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損害保険会社向けの志望動機の書き方と例文を解説!新卒・中途・転職の例も紹介

就活において、損害保険会社への志望動機の書き方や内容は、多くの志望者が悩みやすいポイントですよね。

多くの志望者は「社会貢献」「人の役に立ちたい」といった抽象的な表現に終始し、採用担当者に意欲を十分に伝えられていません。採用を目指すには、企業の特徴や事業内容を深く理解した魅力的な志望動機が不可欠です。

今回の記事では、損害保険会社の概要・魅力・志望動機の書き方・例文などを詳しくまとめました。本記事を読めば、企業研究と自分の強みを活かした、採用担当者の心に響く志望動機を作成できますよ。

基本構成から重要なポイントまで作り方を学び、魅力的な志望動機で損害保険会社への内定獲得を目指しましょう。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

損害保険会社とは

損害保険会社は、偶然のリスクによって発生した損害を補償する保険商品を提供する金融機関です。

自動車事故・火災・地震などの復旧支援と、リスクコンサルティングを通じた事故の予防が社会的な役割で、過去のデータから科学的に事故の発生確率と被害額を分析し、適切な保険料の設定も行います。

損害保険会社は火災保険や自動車保険などの個人向け商品から、企業の事業活動に関わる各種保険まで幅広く展開しています。また、2001年からは医療保険や介護保険などの第三分野商品も取り扱えるようになりました。

実際に発生した損害額に応じて保険金を支払う実損払い方式を採用しているため、契約者から提供される正確な情報に基づき、リスクに応じた公平な保険料設定を行う必要があります。

参考:新潟大学学術リポジトリ「第三分野保険市場

損害保険と生命保険の違い

生命保険と損害保険では、補償対象・保険期間・保険金支払いの性質に大きな違いがあります。

保険の種類損害保険生命保険
対象物や財産・行為人の生存・死亡
保険金の
支払い方式
損害額に応じて支払う
実損払い方式
あらかじめ定めた金額を
支払う定額払い方式
取り扱う
保険の種類
火災保険・自動車保険・
賠償責任保険など
死亡保険・終身保険・
養老保険など
主な目的偶然の事故による
損害の補填
人の生死に関する
保障の提供
保険金の性質補償(損害を補う)保障
(生命や生活を守る)

生命保険は人の生命や医療に関連する長期的な保障を提供し、保険金は被保険者の死亡や入院時に支払われるのが特徴です。

損害保険は火災・事故による物的損害や賠償責任などの短期的なリスクを補償し、実際の損害額に基づいて保険金が支払われます。

また、生命保険は長期の契約が一般的である一方、損害保険は通常1年ごとの契約更新となります。加えて、生命保険は貯蓄性がありますが、損害保険は純粋な保障性商品で期間が終了しても保険料は戻りません。

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さらに、本記事の後半では実際損害保険会社を志望する際の志望動機を添削しています!

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損害保険会社で働く5つの魅力

損害保険会社で働く5つの魅力は、以下の通りです。

  1. 社会貢献性が高くやりがいが得られる
  2. 高い給与を得られる
  3. 専門知識とスキルを身につけられる
  4. グローバルに活躍する機会がある
  5. チームで顧客の課題解決にあたれる

損害保険会社は、社会貢献性・やりがい・収入・スキルアップなどがバランスよく備わった魅力的な職場環境です。

1. 社会貢献性が高くやりがいが得られる

損害保険の業務には、事故・災害時に人々の生活再建を支援する社会貢献性があります。被災者や事故の当事者に寄り添い、迅速な保険金支払いを通じて、顧客の生活復興に直接的に貢献できるやりがいが得られます

例えば、東日本大震災などの大規模災害時には、損害保険会社の社員が現地へ赴き、損害を調査する業務にあたりました。

震災に限らず、現場での活動は単なる保険金支払いの手続きだけでなく、被害にあった人たちの心の支えともなっています。

実際に、多くの社員は「困っている人の力になれた」「感謝の言葉をいただいた」などの経験から仕事の意義を実感しています。

参考:あいおいニッセイ同和損保 新卒採用ホームページ「松井 遼

2. 高い給与を得られる

損害保険会社では高い基本給に加え、成果に応じたインセンティブ制度により、魅力的な収入を得られます。大手損害保険会社の初任給は23万円から28万円と、全業界平均の21万円を上回る水準です。

例えば、損害保険ジャパンは初任給が約28万円で、年収はおよそ400万円~420万円に達します。さらに、営業職は契約数に応じたインセンティブが付与されるため、努力次第で高い収入を目指せますよ。

業界内の競争が激しくなるなか、各社は優秀な人材確保のため給与水準の引き上げを続けているのが現状です。

管理職に昇進すれば年収1,000万円以上も視野に入り、資格取得支援や研修制度の活用でさらなる収入増加も期待できます。

参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」,損保ジャパン 新卒採用サイト「募集要項 総合系[限定なし]

3. 専門知識とスキルを身につけられる

損害保険会社では、保険商品・法律・税務まで幅広い専門知識を習得できる環境が整っているのが魅力です。

保険の複雑な商品性質や各種関連法規の理解に加え、正確な保険金算定のための損害額算出スキルも磨けます。また、法人営業では財務・会計の知識以外に、経営の潜在的なリスクを見出す分析力も身につきます。

保険事務の実務を通じて、契約手続き・給付金の処理・営業サポートなど多岐にわたる業務スキルの習得が可能です。

コミュニケーション能力やコンサルティング能力が顧客との対話で培われるため、ビジネスパーソンとして成長できるでしょう。

4. グローバルに活躍する機会がある

損害保険業界では、アジア太平洋地域から欧米まで、世界中で活躍できる豊富な機会が広がっています。

シンガポール・中国・オーストラリアなどのアジア太平洋地域では保険市場が急成長し、今後も良好なビジネス展開が期待されます。

欧州ではイギリス・ドイツ・フランスなどが注目されており、特にロンドンは世界的な再保険市場の中心地です。

北米市場ではインシュアテック・サイバーセキュリティ・気候変動リスクなど、最先端分野で活躍できます。インシュアテックとは保険(Insurance)と技術(Technology)を組み合わせた、保険分野でのIT活用を指す造語ですよ。

参考:MyCVCreator「Global Opportunities in the Insurance Industry: Working Abroad

5. チームで顧客の課題解決にあたれる

損害保険会社では、顧客の課題に対してチーム一丸となって解決策を提供するため、連帯感を得られるのも魅力です。

例えば、自然災害の発生時には全国各地から社員が被災地に駆けつけ、建物の損害確認や保険金支払いなどをチームで行います。現地で活動するため、顧客の生活と地域への貢献を実感できる機会があるのが特徴ですよ。

社員には、顧客の声に耳を傾けて不安な気持ちに寄り添いながら、最適な保険商品やサービスを提案する姿勢が求められます。

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損害保険会社の主な業務内容

損害保険会社の主な業務内容は、以下の通りです。

  1. 保険商品の開発・販売
  2. リスク査定と保険料の算出
  3. 保険金の支払い査定・支払い
  4. 資産運用による保険料の管理

損害保険会社では商品開発から資産運用まで幅広い業務を通じて、顧客と社会の安心・安全を支えています。

1.保険商品の開発・販売

損害保険会社においてメインとなる業務のひとつが、保険商品の開発や販売です。

商品開発は、市場調査・顧客ニーズの分析・商品コンセプトの立案・商品設計・保険料算定のプロセスを経て進められます。市場ニーズに合致した魅力的な保険商品を開発し、顧客へ提供するのが役割です。

一方、保険商品の販売では保険代理店が中心となり、個人や企業に対して直接的に提案・販売します。代理店は複数の保険会社の商品を取り扱い、顧客のニーズやリスクに最適な保険プランを提案するのが役割ですよ。

近年、デジタル技術を活用した保険商品開発や販売の迅速化により、オンラインでの販売体制も整備されています。モジュール化された商品設計で、顧客の個別ニーズにも迅速に対応できる体制が整えられつつあります。

2.リスク査定と保険料の算出

損害保険会社のリスク査定部門は、契約締結時に保険契約に伴うリスクを評価し、適切な保険料を設定する役割を担っています。

リスク査定では過去の事故データや損害額の統計分析に基づき、発生頻度や損害規模を定量的に評価しています。例えば、損害額と発生確率の関係を分析するため、リスクカーブという手法を用いるケースが多くなっていますよ。

保険料の算出においては、収支相等の原則と給付・反対給付均等の原則に基づき、契約者間の公平性を確保しています。

3.保険金の支払い査定・支払い

損害保険会社の保険金支払い部門では、事故や災害の発生時に適切な保険金額を算定し、迅速な支払いを実現します。損害保険会社による保険金の支払いのプロセスは、以下の通りです。

  1. 契約者からの事故連絡を受け付け
  2. 保険会社による事故状況・損害程度の確認と必要書類の提出依頼
  3. 損害保険登録鑑定人による詳細調査
  4. 保険金請求書・修理見積書などの書類の精査と支払い金額の決定

査定プロセスでは損害保険登録鑑定人などの専門家が、損害が発生した物・場所・原因・損害状況などを詳細に調査し、提出された保険金請求書や修理見積書などの書類を精査して支払い金額を決定します。

4.資産運用による保険料の管理

損害保険会社は、受け取った保険料を安全かつ効率的に資産運用し、将来の保険金支払いに備えた資金管理をしています。

資産運用業務は保険業法により保険会社の本来業務として位置づけられており、経常損益の重要な構成要素です。基本方針として安全性・収益性・流動性の3つの要素を重視し、バランスをとって資産運用を行っています。

運用資産の大部分は国債や特殊債などの債券で構成され、安全性を重視した保守的な運用が基本ですが、収益性向上のため、株式投資やオルタナティブ投資などリスクを適切にコントロールしながら分散投資もしていますよ。

参考:金融庁「保険会社の業務の提供体制に関するワーキング・グループ 資料

損害保険会社で求められる人材に必要な能力

損害保険会社で求められる人材に必要な能力は、以下の通りです。

  1. コミュニケーション能力
  2. 商品・財務などの知識
  3. マーケティング力
  4. ホスピタリティ精神や向上心などの人間性
  5. 英語力
  6. リスク管理能力
  7. 統計・データなどの分析力

どのような能力やスキルが必要なのかを理解し、自分の強みと結びつけて採用担当者にアピールしましょう。

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

そんな方はまず、就活マガジンが用意している強み診断をまずは受けてみましょう!3分であなたらしい強みが見つかり、就活にもっと自信を持って臨めるようになりますよ。

①コミュニケーション能力

損害保険会社では、顧客との信頼関係構築に不可欠な要素としてコミュニケーション能力が重視されます。保険商品の複雑な内容を分かりやすく説明し、顧客の不安や要望に適切に対応する必要があるからです。

相手の話を積極的に聞く姿勢を持って、事故や災害の不安や混乱を抱える顧客に寄り添い、適切にサポートできる高いコミュニケーション力が求められますよ。

複雑な保険商品をわかりやすく説明するためには、知識はもちろんですが説明力も非常に大切です。保険商品は無形であり店頭で実物を確認できないため、担当者の説明力が顧客の理解度に直結します。

②商品・財務などの知識

保険商品や財務に関する専門的な知識は、損害保険会社の業務上で必要不可欠なため、理解度が重視されます。損害保険会社の業務分野別に必要な知識は以下の通りです。

分野必要な知識・スキル
財務・簿記、金融、会計の専門知識
・財務諸表の分析力
・論理的分析による課題解決能力
資産運用・安全性、収益性、流動性のバランス管理
・保険契約準備金の管理
・運用知識
商品開発・マーケットリサーチスキル
・競合分析能力
・法律、規制の理解

保険商品の知識習得には、商品パンフレット・オンライン資料・業界ニュースなどを活用した日々の学習が重要です。

保険会社や代理店が開催する定期的な研修会や勉強会を通じて、商品の改定点や最新動向を把握する必要があります。

③マーケティング力

損害保険会社では、市場動向やニーズを的確に捉えたマーケティング力が重要な能力として求められています。損害保険商品は形のない商品であり、どのように顧客に価値を伝えるかが営業の成否を分けるためです。

顧客のニーズは年々多様化しており、自然災害の増加・デジタル化の進展など、社会環境の変化に応じて保険商品も進化していますよ。

サイバーリスク保険などの新領域では、市場調査や競合分析を基に独自性を確立する必要があり、SNSやWebサイトを通じた情報発信・顧客接点の創出といったデジタルマーケティングの活用も重要です。

変化の激しい状況下で、市場分析・商品開発・プロモーション戦略の立案まで、幅広い知識と実践力が求められます。

④ホスピタリティ精神や向上心などの人間性

損害保険会社では、顧客に寄り添い、相手の立場で考えられるホスピタリティ精神を持った人材が求められています。事故や災害で不安を抱える顧客に信頼される人間性や性格は、貴重な資質だからです。

また、保険商品には形がなく価値を判断しづらいため、相手のニーズを読み取り適切な提案ができる人間力も重要ですよ。

加えて、保険業界には目標達成意識が強く向上心を持った人材が適しています。契約数・顧客獲得数などの目標にチャレンジする姿勢と、世のなかの動向に目を向け顧客ニーズを汲み取る意欲が必要です。

さらに、被害にあって疲弊している顧客を、全力でサポートできる精神的なタフさも大切な要素です。

⑤英語力

損害保険会社では、グローバル化の進展と海外展開に伴い、英語力が重要視されています。世界中の顧客や海外拠点との円滑なコミュニケーションを実現し、ビジネスチャンスを広げる人材が必要だからです。

近年、海外ベンダーとの協業や国際的な保険取引において、英語でのコミュニケーション能力が不可欠で、保険契約書やポリシーの条項など専門的な文書を正確に理解し、顧客との円滑なやり取りも求められます。

大手損害保険会社ではTOEICスコア730点以上を推奨しており、試験・英語力コンテスト・海外研修などの実施例もあります。英語力は他のスキルに比べ入社前に伸ばしやすいため、積極的に習得しましょう。

参考:IIBC「コンテストや海外研修などを実施し、会社全体の英語力アップを図る

⑥リスク管理能力

損害保険会社のリスク管理能力は、企業の財務安定性と顧客保護を確保するうえで最も重要なスキルです。

リスク管理の基本となる分析力では複雑なデータを解析し、許容可能なリスクレベルを判断する能力が求められます。さらに、財務諸表や市場動向などの定量的・定性的なデータを収集・処理・解釈する能力も必要です。

保険商品開発やリスク査定では、統計的手法やデータモデリングでリスクを定量化し、適切な保険料を設定しなければなりません。

また、自然災害や経済変動などの予期せぬ事象に対するストレステストを実施する能力も求められます。

⑦統計・データなどの分析力

損害保険会社では、顧客ニーズにあった商品提供を実現するために、高度な統計・データ分析力が必須です。

データ分析では、保険契約情報・コールセンター入電データ・事故データなどを統合的に扱う能力が求められます。機械学習や統計的手法を用いて、新商品開発やリスク評価の精度向上に取り組むために分析力は必須ですよ。

近年は特に、AIやIoTの発展により収集できるデータ量が飛躍的に増加しており、より高度な分析スキルが求められます。

例えば、運転データの分析による自動車保険料の算出や、気象データと被害実績の相関分析による自然災害リスクの評価などです。

損害保険会社の志望動機を書くときのポイント

損害保険会社の志望動機を書くときのポイントは、以下の通りです。

  1. なぜ生命保険ではなく損害保険なのかを明確にする
  2. 曖昧な表現は避けて具体的に書く
  3. 他社でも使える理由は避ける
  4. 前向きな表現を心がける

損害保険会社への志望動機を書くときのポイントを押さえ、採用担当者に好印象を与えられる志望動機を作成しましょう。

1.なぜ生命保険ではなく損害保険なのかを明確にする

志望動機作成時は、生命保険との明確な違いを示しながら、損害保険ならではの魅力を具体的に説明しましょう。

それぞれの事業領域や特性の違いを理解したうえで、専門性の高い説明をできるかが、採用時の重要な判断材料ですよ。

損害保険は企業向けの多様なリスク補償や自然災害への対応など、生命保険とは異なる幅広い事業領域を持ちます。事故・災害時には、顧客とのコミュニケーションを通じて問題解決を図る機会が多いのも特徴です。

以上のように、「社会インフラとしての役割」「変化するリスクへの対応」などを具体的に説明できれば、説得力を高められるでしょう。

2.曖昧な表現は避けて具体的に書く

損害保険会社への志望動機では、具体的な数値や実例を交えながら、自身の考えを明確に表現しましょう。

採用担当者は志望者の過去の体験や調査データに基づく説得力のある主張から、入社後の貢献度をイメージします。

就業・アルバイトでの経験やゼミ活動など、自身の体験に基づく具体的なエピソードを組み込むと説得力が増しますよ。

例えば、「営業インターンで顧客の課題を解決し、成約率◯%を達成した」など数値を盛り込むのが効果的です。

3.他社でも使える理由は避ける

志望動機作成時に、「社会貢献したい」「人の役に立ちたい」といった、他社でも使える表現は避けましょう。これでは、採用担当者に自社への強い関心と入社意欲を印象づけられません。

一例をあげると、「形のない商品を販売したい」「お客様と信頼関係を築きたい」などは、銀行・証券会社などにも当てはまります。

独自の志望動機にするため、経営方針・求める人物像・仕事内容などを比較分析し、志望企業ならではの特徴を見つけましょう。

自身の経験から具体的なエピソードを交えながら、なぜその企業でなければならないのかを志望動機で明確に伝えてください。

4.前向きな表現を心がける

マイナスをプラスに変える前向きな表現を用いれば、志望動機で採用担当者に好印象を与えられます。ポジティブな姿勢を示せば、損害保険会社が求める問題解決力や顧客対応力が採用担当者に伝わるからです。

例えば、「保険金支払い業務は大変な仕事」より「顧客の生活再建に貢献できる重要な業務」と表現した方が好印象でしょう。また、課題解決に向けてポジティブに行動した経験を提示するのも効果的です。

前向きでポジティブな視点は、志望者の長期的な成長意欲と業界理解の深さを示すシグナルになります。

損害保険会社の志望動機の基本構成

損害保険会社の志望動機の基本構成は、以下の通りです。

  1. なぜ志望したのかという結論
  2. 志望理由を裏付ける具体的なエピソード
  3. なぜ志望企業を選んだのかという理由
  4. 入社後の展望や志望企業への貢献方法

基本の流れを守り、結論から具体的な貢献方法まで説得力のある構成で志望動機の土台を作りましょう。

1.なぜ志望したのかという結論

損害保険会社の志望動機では、冒頭で明確な結論を示し、自身の意思を端的に伝えましょう。採用担当者が志望理由を最初に把握できれば、後に続く文章が伝わりやすくなります。

結論部分では「人の役に立ちたい」などの一般的な表現を避け、損害保険ならではの特徴と結びつけた表現を心がけましょう。

例えば、「サイバー保険で企業のIT化を支援したい」など、具体的な商品や取り組みに言及すると効果的です。

2.志望理由を裏付ける具体的なエピソード

志望動機では、自身の経験を通じて感じた保険の重要性を具体的に示しましょう。実体験に基づく志望理由の説明があれば、損害保険業界への深い理解と真摯な姿勢を採用担当者に印象付けられます。

志望理由を裏付けるエピソードとして考えられる一例を、以下の表にまとめました。

志望理由となる
エピソード
具体的な内容
保険活用の経験・幼少期の交通事故体験
・家族の入院経験
・保険による支援体験
企業理解の活動・インターンシップでの経験
・OB訪問を通じた経営方針理解
・企業の社風への共感
ボランティア活動・自然災害の被災地支援
・損害保険の社会的重要性の実感

エピソードを書くときには、自分の経験を通じて感じた保険業界の魅力を盛り込み、入社後の具体的な目標にどう繋げるかを意識しましょう。

3.なぜ志望企業を選んだのかという理由

志望企業では、企業固有の特徴や強みを具体的に示し、なぜ選んだのかを明確に伝えましょう。

企業研究で得た独自の強みや特徴に関する深い理解は、志望企業への熱意や貢献意欲の裏付けになります。企業の経営理念・事業内容・商品特性などを示しながら、自身の価値観との結びつきを説明しましょう。

例えば、「貴社が展開する運転データを活用した自動車保険は、私のデータ分析の知識を活かせる分野です」とアピールすると効果的です。

また、企業の市場シェア・成長性・デジタル戦略への投資額など、数値データに基づく客観的な魅力も積極的に言及して企業研究の深さを示しましょう。これにより、分析力や情報収集能力をアピールできます。

4.入社後の展望や志望企業への貢献方法

エントリーシートには、損害保険会社での将来のキャリアプランを具体的に描きましょう。入社後の具体的な目標や行動計画を示せば、自身のキャリア意識の高さと志望企業への理解度を効果的にアピールできます。

例えば、「入社後1年目・3年目・5年目になにを実現したいか」といった段階的な目標設定が有効です。また、企業の中期経営計画や成長戦略を踏まえた貢献プランも採用担当者に好印象を与えます。

入社後の展望を具体性を持って提示するには、深い業界・企業研究と自己分析がかかせません。志望動機作成時には企業研究・自己分析を徹底し、志望動機の土台作りに十分な時間をかけましょう。

【採用形態別・職種別】損害保険会社向けの志望動機例文

ここからは、採用形態別・職種別に分けて、損害保険会社向けの志望動機の例文を5つ紹介していきます。自分の状況に当てはまる例文からヒントを得つつ、独自の魅力的な志望動機を作成しましょう。

  1. 採用形態別|損害保険会社の志望動機例文
  2. 職種別|損害保険会社の志望動機例文

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、5つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

志望動機が既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。

採用形態別|損害保険会社の志望動機例文

ここでは、採用形態別に損害保険会社の志望動機を添削します。

  1. 中途・転職
  2. 新卒
  3. パート

自分が応募する採用形態に合った例文を参考にしてくださいね。

①中途・転職

今回は、中途・転職で損害保険業界を志望する人向けの例文を添削しています。

中途・転職の志望動機の場合は、即戦力をアピールできる書き方を意識しましょう。

中途・転職の志望動機
【結論】
私は、リスク管理を通じて社会の安心を支える損害保険の仕事に魅力を感じ、貴社を志望しました。その中でも、事故や災害への備えとして制度を構築する仕事に携わりたいと考えております。
添削コメント|「リスク管理を通じて社会の安心を支える」という表現だけではありきたりで、差別化が図りにくいです。「事故や災害への備えとして制度づくりに携わりたい」という方向性を明確にすることで、説得力を強化しました。
【根拠となるエピソード】
前職の不動産会社では契約管理や顧客対応に携わっておりました。り、中でも自然災害後の保険対応に関する相談を多く、制度への理解が不十分なことで不安や混乱が生じている現場を目の当たりにしました。受けました。その経験から、制度の理解が人々の安心に直結することを実感し、損害保険の制度運営に関わりたいと考えるようになりました。
添削コメント|相談を受けたことと損害保険への関心のつながりが弱かったため、制度理解に困る現場の様子を加え、興味を持った理由が自然に伝わるよう修正しました。
【エピソード詳細】
実際に、保険対応に関する問い合わせでは、お客様が契約内容を十分に理解しておらず、補償範囲や対象の誤解が原因でトラブルになるケースが多くありました。そこで私は、社内マニュアルの見直しや説明手順の整理を提案し、社内共有のフォーマットも改善しました。この経験から、制度を正しく理解・運用することの大切さと、安心提供の価値仕組みを整えることが利用者の安心につながるという価値を強く感じました。
添削コメント|「安心提供の価値」だけでは説明不足でどんな価値かわからないため、「仕組みを整えることが利用者の安心につながるという価値」と具体的に説明する文章を加えました。
【企業を選んだ理由】
貴社は業界内でもデータ活用に力を入れており保険金支払や商品設計においてデータ活用を推進し、多様な職種が連携して業務を進めている点に魅力を感じました。個々の専門性を生かしながらチームで課題解決を行う姿勢に共感しています。数理部門と業務部門が連携しながら保険の質を高めている点にも惹かれ、その一翼を担いたいと感じました。
添削コメント|「データ活用」や「課題解決」という強みは他者や他業界にも同じことが言えるため、「保険金支払・商品設計への取り組み」や「数理部門と業務部門の連携」など、その企業ならではの特徴に触れることで、説得力を強化しました。
【入社後】
入社後は、正確性と分析力を発揮し、より信頼性の高い保険サービスの提供に貢献します。保険金支払業務や契約情報の管理業務において、正確性とスピードを重視しながら改善提案を重ね、よりスムーズな業務運営に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「正確性と分析力を発揮し、~貢献します」という文章はやや漠然としているため、どの業務でどのように成果を出したいかを述べることで、中途・転職希望者としての即戦力性や実務志向が伝わる内容に修正しました。

【NGポイント】
表現がありきたりで印象に残りにくく、なぜその仕事・企業を選んだのかが伝わりづらい内容でした。応募者の主体性も伝わりにくい文章でした。

【添削内容】
経験の中で感じた課題や行動を丁寧に示し、仕事への関心が自然につながるよう構成しました。また、企業独自の特徴にも言及しました。

【どう変わった?】
志望理由に納得感が生まれ、応募者の姿勢や強みが明確に伝わる内容に改善しました。企業との相性も伝わる説得力のある文章になりました。

【今回の志望動機のコツ】
・転職理由と志望企業のつながりを示す
・職種への理解と適性を伝える
・入社後の貢献イメージを描く

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②新卒

今回は、新卒で損害保険業界を志望する人向けの例文を添削しています。

新卒の場合は、入社後にどのように成長・貢献していきたいかが伝わる内容を意識して書きましょう。

新卒の志望動機
【結論】
私は損害保険業界で、正確かつ迅速な対応を通じて安心を届ける契約管理や保険金支払業務を通じて、被害に遭われた方々が安心して日常を取り戻せるよう支援する仕事に携わりたいと考えています。
添削コメント|「正確かつ迅速な対応」という表現はどの仕事にも言えることであり、損害保険業界独自の業務内容とあまり結びついていませんでした。業務内容に即した表現へと修正することで、職種理解と志望の方向性を明確に示せるようにしました。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、台風で被害を受けた祖父の家に保険会社から丁寧な連絡があったことでした。家族が安心する姿を見て、保険の重要性を実感しました。保険金の支払いに関する書類の案内や今後の流れをわかりやすく説明する対応があり、家族全体が落ち着いて手続きできたことに安心感を覚えたことでした。この経験から、情報提供や事務対応によって人を支える損害保険の役割に魅力を感じました。
添削コメント|元の表現は「丁寧な連絡」など業務として当然の内容に留まり、印象に残りにくいものでした。どんな場面でどのような対応を受けたか、その結果どのように安心できたかまで書くことで、納得感が高まるよう修正しました。
【エピソード詳細】
その出来事以降、社会のインフラとしての保険に関心を持つようになり、大学ではリスクマネジメントや保険制度の講義を選択しました。アルバイトでは、書類作成や照合作業の正確性と期限厳守を求められ、慎重さと責任感を鍛えることができました。また、学生課でのアルバイトでは、奨学金関連の書類作成や内容照合を担当し、記載ミスや漏れがないように二重チェックを徹底しました。これら経験を通じて、保険の知識だけでなく、期限内に正確な処理を行う力と責任感を培いました。
添削コメント|元の文章では、どんな業務で何を工夫したのかが伝わりにくい内容でした。修正後は、学生が実際に担うような業務内容に沿って具体的な行動を表現することで、経験の内容に現実味が生まれました。
【企業を選んだ理由】
貴社は災害対応への迅速な取り組みと、事務体制のデジタル化推進に注力している点に魅力を感じています。災害時の一括査定システムの導入や手続きの電子化など、業務の効率化を積極的に進めている点に共感しました。お客様の安心を裏から支える体制づくりに貢献したいと考えています。
添削コメント|もとの文章では企業の強みがやや曖昧に書かれていたため、実際の施策を取り上げ、企業研究の深さが伝わる内容に修正しました。
【入社後】
入社後は、損害サービス部門で書類確認や支払い手続きの正確性を高め、お客様の不安を最小限に抑える契約内容や事故状況に応じた書類処理と支払い対応を的確に行い、制度理解と事務処理能力を磨きながら、安心を届ける存在として信頼されることを目指します。
添削コメント|「正確性を高め、お客様の不安を抑えたい」という表現はやや漠然としているため、業務内容や入社後の姿勢を具体的に示し、企業側が働く姿をイメージしやすい内容に仕上げました。

【NGポイント】
業務への理解が浅く、志望理由や入社後にやりたいことが曖昧な表現に留まっていました。また、自身の経験と志望企業とのつながりがあまりない印象でした。

【添削内容】
実際に保険を受けた経験を具体的に書き、どんな対応が心に残ったのかまで踏み込んで表現しました。さらに、学生時代の経験で適性をアピールしました。

【どう変わった?】
経験から志望動機、企業理解までが自然につながり、働く姿が明確になりました。強みや意欲も伝わりやすく、評価しやすい内容になりました。

【今回の志望動機のコツ】
・きっかけとなった経験を入れる
・仕事内容を理解したうえで書く
・入社後に目指す姿を描く

③パート

今回は、損害保険業界の中でもパート職を志望する人向けの例文を添削しています。

パート職であっても、仕事内容への理解や志望度の高さをしっかりと伝えましょう。

パートの志望動機
【結論】
私は、社会の安心を支える仕組みに携わり、正確かつ迅速な対応で人々の生活を支える仕事がしたいと考え、制度を支える立場として、円滑な保険サービス提供を支援したいと考え、損害保険業界を志望しています。
添削コメント|もとの文章は保険業界や損害保険会社以外にも当てはまる内容で、「なぜ損害保険会社を選ぶのか」が伝わりづらい文章でした。そこで、損害保険会社の役割や関わり方を明確にし、志望意欲が伝わるように内容にしました。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、大学時代に父が交通事故に遭い、損害保険の手続きを家族で経験したことです。事務の進行により、家族全体が安心感を得られたことその際、必要な書類や手続きの進行状況についての説明が明確で、家族全体が安心して対応できたことが強く印象に残っています。
添削コメント|もとの文章では、何がどのように安心につながったのかが伝わりません。そこで「必要な書類や手続きの進行状況についての説明が明確で、家族全体が安心して対応できた」と実際の対応が安心感につながった流れを具体的に説明しました。
【エピソード詳細】
特に、進捗の分かりやすい説明により、不安だった手続きも前向きに取り組むことができました書類の提出方法や不備の注意点が簡潔にまとめられていたことで、初めての保険手続きにも戸惑わず進められました。その体験から、保険の裏側で支える事務の重要性に気づき、私も人を支える役割を担いたいと思うようになりました。
添削コメント|「進捗の分かりやすい説明」「前向きに取り組めた」という表現では主観的で曖昧な印象を与えるため、何がどう丁寧だったのか、どのように役立ったのかを明示しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は、丁寧さや業務の正確性を重視している「正確な処理で保険サービスの質を高める」という方針を掲げており、業務効率化や教育体制も整っている点に惹かれました。
添削コメント|「丁寧さや正確性を重視している」だけでは他の企業にも言える内容であり、差別化できません。そのため、企業の取り組みや制度に触れた内容に差し替えました。企業への理解や意欲がより伝わる文章になりました。
【入社後】
入社後は、ミスのない処理とチーム内での円滑な情報共有を徹底し、安心と信頼を提供できる迅速かつ丁寧な保険サービスの対応を通じて、信頼される存在を目指していきたいと考えています。
添削コメント|もとの文章では「安心と信頼を提供」といった表現がやや漠然としていました。修正後は、「迅速かつ丁寧な保険サービスの対応を通じて」と損害保険業界に求められる動き方と貢献する方法を明記し、業務への意識がより伝わる内容にしました。

【NGポイント】
全体的に言いたいことがぼんやりしており、なぜ損害保険業界を目指すのか、どんな役割を担いたいのかが伝わりにくい内容になっていました。

【添削内容】
家族の経験から得た気づきや感じた安心感の理由を丁寧に描き、業務への関心や志望動機が自然に伝わるように構成を見直しました。

【どう変わった?】
経験と志望理由のつながりが明確になり、どのように業務に関わりたいかが伝わる内容になりました。また、入社後の意欲がより際立つようになりました。

【今回の志望動機のコツ】
・企業独自の特徴に触れる
・経験と仕事内容を結びつける
・企業の方針と自分の価値観を絡める

職種別|損害保険会社の志望動機例文

ここでは、職種別に損害保険会社の志望動機を添削します。

  1. 事務職
  2. 営業職

職種によっておさえるべきポイントが異なるので、何を意識すべきか例文を参考にしてくださいね。

①事務職

今回は、損害保険業界の中でも事務職を志望する人向けの例文を添削しています。

事務職志望の場合は業務内容についてしっかり理解した上で、志望動機を書きましょう。

事務職の志望動機
【結論】
お客様一人ひとりに寄り添い、安心と信頼を届ける正確な事務対応を通じて、保険サービスの信頼性を支えたいと考え、損害保険の事務職に魅力を感じ、志望いたしました。
添削コメント|「安心と信頼を届ける」だけでは、事務職としてどのように貢献するかが見えませんでした。「正確な事務対応を通じて信頼性を支える」と言い換えることで、職種と志望理由の関連がより明確になりました。
【根拠となるエピソード】
私は大学で学生課のアルバイトを経験し、事務処理の正確さや丁寧な対応の大切さを学びました。ミスのない書類管理や問い合わせに対する真摯な姿勢が、相手の安心感につながることを実感しました。たとえば、証明書発行の際は情報を一つひとつ確認し、申請ミスがないようダブルチェックを徹底しました。
添削コメント|元の文章だけでは、実際に業務で何をしたのかが伝わりにくかったため、証明書発行や確認作業など実際の行動を加えました。仕事内容が明確になり、説得力が高まりました。
【エピソード詳細】
特に、奨学金申請の手続きサポートでは、期限が迫る中でも一人ひとりの状況に応じた対応を心がけ、信頼を得ることができました。「丁寧に説明してくれて安心しました」と言われた経験から、裏方の仕事でも人の不安を軽減できると感じました。必要書類の不備があった学生には、対面で一つずつ提出方法を説明し、締切までに申請を完了できるよう支援しました。その結果、感謝の言葉をいただき、事務職の価値を実感しました。
添削コメント|「信頼を得ることができました」だけでは、何をどうしたことでその結果になったのか過程が不明瞭なため、「どう説明し、どのように役立ったか」を具体的に記述することで、行動の内容と成果が明確になりました。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、顧客対応の質を重視し、正確かつ迅速な事務処理で信頼を築いている点に魅力を感じました。「お客様第一主義」を掲げ、事務職も保険金支払いなどを通じて顧客満足に直結する業務を担う点に惹かれました。事務職であっても、お客様の安心を支える大切な役割を担っていると感じております。
添削コメント|削除箇所は他社でも使いまわせる内容でした。そこで企業理念(お客様第一主義)と職務内容を絡めて述べることで、その企業を選ぶ理由としての説得力を高めました。
【入社後】
入社後は、ミスのない正確な処理と相手の立場に立った対応を徹底し、データ入力の正確性や進捗管理に責任を持ち、問い合わせ対応でも相手の状況に応じた伝え方を心がけることで、事務職としてお客様の信頼に応えられる存在を目指してまいります。
添削コメント|「ミスのない正確な処理」や「相手の立場に立った対応」では漠然としているため、事務職の業務に合った内容へと修正し、入社後にどのように活躍できるかがイメージしやすくなりました。

【NGポイント】
全体的に「丁寧な対応」など表現が曖昧でした。事務職としてどのような価値を発揮できるのかが伝わらず、アピールとして弱い内容になっていました。

【添削内容】
証明書発行や照合作業など実際の行動内容を書き加え、エピソードの説得力や企業理念との関連性を強化しました。

【どう変わった?】
事務職として担いたい業務や働く姿が明確になり、応募者の強みや意欲が伝わる内容に仕上がりました。入社後の活躍を想像しやすい構成になりました。

【今回の志望動機のコツ】
・強みが事務の仕事にどう活きるか伝える
・事務職の業務内容への理解を示す
・企業の姿勢や制度への共感を入れる

②営業職

今回は、損害保険業界の中でも営業職を志望する人向けの例文を添削しています。

営業職を目指す場合は、一般的な営業ではなく「損保保険会社の営業職」であることを意識することが大切ですよ。

営業職の志望動機
【結論】
私は、人の役に立つ提案を通じて信頼関係を築く営業職に強い魅力を感じ、お客様一人ひとりに最適な保険サービスを提案し、人生の不安に備える手助けをする営業職に魅力を感じ、貴社を志望しています。
添削コメント|「人の役に立つ」や「信頼関係を築く」といったフレーズは、どの業界にも当てはまり、損害保険業界への理解が伝わりません。そこで「最適な保険サービスを提案し、人生の不安に備える手助けをする」という保険営業ならではの内容を盛り込みました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、塾講師のアルバイトを通じて、一人ひとりに寄り添ったサポートの大切さを実感しました。学習状況だけでなく、生徒の不安や悩みにも耳を傾けながら対応を工夫する中で、相手に応じたサポートの重要性を学びました。
添削コメント|「寄り添ったサポート」だけでは説明不足であるため、「生徒の不安や悩みに耳を傾ける」などの表現を加えることで、どのように工夫・行動したかを示せるよう修正しました。
【エピソード詳細】
特に、中学受験を控えた生徒の指導を担当した際、不安や悩みにも向き合うことを心がけました。不安から集中力を欠いていた生徒には、学習以外の相談にも乗ることで安心感を与えるよう努めました。その結果、志望校に合格できたときに「先生のおかげ」と笑顔を見せてくれた姿に、大きなやりがいを感じました。自分の柔軟な対応が成果につながったことに強い達成感を覚えました。この経験から、相手にとって本当に必要なことを考え、誠実に向き合う姿勢が自分の強みであると気づきました。
添削コメント|元の文章では「向き合う姿勢」について具体的な説明が不足していました。修正後は、不安を抱える生徒への対応を詳細に盛り込むことで、相手視点で動ける力や誠実に向き合う姿勢に説得力が出ました。
【企業を選んだ理由】
貴社は多様な保険商品を通じてお客様一人ひとりに最適な提案を行い、長期的な信頼関係を築く営業スタイルに力を入れており、自身の価値観と一致すると感じました。生活設計に合わせた提案を重視する営業スタイルに魅力を感じ、自身の「相手の背景を考え向き合う姿勢」を活かせると考えました。
添削コメント|「価値観が一致する」だけでは、企業への理解が伝わりません。そこで、「生活設計に合わせた提案を重視する営業スタイル」という企業の特徴と「相手の背景を考え向き合う姿勢」という自身の強みを関連付け、自身の経験との繋がりを強化しました。
【入社後】
入社後は、お客様のに丁寧に耳を傾け、将来の安心につながる保険提案を通じて将来のリスクに備えた保険提案を行うため、生活背景や不安の根本原因まで丁寧に把握し、信頼される営業を目指します。
添削コメント|もと文章はありきたりで、どのように成長していきたいのかが伝わりません。「生活背景や不安の根本に向き合う」姿勢を加えることで、営業職としての成長意欲とビジョンを明確化しました。

【NGポイント】
「人の役に立ちたい」などの表現では、どのような営業を目指しているのかが伝わりにくく、企業理解や志望理由に説得力がありませんでした。

【添削内容】
保険営業の役割である「将来への備えを提案する力」に焦点を当て、経験から学んだ対応の工夫や信頼構築の流れを明確にしました。

【どう変わった?】
どのような思いで営業職を目指し、どのような力を発揮したいのかが伝わるようになり、営業として働く姿がイメージしやすい内容に仕上がりました。

【今回の志望動機のコツ】
・保険営業の役割を意識する
・営業職の適性をアピールする
・企業の営業方針に対する共感を示す

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損害保険会社での面接時に志望動機を効果的に伝えるポイント

損害保険会社での面接時に志望動機を効果的に伝えるポイントは、以下の通りです。

  1. 1分~3分程度を目安にする
  2. 落ち着いて聞き取りやすい声で話す
  3. 抽象的な表現は避ける
  4. 履歴書・エントリーシートとまったく同じ内容にしない

面接時に自分の志望動機を上手に伝え、採用担当者に好印象を与えて採用を目指しましょう。

①1分~3分程度を目安にする

面接で志望動機を述べる際は、1分~3分程度で簡潔に説明すればくどくならず、採用担当者の印象に残るアピールが可能です。

エントリーシートの志望動機同様、面接で話す場合にも結論のあとに根拠を示す論理展開だと、伝えたいことが伝わりやすいです

自分の経験や企業研究で得た知見を織り交ぜながら、採用担当者の関心を引く具体的なストーリーを組み立てましょう。

一例をあげると、「デジタル戦略に魅力を感じた」という結論のあとに、「大学での研究が活かせる」と根拠を展開する形です。

②落ち着いて聞き取りやすい声で話す

面接で志望動機を上手に伝えたいなら、落ち着いた声のトーンと適切な速さを意識しましょう。落ち着いて、聞き取りやすく話すためのポイントを、以下の表にまとめました。

話し方のポイント具体的な方法
緊張を
緩和する
・面接前の深呼吸
・適度な水分摂取
・声が詰まらない準備
声をコント
ロールする
・中間的な高さの維持
・呼吸を整えながらの発声
話すペースを
意識する
・相手が理解しやすい速度
・文章間の適度な間の確保
話し方に
工夫をする
・豊かな表情やボディーランゲージ
・背筋を伸ばし、自信に満ちた
姿勢での発言

友人や家族を採用担当者としてシミュレーションし、理想の話し方ができるようになるまで何度も練習するのが効果的です。

③抽象的な表現は避ける

エントリーシートに限らず、面接でも抽象的な表現は避けて、具体的な表現を心がけましょう。抽象的な表現では自身の強み・経験・志望企業への理解度が明確に伝わらず、他の候補者との差別化ができません。

例えば、「保険業界に興味があります」という表現は漠然としており、採用担当者に意欲が十分に伝わりません。

「大学で自然災害による経済損失を研究し、損害保険に興味を持った」のように、具体的な経験に基づいて説得力を増しましょう。

具体的な表現で採用担当者にアピールするには、面接前に志望企業の特徴や強みを十分に頭に入れておく必要があります。

④履歴書・エントリーシートとまったく同じ内容にしない

面接では、履歴書やエントリーシートの志望動機を基本としながらも、より具体的なエピソードや経験を交えて話しましょう。面接ならではの対話を通じて、自己アピールの機会を広げてください。

1分間のスピーチの目安となる文字数は300文字で、エントリーシートの400文字だけでは内容が足りません。エントリーシートの志望動機に肉付けした詳細な内容をスピーチできるよう練習しておきましょう。

一例をあげると、インターンシップやOB訪問での経験など、書き切れなかった詳細なエピソードを織り交ぜるのが効果的です。

損害保険会社ならではの志望動機を作成して採用を目指そう!

損害保険会社は自動車事故や火災による損害を補償し、リスクコンサルティングを通じて被害を予防する社会的役割を担っています。

志望動機を作るときは、損害保険会社の社会的役割に触れつつ、具体的な志望理由を明示するのがポイントです。

自身の経験や体験を通じて感じた保険の重要性を具体的に示し、なぜ損害保険なのかを採用担当者に印象づけましょう。

また、「人の役に立ちたい」といった一般的な表現を避け、損害保険ならではの特徴と結びつけた表現を心がけてください。

企業研究・自己分析・構成に十分な時間をかけ、採用担当者があなたの熱意と適性を実感できる志望動機を作成しましょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。