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商社の志望動機の例文9選|新卒者が高評価を得るためのポイントも解説

就活生に人気の商社の就職ですが、志望動機のポイントには何を書いたらいいのか分からない人も多いでしょう。

たしかに商社ごとに取扱う商品や流通ルートも国内外と異なるため、ポイントを押さえた基本の書き方があれば先に知りたいところですよね。

この記事では、新卒者が高評価される志望動機の書き方について解説します。

さらに、総合商社と専門商社の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

商社業界(商社)とは

商社業界(商社)とは、他企業で製作した製品やサービスを仲介し、販売する業界になります。

商社が原料を輸入して生産業者に販売することもあれば、出来上がった製品をメーカーや小売店に販売する総合的なサポートなど、仲介者としてさまざまなルートを提供しているのが特徴です。

一般消費者の手に届くまでの間には、商社が間に入り各商社と取引先との販売ルートを経由して製品を購入できる仕組みとなっています。

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さらに、本記事の後半では実際総合商社・専門商社を志望する際の志望動機を添削しています!

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商社の業種

次に商社の業種は、以下の2つです。

  1. 総合商社
  2. 専門商社

2つの商社の違いはビジネス形態や規模、取扱う製品数にあります

どのような特徴があるのかを把握して、志望動機でアピールできる強みを考えていきましょう。

①総合商社

総合商社は多種多様な製品を取扱っています。ガスなどの資源品、機械類、アパレルなど取扱う製品は実に幅広く、約3万種類以上ともいわれており、グローバルなビジネス形態をとっているのも特徴です。

また国内の総合商社と呼ばれている企業は基本的に次の7社のみとなっています。

・伊藤忠商事株式会社
・三菱商事株式会社
・丸紅株式会社
・三井物産株式会社
・住友商事株式会社
・豊田通商株式会社
・双日株式会社

トップ7社にチャレンジしてみたい、海外転勤もしてみたい!と考える就活生はぜひチャレンジしてみると良いでしょう。

②専門商社

専門商社はある特定の分野の製品を取り扱い、主なビジネス形態はトレーディング事業になります。また専門商社と呼ばれるのは、売上高に占める特定製品割合が50%以上である企業のことです。

またトレーディング事業とは、生産業者からの原料などを仕入れる際に発生する仲介手数料を利益として徴収する事業を指します。

専門商社は総合商社に比べると規模は小さいですが、特定分野の専門知識や取引先との独自ルートの確立など、専門商社でしか知ることのできない面白さを知りたい人におすすめです。

商社の職種

ここでは、商社の職種について解説します。

  1. 営業
  2. 営業事務・貿易事務
  3. 事業計画

志望動機を書く際は、職種の理解を深めて、志望する職種に求められるスキルや自分の強みをアピールしていきましょう。

①営業

商社の仕事の中でもメインとなる営業の仕事内容は、市場調査・仕入先の確保と調整・新規顧客の開拓・既存顧客のアフターフォローなどです。

仕入れた製品を販売するため、1つ1つの製品に対する知識も必要ですが、顧客に合った製品の提案も合わせて行うので「モノ」を通じて、コンサルティングするのも仕事のやりがいとなるでしょう。

自社で製品を製造していないからこそ、営業の付加価値をつけて販売することが求められます。

そのため、顧客ニーズを的確に理解するためのヒアリング力や自分の提案に自信をもって発言する力のある人が向いているでしょう。

②営業事務・貿易事務

営業事務・貿易事務は、事務作業から営業担当をサポートする仕事です。電話対応や書類作成、営業と同じく顧客対応も任されることがあります。

また、商社は海外企業との取引や貿易関係の業務を行うこともあるので、ビジネスレベルの語学力や税関手続きを行うことは一般事務にはないやりがいを感じられるでしょう。

海外事業展開が多い商社では、語学を活かした事務仕事がしたい人に向いている職種となります。

③事業計画

事業計画(事業企画)の仕事は、一般企業でいうマーケティングの仕事になります。

具体的には、新規事業計画を立てる際に、どのような分野に進出するか、取引先の選定や諸々の事業計画の立案です。また、他企業の投資計画の提案も行うことがあるので、経営問題の洗い出しや経営戦略を考える仕事も含まれています。

このように事業計画は、自社の売り上げに優位につながる新規事業の立ち上げや、自社と他企業が関わりながらスムーズに仕事を進められるよう運営管理を行う企業全体の運営に関わる仕事です。

視野を広くもって仕事を進めていきたい人におすすめの職種になります。

商社の志望動機の書き方のポイント4つ

ここからは、商社の志望動機の書き方のポイントを4つ解説します。

  1. なぜ商社を志望するのか
  2. 志望企業を選んだ理由
  3. 自分の強みやスキル
  4. 自分のキャリアビジョンや達成したいこと

企業に自分の良さを理解してもらえるように意識しながら書くようにしていきましょう。

①なぜ商社を志望するのか

初めに、なぜ商社を志望するのか理由を書くようにしましょう。

たとえば、「未発展諸国の成長に直接的に関わる仕事をしたい」というような商社業界ならではの理由を入れると説得力が増します

商社は企業と企業を結ぶ、いわば架け橋のような存在であり、自分が商社で働く社員として寄与していきたいことを書くと一気に好感がもてるようになるでしょう。

②志望企業を選んだ理由

次に、なぜ自社を選んだのか理由を説明します。そのためには、志望企業の事業形態の特徴を捉え、他社と比較して差別化されている点を探して志望動機を固めていきましょう。

志望企業をどれだけ深く読み込んで企業分析して、志望動機としてアピールできるかによって志望度の高さも変わるはずです。

このように企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望動機を作成してください。

③自分の強みやスキル

続いて、志望職種で活かせる自分の強みやスキルを書くようにしましょう。

営業高いコミュニケーション力を活かし、製品説明という付加価値を与える
営業事務・貿易事務正確さと丁寧さを兼ね備えた性格を活かし、営業担当をサポートする
事業計画多くの人との良い関係性を構築して事業展開を牽引するリーダーシップ

また、TOEICの得点や周囲からの評価を合わせて書くことで高評価の対象となるため書くようにしてください。

④自分のキャリアビジョンや達成したいこと

最後に、入社後の熱意や意気込みについて将来の自分のキャリアビジョンや達成目標を書いて、志望動機の締めの文章としましょう。

自分を採用するメリットをアピールして、会社への貢献を示すことも有効です。

商社で長く働く中で、自分が重視している点や、やりがいを感じる点はどういうところか書くことで、自分の考え方や高いポテンシャルを知ってもらうアピールとなるでしょう。

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総合商社の志望動機の例文

総合商社は多様な事業領域を持つため、総合商社で何に取り組みたいのか、説得力のある説明が求められます。

ここでは、総合商社への志望動機の例文を、ケース別に3つ紹介します。自分の状況に応じた志望動機を考えるヒントにしてくださいね。

  1. 総合商社として解決可能な問題の言及
  2. 自分の強み
  3. 今後のビジョン

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、3つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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例文①総合商社として解決可能な問題の言及

ここでは、グローバルな課題解決を目指す学生が、総合商社の社会的役割に共感した志望動機の文章を添削しました。

総合商社は、幅広い商材を扱うため、志望する領域を明確にしすぎないことが適性を示す上で必要です。

総合商社の志望動機
【結論】
私は、グローバルな視点から社会課題の解決に取り組める総合商社で、々の暮らしを根本から支える仕事がしたいと考えています世界各地の生活基盤の整備を通じて、経済や暮らしの持続的な発展に貢献したいと考えています
添削コメント|「人々の暮らしを支える」という表現は、他のインフラ企業とも内容が被りやすいです。そこで、具体的に「生活基盤の整備」や「持続的な発展」といった表現に置き換えることで、総合商社の役割と志望動機の一致がより明確になりました。
【根拠となるエピソード】
大学時代に、発展途上国のインフラ支援に関する講義を受け、日常生活に不可欠な資源や物流の整備が経済成長に直結することを学びました。
添削コメント|講義内容を根拠にしており、就活生にありがちな表現ながらも、「資源や物流」という具体キーワードを入れて説得力を補強している点は好印象です。
【エピソード詳細】
特に、人々の生活が不便な地域では企業が社会に貢献できると知りある商社がアフリカ地域で水供給プロジェクトを通じて生活インフラを整えた事例に強く感銘を受け、世界を良くする仕事に関わりたいと感じました商社の事業を通じて、社会基盤の整備や課題解決に携わりたいという思いが芽生えました
添削コメント|添削前は「人々の生活が不便」「世界を良くする」といった抽象的な表現に終始しており、具体的な事例やなぜ総合商社かが見えませんでした。そこで、実在する商社の具体事例を挙げ、自身の志向や問題意識と結び付けることで、商社への興味関心に説得力を持たせています。
【企業を選んだ理由】
貴社は、多様な分野での事業展開を通じて世界中の社会課題に向き合っており世界各国に支社を持ち、再生可能エネルギー事業や農業支援プロジェクトなどを含む多角的な取り組みを通じて、持続可能な社会の構築に取り組んでおり、資源や食料、エネルギーなど複数の軸から持続可能な発展に貢献している点に強く惹かれました。
添削コメント|「多様な分野〜」という表現は他社と差別化できないため、具体的にどのようなプロジェクトを行なっているのかに言及し、なぜその企業なのか、どこに関心を抱いたのかを明確にしました。
【入社後】
入社後は、現場の声を大切にしながら、課題の本質を捉え各地域や取引先が抱える課題を丁寧に把握し、最適な解決策を提案し、信頼される商社パーソンとして社会に貢献してまいります。
添削コメント|「課題の本質を捉え」という表現は、読み手からすると、あなたがどのように実行し、どのように価値提供していくかのイメージが湧きにくいです。そこで、実際の業務イメージに近い「課題把握→解決提案」の流れを明示することで、現実味を出しています。

【NGポイント】
「世界を良くする仕事に関わりたい」などの不明瞭な志望動機が目立ち、どんな経験や情報に触れて商社を志望したのかわかりませんでした。また、志望先への言及もやや曖昧で、他の企業でも当てはまりそうな内容になっていました。

【添削内容】
抽象的な表現を削除し、総合商社が実際に関わった事例を具体的に記述しました。特に「アフリカの水供給プロジェクト」といった特有の取り組みに触れることで、業界理解と個人の志望動機が自然につながるように構成し直しました。

【どう変わった?】
企業の実際の活動と自身の志望動機を結びつける構成となったことで、動機の説得力が高まりました。また、商社に興味をもった理由も具体化することで、他の就活生と差別化された印象を与える内容に改善されています。

【今回の志望動機のコツ】
・抽象語は具体的な言葉に置き換える
・商社の役割を理解した事例を入れる
・志望企業特有の事業内容を示す

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例文②自分の強み

ここでは、学園祭での協賛交渉経験を軸に、自分の強みを総合商社の営業にどう活かすかを伝える志望動機を添削しました。

強みを強調する場合は、総合商社で求められる資質を持っていることを、具体的なエピソードでどう説明するかがポイントです。

自分の強みを活かした志望動機
【結論】
私は、世界中に価値を届ける世界中の課題に対してビジネスを通じて貢献できるダイナミックなビジネスに携わりたいという想いから、総合商社を志望しています。
添削コメント|「世界に価値を届けたい」は他業界でも言える内容です。代わりに「課題への貢献」という商社らしい観点を加えることで、志望理由に納得感が生まれるようにしました。
【根拠となるエピソード】
大学時代に学園祭の実行委員を務め、多くの関係者をまとめて一つの企画を成功に導いた経験があります協賛企業や学生メンバーなど、さまざまな人々と調整を重ねながら企画の立ち上げから運営まで担いました。この経験を通じて、異なる立場の人々と協力しながら、大きな成果を生み出すことに強いやりがいを感じました。
添削コメント|「関係者をまとめて成功させた」という表現では実務の中身が伝わりにくく、強みが発揮されたかが分かりにくいです。巻き込み力や調整力といった商社に近しいスキルが発揮された場面に書き換えたことで、企業が求める資質が明確になりました。
【エピソード詳細
学園祭では企業協賛を担当し、予算獲得のために十数社へのアプローチを行いました。最初は断られることも多かったのですが、相手のニーズを丁寧にヒアリングし、提案内容を改善することで最終的に5社からの協賛を獲得しました。結果として前年以上の規模で企画を実現でき前年比120%の協賛金を確保し、来場者向けのコンテンツ数を大幅に拡充することができ周囲からも高い評価を得ました来場者数・アンケート満足度ともに過去最高を記録しました
添削コメント|成果部分の表現が「規模拡大」や「評価された」のようにぼんやりとしたものになっていたため、読み手に具体的な影響が伝わりにくい状態でした。成果を数字や効果で裏付けることで、自身の行動が全体にどう影響を与えたのかを明確にしました。
【企業を選んだ理由
貴社はエネルギーから食料、機械まで幅広い分野でグローバルに展開しており、変化に強いビジネスモデルを築いています川上から川下までを一貫して手がけることで、社会課題に柔軟に対応できる事業基盤を持っています。多様な分野でのビジネス経験を積みながら、自らの強みを活かして社会に貢献できると考えました。
添削コメント|企業の特徴である「変化に強いビジネスモデル」になぜ魅力を感じているのかが説明されていませんでした。添削後は「社会課題へ柔軟に対応できる」と魅力を感じている理由を、総合商社の特徴を根拠として具体化したことで説得力が増しています。
【入社後】
将来的には海外事業の最前線で、実行委員で培った「巻き込み力」を活かし、新たな商流を創出できる営業担当としてインフラや食料といった生活基盤に関わる領域で、現地のパートナー企業と共に価値あるビジネスを築く営業担当として活躍したいと考えています。
添削コメント|「商流を創出」は響きは良いものの抽象的で、実際の業務内容が見えにくい表現でした。具体的な分野と関わり方の目標を提示することで、志望者が業務を深く理解していることが伝わり、評価されやすくなります。

【NGポイント】
強みをアピールするための具体的なエピソードにリアリティが欠けており、本当にその強みを持っているのかが伝わらない文章でした。また「変化に強い」「商流を創出」などの言葉は、背景説明がないと表面的に受け取られてしまいます。

【添削内容】
強みを示すエピソードには、具体的な行動や成果、背景情報を加えました。また、企業を選んだ理由においては、「社会課題に柔軟に対応」など企業の特徴に言及することで、説得力が高まるようにしています。

【どう変わった?】
定量的な成果や具体的な行動によって、実績・スキルの再現性が明確になりました。また、企業理解や将来像においても深さが増し、企業視点から見ても「現場で活躍できそうな人材」として評価される内容になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・抽象語は必ず具体化して使う
・成果はできるだけ数字で示す
・志望企業の特性に沿った将来像を描く

例文③今後のビジョン

ここでは、総合商社の国際的な役割に関心を持つ学生が、現地理解を軸に将来像を描いた志望動機を添削しました。

スケールの大きい総合商社では、ビジョンも大きくなりがちですが、志望動機ではリアリティを持たせることも重要です。

今後のビジョンに基づいた志望動機
【結論】
私は、世界中の人々の暮らしを支える仕事がしたいという思いから、総合商社を志望しています多様な事業領域とグローバルなネットワークを活かし、社会課題を解決しながら新たな価値を創出するビジネスに携わりたいと考え、貴社を志望しています
添削コメント|添削前は「人々の暮らしを支えたい」という志望動機でしたが、商社である必要性が弱くなっていました。添削後は、総合商社の特性に言及しつつ、商社特有の事業と自身の志向が結びついていることをアピールしています。
【根拠となるエピソード】
大学時代、ゼミ活動で発展途上国の食料問題をテーマに研究を行い、国を超えた物流や貿易の重要性を実感しました現地で支援活動を行っているNPO職員へのインタビューやデータ分析を通じて、食料が不足する地域では「届ける仕組み」が整っていないことが問題だと知りました
添削コメント|「貿易の重要性を実感した」という表現は抽象的で評価されにくいため、具体的な研究内容に変えることで、課題感を抱いた思考の裏付けを行なっています。
【エピソード詳細】
特にアフリカ地域における食料不足の現状に触れ、日本企業が持つ技術や製品を届けることで人々の暮らしを大きく改善できる可能性を感じました単なる物資提供だけではなく、現地のインフラや流通網の整備も含めた支援が必要であると考えるようになりました。そのためには、各地域の実情を踏まえた柔軟な事業運営を行える存在が求められており、国際的にネットワークを持つ総合商社の存在意義を強く感じました。
添削コメント|商社の一般的な役割だけでなく、学生の視点での「気づき」や「考察」に言い換えることにより、読み手の納得感を高めています。また、添削前の表現では商社以外の業界にも当てはまるため、インフラや流通網といった商社の特徴にも触れています。
【企業を選んだ理由】
貴社は食品やインフラ、エネルギーなど幅広い分野に強みを持ち、世界各地で社会課題の解決に取り組んでいる点に魅力を感じています農業資源の安定供給や食料流通の効率化など、生活に直結する事業をグローバルに展開しており、単なる取引にとどまらず地域社会との関係構築まで踏み込んだ事業姿勢に共感しました
添削コメント|「幅広い分野に強みがある」は表現は、どの商社にも当てはまるため評価されづらいです。特有の取り組みと自身の志向がつながっていることを明示することで、企業理解と志望度の高さが伝わる構成になっています。
【入社後】
入社後は、まず営業として現場の課題を肌で感じながら経験を積み、将来的には新興国市場での新規ビジネス立ち上げを担える人材になりたいと考えています各地域の課題やニーズを理解した上で、現地パートナーと連携しながら新しい商流を生み出せる人材を目指したいと考えています
添削コメント|「新興国で新規ビジネス」は志は高いものの、再現性や実現性に乏しく見えてしまうおそれがあります。具体的なアプローチや現地理解の姿勢に言い換えることで、地に足のついた将来像が伝わり、企業側に好印象を与えられます。

【NGポイント】
もとの文章では、他社・他業界にも当てはまる表現が多かった点が課題でした。特に「物流の重要性」「幅広い分野に強み」などはよくある表現であり、企業の個別性も応募者自身の体験との結びつきも弱く、印象に残りにくかったです。

【添削内容】
ゼミ活動という具体的な経験を基に、自身の問題意識がどう育ったかを丁寧に描き直しました。また、企業に関する理解についても表面的な「事業の幅広さ」ではなく、特徴的な取り組みと自分の価値観の繋がりを強調するようにしています。

【どう変わった?】
企業が重視する「なぜ当社なのか」「どんな価値提供ができるのか」に応える内容に改善されました。実体験をもとにしているため説得力が増し、熱意や論理性が伝わる構成になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・商社である理由を明確にする
・企業理解は事業内容+姿勢で示す
・ビジョンは実現性も重視する

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専門商社の志望動機の例文

専門商社を志望動機を作成する際は、扱う商材や業界に対する理解、そして自身の経験や関心とどう結びつけるかが重要です。

ここでは、専門商社の主要な業界分野ごとに、志望動機の例文を紹介します。各例文を通して、業界への適性や関心をどのように言語化するかの参考にしてください。

  1. 半導体
  2. 繊維
  3. 医薬品
  4. 食品
  5. 鉄鋼・金属
  6. 燃料・エネルギー

さらにここでも、現役のキャリアアドバイザーが4つの例文を本気で添削!業界ごとに書き方が大きく変わる専門商社志望の人は、ぜひ参考にしてくださいね。

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例文①半導体

ここでは、半導体の専門商社を志望する志望動機の例文を添削しています。

半導体の専門商社ならではの機能や業界での役割を理解したうえで、自分の経験や関心がその事業とどのように結びついているかを具体的に示すことが重要です。

半導体商社の志望動機
【結論】
私は、半導体が社会や産業を根底から支えていることに魅力を感じ、最先端技術の流通を担う商社の立場からその発展に貢献したいと考え、貴社を志望いたしました。ています。特に、世界中の半導体メーカーと連携し、専門性を活かした提案力で日本の製造業を支えている貴社に強く惹かれました。
添削コメント|「貴社を志望いたしました」の前の内容が一般論にとどまり、「なぜこの企業か」が不明確でした。そこで、貴社の特徴に具体的に触れ、専門商社の中でもなぜ貴社を志望するのかという理由づけを補強しました。
【根拠となるエピソード】
大学時代に受講したデジタル技術の講義で、スマートフォンや自動車など身近な製品の多くが半導体によって成り立っていることを知り、その重要性に強く関心を持ちましたそれ以来、日常に不可欠な半導体がどう使われているのかを意識するようになり、技術の背景にあるビジネスの仕組みにも興味を持つようになりました。
添削コメント|「関心を持ちました」では思考の深さや行動が伝わりにくいため、どう行動が変わったのかを示すよう修正しました。自分の関心がビジネスや仕組みにまで及んでいる点を入れることで、商社を志望する動機に説得力を持たせています。
【エピソード詳細】
特に、スマート家電や電気自動車において半導体の進化が製品の性能や省エネに直結することを学び、テクノロジーの進歩と社会課題の解決を結びつける存在としての半導体の価値に感銘を受けました。それがきっかけとなり、講義外でも海外メーカーの動向や業界ニュースを積極的に調べるようになり、サプライチェーンの中で、商社が果たす役割の重要性を強く認識しました。
添削コメント|「半導体の価値に感銘を受けた」という表現だけでは、商社を目指した理由を示すエピソードとして弱い印象です。「サプライチェーンの中で〜」とすることで、半導体業界の中でもなぜ商社志望なのかをアピールできています。
【企業を選んだ理由】
貴社は、グローバルな調達力と高い技術理解を活かし、最適な製品を顧客に届けており、その点に魅力を感じております。単なる流通だけでなく、課題解決型の提案を行っている姿勢にも共感しました。中でも、顧客の開発段階から技術的課題に寄り添い、製品選定や納入体制まで含めた包括的な提案をされている点に惹かれました。
添削コメント|「課題解決型の提案」という表現は、具体的に何を指しているのかが伝わりにくく、「志望企業だからこそ」という説得力に欠ける印象です。そこで、具体的な提案の内容に踏み込み、志望企業独自の営業スタイルや価値提供の方法に触れることで説得力を高めています。
【入社後】
入社後は、技術と顧客の橋渡し役として、日々進化する半導体の価値を最大化する営業を目指してまいります。顧客の製品開発に最適な半導体を提案し、技術部門とも連携しながら、長期的な信頼関係を築ける営業担当を目指したいです。
添削コメント|「価値を最大化する営業を目指す」だけでは、どのように行動するつもりかが不明瞭でした。改善後は、「顧客の製品開発支援」や「技術部門との連携」といった具体的行動を示すことで、入社後の姿がより現実的にイメージできるようになっています。

【NGポイント】
全体的に、企業のどこに魅力を感じているのかが伝わらず、他の業界や商社でも当てはまるような内容になっていました。エピソードも気持ちや印象の表現が中心で、実際にどのような行動を取ったのかが明確に描かれていませんでした。

【添削内容】
「なぜその企業か」が伝わるように、取り扱う製品や提案内容に触れ、商社としての特徴と志望理由を結びつけました。また、エピソードでは調べた対象や学びの内容を具体的に補い、行動の過程と興味の深さがしっかり伝わるよう整えました。

【どう変わった?】
企業理解の浅さや抽象的な表現が解消され、「なぜこの企業か」「なぜ半導体なのか」が一貫して明確になりました。加えて、入社後の活躍イメージも具体性を持って描かれており、志望動機として説得力のあるものになっています。

【今回の志望動機のコツ】
・一般的な志望動機で終わらせない
・関心を持った理由と行動の流れを示す
・入社後の貢献方法まで踏み込む

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第一志望である企業の選考に通過するためにも、まずは就活のプロにES添削を依頼してみましょう!LINE登録3分で満足が行くまで添削依頼ができますよ。

例文②繊維

ここでは、アパレル販売経験をもとに繊維専門商社を志望する志望動機の文章を添削しています。

繊維専門商社の川上から川下までをつなぐ役割や素材開発などの事業特性を踏まえたうえで、自身のアパレル経験がどのように生かせるかを明確に示すことが重要です。

繊維商社の志望動機
【結論】
私は、グローバルなビジネスを通じて産業の発展を支える貴社で、繊維分野の価値を広める繊維を通じて人々の生活を支える製品づくりに貢献する営業職として活躍したいと考えています。
添削コメント|「繊維分野の価値を広める」という言い方では、何をどうしたいのかが読み手に伝わりません。そこで、「繊維を通じて人の生活を支える製品づくりに貢献する」と具体的な行動や役割を入れることで、志望動機の方向性が明確になります。
【根拠となるエピソード】
大学時代、アパレルショップでアルバイトをしていた経験から、素材や品質によって衣類製品の印象が大きく変わることに気づき、繊維そのものに強い関心を抱くようになりました次第に繊維そのものの役割や背景に興味を持ち、製品の基盤を担う素材に携わりたいと思うようになりました
添削コメント|「繊維に関心を持った」という表現だけでは、志望動機に至るほどの心情の変化があったのかがいまいち伝わりません。そこで自身の心情の変化の流れを丁寧に追記し、興味を持つまでのプロセスと志望意欲を示しました。
【エピソード詳細】
アルバイト先で、お客様に商品の素材や生地感を説明したところ、「この素材なら長く使えそう」と言われることが多く、素材の特長を伝えることで納得感ある購買につながると感じました。この経験から、商品を支える素材の重要性を実感し、表舞台ではなく裏方として人々の生活を豊かにする商社の仕事に魅力を感じました表に出て商品を販売するだけでなく、素材の選定や供給といった基盤部分をも担う、商社の仕事に強く惹かれました
添削コメント|「裏方として人々の生活を豊かにする」という表現では、商社についてのイメージが読み手に伝わりません。そこで、実際の業務内容に触れていくことで、エピソードの再現性と納得感を高めました。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、国内外に安定した供給網を持ち、素材開発から最終製品まで幅広く関わっている点に強く惹かれました。単なる流通だけでなく、企画や提案力を活かして産業全体を支えている姿勢に共感していますまた、顧客の課題に応じて最適な素材を提案する提案型の営業を重視している点に、仕事の幅広さとやりがいを感じています
添削コメント|「企画や提案力を活かして産業全体を支える」という表現は、企業の魅力紹介としてはいいのですが、営業との繋がりがはっきりしていません。そこで「提案型営業」など営業の業務内容に繋がる表現を加えることで、営業にも魅力を感じていることを表現しています。
【入社後】
入社後は、顧客のニーズを正確に把握し、最適な素材を提案できる営業担当を目指します。将来的には新たな素材の開発や市場の創出にも貢献し顧客との信頼関係を築きながら、ニーズを先回りして提案できる営業として信頼される存在になり、貴社の更なる発展に寄与していきたいです。
添削コメント|「素材の開発」や「市場の創出」は営業の業務範囲から外れる内容です。そこで、実際に営業として期待される「信頼構築」や「ニーズを先回りした提案力」という目標を追記することで、職種理解の深さと成長意欲をアピールしました。

【NGポイント】
元の文章では、企業で何をしたいのか、自分はどんな価値を提供できるのかといった具体的な説明が少なく、志望動機の根拠が薄い状態でした。また、志望する職種の業務内容とずれた目標を設定している文章が見られました。

【添削内容】
繊維について「何がどのように良いと思ったのか」、営業について「過去経験から何を学んだか」を追記し、志望動機に根拠を持たせました。また、企業が実際に行っている提案営業や素材選定といった内容に合わせて、表現も調整しました。

【どう変わった?】
文章全体が営業という職種に合った内容となり、企業の事業と学生の経験が結びついたことで、配属後の活躍がイメージしやすくなりました。学生が自分の経験をどう活かそうとしているかが、企業視点でも明確に伝わる構成です。

【今回の志望動機のコツ】
・行動や経験の背景を具体的に書く
・志望企業の業務と経験を結びつける
・営業職の役割に即した目標を示す

例文③医薬品

ここでは、医薬品の専門商社を志望する文章を添削しました。

医薬品専門商社の流通や情報提供といった役割への理解を前提に、自身の体験や関心が医療の現場とどのように結びつき、どのような貢献を目指すのかを明確に示すことが重要です。

医薬品商社の志望動機
【結論】
人々の健康を支える医薬品の安定供給に貢献したいという思いから、医薬品を専門に扱う商社である国内外の医薬品の安定流通に特化し、専門性を高めている貴社を志望いたしました。
添削コメント|「医薬品を専門に扱う商社である」という表現は他社に当てはまりやすく、読んだ人に具体的な理由が伝わりません。企業ごとの取り組みや特徴に言及することで、意図が明確になり、説得力が生まれます。
【根拠となるエピソード】
大学時代、祖母が病気で入院した際に、必要な薬が一時的に不足し、治療が遅れたことがありました。この経験から、医薬品の供給体制の重要性を痛感しました。その経験から、「薬があること」が当たり前ではないと気づき、医薬品の供給を支える仕事に初めて関心を持ちました。
添削コメント|「痛感しました」という言葉だけでは、経験によって何を学んだのかが伝わりません。気づいたことやその結果として生まれた関心に触れることで、自分の考えや行動の変化が相手に伝わりやすくなります。
【エピソード詳細】
その後、当時の病院の医師から「薬の供給が滞ると、どれだけ良い治療法があっても意味をなさない」と聞きました。その言葉をきっかけに薬の供給経路について自身で調べたところ、医薬品が必要とされる現場に届くまでに多くの人の努力があることを知り、医薬品の流通に関わる仕事への興味が強まりました。
添削コメント|医師の言葉をきっかけに、どのように医薬品商社の仕事(医薬品の流通)に関心を持ったかを示せていますが、終始受け身の雰囲気がぬぐえません。そこで、きっかけを元に自分がどう行動したかを追記し、主体性があることもアピールしています。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、医療機関や製薬会社と密に連携し、専門性の高い提案と安定供給を強みに持つと伺いました。幅広い製薬メーカーとの取引実績を活かした安定した供給体制に加え、営業担当が現場のニーズに応じた提案を行う点に特徴があり、医療現場に近い位置で貢献できると感じました。
添削コメント|「伺いました」という書き方では、自分の理解として定着している印象を与えにくくなります。自分の言葉で企業の特徴を説明し、それが志望理由とどうつながるかを記述することで、読み手に意欲が伝わりやすくなります。
【入社後】
入社後は、営業担当として信頼関係を築きながら、必要な医薬品を迅速かつ確実に届けることで、患者様や医療従事者の不安を少しでも軽減できるよう努めたいです。製薬会社や医療機関の課題を把握したうえで、最適な提案や情報提供を行い、安定的な供給に貢献できる営業を目指したいです。
添削コメント|「不安を軽減したい」という考えに基づく表現だけでは、営業として何を成し遂げたいのかが伝わりません。添削後は、具体的な仕事の進め方に触れたことで、職種への理解と意欲が伝わる文章に変わりました。

【NGポイント】
熱意は伝わるものの、志望企業の特徴にさほど触れられておらず、どの医薬品商社にも使えそうな表現が続いていました。また、出来事への気づきや考え方の変化が説明されていなかった点が、志望動機の説得力にマイナスに影響していました。

【添削内容】
企業の具体的な特徴や強みを取り入れ、自分の体験とどのように結びついているかを補足しました。さらに、営業として実際にどのような姿勢で働きたいかまで言語化し、将来の働き方を明確に示しました。

【どう変わった?】
自分の体験からどのように動機が生まれ、それが企業選びや職種理解につながっていることが明確になりました。採用担当者が「なぜうちなのか」「どんな姿勢で働くのか」を具体的にイメージしやすい文章になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・経験からの学びを明確に書く
企業の特徴に即した志望理由
・意欲≒主体性が伝わる文章にする

例文④食品

ここでは、食品の安定供給という機能に価値を感じ、商社の上流工程で役割を果たしたいという想いを持つ志望動機を添削しています。

食品専門商社を志望する際は、「なぜ商社なのか」「どの工程に関わりたいのか」「企業のどんな強みに共感したのか」を明確にすることがポイントです。

食品商社の志望動機
【結論】
私は、人々の「食」を支える仕事に携わりたいという想いから、食品専門商社を志望しています食品の安定供給をグローバルに支える機能を持つ商社で、自らも食の流通基盤を担いたいと考え、貴社を志望しています
添削コメント|「食に携わりたい」という目的は明記されていましたが、なぜそれを「商社」という手段で実現したいのかが不十分でした。添削後は、「安定供給をグローバルに支える」という商社の役割を示し、食品商社という業種に対する志望理由がより論理的に表現されています。
【根拠となるエピソード】
大学時代、飲食店でのアルバイトを通じて、食材の安定供給や品質の重要性を実感しました。特に、輸入食材の入荷が遅れた際には、店舗運営に大きな影響が出ることを目の当たりにしました海外からの仕入れに遅れが生じた際、通常通りのメニュー提供ができず、店長が代替食材の手配に追われていた場面を目の当たりにし、調達の大切さを実感しました
添削コメント|以前の表現では「影響があった」としか述べられておらず、どのような業務的・現場的課題が発生したかが把握できませんでした。添削後は「代替手配に追われた現場」という具体的な状況が描かれ、調達機能への関心が自然に伝わる内容になっています。
【エピソード詳細】
この経験から、消費者に安全で高品質な食品を届けるには、流通の上流である商社の役割が極めて重要であると感じるようになりました。また、多くの人の食卓に関わる仕事に、自分も貢献したいという気持ちが強まりました特に、直接消費者と接する現場ではなく、商品の「選定・調達・安定供給」といった上流工程に関わることで、より広い立場から食の安全と品質を支える役割に魅力を感じています
添削コメント|元の表現では「食卓に関わりたい」という気持ちに留まり、どのような工程・役割に関心があるのかが把握できませんでした。添削後は、「上流工程」「選定・調達」といった職務の具体的要素が明示されており、自身のキャリアビジョンが明確になっています。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、世界各地から食品を調達し、国内外のパートナーと安定した取引を築いており、特に、冷凍食品や加工食品の分野に強みを持ち、食のインフラを支えている点に共感しました気候や国際情勢に左右されやすい冷凍・加工食品の領域で、長年培われた物流と在庫管理のノウハウにより、安定供給を実現している点に惹かれました
添削コメント|従来は「強みに共感した」という抽象的な表現にとどまり、なぜ「冷凍・加工食品」に着目したのかわかりませんでした。添削後は、「気候や情勢の影響を受けやすい」という具体的な評価軸に基づいており、企業の特徴に対する関心の深さが伝わります。
【入社後】
入社後は、営業職として国内外のニーズを的確に捉え、サプライチェーン全体を理解しながら信頼される取引を実現したいです。食を通じて人々の生活を支える存在を目指しますそのために、現地の生産者や加工業者と密に連携し、生活者の変化するニーズに応える提案力を磨き、安定供給の実現に貢献したいと考えています
添削コメント|「人々を支えたい」という思いは伝わっても、そのためにどのような行動を取りたいかが不明でした。添削後は「生産者との連携」「提案力の強化」といった具体的アクションが示され、営業職としての成長イメージと仕事理解が明確になっています。

【NGポイント】
「商社を志望する理由」「企業の特徴への理解」「どのような役割を担いたいのか」といった要素が具体化されておらず、それぞれの内容がつながっていませんでした。エピソードの場面表現も読み手がイメージしづらいものになっていました。

【添削内容】
志望理由に商社特有の「上流機能」「グローバル調達」という視点を加え、アルバイト経験とのつながりも明確にしました。さらに、企業の特長として物流と在庫管理へのに着目し、「その企業である理由」を強めています。

【どう変わった?】
内容に一貫性が生まれ、「どんな経験を通じて何を学び、なぜ商社で働きたいと思ったのか」「企業のどんな強みに魅力を感じたのか」「入社後にどんな価値を発揮したいのか」が明確に伝わる文章に改善されました。

【今回の志望動機のコツ】
・志望理由と経験を因果関係で繋げる
・関心のある職種・工程を具体的に記述する
・企業の特徴を機能レベルで表現する

例文⑤鉄鋼・金属

ここでは、鉄鋼・金属を扱う専門商社の志望動機を添削しました。

今回は、素材が社会にどう関わるか、そして企業が持つ機能と自分との接点を明確にすることが重要です。

鉄鋼・金属商社の志望動機
【結論】
私は、世界中の産業を支える鉄鋼や金属という基幹素材を扱う貴社で、社会全体の成長を支える仕事がしたいものづくりを支える基盤を提供することで、産業の発展に直接貢献したいと考え、志望いたしました。
添削コメント|「社会全体の成長を支える」という表現は、話が飛躍している印象を与えるため、論理性が重要な志望動機では不適切でした。鉄鋼という素材の役割と結びつけて、貢献できる範囲を明確にすることで説得力が高めています。
【根拠となるエピソード】
大学時代、ゼミでインフラ整備の国際比較を調査した際、鉄鋼資源の安定供給が多くの国で重要な課題となっていることを知り、鉄鋼業界に強い関心を抱くようになりました商社を通じた鉄鋼供給の仕組みに関心を持つようになりました
添削コメント|「鉄鋼業界に関心を抱く」とだけ書くよりも「供給の仕組み」のように、実際に目を向けた内容へ言い換えることで、鉄鋼商社との接点が明確になり、志望動機の根拠として機能してできています。
【エピソード詳細】
特に、発展途上国では建設資材の供給が不安定なことで都市開発が停滞しているケースも多く、その課題解決には商社の果たす役割が大きいと実感しました多いです。そこで鉄鋼流通に関わる商社が現地政府や企業と連携し、供給体制を整えている事例に触れ、商社の重要性を実感しました。モノを「作る人」に必要な材料を「届ける人」として貢献できる商社で、自らの力を生かしたいと考えるようになりました安定供給のパートナーとして信頼される営業担当を目指したいと考えるようになりました
添削コメント|商社の役割を「大きい」とするだけでは表現として広すぎて、相手に内容が伝わりにくくなります。具体的な事例と関係者の連携を盛り込むことで、本人がどんな業務に関心を持ち、どんな力を発揮したいかがはっきりと伝わるようになりました。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、鉄鋼・金属分野で長年の実績と信頼を築いており、安定供給の仕組みづくりに加え、付加価値の高い提案力でも業界をリードされている点に魅力を感じました特に、加工・物流・在庫管理までを一貫して担う貴社は、単なるトレーディングを超えた付加価値を提供しており、強く魅力を感じました
添削コメント|「付加価値の高い」「業界をリード」などの言葉は、周りの就活生もよく使う上に、自身が企業をどう捉えているかが伝わりにくいです。そこで、企業が持つ機能を具体的に書くことで、就活生自身がどの点に着目したのかが読み手に伝わりやすくなりました。
【入社後
入社後は、グローバルな視点を持って顧客のニーズをくみ取り、単なるモノの仲介にとどまらない価値提供を通じて、産業と社会の持続的な発展に貢献してまいります調達先との調整や在庫管理など、商社の機能を最大限活用しながら、顧客の課題に応じた最適な提案を行えるよう努力してまいります
添削コメント|「社会の発展に貢献していく」といった言葉だけでは、学生が何をしたいのかが見えません。営業としての働き方(調整・管理・提案)に踏み込んだことで、働く姿が具体的に想像できる内容に改善されました。

【NGポイント】
添削前の志望動機は、どの会社にも使い回せそうな表現が多く、商社の仕事や機能との接点が見えにくい内容になっていました。また、主観的な判断による表現は、企業側に伝わる情報が少ないため、説得力を欠く原因になっていました。

【添削内容】
企業の持つ具体的な機能や、志望者が関心を持った出来事を丁寧に言葉へ落とし込む作業を中心に行いました。汎用的な語句を避けて、エピソードの背景や業務内容と志望者自身の志向とをつなげたことが主なポイントです。

【どう変わった?】
企業が読み取れる内容が増え、学生がその会社で働く理由がはっきりと伝わる志望動機に変わりました。エピソードから入社後の目標までに一貫性があり、論理的にも流れが通っているため、評価される文章と言えるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・背景まで示して書く
・志望理由は企業の特性と結びつける
将来像は職種ベースで具体化する

例文⑥燃料・エネルギー

ここでは、燃料・エネルギー分野を扱う専門商社の志望動機を添削しています。

エネルギー業界の中でも商社を選ぶ理由を明記し、商社らしい働き方や企業特性が伝わるようにすることが重要です。

エネルギー商社の志望動機
【結論】
私は、人々の暮らしを支えるエネルギーの安定供給に貢献したいという思いから、燃料・エネルギー分野を扱う専門商社を志望しています。その中でも上流から下流まで関わるダイナミックな取引を通じて社会に広く価値を届けられる点に魅力を感じ、燃料・エネルギー分野を扱う専門商社を志望しています。
添削コメント|「エネルギーに関わりたい」という理由だけでは、発電会社やインフラ企業も候補に入ってしまいます。添削後は、商社特有の機能である「上流から下流まで関与できること」に言及し、業界選びの根拠を明確にしました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、夏の猛暑で地域一帯が停電した経験をきっかけに、エネルギーの重要性を実感しました。エアコンや冷蔵庫が使えず、不便さを感じたと同時に、エネルギーがいかに生活の基盤になっているかを痛感しました。家族の体調を心配したり、身の回りの多くの機器が止まる中で、日常生活がどれほどエネルギーに依存しているかを強く意識するようになりました。
添削コメント|「不便さを感じた」は構成上重要な表現ではないものの、このままでは志望動機の印象が薄くなります。具体的な行動や感情(家族への心配・生活への影響)を加えることで、読んだ人が状況を明確にイメージできるようにしました。
【エピソード詳細】
この出来事を機に、エネルギーの安定供給について調べるようになり、世界中で資源を調達し供給する商社の存在を知りました。エネルギーの流通に関わる多様なプレイヤーを調べる中で、国境を越えて資源を調達し、インフラや需要地へと安定供給を実現する商社の役割に強く惹かれました。
添削コメント|「商社の存在を知った」という文では、志望するに至るまでの考えの変化がわかりません。添削後は、「なぜ商社に惹かれたのか」「どのような特徴が魅力と感じたのか」を含めることで、読み手にそのプロセスが伝わります。
【企業を選んだ理由】
貴社は燃料・エネルギーに特化した専門商社として、産地から消費地まで一貫した供給体制を構築しており、エネルギー安定供給の一翼を担っています。国内外のネットワークを活かして、産地選定から需給調整まで担い、脱炭素社会に向けたLNGやバイオ燃料分野などにも積極的に取り組まれている点に、将来性と社会的意義を感じました。
添削コメント|「一貫した供給体制」など、他社と共通する言い回しでは志望理由の根拠である企業の強みが見えてきません。添削後は、企業が扱う燃料の種類や具体的な事業内容に言及し、自身の理解と関心が伝わる内容へ変わっています。
【入社後】
入社後は、現場での経験を積みながら、顧客と信頼関係を築き、課題に応じた最適な供給提案ができる営業担当として、エネルギーの安定供給と社会課題の解決に貢献したいと考えています。
需給や市場動向を的確に捉えながら、顧客の課題に対して柔軟かつスピード感ある提案を行いながらも、機会があれば脱炭素化や安定供給といった社会的テーマの業務にも挑戦したいと考えています。
添削コメント|「最適な提案」「社会課題の解決」では何をどう行うのかが伝わりません。添削後は、「需給・市場動向の把握」「スピード感」「不脱炭素」といったように関心領域と仕事の取り組み方を明確にすることで、具体的な活躍のイメージにつなげています。

【NGポイント】
元の文章では、業界を商社に絞った理由が述べられておらず、発電会社や燃料メーカーとも共通するような志望動機になっていました。また、感想だけの表現も多く、書き手の意図や背景を十分に想像できない表現が散見されました。

【添削内容】
エネルギー分野の中で商社を選んだ理由を、バリューチェーンの広さや国際的な供給機能といった商社特有の情報と共に示しました。加えて、実体験の描写や企業の特徴に関する具体的な表現を挿入し、読み手に伝わる構成に修正しています。

【どう変わった?】
文章全体から、応募者が商社という業態への理解を深めたうえで志望していることが明確になりました。さらに、各段落が志望動機の構造として論理的につながっており、読み手にとって納得感のある内容へと改善されています。

【今回の志望動機のコツ】
・商社である理由を明確にする
・経験から動機への流れを丁寧に描く
・営業職での目標を具体的に語る

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再確認必須!商社の志望動機のチェックポイント

商社の志望動機を提出する前に再度チェックするポイントを解説します。

  1. 志望業種の違いを理解して書けているか
  2. 専門商社志望は製品の魅力を伝えられているか
  3. 商社とメーカーの仕事の違いを理解できているか

商社の就職は採用倍率が高く、難易度の高い業界の1つです。志望動機が書きあがった後は1度時間をおいて推敲するようにしてください。

自分が納得いくまで何度も修正して最後まで抜かりなく仕上げていきましょう。

①志望業種の違いを理解して書けているか

商社の志望動機は、2つの業種の違いを理解して、それぞれの業種でできることを整理して書けているかが非常に重要なポイントです。

当然ですが、総合商社は幅広い製品を取り扱うため、専門商社で取り扱う製品も重複しています。

そのため、総合商社の営業を志望する際の志望動機には、総合商社でなければ実現できない製品の販売方法や新規事業の立ち上げなどの事業展開について書いていくと良いでしょう。

②専門商社志望は製品の魅力を伝えられているか

専門商社を志望する人は、志望企業が取り扱っている製品の確認と、製品に対する企業の想いをくみ取って自分目線でも魅力を伝えられているかを確認してみましょう。

ここでいう「魅力」とは、自分が製品を説明する立場になった際に、この部分にフォーカスしてこだわりをもって魅力を発信したいと具体的に書けているかです。

また、志望する専門商社の取扱い製品自体の魅力もアピールできている文章となっているか確認して、より印象に残るよう推敲すると良いでしょう。

③商社とメーカーの仕事の違いを理解できているか

商社とメーカーの仕事の違いを理解できている文章か確認しましょう。

商社とメーカーとの大きな違いは、自社製品を製造して販売しているかです。メーカーは自社製品を製造して販売していますが、商社ではありません。

また、メーカーでは一般消費者へ直接製品を届けますが、商社は製品製造会社に材料を届ける点が異なります。

商社の製品の仕入れルートや取引先を明確に理解して、志望動機の内容を整理していくとよいでしょう。

商社志望は企業研究や自己分析を志望動機で伝えるアピール力が鍵!

この記事では、商社志望の志望動機の書き方について解説しました。

効果的な志望動機にするためには、業界研究や自己分析していき自分の強みやスキルをアピールしなければいけません。

志望動機で高い評価を得るには、どれだけ商社業界のことを深く理解しているか、論理的にポイントを押さえて書けているかによって相手の理解度や評価の取り方が大きく変わっていくでしょう。

そのため、1度書き終えた志望動機は時間をあけてから見直すようにし、時間をかけて細かく書き直して本当に自分がアピールしたいことが伝わる文章になっているか確かめることが大切ですよ。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。