履歴書の特記事項とは?書き方や注意点・NG例を解説
履歴書の特記事項って、正直特にないし…と空欄にしていませんか?特記事項は“自由記入欄”だからこそ、あなたの印象を大きく左右する大事なポイント。
この記事では、履歴書の特記事項の意味や役割、書くべき内容と避けるべき内容、そして実際の記入例まで詳しく解説します。空欄にせず、アピールにつなげるヒントをつかみましょう。
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履歴書の特記事項は必ず埋めてアピールに繋げよう

履歴書の特記事項欄は、ただの補足を書く場所ではありません。何も書かずに提出すると、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
まず前提として、「特記すべき事項がない」と感じても、欄を空けたままにするのは避けてください。
たとえば、引っ越しの予定や希望勤務地など、簡単な内容でも記載しておけば、企業とのミスマッチを防ぐきっかけになります。
そうした情報を端的に記すことで、あなたの誠実さや準備力が伝わるかもしれません。履歴書の特記事項欄は、書かないと損をする部分です。
何もないと思い込まず、少しでも書けることがないか探してみてください。
履歴書の特記事項とは

履歴書の特記事項とは、ほかの項目では伝えきれない自分自身の事情やアピールポイントを自由に記載できる欄です。就活生の中には「何を書けばいいのか分からない」と感じている人も少なくありません。
特記事項欄は軽視されがちですが、実は企業の担当者が応募者の人柄や背景を知るために注目している部分です。この欄は採用担当者に印象を残すチャンスです。
たとえば、家庭の事情で勤務地に制限がある場合や、定期的な通院など、配慮を要する状況がある場合はこの欄に記載することで、面接時や入社後のトラブルを未然に防げます。
また、アルバイトで学んだスキルや課外活動で得た経験など、自分の個性や努力をアピールする内容も効果的でしょう。「志望動機」や「自己PR」を補足する役割を果たしてくれます。
一方で、特記事項が空欄のままだと、「書く意欲がない」「自己理解が浅い」と見なされてしまうこともあります。たとえ小さなことでも、あなたらしさが伝わる内容を記入することを意識してください。
日常の中で得た気づきや、自分なりの工夫を言葉にして書くことで、担当者に「この人と話してみたい」と感じてもらえる可能性が高まります。
履歴書全体の完成度を高めるつもりで、前向きに活用していきましょう。
履歴書の特記事項の空欄がNGな理由

履歴書の特記事項欄を空けたままにすると、採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。特に就活では、どんなに小さな情報でも意味を持たせて書いておくことが大切です。
ここでは、空欄がNGとされる具体的な理由を4つ紹介します。
- 志望度が低いと誤解されるから
- 自己管理能力を疑われるから
- 書き忘れたと判断されて注意力を疑われるから
- 履歴書に空欄があると見栄えが悪くなるから
① 志望度が低いと誤解されるから
履歴書の特記事項を空白にすると、採用担当者から「この企業に本当に入りたいのか」と疑われる可能性があります。
特記事項は任意欄ではありますが、何も記載がないことで、熱意や本気度が感じられないと受け取られてしまうことがあるでしょう。
たとえ書く内容が少ししか思い浮かばなくても、「勤務地の希望」や「引越し予定」など、企業に伝えておきたい情報を丁寧にまとめて記載することが大切です。
そうすることで、誠実に向き合っている姿勢を示せます。採用の可否に直結する要素ではありませんが、小さな心配りが好印象につながります。
② 自己管理能力を疑われるから
履歴書は、単なる情報の羅列ではなく、あなたの仕事に対する姿勢や意識を映す鏡のような存在です。特記事項欄が空白だと、「細部まで目が行き届かない人なのではないか」と思われるおそれがあります。
こうした判断は、自己管理力の低さにつながってしまいかねません。
たとえ書くべき情報が多くなくても、「特記すべき事項はありませんが、ご不明な点は面接時にお答えいたします」といった記述を加えるだけで、真剣な態度が伝わります。
限られたスペースでも、記入するという行動そのものがポジティブな評価につながると考えておきましょう。
③ 書き忘れたと判断されて注意力を疑われるから
履歴書全体が丁寧に書かれていても、特記事項欄が空いているだけで「うっかり書き忘れたのでは」と思われることがあります。
採用担当者は書類全体の完成度から、その人の注意力や丁寧さを読み取ることが多いため、空欄があるとマイナス評価につながりかねません。
履歴書は提出前に見直すことが基本ですが、特記事項のような自由記述欄は見落としがちです。
細部にまで気を配る力をアピールするためにも、空欄はなるべく作らず、補足できる内容を記載しておくのが安心でしょう。
④ 履歴書に空欄があると見栄えが悪くなるから
履歴書は内容だけでなく、見た目の印象も評価に影響します。特記事項欄が空白だと、書類全体が間延びしたように感じられたり、「仕上がっていない」という印象を与えたりすることがあります。
たとえば、文頭が揃っていなかったり、文字数のバランスが悪かったりする場合も注意が必要です。
短くても1〜2文程度の情報を記載しておくことで、全体の見栄えが整い、きちんと仕上げた印象を与えることができます。
応募先企業に対する誠実さや真面目さを伝えるチャンスにもなるため、空欄を残さず、見た目にも気を配ることが大切です。
履歴書の特記事項に書くべき内容

履歴書の特記事項には、採用担当者が見落としやすいあなたの状況や希望を補足できる情報を書くことが求められます。選考をスムーズに進めるためにも、必要な内容を明確に伝えることが大切です。
- 引越しや転居の予定があることを伝える
- 希望する勤務地や職種を補足する
- 健康状態や持病など企業に伝えるべき事項を記載する
- 勤務条件や配慮してほしい事情を簡潔に記載する
① 引越しや転居の予定があることを伝える
就職を機に引越しを予定していたり、すでに転居が決まっている場合は、その旨を特記事項に記載するようにしましょう。
特に勤務地に影響が出る可能性があるなら、企業があらかじめ状況を理解できるため、誤解や不安を防ぎやすくなるのです。
たとえば、「現在は実家暮らしですが、内定後に勤務先近くへ転居予定」と書いておけば、通勤への配慮も伝わります。
何も伝えないままだと「勤務地に通えないのでは」と懸念を持たれるおそれもあるでしょう。いつ・どのエリアに引っ越す予定かなど、可能な範囲で具体的に書くことが信頼感につながります。
必要な情報は先に出しておくほうが、結果的に円滑な採用につながるはずです。
② 希望する勤務地や職種を補足する
応募の段階では伝えきれなかった希望がある場合、特記事項で補足しておくと良いでしょう。
たとえば「可能であれば地元での勤務を希望」「全国転勤に対応可能」といった一文を加えるだけでも、配属の参考になります。
特記事項はあくまでも「補足」であり、希望を強く主張する場ではありません。柔らかい言い回しで伝えることで、企業側の印象も変わってきます。
「できれば」「相談のうえ」などの表現を交えると、バランスの取れたアピールになるでしょう。
こうした小さな補足が、入社後の配属や働き方に影響することもあるため、遠慮せず記載しておくことをおすすめします。
③ 健康状態や持病など企業に伝えるべき事項を記載する
健康面に配慮が必要な事情がある場合、特記事項に記載しておくことで安心して働ける環境づくりにつながります。
たとえば「月に1回の通院が必要」など、業務に影響が出る可能性がある内容は早めに共有したほうが良いでしょう。
「持病があると不利になるのでは」と心配する声もありますが、正直に伝えておいたほうが企業の理解を得やすくなります。
特に、支障がない範囲で働ける状況であれば、「現在は安定しており業務に問題はありません」と補足すると安心感を与えられるでしょう。
採用後のトラブルを防ぐためにも、無理のない範囲でオープンに伝える姿勢が大切です。
④ 勤務条件や配慮してほしい事情を簡潔に記載する
特別な事情があり、勤務時間や出勤日数などに一定の配慮が必要な場合は、あらかじめ特記事項に簡潔に記載しておきましょう。
たとえば「家族の介護のため、土日の出勤が難しい」「通勤時間の制約があり、時差出勤を希望」など、具体的な事情と要望をセットで書くことで、企業側も対応を検討しやすくなります。
ただし、強い主張にならないよう注意してください。「相談させていただきたい」など、協調的な姿勢を見せると印象が良くなります。
入社後にトラブルを避ける意味でも、選考の段階から率直に伝えることが信頼を築く第一歩になるでしょう。
履歴書の特記事項に書かないほうがいい内容

特記事項欄は自由に書けるスペースですが、何を書いてもよいわけではありません。内容によっては、採用担当者に悪い印象を与えてしまうこともあるのです。
ここでは、特記事項に書かないほうがよい内容を5つ紹介します。
- 「特になし」は書かない
- 給与や待遇面の希望は書かない
- 複数の希望条件を詰め込みすぎない
- 志望動機や自己PRは書かない
- 一方的な要求や無理な要望はしない
① 「特になし」は書かない
「特になし」という記載は、手を抜いているような印象を与える恐れがあります。特記事項欄が空欄の場合と同じく、志望度が低いのではないかと思われてしまうことも。
たとえ特別な事情がなかったとしても、何らかの姿勢を示すことは大切です。
たとえば、「現時点では特記すべき事項はございませんが、業務に必要な情報があれば面接時にお伝えいたします」と記載するだけでも、丁寧で前向きな印象になります。
企業は応募者の記述から誠実さや配慮を読み取っていますので、空欄や「特になし」ではなく、気遣いのある一文を添えることが望ましいでしょう。
② 給与や待遇面の希望は書かない
履歴書に給与や待遇の希望を書くのは避けたほうが無難です。
こうした条件は、面接や入社後の説明で話し合うのが一般的であり、書類段階で明記することで「条件ばかりを重視している人」と受け取られるリスクがあります。
また、他の応募者と比べて柔軟性に欠けると見なされてしまう可能性もあるのです。たとえ希望があったとしても、初期の段階では自己紹介や適性に関する内容に重点を置き、条件面の話題は控えるのが安全。
記載したい場合は、「面接の際にご相談させていただければ幸いです」といった柔らかい表現にとどめましょう。
③ 複数の希望条件を詰め込みすぎない
勤務地・勤務時間・配属先・転勤可否など、希望が複数ある場合でも、履歴書の特記事項にすべて盛り込むのは避けたほうがよいです。
あれもこれもと書いてしまうと、「わがまま」「協調性がない」という印象を与えることになりかねません。本当に伝えるべき条件がある場合は、1〜2点に絞って簡潔にまとめるよう意識しましょう。
たとえば、「家庭の都合により関西圏での勤務を希望します」とだけ記載し、その理由や背景は面接で補足する形にすれば、印象を損なわずに希望を伝えることができます。主張よりも配慮の姿勢が大切です。
④ 志望動機や自己PRは書かない
特記事項欄に志望動機や自己PRを書いてしまうのは避けるべきです。これらはそれぞれ専用の欄が設けられており、重複すると構成が雑に見えてしまいます。
全体のバランスや文脈の流れも崩れるため、評価が下がってしまう可能性もあるでしょう。特記事項はあくまで補足情報を書く場所です。
志望動機の補足や、具体的な希望条件、配慮してほしい事情などを書くことで、他の項目を補完する役割を果たします。
自己PRは自己PR欄に、特記事項はあくまで別枠として、役割を分けて書くことが大切です。
⑤ 一方的な要求や無理な要望はしない
「必ず土日は休みにしてほしい」「○○支店以外では働きたくありません」など、強い表現で要望を伝えるのは避けましょう。
応募書類の時点でそのような断定的な主張があると、企業側は「この人とは柔軟な話し合いができなさそう」と感じる可能性があります。希望があること自体は問題ありませんが、その伝え方が重要です。
「できれば」「可能であれば」といった柔らかい言い回しを使うことで、希望を示しつつ、協調性や柔軟性も同時にアピールできます。採用担当者が配慮しやすいよう、書き方にも気を配りましょう。
履歴書の特記事項をアピールに繋げる方法

履歴書の特記事項は、単なる補足欄ではなく、自分の意欲や理解度を企業に伝えるチャンスでもあります。伝え方を工夫すれば、他の就活生との差別化にもつながるでしょう。
- 他の欄で書ききれなかったことを補足する
- 取得予定資格など今後の取り組みを記載する
- 企業への質問や確認事項を簡潔に伝える
- 企業理解を深めた上での希望を伝える
① 他の欄で書ききれなかったことを補足する
自己PRや志望動機では収まりきらなかった経験や考えがある場合、特記事項で補足しておくと印象が良くなります。
たとえば「サークルでリーダーを務めた際に工夫したこと」など、文字数の都合で省いた内容を簡潔に伝えることで、伝えきれなかった強みを補えるでしょう。
ただし、同じ内容を繰り返すと読み手に負担をかけてしまいます。補完の役割を意識しながら、他の欄と重複しない内容を選ぶようにしてください。
限られたスペースだからこそ、余白を埋めるのではなく、伝えるべき内容を選ぶ視点が求められます。
② 取得予定資格など今後の取り組みを記載する
今後の計画として取り組んでいる資格や学習内容を記載すると、成長意欲が伝わります。
「TOEICを○月に受験予定」「簿記3級の取得に向けて勉強中」といった具体的な情報を加えておくと、努力の方向性が見えるでしょう。
まだ資格を取得していなくても構いません。目標に向かって行動していること自体が評価される材料になります。ただし、曖昧な表現は避け、客観的な情報をもとに記載してください。
たとえ結果が出ていなくても、「着実に進めている姿勢」は十分アピールにつながります。
③ 企業への質問や確認事項を簡潔に伝える
応募先の企業に対して気になる点がある場合、選考に関係する内容であれば特記事項で触れることも可能です。
たとえば「配属先はどのように決定されるのでしょうか」といった質問なら、応募への真剣さが伝わるでしょう。ただし、質問は1つに絞り、簡潔にまとめてください。
「選考のご負担にならない範囲でご教示いただければ幸いです」と添えると、丁寧さが伝わります。
あくまで補足としての記載なので、基本的な情報は事前に調べたうえで、どうしても確認したい内容にとどめておきましょう。
④ 企業理解を深めた上での希望を伝える
企業研究を通して得た理解や共感をもとに、自分の希望を伝えることもできます。「○○事業に関心があり、将来的にはその分野に携わりたいと考えています」など、具体性があると伝わりやすいです。
「貴社に興味があります」だけでは意欲が伝わりにくいため、どの部分に魅力を感じたかを明確にしてください。企業とのマッチ度を示すうえでも、効果的な方法といえるでしょう。
なお、希望の伝え方には注意が必要です。あくまで「相談のうえで決めたい」という姿勢を見せると、誠実な印象になります。
履歴書の特記事項の例文

「何を書けばいいのかわからない」「表現が不安で手が止まる」と感じている方も多いのではないでしょうか。ここでは、実際に使える特記事項の例文をテーマ別に紹介します。
どんな内容をどう書けばよいのかをイメージしやすくなりますので、参考にしてください。
「ESの書き方が分からない…多すぎるESの提出期限に追われている…」と悩んでいませんか?
就活で初めてエントリーシート(ES)を作成し、分からないことも多いし、提出すべきESも多くて困りますよね。その場合は、就活マガジンが提供しているES自動作成サービスである「AI ES」を使って就活を効率化!
ES作成に困りやすい【志望動機・自己PR・ガクチカ・長所・短所】の作成がLINE登録で何度でも作成できます。1つのテーマに約3~5分ほどで作成が完了するので、気になる方はまずはLINE登録してみてくださいね。
①資格取得予定を記載する場合の例文
ここでは、現在取得を目指している資格を履歴書の特記事項に記載する場合の例文を紹介します。
就活に直接関係があるかどうかにかかわらず、前向きな姿勢や努力している過程をしっかり伝えることが大切です。
《例文》
現在、日商簿記2級の資格取得に向けて勉強を進めています。大学での講義を通じて会計や財務に関心を持ち、将来のキャリアに役立てたいと考えるようになりました。 授業のほかにも独学で問題集を解きながら、来月の試験合格を目指しています。実務経験はまだありませんが、基礎的な知識を身につけた上で、入社後に業務へ活かしていきたいと考えております。 |
《解説》
努力の過程や意欲を簡潔にまとめることがポイントです。試験の予定時期や、資格を取得しようとした理由も明記すると、より説得力が増します。
②勤務地の希望を記載する場合の例文
ここでは、勤務地に希望がある場合の特記事項の記載例を紹介します。希望を伝える際は、理由とあわせて書くことで、配慮してもらいやすくなるでしょう。
《例文》
貴社の全国拠点の中では、関西エリアでの勤務希望です。大学時代を大阪で過ごしたことから、地元企業や地域文化への理解も深く、働くうえでの環境にもなじみがあります。 また、家族が関西に住んでいるため、通勤や生活の基盤が整っている点も理由のひとつです。 ただし、配属については会社の方針を優先いたしますので、必要があれば他エリアでの勤務にも柔軟に対応いたします。 |
《解説》
希望を書くときは、一方的な主張にせず「理由+柔軟な姿勢」をセットで伝えるのがコツです。地域への理解や生活基盤などの要素も含めると説得力が増します。
③持病や通院歴を記載する場合の例文
ここでは、持病や通院歴がある場合に、安心して働ける環境を希望する意図を伝える例文を紹介します。配慮を求める際は、業務への影響が少ないことも明確にしましょう。
《例文》
現在、月に一度の通院が必要な持病がありますが、日常生活や学業には問題なく支障もありません。大学2年の頃に診断を受け、医師の指導のもと安定した状態を保っております。 勤務においても、定期的な通院以外に特別な配慮は必要ありません。ご迷惑をおかけすることのないよう、スケジュール管理と自己管理を徹底し、責任を持って業務に取り組む所存です。 面接などで詳しいご説明が必要な場合には、どうぞお知らせください。 |
《解説》
病気の内容を詳細に書く必要はありません。支障がないこと・配慮が必要な点を簡潔に伝え、前向きな姿勢を添えることがポイントです。
④引越しの予定を記載する場合の例文
ここでは、就職にともなう引越し予定がある場合の記載例を紹介します。引越しの意向があることを事前に伝えておくと、企業側も配属や勤務開始日の調整がしやすくなるでしょう。
《例文》
現在、大学卒業後の4月上旬を目途に、就職先のエリアへ引越しを予定しております。現在は実家のある福岡に在住しておりますが、勤務地にあわせて柔軟に住居を移す準備を進めているところです。 生活環境の整備も含め、早めの引越しを行うことで、入社後に集中して業務へ取り組めるよう備えております。なお、引越し先の詳細については、内定後の配属地に応じて確定する予定です。 |
《解説》
引越し予定は「時期」「現在地」「意欲」の3点をおさえて伝えましょう。あらかじめ伝えておくことで、企業とのすれ違いを防ぐことができます。
⑤自己PR欄で書ききれなかった内容を補足を記載する場合の例文
ここでは、自己PR欄に入りきらなかった補足情報を特記事項に記載するパターンの例文を紹介します。
限られたスペースでは伝えきれない意欲や経験を補足することで、評価につながる可能性があるでしょう。
《例文》
自己PR欄では触れきれなかったのですが、大学1年生から続けている学外ボランティア活動についてもご紹介させていただきます。 地域の清掃活動や子ども食堂のサポートを通じて、年齢や立場の異なる人たちと関わる経験を積みました。 チームで協力しながら行動することの大切さや、人のために動く喜びを実感し、それが将来も社会に貢献したいという思いにつながっているのです。 この経験で得た人との向き合い方や行動力を、入社後も活かしていきたいと考えております。 |
《解説》
本来の欄に入りきらなかった具体的な経験を、簡潔に補足すると効果的です。関連性があるエピソードを選び、成長や意欲が伝わるよう意識しましょう。
履歴書の特記事項を記入する際の注意点

特記事項欄は自由に記入できる反面、書き方を間違えると評価を下げてしまうおそれがあります。伝えるべきことを適切にまとめることで、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。
ここでは、特記事項を書く際に注意したい4つのポイントを紹介します。
- 内容は簡潔にまとめる
- 自己PR欄と内容が重複しないようにする
- 希望が通るとは限らない前提で書く
- 丁寧な言葉遣いや誤字脱字に注意する
① 内容は簡潔にまとめる
特記事項の内容は、できるだけ短く簡潔にまとめることが重要です。企業の採用担当者は多くの履歴書に目を通すため、冗長な文章や回りくどい表現は読みにくく感じられる可能性があります。
伝えたい内容は明確にし、1〜2文でしっかり伝えられるように意識しましょう。また、簡潔に書くということは、余計な説明を省きつつ、必要な情報をしっかり盛り込むということです。
たとえば「引越しの予定があります」とだけ書くのではなく、「入社に向けて引越しを予定しており、準備は進めております」と書くことで、意欲も同時に伝えることができます。
文章の長さより、内容の濃さが評価されるでしょう。
② 自己PR欄と内容が重複しないようにする
特記事項と自己PR欄の内容が重なってしまうと、読み手にとっては「同じ話を繰り返している」という印象を与えてしまいます。
応募書類全体の印象として、構成力や整理力に欠けると見なされることもあるため、しっかり使い分けることが必要です。
自己PRでは、自分の強みや経験を中心にアピールし、特記事項では、補足情報や勤務条件、配慮してほしい事情などを記載するのが一般的です。
たとえば、「リーダー経験がある」と自己PRに書いた場合、その具体的なプロジェクトの補足を特記事項に記載するのは有効。
ただし内容が重複しないように配慮しながら、別角度から魅力を伝える工夫が求められます。
③ 希望が通るとは限らない前提で書く
履歴書の特記事項欄に希望条件を書く際には、その希望が必ずしも通るとは限らないことを前提に、書き方を工夫することが求められます。
「○○は絶対に無理です」といった断定的な表現は避けましょう。企業側から「柔軟性がない」と見られてしまう可能性があるからです。
たとえば、「転勤は避けたい」場合でも、「可能であれば地元での勤務を希望します」といった柔らかい表現に変えることで、希望を伝えつつ、会社の方針への配慮も示すことができます。
また、「家庭の事情により○○地域を希望しますが、業務上の都合があれば柔軟に対応いたします」と記載すれば、相手に好印象を与えることができるでしょう。希望と配慮のバランスが大切です。
④ 丁寧な言葉遣いや誤字脱字に注意する
履歴書全体にいえることですが、特記事項欄においても、言葉遣いや誤字脱字には十分に注意する必要があります。
せっかくの良い内容でも、表記のミスや誤った敬語があるだけで、細かいところに気が配れない人という評価を受けてしまうことがあるでしょう。
文章を完成させたら、必ず読み直しを行いましょう。声に出して読むことで不自然な言い回しや打ち間違いにも気づきやすくなります。不安なときは、第三者に読んでもらうのも効果的です。
また、丁寧語や謙譲語、尊敬語の区別が適切に使われているかも確認しておくと安心。細部まで丁寧に仕上げる姿勢が、信頼感につながります。
履歴書の特記事項は正しく記載できるように方法を知っておこう!

履歴書の特記事項は、採用担当者に自分の状況や考えを正しく伝えるための重要な項目です。
空欄にすると志望度や注意力に疑問を持たれかねず、逆に適切に活用すれば他の就活生との差別化が図れるでしょう。
引越し予定や勤務地の希望、健康上の事情などはここで丁寧に補足しておくと、企業側も安心して選考を進められます。
また、希望を書く際は一方的な要望や待遇に関する記載は避け、丁寧な言葉遣いと簡潔さを心がけてください。履歴書の特記事項は、ただの補足ではなく、伝える力と配慮をアピールできる貴重なスペースです。
空欄にせず、好印象を与えられる履歴書になるように意識して活用していきましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。