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商社の志望動機の例文6選|新卒者が高評価を得るためのポイントも解説

就活生に人気の商社の就職ですが、志望動機のポイントには何を書いたらいいのか分からない人も多いでしょう。

たしかに商社ごとに取扱う商品や流通ルートも国内外と異なるため、ポイントを押さえた基本の書き方があれば先に知りたいところですよね。

この記事では、新卒者が高評価される志望動機の書き方について解説します。

さらに、総合商社と専門商社の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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商社業界(商社)とは

商社業界(商社)とは、他企業で製作した製品やサービスを仲介し、販売する業界になります。

商社が原料を輸入して生産業者に販売することもあれば、出来上がった製品をメーカーや小売店に販売する総合的なサポートなど、仲介者としてさまざまなルートを提供しているのが特徴です。

一般消費者の手に届くまでの間には、商社が間に入り各商社と取引先との販売ルートを経由して製品を購入できる仕組みとなっています。

商社の業種

次に商社の業種は、以下の2つです。

  1. 総合商社
  2. 専門商社

2つの商社の違いはビジネス形態や規模、取扱う製品数が異なります

どのような特徴があるのかを把握して、志望動機でアピールできる強みを考えていきましょう。

①総合商社

総合商社は多種多様な製品を取扱っています。ガスなどの資源品、機械類、アパレルなど取扱う製品は実に幅広く、約3万種類以上ともいわれており、グローバルなビジネス形態をとっているのも特徴です。

また国内の総合商社と呼ばれている企業は基本的に次の7社のみとなっています。

・伊藤忠商事株式会社
・三菱商事株式会社
・丸紅株式会社
・三井物産株式会社
・住友商事株式会社
・豊田通商株式会社
・双日株式会社

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②専門商社

専門商社はある特定の分野の製品を取り扱い、主なビジネス形態はトレーディング事業になります。また専門商社と呼ばれるのは、売上高に占める特定製品割合が50%以上である企業のことです。

またトレーディング事業とは、生産業者からの原料などを仕入れる際に発生する仲介手数料を利益として徴収する事業を指します。

専門商社は総合商社に比べると規模は小さいですが、特定分野の専門知識や取引先との独自ルートの確立など、専門商社でしか知ることのできない面白さを知りたい人におすすめです。

商社の職種

ここでは、商社の職種について解説します。

  1. 営業
  2. 営業事務・貿易事務
  3. 事業計画

志望動機には、職種の理解を深めて、志望する職種に求められるスキルや自分の強みをアピールしていきましょう。

①営業

商社の仕事の中でもメインとなる営業の仕事内容は、市場調査・仕入先の確保と調整・新規顧客の開拓・既存顧客のアフターフォローなどです。

仕入れた製品を販売するため、1つ1つの製品に対する知識も必要ですが、顧客に合った製品の提案も合わせて行うので「モノ」を通じて、コンサルティングするのも仕事のやりがいとなるでしょう。

自社で製品を製造していないからこそ、営業の付加価値をつけて販売することが求められます。

そのため、顧客ニーズを的確に理解するためのヒアリング力や自分の提案に自信をもって発言する力のある人が向いているでしょう。

②営業事務・貿易事務

営業事務・貿易事務は、事務作業から営業担当をサポートする仕事です。電話対応や書類作成、営業と同じく顧客対応も任されることがあります。

また、商社は海外企業との取引や貿易関係の業務を行うこともあるので、ビジネスレベルの語学力や税関手続きを行うことは一般事務にはないやりがいとして感じられるでしょう。

海外事業展開が多い商社では、語学を活かした事務仕事がしたい人に向いている職種となります。

③事業計画

事業計画(事業企画)の仕事は、一般企業でいうマーケティングの仕事になります。

具体的には、新規事業計画を立てる際に、どのような分野に進出するか、取引先の選定や諸々の事業計画の立案です。また、他企業の投資計画の提案も行うことがあるので、経営問題の洗い出しや経営戦略を考える仕事も含まれています。

このように事業計画は、自社の売り上げに優位につながる新規事業の立ち上げや、自社と他企業が関わりながらスムーズに仕事を進められるよう運営管理を行う企業全体の運営に関わる仕事です。

視野を広くもって仕事を進めていきたい人におすすめの職種になります。

商社の志望動機の書き方のポイント4つ

ここからは、商社の志望動機の書き方のポイントを4つ解説します。

  1. なぜ商社を志望するのか
  2. 志望企業を選んだ理由
  3. 自分の強みやスキル
  4. 自分のキャリアビジョンや達成したいこと

企業に自分の良さを理解してもらえるように意識しながら書ようにしていきましょう。

①なぜ商社を志望するのか

初めに、なぜ商社を志望するのか理由を書くようにしましょう。

たとえば、「未発展諸国の成長に直接的に関わる仕事をしたい」というような商社業界ならではの理由を入れると説得力が増すはずです。

商社は企業と企業を結ぶ、いわば架け橋のような存在であり、自分が商社で働く社員として寄与していきたいことを書くと一気に好感がもてるようになるでしょう。

②志望企業を選んだ理由

次に、なぜ自社を選んだのか理由を説明します。そのためには、志望企業の事業形態の特徴を捉え、他社と比較して差別化されている点を探して志望動機を固めていきましょう。

志望企業をどれだけ深く読み込んで企業分析して、志望動機としてアピールできるかによって志望度の高さも変わるはずです。

このように企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望動機を作成してください。

③自分の強みやスキル

続いて、志望職種で活かせる自分の強みやスキルを書くようにしましょう。

営業高いコミュニケーション力を活かし、製品説明という付加価値を与える
営業事務・貿易事務正確さと丁寧さを兼ね備えた性格を活かし、営業担当をサポートする
事業計画多くの人との良い関係性を構築して事業展開を牽引するリーダーシップ

また、TOEICの得点や周囲からの評価を合わせて書くことで高評価の対象となるため書くようにしてください。

④自分のキャリアビジョンや達成したいこと

最後に、入社後の熱意や意気込みについて将来の自分のキャリアビジョンや達成目標を書いて、志望動機の締めの文章としましょう。

自分を採用するメリットをアピールして、会社への貢献を示すことも有効です。

商社で長く働く中で、自分が重視している点や、やりがいを感じる点はどういうところか書くことで、自分の考え方や高いポテンシャルを知ってもらうアピールとなるでしょう。

総合商社の志望動機の例文

ここでは、総合商社の志望動機の例文を見ていきましょう。

  1. 例文①総合商社として解決可能な問題の言及
  2. 例文②自分の強み
  3. 例文③今後のビジョン

総合商社でなければ解決できない話題を取り入れつつ、自分のスキルや強みをアピールするようにしてください。

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例文①総合商社として解決可能な問題の言及

私が考える商社ビジネスとは、日本の人々の暮らしを豊かにし、経済成長にも大きく寄与できる仕事と考えています。貴社を志望した理由も、規模に応じた課題解決ができると考えたからです。

商社はBtoBが主流ですが、海外から原料の仕入れて新たな取引先の販路を見出すための適切な判断が継続した利益を生むと考えています。

そのため私の強みである1度学んだことを他のことにも応用してみる適応力の高さが活かせると考えています。
入社後は貴社の理念を体現化できるよう、各課題に向き合い自己研鑽を積んで課題解決に励みたいと考えています。

規模の大きい総合商社ならではの課題解決を実現したいという志望動機となっています。

自分の適応力の高さを活かし、暮らしや経済成長に貢献できるような仕事がしたいという商社に必要な人材という点も十分アピールできているでしょう。

例文②自分の強み

私の強みは、高いコミュニケーション力を活かし、どの人とも良好な関係性を広げられることです。商社勤務は、海外勤務もあるため、どこの国の方ともコミュニケーションしながら人脈を広げていくことが必要となります。

私は、大学在学中に語学を学ぶため1年間留学した経験があります。日本人の留学生もいましたが、語学を学ぶためにあえて他の国から来ている留学生と交流するようにしていました。
しかし、グループワークで日本人の留学生とも話をすることがあり、語学のスキルアップに固執するのではなく、人脈形成を広げるチャンスと考えを改めるようにしました。

貴社を志望したのも人々の暮らしに影響を与える仕事がしたいという夢を持って志望しました。

自分の強みであるコミュニケーション力を活かし、海外でも活躍して企業や社会に貢献していきたいという考えがアピールできている志望動機となっています。

また海外留学の経験があるので、一定の語学スキルがあることもアピールポイントとして高評価がもらえているでしょう。

在学中のテスト結果やTOEICの点数など具体的な得点があるともっと良い印象になるかもしれませんよ。

例文③今後のビジョン

私が商社業界を志望する理由は、資材や製品を必要としている国へ流通させたいと考えているからです。

私は大学時代に、視野を広げるために何度か海外旅行してきました。さまざまな国を旅する中で感じたのは、食料品や日用日といった生活にあって当然と思っていたものも満足に買うことすらできない状況に驚きました。
日本にいたら気がつかなかったことを目の当たりにし、本当にモノを必要としている人たちの手元に届くようにするためには商社ビジネスでなければ解決できないと考えるようになりました。

私は、より多くの人たちが快適な生活を送れるよう、商社の営業として資源や製品を国内外に流通させることに注力し、貴社に貢献したいと考えています。

商社を志望した理由として、海外で物流がなかった実体験やそこで感じた疑問を盛り込んだ志望動機となっています。

これらを商社ビジネスであれは解決できると確信している点が強い意思を感じさせるアピールと評価に期待がもてるでしょう。

専門商社の志望動機の例文

続いて、専門商社の志望動機の例文を紹介します。

  1. 例文①半導体
  2. 例文②繊維
  3. 例文③医薬品

専門商社の志望動機では、専門商社でないといけない理由を伝えることが大切です。

社会における課題意識や成し遂げたい将来を実現させるには、専門商社で扱う特定の商品の流通に携わる仕事に就きたい意思を伝えていきましょう。

例文①半導体

私は、生活基盤を支える通信サービスを通して人々の生活をもっと便利にしていきたいという思いから貴社を志望しました。

日常生活に欠かせない通信機器は、私たちの生活において欠かせない存在であり、日頃から快適な環境を人々に提供しています。業界トップシェアの顧客数と売上を誇っている貴社の右に出るものはいません。

貴社の半導体製品の魅力を世界に発信していき、グローバルな仕事をしたいと考えております。

上記の例文は、半導体を扱う専門商社の志望動機になります。

企業を志望した理由として、業界トップシェアの顧客数と売上の実績をみて志望したことが明確に伝わる志望動機となっているでしょう。

例文②繊維

私は、貴社の取引先でもある〇〇というアパレルブランドの肌着を愛用しています。繊維専門の貴社を志望したのも、取引先の製品の魅力をよく知っていることや、日本国内で生産された信頼性の高さを世の中にもっと認知してもらいたいと考え志望しました。

商社営業で必要とされる製品の理解ができていることは私の武器であり、強みであると思います。貴社独自の卸ルートに製品の魅力を伝える企画提案力に長けていることには自信をもっています。また他のアパレル会社にも品質の高さを実感してもらい、事業拡大に寄与していきたいと考えています。

また入職後は国内に限らず、日本の原料の良さや製品のこだわりを海外にも拡大できたらと考えています。

上記の例文は、繊維専門の専門商社の志望動機になります。

これまでのアパレル企業からさらに他の企業にもアピールし、貴社との取引先を増やしていきたいという意欲が感じられる志望動機となっているでしょう。

例文③医薬品

私が貴社を志望した理由は、介護施設や医療機関で医薬品の管理を通じて健康と安心を支える仕事がしたいと考えたからです。医薬品の安定的な流通に加えて、エリアを限定した地域密着型のヘルスケア課題のサポートに重きを置いた事業を展開されているところに強く共感しました。

医薬品やシステムサービスを必要とする企業に、自社の取引先の製品を提案できるためやりがいある仕事だと思います。

私も介護施設に入居している祖母がいるため、たびたび介護施設に足を運ぶことがありますが、施設の方々の負担軽減にも役立つコーディネートを提案できるよう尽力したいと思います。

上記の例文は、医薬品の専門商社の志望動機になります。

地域に密着した商社を志望した理由をエピソードを入れて具体的に説明している点が高評価を得られやすいでしょう。

再確認必須!商社の志望動機のチェックポイント

商社の志望動機を提出する前に再度チェックするポイントを解説します。

  1. 志望業種の違いを理解して書けているか
  2. 専門商社志望は製品の魅力を伝えられているか
  3. 商社とメーカーの仕事の違いを理解できているか

商社の就職は採用倍率が高く、難易度の高い業界の1つです。志望動機が書きあがった後は1度時間をおいて推敲するようにしてください。

自分が納得いくまで何度も修正して最後まで抜かりなく仕上げていきましょう。

①志望業種の違いを理解して書けているか

商社の志望動機は、2つの業種の違いを理解して、それぞれの業種でできることを整理して書けているかが非常に重要なポイントです。

当然ですが、総合商社は幅広い製品を取り扱うため、専門商社で取り扱う製品も重複しています。

そのため、総合商社の営業を志望する際の志望動機には、総合商社でなければ実現できない製品の販売方法や新規事業の立ち上げなどの事業展開について書いていくと良いでしょう。

②専門商社志望は製品の魅力を伝えられているか

専門商社を志望する人は、志望企業が取り扱っている製品の確認と、製品に対する企業の想いをくみ取って自分目線でも魅力を伝えられているかを確認してみましょう。

ここでいう「魅力」とは、自分が製品を説明する立場になった際に、この部分にフォーカスしてこだわりをもって魅力を発信したいと具体的に書けているかです。

また、志望する専門商社の取扱い製品自体の魅力もアピールできている文章となっているか確認して、より印象に残るよう推敲すると良いでしょう。

③商社とメーカーの仕事の違いを理解できているか

商社とメーカーの仕事の違いを理解できている文章か確認しましょう。

商社とメーカーとの大きな違いは、自社製品を製造して販売しているかです。メーカーは自社製品を製造して販売していますが、商社ではありません。

また、メーカーでは一般消費者へ直接製品を届けますが、商社は製品製造会社に材料を届ける点が異なります。

商社の製品の仕入れルートや取引先を明確に理解して、志望動機の内容を整理していくとよいでしょう。

商社志望は企業研究や自己分析を志望動機で伝えるアピール力が鍵!

この記事では、商社志望の志望動機の書き方について解説しました。

効果的な志望動機にするためには、業界研究や自己分析していき自分の強みやスキルをアピールしなければいけません。

志望動機で高い評価を得るには、どれだけ商社業界のことを深く理解しているか、論理的にポイントを押さえて書けているかによって相手の理解度や評価の取り方が大きく変わっていくでしょう。

そのため、1度書き終えた志望動機は時間をあけてから見直すようにし、時間をかけて細かく書き直して本当に自分がアピールしたいことが伝わる文章になっているか確かめることが大切ですよ。

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