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県庁の志望動機のポイントは?構成の作り方や魅力が伝わる例文も解説

県庁への就職を目指す場合、志望動機は選考において非常に重要です。

しかし、県庁を目指している多くの人が「志望動機の書き方がわからない」や「志望動機の正しい構成が知りたい」と疑問を抱えているのが事実です。

本記事では、県庁の志望動機を作成する際に押さえるべきポイントや、職種ごとの魅力を最大限に伝える方法について解説します。

例文を交えながら、県庁を目指す志望動機の書き方のコツを詳しく紹介するので参考にしてください。

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人事 鈴木

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人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

紙谷

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新卒1年目の段階では訪問営業でトップセールス獲得し、3階級役職をあげる。 現在は企業コンサルとキャリアアドバイザーを兼任。

吉田

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新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。

目次

県庁の志望動機で選考通過率を上げる5つのポイント

県庁の選考において、志望動機は自己PRと並んで重要視されます。

ここで紹介する5つのポイントを押さえて、好印象を勝ち取れる可能性を上げていきましょう。ぜひ参考にしてくださいね。

①地域貢献への強い意欲を示す

県庁は地域の行政を支える重要な役割を担う場合が多く、自治体にとって重要な職場です。

そのため、志望動機では地域社会に対する貢献意欲をしっかりと伝える必要があります。

たとえば、「地域の活性化や住民の生活向上に寄与したい」と強い想いを示せれば、採用担当者に対して自身の熱意をアピールできるでしょう。

②特定の政策やプロジェクトに対する興味を具体的に伝える

志望動機を具体的にするためには、応募先の県庁が行っている政策やプロジェクトについての理解が不可欠です。

自分が関心を持っている取り組みについて言及し、実際に行われているプロジェクトで自分が貢献できるかを明確に伝えましょう。

持っているスキルや特技は人によって異なるため、具体的に貢献できる姿勢を示すだけで、他人との差別化が図れるのでおすすめですよ。

県庁とひと口に言っても、地域が違えば力を入れている施策も全く異なります。応募先特有の施策に言及すると、理解度の高さが評価されるでしょう。

③なぜ他の自治体ではなく、その県庁を選んだのか明確にする

県庁の志望動機には「なぜこの県庁なのか」の理由を明確にする内容が求められます。

他の自治体や民間企業ではなく応募先の県庁を選んだ理由を具体的に記述すれば、志望動機に説得力が増します。

たとえば、地元との関わりやその県独自の政策への共感を理由に挙げると効果的ですよ。

④自分のスキルや経験がどのように役立つかを説明する

県庁では様々な業務が求められるため、自分のスキルや経験がいかに役立つかを明確に伝えましょう。

具体的なスキルや過去の経験をもとに、県庁の仕事に貢献できるかが説明できれば他人との差別化が図れます。

内容によっては、即戦力と判断され志望動機の選考が通るきっかけとなるため、積極的に取り入れましょう。

県庁の中でもどんな職種に就きたいかを考えて、そこで活躍できる力をアピールするとより効果的です。

どんな強みが必要かわからない人は、OB訪問などを積極的に行ない、県庁で活躍している人の特徴を聞いてみると良いでしょう。

⑤入職後のキャリアビジョンや貢献計画を述べる

最後に入職後のキャリアビジョンや入職後に県庁で貢献していくかを記述すれば、長期的な視点を持っている意志を示せます。

人材を募集している県庁は、キャリアビジョンを長期的に持って熱心に仕事をこなしてくれる人を求めていますよ。

例えば「将来的には地域振興に関わる部署でリーダーシップを発揮したい」などの目標を掲げると良いでしょう。

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県庁の志望動機を書く際の3つの注意点

実は、志望動機でついつい書いてしまいがちな、採用担当者に悪い印象を与えかねないNGポイントいくつかあります。

特に、ここから説明する3つのNGポイントについて注意しておきましょう。

①安定性や福利厚生だけを強調しない

県庁の魅力は安定性や福利厚生にもありますが、志望理由の中心に据える内容は避けましょう。

「安定した収入を得たい」などの理由は採用担当者に対して熱意が伝わらず、マイナス評価を受ける可能性があります。

安定性や福利厚生は職場を選ぶ上で大切な項目ですが、ポジティブな評価を受けるために仕事を通じて地域社会に貢献したい意欲を前面に押し出しましょう。

福利厚生だけの志望理由の場合、「他にもっと福利厚生が良い企業があればそちらに就職するのでは?」と志望度の低さを印象づける可能性が高いです。

他社と差別化して伝える必要があるので、福利厚生ではなく、その企業でなくてはならない理由を志望動機に含めましょう。

②曖昧な表現を避け、具体的な経験やエピソードを盛り込む

「地域に貢献したい」などの一般的な表現は、他の候補者とも被りがちです。

具体的な経験やエピソードを取り入れれば、自分ならではの志望動機に仕上げられるため、他人と差別化を図れますよ。

例えば、「大学時代に地域ボランティア活動に参加し、地域の課題解決に取り組んだ経験がある」といった具体例を挙げると良いでしょう。

③地元愛だけを過度にアピールしない

地元への愛着をアピールする内容は大切ですが、気持ちだけでは志望動機として不十分です。

愛着がある地域だからこそ、地域貢献への強い思いを志望動機に取り入れられれば、県庁で働きたい気持ちが伝わります。

具体的な政策やプロジェクトに対する興味や、自分のスキルがどうに役立つかを明示し、より説得力のある志望動機にしましょう。

地元愛はもちろん重要ですが「そのためにどんな努力をするつもりか」に焦点を当てるのを忘れないでくださいね。

また、「自分がやりたいこと」だけでなく「県庁でできること」の情報も掛け合わせて、入庁後の目標に入れ込むと効果的ですよ。

応募する前に知っておきたい県庁の職種と仕事内容

県庁にも職種はさまざまあり、それぞれ異なる役割があります。志望動機を書く前に自分がどの職種を志望するのか明確にし、職種に応じた志望動機を書きましょう。

ここからは、県庁にある主な職種と仕事内容を紹介するため、志望動機を作成する際に参考にしてください。

志望動機を作成する前に、まずは県庁の職種や仕事内容を理解しておきましょう。

職種や仕事内容の理解が進むことで、より好印象な志望動機の作成につながりますよ。

①行政職(政策立案や地域振興)

行政職は、県の政策立案や地域振興などに関わる仕事です。

住民の生活向上を目的としたプロジェクトの企画や実施、地域振興策の立案が主な業務となることがあります。

市民と直接会話をする機会が多い職種なため、コミュニケーション力の高さなどを志望動機に盛り込むと良いでしょう。

②技術職(インフラ整備や環境保全)

技術職は、県内のインフラ整備や環境保全に関わる業務を担当します。

道路や橋の設計、施工監理、環境対策など地域の安全と発展を支える重要な役割を担っていますよ。

そのため県内の安全を確保する資格やスキルがあれば、志望動機に取り入れてアピールしましょう。

③福祉職(高齢者支援や障がい者福祉)

福祉職は、高齢者や障がい者の支援を行う仕事です。

具体的には、福祉サービスの提供や福祉施策の企画・運営を担当し、住民の福祉向上に努めます。

また臨床心理士の資格を取得していれば、スクールカウンセラーとしても活動ができるため、範囲の広い職種といえますよ。

④公安職(防災対策や治安維持)

公安職は、防災対策や治安維持を担う警察や消防士を指します。

災害時の対応や防災訓練の実施、治安維持活動が仕事内容に含まれますよ。

住民の安心・安全を守るために不可欠な職種なため、目指すきっかけとなったエピソードがあると効果的です

志望動機の参考に!県庁で働く3つの魅力

志望動機に必須のポイントの1つに、その業界・業種の魅力を盛り込むことがあります。

魅力を感じていない仕事に就きたい人はいないため、志望動機の説得力を上げるためにも、県庁の魅力について言及しましょう。本章で、県庁で働く際の3つの魅力を紹介するので参考にしてください。

①地域社会の発展に直接貢献できるやりがい

県庁で働く最大の魅力は、地域社会の発展に直接貢献できる仕事に携われる点です。

行政職や福祉職をはじめ、全ての職種が地域住民の生活を向上させるために重要な役割を果たします。

自分の仕事が地域に与える影響を市民の反応をみて実感できるため、やりがいがある仕事といえますよ。

特に志望者の熱意を主張できるポイントですね。

市民の生活にダイレクトに関われる距離感の近さや、街の発展に大いに貢献できる影響力など、自分が感じた魅力を強調していきましょう。

②多様な分野でのキャリア形成の機会

県庁の仕事は多岐にわたるため、さまざまな分野でのキャリア形成が可能です。

政策立案・インフラ整備・福祉・教育・防災など、幅広い分野で経験を積めるため、将来的に他の職場や自治体でも活かせるスキルを習得できますよ。

また職種によっては異動が多い可能性が高いため、長期的に勤務して好きな仕事内容から新たなキャリア形成ができるのも魅力です。

③公務員としての安定した生活基盤と社会的信頼

県庁で働ければ、安定した生活基盤と社会的信頼を得られる魅力があります。

公務員としての職業的安定性はもちろん、社会的な評価や信頼を得られるため長期的なキャリアを築けますよ。

県庁に入職してから再就職を希望していない方は、長期的に働きやすい生活基盤が揃っているのでおすすめの職業です。

公務員の安定性は県庁の魅力として大きいですが、志望動機の軸とするのは避けましょう。

「安定性だけを求めるなら他の公務員でも良いのでは?」と思われ、志望意欲の高さを疑われる可能性が高いからです。

【例文】県庁の志望動機の例文8選

ここからは、県庁の職種別に、経験者向けと未経験者向けの志望動機の例文を紹介します。それぞれの立場に応じたポイントを参考に、志望動機を作成してください。

また今回は例文紹介だけでなく、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、志望動機例文を本気で添削!コツやNGポイントが分からない人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①行政職の志望動機の例文

行政職は、市民対応や地域盛り上げるためにプロジェクトを企画を担当する職種です。

直接市民とコミュニケーションを交わす機会が多い職種なため、ボランティアや前職での経験をエピソードにした志望動機が効果的ですよ。

前職で市民対応を経験している場合と未経験の場合の2つ例文を作成したので、参考にしてください。

経験者向けの例文

まずは県庁での行政経験がある人の志望動機です。前職の経験を大々的にアピールして、自分の強みと、志望先でもその力を発揮できるかを強調しましょう。

行政職の志望動機(経験者)
【結論】私は、地域の人々がより暮らしやすい環境を作ることに貢献したいと考えています。そのため、これまでの経験を活かして貴庁の行政職として地域発展に具体的な施策に携わりたいと思い、志望しました。
添削コメント|「これまでの経験を活かして」と加えることで、過去の実績が今後の活躍に繋がる印象を与えています。また、「地域発展に携わりたい」という抽象的な表現を「具体的な施策に携わりたい」と具体化し、志望理由に行動への意志を含めて説得力を上げました。
【根拠となるエピソード】私は前職にて、市民と直接関わる地域イベントやワークショップの企画運営を担当した経験があります。この経験を通じて、人々と協力しながら何かを成し遂げることの意義を学びました。地域社会に貢献する意義を深く理解しました。
添削コメント|「地域社会に貢献する意義を深く理解した」というフレーズを加えることで、志望者の価値観が県庁の求める人材像にマッチすることをアピールしました。
【エピソード詳細】具体的には、地域のイベントで市民からの提案を取り入れながら、企画内容を調整したことがあります。より多くの参加者が楽しめる内容に調整しました。例えば、子供・大人・高齢者の枠組みでニーズが大きく異なったため、ワークショップ内容を年齢層別に分けた結果、イベント当日は、多くの市民が参加し親子連れを含む150名以上の市民が参加しました。これにより、地域のつながりを深めることに少し貢献できたと感じています。
添削コメント|「何を」「どう考えて行動し」「どうなったか」という視点のもと、具体的な数値を入れ込みつつ、行動とその結果を示しました。エピソード全体にインパクトを与え、成果の出せる人材であることを強調しています。
【県庁を選んだ理由】貴庁は地域活性化に力を入れており、住民と行政が連携して課題に取り組む姿勢に共感しました。また、幅広い業務を通じて地域に密着した貢献ができる点に魅力を感じました。地域社会の基盤づくりに携われる点に魅力を感じています。
添削コメント|「地域に密着した貢献ができる」という抽象的な魅力を「地域社会の基盤作りに携われる」と具体化しました。自分がしたいことと県庁でできることが合致していることを示し、マッチ度の高さを明確にしています。
【入庁後】入庁後は、これまでの経験を活かして地域の課題解決に取り組みたいです。市民の意見に耳を傾けながら、特に、市民一人ひとりの声に寄り添えるよう、デジタル式のアンケートや匿名相談室を設置するなど、効果の高い施策を模索したいです。住みやすい県づくりに貢献し、行政職として責任ある仕事を全うしたいと考えています。
添削コメント|市民の意見を聞きたい、という漠然とした目標だけでなく「市民の意見を聞くための施策例」を追記しています。これにより、目標だけでなくそのための案出しや実行ができる、行動力のある人材だとアピールできています。

【NGポイント】前職での行動と成果が曖昧でしたね。経験者の志望動機に必要な「能力の高さ」「経験値の大きさ」を十分にアピールしきれていませんでした。

【添削内容】エピソード部分で、実際に行った施策やその目的、最終的な成果を数値等を織り交ぜて説明しました。入庁後の目標も、その行動と一貫性のある内容にしています。

【どう変わった?】エピソード部分で行動力や気配り力、論理的思考力など、県庁の求める力を持つ人材だと強調できました。入庁後も前職の経験を活かして活躍できる人材だと伝わりますね。

【今回の志望動機のコツ】
・過去の実績を強くアピールする
・前職での行動とその成果を具体的に示す
・アピールした強みを活かした目標を立てる

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未経験者向けの例文

次に、県庁の行政志望かつ未経験者の志望動機です。

未経験者の場合は県庁の仕事への理解を示しつつ、自分とのマッチ度の高さをアピールしましょう。県庁に必要なスキルを備えていると強調するのもいいですね。

行政職の志望動機
【結論】私は、人々の生活を支える行政の仕事に携わりたいと考えています。ため、行政の視点から地域の課題解決に貢献したいと考えています。そのため、多くの県民の暮らしを支える役割を担う県庁の行政職を志望いたしました。特に、県庁の行政職として広範な視点で地域社会を支える仕事に携わりたく、志望いたしました。
添削コメント|結論部分に「地域の課題解決に貢献したい」と具体的な目的を明記し、志望動機の説得力を高めました。また、「県庁の行政職として広範な視点で地域を支えたい」という表現で、県庁が担う幅広い業務への関心を示しています。
【根拠となるエピソード】大学時代に所属していたサークル活動では、地域活性化プロジェクトに携わる中で、多くの人の意見をまとめることの大切さを学びました。地方自治体が主催する地域活性化プロジェクトにボランティアとして参加しました。この経験が行政職を志望するきっかけとなりました。から、地域の多様な声を汲み取りつつ課題を解決する重要性を学びました。
添削コメント|過去経験の状況説明が曖昧で、読み手の理解が進まない文章になっていました。そこで「当時何があったのか」「そこで何をして何を学んだのか」がより具体的に理解できるよう修正しています。
【エピソード詳細】プロジェクトでは、過疎化が進む地域での観光イベントの企画に携わり、住民から意見を集めてアイデアを形にしました。しかし全ての意見を反映するのは予算的にも難しく、住民の要望と予算とのバランスを考慮し、全体の計画を調整する役割を担いました。ことが必須でした。その結果、地域に活気を生み出すことに繋がりました。結果的に2日で300名以上の参加者が集まりましたが、調整役としての重要性を強く意識するようになりました。
添削コメント|具体的な行動・成果として「住民から意見を集めて形にし、調整した」「結果的に300人以上が参加した」と追記し、県庁業務に求められるスキルや視点を学んだことを示しました。また、「調整役としての重要性」を学びに据え、県庁の役割への理解を強調しました。
【県庁を選んだ理由】貴庁は、多様な住民ニーズを汲み取りながら地域課題に取り組み、県民の安心と暮らしやすさを支えている地域全体の調和を図る調整力が高いと感じています。こうした県民に寄り添った行政を行う貴庁で、私もその一端を担いたいと思い志望しました。環境で、地域社会の活性化に貢献することに大きな魅力を感じ、私も地域全体の発展に関わる視点を持ちたいと考えています。
添削コメント|県庁特有の「ニーズ把握力」と「調整力」を挙げて、志望者が他の組織ではなく県庁を選んだ理由を明確にしました。さらに「自分も地域全体の発展に関わりたい」というフレーズで業務スケールに関心を示しつつ、自身の成長意欲も伝えています。
【入庁後】入庁後は、県民のニーズを把握し、より良い暮らしを実現するために全力を尽くしたい地域の現場で得られる声を丁寧に汲み取り、それを広域的な視点で活かした施策を立案・実行したいと考えています。また、過去の経験を通じて学んだ調整力を活かし、多様な課題に柔軟に対応しながら、地域に貢献する行政職員を目指していきます。
添削コメント|目標が全体的に抽象的過ぎるため「現場の声をくみ取り、施策を立案・実行する」と具体的な行動目標を立てています。また、県庁職員として重要な「調整力」が自分にあることも主張し、マッチ度の高さもアピールしました。

【NGポイント】どうして県庁でなくてはならないのか、という視点が全体的に欠けていました。特に、県庁の特徴や必須スキルへの言及が少なく、志望先の理解に不安が残りました。

【添削内容】エピソードで県庁の役割である「調整」の重要性を学んだことを示しました。さらに県庁が調整力をもって地域発展を担っていると示し、学びと県庁の魅力を結びつけています。

【どう変わった?】県庁を選んだ納得感のある理由と、県庁とのマッチ度の高さが明らかになり、志望意欲が十分に伝わります。必要なスキルを備えていることも分かり、好印象が狙えますね。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードの前提は具体的かつ簡潔に
・エピソードでの学びと県庁の特徴を結びつける
・マッチ度の高さをアピール

②技術職の志望動機の例文

県庁の技術職は町の安全を守るために、土木や建築をはじめとする専門技術を使った仕事が多い職種です。

そのため自分がもっている資格やスキルを活かせる内容の志望動機を書き、入職後のキャリアを明確にしましょう。

以下では、経験者と未経験者の2パターン例文を作成しているので参考にしてください。

経験者向けの例文

まずは、企業での技術職としての経験がある人の志望動機です。

企業で何を経験し、それをどう県庁での仕事に活かすつもりか、エピソード部分で詳しくアピールしましょう。今までの学びが県庁で活かせることを強調してくださいね。

技術職の志望動機(経験者)
【結論】私は、これまで培った建設業界での技術職としての経験を活かし、地域社会のインフラ整備や住民の生活を支える仕事に挑戦したいと考え、県庁の技術職を志望いたしました。公共性の高い事業に携わり、地域の発展に貢献したいと強く思っています。
添削コメント|自分がどこの業界の技術職経験があるかを示し、その経験から何を考えて県庁を志望したのか、理由を具体的に追加しました。志望動機としての具体性が上がり、納得感のある結論になっています。
【根拠となるエピソード】前職では、建設業界の企業で3年間、設計や施工管理の仕事を担当していました。例えば、公共施設の設備改修の仕事に関わり、現場の状況を確認しながら計画を進めた経験があります。的確に把握しながら計画を進め、各部門と連携することの重要性を学びました。これを通じて、実際の現場での仕事の重要性やチームで進める仕事の大切さを学びました。行政が関与するプロジェクトの多くに携わったことで、公共事業の責任感と影響力を実感しました。
添削コメント|連携の重要性を強調して協調性を示しつつ「行政が関与するプロジェクトに携わった」というフレーズで、県庁を目指した理由の一部を明示しました。また、「責任感と影響力を実感した」という表現を追加することで、公共性のある業務への適性を伝えています。
【エピソード詳細】特に印象深かったのは、老朽化した公共施設の改修プロジェクトです。資材の手配が致命的に遅れてしまうという予期せぬトラブルが発生した際、現場のスタッフと話し合いながら対策を検討し、代替案を迅速に提案しつつ、工程を再調整することで予定通りに作業を終えられました。このとき、協力することで大きな課題も乗り越えられることを実感しました。この経験を通じて、冷静な判断と周囲との連携が大きな成果を生むと実感しました。
添削コメント|予期せぬトラブルに関して、具体的に「資材の手配の遅れ」というエピソードを加えることで、問題解決能力と行動力を強調しました。「冷静な判断と周囲との連携」といった学びを明示し、県庁で求められる能力に繋げています。
【県庁を選んだ理由】貴庁では、公共施設やインフラを維持管理する業務を通じて、地域住民の生活をより広範囲にわたって支える役割を担っています。これまでの経験を生かし、地域の人々の暮らしをより良くする仕事に挑戦できる点に住民一人ひとりが安心して暮らせる環境を整えられる仕事に、大きな魅力を感じています。
添削コメント|「地域住民の生活をより広範囲にわたって支えられる」と伝えることで、企業と県庁の違いを示しつつ、県庁の魅力をアピールしています。また、県庁の仕事の結果をより具体的に示し、業務理解や志望意欲を伝えました。
【入庁後】入庁後は、建設業界で得た経験技術と現場経験を活かして、地域社会のインフラや施設を支える仕事をしたいです。公共施設やインフラの整備・維持管理に全力で取り組みます。住民の方々が安心して暮らせる環境をつくるために、しっかりと現場の状況を把握しながら取り組んでいきます。また、仕事を通じてさらにスキルを磨き、技術職としての専門性を深めながら、地域の発展に貢献していきたいと思います。
添削コメント|自分が何を学んできたか、県庁でやりたいことは何かについてより具体的に言及し、目標として立てています。志望意欲の高さがダイレクトに伝わるように修正しました。

【NGポイント】エピソードが具体的ではない上に、企業での経験がどう県庁での業務に役立てられるかが不明でした。なぜ企業から県庁を目指したのかの説明も足りません。

【添削内容】エピソードで発生した「予期せぬトラブル」の詳細を開示し、対応や学びを明確にしました。また、行政のプロジェクトに関わったことも示し、県庁志望との繋がりを示しています。

【どう変わった?】エピソードが具体的になって理解しやすくなり、かつ、努力行動や学びから県庁への適性があることも示せました。志望意欲の高さがうかがえますね。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードで県庁への適性を示す
・トラブル対応時の状況と行動を詳細に描写する
・企業と県庁の違いと県庁への魅力を示す

未経験者向けの例文

次に、技術職が未経験の新卒が志望者のときの志望動機です。

未経験の場合に必要なのは、志望先への熱意とマッチ度です。志望したきっかけを示しつつ、県庁の業務と自分のやりたいことが合致していることを示しましょう。

技術職の志望動機(未経験者)
【結論】私は、これまで学んできたプログラミングやシステム設計の知識を活かし、地域住民の暮らしを支えるシステムの構築を通じて、広く地域社会の発展に貢献したいと考えています。そのため、県庁の技術職を志望いたしました。特に県庁の技術職として、行政のDX推進や効率化に関わる業務に携わりたいと思い、志望いたしました。
添削コメント|単に「地域社会の発展に貢献したい」という漠然とした志望動機を、「地域住民の暮らしを支えるシステム構築」や「行政のDX推進」という具体的な動機に変更しました。県庁特有の業務に関連付けることで、志望動機の説得力を高めています。
【根拠となるエピソード】大学では、プログラミングやシステム設計を中心に学びました。授業や課題を通じて、システムがどのように役立つか特に公共性の高いシステムが社会に与える影響の大きさや、技術を活用した課題解決の可能性について考える機会が多くありました。
添削コメント|ただプログラミングを学んだだけでなく、そこから「公共性の高いシステム」や「技術を活用した課題解決の可能性」を考えた、という思考の流れを表現することで、大学での学びが志望動機のきっかけになったことを示しました。
【エピソード詳細】具体的には、特に、グループで取り組むシステム開発の課題に参加し、要件をまとめる役割を担当しました。した際に大きな学びを得ました。その中で、具体的には、地域住民が自治体の情報を簡単に取得できるシステムを構想し、メンバーの意見を整理しながらシステムの概要を決めました。このとき、自治体が地域住民との意思疎通を図ることの難しさを知り、それを機械でサポートすることの重要性を学んだのです。
添削コメント|プログラミング授業内の学びを「自治体と地域住民の意思疎通の難しさ」「それをデジタルでサポートする重要性」と具体化し、志望動機との繋がりを示しました。これにより、県庁を志望する理由や熱意をより具体的に示せています。
【県庁を選んだ理由】貴庁では、地域住民の生活を支えるシステムづくりに関わることができるとを通じて、広範囲にわたる行政サービスの効率化や住民の利便性向上に貢献できると考えています。また、技術を通じて地域に貢献するという使命感にDX推進や災害対応など、時代の変化に即した技術的課題に挑戦できる点に大きく惹かれました。
添削コメント|システムづくりによる「行政サービスの効率化」「住民の利便性向上」など、県庁業務について言及しつつ、その内容が自分のやりたいことと合致していると示せています。熱意と共に、志望先とのマッチ度の高さをアピールできました。
【入庁後】入庁後は、これまで学んだ知識を基に、住民が使いやすいシステムの開発や運用に取り組みたいです。また、地元の方の声を丁寧に汲み取りながら、地域の課題に応じた柔軟な対応を心がけ、県全体の発展に寄与できる職員を目指します。
添削コメント|「地元の方の声を丁寧に汲み取る」という具体的な取り組みを加え、住民目線での課題解決に取り組む姿勢を強調しました。

【NGポイント】志望意欲のアピールと、県庁への理解がやや浅い志望動機でした。どれだけ県庁の仕事に興味と熱意を持っているのかをよりダイレクトに示す必要がありました。

【添削内容】大学時代の学びから「地域と行政を繋ぐためのデジタルサポート」の必要性を説きました。これにより県庁の業務の重要性と、技術職への意欲を示しました。

【どう変わった?】現時点で県庁が直面している問題への理解を示したことで、志望先への理解度の高さを示せました。同時に問題対処への熱意を示し、志望意欲の高さを強調できています。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードで自分の熱意をアピール
・エピソードでは行動内容と学びを具体的に
・自分の考えと県庁の業務目的との繋がりを示す

③福祉職の志望動機の例文

福祉職は、高齢者支援や障がい者支援を主な仕事としています。前職や大学で、介護や社会問題の分野を選考した経験があると、エピソードとして記載できるため有利に働くでしょう。

福祉職を希望している方は、以下に経験者と未経験者に向けて例文を作成したので参考にしてください。

経験者向けの例文

まずは、福祉職経験者かつ、県庁の福祉職を志望する志望動機です。

どうして他の現場での福祉職ではなく「県庁の福祉職」が良いと感じたのか、前職の経験からアピールすることがポイントですよ。

福祉職の志望動機(経験者)
【結論】私は、これまで福祉職として働いた経験を活かし、地域全体で支える福祉を実現したいと考え、県庁の福祉職を志望しました。より多くの方々の生活を支えるために、行政の立場から福祉の仕組みをつくる仕事に挑戦したいと思っています。
添削コメント|簡潔で明確な結論になっており、非常に良いですね!前職の経験を活かしたいことや、前職とはことなる「行政職」を目指していることの言及ができていて、先を読みたくなる結論になっています。
【根拠となるエピソード】前職では、福祉施設で3年間働き、利用者の一人ひとりに寄り添ったケアやサポートを行ってきました。施設内で利用者の生活を支える中で、地域とのその中で、地域の人々・団体との連携や地域全体で支える仕組みが、福祉の質を高める重要な要素であると気づきました。
添削コメント|「地域との連携が必要」という漠然とした表現を「地域の人々・団体との連携」や「地域全体で支える仕組み」と具体化し、施設から県庁を目指したきっかけを暗に示しています。
【エピソード詳細】特に印象的だったのは、地域のイベントに利用者を連れて参加したときのことです。地域の方々との交流により、利用者の笑顔や積極性が増しただけでなく、地域の理解や協力の重要性も感じました。地域住民から「もっと支援できることはないか」との声をいただくなど、地域全体が福祉の一端を担うことのメリットや可能性を実感しました。この経験を通じて、施設内だけでなく、地域全体で福祉を支える仕組みが必要だと感じました。
添削コメント|地域のイベントによる「施設利用者の好意的な反応」「地域住民からの反応」など具体的なエピソードを加え、「地域で福祉を支えることの重要性を感じた経験」の説得力を高めました。
【県庁を選んだ理由】県庁では、地域の福祉政策を通じて、住民全体の暮らしを支える仕組みを作る仕事ができると感じました。地域全体を支える仕組みを構築し、福祉に頼る人々の生活を底上げできると考えています。広い視野で福祉に取り組むことで、多くの方々の生活を支えられる点に地域特有のニーズにも応えられる点に魅力を感じました。
添削コメント|福祉職を志望していることを強調するため「福祉に頼る人々の生活」に焦点を当てて県庁の業務に言及しました。また、「地域特有のニーズにも応えたい」という視点を増やし、志望意欲の高さも示せています。
【入庁後】入庁後は、施設で培った経験を活かしつつ、地域の福祉課題を解決するために取り組んでいきたいと考えています。把握し、住民のニーズに即した政策を立案・実行したいと考えています。住民の方々や関係機関と密に連携し、誰もが安心して暮らせる社会を実現するために貢献してまいります。福祉サービスを地域全体で提供できる仕組みづくりに取り組みます。
添削コメント|「解決に取り組みたい」だけでは目標が不明瞭すぎるため「住民のニーズに即した政策を立案・実行したい」という行動目標と意欲を具体的に示しました。また、結論との一貫性を示すためにも「福祉を地域全体で支える仕組みを作りたい」と再度強調しています。

【NGポイント】志望動機のきっかけにもなった「地域との連携が福祉には必要」という気づきについて、そう感じた根拠が足りませんでした。エピソードがやや浅めでしたね。

【添削内容】地域交流による福祉利用者のメリットや、地域全体で福祉を支えられる可能性の高さをエピソードで強調しました。地域連携による将来性をアピールしています。

【どう変わった?】志望者の気づきと、そこから県庁を目指した理由に繋がりができ、納得感のある志望動機になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・施設の福祉職から県庁を目指した理由を示す
・エピソードで志望動機の根拠を明確にする
・県庁の業務で自分が何をしたいか示す

未経験者向けの例文

次に、福祉職が未経験の人の志望動機です。

エピソードで志望動機の根拠をしっかり示してくださいね。福祉職のどこに魅力を感じたのか、にもつなげられるよう、エピソードに要素を盛り込みましょう。

福祉職の志望動機(未経験者)
【結論】私は、学生時代の地域ボランティア活動を通じて、困っている支援が必要な方々に寄り添いながら支援を届ける、個人から社会全体まで幅広く存在する福祉的な課題を解決することの重要性を実感しました。その経験を活かし、地域全体で福祉を支える県庁の福祉職として働きたいと考えています。
添削コメント|「「困っている方々」という抽象的な表現を「支援が必要な方々」に変更し、対象を明確にしました。また「個人から社会全体まで広がる課題に対処したい」と示すことで、広い視野と課題解決への意欲を持っていることをアピールしています。
【根拠となるエピソード】学生時代、地域の福祉活動にボランティアとして参加し、高齢者や障害者の相談を聴く中で、具体的な課題を把握し、ニーズに応じた支援を行うことにやりがいを感じました。必要性を強く感じました。また、困りごとを抱えた人々に適切な支援が届く仕組みの大切さにも気づきました。を届けたいと感じたきっかけでもあります。
添削コメント|冗長な表現をけずり、エピソード部分で何があったかを簡潔に示しています。また「ニーズに応じた支援を行なう必要性を強く感じた」と伝えることで、志望動機に繋げ、意欲の高さをアピールしました。
【エピソード詳細】高齢者の生活支援イベントに参加した際、日常生活で困っていることについて話を聞き、「少しの坂や毎日の買い物も難しく、生活水準がどんどん落ちていく」と日常生活での困難さについて伺い、具体的なサポートの必要性を感じました。当時は地域のボランティアネットワークを紹介し、日常的に支援を受ける方法を提案しましたが、その経験から、支援を必要としている方の声に耳を傾け、課題に合った対策を考えることが大切だと感じました。
添削コメント|「移動や買い物の困難さ」という具体例を加え、福祉を受けるべき人の抱える課題が明確になるようにしました。また、「ボランティアネットワークを活用して支援を提案」という行動を加えることで、主体性と課題解決能力を示しています。
【県庁を選んだ理由】貴庁では、広い視野で地域全体の福祉に取り組むことができ、取り組むだけでなく、住民一人ひとりに必要な支援を届けるための仕組みを構築できると感じています。しています。貴庁でならこれまでの学びや経験を活かして、多くの人々の生活を支える仕事ができる環境に魅力を感じ、志望いたしました。取りこぼされがちな個々人の福祉の不便さを解消できると感じました。
添削コメント|「広い視野で福祉に取り組む」「住民一人ひとりに支援を届ける」という2つの施策は、視点がやや異なります。志望者が力を入れたいのは後者であり、後者の視点での施策が叶えられる県庁であることを示し、マッチ度の高さを強調しました。
【入庁後】入庁後は、大学時代の経験や学びを活かし、住民の方々の声を大切にしながら、地域の福祉向上に貢献したいと考えています。また、行政の一員として、住民一人ひとりに必要な支援を取りこぼさない仕組み作りを進め、誰もが安心して暮らせる社会の実現を目指します。
添削コメント|具体的かつ、自分のやりたいことと県庁でやれることをうまく両立させた目標設定ができていますね。

【NGポイント】志望動機に対して「どうして個々人への支援がしたいのか」がエピソードで説明しきれていませんでした。熱意の信憑性が薄い志望動機になっていました。

【添削内容】エピソード内容をより深く掘り下げ、「広範囲に福祉を提供する」ことより「個々人の悩みを取りこぼさない」ことを重視する理由を説明しました。

【どう変わった?】志望動機の核に対して根拠が示され、志望動機自体の説得力が上がりました。熱意と志望意欲の高さが十分に伝わります。

【今回の志望動機のコツ】
・志望動機の根拠をエピソードに盛り込む
・エピソードは具体化して根拠を明確にする
・県庁でやりたいことができると主張する

④公安関係職の志望動機の例文

公安職は警察と消防士を指し、市民の安全や社会の維持が仕事です。これらは厳密には県庁の職とは異なるため、今回は公安関係職(警察事務等)に絞って例文を紹介します。

以下に、経験者と未経験者に向けた志望動機の例文を作成したので参考にしてください。

経験者向けの例文

まずは、警察官としての経験があり、かつ警察事務志望の方の志望動機です。

警察事務の業務について、警察官の視点からどのような魅力があったかを伝えつつ、前職の経験がどう活かせるかを示すのがポイントですよ。

公安関係職の志望動機(経験者)
【結論】私は、これまで警察官として勤務した経験を活かし、警察事務として警察活動を支える仕事に挑戦したい根底から支える役割を担いたいと考えています。現場の仕事を経験する中で、警察事務の重要性を実感し、興味を持った警察事務が効率的で効果的な警察運営に不可欠であると実感したことが志望のきっかけです。
添削コメント|「警察事務の重要性」を「警察事務が効率的で効果的な警察運営に不可欠」と具体化することで、警察事務の価値を明確に示しました。志望先への正確な理解と、それに由来する志望意欲の高さを表せています。
【根拠となるエピソード】前職では警察官として勤務し、事件や事故の対応、地域住民との相談業務などに取り組んでいました。その事件対応や地域住民の相談業務を行う中で、警察事務の方々が行う書類の準備やデータの管理が、日々の業務を効率的に進めるために欠かせないものであると警察活動の効率的な進行を支えていると強く感じました。
添削コメント|冗長な表現を簡潔にまとめ、短い文章でも何が起こったかを分かりやすく修正しました。エピソードの冒頭では、前職での経験とそれがどう志望動機に繋がっているのかを、なるべく簡潔に示す必要があります。
【エピソード詳細】例えば、事件対応の際には、警察事務の方が作成してくださった詳細な資料や記録が現場で非常に役立ちました。捜査の方向性を明確にし、現場での迅速な判断に繋がりました。また、煩雑な手続きが迅速に処理されているおかげで、現場での対応に集中できた経験があります。そうしたサポートが警察の活動においていかに重要かを強く感じました。なければ、警察官が現場対応に専念することは難しいと実感しました。
添削コメント|「警察事務が警察活動においていかに重要か」を「警察事務のサポートがなければ警察官が現場対応に専念できない」と表現することで、なくてはならない職務であることを強調しました。
【心境の変化】警察官として働く中で、現場だけでなく、事務の役割も警察活動の中で欠かせないことを実感しました。自分の経験を活かして警察事務の立場から警察活動を支えることで、さらに多くの人々の安全と安心に貢献したいと思うようになりました。また、私は報告書の作成について、上司や同僚から「短時間での作成でもミスが少なく信頼できる」と評価されてきました。この正確性や事務処理力も、警察事務として活かせると自負しています。
添削コメント|事務職として欠かせない「正確性」「事務処理能力」が自分にあると主張し、警察官だった経験も合わせて「警察事務としての適性が高い」ことを強く主張しています。
【入職後】入職後は、これまでの警察官としての経験を活かし、警察事務として正確で迅速な業務処理に努めたいと考えています。事件記録や資料作成において現場のニーズを反映し、警察官の方々が現場に専念できる環境を整え、警察全体の業務を支える存在として努力していきます。
添削コメント|自分の前職の経験を活かして「事件記録や資料作成において現場のニーズを反映する」という目標を追記し、自分の強みである「警察経験者」という部分を強くアピールしました。

【NGポイント】全体的に、やや冗長な表現が目出ちました。また、エピソード部分に抽象的な表現が多く、警察事務の必要性や魅力が伝わりにくくなっていました。

【添削内容】冗長性の高い部分を簡潔な表現に修正しました。また、警察官経験の中で警察事務の必要性を実感したエピソードを詳細に描写し、説得力を高めました。

【どう変わった?】全体的に読みやすく、短くとも分かりやすい文章になりました。警察官の視点から警察事務の重要性を詳しく語ることで、警察事務の魅力と志望度の高さが伝わりやすくなっています。

【今回の志望動機のコツ】
・冗長な表現は簡潔にまとめる
・警察官の視点から警察事務の魅力を示す
・前職の経験を活かした目標を立てる

未経験者向けの例文

次に、公安関係職である警察事務志望かつ、未経験の方の志望動機です。

なぜ警察ではなく「警察事務」を選んだのか、について、エピソードで根拠を示したいところですね。

公安関係職の志望動機(未経験者)
【結論】私は、警察事務に携わることで地域の安全を陰ながら支える仕事に貢献したい役割を担いたいと考えています。、警察事務を志望しました。
添削コメント|結論部分では「自分が何を志望しているのか」をはっきりと記すことで、採用担当にこれが何の話なのかを示す必要があります。今回は「警察事務を志望した」ことを明確にしつつ、「地域の安全を陰ながら支える」という表現で、警察事務の特性を強調しました。
【根拠となるエピソード】学生時代に警察事務に憧れるきっかけがあり、警察署の見学を通じて警察事務の重要性を知り、その経験を通じて警察の一員として働く意欲が高まりました。地域社会への貢献を目指す思いが強まりました。その中で、警察事務の仕事が、普段は目立たない役割でありながらも、地域の安全を守るために欠かせない存在だと感じました。
添削コメント|過去経験について「警察事務に憧れるきっかけがあった」だけでは曖昧な部分が多く、先を読みたいと感じにくいです。今回は「きっかけ」について具体的かつ簡潔に要約し、見学経験に基づく志望動機であることを強調しました。
【エピソード詳細】見学の際、担当者の方から、警察事務が事件記録の管理や予算の運用、地域住民からの相談窓口の対応など、警察官の業務を支える幅広い業務を担っていると教えられました。その話を聞いて、警察事務の仕事が警察官と地域を繋ぐ架け橋のような役割を果たしていることを知りました。例えば、事件記録の正確な管理が、迅速な捜査や裁判資料の作成に欠かせないことや、予算の効率的な運用が警察活動全体の質を左右すると知り、その重要性を実感しました。
添削コメント|事件記録の管理や予算の運用など、警察事務の具体的な業務内容を加え、役割をより明確にしました。また、それぞれの業務がどのように警察活動に貢献しているのかを説明し、「業務の重要性を実感した」という意見に説得力を持たせています。
【心境の変化】この経験から、それまで漠然とした憧れだった「警察の仕事」が、具体的にどのような役割を持ち、どのように地域に貢献しているのかを理解したことで、自分もその中で役に立ちたい警察事務としてその一助を担いたい強く思いました。
添削コメント|「役に立ちたい」という表現を「その一助を担いたい」と具体化し、警察事務への意欲を強調しました。
【入職後】入職後は、県民の安全を守るため、誠実に業務に取り組みたいです。事務作業を通じて警察官の方々の業務を効率化し、地域の安全と安心を守る基盤づくりに貢献したいです。また、未経験ではありますが、法令や制度についての知識を深め、学ぶ姿勢を忘れず、必要な知識とスキルを身につけ、責任を持って職務を全うしたい警察組織全体の信頼性を向上させたいと考えています。
添削コメント|「誠実に業務に取り組みたい」などのやや不明瞭な目標は削り、「業務を効率化する」などの具体的な目標を立てています。また、未経験なことを直接伝えるとマイナスになる可能性があるため、「法令や制度についての知識を深め」として、成長意欲を強調しました。

【NGポイント】志望したきっかけの情報量が足りず、どうして「警察事務」でなければならないのかが曖昧でした。警察事務への理解度と熱意を強く主張する必要がありました。

【添削内容】エピソード中に警察事務の業務内容への言及を増やしつつ、それが何に役立っているかを示しました。警察事務に魅力を感じた経緯を説得力ある形で説明しています。

【どう変わった?】警察事務の魅力を語りつつ、それがどうして心に響いたのかが詳細につづられ、志望動機に納得感が出ました。志望意欲の高さも示せていますね。

【今回の志望動機のコツ】
・「警察事務」の必要性と志望意欲を示す
・警察事務への業務理解を明確にする
・未経験であることを直接的な表現で伝えない

県庁の志望動機のNG例

ここからは、県庁の志望動機として避けるべきNG例を紹介します。

以下3つのポイントに注意し、自分の志望動機を見直してみましょう。

好印象な志望動機と感じていても、実はNG項目を含んでいるケースもあります。まずは記事の内容をしっかりと確認し、自身の志望動機をセルフチェックしましょう。

また、自分1人のセルフチェックでは不安な方は、無料添削依頼がおすすめです。LINE登録するだけで、何度でも添削依頼ができますよ。

①給与や待遇のみを志望理由に挙げている

「安定した収入を得たいから」や「福利厚生が充実しているから」といった給与や待遇のみを志望理由に挙げてしまうと、選考ではマイナスとなる可能性があります。

安定性を重視する理由だけでは採用担当者に響かないため、仕事への情熱や貢献意欲を強調しましょう。

以下のNG例を参考に、自分が作成した志望動機を見直してみてくださいね

私は、貴社の給与水準が業界内でも非常に高いことを知り、応募いたしました。
福利厚生が充実しており、特に休暇制度や退職金制度が魅力的だと感じています。
また、勤務時間が安定している点も、自分のライフスタイルに合っており、長期的に働く上で非常に重要だと思っています。
現在の職場では給与や待遇面に不満があり、貴社であれば、より良い条件で働けると考えました。
給与アップと待遇改善を希望しているため、ぜひ採用いただきたいと思っています。

②一般的な志望理由で他の自治体でも通用する内容

「公務員になりたいから」「地域社会に貢献したいから」などの一般的な志望理由で他の自治体でも通用する内容では、他の候補者と差別化ができないでしょう。

なぜなら上記で紹介した理由は、志望している多くの人が該当し誰でも理由にできるからです。

そのため具体的に応募した県庁を選んだ理由や関心のあるプロジェクトを述べ、より説得力のある志望動機を作成しましょう。

以下のNG例を参考に、自分が作成した志望動機を見直してみましょう

私は地域社会に貢献したいという思いから、行政職を志望いたしました。
住民の暮らしを支えるために、行政の役割は非常に重要であり、貴自治体の公務員として、多くの市民の生活をサポートする仕事に携わりたいと考えています。
また、行政の仕事は安定しており、長期的に働ける環境が整っている点も魅力です。
市民に信頼される行政職員として、地域の発展に貢献できるよう、誠実に取り組んでいきたいと考えています。
今後も、自分自身のスキルを高め、地域全体の発展に貢献していきたいと思っています。

動機自体はシンプルでも構いませんが、そう思うに至ったエピソードや企業の魅力の主張を充実させ、「県庁だからこそ選んだ」という要素を強調してくださいね。

③地元愛を過度に強調し、具体性が欠けている

地元愛を過度に強調し具体性が欠けている内容では、志望動機として不十分です。

地元に貢献したい理由や、応募した県庁で働き貢献できるのかを明確にする内容が求められます。

以下のNG例を参考に、自分が作成した志望動機を見直してみましょう

私は生まれ育ったこの地域が大好きで、地元に貢献したいという強い思いから貴自治体を志望しました。
この街で育ち、たくさんの思い出があります。私にとって地元は特別な場所であり、幼い頃から地域のために働きたいと考えていました。
地元を愛する気持ちは誰にも負けませんし、この地域で一生働きたいと思っています。
地元のことなら誰よりも知っている自信があり、その知識を生かして、貴自治体の職員として活躍できると信じています。
何よりも、地元愛が強い私だからこそ、貴自治体で働くことがふさわしいと考えています。

地元以外の県庁を志望する場合の志望動機の書き方

地元以外の県庁を志望する場合は、応募する県庁の特徴や政策に対して深い理解が求められます。

これから説明するポイントを参考に、他県庁を志望する場合の志望動機を作成しましょう

①他県庁の取り組みや特徴に対する具体的な評価を述べる

他県庁を志望する場合応募先の県庁が行なっている取り組みや特徴をしっかり調査し、それに対する具体的な評価を述べましょう。

地元の政策と比べて良かった点を挙げれば、どちらも調査した上での評価と認識を得られます。

例えば、先進的な政策やプロジェクトに興味を持った理由を述べると良いでしょう。

採用側も「どうして地元ではなくうちを選んだのか?」という部分は気になるものです。

そこで、志望する県庁の理解を深め「地元と比べてこの理念が自分に合っていた」「〇〇の施策に強い興味がある」と意欲を示すと、好印象を得られますよ。

②その県庁の政策やプロジェクトへの共感を示す

応募先の県庁が行っている政策やプロジェクトに共感を示し、自分がその取り組みに対してどう関与したいかを述べましょう。

また実際に行われているプロジェクトに対して言及すれば採用担当者に好印象を残せるため、選考が有利に進みやすい状態を作れますよ。

他県の県庁を志望する際は、プロジェクトの内容をリサーチして、自分の意見を述べると下調べをしっかりしているアピールができるのでおすすめです。

県庁の志望動機を効果的にするためのおすすめ準備

志望動機を効果的に伝えるためには、事前の準備が重要視されます。

これから紹介する3つの準備を行い、志望動機に説得力を持たせるための参考にしてください。

①県庁の業務内容を徹底的に調査する

まず、県庁の業務内容について徹底的に調査しましょう。

入職後にどんな仕事が求められているのか、県庁で働くと地域に貢献できるのかを理解すれば説得力のある志望動機を作成できます。

全く調査をせずに志望動機を書いてしまうと説得力が無くなってしまうため、採用担当者の印象に残らないでしょう。

まずはホームページからわかる情報を収集しつつ、気になることがあれば自治体にメールで質問したり、説明会に参加したりして、理解を深めていきましょう。

②地元以外の自治体の説明会やインターンシップに参加する

志望先が地元の県庁であってもそうでなくても、他の自治体の説明会やインターンシップに参加して、直接その県庁の職員から情報を得ることは非常におすすめです。

なぜなら、複数の自治体の方針や施策を知ることで、それぞれの県庁の違いを把握できるからです。

どこの県庁に応募するときも「どうしてこの県庁を選んだのか」は重視されます。そのときに、他県との違いを知っているのといないのとでは、採用側への印象が全く異なりますよね。

また、説明会やインターンシップで出てきた疑問を、その場で直接社員の方に聞けるため、積極的な姿勢もアピールできますよ。

③その県庁ならではの取り組みを深く理解する

志望する県庁ならではの特徴や取り組みを深く理解し、自分がどう貢献できるかを考えましょう。

自分の強みを県庁の取り組みにどう活かせるかを明確化できれば、長期的なキャリア形成をしていると判断されるため、採用担当者に良い印象を与えられますよ。

また志望先の県庁ならではの取り組みを理解すると志望動機も書きやすくなるため、まずは下調べをしっかりと行いましょう。

県庁の志望動機で勝ち取るなら職種ごとに強みを生かそう

県庁の志望動機を作成する際には、職種ごとに求められるスキルや経験を意識し、自分の強みをアピールする内容が重要になってきます。

また地元愛や安定性だけを強調するのではなく、地域社会への貢献意欲や具体的な政策への共感を示せれば、より説得力のある志望動機が作成できますよ。

しっかりとした準備と具体的なエピソードを盛り込んだ志望動機を作成し、選考通過を目指しましょう。

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まずは志望動機を作ってみる

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。