教育業界の志望動機に必要なポイントは?経験や強み別の例文や注意点も解説
塾講師の経験を活かして教育業界に就職したいと考えているけれど、志望動機にはどのような内容を書いたらいいのか悩んでしまいますよね。
とは言え、ただ経験があることだけを書いたのでは志望動機として不十分です。本記事では、教育業界の志望動機の書き方や、押さえておきたいポイントについて解説します。
さらに、志望動機の例文では経験や強み別に合わせて紹介しているので、自分のアピールしたいことに合った書き方の参考にしてください。
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教育業界とは

教育業界とは、塾や通信教育での指導、子ども向けの知育教材や大人の資格講座の教材開発など、教育関連サービス全般を提供する業界のことです。
志望動機を書く前に、教育業界の仕事内容や、求められるスキルなどの情報整理に役立ててください。
①教育業界の主な業種
教育業界の主な業種は、講師業と教育出版に分類されます。
講師業は、塾の先生・カルチャースクールのインストラクター・シニア向けのパソコン教室の講師などがありますが、いずれも指導者の専門知識を活かした教育の提供です。
また法人企業向けの新人研修やマナー講座、幅広い分野での講演業務も講師業の中に含まれます。
教育出版は、教材開発・教材テキストの編集・販売、講師の指導サポートなど教育関連のサービス全般を担う業種です。
その他にもオンライン教材を販売する企業では、使い方を電話やチャットで説明する仕事も含まれます。
②教育業界の主な職種
教育業界の主な職種は講師・サポートスタッフ・運営事務になります。
講師は、自分の専門知識を活かし、対象となる生徒に授業を行う仕事です。先生と呼ばれることから、悩みごとの相談相手や世間話の聞き役となることもあります。
サポートスタッフの仕事内容は、授業で使う問題集や知育教材の開発、ICTで視聴する「eラーニング」の映像教材制作などです。
運営業務の仕事は、塾の新規生徒の募集や資格講座の広報活動を行い、現場のバックアップがメインの仕事になります。
③教育業界に求められるスキル
教育業界で働くためのスキルは、顧客のニーズに応じた課題解決力です。
もちろん職種ごとの専門性やスキルの高さは異なりますが、教育業界の共通認識として、学ぶ人のニーズにあった教育を提供し、成長できるサポートが求められています。
そのためには、伝える力・責任感の強さ・情報収集力などが必要です。
公教育でもICTを使った授業が開始され、小学校では英語が必修化となり、今後ますます教育業界のニーズは拡大されていくでしょう。
④教育業界のトレンド
教育業界のトレンドとして、特に子どもの教育サービスについて覚えておくとよいでしょう。
少子化問題が深刻となる一方で、1人当たりにかかる教育費は増加していることや、プログラミング教育・英語教育への強い関心の高まりなどです。
志望動機には、これらのトレンドを織り交ぜながら自分の意見も入れて書くことをおすすめします。
【3ステップ】教育業界の志望動機の書き方

ここからは、教育業界の志望動機の書き方について解説します。
論理的な説明を意識して書くことで相手も内容を理解しやすくなりますよ。
①結論:教育業界を志望した理由
まず、教育業界の志望動機は、結論から書き始めましょう。結論から書き始めることで、後に書かれた内容を理解しやすくなるのでとても大事なポイントになります。
具体的には、教育業界を目指したきっかけや、選考する企業の志望理由を書くようにしてください。
特に志望する企業の理念や教育ビジョンに関して深堀して書くとアピール力のある志望動機となるでしょう。
②根拠:教育関連の経験やオリジナルエピソード
次に、結論の裏付けとなる根拠を示しましょう。塾や家庭教師などの教育関連の経験や、ガクチカのオリジナルエピソードを入れることで、自分の強みや教育業界で働くスキルのアピールになります。
またICT教育のスキルをアピールするために、IT関連の資格があると有利となるでしょう。
この他にも、PCスキルのアピールとして、ブラインドタッチやスライド作成が得意なことも有効なアピールとなるはずですよ。
③締めくくり:入社後の貢献
最後の締めくくりとして、入社後に貢献できることをあげるようにしましょう。
ここで大切なポイントは、自分が会社に何ができるかではなく、今後どうなっていきたいかを示すことです。
自社の求める人材かどうかを判断するためには、入社後の姿のイメージが沸くようにしなければいけません。
さらに、教育業界で長く働きたいという熱意や自己成長の意欲も書くと、「この人と仕事したい」と思ってもらえる志望動機になるはずです。
教育業界の志望動機に含めたい必要ポイント3つ

ここでは、教育業界の志望動機に含めたい必要ポイントを3つ紹介します。
教育業界のトレンドや課題について自分の考えも交えながら志望動機をまとめていくと良いでしょう。
①教育業界のトレンドを意識した内容を含める
教育業界のトレンドを意識的に志望動機に含めていくようにしましょう。
公教育ではできない付加価値の高い教育サービスや、シニア向けに簡単な操作で自宅のパソコンから自主学習ができる通信教育など、教育業界でなければできないことを書くようにしてください。
もちろん志望企業の理念や教育ビジョンを理解しながら、自分の意見を述べていくことが大事です。
②教育業界の適性があることを含める
教育業界で働く適性があることを志望動機に書くようにします。ここでもただ適性があると書くのではなく、具体的な根拠と合わせて書くことが大切です。
そのためには、自分の適性を知り、適性の裏付けとなるエピソードや実績などがあると根拠を示しやすくなります。
担当生徒の人数や、授業で説明する際の創意工夫など具体的な数字や内容を取り入れつつ書くことで、より採用担当者の印象に残る志望動機となるでしょう。
③公教育との違いを理解していること含める
最後に、教育業界のサービスと公教育(学校教育)の教育目的の違いについて理解しておくことをおすすめします。
公教育の目的は、平等に教育を受けることであり、サービス目的ではありません。
一方、教育業界で提供する教育には、教育というサービスを受けたい人に合わせて学びをサービスとして提供するので、公教育にはない付加価値を求められていると思ってください。
したがって、志望する業種によって求められる付加価値を考えて実行できることを書いていく必要があります。
教育業界の志望動機で重要視されるポイント

ここでは、教育関連の企業が志望動機で重要視しているポイントを紹介していきます。
この他にも各業種に必要な専門知識や、コミュニケーション能力などの適応能力も必要です。
①企業理念の深掘りできているか
各企業の理念や教育サービス内容は違うため、きちんと深堀して理解できているかを判断基準としているところは多いでしょう。
たとえば合格実績No,1を強みとする企業であれば高い専門性や指導スキルを重視し、顧客満足度を優先している企業では相手に寄り添ったサポートのできる人が必要となります。
それぞれの教育に対する企業理念や教育サービスに合わせてどのような人材を求めるか確認しておきましょう。
ぜひ志望動機には、企業が採用したいと思ってもらえる内容を書いてください。
②論理的に伝えられるか
志望動機の書き方だけでなく面接においても、論理的思考力は重要視されています。
論理的に説明するためには、まず結論から述べることと、簡潔に話せるかがポイントです。
普段の日常会話ではすぐに身につけれないので、就活が始まる前には意識して考えながら話す練習を始めておきましょう!
【エピソード別】教育業界の志望動機の例文3選

ここからは、教育業界の志望動機の例文を3つ紹介します。
志望動機の例文を読んで、自分のアピールに近い内容の志望動機の参考としてぜひ役立ててくださいね。
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
①塾講師のアルバイト経験
以下の志望動機は、塾講師のアルバイト経験を活かし講師を志望する例文です。
私が貴社を志望した理由は、塾講師のアルバイト経験を活かして、生徒や保護者に満足してもらえる教育サービスを提供していきたいと考えたからです。貴社では、複数人の授業形態だけでなく、生徒の成績に合わせた個別指導も行っているのが特徴であるとOB・OG訪問の際に伺いました。 一人ひとりの生徒の成績を確認しながら、つまづいているところを粘り強くサポートし、保護者には頑張っている生徒を見守ってほしいと伝えたいと思います。 また生徒と保護者の意見を理解し、教える専門家としてや、教育アドバイザーのような仲介者としてどちらにも寄り添える講師となりたいと考えています。 貴社に入社した際には、塾に通ってよかったと思ってもらえるように尽力を尽くしていきたいと思っております。 |
教育業界で求められる講師とは、ただ授業を教えるだけではなく、保護者に対するサポートも必要です。どちらの意見も理解しながらコミュニケーションを取るスキルが求められます。
成績について生徒と保護者に良いことばかりでなく、言いにくいことも含めて、今後の進路相談を一緒に考えていくことが大切になることを志望動機に書くと良いでしょう。
②コミュニケーション能力
以下の志望動機は、自分の強みであるコミュニケーション能力を活かして運営事務を志望する例文です。
私が貴社の運営事務を志望した理由は、どの人ともすぐに打ち解けられるコミュニケーション能力の高さを活かせると感じたからです。 私は学生時代に商業施設で貴社の幼児向けの英語教室の宣伝スタッフとしてアルバイトをしていました。英語教室での授業内容や使用する教材の説明や、実際に興味をもってくれた人に体験入学の案内では、自分自身も教材に魅力を感じ、その良さを伝えたいと子どもと保護者に言葉を選びながら宣伝しました。 また、週末のイベントでは、前回興味を示してくれた子どもが私のことを覚えてくれていたこともあり、声をかけてくれたのは嬉しいエピソードです。近隣地域ということもあり、コミュニケーション能力を磨き、いずれはエリア担当者として従事したいと思っています。 貴社に入社した際には、顧客の方が声をかけやすい環境とアプローチを考えた広報活動に尽力したいと思っています。 |
コミュニケーション能力は多くの業界で求められる能力ですが、教育業界では人に教える仕事がメインとなるため特に重要です。
例文のように、子ども向けの塾の入会案内であれば、生徒はもちろん保護者と直接会話をする機会も多くあります。
人と関わる仕事が好きで、教育サービスの魅力をより多くの人にアピールしたいという気持ちを持っていることを志望動機の中で上手に表現されている内容が高評価の対象となるでしょう。
③企業理念の共感
以下の志望動機は、志望する企業の理念に共感し教材開発を志望する例文となります。
私は、子どもの頃に通信教育を利用した経験から教育業界に興味を持ちました。 また貴社を志望した理由は、「未来の先にいる子どもの成長を願って我々も成長し続ける」という企業理念に惹かれたからです。 また顧客ニーズが優先といえども、私は教材開発に必要なスキルとして、市場トレンドをキャッチしつつ、遊び心や学習する楽しさも忘れてはいけないと考えています。 昨今の教育ニーズは公教育のICT導入の影響でプログラミングに興味関心の高い保護者が多く、通信教育においてもさまざまなニーズにマッチする教材開発が求められています。子どもが好きなことや流行っているキャラクターを入れた教材はヒットしており、時代に合わせた教材を作ることが大切だと考えます。 日常的に本やSNSから情報収集し、まずは自分が面白いと思うことを調べることが得意です。 貴社の教材開発にも情報収集力を活かし、他にはない新しい教育の視点で子どもの成長と貴社の発展に貢献したいと考えます。 |
教材開発の志望動機には、企業理念や教育業界のトレンド内容を含めながら書くことをおすすめします。理由としては教材開発部門では、市場調査を重視するからです。
例文のように、教育業界のトレンドを理解していることからも情報収集力の高さが伝わり、ニーズの変化に応じた新しいサービスを作りたい意思の強さも伝わってきます。
高い情報収集に加え、遊び心という柔軟な考え方を持つ人は重宝されるでしょう。
教育業界の志望動機の注意点

最後に、教育業界の志望動機を書くときの注意点について解説します。
教育業界の志望動機で企業が重要視している点が抜けていないか再度チェックしたり、より自分らしさが強調できる文章になっているか見直したりすると良いでしょう。
①企業ごとの志望動機になっていない
志望動機の注意点として、企業ごとの志望動機になっていないことがあげられます。
各企業の理念や教育サービス内容を確認して、具体的に魅力と感じた部分をあげ、自分の意見を入れながら書くと良いでしょう。
また、長い文章で抽象的に書くのではなく、短く簡潔にまとめるようにしてください。
採用者側の読みやすさも考えて書かれた文章は、相手のことを配慮できることへのアピールにもつながるでしょう。
②自分の強みがわかりにくい
志望動機の中で自分の強みがわかりにくいと面接まで進むことは難しくなります。そのため、自分の強み・スキルは文章中に明確にわかるよう書いてください。
まずは結論で述べた志望動機の根拠となる自分の強みに一貫性があるか見直してみましょう。
次に、自分の強みを活かして自社での貢献や、今後どのように自己成長をしたいか確認してください。
最後に、自分の強みを一言で言い表せているか見直してみると良いでしょう。
③教育の知識や独自性が感じられない
教育業界の志望動機から、教育の知識や独自の見解が感じられないことには仕事をする上でのスキルがないと捉えられてしまうため、十分気をつけましょう。
特に講師業を志望する場合は、専門知識を活かし教育サービスを通して顧客満足度をあげていく必要があります。
そのため、教科内容の知識だけでなく「人に教えるとはどういうことか」自分の意見ももっていないといけません。
教育業界をよく理解して志望動機に自分の強みをアピールすることが大切!

この記事では、教育業界の志望動機や書く上でのポイントについて解説しました。
塾講師などの経験や自分の強みを志望動機に書くときには、論理的に文章を組み立てて説明する必要があります。
志望動機で高評価を得るには、まず教育業界を目指したきっかけや志望する企業を選んだ理由から述べていくようにしてください。
そうすることで、論理的な説明ができることへのアピールにもつながっていくでしょう。