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就活で伝える弱みとは?面接で好印象を与える方法と例文14選

就活の面接で「弱みを教えてください」と質問されると、「自分の弱みってなんだろう」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。正直に話すことで評価が下がるのではないかと不安になり、「弱みはありません」と答えたくなる人もいるでしょう。

しかし、企業がこの質問をする本当の目的は、応募者が自己分析をきちんと行っているか、そして弱みを克服しようとする前向きな姿勢があるかを見極めることです。

本記事では、面接で伝えるべき「弱み」の考え方や、企業の質問意図を詳しく解説します。さらに、効果的に弱みを伝えるためのポイントと、参考になる具体的な例文14選を紹介します。自分に合った答え方を探して、参考にしてみてください。

 

目次

弱みと短所は違うの?就活における「弱み」とは

就活面接で質問に適切に答えるためには、まず「短所」と「弱み」の概念の違いを理解することが重要です。

「短所」は生まれ持った性格や癖など、自分の性質に関するものです。例えば「せっかちな性格」や「心配性」などが短所にあたります。

一方、「弱み」は仕事や業務に関連する具体的な課題を指し、具体的には「焦るとミスが増える傾向がある」「慎重さが過ぎて意思決定に時間がかかってしまう」などが挙げられますよ。

就活の面接で求められているのは、単なる性格上の欠点ではなく、職場環境や業務において自分がどのような課題を持っているかを客観的に分析した「弱み」です。

そのため、事前に徹底した自己分析を行い、仕事の場面で自分にとってどのような点が課題になりうるのかを明確に整理しておきましょう。

企業が「弱み」を質問する理由

ここでは、面接で「弱み」についてたずねる理由を紹介します。面接で「弱みについて教えてください」と質問されると、どう答えるべきか迷ってしまうでしょう。

しかし、この質問には企業側の明確な意図があるため、それぞれの意図に応えられる回答を用意することが大切です。

  1. 自己分析の深さを確認するため
  2. 弱点を克服しようとする向上心があるかを見極めるため
  3. 企業の風土や業務内容に適した人物かを判断するため
  4. 業務遂行に支障をきたさないかを確かめるため

①自己分析の深さを確認するため

企業が面接で「弱みを教えてください」と質問するのは、応募者の自己分析能力を評価したいという意図があります。

多くの人は自分の強みや長所については、しっかりと自覚していることでしょう。しかし、自信を失うことへの恐れや、未熟な部分と向き合うことの難しさから、自分の弱みを正確に把握している人は比較的少ないものです。

そのため企業は、自分の課題を冷静に分析し、向き合えている人材こそが「成長できる人材」と判断されると言えるでしょう。

②弱点を克服しようとする向上心があるかを見極めるため

企業が面接で「弱み」について質問する意図の1つに、応募者が自分の弱点を克服しようとする意欲があるかどうかを見極めることが挙げられます。

なぜなら、企業が本当に求めているのは「完璧な人材」ではなく「成長できる人材」であるため、企業は弱みそのものよりも、その弱みに対してどのように向き合い、克服するための努力をしているかという姿勢を知りたいからです。

したがって、面接では単に弱みを述べるだけでは不十分です。面接では、しっかりと弱みを認識した上で、「学び続ける姿勢」や「具体的な改善のための行動」を取っていることをアピールしましょう。

③企業の風土や業務内容に適した人物かを判断するため

企業は、応募者が企業文化や業務内容と適合するかどうかを判断するために面接で「弱み」について質問しています。

例えば、営業職のポジションを希望している場合に「人とのコミュニケーションが苦手」と答えてしまうと、企業側に業務との相性に不安を感じさせてしまう可能性があるでしょう。

しかし、同じ弱みでも、「人と話すのが得意ではないものの、その分、傾聴力を活かして信頼関係を構築することを意識している」というように補足することで、ポジティブな印象に変えられますよ。

そのため、弱みを伝える際は、弱みを正直に伝えつつも、それを補う努力や工夫も併せて伝えることで、企業に好印象を与えてくださいね。

④業務遂行に支障をきたさないかを確かめるため

企業が応募者に「弱み」について質問する重要な目的の1つは、その弱みが実際の業務遂行に支障をきたさないかどうかを見極めることです。

「弱み」を把握しておくことは大事ですが、就活で話す際、どんな弱みでも良いというわけではなく、業務内容に直接影響する可能性のある弱点については、注意が必要です。

例えば、事務職のポジションを希望している応募者が「細かい作業が苦手です」と答えた場合、その職種の基本的な要件と矛盾するため、面接官に不安を抱かせることになるでしょう。

このような理由から、「この人は業務を適切に遂行できないのではないか」という疑念を面接官に抱かせるような回答は避けてくださいね。

自分の「弱み」を見付ける方法

ここでは、自分の「弱み」を見付ける方法を解説します。多くの人が自分の強みに目を向けがちで、弱みを探すのは後回しにしがちです。

しかし、弱みとしっかり向き合って改善に取り組んでいることを伝えられれば、企業に好印象を残せるでしょう。

  1. 苦手とすることや過去の失敗経験を振り返る
  2. 強みを弱みとして言い換える
  3. 家族や友人から指摘されたことを思い出す

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

そんな方はまず、就活マガジンが用意している強み診断をまずは受けてみましょう!3分であなたらしい強みが見つかり、就活にもっと自信を持って臨めるようになりますよ。

①苦手とすることや過去の失敗経験を振り返る

自分の弱みを知るためには、まず過去の経験を振り返ることが大切です。

例えば、プレゼンで緊張してしまった経験や、計画を立てるのは得意でも実行に移すのが遅れてしまうなど、具体的なエピソードを思い返すと自分の弱みが明確になります。

仕事や学業、日常生活の中で、失敗したことや苦手だと感じたことを書き出してみましょう。

②強みを弱みとして言い換える

自分の強みを別の視点から見ると、弱みとして捉えられます。例えば、「慎重に物事を進められる」長所を持っている人は、決断に時間がかかる傾向があるかもしれません。

また、「責任感が強い」人は、物事を一人で抱え込みすぎることがあるでしょう。「好奇心旺盛」な人は、新しいことに興味を持ちやすい反面、飽きっぽい一面があるかもしれませんね。

このように、自分の強みの裏側にある短所を意識することで、新たな気づきが得られます。

③家族や友人から指摘されたことを思い出す

家族や友人、同僚から指摘されたことを振り返ってみましょう。

例えば、「優柔不断だね」と言われたことがある人は、決断力が不足している可能性があります。「頑固だね」と指摘されたことがあるなら、柔軟な思考が求められる場面で苦労することがありそうです。

過去の会話を思い出すだけでなく、思い切って周囲に「私の弱みは何だと思う?」と聞いてみるのも、新たな発見につながるかもしれません。

弱みと強みは表裏一体!就活で伝えられる「弱み」一覧

ここまでで解説してきたように、弱みと強みは表裏一体です。ここでは、就活で伝えられる「弱み」と、それぞれの弱みに対応する「強み」を一覧で紹介します。

弱みがなかなか見付からない人は、自分にあてはまる強みに対応する弱みを参考にしてください。

自身の弱みを前向きに捉えてアピールすることが難しい方も、対応する強みを確認するとアピールしやすくなるでしょう。

弱み強み
考えすぎて動けなくなるリスクを想定して準備できる
つい引き受けすぎる責任感と協調性がある
空想にふけることがある創造力が豊か
周囲の目を気にしがちチームの雰囲気を大切にできる
競争が苦手自分のペースを保てる
話すのが遅い言葉を丁寧に選べる
感情に左右されやすい感受性が豊か
マルチタスクが苦手一つのことに集中できる
細かいことが気になる品質にこだわれる
雑談が苦手無駄のない会話ができる
人を疑ってしまうことがある慎重に人を見極める力がある
自分に厳しすぎる成長意欲が高い
一人の時間が長い自立して行動できる
融通をきかせるのが苦手軸を大切にしている
切り替えが下手粘り強く取り組める
恥ずかしがり屋協調性がある
視野が狭くなりがち慎み深く誠実
抱え込みすぎてしまう責任感がある
新しい環境に緊張する慎重に適応しようとする
頑固で譲れない妥協しない
自分に自信が持てない他人の意見を素直に聞ける
押しが弱い効率的
ストレスに弱い相手を尊重する姿勢がある
優先順位をすぐ入れ替えてしまう変化に柔軟に対応できる
緊張で手が震えることがある物事に真剣に向き合える
一言多いと言われることがある率直な意見が言える
つい自分のことを後回しにするチームファーストの姿勢がある
空気を読まなすぎる自分の意見を貫ける
気分屋に見られる気持ちの切り替えが早い
ミーハーな一面がある情報感度が高い
お金にシビアすぎるコスト感覚に優れている
仕切るのが苦手調整役や支援役に向いている
動きが遅くなりがち注意深い
疑り深いトラブルを未然に防げる
人目が気になる配慮ができる
落ち込みやすい自分の感情と向き合える
人に任せるのが苦手責任感を持って取り組める
頑張りすぎることがある熱心
遅刻に神経質になりすぎる時間管理が徹底できる
現実的すぎる実現する能力がある
先のことを不安に思いやすい計画力がある
曖昧なことが苦手明確な目標設定ができる
騙されやすい純粋
没頭しすぎる探究心がある
指示がないと動けない時がある正確に業務を遂行できる
承認欲求が強いニーズを把握できる
トラブル対応が苦手安定した運用ができる
勢いで行動してしまうフットワークが軽い
話を聞きすぎてしまう傾聴力がある
自信に欠ける謙虚
周囲と合わせすぎるチームに溶け込みやすい
短所を自覚しすぎてしまう自省力がある
自己主張が強くなるプレゼン能力が高い
察することができない細かいことに捉われない
慎重すぎて決断に時間がかかる判断に根拠がある
真面目すぎる完璧主義
人と比べて落ち込む成長したい意欲がある
行き当たりばったり行動力がある
出しゃばりに見られる積極的
仕事に入り込みすぎる熱中できる力がある
誰にでも良い顔をする適応力がある
周囲に影響されやすい感受性が豊か
慣れるのに時間がかかるひとつひとつ丁寧に吸収できる
ネガティブになりがちリスクヘッジが得意
話を脱線させやすいアイデアを広げられる
粘着質になりがち打たれ強い
根暗になりやすい物事を冷静に観察する
盛り上げ役になれないサポートが得意
そそっかしい切り替えが速い
1人で行動できない周囲を大切にする
感情を出すのが下手冷静な判断ができる
独りよがりな一面芯が強い
他人に頼るのが苦手自立心がある
ひとつのことに集中しすぎる深く掘り下げる力がある
休むのが下手努力家
スケジュールに追われがちやるべきことに全力で挑める
勇気が出るまで時間がかかる慎重に判断できる
「考えすぎ」と言われる先を見通せる想像力がある
やりたいことが多すぎる多方面にアンテナが立っている
周りが見えない集中力がある
見栄を張りがち向上心が強い
負けず嫌い前向き
無計画になりがち対応力がある
新しい人との会話が緊張する慎重な人間関係が築ける
人見知りしがち聞き上手
緊張しやすい準備をしっかりと行う
短気になりやすい物事を大事に考えられる
理想が高すぎる向上心を持ち続けられる
自分の意見を通しすぎる信念を大切にしている
自己アピールが苦手謙虚
考えずに発言する裏表がない
要領が悪い何事にも全力
頭の中だけで考えがち深く思考できる
緊張して黙り込むことがある落ち着いた印象を与えられる
小さなことで動揺しやすい繊細な心を持っている
理屈っぽくなりがち論理的思考力がある
どこか抜けていると言われる周囲を和ませる雰囲気がある

自分の「弱み」を上手に伝える3ステップ

ここでは、自分の「弱み」を上手に伝える3ステップを紹介します。

この3ステップを意識することで、単なるネガティブな印象ではなく、自己成長をアピールする機会に変えられますよ。

  1. ①最初に結論として「弱み」を述べる
  2. ②実際に「弱み」が影響した具体的なエピソードを話す
  3. ③改善のために取り組んでいる工夫や努力を伝える

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①最初に結論として「弱み」を述べる

就活で弱みを聞かれた際は、まず自分の弱みを端的に伝えましょう。

その際、PREP法(Point=結論、Reason=理由、Example=具体例、Point=結論)を意識して、簡潔かつ明確に述べることが重要です。

例えば、「私は計画を立てるのが苦手で、直前になって慌てて対応することが多いです」のように、自分の弱みを簡潔に伝えると好印象でしょう。

②実際に「弱み」が影響した具体的なエピソードを話す

就活では、単に弱みを伝えるだけではなく、実際の経験を交えて具体的に説明することで、面接官がイメージしやすくなります。

例えば、「大学時代にゼミの発表準備を後回しにしてしまい、発表前日に慌てて準備を始めた結果、内容がまとまりきらず不完全なプレゼンテーションになってしまった」と実際に起きたエピソードを踏まえて、具体的に伝えましょう。

具体的な経験を加えることで、企業側は、応募者がどのように自分の弱みを認識したのかを把握でき、その後の話を理解しやすくなりますよ。

③改善のために取り組んでいる工夫や努力を伝える

企業は「弱み」そのものよりも、それをどう克服しようと行動しているのかを重視するため、改善のために取り組んでいる工夫や努力を伝えましょう。

例えば、「計画性のなさを克服するために、日々のスケジュールを細かく管理するようになった」と伝えると、タスクを優先順位ごとに整理して計画的に物事を進められるよう努めていることが分かります。

「気を付けている」と言うだけでは不十分です。工夫している点を具体的に示すことで、「改善のための行動」ができる人だと評価されるでしょう。

面接で不利になってしまう「弱み」とは

ここでは、面接で不利になってしまう「弱み」を解説します。

いくら自分の本当の弱みとはいえ、面接で伝える弱みを間違えると、仕事への適性を疑われたり、採用の決め手から外れてしまったりすることもあるため、注意が必要ですよ。

  1. 仕事への意欲や責任感が欠けていると受け取られる弱み
  2. 社会人としての適性や常識を疑われる弱み
  3. 業務を遂行する上で大きな支障をきたす弱み

①仕事への意欲や責任感が欠けていると受け取られる弱み

仕事への意欲や責任感が欠けていると受け取られる弱みは避けた方がよいでしょう。

例えば、「すぐに飽きてしまう」「努力を継続できない」のような弱みは、成長意欲が低いと判断され、マイナス評価となってしまうかもしれません。

「自分で考えて行動するのが苦手」のような弱みも、受け身な姿勢と見なされるため注意が必要です。このような弱みを伝える場合は、改善のための具体的な努力をセットで説明する必要があります。

例えば、「以前は指示待ちの傾向がありましたが、現在は自分から業務の優先順位を考え、積極的に動けるよう心がけています」のように、成長の過程を伝えると良いでしょう。

②社会人としての適性や常識を疑われる弱み

社会人としての適性や基本的な常識が欠けていると思われる弱みを伝えると、面接官に強い不安を抱かせてしまいます。

例えば、「時間を守るのが苦手」「報告・連絡・相談をしない」のような弱みは、どんなに能力が高くても社会人としての基本ができていないと判断され、マイナス要素になりかねません。

これらの弱みを伝える場合は、「以前は時間管理が甘いところがありましたが、スケジュール管理を徹底することで改善しました」のように、具体的な対策や成長のエピソードを加えましょう。

とはいえ、こうした弱みは就活の場で取り上げないのが無難ですよ。

③業務を遂行する上で大きな支障をきたす弱み

業務を遂行する上で大きな支障をきたす弱みも、注意が必要です。

例えば、「マルチタスクができない」と伝えると、仕事を効率的に進める能力が不足していると見なされる可能性があります。

その場合は、「1つひとつの業務を丁寧に進めるタイプですが、現在は優先順位を意識しながら、効率よく業務を進められるよう取り組んでいます」のような表現に言い換え、面接官に不安感を与えない工夫が必要です。

面接で「弱み」を伝える際に注意すること

ここでは、面接で「弱み」を伝える際に注意することを解説します。

弱みは、伝え方を間違えると逆に自分に不利な印象を与えてしまうため、注意が必要ですよ。

  1. 「弱みは特にありません」と答えないようにする
  2. 短所として受け取られにくい内容を避ける
  3. 伝える弱みは1つに絞る
  4. 仕事に関係のある弱みを選ぶ
  5. 自分の実際の性格と矛盾しないようにする
  6. 必要以上にネガティブな表現を避ける

①「弱みは特にありません」と答えないようにする

「弱みは特にありません」と答えることは、非常にリスクが高いため避けましょう。

なぜなら、面接官はこの質問を通じて、応募者が自己分析をしっかり行っているか、自己改善に対する意欲があるかを確認したいと考えているからです。

そのため面接で「弱みがない」と答えると、面接官に「自己分析が不足している」印象を与えてしまいます。

これを避けるためにも、弱みについては素直に回答して、それをどう改善しているのかを伝えましょう。

②短所として受け取られにくい内容を避ける

面接では、「完璧主義です」や「責任感が強すぎます」のような短所として受け取られにくい内容は避けましょう。

なぜなら、面接で自分の弱みとして話すべき内容は、改善の余地があり、なおかつ仕事においても役立つ成長の過程を見せられるものだからです。

しかし、どうしても「この短所を伝えたい」と思う人もいるでしょう。そのような場合は、短所として受け取られにくい内容を、別の言葉に言い換えるのをおすすめします。

例えば、「完璧主義です」は「細かい部分にこだわりすぎることがある」など、どの部分を特に短所だと思っているのかという点に絞って伝えみてください。

③伝える弱みは1つに絞る

伝える弱みは1つに絞りましょう。「私は時間管理が苦手です。また、優柔不断なところがあります」と複数の弱みを伝えると、焦点がぼやけてしまいます。

面接では1つの弱みを選び、それを具体的に掘り下げて改善策を話す方が、より説得力をもって伝えられるのです。

弱みが絞り切れない場合は、より自分の魅力をアピールできる、ポジティブに言い換えられる弱みを選ぶこと、また企業にとって致命的な弱みを避けて選ぶことが大切ですよ。

④仕事に関係のある弱みを選ぶ

「弱み」として伝える内容は、必ず仕事に関連のあるものを選びましょう。

「私は映画やゲームが好きすぎて、時々時間を無駄にしてしまいます」のような仕事と結びつかない趣味やプライベートに関する弱みは避ける方が無難です。

例えば、「以前は時間を無駄にすることがありましたが、現在はタスク管理ツールを使って効率よく時間の管理ができるようになりました」のように伝えると、弱みを仕事に関連付けられます。

⑤自分の実際の性格と矛盾しないようにする

面接では、自分の実際の性格と矛盾しない弱みを伝えましょう。無理に他人が推奨する「弱み」を自分に当てはめるのはNGです。

例えば、あなたがもともと決断力が早いタイプであれば、「優柔不断です」と弱みを伝えても、面接官には矛盾しているように見えてしまいます。

自己理解が深いことをしっかりとアピールするためにも、自分の実際の性格を反映させた弱みを選びましょう。

⑥必要以上にネガティブな表現を避ける

弱みを伝える際、過度にネガティブな表現は使わないようにしましょう。「私は全くダメな人間で…」のように過剰な自己否定をすると、好印象は得られません。

弱みを伝える際は、改善に取り組む姿勢をセットで伝えて好印象を残す工夫をしましょう。

例えば、「新しい環境に不安を感じるところがありますが、今は不安をやわらげるために、早い段階で必要な情報を集めて準備するようにしています」のような前向きな変化を伝えられると効果的です。

弱みを伝える例文14選

ここでは、面接で使える「弱み」の伝え方を例文14選を紹介します。

自分の状況に合ったものを参考にし、前向きに弱みをアピールする方法を学びましょう。

  1. マイペース
  2. 心配性
  3. 頑固
  4. 優柔不断
  5. おせっかい
  6. 理屈っぽい
  7. 飽き性
  8. 内気
  9. 図々しい
  10. 完璧主義
  11. 神経質
  12. 軽率
  13. 負けず嫌い
  14. 緊張しやすい

①マイペース

ここでは、「マイペース」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は計画を立てるのが苦手で、直前になって慌てて対応することが多くあります。

以前、大学のゼミでグループ発表の準備をしていた際、自分の作業ペースで進めてしまい、周囲と情報共有をするのが遅れてしまいました。

その結果、他のメンバーが私の進捗を把握できず、発表直前に修正が必要になってしまったのです。

この経験から、自分のペースだけでなく、周囲の状況を意識しながら進めることの大切さを学びました。

今後は、まずタスクを細かく分けて期限を設定し、1日ごとに進捗をチェックする習慣をつけます。
また、グループで進める仕事では、毎回作業の開始時に簡単な共有ミーティングを行い、進捗や課題を確認することで、周囲との連携を意識して取り組んでいきたいです。

②心配性

ここでは、「心配性」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は物事を慎重に進めようとするあまり、心配しすぎて行動が遅れてしまうことがあります。

例えば、大学のプレゼン発表の際、内容に自信が持てず何度も修正を繰り返してしまい、リハーサルの時間が十分に取れなかったことがありました。

その結果、本番では想定外の質問にうまく対応できずに悔しい思いをしたことがあったのです。

この経験から、完璧を求めすぎるのではなく、優先順位をつけて効率的に準備を進めることが大切だと学びました。

今後は、作業の締め切りを設定し、「ここまで準備できたら次のステップに進む」と決めることで、適切なタイミングで行動できるように意識していきます。
また、不安な点があれば一人で悩まず、早めに周囲に相談することでスムーズに進められるように努力していきたいです。

③頑固

ここでは、「頑固」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は自分の考えにこだわりすぎてしまい、意見を曲げるのが苦手なところがあります。

ある時、家族から「もっと周りの話を聞いた方がいいよ」と言われたことがありました。
最初は納得できなかったのですが、振り返ってみると、友人との話し合いでも自分の意見を強く主張しすぎてしまい、相手の話を聞けていないことがあると気付きました。

この経験から、自分の意見に固執しすぎるのではなく、他の考えにも耳を傾けることの大切さを学べたと思っています。

今後は、意見が対立した際にはすぐに反論するのではなく、まず相手の話を最後まで聞くことを意識します。
また、一度受け入れる姿勢を持ち、「なるほど」「確かにそういう考え方もあるね」と言葉にすることで、柔軟な考え方ができるよう努めていきたいです。

④優柔不断

ここでは、「優柔不断」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は優柔不断なところがあり、なかなか決断できずに時間をかけてしまうことがあります。

以前、友人と旅行の計画を立てていた際、どのプランが一番良いか迷いすぎてしまい、最終的な決定が遅れてしまいました。

その結果、希望していた宿が満室になってしまい、もっと早く決めればよかったと反省することになったのです。

この経験から、完璧な選択を求めるのではなく、限られた時間の中で最善の決断をすることが大切だと学びました。

現在、決めるべきことが出てきた際には選択肢を3つまで絞り込み、それぞれのメリット・デメリットを簡単に比較した上で、時間を決めて決断するよう心がけています。
また、迷ったときは周囲の意見も参考にしながら、スムーズに判断できるよう意識していきたいです。

⑤おせっかい

ここでは、「おせっかい」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は、人の役に立ちたいという気持ちが強すぎて、おせっかいを焼いてしまうことがあります。

以前、友人がレポートの締め切りに追われていたとき、「大変そうだから手伝うよ」と声をかけました。
しかし、友人から「自分でやるから大丈夫」とやんわり断られ、逆に気を遣わせてしまったことに気付きました。

この経験から、例えそれが善意でも相手のためになるとは限らないため、相手が本当に助けを求めているのかを見極めることが大切だと実感したのです。

それ以降、すぐに手を差し出すのではなく、まずは「何かできることがあれば教えてね」と声をかけるようにしています。
相手の反応をよく観察し、本当にサポートが必要なときに適切な距離感で手を差し伸べられるよう意識していきたいです。

⑥理屈っぽい

ここでは、「理屈っぽい」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は物事を論理的に考えるのが好きなあまり、理屈っぽくなってしまうことがあります。

以前、友人と雑談をしていたとき、相手が何気なく言った意見に対して「それはこういう理由で違うと思う」と細かく説明してしまい、会話の流れを止めてしまったことがありました。
後から「もっと気軽に話したかったのに」と言われ、自分の話し方が相手に窮屈な印象を与えていたことに気づいたのです。

この経験から、論理的に正しいことを伝えるよりも、相手が気持ちよく会話できることの方が大切な場面もあると学びました。

現在は、会話の目的を意識し、相手が求めているのが議論なのか共感なのかを考えた上で発言するよう意識しています。
すぐに反論や説明をするのではなく、まずは相手の意見を受け止めて共感することで、より円滑なコミュニケーションを心がけていきたいです。

⑦飽き性

ここでは、「飽き性」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は興味を持ったことにすぐ熱中する反面、飽きるのも早いところがあります。

趣味で楽器を始めたときも、最初は毎日練習していたのですが、数週間経つとモチベーションが下がり、結局続きませんでした。
その様子を見ていた家族から「最初はすごく楽しそうなのに、途中でやめることが多いね」と言われ、自分の飽きっぽさを改めて実感したのです。

この経験から、継続するためには「楽しさ」だけでなく、具体的な目標や仕組みが必要だと気づきました。

その後再び楽器をはじめ、モチベーションの低下を避けるために短期・中期の目標を設定し、達成感を感じられる工夫をしています。
また、飽きそうになったときは「なぜ始めたのか」を振り返り、継続の意義を再確認することで、根気強く取り組めるよう意識しています。

仕事においてもこの取り組みを取り入れ、モチベーションを維持しながら努力を続けることをお約束します。

⑧内気

ここでは、「内気」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は内気な性格で、初対面の人と話すのが苦手です。

大学のグループワークでは、最初に意見を出すことに不安を感じてしまい、周囲に自分の考えを伝えるのが遅れました。

その結果、グループの進行がスムーズでなくなり、後から「もっと早く意見を言えばよかった」と反省しました。
友人からも「もっと積極的に話した方がいいよ」とアドバイスをもらい、自分の内気さが原因で周囲に負担をかけていることに気付いたのです。

この経験から、人間関係を円滑に進めるためには、自分の意見を伝えることが大切だと感じました。

今後は、最初に声をかけることを意識し、少しずつ自分の考えを話す機会を増やしていきます。
また、グループワークや会議の前に事前に自分の意見を整理しておき、いざという時にしっかり発言できるよう準備をして、内気な自分を克服できるよう努力していきたいです。

⑨図々しい

ここでは、「図々しい」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私の短所は、時に積極的すぎて図々しくなってしまうことです。

大学のゼミ活動では、討論の場面で自分の意見を伝えることを重視するあまり、気づかないうちに他の人の発言を遮ってしまうことがありました。
その際、ゼミの仲間から「もう少し人の意見を聞いてから発言したほうがいい」と指摘され、自分の態度を見直しました。

それ以降は、相手の意見をしっかり聞いたうえで、自分の考えを伝えることを意識しています。

結果として、議論が円滑になり、チームとしてより良い結論を導けるようになりました。
今後も、積極性を大事にしつつ、相手を尊重する姿勢を忘れないよう心掛けていきたいです。

⑩完璧主義

ここでは、「完璧主義」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は完璧主義なところがあり、細部までこだわりすぎてしまうことがあります。

大学のレポートでは、内容は既に十分だと感じながらも、文章の添削に時間をかけすぎてしまい、提出期限を過ぎてしまったことがありました。
教授からは「こだわりを持つのは良いことだが、それで期限を過ぎてしまうのは良くない」と厳しく叱責され、完璧を求めることが必ずしも良い結果を生むわけではないと反省したのです。

それ以来、完璧を目指すよりも大切なことがないか、十分な成果を生んでいながらこだわりすぎていないかを、一歩引いて客観的に判断するよう意識しています。
作業を進める中で時間配分をしっかりと計画し、締切に間に合うようにメリハリをつけることで、効率的に仕事を進められるように心掛けていきたいです。

⑪神経質

ここでは、「神経質」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は神経質で、細かいところを気にしすぎるところがあります。

例えば、チームでの作業中、他のメンバーが少しでも自分の基準に合わない方法で作業をしていると、つい気になって指摘してしまうことがありました。

その結果、相手を不快にさせてしまい、自分の過剰な気配りが逆に人間関係を悪化させてしまうことに気付きました。

この経験から、相手のやり方や意見にも配慮し、柔軟に対応することの大切さを学べたと思っています。

今後は、自分の基準を押し付けず、他の人の考えや方法を尊重して適切なタイミングでアドバイスをするように心掛けます。
また、他人の行動が気になる場合でも、すぐに反応せず、少し時間をおいて冷静に判断するよう意識したいです。

⑫軽率

ここでは、「軽率」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私の短所は、時に判断を急ぎすぎてしまうことです。

以前、友人との旅行の計画で、事前にしっかりとリサーチしないまま、宿泊場所を決めてしまったことがありました。

その結果、宿泊施設の立地や設備に問題があり、友人にも迷惑をかけることになってしまい、「もっと計画的に準備すればよかった」と反省しました。

この経験を通じて、決定を急ぐのではなく、事前の情報収集や確認を徹底することが重要だと学びました。

現在は、物事に取り組む際に一度立ち止まり、情報の正確性や必要な準備を見直す習慣をつけています。
入社後もこの姿勢を大切にし、慎重さとスピードのバランスを意識しながら業務に取り組んでいきたいです。

⑬負けず嫌い

ここでは、「負けず嫌い」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は負けず嫌いな性格で、競争心が強いところがあります。

例えば、大学のグループディスカッションで意見がうまく通らなかったときに、悔しくて自分の考えを無理に押し通そうとしてしまったことがあります。

その結果、他のメンバーと意見の対立が生まれ、協力する雰囲気が失われてしまい、自分の敗けず嫌いな性格がチーム全体の不和を生んでしまったことを痛感したのです。

この経験から、勝ちたいという気持ちを持つことは大切ですが、時には柔軟に考え、自分の意見を引くことも重要だと学びました。

現在は、自らの欲求よりも調和を大切にすることを心掛けています。
今後も無理に勝とうとするのではなく、全体の成果を第一に考えて行動していきたいです。

⑭緊張しやすい

ここでは、「緊張しやすい」を弱みとして伝える例文を紹介します。

例文
私は緊張しやすい性格で、大事な場面や初対面の人と接する際に、どうしても不安を感じてしまいます。

例えば大学のプレゼンテーションでは、前もって準備をしていたにもかかわらず発表前に緊張してしまい、声が震えてしまいました。
そのため、伝えたいことがうまく伝わらず、後から「もっとリラックスして話せばよかった」と反省したのです。

この経験から、事前の準備や気持ちを落ち着ける方法が重要だと学びました。
それ以来、苦手ながらも積極的に人前に立つ努力をし、どうすれば緊張を和らげることができるか試行錯誤してきました。

その結果、以前に比べて緊張することも少しずつ減り、現在は自分に自信が持てるようにもなってきています。
緊張を完全に避けることは難しく、今後もこの弱みと向き合っていく必要があるかとは思いますが、苦手に臆せず挑戦を重ねることで克服できるよう努力していきたいです。

就活では「弱み」と向き合う姿勢をアピールしよう

面接で「弱み」を聞かれたら、自己分析や成長意欲をアピールするチャンスです。大切なのは、自分の弱みをどれだけ客観的に分析し、どう向き合っているかを伝えることですよ。

仕事をしていく中での課題に対して前向きな姿勢を見せることで、面接官に好印象を与えられます。

この記事で紹介した例文やアドバイスを参考に、「弱み」を上手に伝える準備をして、就活を有利に進めていきましょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。