伝えるために、研究内容と企業理解どちらも深く理解していることをアピールするのがポイントです。
【結論】私が国家公務員一般職を志望する理由は、 |
添削コメント|「教育システムの改革」という抽象的な表現を、「次世代の教育環境を整備し、日本社会の持続可能な発展に寄与する」という具体的な言葉に置き換えることで、志望理由が明確になりました。さらに、日本社会の未来を見据えている姿勢も印象付けています。 |
【根拠となるエピソード】グローバル化が進む中、 |
添削コメント|グローバル化に伴う課題として「教育格差の是正」や「ICT活用の重要性」を強調し、志望動機との関連性を強めました。また、この問題が限られた分野ではなく「国全体の競争力向上に直結する」ことを伝えることで、問題の重要性と自身の理解度を表現しています。 |
【エピソード詳細】大学では教育学を専攻し、ICTを活用した学習方法に関する研究を行いました。具体的には、オンラインプラットフォームを利用した教育格差の解消や、リモート学習の効果検証に取り組みました。 |
添削コメント| 大学での研究内容を「オンラインプラットフォーム」や「リモート学習の効果検証」といった具体例を交えて詳述したことで、応募者が実際にどのような知識やスキルを持っているのかが伝わる文章にしました。 |
【企業を選んだ理由】この知識を活かし、 |
添削コメント|「デジタル教育推進計画」という具体的な政策を挙げることで、応募者が対象組織について十分な理解をしていることを示しました。このように、志望理由と組織の方向性を結び付けることで、採用後にどのように貢献できるのかが説得力を持って伝わります。 |
【入社後】入省後は、現場の課題を把握しながら、教育現場でのICT活用を推進する政策の企画・実行に尽力したいです。また、実施した政策の成果を継続的に評価し、効果的な改善提案を行うことで、日本の教育環境の発展に貢献します。 |
添削コメント|「現場の課題を把握しながら政策を推進する」「成果を評価し改善提案を行う」など仕事への姿勢や働き方への解像度が高い表現にし、入社後の活躍イメージが伝わる文章にしました。 |
【NGポイント】添削前の文章では、志望理由が抽象的で具体性に欠け、応募者の研究内容と志望先の関連性が十分に伝わっていませんでした。また国家公務員を選んだ理由や、入社後の具体的な貢献内容が記されておらず、説得力に欠けていました。
【添削内容】志望理由を具体化し、応募者が持つスキルや知識についてエピソードを詳述しました。また、志望先の政策に触れることで対象組織との接点を明確化し、入省後の貢献内容を加えることで、採用担当者に具体的なイメージを与えられる構成に変更しました。
【どう変わった?】志望理由が明確化され、応募者の視野の広さと具体的なスキルが魅力的に伝わる文章となりました。また、対象組織に対する理解や共感を示すことで説得力が高まり、入社後の具体的な活躍がイメージしやすい構成に改善されています。
・具体性と一貫性の確保 ・対象組織への理解と共感の明示 ・入社後の貢献イメージの提示 |
例文2
ここでは、過去の経験から得られた能力をもとに国家公務員一般職を志望している方の志望動機を添削しています。
自分の強みや能力が企業が求める人材に一致していることをアピールし、採用官に活躍イメージを伝えましょう。
【結論】私が公務員の一般職を志望したのは、 |
添削コメント|志望動機の冒頭部分を、「法的知識を活かし、公正・公平な社会実現に貢献」と修正したことで、より具体的で志望企業(役所)の理念に合わせた表現にしました。これにより、企業の価値観と応募者の価値観が一致していることを強調できます。 |
【根拠となるエピソード】大学で法律を学ぶうちに、公正・公平な社会の実現には法に基づいた公正な行政運営が不可欠であると気づき、 |
添削コメント|漠然とした「夢」という表現を、「国民生活の基盤を支える役割」「法律知識や事務処理能力を最大限に発揮できる」のように明確な理由と自身の能力に基づいたものに変えることで、説得力のある文章にしました。 |
【エピソード詳細】また、所属していたゼミ活動では年間を通した研究計画の作成や予算管理、資料作成を通して、 |
添削コメント| ゼミ活動での経験を、「計画立案能力」や「事務処理能力」のように業務に関連付けやすいスキルに言い換えました。これにより、自分の能力が実際の業務にどう活かされるか、実現可能性を伝えることができます。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント| 「多岐にわたる業務を通じて国民生活を支える」という他省庁にも通ずる表現を、「特に社会インフラの維持や発展に直接的に関わる」という志望先ならではの表現にしたことで、他省庁との差別化を図り、貴省を選ぶ理由に説得力を持つたせました。 |
【入社後】これらの経験を活かし、貴省において正確かつ迅速な事務処理を通して円滑な行政運営を |
添削コメント|国民生活の基盤を支えるだけでなく、「社会の変化や多様なニーズ」など日本社会の将来を見据えた言葉を加えることで、冒頭で述べた志望理由を補強しています。また、今後の目標やそのための具体的な活動を明示し、貢献意欲が伝わる内容にしました。 |
【NGポイント】元の文章では、なぜその省を選んだか明確でなく、他省庁との差別化が図れていませんでした。また、エピソードと企業を選んだ理由のつながりが薄く、入社後にやりたいことも具体性に欠けていました。その結果、志望動機全体に一貫性や説得力が不足している印象でした。
【添削内容】エピソードと企業を選んだ理由のつながりを明確にするために、貴省が「多様な行政業務」や「社会インフラの維持」に関与している点を強調しました。また、数ある省庁の中で貴省を選んだ理由を具体化し、入社後にやりたいことを新たに追加しました。
【どう変わった?】エピソードから貴省を選んだ理由へのつながりが論理的かつ自然になり、志望理由に一貫性が生まれました。また、他省庁との差別化を明確にし、応募者とのマッチ度の高さを強調できました。入社後の具体的な目標も提示し、応募者の主体性や成長意欲が伝わって、魅力的な志望動機となりました。
・自分の経験やスキルを業務に結びつける ・入社後の目標や貢献意欲を具体的に述べる ・自分ならではの強みや視点を盛り込む |
③高校生(高卒)の場合
続いては、高校生(高卒)の人が公務員の志望動機を作る場合です。
高卒公務員は倍率が高いので、もっているスキルや経験をしっかりアピールしましょう。
例文1
ここでは、高校時代の委員会活動を通して、国家公務員を志望している方の志望動機を添削しています。
志望理由に直接つながる活動や経験から学んだこと、気づいたことを伝え、根拠を明確にすることが大切です。
【結論】私は、 |
添削コメント|「国民の安心安全を支えたい」という抽象的な表現を「防災活動を通じて、国民が安心して暮らせる環境づくりに貢献したい」という具体的な表現にしました。「防災活動」という側面を強調することで、やりたいことの方向性が明確になり説得力が向上します。 |
【根拠となるエピソード】高校時代に防災委員会の活動に参加し、 |
添削コメント|「地域の方々に安全を伝える活動」という抽象的な文章を「地域住民向けの防災ワークショップの企画」といったイメージがしやすい表現に言いかえました。一言で何をやったかがイメージしやすい言葉を使うのがポイントです。 |
【エピソード詳細】この経験を通じて、地域住民の安全を守るために行政が果たす役割の重要性を学び、私もその一員として地域の安心を支えたいと考えるようになりました。 |
添削コメント|「行政が地域住民の生活を支える基盤である」というのを実体験から学んだことを伝え、行政に対する理解と共感を深く示めす文章にしました。経験だけでなく、そこから学んだことや自分の考えを伝えることで、志望動機の一貫性を高めています。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント| 「防災や地域の安全」という抽象的な表現を「防災対策や災害時の迅速な対応体制の整備」とより具体的にすることで、貴庁を選ぶ理由を補強しました。 |
【入社後】入庁後は、 |
添削コメント|「災害時の対応や地域の支援」という言葉を、「現場での経験を積む」「迅速で的確な支援体制の構築」「地域住民の声を反映した政策立案」など、具体的な目標に言いかえることで業務への解像度の高さをアピールしました。 |
【NGポイント】添削前の文章では、志望理由や活動内容が抽象的で具体性が不足していました。また、応募先の特徴に言及がなく、志望先への理解や共感が十分に伝わっていませんでした。入社後の目標も具体性が欠け、将来的な貢献がイメージしづらい内容でした。
【添削内容】結論部分では志望理由を明確化し、防災委員会での活動内容に具体的な事例を加えました。また、企業を選んだ理由として応募先の特徴に触れ、入社後の貢献についても具体的な目標を提示しました。
【どう変わった?】志望理由が具体化され、応募者の経験や目指す姿が明確になりました。応募先の特徴を踏まえた理由が加わって志望動機に説得力が生まれ、入社後の目標が具体的になったことで採用担当者が応募者の将来性を想像しやすくなりました。
・志望理由を具体的に述べる ・自身の経験を活かしたエピソードを盛り込む ・応募先の特徴を反映した内容を加える |
例文2
ここでは、高校時代のボランティア活動をきっかけに公務員を志望している方の志望動機を添削しています。
ボランティア活動で得た学びや築いた価値観を根拠に志望理由を作っていくことを意識しましょう。
【結論】 |
添削コメント|「国や社会の発展に貢献する仕事」という表現は他の企業や自治体にも言えることなので、「気象の側面から行政を支えたい」という貴庁でなければいけない理由を明確にしました。冒頭は貴社への志望度の高さが一文で伝わる文章にするのがポイントです。 |
【根拠となるエピソード】高校時代に気象問題のイベントに参加 |
添削コメント|自分が見たものだけでなく、「フィールド調査を通じて学んだこと」のように実際に体験してみて感じたことや考えたことを伝えることで、自分の体験に説得力を持たせることができます。 |
【エピソード詳細】イベントでは、異常気象が農業や生活環境に与える影響について話し合い、それを減らすために何ができるかを考えました。この活動を通じて、環境問題が人々の生活にどのように関わるかを理解するとともに、 |
添削コメント|「周囲と協力して課題解決」だと他社や他の官公庁と差別化できません。「観測・予報業務を通じて国や社会を異常気象から守りたい」と表現することで、貴庁でしか実現できないということを明確に伝えています。 |
【企業を選んだ理由】貴庁は、地域社会の問題に直接関わり、 |
添削コメント|「地方気象台からの調査研究や気象観測、予報補助」のように実際の支援内容や取り組みについて述べることで、企業理解が深さと自身の実現したいこととの一致度が伝わる文章にしました。 |
【入社後】入庁後は、 |
添削コメント|気象観測等の知識をつけた後に、自分のやりたい異常気象や防災の業務に携わりたいと伝えることで、キャリアプランを明確に考えていることを表現でき、活躍のイメージや業務への熱意が伝わる文章になります。 |
【NGポイント】添削前の文章では、「なぜ貴庁なのか」の根拠や主張が曖昧で、志望意欲に説得力がありません。また、志望のきっかけになるエピソードはあるのに、実際に体験した内容や学んだことが伝えきれていませんでした。
【添削内容】エピソードの根拠となる気象問題のイベントでの具体的なワーク内容や、その経験を経て自分が思ったことを明確にしました。これにより、貴庁の業務内容と自身の体験や興味が一致しているという主張を強化しています。
【どう変わった?】業務への理解と自分の価値観が一致しており、貴社への志望度が高いことがより伝わる文章になりました。志望動機は自分の志望意欲を根拠立てて説明することが重要なので、エピソードの内容を具体化することで、一貫性と信頼性のある文章になっています。
・他の官公庁や企業と差別化する ・志望の根拠となるエピソードは具体的に述べる ・実体験から得た学びや価値観を志望理由に繋げる |
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地方公務員の志望動機の例文

続いては地方公務員に応募する場合の志望動機を見ていきましょう。
今回は以下の3つのお仕事について、志望動機の例文を解説します。
- 市役所の場合
- 都道府県庁の場合
- 警察官・消防士の場合
また今回も、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、上記の例文を添削しています!コツやNGポイントが分からない人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
①市役所の場合
まずは市役所職員の志望動機です。
以下の2つの例文を確認しましょう。
- 生まれ育った地元に貢献したい
- 地元ではないが関心のある地域の役に立ちたい
例文1
ここでは、生まれ育った地域社会に貢献したいという思いから市役所を志望している方の志望動機を添削します。
地元に対し、どの側面から地域に貢献していきたいのか、関わりたい分野を明確にするのがポイントです。
【結論】私が〇〇市の市役所職員を志望する理由は、生まれ育ったこの街の高齢者福祉を |
添削コメント|「高齢者福祉を向上させたい」という言葉だけだと向上させた後のゴールがわからないので、「誰もが安心して暮らせる地域社会を実現したい」という具体的な目標を追加しました。最終ビジョンを提示することで、志望動機の説得力が増します。 |
【根拠となるエピソード】私の祖父母も本市に住んでおり、日々の生活の中で高齢者を取り巻く課題を目の当たりにしてきました。特に、地域で孤立している高齢者が増加している現状に強い危機感を抱いています。 |
添削コメント|「高齢者を取り巻く課題を感じてきた」ことにおける具体的なエピソードに欠けていたので、高齢者の孤立という現状や、その現状に対する危機感を具体的に述べることで、課題に対する当事者意識を強調しました。 |
【エピソード詳細】 |
添削コメント|「大学で福祉を学んだ」が抽象的で説得力に欠けていたので、ゼミ活動や地域福祉計画の学習での具体的な取り組みを盛り込むことで、経験の実績と志望動機の関連性を強化しました。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント| 「市役所が地域で重要な役割を担うことに魅力を感じた」が抽象的なので、市役所「高齢者が住み慣れた地域で生き生きと暮らせるまちづくり」という具体的なビジョンへの共感を示し、志望する企業への志望意欲と適性を補強しました。 |
【入社後】入庁後は、 |
添削コメント|「高齢者福祉施策を積極的に推進」をより具体性を持った内容して「見守りネットワーク」「世代間交流」など実際の施策を挙げ、入社後にどのように貢献するかが明確にしました。 |
【NGポイント】文章全体が具体性に欠けており、志望動機が抽象的で説得力が弱い印象でした。特に、高齢者福祉を充実させたい理由や入社後のビジョンについて、具体的なエピソードや目標が不足していました。このままでは「どのように貢献できるか」が伝わりにくく、市役所の業務との関連性も不明確でした。
【添削内容】冒頭の結論部分では、「地域社会の実現」という具体的なビジョンを追加しました。また、大学でのゼミ活動や地域福祉計画の学びを具体的に挿入し、エピソードに深みを持たせました。さらに、入庁後のビジョンとして「見守りネットワークの構築」や「世代間交流の促進」といった具体案を盛り込みました。
【どう変わった?】結論が明確になり、志望動機の方向性が具体化しました。また、自身の経験や学びが市役所の業務内容と結びつくことで説得力が増しました。入社後のビジョンも具体化することで、「この市役所で働きたい」という熱意と適合性が効果的に伝わる内容になりました。
・冒頭でその職種を選んだ理由を簡潔に述べる ・志望する企業(市役所)の役割と直接関係する経験や学びを明示する ・「入社後に何を実現したいか」を具体的に述べる |
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例文2
ここでは、地元以外の地域の市役所職員を志望している方の志望動機を添削しています。
地元ではないため、「なぜその地域の市役所を志望するのか」の根拠を明確にするのが最も重要です。
【結論】私は、貴市の持つ独自の歴史や文化、そして活気ある地域社会に強く惹かれ、市役所職員として貢献したいと考えています。 |
添削コメント|冒頭で「貴市の独自性」と「市役所職員として貢献したい意思」が簡潔に述べられています。 |
【根拠となるエピソード】私は大学で地域社会学を学ぶ中で、都市部とは異なる地域コミュニティの力強さに魅力を感じ、地方自治体の役割の重要性を実感しました。 |
添削コメント|「地方自治体の役割の重要性」について「特に都市部とは異なる地域コミュニティの力強さに魅力を感じた」ことを追加し、なぜ地方公務員を志望するのかの根拠を補強しました。興味の深さや思考の背景を示すことで、説得力が高まります。 |
【エピソード詳細】特に大学ではゼミ活動の一環で、地方都市の行政施策を調査し、住民と行政の連携が地域活性化にどのように寄与するかを分析しました。 |
添削コメント|「プロジェクトに関心を持っている」だけでは説得力に欠けるので、市の施策に対する興味や熱意を「ゼミ活動での施策調査や分析」という自分の経験で根拠づけることで信頼性のある文章にしました。経験を通じて理解があるのを示すことで、志望の強さや真剣さが伝わり、他者との差別化につながります。 |
【企業を選んだ理由】他市と比較しても、貴市は行政の柔軟性と革新性が際立っており、ここでなら自分の学びを活かして地域社会に新たな価値を提供できると確信しています。 |
添削コメント|「貴市が持つ行政の柔軟性と革新性」に注目し、他市との比較の視点を加えました。他市と比較した上で貴市を選ぶ理由を明確にすることで、貴市への特別な思いが伝わり、志望動機が単なる一般論でないことを示せます。 |
【入社後】地元ではないからこそ外部からの視点を活かし、地域に新たな風を吹き込むアイデアや改善策を提案し、貴市の発展に寄与したいです。 |
添削コメント|入社後の具体的な貢献内容を明示することで、応募者が持つ熱意や将来のビジョンをより明確に伝えられています。 |
【NGポイント】文章全体で抽象的な表現が多く、具体的な根拠やエピソードが不足していました。また、「なぜその市を選んだのか」といった志望動機の独自性が明確ではなく、他市でも通用する一般的な内容に留まっていました。
【添削内容】冒頭で結論を簡潔に示し、「大学での学び」や「ゼミ活動」の具体例を追加しました。また、市を選んだ理由に他市との比較視点を加え、入社後の目標についても「外部視点を活かす」という具体的な行動を補足しました。
【どう変わった?】具体的なエピソードを盛り込むことで説得力が増し、市への特別な関心が明確になりました。また、結論と入社後の目標を具体的に示したことで、論理的な流れが生まれ、読み手に強い印象を与えられる内容になりました。
・具体的なエピソードを盛り込むこと ・志望先を選んだ理由の独自性を示すこと ・入社後の具体的な目標を明示すること |
②都道府県庁の場合
続いては都道府県庁への入庁を見据えた志望動機です。
以下の2つの例文を見てください。
例文1
ここでは、大学の専攻で学んだ経験をもとに都道府県庁職員を志望してる方の志望動機について添削しています。
講義で学んだことだけでなく、プロジェクト活動での成果や経験など実体験を伝えることで説得力がある文章になるでしょう。
【結論】私は、貴庁が推進している環境保全政策に深く共感し、県庁職員として地域の持続可能な発展に貢献したいと考え志望しました。 |
添削コメント|志望動機の冒頭で「県庁職員として地域の持続可能な発展に貢献したい」という結論を述べることで、読み手が最初に志望の目的を理解しやすくなっています。 |
【根拠となるエピソード】大学では環境学を専攻し、ゼミ活動でも持続可能な社会の実現に向けた政策立案や実施の重要性を学びました。その中で、環境問題の解決には地域住民との連携が不可欠であると実感しました。 |
添削コメント|大学での専攻やゼミ活動の内容について、その中でも「環境問題への関心や取り組み背景」を具体的に説明する文章を加えました。「地域住民との連携が不可欠であると実感した」という自身の学びを加えることで、分野に対する思いや意思が伝わりやすくなるでしょう。 |
【エピソード詳細】ゼミ活動では、地方自治体と協力して地域のゴミ削減プロジェクトを立案・実行し、住民意識の向上に成功した経験があります。具体的には、住民参加型のワークショップを企画・運営し、ゴミ分別の意識向上を図りました。この取り組みによってゼミ生だけで分別活動のボランティアをしたときよりも、町全体で分別率が30%向上する成果を上げたことで、政策の現場における住民との連携の重要性を強く認識しました。 |
添削コメント|ゼミ活動についてより具体的に、「何をしたか」「何に成功したのか」を冒頭に付け加えています。また、ボランティアのみのときよりも住民の協力があったほうが成果が出た、と記すことで「住民との連携が重要」という気づきに説得力を持たせています。 |
【企業を選んだ理由】貴庁が実施している再生可能エネルギーの導入促進や自然保護活動に強い興味をもったのもこの時期です。これらの取り組みを通じて、住民と共に地域の未来を築いていこうとする姿勢に共感しました。 |
添削コメント|企業の取り組みの共感だけでなく、「再生可能エネルギーの導入促進や自然保護活動に強い興味を持った」きっかけを先述の経験につなげることで、「なぜ他ではなく貴庁なのか」に説得力を持たせました。 |
【入社後】入社後は大学で培った知識や住民協働の経験を活かし、 |
添削コメント|「貴庁の取り組み」という抽象的な表現を「環境保全政策」という実際の取り組みを上げ具体的に表現することで、業務への解像度が高いことをアピールしました。また、「環境政策の専門性を高めたい」という自己成長の意欲を加え、将来の活躍が期待できる印象を与えています。 |
【NGポイント】対象の文章には具体的なエピソードや成果が不足しており、応募者の経験や能力が明確に伝わりませんでした。また、「なぜその自治体を選んだのか」が浅く、説得力を欠いていました。読み手にインパクトを与えきれていません。
【添削内容】具体的なエピソード(ゴミ削減プロジェクトなど)を盛り込み、成果を数字で示しました。また、地方自治体の取り組みへの共感理由を具体化し、応募者がその自治体を選んだ理由を説得力のある形で明示しました。
【どう変わった?】エピソードを盛り込んだことで、応募者の能力や経験が具体的に伝わり、説得力が向上しました。また、自治体の取り組みへの共感や入庁後の展望を明確に示したことで、読み手に応募者の意欲が伝わりやすくなり、魅力的な志望動機に仕上がりました。
・経験や成果を具体的なエピソードで示す ・対象企業の特徴に基づき共感理由を述べる。 ・入社後の目標とどのように貢献するかを示す。 |
例文2
ここでは、大学の専攻で学んだ経験をもとに都道府県庁職員を志望してる方の志望動機について添削しています。
講義で学んだことだけでなく、プロジェクト活動での成果や経験など実体験を伝えることで説得力がある文章を作りましょう。
【結論】私が貴庁を志望する理由は、 |
添削コメント|「地方創生」に関心を持っている理由が不足しているので、「地域社会の課題解決に大きく貢献している」という根拠を追加しました。関心の根拠を述べることで、説得力が向上します |
【根拠となるエピソード】大学では、 |
添削コメント|単に地方経済や社会の持続可能性について学んだのではなく、自信で「ゼミ活動のテーマ」として取り組んだのが伝わる文章にしました。応募者の経験に基づいた興味であることがわかり、信頼感を与えます。 |
【エピソード詳細】学生時代には地域振興に関する活動にも参加しました。具体的には、 |
添削コメント|具体的な活動内容や成果を示すことで、応募者の実行力や貢献力が明確になり、印象的な内容に仕上がります。。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント| 政策が地域社会に貢献している事実に加え、企業・自治体特有の「地域振興策の具体的な特徴」を述べることで、貴庁を志望する理由を補強しています。具体的な取り組みへの共感を盛り込むことで、説得力を持たせました。 |
【入社後】入庁後は、大学で学んだ知識や経験を活かし、 |
添削コメント|「地方創生に携わりたい」という言葉だけでは抽象的なので、「観光資源を活用した政策を推進」というように入庁後に実現したいことや展望についてを具体的に記述し、貢献意欲が明確に伝わるよう改善しました。 |
【NGポイント】応募者の具体的な経験や成果が不足し、スキルや行動力が明確に伝わりませんでした。また、志望する自治体を選んだ理由が抽象的で、説得力に欠けていました。入庁後の展望も具体性が低く、曖昧な印象を与えていました。
【添削内容】「地方創生に関心がある」だけではなく、関心の背景や具体的な取り組みを示しました。大学でのゼミ活動やパンフレット作成で得た成果を具体的に記載し、志望動機を裏付けました。また、貴庁を選ぶ理由に「地域密着型の姿勢」を加え、入庁後の展望を具体化しました。
【どう変わった?】具体的なエピソードや成果を盛り込むことで、応募者のスキルや経験に基づく信頼感が向上しました。また、自治体の特徴を踏まえた志望理由により、なぜその自治体を選んだのかが明確になりました。さらに、入庁後の貢献意欲を具体的に示したことで、読み手に応募者の実現可能性を強く印象付ける内容になりました。
・具体的なエピソードを盛り込む ・志望理由に組織の特徴を反映 ・入庁後の展望を明確化 |
③警察官・消防士の場合
最後に、警察官や消防士の志望動機をチェックしましょう。
どんな点がポイントとなっているのかもあわせて確認してください。
例文1
ここでは、大学での専攻をきっかけに警察官を志望している方の志望動機を添削しています。
サイバー攻撃の知識や防御訓練など知識と実践どちらも持っていることをアピールし、適性や志望度を伝えることが重要です。
【結論】私が警察官を志望する理由は、 |
添削コメント|「市民の安全」という抽象的表現を「サイバー犯罪の防止を通じて、市民の安全なデジタル社会を実現」というように具体的な目標とその手段を明確に言い換えることで、自分の真剣度が一文で伝わる文章にしました。 |
【根拠となるエピソード】大学では |
添削コメント|情報セキュリティ専攻だけでは何をしているのか伝わりにくいため、「サイバー攻撃の検知や防御技術について研究した」と研究内容を簡潔に述べ、自分のスキルや専門性が伝わる文章に修正しました。関心を持つ背景に具体的にし、説得力を高めています。 |
【エピソード詳細】私は学生時代に |
添削コメント|「サイバー攻撃の手口について勉強した」だけでは実体験というには弱い印象です。「模擬的なサイバー攻撃の防御訓練」を行ったという具体的な活動や「攻撃パターンの解析や対策を実践」など成果を加え、専門性や能力を裏付けました。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント| 警察が行う「サイバー犯罪捜査」の影響力や役割を述べることで、警察を選ぶ理由を明確にし、応募者の志望理由に共感性を持たせました。修正前のような単なる事実の列挙ではなく、応募者の価値観を反映しているのがポイントです。 |
【入社後】警察官として、 |
添削コメント|「市民を守る活動」「地域社会の安全に貢献」などの表現は抽象的でイメージしづらいので、「サイバー犯罪捜査や市民への啓発活動を推進」というように具体的な表現に修正しました。また、「時代に即した犯罪対策」という表現を用い、常に先見の明を持って取り組む姿勢をアピールしています。 |
【NGポイント】添削前の文章では、具体的なエピソードや成果が不足しており、応募者のスキルや経験が十分に伝わりませんでした。また、警察官を志望する理由が抽象的で、説得力に欠けていました。入庁後の目標も曖昧で具体性が不足していました。
【添削内容】志望理由を「市民の安全」から「サイバー犯罪の防止」に具体化し、大学での専攻や実践経験を詳細に記載しました。また、警察を選んだ理由に「サイバー犯罪捜査への共感」を加え、入庁後の目標も「啓発活動や最新知識の活用」に具体化しました。
【どう変わった?】志望理由が具体化され、応募者の専門性や行動力が明確に伝わる内容になりました。警察を選んだ理由が説得力を持ち、入庁後の貢献意欲が具体的に示されたことで、読み手に好印象を与える魅力的な志望動機に仕上がりました。
・抽象的な表現を具体的な目標や背景に置き換え ・具体的なエピソードや実績を示す ・入庁後の目標を具体的に記載 |
例文2
ここでは、消防団や地域の防災活動を通じて消防士を志望している方の志望動機を添削しています。
「人を助ける使命感」を抱いたきっかけや消防活動の重要性を伝え、志望意欲と自分の経験を伝えているのがポイントです。
【結論】私が消防士を志望する理由は、地元の消防団活動で経験した |
添削コメント|自分の地元の消防団活動での経験から得た「人を助ける使命感」と知識・技術を組み合わせることで、消防士への志望意欲を強化し、説得力がある文章にしました。「職業として全うしたい」という表現がより具体的になっています。 |
【根拠となるエピソード】幼い頃から人の役に立つ仕事に就きたいと考えていましたが、 |
添削コメント|「地元の消防団で火災や災害対応」の経験のように具体的な活動内容を盛り込み、応募者の経験とその結果得た学びをわかりやすくしました。より具体的で説得力がある表現に改善しています。 |
【エピソード詳細】厳しい訓練や現場活動は容易ではありませんが、 |
添削コメント|「火災現場での救助訓練や避難誘導を通じて」学んだことを具体的に説明し、「地域住民の安全・安心を守る」という抽象的な表現に説得力を持たせました。また、このとき自分が感じた価値観を伝えることも志望理由を裏付ける上で重要です。 |
【企業を選んだ理由】こうした経験を活かし、 |
添削コメント|過去の経験とこれからどう貢献していきたいかとつなげることで、消防士になることの熱意と理由を明確にしました。また、応募者の目標を具体的に伝えることで、意欲をアピールしています。 |
【入社後】 |
添削コメント|入社後の目標を具体的に示し、応募者の成長意欲を伝えています。また、「防災活動全体をリードできる人材を目指す」と将来の展望を明確化することで、活躍イメージが伝わる文章にしました。 |
【NGポイント】添削前の文章では、具体的な経験や学びが浅く、応募者の能力や適性が十分に伝わりませんでした。また、志望理由や入社後の目標が抽象的で、読み手に与える印象が弱い印象がありますね。
【添削内容】志望理由を「人を助ける使命感」から「専門的な知識を活かした市民の安全の確保」に具体化しました。地元消防団での経験を詳述し、火災現場での具体的活動や学びを明確にしました。さらに、入社後の目標を「地域防災力向上とリーダーシップ発揮」に具体化しました。
【どう変わった?】具体的な経験や活動内容を盛り込むことで、応募者のスキルや行動力が明確に伝わるようになりました。志望理由が説得力を増し、入社後の目標が具体化されたことで、消防士としての適性と貢献意欲が読み手に強く伝わる内容に改善されました。
・具体的な経験の明示 ・具体的なエピソードや実績を示す ・入庁後の目標を具体的に記載 |
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公務員の志望動機のよくあるNG例文

公務員になりたい場合、たとえ知識や経験、熱意が十分でも志望動機の内容が良くないと採用は難しいでしょう。
以下に挙げる3つのよくあるNG例を参考に、粗悪な志望動機にならないよう注意してください。
- 安定だけが志望動機になっている
- その地域や職種ならではの志望動機になっていない
- 携わりたい業務が限定されすぎている
公務員を志望する理由の1つの「安定」がありますが、安定だけを求めていることを志望理由にすると印象は良くありません。
ここでは、それ以外でもNGになりうる志望理由を紹介しているので参考にしてください。
①安定だけが志望動機になっている
将来に対する不安が強く、安定した生活を送りたい気持ちが強いため公務員を志望しました。 民間企業は倒産やリストラの可能性があり不安定ですが、公務員は待遇面や雇用が安定しているイメージがあり、魅力的に感じています。 安心して長く働き続けられる環境で、自分のペースで仕事に取り組みたいです。 |
これは、公務員の仕事の本質や社会貢献の側面に全く触れていないNG例です。
公務員が安定した職業である点は事実ですが、それだけを志望動機にすると公務員としての使命感や意欲をアピールできず、業務への意欲を疑われてしまいます。
②その地域や職種ならではの志望動機になっていない
公務員に感じる魅力は、幅広い業務に携われて多くの人々と関わりながら成長できる点です。 また、職場環境が整っていて働きやすいと聞いています。 これまでの知識を活かし、様々な分野で挑戦したいと思っています。 |
この例文では、「幅広い業務」や「多くの人々と関わる」とは述べているものの、どの地域や特定の職種において実現されるのかが全く示されていません。
さらに一般的な公務員のイメージにとどまり、地域や職種固有の特性や課題に対する理解や関心が伝わらない点もNGです。
このため、結局どの公務員職を志望しているのかが不透明で、具体性や本気度に欠ける印象を与えかねない内容となっています。
③携わりたい業務が限定されすぎている
私は市の広報業務の中でも、広報誌の発行に携わりたいと考え、市役所職員を志望しました。 大学時代に広報誌の制作に携わった経験があり、その経験を活かして市の情報発信に貢献したいです。 市民の方々に分かりやすく情報を伝える広報の仕事にやりがいを感じており、ぜひこの業務に専念したいと考えています。 |
このNG例文では、志望動機が広報誌の発行のみに集中しています。
公務員の仕事は多岐にわたり様々な部署での勤務が想定されるにもかかわらず、一つの業務にのみ焦点を当てる内容です。
さらに「広報の仕事にやりがいを感じており、ぜひこの業務に専念したい」と述べると、他の業務に対する興味や適応性が低いと思われるでしょう。
公務員の志望動機が思いつかない場合の対処法

公務員の志望動機がうまく思い浮かばない時もありますよね。そんな時には、以下に挙げる3つの対処法を試しましょう。
- 自己分析で公務員を目指す理由を再確認する
- 志望先の自治体や省庁の取り組みをリサーチする
- OBOG訪問で実際の働き方ややりがいを知る
いたずらに焦っても良い志望動機は書けません。慌てずに対処すれば、志望動機作成の糸口も見えて来るので落ち着いて取り組んでください。
①自己分析で公務員を目指す理由を再確認する
志望動機の作成に悩んだら、自己分析を通じて公務員を目指す理由を再確認しましょう。
まずは自分の価値観や強みを洗い出し、それらと公務員の仕事がどう結びつくか考えてみてください。
また地域の課題に関心を持ち、自分がどう貢献できるかのイメージも大切です。長期的なキャリアビジョンまで描ければ、公務員を志望する明確な理由が見えてくるでしょう。
「彼を知り己を知れば百戦殆(あやう)からず」の言葉通り、公務員への理解とあわせて自分自身への理解も大切にしてください。
②志望先の自治体や省庁の取り組みをリサーチする
公務員の志望動機作成に行き詰まったら、志望先がどんな取り組みをしているのかをチェックしましょう。
自治体や省庁の公式ウェブサイトには、最新の施策や重点プロジェクトが掲載されています。広報誌やSNSアカウントもチェックすると、より具体的な取り組みが見つかるでしょう。
これらの情報を基に、自分の興味や強みと照らし合わせてみてください。さらに、地域の課題や国の政策動向にも注目すると、志望先での役割を具体的にイメージできます。
③OBOG訪問で実際の働き方ややりがいを知る
公務運の志望動機が思いつかない場合、具体的な業務内容ややりがいが理解しきれていない可能性があります。
そんな時は、OB・OG訪問で実際に働く方から話を聞くのがおすすめです。職場の雰囲気や仕事内容、やりがいを直接聞けば、頭で考えるよりも具体的なイメージが掴めます。
業務内容だけでなく、ワークライフバランスや職場の雰囲気も質問してください。
生の声を通じて公務員への理解が深まり、自身の経験や価値観と結び付けて具体的な志望動機を考えられるでしょう。
公務員の志望動機を具体的に練り上げよう!

今回は、公務員の志望動機を作る上でポイントとなる点を、例文を交えながら解説しました。
公務員と一口に言っても、国家公務員や地方公務員、市役所職員から警察官・消防士まで、多様な仕事があります。
そのため、自分がなりたい公務員の業務内容と自分のスキルや経験を関連付けて志望動機を作りましょう。
また、公務員に定められる要項は自治体によって違うので、目指す公務員を管轄する自治体に必ず問い合わせてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。