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【例文付き】会社訪問/見学のお礼メールの書き方は?遅れた場合の対処法まで徹底解説

会社訪問後に企業にお礼メールを送るのは大切なマナーであり、採用担当者に好印象を与えるチャンスでもあります。

しかし、「どのタイミングで送るべきか」「内容はどうすればいいのか」など、悩むことも多いでしょう。

お礼メール1つであなたの印象が左右するため、ルールやビジネスマナーに準じたメールを送りたいものです。

この記事では、会社訪問のお礼メールを送る際のポイントや注意点、基本的な構成を徹底解説します。

最後まで読めば、企業に好印象を与えられるお礼メールをすぐに作成できるので、ぜひ参考にしてください。

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目次

会社訪問のお礼メールのポイント

会社訪問後に送るお礼メールの重要なポイントを2つ紹介します。

  1. 帰宅後すぐ当日中に送る
  2. 感謝の気持ちに加えて学びも盛り込む

紹介するポイントを意識すれば担当者に良い印象を与えられるので、ぜひ参考にしてください。

①帰宅後すぐ当日中に送る

会社訪問のお礼メールはできる限り早く、訪問当日中に送るのが理想的です。

お礼メールが直接的に選考に影響するわけではありませんが、誠実さや丁寧なイメージ与えられるため採用担当の印象にも残りやすいでしょう。

会社の営業時間に合わせて送るのが好ましいため、会社訪問が終わったら帰りの電車やバスの中でメールを作成し、早めに送信してくださいね。

遅れた場合にはお詫びも入れてできるだけ早く送る

もしお礼メールの送信が遅れてしまった場合は、一言お詫びを添えたメールをできる限り早く送信しましょう。

お詫びは「お礼のメールが遅くなり、申し訳ありません。」と簡潔に一言伝えるだけで、理由を詳しく述べる必要はありません。

ただし、出来る限り早くといっても深夜や早朝に送るのは非常識です。相手にもあなたが何時にメールを送信したか表示されるので、マナーがないと思われてしまいます。

メールを送るのが深夜や早朝になりそうな場合は、翌日の企業の営業開始時間に合わせて送信しましょう。

②感謝の気持ちに加えて学びも盛り込む

お礼メールには感謝の言葉だけでなく、会社訪問を通じて得た学びや気づきを簡潔に盛り込むことで、より好印象を与えられます。

担当者は忙しい業務の合間であなたの訪問の対応をしているため、訪問で感じたことや学んだことを一言で伝えると、あなたへの印象もアップするでしょう。

会社訪問の感想は、長々と何行も書く必要はありません。

例えば「貴社の風通しの良さや若手社員の意見を積極的に取り入れる雰囲気を肌で感じられ、より入社したい気持ちが強くなりました。」などと短く簡潔に伝えましょう。

会社訪問のお礼メールの基本構成5ステップ

会社訪問のお礼メールの基本構成を5ステップで紹介します。

  1. 件名:「会社訪問の御礼|○○大学△△」のように簡潔に
  2. 宛名:会社名・部署名・担当者名を省略せず書く
  3. 自己紹介:訪問・面談後でも最低限自分の情報を入れる
  4. 本文:気持ちが伝わる文章を意識する
  5. 署名:連絡先も忘れずに併記する

メールは顔が見えない分、よりマナーや形式が重視されるため、せっかくお礼メールを送っても、マナーが悪いとかえって悪印象に繋がるでしょう。

紹介する5ステップを守ってメールを作成し、担当者に好印象を与えるお礼メールを送ってください。

①件名:「会社訪問の御礼|○○大学△△」のように簡潔に

件名には、何の目的で送信しているメールなのかを端的に記載しましょう。基本的に、ビジネスメールでは件名を簡潔にまとめるのが基本です。

会社訪問のお礼メールなら、「【お礼】本日の会社訪問について|○○大学△△」や「7/21(木)の会社訪問のお礼(○○大学△△)」などの件名がいいでしょう。

また、メールの件名には自分の大学名・氏名もしくは名字を合わせて記載します。タイトルを見るだけで誰からのメールなのかすぐに分かるため、相手の負担を減らせますよ。

②宛名:会社名・部署名・担当者名を省略せず書く

宛名には、会社名や部署名・担当者名を省略せず、正式名称で記載するのがビジネスマナーとして常識です。

例えば、「株式会社〇〇 人事部 採用担当 ××様」などとしっかりと書きましょう。名刺をもらった場合は、名刺の通りに記載するのが無難です。

万が一担当者の名前が不明な場合は、「ご担当者様」や「○○部御中」と書いても問題ありません。

また、名前に誤字があると非常に失礼にあたります。「高橋」と「髙橋」や「齋藤」と「斎藤」など、細かい漢字の違いにも注意を払いましょう。

③自己紹介:訪問・面談後でも最低限自分の情報を入れる

メールの冒頭には必ず自分の情報を記載します。採用担当者は他にも仕事のメールをたくさん受け取るため、誰が送り主なのかを明確にする必要があるからです。

冒頭の自己紹介に入れるべき内容は以下の4つがあります。

  • 氏名
  • 大学名
  • 学部名
  • 学科名

「本日貴社にお伺いした○○大学△△学部□□学科の××です。」と、簡潔に自己紹介を行ってからお礼を伝えましょう。

④本文:気持ちが伝わる文章を意識する

メールの本文では、感謝の気持ちを伝える意識が大切です。具体的には以下の内容を盛り込むとシンプルかつ淡泊すぎない印象で感謝を伝えられます。

  • 会社訪問の対応へのお礼
  • 会社訪問で感じたこと、得たもの
  • 再度会社訪問へのお礼
  • 締めの言葉、挨拶

「会社訪問で感じたこと、得たもの」は長い文章を書く必要はなく、むしろシンプルに書くのがコツです。

また、感想を書いた流れで「貴社で働きたい気持ちが強まった」「貴社への志望度がより高まった」など、熱意を見せると今後の採用の場でも有利にはたらく可能性が高まりますよ。

⑤署名:連絡先も忘れずに併記する

文章をすべて書き終わったら、最後に署名を必ず入れましょう。「署名」とは、メールの最後に記載する自分の情報をまとめた部分でメール上の名刺のような存在です。

署名には以下の情報を記載します。

  • 学校名、学部名
  • 氏名
  • 電話番号
  • メールアドレス

ビジネスメールで署名は必須のマナーなので、漏れなくしっかりと記載してください。

会社訪問のお礼メールについての5つの注意点

会社訪問のお礼メールについての5つの注意点を紹介します。

  1. 誤字脱字に気をつける
  2. 簡潔で分かりやすい文章にする
  3. 読みやすい位置で改行する
  4. お礼メールには返信不要の旨を書く
  5. 返信が来た場合には再度返信する

紹介する注意点は、社会人としては当たり前のマナーです。

上記の注意点を意識してメールを送れば、「丁寧に仕事をする人」「常識のある人」などのいい印象に繋がる可能性があります。

①誤字脱字に気をつける

お礼メールにおいて誤字脱字は、たとえ内容が良くても印象を大きく損なう要因です。

特に会社名や担当者名の漢字や表記ミスがあると非常に失礼なので、送信前に必ず3回は確認しましょう。また、誤った敬語表現はつい使いがちなので注意する必要があります。

例えば、「参考にする」という表現は、目上の人に対して使うと失礼にあたるため「学ばせていただきました」や「勉強になりました」などの言い換えるのが適切です。

他にも過剰な敬語として「伺わせていただきました」を「お伺いさせていただきました」と書くと、敬語が重なり不自然な印象を与えます。敬語表現が正しいかどうか、しっかり気を配りましょう。

②簡潔で分かりやすい文章にする

お礼メールは、簡潔で要点が分かりやすい文章が理想です。文章が長すぎるメールや話があちこちに飛ぶ文章は、忙しい担当者に負担をかけてしまいます。

例えば、メールの最初から長々と感想を書いてしまうと、お礼ではなく感想を送るためにメールを送ってきたのかと勘違いされてしまうことも。

最初に「本日は会社訪問のご対応をいただきありがとうございました。」とまずお礼の言葉から始め、感想は2〜3文にまとめます。お礼メールは、シンプルさを心がけましょう。

③読みやすい位置で改行する

読みやすさを意識して、文章を適切な箇所で改行しましょう。改行されていない文章は読むのが大変で、配慮不足だと感じられてしまいます。

目安として20~30文字ごとに改行し、段落が変わるごとに空白行を入れるとメール全体がすっきりとした見栄えになりますよ。

例えば自己紹介の後や感謝の言葉の後など、話題が変わる部分で空白行を入れるといいでしょう。

ただし、20~30文字はあくまでも目安です。文章に応じて柔軟に対応し、読みやすいメールを心がけましょう。

④お礼メールには返信不要の旨を書く

お礼メールには「返信不要」の旨を添えると、相手に対して気遣いを示せます。企業の担当者は多忙なので、返信の負担を減らす配慮が好印象につながるでしょう。

ただし、「返信不要です。」と一言だけで書くと、冷たい印象になってしまいます。

「ご返信いただかなくても差し支えありません。」や「返信は不要でございます。」など丁寧な表現を使ってください。

⑤返信が来た場合には再度返信する

担当者からお礼メールへの返信が来たら、必ず返信をします。そこでメールのやりとりを放置してしまうと、印象が悪くなる可能性があるためです。

もし返信があった場合には返信をくれたことに対する感謝の気持ちを送り、今後の意気込みなどを軽く伝えれば問題ありません。特に相手からの用事がない限り、そこでメールのやりとりは終了するでしょう。

必ず自分の送信メールでやりとりを終わらせるようにしてください。

会社訪問後のお礼メールのOK例文とNG例文を比較

会社訪問後のお礼メールの例文を、ケースごとに分けて紹介します。

  1. 会社訪問のお礼メールの例文
  2. お礼が遅れた場合のメールの例文
  3. 企業からの返信への再返信メールの例文

それぞれOK例文とNG例文を紹介し違いを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

①会社訪問のお礼メールの例文

会社訪問をした後に送るお礼メールの例文を紹介します。

OK例文とNG例文どちらも紹介するので、NG例文のようなメールにならないよう注意しましょう。

1. OK例文

まずは会社訪問をした後に送るお礼メールのOK例文を紹介します。

件名:会社訪問のお礼|○○大学 山田太郎

本文:
□□株式会社
人事部
鈴木花子様

○○大学△△学部××学科の山田太郎です。

本日はお忙しいところ会社訪問の機会をいただき、
誠にありがとうございました。

鈴木様をはじめ、社員の方々とお話しする機会を得て、
貴社が製品作りにかける想いが伝わってきました。
また、お話を聞いて強く感銘を受け、貴社の一員として
働きたい気持ちがより強まりました。

改めて、本日は貴重な機会をいただきありがとうございました。

末筆ながら、今後の貴社のご繁栄とご発展をお祈りしております。
なお、ご多忙のことと存じますので、ご返信には及びません。

―――――――――――――――
山田 太郎(やまだ たろう)
○○大学△△学部××学科
電話番号:080-XXXX-XXXX
メールアドレス:xxxxxxxxx@x.xx.jp
―――――――――――――――

自己紹介をした後に、お礼を伝え、簡単に感想を伝えて締めています。シンプルで読みやすいため採用担当も好印象を抱くでしょう。

また、20~30文字程度で改行を入れているので、視覚的にも読みやすいです。

2. NG例文

次に、会社訪問をした後に送るお礼メールのNG例文を紹介します。

件名:会社訪問のお礼|○○大学 山田太郎

本文:
□□株式会社
人事部
鈴木花子様

○○大学△△学部××学科の山田太郎です。本日はお忙しいところ会社訪問の機会をいただき、誠にありがとうございました。

鈴木様をはじめ、社員の方々とお話しする機会を得て、貴社が製品作りにかける想いが伝わってきました。特に、私が質問した際に鈴木様がおっしゃっていた「○○○○」という言葉が私の心に強く残り、貴社に入社したい気持ちがより高まりました。
また、職場見学をさせていただいたに部長の○○様が仰っていた仕事への考え方が私の価値観と重なる部分があり、非常に楽しくお話しできました。改めて、本日は貴重な機会をいただきありがとうございました。

末筆ながら、今後の貴社のご繁栄とご発展をお祈りしております。なお、ご多忙のことと存じますので、ご返信には及びません。

―――――――――――――――
山田 太郎(やまだ たろう)
○○大学△△学部××学科
電話番号:080-XXXX-XXXX
メールアドレス:xxxxxxxxx@x.xx.jp
―――――――――――――――

文章が長いのに加えて、適切なところで改行されていないので読む方は疲れます。

これでは「読みにくいメールを送ってきた学生」という印象になり、相手に配慮ができないととらえられる可能性もあるでしょう。

感想は伝えたいことを精査し、できるだけシンプルにするよう心がけてください。

②お礼が遅れた場合のメールの例文

お礼メールの送信が遅れてしまった場合のメールの例文を紹介します。

お礼メールの送信が遅れている分、対応を間違えると余計に印象が悪くなりかねません。

OK例文とNG例文どちらも紹介するので、NG例文のようなメールにならないよう注意しましょう。

1. OK例文

お礼メールの送信が遅れてしまった場合に送るメールのOK例文を紹介します。

件名:会社訪問のお礼|○○大学 山田太郎

本文:
□□株式会社
人事部
鈴木花子様

○○大学△△学部××学科の山田太郎です。

本来ならばすぐにお礼のメールをお送りすべきところを、
メールが遅れてしまい、大変申し訳ございません。

昨日はお忙しいところ会社訪問にご対応いただき、
誠にありがとうございました。

今回の訪問を経て、貴社の風通しの良い雰囲気を肌で感じられ、
貴社への入社意欲がより一層高まりました。
また、貴社の先輩社員に伺った業界の今後の話がとても興味深く、
勉強になりました。

改めて、本日は貴重な機会をありがとうございました。

末筆ながら、今後の貴社のご繁栄とご発展をお祈りしております。
なお、本メールは返信不要でございます。

―――――――――――――――
山田 太郎(やまだ たろう)
○○大学△△学部××学科
電話番号:080-XXXX-XXXX
メールアドレス:xxxxxxxxx@x.xx.jp
―――――――――――――――

自己紹介の後に会社訪問の後すぐにメールを送れなかったことを謝罪しており、好印象です。

謝罪の一文はメールの途中や最後ではなく、自己紹介の後もしくは感謝の一文の後に持っていきましょう。

2. NG例文

お礼メールの送信が遅れてしまった場合に送るメールのNG例文を紹介します。

件名:会社訪問のお礼|○○大学 山田太郎

本文:
□□株式会社
人事部
鈴木花子様

○○大学△△学部××学科の山田太郎です。

昨日はお忙しいところ会社訪問にご対応いただき、
誠にありがとうございました。

すぐにお礼のメールをお送りしたかったのですが、
急にアルバイトが入ってしまい、お送りできませんでした。
申し訳ございません。

今回の訪問を経て、貴社の風通しの良い雰囲気を肌で感じられ、
入社意欲がより一層高まりました。
また、貴社の先輩社員に伺った業界の今後の話がとても興味深く、
勉強になりました。

改めて、本日は貴重な機会をありがとうございました。

末筆ながら、今後の貴社のご繁栄とご発展をお祈りしております。
なお、本メールは返信不要でございます。

―――――――――――――――
山田 太郎(やまだ たろう)
○○大学△△学部××学科
電話番号:080-XXXX-XXXX
メールアドレス:xxxxxxxxx@x.xx.jp
―――――――――――――――

すぐにメールを送れなかった理由の説明は、言い訳がましく聞こえるので不要です。

どうしても理由を入れたい場合は「アルバイト」や「サークル」など具体的に言う必要ありません。

「私用のためお礼のメールの送信が遅れてしまい、申し訳ございません。」とサラッと説明するだけにとどめましょう。

③企業からの返信への再返信メールの例文

お礼メールへの返信に再返信する時のメールの例文を紹介します。企業からお礼メールに返信が来たときは、必ず返信を返して自分で終わらせるのが鉄則です。

OK例文とNG例文どちらも紹介するので、NG例文のようなメールにならないよう注意しましょう。

1. OK例文

お礼メールへの返信に再返信するメールのOK例文を紹介します。

件名:RE:RE:会社訪問のお礼|○○大学 山田太郎

本文:
□□株式会社
人事部
鈴木花子様

お世話になっております。
○○大学△△学部××学科の山田太郎です。

お忙しいところ、ご返信をいただきありがとうございます。

今回の会社訪問で得たことや学んだことを活かして、
今後の貴社の選考に全力を尽くして参ります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

―――――――――――――――
山田 太郎(やまだ たろう)
○○大学△△学部××学科
電話番号:080-XXXX-XXXX
メールアドレス:xxxxxxxxx@x.xx.jp
―――――――――――――――

まず、忙しい中返信をくれたことに対して感謝を述べてから、一言付け加えて返信します。

件名の変更は行わず、返信するメールの下についている今までのやりとりの引用も削除しないようにしましょう。

2. NG例文

お礼メールへの返信に再返信するメールのNG例文を紹介します。

件名:RE:RE:会社訪問のお礼|○○大学 山田太郎

本文:
□□株式会社
人事部
鈴木花子様

お世話になっております。
○○大学△△学部××学科の山田太郎です。

お忙しいところ、ご返信をいただきありがとうございました。

―――――――――――――――
山田 太郎(やまだ たろう)
○○大学△△学部××学科
電話番号:080-XXXX-XXXX
メールアドレス:xxxxxxxxx@x.xx.jp
―――――――――――――――

再返信にお礼だけで終わらせてしまうと、投げやりな印象を受けてしまいますよ。

再返信でさらに何を伝えればいいのかと悩むかもしれませんが、今後の意気込みを軽く伝えてメールを終わらせましょう。

会社訪問後にメールではなくお礼状を送る場合の注意点

会社訪問後にメールではなく郵送でお礼状を送る場合の注意点を3つ紹介します。

  1. 相手の社風を考えてお礼状を送るか判断する
  2. お礼状は書式を守って書く
  3. 便箋・封筒は白で統一してボールペンで書く

会社訪問のお礼を伝えるは、メールではなく郵送で送る選択肢もありますよ。基本的にメールの方が好まれますが、会社によっては郵送の方が好印象なことも。

郵送ならではの注意点もあるので、お礼状を書こうとしている人はぜひ参考にしてください。

①相手の社風を考えてお礼状を送るか判断する

お礼状とメールのどちらを送るかは、訪問先企業の社風を考慮して判断しましょう。

最近のビジネスシーンではメールのやりとりが一般的ですが、企業によっては手紙の方が適している場合もあります。

例えば、パソコンでの業務が中心ではない企業やこれまでの連絡手段が電話や郵送中心だった場合、メールよりも郵送のお礼状の方が好まれるでしょう。

また、会社訪問で対応してくれた方が役職の高い人物だった場合も、お礼状の方がメールより丁寧にお礼を伝えられます。企業の雰囲気や担当者の役職を踏まえ、適した形式を選びましょう。

②お礼状は書式を守って書く

お礼状を送る場合は、書式を正確に守って書きましょう。お礼状には、メールよりも多くのマナーや決まりごとが存在するためです。以下の順序に従って書きましょう。

  • 頭語:「拝啓」「謹啓」など
  • 前文:「貴社におかれましては、益々ご隆盛のこととお喜び申し上げます」など
  • 主文:会社訪問のお礼と、訪問で得た学びや感想
  • 末文:「末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます」など
  • 結語:「敬具」「謹言」など

頭語と結語の組み合わせには決まったルールがあり、誤ると失礼にあたります。例えば、「拝啓」なら「敬具」、「謹啓」なら「謹言」が対応した頭語と結語です。

間違えて記載していないか確認しながらお礼状を作成しましょう。

③便箋・封筒は白で統一してボールペンで書く

お礼状に使用する便箋や封筒は、白で統一しましょう。色付きや装飾があるものは、ビジネスの場にはふさわしくありません。

また、本文を書く際には、消えないボールペンや万年筆を使用してください。もし書き損じた場合、修正テープや修正液は使わず新しい紙に書き直すのがマナーです。

字の上手さよりも、丁寧さにこだわって書きましょう。心のこもった文字で書き上げることで、感謝の気持ちがより伝わるお礼状を作成できます。

会社訪問のお礼に関するよくある質問

会社訪問のお礼に関して、よくある質問を3つ紹介します。

  1. 選考中ではなく内定後の場合は内容は変わる?
  2. お礼メールの誤字脱字に気づいた場合はどうする?
  3. お礼メールを複数人宛に送る場合はどうする?

ふと感じる疑問を解説しているので、会社訪問のお礼メールを送る前に確認しておきましょう。

①選考中ではなく内定後の場合は内容は変わる?

内定後の会社訪問であっても、お礼メールの内容に大きな違いはありません。基本的には、担当者への感謝の気持ちと、訪問での学びや感想を伝える内容を書けばOKです。

ただし内定後であることを踏まえて、会社訪問の感想には「貴社の一員となって働く日がより一層楽しみになりました」など、入社への期待感を盛り込むと良いでしょう。

入社に対して前向きな気持ちを表現すれば、より良い印象を与えることができます。

②お礼メールの誤字脱字に気づいた場合はどうする?

お礼メールに誤字や脱字があることに気づいた場合は、すぐに訂正メールを送って謝罪しましょう。

ミスは誰にでも起こり得るものであり、誤字脱字があったからといって選考に落ちることはありません。

訂正メールを送ることで、「確認を怠らない」「間違いに気づく能力がある」「誤りを素直に認められる」と、かえってポジティブな印象を与えられるケースもあるでしょう。

件名は「【訂正】会社訪問のお礼|○○大学△△」のように、頭に【訂正】とつけ、訂正であることを強調して送ってください。

③お礼メールを複数人宛に送る場合はどうする?

複数人にお礼メールを送る際は、全員の名前を宛名に記載するのが基本です。記載する順番は役職の高い順とし、メールアドレスも同様に役職順で並べましょう。

宛名の書き方は縦書きでも横書きでも問題ありませんが、5名以上になる場合は長くなるので、「ご担当者様 各位」という表現を使用しても構いません。

配慮してメールを送ることで、ビジネスマナーを重視した姿勢を示せます。

マナーを守って好印象な会社訪問のお礼メールを送ろう

会社訪問のお礼メールの書き方や例文を紹介しました。会社訪問のお礼メールは感謝の気持ちを丁寧に伝えるだけでなく、企業側に好印象を与える大切な機会です。

メールの内容だけでなく送信タイミングや相手への気遣いを意識すれば、より良い印象を残せます。

紹介したポイントを押さえたお礼メールやお礼状を送ることで、今後の選考をより有利に進める材料となるでしょう。

この記事を参考に会社訪問後のお礼メールを送り、採用担当者の方から好印象を得られることを願っています。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。