印刷業界とは?業界の仕組みや業務内容を徹底解説|将来性と展望も紹介
印刷業界への就職を考えるなかで、デジタル化が進んでいる昨今の時代の流れを考えると「将来性がないのでは?」と不安に思う方もいるでしょう。
しかし、印刷業界が担う業務は紙媒体への印刷だけではありません。他にもさまざまな業務を扱っており、成長を続けている企業も多く存在します。
前向きな気持ちで選考に挑むには、業界に関する正しい知識を身に付けたうえで就活に取り組むことが大切です。
今回は、印刷業界を目指すうえで確実に押さえたい基礎知識から、具体的な業務内容、志望動機の作成手順までを解説します。印刷業界に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
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印刷業界とは?仕組みと業務内容を解説

入社後のミスマッチを防ぐには、業務内容をよく確認したうえで志望企業を決めることが大切です。
ここでは、印刷業界が取り扱う代表的な業務を、4つに分けて紹介します。
①出版印刷
出版印刷では、多くの人が日常的に手にする、以下のような出版物の製造を担当します。
- 書籍
- 雑誌
- 文庫本
- コミック
- 教科書
- 参考書
「出版社が関わっている印刷物を手がける分野」と捉えると、理解しやすいでしょう。
出版社から依頼を受けた原稿データをもとに、印刷用に文字やレイアウトを整え、製本して納品するまでの一連の工程を担います。
②商業印刷
広告や販促物など、出版社を通さずに企業や団体が作成する印刷物を指します。印刷する目的によって、以下の2種類に分類されるのが特徴です。
種類 | 具体例 |
---|---|
業務用印刷 (社内向け) | ・社史 ・名簿 ・報告書 ・社内報 ・マニュアル…など |
宣伝用印刷 (社外向け) | ・チラシ ・ポスター ・カタログ ・リーフレット ・パンフレット ・ダイレクトメール…など |
特に宣伝用印刷は、クライアントのマーケティング活動をサポートする重要な役割を担います。商品の魅力を伝えるため、高い訴求力やデザイン力が必要です。
③帳票印刷
「帳票」とは「帳簿」「伝票」からそれぞれ一文字ずつ取って組み合わせた言葉です。帳票印刷では、企業や行政の取引内容を管理するために使われる、以下の書類を扱います。
- 伝票
- 納品書
- 請求書
- 契約書
ビジネスの記録管理や事務処理の効率化を支えており、高い正確性とセキュリティ性が求められますよ。
④ラベル&パッケージ印刷
お菓子や冷凍食品などの商品パッケージや、ペットボトルのラベルなどの印刷を担当する分野です。
商品の魅力を伝えるという重要な役割を担っており、消費者の購買意欲に大きく影響を与えるため、ブランドイメージに合った高いデザイン性と印刷技術の両立が求められます。
近年ではリサイクル可能な素材を使った環境配慮型のパッケージや、鮮度を保つ機能を持つ特殊パッケージの開発も進んでおり、今後の成長が期待される分野です。
歴史から見る印刷業界の動向と現状

印刷業界を志望するのであれば、業界研究の第一歩として、これまでの歴史や背景を頭に入れておくことが大切です。
面接で説得力のある受け答えができるよう、印刷業界のこれまでの動向や近年のニュースを解説します。
①1970~1990年代|印刷業界の成長期
新聞・雑誌・書籍などの紙媒体が、情報伝達の中心として活躍していた時代です。業界全体に活気があり、将来性のある職種として多くの人に支持されていました。
特に1990年代には紙媒体の出版物の発行数がピークを迎え、印刷業界は大きな成長を遂げます。
広告印刷の需要も多く、印刷業界が社会インフラの一部として重要な役割を果たしていた時代です。
②2000年以降|デジタル化による紙離れが加速
2000年代に入るとインターネットの普及やスマートフォンの登場により、情報を得る手段が紙からデジタルへと大きく移行していきます。
電子書籍やSNSの普及により「紙に印刷された情報」への需要は次第に減少。書籍や雑誌・新聞といった紙媒体の発行部数も、年々落ち込むようになりました。
さらに、広告もWebサイトや動画の活用が進み、チラシやパンフレットといった紙の販促物は使われる機会が大幅に減少します。
このような流れにより、紙媒体を軸とした従来のビジネスモデルは苦戦を強いられ、業界全体に変革が求められるようになりました。
③現在|紙以外への対応と新しいニュース
現代の印刷業界は紙に文字や図を印刷するだけでなく、以下のような付加価値をつけた、新しいビジネスへの取り組みが進められています。
オンデマンド 印刷 | 小ロットや短納期といった 多様なニーズに柔軟に対応 |
ラベル・ パッケージ印刷 | ブランド価値を高めるための、 機能性やデザイン性を重視した 製品づくり |
デジタル コンテンツ連携 | ARやQRコードを活用し、 紙媒体に体験型の要素を取り入れて 新しい価値を提供 |
印刷業界は紙以外の分野へも領域を広げながら、新たな市場と需要を生み出し続けていますよ。
印刷業界が衰退していると言われる理由と背景

印刷業界に就職したいと考えていても「衰退するのでは?」「将来性がないのでは?」といった不安の声を耳にするケースがあるかもしれません。
たしかに近年、印刷業界を取り巻く環境は大きく変化しており、厳しい状況に直面している企業があるのは事実です。ここでは、印刷業界が「衰退している」と言われる理由を解説します。
①印刷業界が「オワコン」と言われる理由
印刷業界が「オワコン(終わったコンテンツ)」と呼ばれる背景には、「紙媒体への需要減少」と「人手不足」があります。
インターネットやスマートフォンの普及により、新聞・雑誌・書籍といった紙媒体の利用が減少。とくに出版印刷の分野ではコロナ禍以前の水準まで回復したとはいえ、全体で見ると市場の縮小が続いています。
また、印刷現場では高齢化が進む一方で、若手人材の確保が困難に。熟練技術をいかに次世代へ継承していくかが、大きな課題となっています。
これら2つの問題が重なった結果、印刷業界は厳しい状況にあると認識され、「オワコン」という印象を持たれやすくなっているのです。
②印刷業界は本当に潰れるのか
印刷業界は「衰退している」「いずれ潰れる」と言われることもありますが、実際には安定して利益を上げている企業や、新しいビジネスモデルを確立している企業も多く存在します。
ただし、すべての企業が順調というわけではありません。中にはデジタル化や市場の変化に上手く対応できず、紙媒体だけに依存したままで経営が悪化し、やむを得ず廃業を選んだ企業もあります。
とはいえ、印刷物そのものがなくなる未来は考えにくいでしょう。印刷物は今後も進化の可能性を秘めており、工夫やアイディア次第では新しいビジネスチャンスを生み出すことも可能です。
そのため「印刷業界がオワコン」というよりも、「時代の変化に適応していないと潰れる可能性がある」と捉える方が実情に近いといえます。
印刷業界の将来性と成長の可能性

業界の将来性について理解を深めることは、安心して就活に取り組むだけでなく、入社後の活躍イメージを明確にするためにも大切です。
ここからは、印刷業界の将来性や今後の成長が期待できる分野について解説します。
①「印刷業界=オワコン」とは言えない理由
印刷業界の中には、以下のように今後の成長が期待される分野も多く存在しています。
パッケージ 印刷 | 商品ブランディングの重要性が 高まる中で、デザイン性と機能性を 兼ね備えたパッケージ印刷への 需要が増加。 |
デジタル印刷 の拡大 | 少部数・短納期のニーズに対応可。 コストを抑えて多様な要求に 対応できるのが強み。 内容が1枚ごとに変わる印刷など、 従来では難しかったサービス展開の 可能性も。 |
グローバル市場 への対応 | 海外取引や多言語への対応を進める 印刷会社が増加中。 特にアジア圏は成長が期待できる。 国際的な需要への対応力が新たな チャンスにつながる可能性がある。 |
印刷業界は、時代の流れや消費者のニーズに合わせて変化を続けている業界です。新しいビジネスを積極的に取り入れることで、今後の成長が期待できます。
②オワコン扱いされない印刷会社の共通点
すべての印刷会社が「オワコン」と呼ばれているわけではありません。以下のように業界の変化をいち早く捉え、時代に合った価値を提供している企業は、今も着実に業績を伸ばしています。
ITやデジタル技術 との融合に積極的 | 紙に印刷するだけでなく、 デジタルデータとの連携や、 可変データ印刷、AR・QR コードとの統合など、技術の 進化に対応している企業 |
顧客のニーズへの 柔軟な対応 | 「決まった商品を提供する」 だけでなく「どうすれば顧客の 課題を解決できるか?」という 視点で多様なサービスを 提案している。信頼を得やすく、 リピートに繋がる可能性がある |
環境問題への 対応に積極的 | 植物由来のインクを使った 環境に優しい印刷や再生紙を 活用した資源循環型の製品開発 を進めている企業。エコへの 意識が高い企業との新たな ビジネスチャンスが広がる |
時代の変化をチャンスと捉えて柔軟に対応し、付加価値を提供できる企業は、オワコン化せずに今後も成長を続けていけるでしょう。
印刷業界の魅力とやりがい

企業は、入社後に長く印刷業界で活躍してくれる人材を求めています。そのため入社前に業界の働き方や魅力を正しく理解し、自分に合う環境かどうか見極めることが大切です。
ここでは、印刷業界の仕事を通じて得られる3つのやりがいについて解説します。
①ものづくりの楽しさを実感できる
印刷業界の大きな魅力のひとつが、自分の手がけた仕事が「形」として目に見える点です。
紙面のデザインやレイアウト、パッケージの加工など、制作に関わった印刷物が完成し、実際に使われている様子を見ると、大きな達成感を得られます。
たとえば、制作したチラシが街中に貼られていたり、自分が関わったパンフレットが企業の営業ツールとして活用されていたりする場面に出会うケースもあるでしょう。
さらに、パッケージデザインに携わった商品が売上を伸ばせば「自分の仕事が社会に貢献している」と実感できるはずです。
モノをつくる喜びとそれが人の手に届く嬉しさの両方を感じられる点は、印刷業界ならではのやりがいであるといえます。
②クリエイティブな仕事ができる
印刷業界の魅力としては、自分のアイデアを形にできることも挙げられます。「発想が形になった」という実感を得られる機会が多く、仕事に対するモチベーションアップにもつながるでしょう。
特にチラシやポスター、パンフレットなどの販促物では、色使いやフォント、レイアウトといったデザインの工夫が、商品の印象や売れ行きに大きく影響を与える場合もあります。
実際に自分が携わったデザインによって集客数や売上がアップしたりすると、大きな手応えとともにやりがいを感じられるでしょう。
「見せ方」や「伝え方」を工夫して人の心を動かすといったクリエイティブな仕事ができる点も、印刷業界の仕事ならではの魅力です。
③社会に貢献している実感が得られる
社会とのつながりを実感できる点も、印刷業界の仕事の魅力です。印刷物は人々の暮らしや社会活動に広く関わっているため、仕事を通じてやりがいや誇りを感じられる機会が多いでしょう。
たとえば、教育の現場で使われる教科書や参考書、ワークブックなどは、子ども達の学びを支える存在です。
医療の分野では、薬品ラベルや患者向け説明書、院内の案内など、正確さと読みやすさが求められる印刷物が欠かせません。
さらに、災害時に使用される避難マニュアルや、行政機関が配布する申請書類など、公的な領域でも印刷の力は重要です。
このように、印刷業務はさまざまな場所で人々の生活を支えています。自分の仕事が社会の役に立っていると実感できる機会が多いため、大きなやりがいを感じられるでしょう。
印刷業界の主な仕事と求められるスキル

印刷業界への就職を目指すのであれば、各職種の仕事内容を事前に理解しておくことが大切です。
あらかじめ仕事内容を把握していれば、「思っていた仕事と違った」といった入社後のミスマッチを防げます。
それぞれの職種に求められるスキルもあわせて紹介するので、自分に合う職種を検討しましょう。
①営業
クライアントとの窓口となり、印刷物の提案から納品までをスムーズに導く役割を担うポジションです。
主な業務には、印刷物の仕様やデザインについての打ち合わせ、納期や予算の調整、見積もり作成などがあります。社内外の関係者と連携しながら案件全体を管理するため、以下のスキルが必要です。
ヒアリング力 | クライアントの要望を 正確に引き出すために大切 |
スケジュール 管理能力 | 納期や工程の進捗を把握し、 対応する力 |
コミュニケーション力 | 社内外の調整を円滑に 進めるために不可欠 |
②企画
クライアントの課題や目的に応じて、印刷物の企画を立案する仕事です。パンフレットや広告物のコンセプトを設計したり、デザイナーやライターと協力しながら制作全体のディレクションを担当する場合もあります。
企画段階からプロジェクトに関わるため、クライアントの意図を正確にくみ取り、魅力的かつ効果的な印刷物として形にしていかなくてはなりません。
そのため、企画職として活躍するためには、以下のスキルが求められます。
調整力 | 複数の関係者をまとめ、 プロジェクトを円滑に進める力 |
発想力と企画力 | 独自の視点や新しい切り口を 生み出すアイディア力 |
情報を整理・ 構成する力 | 多くの情報を 分かりやすくまとめる力 |
分析力 | ターゲットやトレンド、 市場のニーズを見極めて マーケティングを行う力 |
③事務
社内外の連携をスムーズに進めるため、印刷業務の現場を裏側から支える重要なポジションです。具体的には、見積書や発注書の作成・請求処理・納品スケジュールの管理など、多岐にわたる管理業務を担います。
業務の正確さやスピード感は、現場の進行やクライアントとの信頼構築に直結するため、常に丁寧で着実な対応が欠かせません。
以下のようなスキルを備えている方は周囲からの信頼を得て、大きな活躍が期待できます。
調整力 | 納期や工程の進捗を把握し、 円滑に調整する力 |
正確な書類作成能力 | ミスなく迅速な処理を行う力 |
対応力 | 社内外の関係者と良好な関係 を築くための基本的なマナー |
PCスキル (Excel・Word など) | 日常的な業務処理を効率よく 進めるための基礎技術 |
④技術
技術職は、実際に印刷物の制作を行う現場のプロフェッショナルです。印刷機の操作やインク・用紙の調整、さらには印刷後の加工(断裁・折り・製本など)などを担当します。
高品質な印刷物を効率よく仕上げるには、正確な機械操作と細かな対応力が不可欠です。また、印刷技術は日々進化しているため、常に新しい知識やスキルを吸収する姿勢も大切ですよ。
技術職で活躍するためには、以下のスキルを習得しておくと良いでしょう。
正確性 | ミスを防ぎ、品質の安定を維持する力 |
集中力 | 繊細な作業を継続して行える注意力 |
判断力と 応用力 | 現場で起こるトラブルや 工程の変更に柔軟に対応する力 |
学習意欲 | 進化する印刷技術に 対応していくための知的好奇心 |
印刷業界に向いている人の特徴

印刷業界には営業・企画・事務・技術などさまざまな職種があり、それぞれに求められるスキルも異なります。
業界で長く活躍していくためには、自分の性格や得意分野が仕事内容にマッチしているかを見極めることが大切です。
ここでは、印刷業界で力を発揮しやすい方の特徴を紹介します。
①発想が柔軟
印刷業界の仕事は「これが正解」という決まりがない場合も多く、クライアントの要望や目的に応じて臨機応変に対応する柔軟性が求められます。
また、デザインの変更や工程の遅れなどにより、急なスケジュール調整が必要になるケースも少なくありません。
そのため、想定外の事態にも前向きに取り組み柔軟な発想で対応できる人は、印刷業界での活躍が期待できます。
②根気強く作業に取り組める
印刷業界の現場では、文字や色味の確認、仕上がりのチェックなど、繊細で細かな作業が日常的に発生します。
特に、納品後にミスが発覚すると大きな損失やクライアントからの信頼を損なうリスクがあるため、小さなミスも見逃さない注意力が必要です。
一見地味な作業でも手を抜かずに取り組める姿勢が、印刷物の品質を左右します。地道な作業でも集中力を切らさずに取り組める根気強さを持つ人材は、印刷業界での活躍が期待できるでしょう。
③コミュニケーション力がある
印刷業界は「一人で黙々と作業をする職人の世界」というイメージを持たれがちですが、実際には営業・企画・技術など、さまざまな職種の人が連携しながら1つの印刷物を完成させます。
また、クライアントとの打ち合わせや要望のすり合わせといった、社外とのやり取りの機会が多いのも特徴です。
相手の意図を正しくくみ取り、自分の意見をわかりやすく伝える力は、どの職種でも欠かせないスキルといえるでしょう。
社内外を問わず多くの人と円滑にコミュニケーションが取れる人は、プロジェクトをスムーズに進める存在として活躍が期待されます。
印刷業界の売上ランキングと平均年収

業界研究を深めるうえで、売上や年収といった数値のデータは非常に重要です。企業ごとにさまざまな特徴があるため、事前に把握することで自分に合った志望先を見つけやすくなります。
ここからは印刷業界の売上ランキングとともに、平均年収・初任給の目安についても紹介します。
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①大手5社の売上ランキング
印刷業界の中でも、売上規模が大きい大手5社をランキング形式で紹介します。企業研究や志望動機を考える際の参考にしましょう。
順位 | 企業名 | 売上 |
---|---|---|
1 | TOPPANHD | 17兆1796億円 (2025年3月期) |
2 | 大日本印刷 | 14兆5790億円 (2025年3月期) |
3 | BIPROGY | 4兆401億円 (2025年3月期) |
4 | artience | 3兆5106億円 (2024年12月期) |
5 | NISSHA | 1兆9558億円 (2024年12月期) |
売上規模の大きな企業は、安定した経営基盤や豊富な案件を持っているケースが多く、成長環境が整っている可能性も高くなります。
企業の規模感も、志望企業を決める1つの判断材料として活用しましょう。
②印刷業界の平均年収
令和6年賃金構造基本統計調査によると、印刷・同関連業で企業規模が100~999人の男女を合わせた所定内給与額は以下の通りです。
区分 | 所定内給与額(千円) |
---|---|
~19歳 | 188.5 |
20~24歳 | 212.3 |
25~29歳 | 234.8 |
30~34歳 | 265.9 |
35~39歳 | 318.4 |
40~44歳 | 338.6 |
45~49歳 | 347.6 |
50~54歳 | 407.9 |
55~59歳 | 412.3 |
60~64歳 | 250.4 |
65~69歳 | 199.6 |
70歳~ | 197.2 |
平均年収は334,3千円ですが、業界大手のTOPPANHDの平均年収は約757万円(2024年3月期有価証券報告書)となっています。
企業規模や給与体系によって差が大きいため、就活前に十分に情報収集をしたうえで志望先を決めることが大切です。
③印刷業界の初任給の目安
印刷業界の初任給は、学歴や企業規模、勤務地によって異なりますが、全体の相場はおおよそ20万円前後です。
ただし、給与だけでなく住宅手当や通勤手当、家族手当などの福利厚生が充実している企業もあります。
働きやすさやライフスタイルとの相性を考えるためにも、給与面だけでなく制度やサポート体制もしっかり確認しておくことが大切です。
将来の生活や入社後の働き方をイメージしながら、安心して働ける企業を選びましょう。
印刷業界を目指すなら?効果的な志望動機は3ステップで準備

印刷業界を志望していても「志望動機がうまく書けない」と悩む方は多いでしょう。
ここからは、企業に「一緒に働きたい」と思ってもらえる、内定獲得につながる志望動機の書き方を3ステップで解説します。
①志望動機を簡潔に述べる
まずは「印刷業界を志望した理由」を一文で端的に伝えましょう。ここで重要なのが「印刷業界ならではの理由になっているか」という点です。
例えば「人の役に立つ仕事がしたい」という動機は共感を呼びやすいですが、IT企業やインフラ業界でも実現可能な目標でもあります。印刷業界を選んだ理由としては弱い印象になってしまうでしょう。
また、同じような志望動機を掲げる就活生は多く、面接官の印象に残りにくくなる恐れもあります。
そのため、「長年親しんできた紙メディアを通じて、情報を形にする仕事に携わりたい」など、印刷業界ならではの理由を端的に述べてアピールしましょう。
「上手く志望動機が書けない…書いてもしっくりこない」と悩む人は、まずは無料で受け取れる志望動機のテンプレシートを使ってみましょう!1分でダウンロードでき、テンプレシートの質問に答えるだけで、好印象な志望動機を作成できますよ。
②具体的なエピソードを伝える
志望理由に説得力を持たせるには、自分自身の体験を交えたエピソードを加えることが大切です。
たとえば「大学時代に地域のフリーペーパー制作に携わり、自分が編集した記事が紙面として形になったときの達成感を今でも覚えている」といった経験を伝えると、印刷業界への関心の強さが伝わります。
具体的なエピソードは他の就活生と重なりにくく個性が出せるため、印象に残る志望動機に仕上がりやすくなる点もメリットです。自分の経験を丁寧に言葉にして伝え、印刷業界への熱意を伝えましょう。
③入社後のビジョンを示す
企業は、長く自社で活躍してくれる人材を求めています。そのため、就活の際に入社後のビジョンを明確に示せると、面接官に好印象を与えられるでしょう。
将来像を伝える際は、志望先の業務内容に対して自分がどのような姿勢で取り組み、どのように成長していきたいかを具体的に伝えることが大切です。
あわせて「自分の強みをどう活かせるか」といった視点も盛り込むと、志望動機に一貫性と説得力が生まれます。
さらに、将来のキャリアプランまで具体的に伝えれば、「入社後の活躍が期待できる人材」としてより強く印象づけられるでしょう。
印刷業界への理解を深めて内定獲得につなげよう
印刷業界は、紙離れの影響で「オワコン」「将来性がない」といった厳しいイメージを持たれがちです。
しかし、実際には新しい技術やサービスの展開によって進化を続けています。パッケージ印刷やデジタル印刷、環境対応といった分野では、今後の成長も十分に期待できる業界です。
納得して就活に取り組むには、業界への理解を深めたうえで、自分に合った職種や企業を見極めることが欠かせません。
印刷業界は、ものづくりの喜びや社会貢献の実感が得られる、やりがいの大きい仕事です。しっかりと準備を整えたうえで、自信を持って選考に臨みましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。