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【例文15選】エントリーシートの自己PRの書き方|書類選考の通過率UPを目指す極意

この記事では、エントリーシートの自己PRの書き方を徹底解説しています。

エントリーシートの自己PR欄は企業の採用担当者も注目して箇所なので対策が不可欠です。実際に自己PRを求めている理由や、書き方のコツを紹介しつつ、自己PRが思いつかない時の対処法まで網羅的に紹介しています。

この記事をしっかりと確認して好印象な自己PRを作成し、書類選考通過を目指しましょう!

 

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

エントリーシートの自己PRは採用担当者目線で書こう

エントリーシートにおいて自己PRを書く際は、「採用担当者にどう伝わるか」という視点を持つことが非常に重要です。

自分の強みや経験をただ並べるのではなく、それが企業にとってどのような価値をもたらすのかまで意識することで、内容に説得力が生まれます。

企業は「自社に合った人材かどうか」「入社後に活躍できるかどうか」を見極めたいと考えているため、自己PRでは単なる実績ではなく、その背景にある考え方や行動、そして成果がどのように組織に貢献したかを具体的に伝えることが求められます。

採用担当者の立場に立ち、「この人と一緒に働きたい」と思わせる構成にすることで、他の応募者と差をつけることができるでしょう。

エントリーシートにおける自己PRとは?

エントリーシートで求められる自己PRとは、企業に対して「自分がどのように貢献できるか」を伝えるための文章です。

学生時代に取り組んだ経験や成果を通じて、自分の強みをどのように発揮し、それがどのような価値を生んだのかを明確に表現することが求められます。

採用担当者は、「この学生は入社後に活躍してくれそうか」「チームにフィットするか」といった観点で自己PRを読んでいます。

ただの自己紹介や性格の説明で終わってしまうと、印象に残りません。

たとえば「協調性がある」と書くなら、どのような場面でどんな行動を取り、どんな成果につながったのかを具体的に語る必要があります。

また、企業にとって魅力的な人材と映るには、「再現性」が重要です。単なる過去の成功体験にとどまらず、それが入社後にも活かせるものであると伝えることで、説得力が生まれます。

つまり、自己PRは単なる自慢話ではなく、「企業目線」で整理されたビジネス文書と捉えるべきでしょう。

自分の強みが、企業の求める人物像とどう一致しているのかを明確に示すことが、成功への第一歩です。

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企業がエントリーシートで自己PRを求める理由

企業がエントリーシートで自己PRを求めるのは、単なる自己紹介をしてほしいからではありません。

限られた文章から、学生の適性や価値観、将来的な活躍の可能性を見極めたいと考えているのです。以下に、その理由を詳しく紹介します。

  1. 自社にマッチする適性を見極めるための材料になるから
  2. 入社後の活躍を具体的にイメージするための判断材料になるから
  3. 企業は人柄や価値観を知る手がかりにしたいから
  4. 文章力や論理性などの基礎能力が表れるから
  5. 他の応募者との差別化ポイントを見つけたいから
  6. 面接で深掘りすべきテーマを事前に把握したいから

① 自社にマッチする適性を見極めるための材料になるから

企業は、自己PRからその学生が自社の雰囲気や業務内容に適しているかを確認しています。

たとえば、チームで協力する姿勢や困難に挑む粘り強さが伝われば、職場でも活躍してくれると期待されるでしょう。そのため、企業の求める人物像に自分の強みが合致するような表現が求められます。

ただのアピールに終始するのではなく、採用担当者が「この人と働いてみたい」と感じるような説得力のある内容にしてください。

② 入社後の活躍を具体的にイメージするための判断材料になるから

企業が自己PRを通じて見ているのは、過去の経験そのものよりも、それをどう活かして将来活躍できるかです。

再現性のある経験や、数値で示せる成果などを含めることで、活躍のイメージが具体的に浮かびやすくなります。

「頑張りました」だけではなく、「どのように頑張り、何を得たのか」までを丁寧に説明することが大切です。それにより、入社後の姿を現実的に描いてもらえるでしょう。

③ 企業は人柄や価値観を知る手がかりにしたいから

自己PRはスキルの披露だけでなく、人となりを伝える手段でもあります。主体性や誠実さ、粘り強さなどの価値観が感じられると、採用担当者に安心感を与えることができます。

形式的に整っていても、感情が伝わらない文章は印象に残りません。少し表現が粗削りであっても、自分の言葉で素直に語られた内容のほうが心に響きやすいでしょう。

④ 文章力や論理性などの基礎能力が表れるから

エントリーシートは、文章構成力や論理的な思考を測る材料にもなります。読みやすさ、構成の明快さ、伝えたいことがブレていないかが見られています。

特に、経験を時系列で整理し、結果に至る過程を明示できているかが評価されます。逆に、主張が曖昧だったり論理が飛んでいたりすると、思考の整理が苦手な印象を与えてしまいます。

構成を意識して、簡潔にまとめるよう心がけてください。

⑤ 他の応募者との差別化ポイントを見つけたいから

エントリーシートは大量に読まれるため、印象に残る内容でなければ埋もれてしまいます。「誰でも言える」ような抽象的な表現は避け、自分にしかない経験や視点を取り入れることが大切です。

独自性のあるエピソードや視点があると、採用担当者の記憶に残りやすくなります。また、そうしたエピソードは、面接での会話のきっかけにもなりやすく、選考全体での評価にもつながります。

⑥ 面接で深掘りすべきテーマを事前に把握したいから

エントリーシートに書かれた内容は、面接での質問のベースになります。自己PRに具体性があればあるほど、面接官は質問しやすく、会話も深まりやすくなります。

逆に、曖昧な内容だと質問がしにくく、印象にも残りません。深掘りされても答えやすいように、自分の経験を整理して、わかりやすく伝えておくことが重要です。

質の高い自己PRは、面接の成功にもつながるのです。

エントリーシートに自己PRを書く時の手順

エントリーシートで自己PRを書く際には、段階を踏んで丁寧に準備することが重要です。いきなり文章を書き始めると内容が散漫になり、読み手に伝わりにくくなってしまいます。

採用担当者に自分の魅力を的確に伝えるには、論理的かつ戦略的なアプローチが必要です。以下の5つのステップを実践すれば、伝わる自己PRを効率よく構築できます。

  1. STEP1:自己分析で強みを言語化する
  2. STEP2:企業が求める人物像と強みの接点を探る
  3. STEP3:強みを裏付ける具体的なエピソードを整理する
  4. STEP4:論理的な構成で自己PRを文章化する

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① STEP1:自己分析で強みを言語化する

自己PRの出発点は、自分の特性や能力を客観的に理解することです。過去の経験を振り返り、自分が成果を出せた場面や周囲に評価された出来事を洗い出しましょう。

そのうえで「リーダーシップ」「継続力」「課題解決力」などの強みに落とし込みます。さらに、その強みがどのような場面で発揮されてきたかを振り返ることで、自己理解が深まります。

自己分析が甘いと、表面的なアピールに終始してしまうため、丁寧な棚卸しが成功の鍵です。

② STEP2:企業が求める人物像と強みの接点を探る

強みを明確にしたら、次はその強みが志望企業にとってどのような価値を持つかを考える必要があります。

企業の採用ページ、IR資料、社員インタビューなどから、求める人物像や社風を調べ、自分の特性と重なる部分を見つけ出します。

たとえば、スピード感を重視する企業であれば「即行動・即改善できる力」が刺さるでしょう。この接点を明確にすることで、採用担当者に「この人ならうちにフィットしそうだ」と思わせることができます。

③ STEP3:強みを裏付ける具体的なエピソードを整理する

自己PRに説得力を持たせるには、単なる主張ではなく、具体的なエピソードが必要です。経験の中から、強みが発揮された場面を選び、状況・課題・行動・結果の順に整理しましょう。

たとえば「アルバイトで売上向上に貢献した」という話をするなら、どのような課題があって、どんな工夫をし、どのような成果を得たのかを数字や行動で示すとよいでしょう。

読み手の共感を得るためには、自分の立場だけでなくチームや周囲への影響にも触れることが効果的です。

④ STEP4:論理的な構成で自己PRを文章化する

情報が揃ったら、それらを論理的に整理して文章にまとめましょう。読み手に伝わりやすい構成としては、結論から始めるPREP法(結論→理由→具体例→まとめ)が効果的です。

まず、自分の強みを端的に述べ、その裏付けとして具体的なエピソードを紹介します。次に、その経験から得た学びや成長を示し、最後にそれを今後どう活かすかを述べると、印象に残りやすくなります。

特に注意したいのは、強みとエピソードの一貫性です。両者にズレがあると説得力が弱まるため、文章全体を通して軸がぶれないように意識してください。

自己PRで効果的にアピールするための書き方のコツ

自己PRは、採用担当者に「この人と働きたい」と思わせるための最重要パートです。ただ強みを並べるだけでは印象に残りにくく、他の応募者に埋もれてしまいます。

伝えたい内容を魅力的に、かつ論理的に伝えるためには、以下の6つのコツを意識することが大切です。

  1. 結論ファーストで印象に残る冒頭を作る
  2. 数字や具体的表現で説得力を高める
  3. 志望企業に合わせて自己PRを最適化する
  4. エピソードと主張に一貫性を持たせる
  5. 客観的な視点で何度も推敲する

① 結論ファーストで印象に残る冒頭を作る

最初の一文は、自己PRの成否を左右する重要なパートです。

読み手の興味を引くには、結論を最初に持ってくる「結論ファースト」が効果的です。「私は○○力を活かして、△△の課題を解決しました」など、実績を交えて簡潔に述べることで、読む価値のある内容だと認識してもらえます。

印象に残る自己PRにするには、冒頭から自信を持って自分を打ち出すことが求められます。

② 数字や具体的表現で説得力を高める

自己PRの中で自分の成果を伝える際は、できるだけ数字や固有名詞を使って表現しましょう。

「接客を頑張った」ではなく、「1日平均100名のお客様を担当し、クレーム0件を3か月間継続」など、誰が見ても評価できる事実を示すことで説得力が格段に上がります。

抽象的な表現を具体的な実績に置き換えることで、読み手に与える印象も強まります。

③ 志望企業に合わせて自己PRを最適化する

自己PRは、どの企業にも同じ内容を使い回すのではなく、企業ごとにカスタマイズする必要があります。

企業の文化や評価基準、重視するスキルに合わせて、強調すべきポイントを変えることで、より刺さる自己PRに仕上がります。

たとえば、チームワークを重視する企業には「協調性」、成長スピードを求める企業には「変化への適応力」など、相手のニーズに合わせた表現が重要です。

④ エピソードと主張に一貫性を持たせる

自己PRでは、伝えたい強みとエピソードの関連性が明確であることが不可欠です。

たとえば「課題解決力」をアピールするのであれば、「どんな課題があって、どう取り組み、どんな成果を出したのか」という一連の流れを明確にすることで、主張と根拠の整合性が生まれます。

一貫性がないと、いくら内容が良くても印象に残らず、評価されにくくなります。

⑤ 客観的な視点で何度も推敲する

文章を書いた直後は、自分では気づけないミスや分かりにくい表現が残っていることがよくあります。

そのため、一度書いたら時間を空けて読み返す、または第三者に読んでもらうといったプロセスが非常に重要です。

特に友人やキャリアセンターの職員など、就活の視点を持った人からのフィードバックは有益です。推敲を重ねることで、自信を持って提出できる内容に仕上げましょう。

エントリーシートの自己PRが思いつかない時の対処法

就職活動中、自己PRがどうしても思い浮かばず手が止まってしまうことがあります。しかし、自分の強みに気づけていないだけという場合も少なくありません。

見方を変えたり、他人の視点を取り入れたりすることで、新たな発見につながることがあるでしょう。ここでは、自己PRが見つからないときに試してほしい方法を3つ紹介します。

  1. 自己分析ツールや友人の意見を活用する
  2. 過去の経験を洗い出して振り返る
  3. 短所を言い換えて強みに転換する

① 自己分析ツールや友人の意見を活用する

自分の強みがわからないと感じたときには、他人の視点を取り入れることが有効です。適性診断などの自己分析ツールを使えば、自分では気づきにくい特性を客観的に確認できます。

また、友人や家族に「自分の長所」や「得意そうなこと」を聞いてみるのもおすすめです。

他人の意見は、思い込みや先入観を取り払う手助けになります。こうした情報をもとに、自分の強みを言語化するヒントが得られるでしょう。

「自己分析のやり方がよくわからない……」「やってみたけどうまく行かない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己分析シートを活用してみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強み、就活の軸が簡単に見つかりますよ。

② 過去の経験を洗い出して振り返る

「特別な経験がない」と感じている人も、過去を丁寧に振り返ればアピールできるエピソードが見つかるはずです。

アルバイト、部活動、ゼミ活動、趣味など、一見平凡に思える体験の中にも、自分の努力や成長が表れている場面はあるでしょう。

重要なのは、どのような行動をし、何を学び、どんな成果や変化を生み出したのかという点です。経験を深掘りすることで、自信を持って語れる自己PRが作れるようになります。

③ 短所を言い換えて強みに転換する

自己PRを考える際、どうしても短所ばかりが思い浮かんでしまうこともあります。しかし、短所の裏には強みのヒントが隠れているものです。

たとえば、「飽きっぽい」という性格も、「好奇心が旺盛」「切り替えが早い」といった前向きな表現に言い換えられるかもしれません。

短所をそのまま伝えるのではなく、それをどう捉え直し、どのように活かしているかを説明することで、自己成長力や柔軟性をアピールできます。

エントリーシートの自己PRの例文集|全15選

自己PRを書こうとしても、どのような内容にすればよいのか悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。

ここでは、強み・経験・志望職種ごとに分類した例文を紹介します。自身の経験と重ねながら、伝え方のヒントを見つけてください。

  • 強み別の自己PR例文
  • エピソード別の自己PR例文
  • 職種別の自己PR例文

また、自己PRがそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの自動作成ツールを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

自己PRが既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。

強み別の自己PR例文

  1. 協調性をアピールする例文
  2. 行動力をアピールする例文
  3. チャレンジ精神をアピールする例文
  4. 継続力をアピールする例文
  5. 気配りをアピールする例文

①協調性をアピールする例文

協調性をアピールしたい方に向けて、大学でのグループ活動を通じて周囲と連携した経験をベースにした自己PRの例文を紹介します。

誰もが経験しやすいエピソードを使い、面接官にも共感されやすい構成を意識しました。

この例文は、協調性を強みとする自己PRを、大学でのサークル活動に絡めて自己PRを作成しています。

就活生は、強みを明確な行動と成果に結びつけ、企業での貢献をイメージさせる書き方を心がけましょう

協調性を強みにした自己PR
【結論】
私の強みは、チームで目標を達成するための協調性です。異なる意見を尊重し、仲間と協力して課題を解決することができます。 多様な意見を調整し、チーム全員が納得する解決策を導くことができます。
添削コメント|元の文は抽象的で具体性に欠けるため、採用担当に強みのイメージが伝わりにくいです。『意見を調整し、解決策を導く』に変更し、協調性の具体的な行動を示しました。就活生は、強みを明確な行動に結びつけてアピールすると、印象が強まります。
【エピソード】
大学3年時に所属していたサークルで、文化祭の企画運営を担当しました。20人のメンバーで模擬店を出すことになり、私はリーダーとしてチームをまとめました。 私はチームの一員として、皆の意見を一つにまとめる役割を担いました。
添削コメント|『リーダーとして』は協調性よりリーダーシップを強調し、テーマからずれるため、『チームの一員として意見をまとめる』に変更し、協調性を強みとして明確化しました。
【エピソード詳細】
当初、メンバーの意見が対立し、準備が遅れていました。私は全員の意見を聞くミーティングを開催し、それぞれの提案の良い点を見つけ、共通の目標に向けた計画を立てました。忙しいメンバーには役割を調整し、負担を軽減する工夫もしました。時には夜遅くまで話し合い、皆のモチベーションを保つために声かけを欠かしませんでした。
添削コメント|この項目は、ミーティング開催や計画立案など、協調性を発揮した具体的な行動が5W1Hの視点で示されており、適切です。エピソードの詳細では、実際に起きた問題や課題に対して、強みである協調性を用いてどのように行動したのかを記載すると好印象なアピールに繋がりますよ。
【成果】
その結果、準備期間2か月で模擬店を成功させ、目標の売上を20%上回りました。メンバー全員が「協力して良かった」と感じ、チームの絆も深まりました。 来場者から「楽しかった」との声が多数寄せられ、サークル全体の評判も向上しました。この経験から、相手の立場を理解し、調整する力がつきました。
添削コメント|『協力して良かった』『チームの絆』は主観的で評価しにくいため、『来場者の声』『サークル評判』に変更し、客観性を強化しました。成果を数値や第三者の評価で示すと、より具体性がまし説得力のあるアピールになりますよ。
【入社後】
貴社では、多様な部署と連携する機会が多いと伺っています。 貴社のチームプロジェクトにおいて、私の協調性を活かし、チームの目標達成に向けて積極的に貢献します。また、異なる視点を取り入れ、より良い成果を出すための調整役として尽力します。
添削コメント|『多様な部署と連携』は企業研究が浅く見えるため、『チームプロジェクト』に変更し、具体的な場面を提示しました。入社後に実際に協調性を活かして何を行うのかを明確に伝えることで、採用担当者も入社後の活躍イメージが湧きやすいですよ

【NGポイント】
結論の『異なる意見を尊重し、仲間と協力して課題を解決』や成果の『協力して良かった』『チームの絆』は抽象的で主観的だった。また、エピソードの『リーダーとして』は協調性よりリーダーシップを強調し、テーマから逸脱していた。入社後の『多様な部署と連携』も企業研究の浅さが目立ち、どの企業にも当てはまる一般的な表現だった。これらは採用担当に具体性や説得力が欠けると判断され、低評価につながる恐れがあった。

【添削内容】
結論では『意見を調整し、解決策を導く』に変更し、協調性の具体的な行動を明示。エピソードでは『チームの一員として意見をまとめる』に変え、協調性の役割を強調した。成果は『来場者の声』『サークル評判』に改め、客観的な事実を提示。入社後では『チームプロジェクト』に変更し、企業での貢献場面を具体化した。これにより、5W1Hの視点や客観性を強化し、テーマ性を明確にした。

【どう変わった?】
改善後、例文は協調性を具体的な行動と成果で裏付け、採用担当が評価しやすい内容に変わった。結論やエピソードの明確化で強みが伝わり、成果の客観性向上で説得力が増した。入社後の具体性により、企業での貢献イメージが明確に。企業視点では、協調性が業務でどう活きるかが分かり、意欲と適性を高く評価できるだろう。

【今回のチェックポイント】
・強みは具体的な行動で示しましょう
・成果は数値や第三者の声で裏付けを
・企業での貢献イメージを明確に

②行動力をアピールする例文

行動力をテーマにした自己PR例文を紹介します。大学生活の中で自ら動いた経験をベースに、主体的な行動によって成果を出したエピソードを盛り込みました。

今回の例文では、大学のゼミ活動における地域イベントの企画を通じて、行動力を効果的に示しています。

自己PRを作成する際は、抽象的な強みの主張ではなく、「どんな状況で」「どんな行動をとったか」を具体的に表現することが重要です。

行動力を強みした自己PR
【結論】私は、目的達成のために主体的に行動し、周囲を巻き込んで取り組む課題を冷静に見極め、最適な行動を選び取る行動力があります。
添削コメント|「周囲を巻き込む」はリーダーシップや協調性の印象が強く、「行動力」としての主体性がぼやけていました。より的確な判断と実行を軸にした表現へ修正し、読者がこの自己PRが「行動力」のアピールであるとすぐに理解できるようにしています。
【エピソード】大学のゼミで開催された地域活性イベントの企画において、企画内容が定まらず話し合いが停滞していたことがありました。参加者の関心が分散し、方向性が定まらず、企画が進行しない状況に直面しました。
添削コメント|「話し合いが停滞」という表現は抽象的かつ受け身に聞こえるため、より具体的に「何がどう停滞していたのか」を明記し、就活生自身が「行動を起こす必要性を感じた背景」を明確にしました。
【エピソード詳細】このままでは開催が間に合わないと感じた私は、参加者目線でアイデアを整理し、アンケートを使って意見を集約する方法を提案しました。ヒアリングを通じて近隣の学生の声を集め、実際に求められているイベント像を把握した上で、複数の具体案を提示しました。メンバーにも個別に声をかけ、議論の場に引き込むことで、意見交換の活性化と意思決定の迅速化を図りました。アイデアに説得力が加わったことで議論が活性化し、全員が納得できる形で方向性を決定できました。その結果、実施内容が明確になり、スケジュールどおりに準備を完了させることができました。
添削コメント|この段落では、「どのように行動力を発揮したのか」が重要ですが、元の文章では抽象的なフレーズが多く、実行内容が見えにくくなっていました。具体的な手段(ヒアリング、提案、巻き込み)を5W1Hで記述することで、実行力のある行動として説得力を持たせました。
【成果】イベントは150名以上の集客を達成し、アンケートでも「地域に新しい魅力を感じた」という声を多数いただき、地域の方からも感謝の言葉を頂きました。地元の新聞にも取り上げられ、イベント後には地域団体から次回開催の打診もいただきました。
添削コメント|「感謝された」は抽象的で評価軸として弱いため、外部評価(メディア掲載、他団体の反応)を加えることで客観性を高め、成果の社会的インパクトが伝わるように工夫しました。
【入社後】入社後も、自ら課題を見つけ、必要な行動を迅速に起こす姿勢を活かし、組織に貢献できる人材を目指します。現場の状況を見極め、必要に応じて具体的なアクションを提案・実行することで、成果に直結する行動を取れる人材でありたいと考えています。
添削コメント|「貢献できる人材を目指します」は曖昧な表現で、採用担当者から見ると「どう貢献するのか」が不明確です。改善後では、行動力をどのように業務に活かすかを具体的に描き、企業での再現性がイメージできる形にしています。

【NGポイント】
行動力というテーマに対して、「周囲を巻き込む」「話し合いが停滞していた」などの表現が曖昧で、就活生自身がどのように動いたのかが十分に伝わっていませんでした。また、成果や入社後の内容が抽象的で説得力に欠けていた点も評価を下げる原因となっていました。

【添削内容】
行動力を表すキーワードを「判断力」や「実行力」といった表現に置き換えたうえで、就活生が主体的に状況を分析し、具体的な行動を取ったことが分かるように改善しました。成果や入社後の記述についても、外部評価や再現性を強調する形で書き換えています。

【どう変わった?】
行動力という強みが明確に伝わる構成になり、企業側も「この人物は現場で即行動に移せる人材かもしれない」とイメージできる内容に変わりました。抽象的な表現が減り、実践的なエピソードと具体的な成果が加わったことで、自己PRとしての完成度が高まりました。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象語を具体行動に言い換える
・成果は客観的に示すようにする
・入社後の活かし方も明示する

③チャレンジ精神をアピールする例文

ここでは、新しいことに自ら挑戦した経験を通じてチャレンジ精神をアピールする自己PRの例文を紹介します。大学生ならではの行動や学びを盛り込み、等身大のエピソードに仕上げました。

チャレンジ精神をアピールする自己PRの例文です。

英語が苦手という状況から、短期語学留学に挑戦し、苦手意識を克服して成長した経験を通じて「できないからこそ挑戦する」という強みを具体的に伝えています

チャレンジ精神を強みにした自己PR
【結論】私は、新しいことにも前向きに取り組むチャレンジ精神があります。未知の分野でも失敗を恐れず、一歩踏み出す行動力を大切にしています。とくに「できないからこそ挑戦する」という考え方を持って行動しています。
添削コメント|2文目が抽象的でやや冗長だったため、1文にまとめ直しました。「チャレンジ精神」という強みを読んだ瞬間に理解できるよう、簡潔かつ具体的な言葉へ整理しました。
【エピソード】大学2年のとき、英語が苦手だったにもかかわらず、短期語学留学に挑戦しました。自分の英語力に自信はありませんでしたが、「できないからこそ挑戦しよう」と決意しました。当時は英語の授業でも発言を避けるほどの苦手意識がありましたが、「このままでは変われない」と感じ、あえて環境を変えることを選びました。
添削コメント|感情的な表現のみだった2文目を削除し、背景となる「どの程度苦手だったのか」「なぜ挑戦を決めたのか」に焦点を当て、エピソードに説得力を持たせました。
【エピソード詳細】現地では積極的に現地の学生に話しかけ、伝わらなくてもジェスチャーや表情を工夫して会話を続けました。また、毎晩その日に覚えた単語や表現をノートにまとめ、次の日に使うことを心がけました。その結果、1カ月後には日常会話に困らない程度まで上達し、苦手意識もなくなりました。その努力を重ねた結果、最終週には現地の学生たちとグループディスカッションにも積極的に参加できるようになりました。
添削コメント|「日常会話に困らない」という表現はあいまいなので、具体的な成果である「ディスカッション参加」に置き換えました。行動→成長の流れがより明確になります。
【成果】帰国後はTOEICの勉強にも意欲的に取り組み、半年後にはスコアが200点以上アップしました。苦手だった英語を、今では就職活動でも強みとして活かせるようになりました。この経験を通じて「苦手=避けるもの」ではなく、「成長のチャンス」だと捉えられるようになりました。
添削コメント|「就活で活かせるようになった」は抽象的で直接的な価値が伝わりにくいため、価値観の変化を表現しました。チャレンジ精神が内面にも影響していることを強調しています。
【入社後】入社後も、~~自分にとって未知な業務や新しい取り組みにも前向きにチャレンジし、~~学びながら成長する姿勢を大切にしていきたいです。挑戦から得られる経験を糧に、幅広く活躍できる人材を目指します。新しい業務や経験のない分野にも自ら挑戦し、失敗からも学ぶ姿勢で取り組んでいきたいと考えています。
添削コメント|抽象的な理想を並べるより、実際の行動に結びつく形に変更しました。企業が求める「入社後の再現性」が感じられるように意識しています。

【NGポイント】
全体的に「チャレンジ精神」を示す姿勢は見られましたが、ところどころに抽象的・重複的な表現があり、説得力を欠いていました。特に「未知の分野でも失敗を恐れず」や「就職活動で活かせる」などの文言は意味が広く、印象がぼやけてしまっていました。

【添削内容】
抽象的な表現を具体的な行動・状況に置き換え、読んだ人が「何にどう挑戦したのか」を自然に理解できるよう構成を整理しました。また、価値観の変化や行動による成長など、チャレンジ精神の裏付けとなるポイントを明示しました。

【どう変わった?】
どんな場面で、なぜ挑戦したのか、その結果どのように成長したのかが明確になりました。企業の採用担当も「この人は環境が変わっても前向きに行動できる人材だ」とイメージできる内容になり、自己PRとしての完成度が格段に向上しました。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象表現を具体化する
・価値観の変化も示す
・入社後の再現性を重視

④継続力をアピールする例文

継続力をテーマにした自己PRの例文を紹介します。毎日の積み重ねが成果につながった経験をもとに、粘り強さや努力を続ける姿勢を伝える構成にしました。

日々の学習やルーティンをどれだけ継続したかを伝えるだけでは、企業にとっての再現性は伝わりにくくなります。

「どのように行動を積み重ねたか」「工夫したか」を具体的に示すことで、実務でも活きる継続力であることを明確にしましょう。

継続力を強みにした自己PR
【結論】私は、目標達成のために粘り強く努力を継続できる困難に直面しても行動を継続できる力があります。
添削コメント|「粘り強く努力を継続できる」という表現は抽象的かつ一般的で、継続力の実態が伝わりにくくなっています。「困難に直面しても行動を継続できる」と言い換えることで、ビジネス環境でも活きる力であることを明示し、読み手に強みの本質を想像させやすくしました。
【エピソード】大学では、英語力を高めることを目標に、TOEICのスコアアップに取り組みました。英語に苦手意識がありましたが、自信をつけたいという思いからTOEICのスコアアップを目標に掲げました。英語に苦手意識があったからこそ、基礎から地道に取り組もうと決意しました。
添削コメント|TOEICスコアアップはよくある題材であり、動機の説明が弱いと差別化が難しくなります。「自信をつけたい」では抽象的すぎるため、「基礎から地道に」という継続力を補強する表現に変えることで、エピソード全体に一貫性と説得力が加わります。
【エピソード詳細】最初は思うように点数が伸びず、模試の結果に落ち込むこともありましたが、毎日の英単語学習と週3回のオンライン英会話を1年間継続しました。途中でモチベーションが下がった際は、目標スコアを紙に書いて机に貼るなど、自分を奮い立たせる工夫をしながら取り組みました。学習習慣を定着させるため、毎朝同じ時間に単語を覚えるルーティンを設けたり、英会話では興味のあるトピックを選ぶことで継続性を高めました。
添削コメント|この項目では「どのように継続力を発揮したか」が最も問われます。削除した部分は感情に寄った表現で具体性に欠けていたため、実行した工夫を5W1Hで明確にした文に置き換えました。これにより継続の過程が行動として伝わりやすくなっています。
【成果】その結果、半年でスコアを200点伸ばし、最終的に目標としていた800点を達成することができました。この経験を通じて、自分には諦めずに継続する力があると実感しました。数値という成果と、その裏にある積み重ねが自分の強みを裏づける経験となりました。
添削コメント|前半の成果は非常に明確で好印象ですが、後半は主観的な「実感」に留まり、説得力がやや弱まります。改善後は成果→強みの証明という因果関係を意識して、客観的評価につながる文章に調整しました。
【入社後】仕事においても、壁にぶつかったときに諦めず粘り強く取り組む姿勢を持ち続け、継続的に成果を上げられるよう努めてまいります。入社後も、長期的な目標に対して計画を立て、日々の行動を積み重ねることで、継続的に価値を発揮できる人材を目指します。
添削コメント|元の文は意気込みは伝わるものの、抽象的で企業側が期待する再現性が弱くなっていました。「計画」「日々の行動」「価値の発揮」など、ビジネスでの活かし方に近い要素に置き換えることで、企業が採用後の姿を具体的にイメージしやすくなります。

【NGポイント】
当初の例文は「継続力がある」と主張しつつも、その根拠となる行動や工夫が抽象的だったため、読み手にとって説得力に欠ける内容になっていました。特に「粘り強さ」「自分を奮い立たせる」などの表現は、客観的な行動の裏付けが不足していました。

【添削内容】
抽象的な表現を削除し、実際に行った学習習慣や工夫を具体的に記述しました。また、成果と継続力の関係を強調する文に修正し、「仕事でも活かせる行動の再現性」が伝わるよう、入社後のパートにも実務的な表現を加えました。

【どう変わった?】
全体として「継続力を発揮した具体的な行動」と「その結果としての成果」がつながり、企業が評価しやすい構成になりました。入社後も強みが活かせると想像できるため、再現性の高い人物だと伝わりやすくなっています。

【今回の自己PRのコツ】
・結論やエピソードの前提は短くまとめる
・どうしてその努力をしたのかを明確に示す
・抽象的な表現をなるべく減らす

⑤気配りをアピールする例文

気配りをテーマにした自己PR例文を紹介します。大学生活のなかで相手を思いやりながら行動した経験をベースに、自然な気遣いができる人物像を描いています。

ゼミ活動での進行役経験を通して気配り力を示した自己PRです。

単なる性格の良さにとどまらず、どのような場面でどんな行動をとったかを明示し、再現性のあるスキルとして伝えることが重要です。

気配りを強みにした自己PR
【結論】私は、周囲の状況を察して行動できる「気配り力」を強みとしています。
添削コメント|結論としての構成が明快で、「気配り力」という強みがシンプルに伝わる良い出だしです。抽象的な言い回しもなく、初読でも意図が伝わる点が評価できます。
【エピソード】大学のゼミ活動において、ディスカッション形式の発表会で進行役を務めた際に、チーム全体のパフォーマンス向上のためにメンバー全員が安心して意見を出せるように気配りを意識しました。
添削コメント|「チーム全体のパフォーマンス向上のために」は抽象的で、読んでも何を目指して行動したのかが曖昧です。「安心して意見を出せるように」と具体的に置き換えることで、以降の行動内容と狙いが一致し、納得感のある構成になります。
【エピソード詳細】メンバーによって発言量にばらつきがあったため、発言の少ない人には話しやすいように質問を投げかけたり、緊張している様子の人には開始前に声をかけてリラックスできるよう配慮しました。また、議論が脱線しそうな場面では自然な流れで軌道修正し、全員が安心して意見を出せる雰囲気づくりを心がけました。さらに、議論が脱線しそうになった際には「この点について皆さんはどう思いますか?」と問いかけることで話題を戻しつつ、全員が参加しやすい雰囲気づくりに努めました。
添削コメント|「自然な流れで軌道修正」は曖昧で読み手に伝わりづらい表現です。「問いかけによる話題の修正」という具体的な工夫に言い換えることで、就活生がどんなアクションを取ったのかが明確になり、再現性も高まります。
【成果】結果として、普段は発言の少ないメンバーからも活発な意見が出て、教員からは「チームとしての一体感があり、発表全体が聞きやすかった」と評価をいただきました。
添削コメント|「発言が増えた」というチーム内の変化に加えて、第三者からの評価も含まれており、気配りによる成果が説得力をもって表現されています。成果の妥当性と客観性のバランスが良好です。
【入社後】社会人になってからも、相手の立場や状況を汲み取り、先回りした行動ができるよう意識を続けその場の空気を読みながら、周囲が動きやすくなるような配慮を積み重ね、チーム内で信頼される存在になりたいと考えています。
添削コメント|「先回りした行動」は抽象的で再現性が低く感じられます。「周囲が動きやすくなる配慮」と表現することで、気配りの本質が伝わりやすくなり、企業が採用後の活躍を具体的にイメージしやすくなります。

【NGポイント】
気配りという強みは一貫していましたが、場面設定や行動内容が抽象的で、読んだ際に「どのような工夫をしたのか」が伝わりにくい部分がありました。特に「自然な流れで軌道修正」や「先回りした行動」などの表現は、曖昧さが残っていました。

【添削内容】
曖昧な表現や抽象的な表現を削除し、「どんな問いかけをしたか」「どんな雰囲気づくりをしたか」など、実際に行った工夫や行動を具体的に記載しました。また、入社後の部分では企業が採用後の再現性を感じやすいように言い回しを調整しました。

【どう変わった?】
全体を通して、気配りを「行動」として示す自己PRに生まれ変わりました。企業は性格的な特性よりも職場での再現性を重視するため、「空気を読む力」「発言を引き出す工夫」といった形で可視化された点が好印象につながるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象表現は具体化する
・行動内容に5W1Hを意識
・成果は客観性を意識する

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エピソード別の自己PR例文

  1. アルバイト経験を活かした自己PR例文
  2. サークル活動で発揮したリーダーシップの例文
  3. ゼミ活動を通じて得た強みを伝える例文
  4. 留学経験を通じて学んだことを伝える例文
  5. ボランティア活動から得た価値観を伝える例文

①アルバイト経験を活かした自己PR例文

アルバイト経験をもとに自己PRを書く場合、自分の役割や取り組み姿勢、そこから得た学びを中心に構成すると、リアリティが伝わりやすくなります。

アルバイト経験を通じて身につけた「相手に応じた柔軟な対応力」を主軸にした自己PR例文です。

自己PRでは、経験を通じてどんな強みを発揮したか、企業でどう活かせるかを具体的に伝えることが重要です。

アルバイト経験を活かした自己PR
【結論】
私は、目の前の課題に対して粘り強く取り組み相手の立場や状況を的確に捉え、適切な対応策を考え抜く力を持ち、解決へ導く力があります。
添削コメント|「粘り強さ」は就活生によく使われる抽象的な言葉で、印象が薄くなりがちです。「相手の立場や状況を的確に捉える力」と具体化することで、読んだ企業が「どんな場面で力を発揮できるのか」を想像しやすくなり、アルバイト経験と結びついた説得力のあるアピールになります。
【エピソード】
大学2年の夏、私は飲食店のアルバイトで、新人育成を任されるようになりました。当初は教えることの難しさや、相手によって理解のスピードが異なることに戸惑いました。最初は自分の説明が伝わらず戸惑う場面もありましたが、相手の立場に立って考える重要性に気づきました。
添削コメント|問題提起だけで終わっていた記述に対し、「その経験から何を学び、どのように考えを変えたか」を補うことで、単なる回想ではなく成長のストーリーとして読み手に伝わるようになりました。企業は“気づき”からどう行動したかを重視するため、この修正により評価されやすくなります。
【エピソード詳細】
新人がミスを繰り返し、職場の雰囲気が悪くなっていた状況を改善するため、私は新人一人ひとりの性格や理解度を観察し、教え方を工夫しました。マニュアルを口頭で伝えるだけでなく、イラスト付きの説明資料を作成したり、ロールプレイ形式で練習する機会を設けたりと、相手に応じた指導方法を実践しました。例えば、視覚的に理解しやすいようにイラスト入りの手順書を作成したほか、実践的なロールプレイ形式の研修を実施することで、業務を体感的に覚えてもらえるよう工夫しました。
添削コメント|具体的な施策を箇条書き風に羅列していた点を、どのような背景で、なぜそれが有効だったかを含めて再構成しました。5W1Hに即した説明により、行動の意図と効果が明確になり、単なる「工夫」ではなく「強みを活かした行動」として印象づけられます。
【成果】
その結果、新人の定着率が向上し、3か月後には店舗全体のオペレーションミスが約3割減少しました。店長からは「チーム全体の底上げに貢献してくれた」と評価をいただきました。「業務の質が安定し、チーム全体のパフォーマンスが向上した」と評価されました。
添削コメント|「底上げに貢献」という表現はやや抽象的で、読み手によって解釈がぶれる恐れがあります。改善後は「業務の質」「パフォーマンス」といった評価軸が明確になり、行動の成果がより客観的に伝わるようになっています。成果部分ではこのような具体化が特に重要です。
【入社後】
入社後もこの粘り強さと工夫を活かし相手の立場を汲み取り、状況に応じた改善策を考える力を活かし、チームや顧客の課題に真摯に向き合いながら、信頼される人材を目指してまいります。
添削コメント|「粘り強さと工夫」という抽象的な表現を、冒頭の結論やエピソードと一貫性のある具体的な強みに置き換えることで、自己PR全体にストーリー性と説得力が生まれます。企業が知りたいのは「入社後にどう活躍するか」なので、職場での活かし方をイメージできる表現にすることが評価につながります。

【NGポイント】
強みの表現が抽象的で、読み手に伝わりづらかった点が大きな課題でした。「粘り強さ」や「工夫」といった言葉はよく見かける一方で、どのように行動したのかが具体的に示されていなかったため、印象が弱くなっていました。結果として、自己PRとしての独自性に欠ける状態でした。

【添削内容】
強みを「相手の状況を見極め、柔軟に対応する力」と具体化し、どのような工夫を行い、なぜそれが効果的だったかをエピソード内で丁寧に説明しました。エピソードの流れに沿って気づき→行動→成果という構成を意識し、企業が納得しやすいロジックで文章を整理しています。

【どう変わった?】
強みとエピソードの関係が明確になり、「相手に応じた対応力」という能力が企業でどう活かせるかまでつながる内容になりました。全体として、アルバイト経験をもとにした具体性のある自己PRとなり、他の就活生との差別化が図れた構成に仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・強みは抽象語で終わらせない
・経験からの気づきを丁寧に
・成果は数値や他者評価で示す

②サークル活動で発揮したリーダーシップの例文

サークル活動を通じてリーダーシップを発揮した経験を紹介します。組織をまとめる力や周囲との関わり方をどう示すかがポイントです。

この例文は、大学のサークル活動を通じて発揮した「リーダーシップ」をテーマにしたものです。

自己PRでは抽象的な言葉を使うのではなく、行動の背景や結果まで一貫して説明することで、読み手に納得感を与える構成を意識してください。

「サークル活動×リーダーシップ」の自己PR
【結論】
私の強みは、周囲を巻き込みながらメンバー一人ひとりの意見や立場を尊重しつつ目標達成に向けて行動できるリーダーシップです。
添削コメント|「周囲を巻き込む」という表現は抽象的で内容が伝わりにくいため、リーダーシップの実行力をより具体的に表現しました。主体性と協調性の両立が伝わるよう工夫しています。
【エピソード】
大学のサークルで、学園祭に向けたステージ企画の実行責任者を務めました。当初はメンバー間で意見がまとまらず、準備が遅れる状況にありました。初期段階では役割が不明瞭で意見の対立も多く、予定通りの準備が進まず雰囲気もぎこちない状態でした。
添削コメント|「準備が遅れる状況」という曖昧な表現では課題の深刻さが伝わりません。組織課題として共感されやすいよう、状況の具体性と緊迫感を加えました。
【エピソード詳細】
このままでは成功は難しいと感じ、私はまず一人ひとりと個別に話し合い、それぞれが何に不安を感じ、どう関わりたいかを把握することに努めました。その上で、役割分担を見直し、全員が納得できる形で進行管理の体制を整えました。そのうえで、タスクの優先度と担当者を整理し、定例ミーティングを設けて情報共有を徹底する仕組みに変更しました。さらに、進捗を見える化するための共有シートを導入し、情報の透明性を高めました。
添削コメント|「納得できる形で進行管理を整えた」という表現では行動の中身が伝わりません。何をどのように変えたかを示すことで、リーダーとしての具体的な判断と行動が明確になります。
【成果】
その結果、企画は無事成功し、来場者数は前年の1.5倍を記録しました。メンバーからは「自分ごととして関われた」との声が多く、サークル内の一体感も強まりました。メンバーからは「仕事の流れが明確になって動きやすかった」との声があり、当日の運営もトラブルなく円滑に進みました。
添削コメント|「自分ごととして関われた」は曖昧な感想にとどまるため、成果としての具体性に欠けます。他者からのフィードバックを定量・定性的に示すことで信頼性を高めました。
【入社後】
入社後も、相手の思いや立場を尊重しながら主体的に動けるこのリーダーシップを活かし、チームで成果を上げられる存在を目指してまいります。
添削コメント|本文全体との一貫性が保たれており、「企業でも再現性のあるリーダーシップ」としてイメージしやすいため、修正不要です。

【NGポイント】
全体的に抽象的な表現が多く、特に「巻き込む」や「納得できる形」といった言葉は具体的な行動や成果が見えにくい状態でした。また、成果の部分でも定量的データと定性的な評価のバランスが不足しており、インパクトが弱くなっていました。

【添削内容】
リーダーシップの定義を「尊重と主体性の両立」として再構成し、状況把握・対話・制度づくりといった行動プロセスを具体的に描写しました。また、成果に関しては実際の反応や数字に基づく表現に変更し、企業視点での納得感と再現性を高めました。

【どう変わった?】
抽象的だった強みが行動レベルで可視化され、「どのようにリーダーシップを発揮したのか」が明確になりました。企業側は入社後の活躍イメージを描きやすくなり、自己PRとしての説得力と差別化の両面で評価される内容に仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・結論やエピソードの前提は短くまとめる
・どうしてその努力をしたのかを明確に示す
・抽象的な表現をなるべく減らす

③ゼミ活動を通じて得た強みを伝える例文

ゼミ活動は、チームでの取り組みや専門テーマへの主体的な関わりを通して得た強みをアピールしやすい場面です。ここでは、自分の役割を果たす中で成長したエピソードを紹介します。

ゼミ活動という就活生にとってなじみ深い題材を使い、「主体性」と「周囲を巻き込む力」を軸に自己PRを構成した例文です。

企業が評価するのは単なる経験ではなく、そこから得た力をどう活かすかです。エピソードの中に行動や工夫を具体的に落とし込むことが大切です。

ゼミ活動の自己PR
【結論】
私の強みは、課題に対して主体的に取り組み、周囲を巻き込みながら粘り強く成果を出す力です。
添削コメント|この冒頭は、強みの核を「主体性」と「巻き込み力」「粘り強さ」として明確に述べており、簡潔かつ具体的に伝えられています。結論での印象づけが成功しており、この後に続くエピソードへの期待も自然と生まれる良い構成です。
【エピソード】
大学3年次に所属するゼミで、「地域活性化」をテーマにした研究プロジェクトに参加しました。メンバー全員が異なる考えを持っており、初めは議論が噛み合わず、方向性が定まりませんでした。意見の食い違いが続いていたため、プロジェクトの目標が曖昧なまま作業が停滞していました。
添削コメント|削除箇所は漠然とした表現で、状況の深刻度や課題が不明瞭でした。改善後は「作業が停滞」といった結果まで示し、企業側が「どのような困難だったのか」を明確に理解できる内容に整理しています。就活では、問題把握力を伝えることが評価されます。
【エピソード詳細】
私はまず、メンバー一人ひとりの意見を丁寧に聞き、ホワイトボードに要点を可視化する方法を提案しました。意見が可視化されることで共通点や違いが明確になり、議論を前に進める土台を作ることができました。意見の共通点を見出しながら、全員が納得できる中間案を作成し、話し合いを円滑に進めました。また、現地調査の際には先頭に立ってスケジュール管理を行い、全員で協力して地域住民へのヒアリングを実施しました。調査当日は、役割分担と質問内容の確認を事前に行い、効率よく地域住民10名へのヒアリングを成功させました
添削コメント|可視化の取り組みやヒアリングに関して、元の表現では抽象的すぎて本人の貢献が見えづらいものでした。改善では5W1Hを意識し、「なぜ」「どのように」「何をしたか」を明確にしたことで、主体性と調整力がより具体的に伝わる内容になっています。
【成果】
その結果、発表では教授から「実践的で説得力がある」と評価され、学内コンペで優秀賞を受賞しました。何より、チームとして一体感を持って取り組めたことが、自分にとって大きな成功体験となりました。さらに、自ら課題を整理し、周囲を巻き込んで推進した経験は、自信を持って語れる成果となりました。
添削コメント|削除した箇所は感情的・主観的で「自己満足」と捉えられるリスクがあります。代わりに、企業で再現可能な行動(課題整理・巻き込み)に着目した成果表現へと置き換えることで、客観性と評価ポイントが伝わるようになっています。
【入社後】
入社後も、自ら課題を見つけ、周囲と連携しながら着実に成果を出す姿勢を大切にし、貴社に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|この締めくくりは、「学生時代の強み」が「入社後も発揮される」という一貫性を保っており、好印象です。強みの再現性を自然な流れで伝えることができており、企業にとっての「採用後の活躍」がイメージしやすくなっています。

【NGポイント】
もともとの文章では、「方向性が定まらなかった」「協力して取り組んだ」など抽象的な表現が多く、どのような課題があり、どう主体的に動いたのかが伝わりづらい構成になっていました。強みとエピソードが直結せず、企業が知りたい「再現性ある行動力」や「課題解決力」が不明瞭でした。

【添削内容】
エピソードの課題背景を明確にし、どのようにリーダーシップや主体性を発揮したのかを5W1Hで具体化しました。曖昧な成果表現や感情的な言い回しは削除し、代わりに「行動の結果としての成長」や「第三者からの評価」に置き換えることで、客観性と説得力を高めました。

【どう変わった?】
改善後は、「強み→課題→行動→成果→入社後への展望」という流れが一貫し、企業の採用担当者にとっても評価しやすい内容になっています。学生時代の経験が社会人としての行動にもつながると明確に伝わるため、実務での活躍イメージを描きやすくなったでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・強みが一貫して伝わる構成か
・課題と行動の因果関係が明確か
・結果や評価が客観的に示されているか

④留学経験を通じて学んだことを伝える例文

留学経験を自己PRに活かすには、異文化環境での学びや挑戦した行動に焦点を当てると効果的です。ここでは語学以外の成長に着目した例文を紹介します。

この例文は、語学留学という身近な経験を通して「コミュニケーション力」を強みとして伝えています。

自己PRでは、単なるエピソード紹介で終わらせず、具体的な行動と成果をセットで示すことが重要です。企業が再現性を感じられるように意識して構成しましょう。

留学経験を伝える自己PR
【結論】
私の強みは、異なる価値観を持つ相手と積極的に関わり、柔軟に対応しながら関係を構築できる相手に合わせた伝え方を意識することで、信頼関係を築くことができるコミュニケーション力です。
添削コメント|「柔軟に対応しながら関係を構築できる」は曖昧な印象を与えやすく、強みとしての説得力に欠けます。改善後は“信頼関係を築く”という結果と、“相手に合わせた伝え方”という具体的な行動が加わり、企業がイメージしやすい表現になっています。
【エピソード】
大学2年次に、約半年間オーストラリアへ語学留学をしました。現地の語学学校では、アジア・ヨーロッパなど多国籍の学生と共に学ぶ環境に身を置きました。
添削コメント|留学の背景が簡潔に整理されており、「異なる価値観に触れた経験」というテーマに直結しています。どのような環境でコミュニケーション力を培ったのかが自然に伝わり、読者の理解を助ける良い導入です。
【エピソード詳細】
最初は言語や文化の違いから話しかけることに躊躇していましたが、自分から積極的に英語で話しかけることを心がけました。また、相手の出身国の文化や習慣に関心を持ち、共通点を見つけながら交流を深めました。会話を重ねる中で、相手の文化背景に配慮した話題や表現を選ぶよう意識し、関係を築いていきました。中でも、グループディスカッションの場では、相手の意見を尊重しながら自分の考えも伝える姿勢を意識しました。
添削コメント|「文化や習慣に関心を持った」という文は意図は良いですが抽象的です。改善後では、自らの行動に「配慮」という視点が加わり、強みである“伝え方の工夫”が明確に表現されました。就活ではこのように行動の中身を具体化することが重要です。
【成果】
その結果、最終プレゼンテーションでは「最もチームに貢献した学生」として表彰されました。言語の壁を乗り越えて信頼関係を築けたことが、大きな自信となりました。異なるバックグラウンドを持つメンバーと協力し、目標達成に貢献できた経験は、異文化間でも円滑に協働できる自信につながりました。
添削コメント|削除前は「信頼関係を築いたことが自信になった」と主観的でしたが、改善後は“協働して目標を達成した”という具体的な成果と、仕事でも活かせる自信へつながる構成になり、説得力が増しています。
【入社後】
入社後も、相手の立場や考えを理解しながら円滑な人間関係を築き、チームでの協働やお客様との関係構築においても貢献できるよう努めてまいります。
添削コメント|学生時代の強みと経験が、入社後の実務でも活きるという構成が自然につながっており好印象です。自己PRの締めくくりとして「再現性」が伝わる理想的なまとめ方です。

【NGポイント】
全体として、抽象的な表現が多く、どのような行動を通じてコミュニケーション力を発揮したのかが伝わりにくい構成でした。特に「柔軟に対応」「関心を持った」「自信となった」といった言い回しは、強みの具体性と説得力を弱める原因となっていました。

【添削内容】
抽象的な表現や主観的な感想に対して、実際にどのような行動を取り、どう相手に配慮したのかを具体的に示しました。さらに成果の部分では、チームへの貢献と評価、そして異文化環境での対応力にフォーカスし、再現性を明確にしました。

【どう変わった?】
改善後は、伝えたい強みが「相手に合わせて伝える力」として具体的に伝わるようになり、企業が評価しやすい内容へと変わりました。実際のエピソードと結論が論理的につながっており、入社後の活躍も想像しやすい構成になっています。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象語は具体行動に変換
・成果は客観的に示す
・再現性ある強みに着地

⑤ボランティア活動から得た価値観を伝える例文

ボランティア活動を通じて得た価値観は、人との関わり方や自分の行動の在り方を示す材料になります。今回は、継続的な活動から学んだ姿勢を中心に構成しました。

地域貢献を通じて得た学びや行動力を伝えることは、協調性や主体性のアピールに非常に有効です。

自己PRでは、「どんな課題をどう解決し、どう活かせるか」を明確に書くことを意識しましょう。

ボランティア活動を伝えるの自己PR
【結論】
私の強みは、相手の立場を考えながら行動し、周囲と協力して物事を進める力です。
添削コメント|この結論は、自己PRにおける強みが明確かつ簡潔に示されており、企業側も読みやすい構成です。「相手を思いやる視点」と「チームでの協働力」という社会人基礎力にも通じる内容が好印象を与えます。抽象度も高すぎず、以降のエピソードにも自然に接続できています。
【エピソード】
大学2年生のとき、地域の清掃活動を行うボランティア団体に参加しました。活動当初は、参加者同士の交流が少なく、作業が非効率的な場面も多く見られました。作業の現場では、お互いに初対面である参加者が多く、役割や流れが不明確だったため、無言で作業を進める場面が多く、協力体制が築きにくい状況でした。
添削コメント|元の文では「非効率的」と抽象的な表現にとどまっていたため、実際の現場で何が起きていたかが伝わりにくい点が問題でした。改善後は5W1Hの観点から、原因と状況が明確に描写され、課題のリアルさが増しています。
【エピソード詳細】
私はその状況を改善したいと考え、まず全体の流れを整理した掲示物を作成し、事前に役割分担を明確にする提案を行いました。代表者に働きかけ、作業前に役割を割り振る仕組みを導入してもらうように働きかけ、自らも進行管理役としてチームをサポートしました。また、初参加の学生が馴染みやすいように、作業前に簡単な自己紹介タイムを設けるなど、交流のきっかけをつくりました。
添削コメント|「提案を行いました」では具体的な行動のイメージが湧きにくく、受け身な印象でした。改善後は「誰に」「どう働きかけ」「自らも行動したか」を明示し、主体性と行動力がより際立つ内容に仕上がっています。
【成果】
その結果、作業の進行がスムーズになっただけでなく、活動後には「参加しやすくなった」といった声が増えました。実際に参加者アンケートでは「雰囲気が良く、次回も参加したい」といった前向きな回答が8割以上を占めるようになり、継続的な参加者が増えました。周囲の協力を引き出しながら、より良い形に改善できたことに達成感を感じました。
添削コメント|「声が増えた」という表現は曖昧で客観性に欠けます。改善後はアンケートというデータを用いることで信頼性が高まり、就活における「成果の客観的証明」の観点でも企業に納得感を与えられる記述になっています。
【入社後】
入社後も、周囲の状況を観察しながら自ら提案・行動し、チームの成果を最大化できるように貢献してまいります。
添削コメント|この結びの文では、大学時代に発揮した「協働力」や「主体的行動」を、社会人としてどう活かすかが端的に示されています。入社後の再現性が想像できるため、企業としても採用メリットを感じやすい構成です。

【NGポイント】
元の例文では、状況説明が抽象的で「なぜその行動が必要だったのか」が伝わりにくい印象でした。また、成果の部分でも「声が増えた」という表現が曖昧で、客観的な評価として弱く見えてしまっていました。これでは、企業側が納得できる再現性のある強みとして受け取るのは難しかったはずです。

【添削内容】
まず、エピソード部分では「誰が・何に困っていたか」を明確にし、5W1Hを意識した具体的な状況描写に書き換えました。次に、成果部分では主観的な感想表現を避け、アンケートなどの客観的なデータに差し替えました。さらに、行動内容は「提案した」だけでなく「自らも動いた」点を強調しています。

【どう変わった?】
文章全体として、説得力と再現性が大きく向上しました。企業側は「この学生が実際にどのように行動し、その結果何を得たのか」を具体的にイメージしやすくなったはずです。また、入社後の活躍が想像しやすいため、エントリーシート全体の完成度が上がり、好印象を与えられる内容に仕上がったといえるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・結論やエピソードの前提は短くまとめる
・どうしてその努力をしたのかを明確に示す
・抽象的な表現をなるべく減らす

職種別の自己PR例文

  1. 営業職向けの自己PR例文
  2. 事務職向けの自己PR例文
  3. エンジニア職向けの自己PR例文
  4. コンサルタント職向けの自己PR例文
  5. 医療系職種向けの自己PR例文

①営業職向けの自己PR例文

営業職では「相手に寄り添って行動する姿勢」が重要です。ここでは、提案力や行動力をアピールする自己PRの例文を紹介します。

営業職では、相手のニーズを把握する力と、信頼関係を築く継続的な努力が重視されます

自己PRでは、抽象的な性格の良さではなく「行動」をベースに強みを具体的に伝えることが重要です。状況・行動・結果の流れを意識して構成しましょう。

営業職向けの自己PR
【結論】
私の強みは、相手のニーズを的確に捉えたうえで、粘り強く信頼関係を築いていける点です。長期的に信頼を構築しながら、状況に応じて柔軟に対応できる点です。
添削コメント|「粘り強く信頼関係を築く」は抽象的で、営業職に求められる「柔軟な対応」や「相手への適応力」が見えません。企業が再現性を感じられるよう、「対応力」も含めた具体的な言い換えにしています。
【エピソード】
この強みは、大学のオープンキャンパス運営スタッフとして高校生の案内役を務めた際に発揮されました。
添削コメント|役割や状況が明確で、就活生らしい身近な経験を使いながら強みを発揮した場面がわかりやすく伝えられています。企業の採用担当が経験のリアルさを想像しやすい点も良い評価につながります。
【エピソード詳細】
私は来場者ごとに不安や疑問の内容が異なる点に着目し、一人ひとりに合わせた対応を心がけました。質問に丁寧に答えるだけでなく、相手が聞きづらそうにしていることも察して話しかけることで、相手が話しにくそうな様子を見逃さず、自分から声をかけて相談しやすい雰囲気づくりを意識しました。積極的にコミュニケーションを取りました。また、対応後には振り返りシートに改善点を記録し、次回に活かすよう工夫を重ねました。
添削コメント|「察して話しかける」は主観的で行動の根拠が不明確なため、視覚的な観察に基づく言い回しに修正しました。さらに、振り返り記録は営業職向けPRとしては訴求力が低く、削除することで主軸がぶれない構成に整えました。
【成果】
その結果、担当した来場者の中には後日「あなたの案内で志望校を決めました」と連絡をくれる方もおり、自分の対応が相手の意思決定に影響を与えられたことに大きなやりがいを感じました。自分の対応が相手の進路選択を後押しできたことに、強い手応えと達成感を覚えました。
添削コメント|「やりがいを感じた」は抽象的で個人的な感想にとどまりやすく、企業にとっての評価材料になりにくい表現です。具体的な影響や成果にフォーカスした言い換えによって、より納得感のある内容に改善しています。
【入社後】
営業職としても、お客様一人ひとりのニーズを丁寧にくみ取りながら、粘り強く信頼を積み重ねる姿勢で成果を出していきたいと考えています。対話を重ねて信頼を築き、相手の課題に応じた提案を通じて継続的な成果を生み出せるよう努めてまいります。
添削コメント|「信頼を積み重ねる姿勢」は抽象的で営業職の実務イメージにつながりにくい表現です。対話力・提案力・成果志向といった営業職に直結する行動要素に置き換えることで、企業が期待する行動と一致させました。

【NGポイント】
強みの定義が抽象的だったことに加え、エピソード詳細では「察して話しかける」など主観的な表現が目立ちました。また、成果や入社後の部分でも印象的な言い回しに欠け、読み手の評価軸に直結しづらい内容になっていました。

【添削内容】
強みは「信頼構築」だけでなく「柔軟な対応力」を加えることで営業職に必要な力として再定義しました。エピソードでは視覚的な行動を示し、成果と入社後のパートは「影響力」「提案力」など評価されやすい要素に整理し直しました。

【どう変わった?】
強みや行動が明確になったことで、営業職で活躍する姿がより具体的に想像できるようになりました。企業側も「再現性のある強み」として受け止めやすくなり、説得力が格段に増した構成です。特に入社後のイメージが鮮明になった点は評価につながるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・強みは行動レベルで描写
・抽象語を避けて具体化
・成果は影響の客観性を意識

②事務職向けの自己PR例文

事務職では「正確さ」と「効率的なサポート」が求められます。ここでは、細やかな気配りと改善力を伝える例文を紹介します。

自己PRでは、志望職種に合った強みを具体的な経験を通して伝えることが重要です。

この例文では「丁寧さ」と「情報共有力」を核に、事務職で求められるスキルとの接点を意識して構成しています。抽象的な表現は避け、具体的な行動や成果と結びつけましょう。

事務職向けの自己PR
【結論】
私は物事に丁寧に取り組む姿勢と、周囲との円滑なコミュニケーション必要な情報を正確かつタイミングよく共有する意識を強みとしています。
添削コメント|《解説》
「円滑なコミュニケーション」は汎用的で曖昧な表現になりやすく、事務職に必要な能力が伝わりにくいです。そこで、「情報の正確性・共有」という要素を明示することで、職種に合った強みがより明確に伝わるよう改善しました。
【エピソード】
大学では、学園祭実行委員として、広報チームのリーダーを務めました。委員全体で100名以上が所属する中で、全体を見渡しながら関係部署と密に連携し、他チームとの連携や情報共有を担う重要な役割でした。
添削コメント|《解説》
人数規模の情報はインパクトはあるものの、主軸である「丁寧さと情報共有の強み」に直結しておらず、文字数に制限のあるESでは優先度が下がります。代わりに、全体を見渡しての連携という視点を補うことで、職種との親和性を高めました。
【エピソード詳細】
広報物の作成には各チームの活動内容を正確に把握する必要があり、私は毎週ミーティングを設け、進捗確認と意見交換を行いました。また、メンバーが安心して発言できるよう、必ず一人一人に発言の機会を設けるなど、信頼関係を築くことを意識しました。特に、各チームから提出された原稿内容をチェックし、不明点があれば即座に確認・修正を依頼することで、誤情報を未然に防ぎました。
添削コメント|《解説》
「安心して発言できる場づくり」は重要な姿勢ですが、事務職に必要な「正確な処理」「ミス防止」の文脈が薄くなっていました。修正では、提出物のチェックや確認対応という具体行動を入れ、強みの裏付けとしました。
【成果】
その結果、例年より1週間早く全体の広報物を完成させることができ、来場者数も前年より20%増加するなど、学園祭全体の成功に貢献できました。特に、広報スケジュールに遅れが出なかったことが、来場者数の増加につながりました。
添削コメント|《解説》
「成功に貢献」は抽象的で、読み手が成果と行動の関係を想像しづらい表現です。改善後は「スケジュール管理」が来場者数増につながったと明示し、事務職に不可欠な管理力が伝わるよう修正しました。
【入社後】
入社後もこの経験を活かし、正確な事務処理とチーム内のスムーズな連携を意識しながら、組織の一員として貢献してまいります。業務に必要な情報を正しく整理・共有しながら、ミスのない処理を徹底することで、周囲から信頼される事務職を目指します。
添削コメント|《解説》
「組織の一員として貢献」では何をどう活かすかが不明確です。改善では、「整理・共有・ミスのない処理」といった行動を具体的に示し、企業が入社後の活躍を明確にイメージできる構成にしました。

【NGポイント】
もともとの文章では、全体的に抽象的な表現が多く、職種との接点が弱い点が課題でした。特に「円滑なコミュニケーション」「成功に貢献」などは曖昧で、何が強みで何を成し遂げたのかが明確に伝わりにくかったです。

【添削内容】
抽象的な表現を具体的な行動や結果に置き換え、エピソードの中で「丁寧さ」や「情報共有力」がどう発揮されたのかを明らかにしました。また、成果と強みとの因果関係が分かるように構成を整え、読み手が納得しやすい流れにしています。

【どう変わった?】
企業から見ると、「何ができるのか」「どんな価値をもたらすのか」が明確になった分、安心して面接で話を聞こうと思える文章に仕上がっています。特に事務職に求められる正確性や連携力が具体的に表現され、実務への再現性も伝わる内容になりました。

【今回の自己PRのコツ】
強みは抽象語で終わらせない
・経験と職種を具体的に結ぶ
成果は数値や行動で示す

③エンジニア職向けの自己PR例文

エンジニア職では「課題解決能力」と「学習意欲」が重視されます。ここでは、技術の習得と応用に取り組んだ例文を紹介します。

本例文では、「論理的に課題を解決する力」をエンジニア職に適した形でアピールしています。

自己PRは、職種に必要なスキルを具体的な行動や成果と結びつけて示すことで、読み手に再現性のある能力として伝わります。

エンジニア職向けの自己PR
【結論】
私は、課題を自ら見つけて粘り強く解決に取り組む姿勢論理的に解決策を考え、最後までやり抜く力を強みとしています。
添削コメント|《解説》
「粘り強さ」は評価されがちですが、エンジニア職ではより実務に即した能力である「論理的思考力」や「完遂力」といった表現にすることで、職種との親和性と専門性を高めることができます。
【エピソード】
大学のゼミ活動で、チームで取り組むアプリ開発のプロジェクトに参加した際、開発初期に機能実装の手順が曖昧で、作業がたびたび停止する事態が起きました。役割分担や仕様の認識にずれがあり、タスクの進行が滞ることが頻発しました。
添削コメント|《解説》
「手順が曖昧」では曖昧すぎて、企業側に課題の深刻さや本人の分析力が伝わりません。「役割分担のずれ」「仕様の認識ミス」など構造的な問題を明示することで、課題発見力の高さが表現できます。
【エピソード詳細】
このままでは納期に間に合わないと感じた私は、チームメンバーの進捗や不明点を洗い出し、全体のタスクを可視化する進行表を自作しました。また、メンバーとの情報共有を円滑にするため、週1回の対面ミーティングに加え、チャットツール上での確認ルールを整備し、遅延の原因を一つひとつ取り除いていきました。さらに、GitHub上でのissue管理を導入し、各自の担当範囲を明確にすることで、情報の行き違いを防ぎ、タスクの進捗を見える化しました。
添削コメント|《解説》
「ミーティング」や「ルール整備」は優れた行動ですが、エンジニア職においてはやや抽象的です。具体的に「GitHub」や「issue管理」などの手法を挙げることで、実務理解と対応力の高さがアピールできます。
【成果】その結果、当初予定より1週間早くプロトタイプを完成させることができ、学内発表では「チームでの開発力が高い」と講師から評価されました。「課題の整理と対応が適切だった」と講師から具体的なフィードバックを受けました。
添削コメント|《解説》
「開発力が高い」は抽象的で評価ポイントが分かりにくい表現です。「課題の整理と対応」と具体化することで、何が評価されたのかを明確にし、成果と行動の因果関係が読み手に伝わりやすくなります。
【入社後】
入社後も、現状の課題に気づき、自ら動いて改善する姿勢を大切にしながら、エンジニアとして周囲と連携し、確実に成果を出せる人材を目指してまいります。システムや業務フローの改善点を論理的に捉え、チームと連携しながら安定したサービス提供に貢献してまいります。
添削コメント|《解説》
「改善する姿勢」は曖昧であり、他項目と重複して冗長です。より具体的に「システム改善」「業務フロー改善」など実務に即した内容を記載することで、入社後の貢献イメージが明確になります。

【NGポイント】
もとの文章は抽象的な表現が多く、「強みの再現性」や「職種との接続」が弱い印象でした。「粘り強さ」や「チームでの開発力」など曖昧な表現では、企業側がその人のスキルや適性を把握しづらくなってしまいます。

【添削内容】
すべての修正箇所で、抽象的な語句を具体的な行動や結果に置き換えました。特にエンジニア職に求められる「課題発見力」や「論理的思考」「ツール活用力」を意識し、内容に専門性を持たせました。

【どう変わった?】
業務への理解と再現性が高まり、企業が「この学生なら自社でも活躍できそうだ」と判断しやすい構成になりました。エンジニアとして必要な視点と技術的アプローチが伝わり、説得力のある自己PRに仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象表現は必ず具体化
・強みと職種をしっかり接続
・成果は評価の根拠とセットで

④コンサルタント職向けの自己PR例文

コンサルタント職では「論理的思考」と「コミュニケーション力」が問われます。ここでは、分析力とチーム貢献をアピールする例文を紹介します。

コンサルタント職では、論理的思考力や意見を調整する力が特に重視されます。

今回の例文では、チーム内の意見を整理し最適な提案へ導いた経験を通じて、「意見を整理し解決策を導く力」をアピールしています。自己PRを作成する際は、強みと行動、成果の因果関係を具体的に伝えることが鍵です。

コンサルタント職向けの自己PR
【結論】
私は、複数の意見を整理しながら最適な解決策を導く力を強みとしています。
添削コメント|この結論文は非常に優れています。「複数の意見を整理し、最適な解決策を導く力」は、コンサルタント職に必要な論理的思考・調整能力を端的に表現しており、かつ主張の焦点が明確です。読み手がその後のエピソードに期待を持てる入り口として機能しています。
【エピソード】大学のゼミ活動で、学外の企業を対象とした市場調査プロジェクトにおいて、意見が割れる中で議論をまとめ、チーム内で異なる主張を的確に整理し、建設的な議論を促すことで、提案内容の方向性を決めるリーダー役を務めました。
添削コメント|「意見が割れる中で議論をまとめ」といった抽象的な表現では、実際にどのようにまとめたか、どんなスキルを活かしたかが読み手に伝わりません。改善後の表現では、コンサルタントに求められる「論点の整理力」と「合意形成能力」を具体的に示しており、説得力が増しています。
【エピソード詳細】
調査の進行中、データの解釈をめぐってメンバー間で意見が対立しました。私はまず、全員の主張を一度言語化し、ホワイトボードに整理したうえで、目的に沿って重要度を比較し、再検討の場を設けました。その結果、対立していた意見を統合し、企業にとって説得力のある提案を作り上げることができました。そのうえで、「市場データを重視した案」と「競合分析に基づく案」を組み合わせ、論拠と実現可能性の両面でバランスの取れた提案へと昇華させました。
添削コメント|元の文章では「対立した意見を統合し…」という部分が結果のみを述べており、どのように強みを発揮したかが曖昧でした。改善後は、意見の具体的な中身と調整のプロセスが描かれており、「問題解決力」や「情報整理能力」が実践的に伝わる内容となっています。エピソード詳細では「何を、どのように行動したか」を明示することが極めて重要です。
【成果】
プレゼン当日は企業担当者から「現実的かつ説得力のある提案だった」と高く評価され、実際に社内検討に進めてもらえる成果につながりました。提案内容は社内の実務チームに共有され、今後のマーケティング戦略の参考として活用される予定であると伝えられました。
添削コメント|「社内検討に進めてもらえる」という表現はやや曖昧で、就活生がどれだけ価値ある成果を残したのかが伝わりにくいものでした。改善後では、提案が具体的にどのように企業内部で扱われたかまで明示しており、成果の再現性と実務的な貢献度が明確に伝わるようになっています。
【入社後】
入社後も、論点の整理や意見の調整を通じて課題の本質を見極め、クライアントにとって最善の解決策を導けるコンサルタントを目指してまいります。
添削コメント|入社後の展望が結論とエピソードと自然につながっており、強みの再現性がしっかり示されています。企業側が「この学生なら職場でも同様に価値を発揮できるだろう」と納得しやすい構成で、自己PRの締めくくりとして好印象を与えられる表現になっています。

【NGポイント】
全体として、「まとめた」「提案した」といった抽象的な表現に終始しがちで、どのように強みを発揮したかが伝わりにくい構成になっていました。結果だけを述べていた部分もあり、就活生自身の行動や思考プロセスが読み取りづらかった点が課題です。

【添削内容】
抽象的な表現に横線を引き、具体的に「どのような意見を」「どう調整したのか」といったプロセスや内容を明示しました。特にエピソード詳細では、整理・統合した要素を具体的に示すことで、強みの再現性が明確になるよう構成しました。

【どう変わった?】
強みが「具体的な行動」として伝わるようになり、企業の採用担当者が「この学生は実務でも活躍できる」と判断しやすくなりました。読み手の理解を助ける流れになっており、評価される自己PRに仕上がったといえるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象表現は具体化すること
・強みは行動と成果で裏づける
・入社後の活躍を想像させる構成

⑤医療系職種向けの自己PR例文

医療系では「責任感」や「相手を思いやる姿勢」が重視されます。ここでは、人との関わりから得た学びをもとにした自己PRの例文を紹介します。

この例文は、医療職に求められる「相手の立場に立って行動する力」を軸にした自己PRです。

共感や傾聴といったスキルを、実際のサークル活動のエピソードを用いて表現しています。自己PRを作成する際は、強みをただ述べるのではなく、どのような行動を通じてそれを発揮したのかを具体的に伝えることが大切です。

医療系職種向けの自己PR
【結論】
私は、「相手の立場に立って行動する力」を強みとしています。相手の気持ちを想像し、今何が求められているのかを考えて動くことで、常に相手の視点から物事を捉え、今その人にとって最も必要な対応を考え実行する姿勢によって、信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを図ることができます。
添削コメント|「相手の立場に立つ力」と同じ内容を繰り返していた部分を省き、代わりに行動レベルでの実践力が伝わる表現に修正しました。企業は抽象的な強みよりも、それがどう行動として表れているかを重視します。簡潔でありながら説得力ある構成になりました。
【エピソード】
大学時代、学内の健康相談サークルに所属し、月に数回、学生への生活習慣改善に関する相談対応を行っていました。
添削コメント|サークル活動の内容が明確で、頻度や対象者も記載されており、実際の行動がイメージしやすいです。医療職に不可欠な「人の健康と向き合う姿勢」や「他者と丁寧に関わる経験」が自然に伝わってくる良いエピソードです。
【エピソード詳細】
活動の中で、生活リズムの乱れに悩む学生を担当した際、ただアドバイスするのではなく、アドバイスを押しつけることなく、まずその学生の生活背景や悩みを丁寧に聞き取ることを意識しました。そのうえで、改善案を一方的に伝えるのではなく、本人の意思を尊重しながら本人の考えや生活リズムに配慮しつつ、無理のない提案を心がけました。
添削コメント|否定表現(「〜しない」)が多いと、前向きな行動が伝わりづらくなります。改善後は「押しつけない」「配慮する」といった肯定表現で構成することで、共感力や調整力の高さをより好意的に印象づける内容に仕上げました。
【成果】
結果として、その学生から「自分の気持ちを理解してくれたから行動に移せた」と感謝され、継続的に相談を受ける関係が築けました。メンバー内でも最も相談件数の多いメンバーとなり、活動全体の改善提案も任されるようになりました。また、活動全体の振り返りミーティングでは、私の対応を参考にする意見も出るようになりました。
添削コメント|元の文は主観的で成果の客観性に欠けていました。修正後は「周囲から参考にされた」という客観的評価を加えることで、強みがチーム内でどう評価されたかが伝わりやすくなり、読み手の信頼感が高まります。
【入社後】
医療の現場においても、患者様一人ひとりの立場に立って寄り添う姿勢を大切にし、信頼を得ながら適切なケアを提供できる医療従事者を目指してまいります。
添削コメント|入社後の展望が結論と完全に連動しており、強みが医療現場でどのように再現されるかが自然に伝わります。読み手に「この人は実際に現場で信頼される存在になれるだろう」と期待を持たせる締めくくりです。

【NGポイント】
もともとの文章では、強みの表現が抽象的で重複していた点や、成果のアピールが主観的すぎた点が問題でした。否定的な表現を多用する構成も読み手にやや伝わりづらく、強みが行動にどうつながったかが明確でありませんでした。

【添削内容】
重複や抽象表現を整理し、強みが具体的な行動として現れた瞬間にフォーカスしました。また、成果においては他者からの評価を示すことで、客観性と信頼性のあるアピールへと修正しました。文章構造もポジティブな表現に統一しています。

【どう変わった?】
全体として、共感力や傾聴姿勢が自然に伝わる構成になりました。企業の採用担当者が「この人物は現場でも同様の力を発揮できるだろう」と期待を持てる内容となり、自己PRの説得力が格段に高まりました。

【今回の自己PRのコツ】
・結論やエピソードの前提は短くまとめる
・どうしてその努力をしたのかを明確に示す
・抽象的な表現をなるべく減らす

自己PRについてよくあるQ&A

就職活動において「自己PR」は避けて通れない重要な要素です。ただ、いざ書こうとすると「何を書けばよいのか」と迷ってしまう方も多いでしょう。

ここでは、就活生が感じやすい疑問に答えながら、自己PRに対する理解を深めていきます。

  1. 自己PRに書けるエピソードがない場合はどうする?
  2. 強みは一つに絞った方がよいのか?
  3. ガクチカと自己PRの違いとは?
  4. 過去の経験がアルバイトしかない場合でも大丈夫?
  5. 自己PRは何文字くらいが適切?
  6. エントリーシートと履歴書で自己PRの内容は変えるべき?

① 自己PRに書けるエピソードがない場合はどうする?

特別な実績がないからといって、自己PRが書けないわけではありません。たとえば、日々のアルバイトやサークル活動で工夫したこと、周囲と協力して成し遂げた経験なども十分な題材になります。

重要なのは、行動に至った背景や工夫した点を具体的に伝えることです。結果だけでなく、その過程や学びを丁寧に説明することで、あなたの人柄や仕事への向き合い方が伝わるでしょう。

② 強みは一つに絞った方がよいのか?

基本的には、強みは一つに絞ったほうが採用担当者に伝わりやすくなります。複数の強みを挙げると印象がぼやけてしまい、何をアピールしたいのかが分かりにくくなってしまいます。

一つの強みに絞り込んだうえで、それを裏づけるエピソードを加えると、より説得力のある自己PRになるでしょう。

③ ガクチカと自己PRの違いとは?

「ガクチカ」は学生時代に力を入れた経験そのものに焦点を当てるのに対し、「自己PR」はその経験を通じて得た強みや特性を伝えるものです。

同じ経験を使っても構いませんが、書く目的が異なるため、表現や構成を意識して使い分ける必要があります。自分の強みを引き出す軸として、どちらを強調すべきかを考えてください。

④ 過去の経験がアルバイトしかない場合でも大丈夫?

アルバイト経験だけでも、十分に自己PRの題材として活用できます。

たとえば、接客を通じて身につけた対応力や、目標達成のために考えた工夫、後輩指導で学んだリーダーシップなど、実践的な力が評価されやすいのがアルバイト経験の強みです。

大切なのは、成果だけでなく、そこに至る過程や意識していたことを伝えることです。

⑤ 自己PRは何文字くらいが適切?

自己PRの文字数は、エントリーシートの場合、おおむね400〜600文字が適切とされています。短すぎると内容が薄くなり、長すぎると読み手に負担をかけてしまいます。

文字数に指定がある場合は、上限ギリギリではなく9割程度に収めることで、読みやすさと完成度のバランスがとれます。指定がない場合も、この文字数帯を一つの目安として意識すると良いでしょう。

⑥ エントリーシートと履歴書で自己PRの内容は変えるべき?

同じ内容をそのまま使うのではなく、媒体の性質に合わせて調整することが重要です。

履歴書では簡潔にまとめることが求められますが、エントリーシートでは背景やエピソードをやや詳しく記述しても構いません。

伝えたい内容の軸は変えずに、媒体ごとの特徴を踏まえて文章を調整することで、より効果的にアピールできるでしょう。

エントリーシートの自己PRの書き方を理解して好印象を目指そう!

エントリーシートの自己PRでは、自分をよく見せるのではなく、「採用担当者にどう伝わるか」を意識することが成功の鍵です。

企業が自己PRを通じて知りたいのは、応募者の強みや価値観が自社にマッチしているかどうか。だからこそ、自己分析を通じて得た強みを、具体的なエピソードで裏付け、論理的に伝えることが重要です。

結論ファーストや数字の活用といった書き方の工夫も効果的です。例文集やQ&Aを活用すれば、より完成度の高い自己PRが作れるでしょう。

この記事で紹介した考え方や手順を参考に、企業に響く自己PRを作成してください。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。