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自己PRで気配り力をアピールするコツ!長所を活かすエピソード・例文を紹介

「気配り力」を自己PRでアピールする際、どう伝えるべきか悩んでいる就活生は多いでしょう。

気配り力は企業で求められる立派な強みですが、ただ「気配りができる」と言うだけでは、あなたの長所が伝わりづらいです。

そこで本記事では、自己PRで気配り力をアピールするためのコツを紹介します。自己PRの例文やNG例も載せているので、ぜひ就活の参考にしてください。

目次

自己PRで「気配りができる」は立派な強み

「気配りができる」長所はどんな企業でも重宝される立派な強みです。企業はチームの和を乱さず、周りと協力しながら働ける人材を魅力的に感じます。

しかし、そのまま「気配りができる」と伝えるだけでは他の応募者との差別化は難しく、うまくあなたの魅力が伝わらないことがありますよ。

強みを自己PRでしっかりと伝えるためにも、あなたの「気配り力」とは何なのかを明確にし、解像度を高めることが重要です。

自己PRに活かそう!気配りができる人の特徴

気配りができる人の特徴を紹介します。

「気配りができる」とはどのような特徴を指すのかを把握し、ぜひ自己分析に役立ててください。

  1. 場の空気を読んで適切な発言ができる人
  2. 自分から積極的に動ける人
  3. 周囲の状況によって臨機応変に動ける人
  4. 謙虚さをもって行動できる人
  5. 人見知りをしない人
  6. 周囲のモチベーションアップに貢献できる人

①場の空気を読んで適切な発言ができる人

気配りができる人は、場の空気を読んで適切な発言ができます。

勘違いされがちですが、場の空気を読むことは、周りの意見に流されて同じ意見を言うことではありません。

チームの空気を悪くせずに状況に応じて適切な発言をするのが正しい「場の空気を読む」です。

例えば会議中に話が脱線した場合は、場の流れを整理しつつさりげなく本題に戻すのが気配り上手です。

②自分から積極的に動ける人

気配りができる人は、指示待ちにならずに自分で考えて積極的に動ける特徴があります。

場の状況を把握して、何をすべきかを自分で考えて行動に移せるからです。

必要な時に仲間をサポートできる人材は誰からも好かれ、職場でも頼りにされるでしょう。

例えば忙しいプロジェクトの中で、他のメンバーが手をつけられないタスクを自分から進んで引き受ければ、プロジェクトの進行を助けられます。

➂周囲の状況によって臨機応変に動ける人

気配りができる人は、周囲の状況によって臨機応変に動けます。周りの人が今何をしているのか、どんな状況なのか把握しているためですよ。

例えば、忙しそうな先輩や上司に質問をしたい時には、タイミングを見計らって質問したり、質問内容を事前に分かりやすくまとめたりしてから質問します。

④謙虚さをもって行動できる人

気配り上手な人は、謙虚さを持って行動できます。

謙虚さは他人を尊重する姿勢を示すもので、円滑な人間関係を構築するためには不可欠な要素ですよ。

例えば新しいプロジェクトに参加した際は、他のメンバーからのフィードバックを素直に受け入れ、自分の成長に繋げられる人は、職場で高評価を得られます。

⑤人見知りをしない人

気配りができる人は、あまり人見知りをしません。その場の空気を読みながらの会話が得意なので、どんな相手とでもうまく話せます。

例えば新しく入社してきた人にも自分から積極的にコミュニケーションを図り、職場になじめるよう手助けできますよ。

気配りできる人は、初対面の相手とも積極的に関わりを持ち、円滑な人間関係を築けます。

⑥周囲のモチベーションアップに貢献できる人

気配りができる人は、周りのモチベーションアップに貢献できます。

チームメンバーそれぞれの状況を把握しているため、その状況に合った言葉をかけられるからですよ。

例えばプロジェクトの進捗が遅れている時には、メンバーの努力を認める言葉をかけて、士気を高められます。

自己PRで「気配りできる」をアピールする方法

自己PRで「気配りできる」長所をアピールする流れを紹介します。

  1. まず「結論」から話す
  2. 気配りスキルを発揮したエピソード
  3. その結果から学んだ・得たこと
  4. 会社でそのスキルをどう活かせるか

内容が同じでも、話す順番によってはあなたの強みが上手く伝わらなくなってしまいます。

この順番を意識して自己PRを作成して、あなたの強みや魅力をしっかり企業側に伝えましょう。

①まず「結論」から話す

まず結論、つまり「あなたの長所を一言でいうと何なのか」から話し始めましょう。

なぜなら、結論を知ったうえで話を聞くと、相手が理解しやすいからです。例えば、以下の自己PRを読み比べてみてください。

【例】結論ファーストで伝えた場合
私は協調性に自信があります。飲食店でのアルバイトでは協調性を生かして他のスタッフの意見も取り入れながら、店舗全体の目標達成に向けて積極的に動きました。その経験を経て、スタッフ間の円滑なコミュニケーションが業務効率の向上に繋がると学びました。
【例】結論ファーストで伝えなかった場合
飲食店のアルバイトでは、店舗全体の目標達成に向けて他のスタッフの意見も取り入れました。その際、私の長所である協調性を生かせたと考えています。その経験を経て、スタッフ間の円滑なコミュニケーションが業務効率の向上に繋がると学びました。

言っている内容は同じですが、結論ファーストの方が「協調性に関する話」だと前置きがあってからエピソードに入るので、聞いている側は理解しやすいです。

②気配りスキルを発揮したエピソード

最初に一言で長所を伝えた後は、その長所を裏付けるエピソードを話します。

面接官はあなたを書類上でしか見ていないため、具体的なエピソードがあると人柄が伝わりやすいです。

大きな結果を残している必要はないので、あなたの気配りによって周りに影響を与えたことが伝わるエピソードを選びましょう

➂その結果から学んだ・得たこと

エピソードを経験した結果、学んだことや得たことを伝えましょう。

面接官はあなたがどんな考えを持っているのか、どう成長してきたのかを知りたいと思っています。

経験を通じて学んだ・得たことを話せば、人間性に加えて勤勉さ・真面目さをアピールできます。

④会社でそのスキルをどう活かせるか

最後に、あなたのスキルを使って会社にどう貢献できるのかを伝えてください。

自分の長所を伝えるだけで終わらず、企業に入った後の考えも伝えると入社意欲のアピールにも繋がります。

例えば協調性が長所なら、「取引先との関係を築き、信頼される営業として」や「チームメンバーをまとめ、業務が円滑に進める」で貢献できます。

企業の理念や業種・職種に合わせ、あなたのスキルをどう役立てられるかを考えましょう。

「気配りできる」ことを活かした自己PRを作るポイント

「気配りできる」ことを活かした自己PRを作るポイントを紹介します。

  1. 自分はどんな気配りのタイプか分析する
  2. エピソード内容に一貫性を持たせる
  3. 自分が周囲にどう貢献できたかを説明する
  4. シンプルかつ分かりやすく表現する
  5. 誤字脱字など内容に不備はないかチェックする
  6. 思いつかない場合はChatGPTを使うのもアリ

自己PRは企業にあなたのことを伝える大事な書類なので、しっかり作り込みましょう。

①自分はどんな気配りのタイプか分析する

あなたがどんなタイプの気配りをするのか自己分析を行いましょう。一言で「気配り」と言ってもその行動は様々であり、抽象的だからですよ。

例えば、常に周囲を見てチームメンバーをサポートをしているなら、長所は「状況判断能力が高い」と言えます。

相手のニーズを即座に察知し行動に移しているなら長所は「相手の立場になって考えられる点」です。

自分がどんな気配りをしてきたのか思い出し、より深い自分の長所を見つけ出してください。

②エピソード内容に一貫性を持たせる

話には一貫性を持たせ、他の発言と矛盾がないようにましょう。エピソードが矛盾していると、面接官からの信頼感が一気に崩れてしまうためです。

例えば長所として協調性を挙げているのに短所として頑固さを挙げてしまうと、面接官はあなたに協調性があるのかないのかわからなくなってしまいますよ。

矛盾しているように見える話が実は矛盾していない理由をしっかり説明できれば問題ないですが、可能な限り矛盾しないエピソードを選ぶ方が無難です。

③自分が周囲にどのように貢献できたか

エピソードでは、自分が周囲にどう貢献できたかを盛り込みます。自分だけで完結した話より、周囲も巻き込んだ話の方が説得力があるからです。

例えばあなたの行動の結果チームが表彰されたり経費を〇%削減できたり、具体的な結果や数字が伴っているエピソードがあれば、説得力が増しますよ。

明確な結果として表れていないエピソードでも、周囲からもらった言葉やチームの雰囲気の変化などもあなたが行動を起こした結果です。

しっかり自己PR文を練り、長所を表すエピソードを面接官にアピールしてください。

④シンプルかつ分かりやすく表現する

自己PRはシンプルで分かりやすい表現が大切です。人事担当者はたくさんの応募者の書類を見るため、全ての文章を丁寧に読むことはできません。

シンプルで分かりやすい表現をしていると、人事担当者の目に留まりやすいです。シンプルで読みやすい文章には以下の特徴があります。

  •  結論から書く
  •  1文に内容を詰め込みすぎない
  •  エピソードは1つに絞って書く
  •  文中に適度に句読点をうつ
  •  漢字が多すぎる場合は適度にひらがなにする

自己PRを書いた後に、上記の項目を守れているかチェックしましょう。

⑤誤字脱字など内容に不備はないかチェックする

自己PRには誤字脱字がないようにしっかりとチェックします。

書類に誤字脱字があると、面接官は応募者に対して雑な印象を抱き、入社意欲が低いと判断される可能性があるからです。

文章を声に出して読み上げたりネット上のツールを活用したりすれば、誤字脱字は防げますよ。

⑥思いつかない場合はChatGPTを使うのもアリ

いい自己PR文が思い浮かばないときには、ChatGPTを利用するのもおすすめです。

AIは分かりやすく伝わりやすい文章を書けるため、文章を書くのが苦手な人でも簡単に自己PR文を作成できます。ChatGPTに以下を伝えて、自己PR文を作成しましょう。

  • 自分の長所
  • それを裏付けるエピソード

ただし、ChatGPTに作ってもらった自己PRは必ず自分でチェックし、不自然なところがないかや自分で口に出して違和感がないかを確認します。

もし違和感があれば、ChatGPTを使って自己PR文を再作成したり自分で手直しをして完成させてください。

自己PRで「気配り力」をアピールする時に活かせる経験

自己PRで「気配り力」をアピールする際に役立つ具体的な経験を紹介します。

  1. 接客業のアルバイト経験
  2. チームやグループのリーダー経験
  3. マネージャー経験
  4. ボランティア活動経験
  5. 後輩への指導・サポート経験

自己PRの作成の際に、ぜひ参考にしてください。

①接客業のアルバイト経験

接客業のアルバイトは、気配り力をアピールできます。顧客やバイト仲間、社員との関わりを通じて気配りする場面が多くあるからです。

ただし、接客業のアルバイトをしているライバルは多いことを認識しておき、他の人と差をつけるエピソードを用意しましょう。

例えばあなたならではの視点で店舗の改善を提案したエピソードや、苦情を受けたからこそ気づけたエピソードなど、変わった視点からのエピソードは印象を残せます。

普段のアルバイトの中でどう気配りをしていたか考え、より魅力をアピールできるエピソードを伝えてください。

②チームやグループのリーダー経験

チームやグループでのリーダー経験も、気配り力のアピールに役立ちます。

リーダーはメンバーをまとめる以外に、全体を見てチームのパフォーマンスを上げる役割でもあるからです。

リーダーとしてメンバーにどう接していたか、あなたがリーダーであるおかげでチームにどんないい影響があったのかを盛り込みましょう。

➂マネージャー経験

マネージャーの経験は気配り力を示せます。チームをサポートするマネージャーは、気配りを発揮しやすい立場だからですよ。

どんな意識でマネージャーの仕事をこなしていたのかや、チームのために起こした行動をエピソードにして伝えると、気配り力が伝わります。

また、おそらく面接官は「なぜマネージャーを志望したのか?」と疑問を持つはずです。

それに対する納得感のある答えも用意しないと受け身なタイプだと思われる可能性もあるため、注意しましょう。

④ボランティア活動経験

ボランティア活動経験は、気配り力のアピールに向いています。

ボランティア活動そのものが「優しさ」や「思いやり」の印象があるため、気配り力のアピールと相性抜群ですよ。

活動の中で行った具体的な行動や、得た気づきを掘り下げて伝える必要があります。

また、ボランティアに参加したきっかけを伝えることで、あなたの人柄もより伝わりやすいです。

⑤後輩への指導・サポート経験

後輩への指導やサポートの経験でも、気配りする力をアピールできます。上下関係がある分、行う気配りも特殊になるからです。

後輩への指導・サポート経験は、入社後にあなたが先輩となった際、どう後輩に接するのか想像する材料になりますよ。

気をつけて指導したポイントや、指導やサポートの結果、後輩がどう成長したのかや後輩にもらった言葉をエピソードに盛り込みましょう。

気配り上手の自己PRが評価されやすい職種や業界

気配り上手の自己PRが評価されやすい職種や業界を紹介します。

気配り力はあらゆる業界で求められるスキルですが、特に以下の業種・業界だと評価されやすいです。

  1. 職種:営業
  2. 職種:販売員
  3. 業界:小売り・飲食店
  4. 業界:サービス業

①職種:営業

営業職は、気配り上手な長所を生かせますよ。営業では、BtoB、BtoC関係なく相手のニーズを敏感に察知し、適切な商品やサービスを提案する力が求められるためです。

気配り上手な人は顧客の性格や雰囲気に応じて柔軟に対応できるため、顧客からの信頼を得られます。

②職種:販売員

販売員も気配り上手な長所が評価されやすいです。

顧客がどんな悩みを解決したいのかを知り、どんな商品を提案すべきかを会話の中で探っていく販売員には気配り力が必要だからですよ。

顧客の悩みを解決する商品を売ってくれる販売員は顧客から信頼を得やすく、それが店全体の信頼につながります。

➂業界:小売り・飲食店

小売り業や飲食店でも、気配り上手な人材が求められます。小売り業や飲食店では常に店全体を見渡して、顧客やスタッフの状況を把握する能力が重要です。

忙しい状況の中でも気配り力をもって臨機応変に対応できると、顧客や他のスタッフから信頼を得られ、頼られる存在になりますよ。

④業界:サービス業

サービス業でも気配り力は評価されます。ホテルスタッフやキャビンアテンダントなど、サービスを提供する業種では、顧客が快適に過ごせるよう細やかな気配りが必要だからです。

サービス業の応募の際には気配りの上手さを長所として伝えれば、その長所を生かして活躍できる人材だと判断されやすいでしょう。

「気配りができる」を別の言葉に言い換えるには?

「気配りができる」の言い換え例を紹介します。

「気配りができる」という言葉は抽象的なので、より具体的な長所を伝えるためにも、ぜひ言い換えて伝えてください。

  1. 自分から率先して動ける
  2. 相手や周囲の立場になって考えられる
  3. 協調性がある
  4. 臨機応変に対応できる

①自分から率先して動ける

1つめの言い換え例は「自分から率先して動ける」です

気配りができる人は、周りの状況を察知していち早く気づいて行動できるからです。

「気配り上手」の言葉には一歩下がって周りをサポートする控え目な印象がありますが、「自分から率先して動ける」と表現すれば積極性も感じられますよ。

②相手や周囲の立場になって考えられる

「気配りができる」は「相手や周囲の立場になって考えられる」と言い換えられます。

気配り上手な人は、常に相手の気持ちや立場を考えて行動・声かけするからです。

チームの調整役となって仕事を進められることを一緒に伝えると、より良い印象を持ってもらえますよ。

➂協調性がある

気配り力は「協調性がある」という言い換えもできますよ。気配り力の高い人はチームの和を乱さずに行動できるためです。

企業では部署やプロジェクトなど、かならず周りの人と協力して仕事する必要があります。

協調性をアピールすれば、チームの和を乱さずスムーズに仕事を進められる印象を持ってもらえます。

④臨機応変に対応できる

「臨機応変に対応できる」という表現も、気配り力を示す言い換えに使えます。気配りができる人は、その場の状況に応じて適切な行動をとれるためです。

仕事ではトラブルが起こることもあるため、臨機応変に対応できる人材を魅力的に思う企業は多いですよ。

気配りを活用した自己PRの例文

気配りを活用した自己PRの例文をケース別に紹介します。

  1. 自分から率先して動けることを伝えるケース
  2. 相手や周囲の立場になってことを伝えるケース
  3. 協調性があることを伝えるケース
  4. 臨機応変かつ咄嗟に行動をとれることを伝えるケース

①自分から率先して動けることを伝えるケース

自分から率先して動けることを伝える自己PR例文を紹介します。

私の長所は自分から率先して動けることです。飲食店のアルバイトで、混雑している時間帯に後輩がイレギュラーな対応に困っていることに気付き、率先してサポートに入りました。その結果、お客様を長く待たせることなくスムーズに対応できました。この経験から、全体を見渡すことの重要性を学びました。貴社でもこの長所を生かし、自ら率先して仕事に取り組んでいきます。

自分から率先して動けることは積極性とも言えるので、入社後もモチベーション高く仕事に取り組んでくれそうな印象を与えられます。

②相手や周囲の立場になれることを伝えるケース

相手や周囲の立場になれることを伝える自己PR例文を紹介します。

私の長所は相手や周囲の立場になって物事を考えられることです。英会話サークルのリーダーを務めていた際、イベント内容をめぐりメンバー間で意見の食い違いが生じました。イベントの準備時間はあまり残されていませんでしたが、それぞれの立場に立って話を聞き、妥協点を一緒に考えました。結果、双方が納得できる着地点を見つけ、イベントも大成功に終わりました。この経験を通じて、コミュニケーションを取ることの大切さを学びました。この長所を生かし貴社でも、チームの和を乱さずに仕事を円滑に進めることで貢献します。

会社ではチームで仕事をするため、相手の立場に立って波風立てずに問題を解決できる人材は歓迎されます。

➂協調性があることを伝えるケース

協調性があることを伝える自己PR例文を紹介します。

私の長所は協調性があることです。吹奏楽部の副部長として、発表に向けて練習を重ねていた際、メンバーのモチベーションに差があり、衝突が起こっていました。このままではいけないと感じ、部長に相談して話し合いの場を設け、全員で意見や目標を共有しました。その後も定期的にコミュニケーションをとるようにした結果、部内の雰囲気が改善され、発表ではこれまで以上のクオリティを達成できました。この経験から、コミュニケーションの大切さを学びました。貴社においても、仕事での問題点や改善点に気付き、周囲を巻き込んで解決へと導いていきたいです。

協調性のある人は、チームの中でも緩衝材となってコミュニケーションを円滑にしてくれる人材です。

「協調性」には控え目なイメージがあるので、協調性をもって物事を解決したエピソードを話し、推進力や課題解決力もさりげなくアピールするといいでしょう。

④臨機応変かつ咄嗟に行動をとれることを伝えるケース

臨機応変かつ咄嗟に行動をとれることを伝える自己PR例文を紹介します。

私の長所は臨機応変かつ咄嗟に行動をとれることです。数学の塾講師のアルバイト中には、生徒一人ひとりに対して個々の性格や学力、志望校に合わせた指導を行い、その時の理解度によって授業の説明を変えました。その結果、担当した生徒の数学の学力が上がり、親御さんからも感謝の声をいただきました。特に、数学が苦手だと言っていた生徒が「先生のおかげで数学が好きになった」と言ってくれたことに大きな喜びを感じました。この経験を通じて、真摯に向き合えば結果が返ってくることを学びました。貴社においても、お客様一人ひとりに合った対応で信頼の獲得に貢献できます。

臨機応変な対応力は強力な武器なので、しっかりアピールしましょう。

入社後にどう貢献できるかを具体的に伝えると面接官もあなたがどう活躍してくれるのか想像しやすいです。

【経験別】自己PRで気配り上手をアピールする例文

気配りをアピールする例文について、主要な以下の5パターンで解説します。

  1. アルバイトの場合
  2. サークルの場合
  3. 部活動の場合
  4. インターンシップの場合
  5. ゼミの場合

①アルバイトの場合

アルバイトの経験で気配りをアピールする自己PR例文を紹介します。

私の長所は臨機応変さです。コンビニでのアルバイト中、いつも同じ時間に来て同じものを購入する常連のお客様がいることに気付きました。その商品がないと分かると帰ってしまうため、購入できるよう先に品出しするようにしました。その結果、常連のお客様に私の対応を気付いていただけて、お礼の言葉もいただけました。この経験を通じて、周囲を見て状況を把握することの大切さを学びました。貴社でも、仕事の全体を見渡し、問題点や改善点を見つける力を生かしたいと考えています。

アルバイトは就職してからの仕事に近い経験です。どのような目線で仕事をしていたのかを伝えると、面接官も入社後の様子を想像しやすいです。

②サークルの場合

サークルの経験で気配りをアピールする自己PR例文を紹介します。

私の強みは協調性です。旅行サークルでは周りから協調性の高さを評価され、大きな旅行イベントの企画を任されました。サークルメンバーにアンケートを取ったり旅行先の候補をピックアップしたりの作業を、後輩や友人にも協力をお願いしながら決めました。結果、旅行イベントは大成功を収め、周りからも高い評価を得ました。この経験を通じて、一人でやろうとせず周りに協力を仰ぐ大切さを学びました。貴社においても、協調性を生かし、周りを巻き込んでチームワークを持って仕事を進めていきたいです。

サークルでは、リーダーや経理などの役職以外にも、トラブル解決や運営改善、企画提案などの経験があればエピソードとして伝えましょう。

小規模だとしても、周囲に影響を与えていたら立派なエピソードです。

➂部活動の場合

部活動の経験で気配りをアピールする自己PR例文を紹介します。

私の長所は自ら率先して動くことです。バスケットボール部のマネージャーをしていた際、部長や副部長が結果を求めるがゆえに厳しく、部員の中に不満が生じ、雰囲気が悪くなることがありました。この問題を何とか解決したいと思い、自ら率先して不満を持つ部員の話を聞きに行きました。部員の意見を部長・副部長に伝え、反対に部長・副部長の思いも部員に伝えました。その結果、部内全体の雰囲気が良くなり、全員がよりリラックスして部活に臨めるようになりました。この経験から、コミュニケーションの大切さを学びました。貴社においても、率先してチームメンバーとコミュニケーションを取り、問題解決や作業効率化に取り組みたいと考えています。

部活動で周りを巻き込んだ行動をしたり影響を与えたりした経験をエピソードにしましょう。

その部活だからこそ必要な気配りなど、あなたの細やかさがわかるエピソードを選んでください。

④インターンシップの場合

インターンシップの経験で気配りをアピールする自己PR例文を紹介します。

私の長所はコミュニケーション能力です。販売のインターンシップで、お客様との会話を通じてニーズを把握し、商品を案内しました。しかし、自分ではうまく接客できたと思っても購入に繋がらないことが多く、販売の仕事の奥深さを感じました。この経験から、お客様が本当に思っているニーズを把握することの大切さを学びました。今後はよりコミュニケーション能力を磨き、お客様から感謝され、会社としても利益を上げられる販売員として貢献したいです。

インターンシップは、実際に体験した仕事から感じたことを話すので、面接官も興味を持ちやすいです。

インターンシップを通じて感じた大変さや仕事への期待感を、エピソードと一緒に伝えましょう。

⑤ゼミの場合

ゼミの経験で気配りをアピールする自己PR例文を紹介します。

私の長所は自ら率先して動く積極性です。ゼミ生同士のコミュニケーション不足が課題と感じ、ゼミ生だけでなくOB・OGも含めた食事会を主催しました。その結果、ゼミ生同士のコミュニケーションが活発になり、OB・OGから有益な情報を得て有意義な時間を過ごせたと、ゼミ生から高評価を得ました。この経験から、コミュニケーションの重要性を感じました。貴社においても、チームメンバーと積極的にコミュニケーションをとり、コミュニケーション不足によるミスや仕事の遅れをなくしたいと考えています。

チームで課題を進めていくゼミならその中でのあなたの行動を伝えましょう。

個人で課題を進めていくゼミでも、ゼミ生同士でのイベントの企画や教授に対して提案したなどの行動で気配り力をアピールできます。

自己PRで気配りをアピールする際に気を付けたい言動

自己PRで気配りをアピールする際に気を付けたい言動・行動を2つの場面に分けて紹介します。

  1. 面接時
  2. 企業とのやり取り

企業に信頼感をもってもらうために、言動や行動には注意しましょう。

①面接時

面接時に気をつけたい言動は以下の通りです。

  • 社内の人に挨拶しない
  • 正しい敬語を使わない
  • コミュニケーションが一方通行になっている
  • 相手の話を遮ってしまう
  • カジュアルすぎる言葉遣い

上記の言動が見られると信頼感に欠けます。特に面接は、面接官と就活生の双方のコミュニケーションで成り立っています。

あなただけが話し続けないように、しっかり会話のキャッチボールを心がけましょう。

基本的なビジネスマナーができていれば問題ありませんが、普段の言葉遣いが出ないように注意を払う必要があります。

②企業とのやり取り

メールやメッセージで企業とやり取りする際に心がけたい言動・行動は以下の通りです。

  • 内容を簡潔にわかりやすく書く
  • 返信をなるべく早く送る(早朝や深夜は避ける)
  • 面接の候補日を聞かれたら複数挙げる
  • お礼を忘れない
  • 誤字脱字に気をつける

やり取りのメールでも長所を裏付けるように、気配りを見せましょう。勉強やアルバイトで忙しいと、企業からのメッセージに気づくのが遅くなることもありますよね。

ですが、深夜や早朝に気づいた場合は、なるべく就業時間内に返信すると好印象です。

また面接の候補日を聞かれたら、3つほど日程を挙げたり、時間帯に幅を持たせたりすると相手も都合に合わせやすいので好印象を持たれます。

【注意】気配りエピソードに関するNG例文

気配りエピソードに関するNG例文を紹介します。

  1. 結論から伝えられていない
  2. 気配り上手に関する具体的なエピソードがない
  3. 気配りスキルを仕事にどう活かせるのかが含まれていない

意識していないとやりがちなので、自己PR文を企業に送る前にしっかりチェックしましょう。

①結論から伝えられていない

結論を最初に持ってこないと、結局何の話なのかが相手に伝わりづらいです。

私はゼミ生やOB・OGを集めた食事会を開催しました。ゼミ生同士のコミュニケーションが活発になり、OB・OGから有益な情報を得られて有意義な時間を過ごせたと、ゼミ生から高評価を得ました。私の長所である積極性を生かしたからこそ、食事会が成功したと自負しております。この経験から、様々な人とコミュニケーションをとる大切さを学びました。貴社においても、チームメンバーと積極的にコミュニケーションをとり、コミュニケーション不足によるミスや仕事の遅れをなくしたいと考えています。

「私の長所は〇〇です。」と文頭に結論を持ってくるだけで、あなたがこの話で何を伝えたいのかが相手にしっかり伝わります。

基本的なことは自己PR文を読むだけで理解できるようにしておかないと、面接ではライバルに負けてしまいます。

②気配り上手に関する具体的なエピソードがない

具体的なエピソードがないと、長所に説得力が感じられず印象が薄いです。

私の長所は相手や周囲の立場になって物事を考えられることです。友人やアルバイト先の仲間からも、よく相談しやすいと言われます。この長所を生かし貴社でも、チームの和を乱さずに仕事を円滑に進めることで貢献します。

長所を話すときは、しっかりエピソードをつけて話に厚みをもたせると印象に残ります。

➂気配りスキルを仕事にどう活かせるのかが含まれていない

気配りスキルを仕事にどう活かせるのかが含まれていないと、惜しい自己PRになってしまいます。

私の長所は臨機応変かつ咄嗟に行動をとれることです。塾講師として数学を教えるアルバイトをしていた際、生徒一人ひとりに対して個々の性格や学力、志望校に合わせた指導を行い、その時の理解度によって説明を変えました。その結果、多くの生徒が数学の学力を向上させ、親御さんからも感謝の声をいただきました。特に、数学が苦手と言っていた生徒が「先生のおかげで数学が好きになった」と言ってくれたことが大きな喜びでした。この経験を通じて、真摯に向き合えば結果が返ってくることを学びました。

企業に対して、あなたを雇えばどんなメリットがあるのかを具体的に伝えましょう。

入社意欲の高さや入社後のこともしっかり考えられているとして、面接官に好印象を残せます。

自己PRで気配りができるアピールをしよう!

気配り力を自己PRでアピールするコツを紹介しました。気配りをアピールする際は、具体的なエピソードを交えて、自分の強みをわかりやすく伝えることが大切です。

「気配り」という言葉は抽象的なので、自分はどんな気配りをしてきたのかや、周りからの評価を参考にして自分の強みをより具体的にしていきましょう。

また、自己PRを作る際は自分の強みがしっかり伝わる文章なのか、ぜひこの記事を参考に再チェックしてください。

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