社長面接で聞くべき逆質問3選|避けるべき質問やポイントも紹介
「社長面接の逆質問は何を聞いたらいい?」「そもそも社長質問って何?」と思う人もいるのではないでしょうか。
本記事では、社長面接で聞くべき逆質問や質問するポイントを解説します。ぜひ参考にして、社長面接に挑んでください。
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記事の監修者
人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
まず確認!社長面接の概要・見られるポイント

ここでは、社長面接の概要・面接で見られるポイントを解説します。記事を参考に、まずは社長面接がどのような面接なのか把握しましょう。
①最終面接官として社長が面接すること
社長面接とは、最終面接官として社長が面接することです。ミドルベンチャーやスタートアップなどの中小企業では、社長面接を行うことが多いですよ。
大手企業でも、グループ会社の社長が最終面接を担当する場合があります。一般的には、最終面接の前に他の面接官による面接が行われ、その後に社長面接が行われます。
②企業との相性や熱意を見ている
社長面接では、企業との相性や熱意があるかどうか見られています。社長自らが面接に携わるということは、その企業が人材採用に力を入れていることの表れでもあります。
また、社長面接に進むということは、企業側が志願者のことを気になっている可能性が高いですよ。内定の承諾意思を確認される場合もあるため、自分なりの答えを準備しておきましょう。
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社長面接で逆質問が重視される理由2つ

社長面接でなぜ逆質問が必要なのか、疑問に感じる人もいますよね。ここでは、社長面接で逆質問が重視される理由を2つ紹介します。
①入社への意欲を確認するため
1つ目は、企業への理解度や入社意欲の高さを確認するためです。企業側は質の高い逆質問を期待していますよ。
そのため、企業のHPで調べられる内容を尋ねるなどの低レベルな質問はNGです。事前に企業研究を行い、企業の戦略や将来のビジョンに関連した質問をしましょう。
逆質問は、「企業にどれほど本気で向き合っているか」が伝わるかどうかが肝になります。特に社長面接では、企業の未来に対してどんな視点や問題意識を持っているかが問われますよ。
採用の最終段階では「この人と一緒に会社をつくっていけるか」を見ています。中長期的な成長や事業展開に関する質問があると、意欲の高さが一目で伝わりますね。
②入社後のギャップを小さくするため
2つ目は、入社後のギャップを小さくするためです。企業は優秀な人材に長く働いてもらいたいと考えています。
そのため、入社後のギャップが大きいと早期退職のリスクが高まります。企業は逆質問を通じて、入社前から不安を解消し、早期退職への対策をしているのです。
企業側も、入社後のギャップが理由での早期離職は避けたいところです。だからこそ、逆質問で「思っていた会社と違った」というズレは事前に解消してほしいですね。
また、逆質問から「何に不安を感じているのか」も伝わるため、素直に聞いてくれるのが一番助かりますね。実際の働き方に踏み込む質問もしてみてくださいね。
【質問例付き】社長面接ですべき質問3選

ここでは、社長面接ですべき質問3選を紹介します。質問例を参考に、逆質問を考えてみましょう。
①社長に関する質問
1つ目は、社長に関する質問です。経歴や会社経営に関すること、仕事に対するマインドセットなど、個人に深く掘り下げた質問などしてみましょう。
以下の例も、ぜひ参考にしてください。
・会社経営で難しかった課題と、その解決策は何でしたか? ・仕事で重視していることは何でしょうか? ・元々別の会社に勤めた後、起業された理由を教えてください。 |
社長や役員が逆質問時に「鋭い視点を持っているな」と感じるのは、その人ならではの価値観や、意思決定の背景に踏み込んだ質問をされたときです。
また、社長は「経営の視座」を持つ相手かどうかも見ています。たとえば経営課題についての質問など、少し視点を引いて、企業全体を捉える質問を意識すると良いでしょう。
②企業に関する質問
2つ目は、企業に関する質問です。企業のHPでは分からない、企業の戦略や将来ビジョンを中心に質問してみましょう。
社長が詳しい領域について聞く、という方法もありますよ。以下は企業に関する質問例です。
・新規事業の立ち上げ基準を教えてください。 ・今後力を入れる分野はどのようなものでしょうか? ・○○分野への事業展開の予定はありますか? |
企業に関する質問は、将来的な目標や成長意欲が透けて見えるため、志望意欲のアピールにもなりますね。「この学生は長期的にどんな貢献を考えているか」が分かると、印象に残ります。
社長や役員からしても、事業戦略に関心を持たれると、自社と学生の志向が合っているかを判断しやすいです。「その分野に惹かれた理由」まで話せると、より高評価になりますね。
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③入社後のキャリアに関する質問
3つ目は、入社後のキャリアに関する質問です。給与などの待遇面ではなく、成長機会やキャリアについて質問すると良いでしょう。
以下の例を見ながら、質問を考えてみてください。
・○○業務をしたいと考えていますが、身につけるべきスキルは? ・新卒で事業責任者になれる人はどの程度いるでしょうか? ・入社前に準備すべきことを教えてください。 |
入社後のキャリアについての質問、特に、事業責任者を目指すような視点は、将来的な活躍を期待させる材料になります。
ただし、質問が抽象的すぎると「他の企業でも通じる内容だな」と思われてしまうことも。事前に企業独自の制度や育成環境を調べたうえで、具体的な質問にすると効果的ですよ。
気をつけよう!社長面接のNG逆質問4つ

社長面接で逆質問をする際は、質問内容に気をつける必要があります。
ここでは、社長面接のNG逆質問を4つ紹介します。以下の質問をしないように、注意してください。
①質問しない
逆質問を促されているのに、何も質問しないのは避けましょう。採用担当者に「興味がない」と受け取られる恐れがあります。
逆質問が思いつかない場合でも、「社員の方々に質問し、不安は解消できました」と前向きに伝えましょう。
②調べれば分かることを聞く
企業について調べればすぐに分かる質問はNGです。企業理解が浅いと思われ、内定につながりにくくなってしまいます。
そのため、事前に企業研究をしっかりして、その上で分からないことや気になる点を質問しましょう。
③給料や福利厚生について
給料や福利厚生についての質問は避けるべきです。給料目的で志望していると受け取られ、仕事への関心が低いと判断される可能性があります。
社長面接は、仕事自体に惹かれていることを示す場所です。給与面よりも、企業に対する熱意や、入社後にやりたいことなどを伝えましょう。
④曖昧で抽象的すぎる質問
曖昧で抽象的すぎる質問も控えめにしましょう。質問の意図が分からず、論理的思考力が足りないと見なされることがありますよ。
そのため逆質問では、できるだけ明確な目的を持った質問をしましょう。質問がなければ、素直に「質問はありません」と伝えれば大丈夫です。
社長面接の逆質問を考えるポイント3つ

社長面接の逆質問では、会話を展開できるような質問を心がけると良いでしょう。
ここでは、社長面接の逆質問を考えるポイントを3つ紹介します。
①質問の目的をはっきりさせる
質問する際は、目的をはっきりさせましょう。例えば「私は○○と考えているのですが」と自分の考えを示すことで、質問の意図が明確になりますよ。
また社長面接では、自分と企業の考え方のズレや前提条件の違いを確認し、認識を合わせる力が問われています。逆質問を積極的に活用し、自身の前提条件をすり合わせてみてください。
逆質問で「目的を明確にする」姿勢は、非常に良いアプローチです。特に社長面接では、価値観の共有やズレの確認が重要なテーマのため、意識的に意見を交えましょう。
また、逆質問では「自社の方向性をどう捉えているか」も見えます。だからこそ、単に情報を得るための質問ではなく、自分の軸をどれだけ言語化できているか、という視点も大切です。
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②企業研究から掘り下げた質問をする
企業研究で得た情報を元に、そこから掘り下げた質問をしてみましょう。企業理解の深さをアピールできますよ。
質問する際には「○○の情報から△△と感じました。実際はいかがでしょうか」など、自分の意見も含めてください。
企業研究に基づいた質問は、関心や理解の深さが伝わりやすい反面、調べれば出てくる内容だと印象に残りません。「なぜ注目したか」「どう感じたか」まで伝えることが大切です。
企業としても、資料を読み込み、独自の視点で質問してくる方には評価をプラスしたくなります。企業の理念や戦略、今後の展望など、一歩踏み込んだ切り口があると印象に残りますよ。
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①人気業界・注目企業の特徴や選考傾向をまとめてチェック
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③質問への返答を用意する
逆質問は単に質問するだけでなく、企業の回答に対して、さらに深掘りして質問することが重要です。
例えば「新規事業の立ち上げ基準は?」と質問し、「トップを取れるかどうかで判断します」と返答されたとしましょう。
これについて「判断する要素は何でしょうか?」「トップを取るまでの期間はどのくらいですか?」などと深掘りする、といった具合です。
社長面接は逆質問を想定した上で臨もう
社長面接まで進めたということは、これまでの面接で非常に高く評価されてきた証です。選考を重ねてきた努力を無駄にしないよう、逆質問を想定した上で面接に臨みましょう。
面接前には、ぜひ本記事で紹介した逆質問のポイントや質問例を見て、復習してみてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。