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【就活生向け】履歴書で使う証明写真の準備法を解説|撮り方・服装・表情まで解説

「履歴書の証明写真って、どこで撮ればいいんだろう?」就活において、履歴書の証明写真は単なる一枚の写真ではなく、第一印象を大きく左右する重要な要素です。

企業の採用担当者は、写真を通じて応募者の本気度や人柄、雰囲気をチェックしています。

そこで本記事では、就活用履歴書の証明写真を撮る際のポイントを、撮影方法から服装、表情に至るまで詳しく解説します。完璧な写真を準備して、就職活動を有利に進めましょう!

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目次

就活の履歴書の証明写真が重要な理由

履歴書に貼る証明写真は、単なる顔の確認のためだけではありません。就職活動において第一印象を大きく左右し、選考結果にも関わる大切な要素です。

多くの学生は意識していないかもしれませんが、写真のクオリティや見せ方次第で、書類選考の通過率が変わることもあります。

ここでは、就活写真が重視される理由を3つの観点からわかりやすく説明しています。

  1. 写真の完成度で「本気度」が伝わるため
  2. 就活写真は「自己PR」の一部と考えられているため
  3. 企業は「人柄」「雰囲気」を写真でチェックしているため

① 写真の完成度で「本気度」が伝わるため

就活用の証明写真は、学生の本気度を無言で伝える手段の1つです。

写真の明るさや清潔感、服装が整っているかどうかを見て、「この学生は就職活動にしっかり取り組んでいる」と感じ取る採用担当者も少なくありません。

一方で、雑に撮影された写真や髪型・服装が乱れているものからは、準備不足ややる気のなさが伝わってしまいます。その結果、書類の内容に関係なくマイナスの印象を持たれるケースもあるでしょう。

だからこそ、プロに依頼して撮影することや、身だしなみに気を配ることが大切です。写真への配慮が、志望度の高さや丁寧さとして評価されることもあります。

② 就活写真は「自己PR」の一部と考えられているため

証明写真は、文字では伝えきれない「あなたらしさ」を示す大切な手段です。企業は、表情や姿勢、清潔感などから、誠実さや雰囲気を無意識に判断しています。

つまり、就活写真は無言の自己紹介ともいえるでしょう。たとえば、姿勢がだらしなかったり無表情だったりすると、どれだけ履歴書の内容が充実していても、全体の印象が下がってしまいます。

反対に、明るく落ち着いた表情や、整った服装で写っていれば「この人に会ってみたい」と思わせられるでしょう。写真1枚が与える影響は、意外と大きいのです。

③ 企業は「人柄」「雰囲気」を写真でチェックしているため

履歴書写真は、単なる本人確認の手段ではなく、企業が応募者の人柄や雰囲気を感じ取るための手がかりにもなっています。

写真から伝わる清潔感や安心感、穏やかさといった印象は、職種によってはとても重視されるポイントです。

特に、接客や営業など第一印象が重要な仕事では、写真の印象が選考結果に影響する可能性もあるでしょう。実際、写真の雰囲気が自社のイメージと合わないという理由で、不採用となるケースもあります。

自分をどう見せたいかを考えながら、撮影に臨むことが大切です。履歴書の写真は、言葉以上にあなたを語る「もうひとつの自己表現」だと認識しておきましょう。

履歴書の証明写真はどこで撮る?

就活用の履歴書に貼る証明写真は、撮影場所によって仕上がりや印象が大きく変わります。特に「スタジオ」「スピード写真」「自宅撮影」の3つは、それぞれ特徴が異なっています。

費用や手軽さだけで選ばず、自分に合った方法を見極めることが大切です。ここでは、3つの選択肢を比較しながら、選び方のポイントを紹介します。

  1. 写真スタジオ
  2. スピード写真機
  3. 自宅撮影

① 写真スタジオ

証明写真の仕上がりを重視するなら、写真スタジオでの撮影がおすすめです。プロのカメラマンが姿勢や表情を細かくチェックしてくれるため、自然で好印象な写真に仕上がります

照明や背景の調整、画像の修正もおこなってくれるスタジオも多く、清潔感のある1枚を残せるでしょう。ただし、費用はやや高めで、事前に予約が必要な場合もあります。

とはいえ、就活のスタート時に1回しっかり撮っておけば、複数の企業に使い回すことができ、効率的です。自分をよく見せたいと考えている方にとって、十分に価値のある選択肢といえるでしょう。

② スピード写真機

スピード写真機は、コストを抑えたい人や急ぎで必要な人に向いています。駅構内やショッピングモールに設置されていることが多く、予約も不要で気軽に撮れるのが魅力です。

最近の機種には補正機能や背景変更機能なども搭載され、以前よりも品質が向上しています。

ただし、姿勢やカメラの位置を自分で調整する必要があるため、慣れていないと不自然な仕上がりになることもあります。

撮影前には身だしなみを整え、何度か撮り直す余裕を持って挑むのが良いでしょう。できれば、なるべく新しい機種を選んで使ってください。

③ 自宅撮影

スマートフォンやデジタルカメラを使えば、自宅でも証明写真を撮影できます。撮り直しが何度でもでき、費用もかかりません

光の当て方や背景を工夫すれば、納得のいく1枚に仕上がる可能性もあるでしょう。しかし、自宅撮影にはいくつかの注意点があります。

照明が暗すぎたり背景に生活感が出てしまったりすると、印象が悪くなります。また、加工アプリの使いすぎも不自然な写真になる原因です。

データとして提出する際は、画質やサイズをしっかり確認したうえで、できれば第三者の目で仕上がりをチェックしてもらうことをおすすめします。

履歴書に使う証明写真のスタジオ・写真館の選び方

就活用の履歴書写真を撮るなら、スタジオや写真館の利用を検討する方も多いでしょう。ただし、どこで撮っても同じとは限りません。

料金やサービス内容、利用者の声などをしっかり確認することで、自分に合った場所を見つけやすくなります。ここでは、選ぶ際に注目すべき5つのポイントを紹介しましょう。

  1. 料金やプランを比較して選ぶ
  2. 人気の証明写真スタジオを選ぶ
  3. 口コミや評判を参考にして選ぶ
  4. 撮影後のデータ提供や修正サービスの有無で選ぶ
  5. 就活生向けの特典や割引があるところを選ぶ

① 料金やプランを比較して選ぶ

証明写真スタジオの料金やパッケージは、場所によってかなり異なります。

基本料金が安く見えても、焼き増しやデータ提供が別料金になっているケースもあるため、トータルでいくらかかるのかを確認してください。

就活では複数の企業に写真を提出することが多いため、焼き増しのしやすさやデータ保存期間なども見逃せません。

安さだけで選ばず、自分の就活スタイルに合ったサービス内容かどうかもチェックしましょう。

② 人気の証明写真スタジオを選ぶ

就活生から人気のあるスタジオには、仕上がりの質が高い、撮影がスムーズ、カメラマンの対応が丁寧といった理由があります。

経験豊富なスタッフが在籍している場合も多く、安心して任せられるはずです。特に、就活写真に特化したスタジオでは、姿勢や表情のアドバイスも受けられます。

自分らしい表情を引き出してくれる点も魅力でしょう。混みやすいため、利用を考えているなら早めの予約をおすすめします。

③ 口コミや評判を参考にして選ぶ

スタジオ選びでは、実際に利用した人の口コミや評価を確認することも重要です。スタッフの対応や撮影時のアドバイス、仕上がりまでの時間など、公式サイトではわからない情報を得られます。

ただし、個人の感じ方には差があるため、ひとつの口コミだけで判断するのは避けましょう。GoogleマップやSNS、就活情報サイトなど、複数の情報源を照らし合わせて参考にしてください

④ 撮影後のデータ提供や修正サービスの有無で選ぶ

Web履歴書が主流になってきた今、データで証明写真を提出するケースも増えています。そのため、データ提供があるかどうかは確認しておくべきポイントです。

また、肌の補正や明るさ調整といった軽微な修正サービスが付いているスタジオもあります。自然な仕上がりになるよう配慮してくれるかも含めて、内容を確認しましょう。

過度な加工はかえって印象を損なうこともあるので、注意が必要です。

⑤ 就活生向けの特典や割引があるところを選ぶ

多くのスタジオでは、就活生限定の割引やサービスを用意しています。

焼き増し無料、複数カットからの選択、データの長期保管など、うまく活用すればコストを抑えながら質の高い写真を手に入るでしょう。

特に、大学周辺や就活イベントと提携しているスタジオでは、お得なキャンペーンが実施されていることもあります。

条件やサービス内容を比較しながら、自分にとってメリットのあるスタジオを見つけてください。

急ぎで履歴書の証明写真が必要!スピード写真機を使う場合コツ

急いで履歴書用の証明写真が必要なとき、スピード写真機は便利な選択肢です。ただし、ちょっとした工夫を怠ると印象が悪くなる可能性もあります。

ここでは、スピード写真機で少しでも良い写真を撮るためのポイントを5つ紹介しています。

  1. 姿勢の位置を正しく合わせる
  2. 髪型や表情を鏡でチェックする
  3. 複数回撮影してベストな1枚を選ぶ工夫をする
  4. スピード写真機の補正機能を活用する
  5. できるだけ新しい機種の写真機を使う

① 姿勢の位置を正しく合わせる

スピード写真機では、カメラの高さや角度を自分で調整できないため、座る位置や姿勢が非常に重要です。

目線が下がっていたり、顔が画面の中心からずれていたりすると、全体のバランスが悪くなり、不自然な印象を与える原因になります。

椅子の高さは調節できることが多いため、座る前に必ず確認し、背筋を伸ばしましょう。また、ガイドラインに顔がきちんと収まっているかも要チェックです。

撮影の直前には一呼吸おいて静止し、落ち着いてシャッターに臨むことで、より整った仕上がりが期待できます。

② 髪型や表情を鏡でチェックする

多くのスピード写真機には、小さな鏡が設置されており、撮影前の最終チェックに役立ちます。この鏡を使って、髪型が整っているか、前髪が目にかかっていないかを確認しましょう。

無造作な寝ぐせや乱れた髪は、清潔感を損なう原因です。特に前髪や横髪が顔を隠してしまうと、印象が暗く見えてしまう可能性もあります。

また、表情が硬すぎると堅苦しく見えるので、軽く口角を上げるよう意識して、自然な笑顔を心がけてください。たった数秒の確認で、写真の印象が大きく変わることもあります。

③ 複数回撮影してベストな1枚を選ぶ工夫をする

最近のスピード写真機の多くには、複数枚撮影してその中から好みの1枚を選べる機能が備わっています。

時間やお金を節約しようと1回で済ませるのではなく、少し余裕を持って複数のカットを撮影することをおすすめします。

特に表情や姿勢、髪型の見え方は、1枚ごとにわずかに異なるため、比較して選ぶことで納得のいく仕上がりになるでしょう。

また、気に入ったものがなければ、もう一度撮り直すことも検討してください。繰り返すことで、緊張もほぐれ、自然体に近い表情が出やすくなります

④ スピード写真機の補正機能を活用する

最新の機種には、肌の明るさを調整する美肌モードや、顔まわりの影を抑える補正機能、さらには背景色の変更機能まで搭載されていることがあります。

これらを上手に活用すれば、清潔感や明るい印象を演出できるでしょう。

ただし、あまりに補正を強くかけすぎると、顔色が不自然になったり、実物とかけ離れた写真になってしまったりすることもあるので注意が必要です。

あくまでも「自然な見え方」を意識して設定を選び、自分らしさが伝わる写真に仕上げてください。

⑤ できるだけ新しい機種の写真機を使う

スピード写真機といっても、その性能は機種によって大きく異なります。古い機種では照明が暗く、肌の色が沈んで見えることもあるため、最新機種を選ぶことがより良い仕上がりへの第一歩です。

駅や商業施設などには複数の写真機が並んで設置されていることもあるため、可能であれば新型機種の案内パネルや機械の外観をチェックしてから使用するようにしましょう。

より明るく鮮明な画質の写真が手に入り、自信を持って履歴書に貼れる1枚になります

自宅で履歴書用の証明写真を撮る際に気をつけること

自宅で証明写真を撮る場合でも、工夫次第で就活にふさわしい1枚を用意できるでしょう。ただし、明るさやカメラの位置、データの扱い方など、気をつけたいポイントも多くあります。

ここでは、印象の良い仕上がりにするための5つの注意点を紹介しています。

  1. 自然光やライトを使って明るい写真に仕上げる
  2. スマホやデジカメは高解像度設定で撮影する
  3. カメラの高さは目線に合わせて固定する
  4. アプリやソフトでの過度な加工は避ける
  5. 余白・トリミングに注意して適切なサイズで保存する

① 自然光やライトを使って明るい写真に仕上げる

写真の明るさは、第一印象に直結します。やわらかい自然光が入る窓際で撮影すれば、肌の色も自然に見えて清潔感が伝わりやすくなります。直射日光は避け、朝や夕方の光を活用すると良いでしょう。

曇りの日や夜間は、LEDライトやリングライトを使って明るさを補ってください。部屋の照明だけでは十分でない場合があるため、事前の確認も忘れないようにしましょう。

② スマホやデジカメは高解像度設定で撮影する

画質が悪いと、どれだけ身だしなみを整えていても雑な印象になりかねません。使用するカメラの設定を「高画質」または「最大解像度」に変更してから撮影するのがおすすめです。

高画質で撮っておけば、後からトリミングしても画質が劣化しにくく、Web提出にも対応しやすくなります。保存する際は、ファイル形式もJPEGかPNGにしておきましょう

③ カメラの高さは目線に合わせて固定する

自然な印象を与えるためには、カメラが顔の正面に来るように固定することが大切です。スマホを使う場合は三脚やスタンドを活用し、高さが足りないときは本などで調整してください。

カメラ位置が高すぎたり低すぎたりすると、顔の角度が不自然に見える原因になります。画面で構図を確認しながら、位置をしっかり合わせてから撮影に臨みましょう

④ アプリやソフトでの過度な加工は避ける

撮影後の加工は、最低限にとどめることが基本です。肌のトーン調整や明るさの補正は構いませんが、輪郭を変えたり目を大きくしたりすると、実物とのギャップが出てしまいます。

採用担当者に違和感を与える写真は、マイナスに働く恐れも。自然な見た目を維持した状態で、全体の印象が整っているかを確認して保存してください。

⑤ 余白・トリミングに注意して適切なサイズで保存する

撮影した写真は、履歴書の証明写真サイズになるようトリミングが必要です。一般的には縦40mm×横30mmが標準。顔の位置が中央に来るように調整し、頭上に少し余白を残すと安定した構図になります。

保存形式はJPEGやPNGに設定し、画像の解像度や容量にも注意しましょう。トリミング後は印象が変わっていないかも必ず確認してください。

Webの履歴書に使う証明写真データの準備方法

Webでの履歴書提出が当たり前になった今、証明写真もデータで用意する必要があります。ただし、形式やサイズを誤ると、印象が悪くなったり提出できなかったりすることも。

ここでは、見栄えよく正しく提出するために確認しておきたい5つのポイントを紹介します。

  1. 証明写真データの推奨サイズと解像度を確認する
  2. 証明写真スタジオ・写真館でデータをもらう
  3. スピード写真機でデータを取得する
  4. ファイル形式はJPEGまたはPNGにする
  5. 提出前にプレビューで見栄えを必ず確認する

① 証明写真データの推奨サイズと解像度を確認する

Web履歴書で提出する証明写真は、画質とサイズのバランスがとても重要です。多くの場合、縦40mm×横30mm相当の比率で、解像度は300dpi以上が推奨されています。

これより低いと、画像がぼやけて見えたり、顔の輪郭がはっきりしなかったりして、採用担当者に与える印象がマイナスになってしまう可能性があります。

また、企業や採用サイトによっては、独自のサイズ指定があることも珍しくありません。必ず応募要項に記載された条件を確認し、指示がある場合はそれに合わせて写真データを調整しましょう。

万が一サイズが合わないと、システム上でアップロードができない場合もあります。

② 証明写真スタジオ・写真館でデータをもらう

プロによる撮影を希望する場合は、証明写真スタジオや写真館の「データ提供プラン」を活用すると便利です。

撮影後にUSBメモリやスマホへの転送、クラウド経由など、さまざまな形でデータを受け取れるオプションが用意されています。

プロの技術で撮影された写真はライティングや構図が安定しており、補正処理も自然で清潔感のある仕上がりになりますよ。

事前に「どんな形式でデータをもらえるか」「何日間ダウンロード可能か」など、提供条件をチェックしておくと安心です。

履歴書以外にも、エントリーシートやWeb面接用プロフィールなどに活用できるメリットもあります。

③ スピード写真機でデータを取得する

スピード写真機も、対応機種を選べばデータ取得が可能です。

最近では、撮影後に発行されるQRコードをスマホで読み取って写真をダウンロードしたり、専用アプリ経由でクラウドに保存したりといった方法が主流。

ただし、データが取得できる期間が24〜72時間程度に制限されていることも多く、放置していると再取得できなくなる場合も。利用前に、機種の仕様や保存期間を確認しておきましょう。

また、スピード写真で撮影する場合は、照明やカメラ位置の調整を入念に行い、納得のいく写真を撮影してからデータを取得するようにしましょう。

④ ファイル形式はJPEGまたはPNGにする

Web上で証明写真を提出する場合、多くの企業が対応しているのはJPEGまたはPNG形式の画像ファイルです。

これらは画像の品質とファイルサイズのバランスが良く、ほとんどの採用管理システムで正常に表示されます。

一方、TIFFやPDFなどの形式は対応していない場合があり、アップロードできなかったり、見た目が崩れたりする原因になるため避けたほうが無難です。

また、ファイル名も重要です。企業に提出する以上、「resume_photo.jpg」や「shimei_photo2025.png」など、内容が明確で、誰の写真なのか一目で分かる名前にしておくと管理しやすくなります

⑤ 提出前にプレビューで見栄えを必ず確認する

証明写真のデータが完成したら、履歴書や応募フォームに貼り付けた状態で、必ず一度プレビュー表示を確認してください。

顔が中央に配置されているか、背景にムラやノイズがないか、画像がぼやけていないかといった点を丁寧にチェックすることが大切です。

特にスマホで自撮りした写真は、表示環境によって見え方が変わることもあるため注意が必要でしょう。

確認後に少しでも違和感がある場合は、無理にそのまま使わず、撮り直しやトリミングの調整を検討してください。見栄えの良さが第一印象を大きく左右するため、最後のひと手間を惜しまないようにしましょう。

履歴書の証明写真の基本ルール

履歴書に貼る証明写真には、見た目だけでなく形式やマナーに関する基本ルールがあります。企業に好印象を与えるためにも、形式的な要件をしっかり満たしておくことが大切です。

ここでは、履歴書提出前に必ず確認しておきたい4つの基本ルールを紹介します。

  1. 写真のサイズは縦4cm×横3cmに揃える
  2. 背景色は白・グレー・青を選ぶ
  3. 写真は3ヶ月以内に撮影したものを使用する
  4. 写真裏面に氏名を記入する

① 写真のサイズは縦4cm×横3cmに揃える

就活用履歴書に貼る証明写真のサイズは、縦40mm×横30mmが標準とされています。

この規定サイズであれば顔の輪郭や上半身がバランスよく収まり、採用担当者にも違和感なく受け取ってもらえるでしょう。

サイズが小さすぎたり、極端に大きかったりすると、顔がはみ出してしまったり、書類全体のバランスを崩してしまう原因にもなります。

特に自宅で撮影してプリントアウトする場合は、印刷時のサイズ設定に注意してください。

また、市販の履歴書セットや企業指定の応募用紙を使う際は、写真枠の寸法表記を確認し、それに合わせて裁断・貼付する必要があります。

② 背景色は白・グレー・青を選ぶ

証明写真の背景は、できるだけ落ち着いた色合いを選ぶことが大切です。

白・グレー・青のいずれかを使用すると、服装や肌の色とのコントラストがちょうどよくなり、全体的に明るく清潔感のある印象に仕上がります。

背景が濃い色だったり、カーテンや壁紙が映り込んでいたりするような写真は、就活用途にはふさわしくありません。

背景に模様や柄があると、本人の印象よりも背景のほうが目立ってしまう可能性もあります。

とくにスタジオでの撮影であれば背景色を選べることが多いため、何色を選べば自分が引き立つかを考えてみましょう。迷った場合は、無難な白を選ぶのがベストです。

③ 写真は3ヶ月以内に撮影したものを使用する

証明写真は、できるだけ最近撮影されたものを使うことが基本です。目安としては、撮影から3か月以内の写真を使用するのが望ましいとされています。

日数が経つと、髪型や顔つきが微妙に変化していたり、メガネや髪色などが現在と異なることがあります。

企業側としては、写真と面接で対面した際の印象が一致しているかも見ているため、古い写真を使うことで不自然に感じられるリスクも否めません。

大きな変化がなくても、就活本番の時期に合わせて撮り直しておいたほうが安心です。特にWeb応募や長期間の選考が続く場合は、写真が古くならないように気を配る必要があります

④ 写真裏面に氏名を記入する

証明写真は履歴書に貼り付けて提出しますが、のり付けが不十分だと移動中に剥がれてしまうこともあります

こうしたトラブルに備えるためにも、あらかじめ写真の裏面には自分のフルネームを記入しておきましょう。誰の写真かすぐに分かるようになり、企業側も混乱せずに対応できます。

名前を書く際は、にじみにくい油性ペンを使い、文字が裏面に透けたりしないよう気をつけてください。

筆圧が強すぎると表面に影響が出る場合もあるため、適度な力加減で丁寧に記入するのがポイントです。

履歴書を郵送する場合や、複数社に提出する場合には、こうした細やかな配慮が好印象につながる可能性もあります。

履歴書の証明写真に適した服装

履歴書の写真は、企業が最初にあなたを目にする場面です。見た目から与える印象は想像以上に大きく、服装によって評価が左右されることも。

ここでは、就活写真にふさわしい服装選びのポイントを4つ紹介しましょう。

  1. 就活スーツの色は黒・ネイビーを選ぶ
  2. シャツは無地の白で顔色を明るく見せる
  3. ネクタイ・アクセサリーはシンプルにする
  4. サイズの合った清潔な服を着用する

① 就活スーツの色は黒・ネイビーを選ぶ

就活写真におけるスーツの色は、黒やネイビーが基本です。これらの色はフォーマルかつ落ち着いた印象を与え、企業の採用担当者に対して真面目で誠実な印象を与えやすくなります

派手なカラーや柄物、明るすぎる色合いは避け、あくまで控えめで上品な印象に仕上がるものを選んでください。

また、スーツに汚れや毛玉がついていないかを事前にチェックすることも忘れずに。第一印象を左右する重要なポイントです。

② シャツは無地の白で顔色を明るく見せる

シャツは、シンプルな無地の白を選ぶのが基本です。白は清潔感を強調し、顔まわりを明るく見せてくれるため、全体の印象を引き締める効果があります。

チェック柄やストライプなどの装飾的なシャツは、カジュアルに見えがちで就活写真には不向きです。

また、シャツの襟がよれていたり、黄ばみがあると不衛生な印象を与えるため、着用前にはしっかりと確認してください。

アイロンをかけてピシッとした状態で着ると、見た目にも好印象を与えられるでしょう。

③ ネクタイ・アクセサリーはシンプルにする

ネクタイはスーツとの相性がよく、落ち着いた色合いのものを選びましょう。濃紺やエンジ系のネクタイに、控えめなストライプ柄などが好まれます

過度に鮮やかな色や派手なデザインは、写真全体の印象を損ねてしまう恐れがあります。

女性の場合は、ピアスやネックレスなどのアクセサリーも極力シンプルにし、小ぶりなものを1つだけにするなど、控えめな装いを意識してください。

飾りすぎず、あくまで清潔感と品のある印象を優先しましょう。

④ サイズの合った清潔な服を着用する

服のサイズが合っていないと、いくら良いスーツを着ていてもだらしなく見える原因になります。肩幅が合っているか、袖や裾の長さが適切かなど、細かな部分まで確認しておきましょう。

特に写真では全身が写るわけではないため、上半身のフィット感が強調されます。また、服にシワが寄っていないか、ホコリや汚れが付いていないかも必ずチェックしてください。

少しの気のゆるみが印象を大きく左右することがあるため、細部まで丁寧に準備することが大切です。

履歴書の証明写真を撮るときの身だしなみの注意点

履歴書の写真は見た目の印象を左右するだけでなく、就活への真剣さや丁寧さも表す重要な要素です。印象を良くするためには、細かい点まで配慮が必要でしょう。

ここでは、撮影時に気をつけたい身だしなみのポイントを紹介します。

  1. 髪型や髪色はナチュラルで整える
  2. 服装にシワやほこりがないかを確認する
  3. ナチュラルメイクで好印象を与える
  4. ヒゲや眉毛は清潔感が出るように整える

① 髪型や髪色はナチュラルで整える

髪型は、顔の表情や輪郭がきちんと見えるようにセットすることが大切です。前髪が目にかかっていると表情が暗く見えたり、視線が隠れてしまったりするため、目元をしっかり出すことを意識しましょう。

長めの髪は、まとめてすっきり見せることで印象が大きく変わります。また、髪色についても、明るすぎるカラーはカジュアルに見えがちなので控えましょう。

黒か暗めのブラウンなど、自然な色味で落ち着いた印象を与える髪色が無難です。美容院でのカットやカラーを済ませてから撮影に臨むのをおすすめします。

② 服装にシワやほこりがないかを確認する

就活写真では、服の状態も細かくチェックされます

どんなに高品質なスーツやシャツを着ていても、シワが寄っていたり、ホコリが付いていたりすると清潔感が損なわれ、だらしない印象になってしまうでしょう。

特に襟元や肩のあたりは写真に写りやすいので、重点的に確認してください。撮影の直前に姿見で全身をチェックし、必要に応じてアイロンや粘着ローラーで整えましょう。

細やかな配慮が、誠実な印象につながります。

③ ナチュラルメイクで好印象を与える

メイクは、濃すぎず自然な印象に仕上げることが基本です。

ファンデーションで肌のトーンを均一にし、顔色が明るく見えるよう調整したうえで、アイメイクやリップは控えめにするとバランスが良くなります。

派手なカラーやラメは避け、落ち着いた色味を使うのが就活メイクの基本です。写真は静止画で細部まで見られるため、肌の質感や色合いにも気を配りましょう。

ナチュラルながらも健康的な印象を与えることが、第一印象の良さを左右します。

④ ヒゲや眉毛は清潔感が出るように整える

男性の場合は、ヒゲの処理が重要です。朝剃ったつもりでも、撮影の時間帯によってはうっすらと青く見えることもあるため、電動シェーバーで仕上げるなど丁寧に対応してください。

剃り残しがないか、光の加減で影ができていないかなども鏡で確認しましょう。眉毛は性別を問わず整えておくと印象が引き締まり、清潔感が増します

ボサボサに伸びていたり、左右のバランスが悪かったりする場合は、撮影前にカットや整えを済ませておくと安心です。これらの小さな工夫が、信頼される印象につながります。

履歴書の証明写真で写りを良くするポイント

証明写真は、履歴書全体の印象を左右する大切な要素です。第一印象を良く見せるためには、カメラ写りに対するちょっとした工夫が必要になるでしょう。

ここでは、写真撮影の際に意識しておきたいポイントを紹介します。

  1. 背筋を伸ばし正しい姿勢をキープする
  2. 目線はレンズの少し上を意識する
  3. 自然な笑顔で口角を上げる
  4. あごの角度に注意して顔全体をはっきり見せる
  5. 撮影前に深呼吸してリラックスする
  6. 写真撮影前日はしっかり睡眠をとる

① 背筋を伸ばし正しい姿勢をキープする

姿勢は、見た目の印象を大きく左右します。背筋が曲がっていると、元気がなさそうに見えるだけでなく、自信がないように受け取られてしまうかもしれません。

椅子に座って撮る場合は、浅く腰かけて背筋を伸ばし、骨盤を立てるようにしましょう。肩の力を抜いて自然な状態を保つと、全体がすっきりした印象になります。

ほんの少しの姿勢の違いが、清潔感や誠実さを表現する決め手になるでしょう。

② 目線はレンズの少し上を意識する

目線が下がっていると、伏し目がちで元気がなさそうな印象を与えてしまいます。撮影時には、カメラのレンズよりわずかに上を見るよう意識しましょう。

そうすることで、顔全体が引き締まって見え、明るい印象を与えられます。スマホや鏡を使って事前に目線の高さを確認しておくと安心です。自然な視線は、自信を持った印象につながります。

③ 自然な笑顔で口角を上げる

硬い表情では、相手に冷たい印象を与えてしまいます。自然な笑顔を意識して、口角を軽く上げてみてください。口を閉じた状態でも口角を少し上げるだけで、顔全体が明るく見えます。

また、目元も優しく見えるよう意識すると、より親しみやすい雰囲気が出せるでしょう。鏡で練習しておくことで、本番でも落ち着いて笑顔を作れるようになります

④ あごの角度に注意して顔全体をはっきり見せる

あごの角度は、写真の仕上がりに大きく影響します。引きすぎると伏し目に見え、上げすぎると偉そうに見えることもあります。

理想は、自然に少しあごを引き、顔全体がしっかりカメラに映るようにすることです。撮影前に鏡であごの位置を確認しておくと、より安心して撮影に臨めるでしょう。

首を伸ばすように意識すれば、フェイスラインもすっきり見えておすすめです。

⑤ 撮影前に深呼吸してリラックスする

緊張から表情がこわばってしまうと、せっかくの写真も印象が良くありません。撮影直前には深呼吸をして、心身を落ち着かせましょう。

大きく息を吸って、ゆっくりと吐き出すだけで、顔の表情が柔らかくなります。撮影現場でも、急がず自分のペースで呼吸を整えることが大切です。

わずかな時間でも、落ち着いた状態で撮影に臨むことが写真の仕上がりに影響します。

⑥ 写真撮影前日はしっかり睡眠をとる

睡眠不足は、顔色や表情に悪影響を及ぼします。目の下のクマや肌のくすみは、メイクでも隠しきれない場合も。

好印象を与えるためには、前日の夜は早めに休み、十分な睡眠をとることが大切です。体調が整えば、顔色も良くなり自然な表情が出せるでしょう。

しっかりと眠ることも、就活準備の一部と考えてみてください。

履歴書の証明写真でよくある質問とその回答

履歴書用の証明写真については、見落としやすいポイントが多く、撮影後に「やり直せばよかった」と後悔することも少なくありません。

ここでは、就活生からよく寄せられる質問を取り上げ、それぞれの疑問を解消していきます。

  1. ネクタイがずれていたら撮り直しは必要?
  2. 何枚の証明写真を用意しておくべき?
  3. メガネはかけたままで撮影していいの?
  4. 髪を染めているけど、そのまま撮っても大丈夫?

① ネクタイがずれていたら撮り直しは必要?

ネクタイがずれていると、第一印象に悪影響を与える可能性も。特に証明写真では細部の乱れが目立つため、基本的には撮り直しをおすすめします。

写真を見た採用担当者に「だらしない」という印象を与えかねません。撮影前には鏡でネクタイの結び目とバランスを確認し、まっすぐ整えましょう。

もしズレがあった場合でも、撮影直後であれば対応しやすいため、念のため仕上がりを確認しておくと安心です。

② 何枚の証明写真を用意しておくべき?

選考が進むにつれて、履歴書やエントリーシートの提出回数も増えていきます。そのため、10〜20枚程度の証明写真を最初に用意しておくと安心です。

毎回撮り直すと時間も費用もかかってしまいますし、写真ごとに印象が異なるのは避けたいところでしょう。

スタジオやスピード写真機で撮影する際には、データを一緒に受け取っておくと、追加印刷がスムーズにできます。余裕をもった準備が、結果的に時間と手間を減らしてくれます。

③ メガネはかけたままで撮影していいの?

普段からメガネをかけている人は、そのまま撮影しても基本的には問題ありません。ただし、レンズの反射やフレームの影が顔にかかると、印象が悪くなってしまうも。

そのため、撮影時はライトの位置やメガネの角度を微調整するのがよいでしょう。心配な場合は、撮影スタッフに相談すれば適切に対応してくれるはずです。

どうしても気になるようであれば、メガネを外して撮るという選択肢もあります

④ 髪を染めているけど、そのまま撮っても大丈夫?

髪色については、業界や企業によって受け取られ方が異なりますが、一般的には自然な黒や暗めの茶色が無難です。とくに金融や行政関連の職種では、明るい髪色は避けたほうがよいでしょう。

もし明るい色のまま撮影するとしても、光の加減や補正で少し落ち着いた印象に見せる工夫が必要です。可能であれば一時的に黒髪に戻すか、トーンダウンしてから撮影するのが安全でしょう。

印象は写真1枚で決まることもあるため、慎重な判断が求められます。

履歴書の証明写真をこだわって第一印象を整えよう!

就活における履歴書写真は、見た目以上に重要な意味を持ちます。第一印象が合否を左右することもあるため、写真の撮り方や見せ方には細心の注意が必要です。

企業は写真から応募者の人柄や清潔感、本気度までを判断するため、どこで撮るか、どう写るか、どんな服装や身だしなみで挑むかが非常に大切になります。

証明写真スタジオやスピード写真機、自宅撮影といった選択肢それぞれにコツがあり、自分に合った方法を選ぶことがポイントです。

また、Web履歴書用のデータ形式やサイズ、撮影マナーも押さえておくと安心です。

履歴書写真の完成度を高めることが、信頼感と好印象につながり、結果的に就職活動を有利に進める一歩となるでしょう。

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    例)
    現在、大学4年の場合は「2026年度3月」
    現在、大学3年の場合は「2027年度3月」
    現在、大学2年の場合は「2028年度3月」

    No.2

    学校区分を選択してください

    大学大学院(博士)大学院(修士)短期大学専門学校

    No.2

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    学校名
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    学科名
    学校名
    学部名
    学科名

    No.3

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    フリガナ

    No.4

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。