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製造業を目指す就活生のための自己PRの作り方とコツ|アピール方法と注意点も解説

この記事では、製造業の自己PRの作り方を解説しています。

作成のコツ以外にも、製造業の基礎知識や自己PRの例文も紹介しているのでぜひ最後までご覧くださいね。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

製造業の自己PR作成時に知っておきたい基礎知識

まずは、製造業に応募する際の自己PR作成時に知っておきたい基礎知識について紹介します。

  1. 「製造業」とはどのような業種なのか
  2. 製造業の主要や5つの職種

それぞれの概要や特徴について説明しますので、ぜひ参考にしてください。

①「製造業」とはどのような業種なのか

製造業とは原材料を加工して製品を生産し、提供する産業のことです。機械・衣服・食品などの様々な分野があり、企業によって製造工程は大きく異なります。

製品の素材を作る工程が「上流工程」、素材から部品を作るのが「中流工程」、部品を組み立てて完成品にするのが「下流工程」と呼ばれています。モノづくりに直接関わる仕事だけでなく、営業や企画開発など別の職種も製造業には存在します。

モノづくりには製造現場の作業者だけでなく、様々な業務に従事する人々が関わっています。製造業ではそのような製造工程全体を把握しておくと、自分に適した職種を見極められるでしょう。

②製造業の主要な5つの職種

製造業の主要な職種は主に5つあります。

  1. 営業
  2. 企画開発
  3. 生産管理
  4. 品質管理
  5. エンジニア

営業

製造業の営業職は、自社で製造する商品を売り込む仕事です。取り扱う商材は企業によって全く異なります。

また、製造業の営業職は主に法人企業向けであるBtoBが多いことが特徴です。

BtoBは個人の顧客よりも、小売店や商社などを対象に営業を行います。新規開拓を行う営業もあれば、既存顧客に継続して商品を売り込むルート営業もあります。

企業によって主流の営業方法は異なるため、徹底的な企業研究が大切です。

企画開発

企画開発は、製造業の花形といえる職種であり、新製品の企画や開発を担当します。

特に完成品メーカーでは、自分が手がけた製品が直接お客様の手に渡るという達成感が味わえます。

一方で、顧客ニーズやマーケティングの調査、プロジェクトの進捗調整など、難易度の高いスキルも必要です。

また、企業の中心となるため、他部署とのコミュニケーションをとることも重要です。この職種には多様なスキルが求められますが、その分やりがいも大きいです。

生産管理

生産管理は、企画開発された製品を実際に工場で製造し管理する役割を担います。過剰に作りすぎると在庫を抱えて損失になりますが、少なく見積もると需要に対応できなくなってしまう恐れもあるため、適切な生産量を管理する能力が求められます。

開発や営業とも関わりが多く、常に社内の状況を確認しながら製造の流れを管理する必要があるでしょう。このように、全体の調整力が重要な職種です。

品質管理

品質管理は、製品の品質を顧客に保証するための重要な役割を担います。営業が顧客から受けたクレームや不具合の原因を調査し、製造工程による問題か顧客の使用法によるミスかを見極める必要があります。

技術的な知識も求められるため、開発や製造部門と連携しながら原因調査と対策を行います。この仕事は、ネガティブな部分から始まるため、冷静に物事を判断する力と、打たれ強いメンタルを持つ必要があります。

エンジニア

製造業のエンジニアには、「製造エンジニア」「生産エンジニア」の2種類があります。

製造エンジニアは生産ラインの設計や管理を担い、効率よく生産を行うために現場や工程を管理します。主に製造工程の組み立てを考えたり、治具を導入して効率化を図る仕事です。

一方、生産エンジニアはラインの設計から生産設備の導入までを担当し、品質の良い製品を効率よく製造するための工程を管理します。

どちらの職種も、作業の効率化と安全性の確保に貢献できる重要な役割を持っているでしょう。

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製造業の自己PR作成前にするべきこと2つ

製造業について理解した後は、実際に自己PR作成に取り組んでみましょう。自己PRを作成する前に、まずは次の2つを確認してみてください。

  1. 過去から自分の強みを明確にする
  2. 志望業界や企業を事前調査・理解する

具体的な内容を解説していきます。

①長所や経験を振り返り、強みを明確にする

「志望先の企業で自分がどんな仕事をしたいか」を見極めるために、まず自己分析を通して自分を理解しましょう。これまでの人生でどんな経験をし、どんな選択をしてきたかを「なぜ?」で深掘りすると、自分がどんな価値観を重視しているかが分かります。

自分を企業にPRするために、自分にどんな魅力があり、強み・弱みがあるかを正しく把握する必要があります。これにより整理された自己PR文を作成できるでしょう。

②志望する業界や企業を事前に調査する

志望企業がどのような製品を製造しているのかなど企業の事業内容を理解しておくことは重要です。これにより、志望企業がどういった人材を求めているのかを知ることができます。業界・企業分析を徹底を行い、説得力のある自己PR文を作成しましょう。

なぜその会社を選んだのかを企業に分かりやすく伝えるため、どのようなところに魅力を感じたか、そしてなぜ自分が活躍できると感じたのかを自分のスキルとともにアピールを心がけましょう。

製造業への自己PRで印象に残る4つの強みとは

ここでは、自己PRの軸となる「何をアピールするか」を明確にしておきましょう。製造業の自己PRで効果的なアピール要素は以下のの4つです。

  1. 体力
  2. 責任感
  3. 集中力
  4. 几帳面さ

①体力

体力をアピールすると長期的に勤められる人材として評価されやすくなります。ただし、「体力があります」とだけ伝えるのでは、相手に伝わりづらいです。

忙しさに耐えられる体力を具体的なエピソードとして示しましょう。例えば、長年続けたアルバイトや部活動の経験を挙げると説得力を増します。

また、一貫して取り組んだ経験を織り交ぜて伝えると健康面に加え、忍耐力や精神的な面も「体力」としてアピールできます。

②責任感

社員は会社に与えられた仕事を最後まで諦めずにやり遂げなければなりません。なので、任された仕事をやり切る責任感が重要なのです。

こうした姿勢は、製造業に限らずあらゆる職業で求められるでしょう。

さらに、一度宣言したことを簡単に変えてしまうと周囲からの信頼を失う原因となってしまうため、自分の言動に対し責任感を持ち、やり遂げる姿勢が大切です。

集中力

集中力をアピールすると、継続力や忍耐力がある人材であると評価されやすくなります。

ただ集中力と言うだけでなく、「切り替えがしやすい」「限られた時間で最大限努力する」といったポイントもアピールできると尚良いでしょう。

特にテレワークやフレックス制度を導入している企業では、勤務時間中に目標達成するために集中して効率良く仕事を遂行できる力を持つ人材が重宝されます。実際に短期間で成果を上げたエピソードも合わせて伝えてみてください。

④几帳面さ

製造業では品質問題が特に重要視されるため、大雑把な性格では務まりにくいと企業側から見られがちなので、丁寧な仕事ができると伝えることは重要です。

細部にまで気配りができる姿勢や、ミスを最小限に抑える能力を示し、企業から好印象を持たれるでしょう。

製造業の自己PRを効率的に行うための3ステップ

それでは、自己PRを作成する際に意識すべきポイントを3つのステップに分けて紹介します。

  1. 自身の強みや売りを先に明確に示す
  2. 志望動機の具体的な背景やエピソードを紹介する
  3. 入社後に自分の長所をどのように発揮できるかを展望する

これらのステップについて、具体的な内容とともに詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

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①自身の強みや売りを先に明確に示す

自己PR文を作成する際には、まず結論を明確にしてアピールしましょう。

前置きをせずに、自分の強みや志望動機などの部分を明確にすると効果的に伝えられるでしょう。

②志望動機の具体的な背景やエピソードを紹介する

志望する企業の理由を伝える際には、その根拠となる具体的なエピソードも交えて話しましょう。単に理由やアピールしたい点を述べるだけでは説得力に欠けてしまいます

具体的なエピソードを通じて、自分の言葉でその企業への熱意や適性を伝えましょう。しかし、エピソードを選ぶ際には過剰に盛り込みすぎないように注意し、1~2つの具体例をシンプルに明確に伝えることを心がけましょう。

③入社後に自分の長所をどのように活かせるか紹介する

自己PRで述べたアピール要素を入社後どのように活用するかを具体的に説明しましょう。これにより、企業側が入社後の展望を具体的に想像でき、求めている人材かどうかを判断しやすくなります。

単に「私はこれができます」と述べるだけでなく、実際にどのような成果を上げられるのかの具体例を挙げて示すことが重要です。

【業種別】製造業の自己PR例文3選

自己PR作成の際のポイントを理解したら、ここからは業種別に分けて製造業の自己PR例文を3つ紹介します。

  1. 機械関連(自動車)
  2. 食品関連
  3. 金属・鉄鋼関連

さまざまな業種がありますが、今回は以下の3つの業界をピックアップしてご紹介します。自己PRの作成に役立ててみてください。

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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは

例文①:機械関連(自動車)

ここでは「集中力」を強みとして機械関連の中でも自動車の製造業への適性をアピールした自己PRの例文を添削します。

作業精度向上や確認作業といった現場の実務に結びつけることで、企業にとっての再現性を高める表現を意識しましょう

機械関連(自動車)の自己PR
【結論】
私は、物事に集中して取り組む力があります。長時間でも集中力を保ちながら地道に取り組む姿勢は、作業の工程や手順を一つひとつ正確に実行する場面で集中力を発揮できる点は製造業の現場でも活かせると考えております。
添削コメント|「長時間でも〜」という表現は、強みとしてアピールするありきたりな表現で弱い印象です。製造業の工程管理や手順遵守といった視点から強みを明確化することで説得力が増します。
【エピソード】
大学ではゼミ活動の一環として、地域の交通量調査に取り組みました。交通のピーク時間を分析するため、車両の通過台数をカウントする業務を任されました。私は3時間にわたり通過台数のカウントを行い、集中力を切らすことなく約2,000台数え上げました。
添削コメント|もとの文章では具体的に何をしたのか、どんな作業だったのかが伝わりませんでした。そこで、長時間集中を必要とする具体的な状況を挿入することで、強みがどう発揮されたのかを明示しました。
【エピソード詳細
炎天下の中、数時間にわたる地道な作業でしたが、集中力を切らさずに記録を取り続けることができました。時間帯ごとの記録ミスを防ぐため、記入した数値を10分ごとに過去の傾向と照らし合わせながら確認するなど、ミスを未然に防ぐ工夫をしました。
添削コメント|「炎天下の中」という表現は、具体性という点では良いですが、主張した内容とずれている印象があるので削除しました。集中力という強みを発揮したことが伝わるように表現することが大切です。
【成果】
その結果、誤差の少ない記録を提出でき、教員からも「正確性と粘り強さがある」と評価を受けました。この経験により、集中力を維持する力に自信を持つようになりました。注意力を持続させる力と、地道な確認作業に集中して取り組める力が私の強みであると認識しました。
添削コメント|単に「自信がついた」だけではなく、経験を通じてどのようなスキルが形成されたのかを具体的に説明することが大切です。それにより、企業側にも成長の過程が伝わります。
【入社後】
製造現場では、長時間の作業やミスの許されない工程が多いと認識しています。持ち前の集中力を活かし、一つひとつの作業に誠実に向き合い、細かい部品の組み立てや確認作業においても、集中力を切らさず正確に対応し、品質の高いものづくりに貢献していきたいです。
添削コメント|「作業に誠実に向き合う」という表現は抽象的で伝わりにくいため、組み立てや確認作業といった具体的な業務に置き換えることで、製造業の現場で強みがどう活きるかがイメージしやすくなります。

【NGポイント】
もともとの文章では「炎天下の中」など主観的で根性論に寄った表現が目立ちました。結果として、「集中力」という強みが具体的にどんな場面でどう活きたのかが読み取りにくくなっていました。

【添削内容】
集中力を要する状況として、作業内容や時間、工夫した具体的行動を挿入しました。また、根性論的な集中力ではなく、製造現場でも再現性がある能力としてアピールしています。

【どう変わった?】
「作業の正確性」「集中力の継続性」といった強みの再現性が明確に伝わる内容になりました。製造業の業務で実際に活かせる能力としてアピールされており、実務での再現性がイメージしやすくなりました。

【今回の自己PRのコツ】
・具体的にとった行動を伝える
・強みと業種の関連を明示する
・全体の一貫性を重視する

例文②:食品関連

ここでは製造業の中でも食品関連分野を想定し、責任感をアピールした自己PRの例文を添削します。

現場で求められる行動力や責任感を伝えるうえで、具体的な作業内容や工夫を交えて表現することが、企業に伝わる自己PRを作成するうえで重要となります。

食品関連の自己PR
【結論】
私は体力と責任感に自信があります。特に、自らの役割をやり遂げる姿勢を大切にしてきました。長時間の作業でも集中力を切らさず、与えられた役割を最後までやり抜く姿勢を貫いてきました。
添削コメント|「自分の役割をやり遂げる」だけでは説明不足なため、「長時間の作業でも集中を切らさず、与えられた役割を最後までやり抜く」というように具体的な状況と製造現場に求められる力を説明することで、現場適性が伝わりやすくなっています。
【エピソード】
大学時代、食品を扱う倉庫のアルバイトに2年間継続して取り組みました。業務は早朝勤務で体力を要するものでしたが、無遅刻無欠勤を貫きました。気温管理が必要な倉庫で、早朝5時からの出勤でしたが、日々決まった時間の10分前には現場へ入り、常に安定したパフォーマンスを維持してきました。
添削コメント|「無遅刻無欠勤」だけでは強みの裏付けとして弱く、就活生本人の姿勢が見えにくいため、「決まった時間の10分前には現場へ入る」「常に安定したパフォーマンスを維持」などの能動的な行動に焦点を当て、責任感と体力の両方が読み取れるようにしました。
【エピソード詳細
仕事内容は、冷蔵倉庫内での仕分け作業や商品の積み下ろしなどで、冬場は特に厳しい環境でした。また、納期厳守が求められるため、自分の作業が全体の流れに影響するという責任感を持ち、常に集中力を切らさず取り組みました。特に、出荷締切前は作業の遅れが全体の流れに影響するため、先を読んで自分の作業スピードや配置を調整し、周囲と声をかけ合いながら効率よく作業を進めることを心がけました。
添削コメント|「責任感を持って取り組んだ」だけでは、具体的にどういった行動を取ったのか説得力に欠けます。どんな状況で、何を考え、どう行動したのかを5W1Hの視点で再構成することで、責任感を行動ベースでアピールできています。
【成果】
作業の正確さと出勤姿勢を評価され、勤務2年目には新人の教育を任されるようになりました。周囲から「安心して任せられる存在」と言われたことが、自信につながっています。指示を的確に出すことや、実演を交えながら教える姿勢が、結果的に新人の定着率向上にも貢献し、「周囲から安心して任せられる存在」と評価していただきました。
添削コメント|もとの例文は、新人教育を任せられた話と安心して任せられる存在と言われた話との繋がりがなく、内容が飛躍している印象があります。添削後は、教育内容や結果を示した後に周囲の評価を持ってくることで論理的な流れを意識した文章になりました。
【入社後】
貴社の製造現場でも、体力を活かして安定した作業を継続するとともに、責任感を持って工程の一部を確実に担える人材として貢献していきたいです。自らの担当業務を安定して遂行するのはもちろん、周囲の動きにも目を配りながら、工程全体が円滑に進むよう貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「工程の一部を確実に担える」では具体的なイメージが湧きにくいです。「周囲への配慮」や「工場全体の効率」といった視点を盛り込むことで、責任感と現場貢献意識をバランスよく伝えられる表現になっています。

【NGポイント】
当初の例文では、責任感を裏付ける根拠が曖昧で、どんな場面でどう発揮されたかが不明瞭でした。また、本人の工夫や姿勢が読み取れず、アルバイト経験がただ継続した話にとどまっていました。

【添削内容】
製造業の特徴と自身の強みを結びつけた表現を意識しつつ、責任感の裏付けとなる実際の行動や工夫を加筆しました。また、5W1Hを意識した具体性のある記述を増やすことで、説得力を高めました。

【どう変わった?】
「現場での対応力」や「周囲への配慮」などを通して責任感が十分に伝わる構成に変わりました。具体的な行動が加わったことで、採用担当が現場で活躍する姿をイメージしやすくなったでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・抽象的な強みは行動で示す
・文章同士のつながりを意識する
・製造業の特徴にあった表現にする

例文③:金属・鉄鋼関連

ここでは、文芸サークルでの編集作業の経験で活かされた集中力と几帳面さを、今度は、金属・鉄鋼関連の製造業で活かすことをアピールした自己PRを添削しています。

製造業では緻密な作業が求められるため、再現性のある行動を用いて強みを伝えることがポイントです。

金属・鉄鋼関連の自己PR
【結論】
私の強みは、作業において細かい部分まで配慮する几帳面さと集中力を両立できることです。
添削コメント|「几帳面さと集中力を両立する」という表現は、強みが自分ならではのものであることを示せています。「集中力」とだけ端的に書くより、別の強みと組み合わせた表現にすることで独自性を出すことができます。
【エピソード】
大学では文芸サークルに所属し、会報誌の校正・編集作業を担当していました。細かな確認を繰り返す作業が多く、集中力と根気が求められる役割でした。1文字単位の細かな表記揺れや記号の統一まで徹底して見直す作業が中心であり、細部への意識と高い集中力が求められる環境でした。
添削コメント|元の文章は「細かな確認を繰り返す」など抽象的で、どのような業務で几帳面さと集中力を発揮したのかが分かりませんでした。修正後は作業の具体的な内容を説明したことで、緻密な集中力が必要だったことが伝えられています。
【エピソード詳細
具体的には、毎号20ページ以上ある会報誌の原稿を、一文ずつ丁寧に読み直し、誤りを修正していきました。校正時には目が疲れて見落としが出ないよう、作業時間を区切って集中力を維持する工夫も行いました。2時間ごとに小休憩を入れたり、集中度の高い時間帯に誤字や文法ミスのチェックを集中させたりするなど、時間配分にも工夫を凝らしました。また、句読点の使い方や表現のリズムまで統一し、誰が読んでも違和感のない文章に整えるよう細部にまで配慮しました。
添削コメント|この段落は「どのように几帳面さや集中力を発揮したか」を示す箇所です。集中するための工夫や几帳面さを伺わせる行動を伝えることが大切ですよ。
【成果】
その結果、私が校正を担当した年度の会報誌では、読者アンケートにて「読みやすさ」や「内容の整い方」に対する評価が大幅に向上し、サークルの中でも信頼される存在となりました。その評価を受けて、翌年からは編集全体の進行管理も任されるようになり、作業品質だけでなく、安定した進行管理の面でも信頼を得ることができました。
添削コメント|「信頼される存在になった」という表現は、実際にどのように評価されたかが伝わりづらいものでした。「編集全体の進行管理」という新たに任された役割に言及することで、第三者からの評価と信頼が具体的かつ客観的に伝わる構成に仕上げました。
【入社後】
入社後もこの集中力と几帳面さを活かし、製造工程においてもミスのない作業を徹底し、品質の安定に貢献してまいります。
添削コメント|この部分は、大学時代に発揮した強みを製造業の現場にどう活かすかが端的に書かれています。また、金属・鉄鋼業界の求めるスキルと合致しており、職種適性がイメージしやすい点も好印象です。

【NGポイント】
強みを裏付ける具体的な行動や成果が不十分で、「集中力」「几帳面さ」の説得力が弱くなっていました。また、「信頼される存在」など主観的な言い回しが多く、納得感を得づらい内容となっていた点も課題でした。

【添削内容】
校正時の具体的な作業や、集中力を維持するための行動、成果を残したことで任された役割などを加えました。「何を、どう改善したか」が一目で伝わる表現を意識しています。

【どう変わった?】
就活生本人の行動や姿勢が、製造業で求められる几帳面さ・集中力と直結する形で伝わるようになりました。「この人物なら現場でも丁寧に作業できそうだ」と感じられる自己PRに仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・イメージしやすい表現を心がける
・成果はなるべく客観的評価で示す
・業界に適した強みに言い換える

製造業への就職に向けた自己PRのポイント

  1. 自己PRと面接時の話の一貫性を保つ
  2. 製造業と関連性が薄い要素のアピールは控える

それぞれのポイントについて具体的に解説していきますので、最後までご覧ください。

①自己PRと面接時の話の一貫性を保つ

ESでの自己PRと面接での態度が一貫していることが重要です。自己PRを通じて自分を正しく理解し、強みを明確にして成功へ向けて進めるでしょう。

たとえば、「体力」や「責任感」をアピールしたいときは、面接でもその自信を持って話すことが肝心です。自分の強みに基づいた自然な振る舞いが、企業に好印象を与えます。

自己PRで整理したアピール要素を忘れずに、面接時もその一貫性を保ちましょう

②製造業と関連性が薄い要素のアピールは控える

製造業の自己PRにおいて、関係の薄い要素は避けましょう。製造業では実務活躍に直結する要素を示すことが推奨されます。

たとえば、「慎重さ」は製造業のような臨機応変さを求められる環境では、その良さを活かしきれない場合があるでしょう。その代わりに「忍耐力」や「リーダーシップ」などに焦点を当てると好印象を獲得できますよ。

自己PRで紹介した要素が製造業でどれだけ活躍に繋がるかを意識し、それに沿ったアピールを心がけましょう。

製造業への応募に向けた自己PRの作り方

製造業への応募を考える就活生のために、自己PRのポイントや注意点を紹介しました。

まずは自己分析をしっかり行い、自分のアピールポイントを明確にしましょう。次に、企業の特性や求める人材像に合わせて戦略を練り、他の応募者と差をつける自己PR文を作成しましょう。

自己PRはあなたの魅力を的確に伝える機会です。ぜひ、これらのポイントを参考に、成功への一歩を踏み出してください。

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