「御中」の書き方を解説|「行・係・宛」の消し方や注意点も解説
就活を進めていく中で、企業への書類の送付を行う機会があります。しかしその際、書類の宛名欄の書き方が分からず、困っている学生も多いのではないでしょうか。
特に「御中」の書き方については、注意が必要です。この記事では、「御中」を使う際のマナーや書き方のポイントについて詳しく解説します。
「御中」の正しい使い方を理解し、企業に失礼のないように書類を送付してくださいね。
「御中」の正しい意味を解説
就活では企業への書類送付の際、宛名に「御中」と記載することがあります。「御中」とは、個人名に付ける「様」と同じように敬意を表す言葉です。
しかし、「御中」は組織や団体宛ての郵便物で使う言葉であり、個人名には付けません。
具体的には、その「組織や団体に所属する特定の人物ではない誰か」に宛てるときに「御中」を使うのが正しい用法なのです。
「御中」を使う際の基本を解説
企業から貰う返信用の封筒やはがきには、事前に印刷された宛名欄に「行」「係」「宛」と書かれている場合があります。
この場合は、修正テープやペンで上から直接消すのは避け、二重線で既存の文字を消して「御中」と書き換えるのがマナーです。
また、二重線で消して書き換える、このルールは縦書きでも横書きでも変わりません。字の向きに関係なく、この方法が正しいマナーとされているのです。
状況別|「行・係・宛」を消して御中を書く方法
ここでは、「行・係・宛」を消して御中を書く方法を状況別に解説します。
- 横書きの場合
- 縦書きの場合
自身の書類の状況に応じて、書き方を身につけましょう。
①横書きの場合
横書きの返信用封筒やはがきで宛名を修正する際は、まず「行・係・宛」と書かれている部分を、横の二重線でしっかりと消しましょう。
離れた場所に「御中」を書いてしまうと読みにくくなってしまうため二重線の右横、つまり封筒の宛名欄の右側に「御中」と記入するのがルールです。
また「御中」と「様」を同時に併記してはいけません。そのため、個人名が既に記載されている場合は、「御中」ではなく敬称の「様」を使ってくださいね。
②縦書きの場合
返信用封筒やはがきが縦書きの場合は、まずは「行・係・宛」と書かれた部分を、縦の二重線で確実に消しましょう。
そして「御中」は、その二重線の左側か、余白に余裕があれば下の方に書きましょう。
横書き同様、二重線から離れた場所に「御中」を書いてしまうと読みづらくなるため、近くに書くことが重要です。
また縦書きの場合も、「御中」と「様」の併用は避け、個人名が記載されていれば敬称の「様」を使いましょう。
「行・係・宛」を消して「御中」を書く際のマナー2つ
ここでは、「行・係・宛」を「御中」に置き換える時のマナーを解説します。
- 「行・係・宛」を消してから「御中」を書く
- 必ず二重線で消す
上記の2つのポイントを押さえてマナーを守って置き換えましょう。
①「行・係・宛」を消してから「御中」を書く
返信用の封筒やはがきの宛名に「行」「係」「宛」と記載されている場合は、必ずそれらを二重線で消してから「御中」を書かなければなりません。
消し忘れがあれば、基本的なビジネスマナーを理解していない就活生だと受け取られかねません。
そのため企業に送り返す前に、きちんと消されているか確認しましょう。
②必ず二重線で消す
返信用の封筒やはがきの宛名に書かれた「行・係・宛」を消す際は、ペンを使って二重線で消すのがマナーです。
何重にも線を重ねると汚くなってしまうので、必ず二重線にしましょう。
また、「行・係・宛」を修正テープや修正ペンを使って上から消すと、企業に失礼な印象を与えかねないので注意してください。
「行・係・宛」を消して「御中」を書く時の注意点2つ
ここでは、「行・係・宛」を「御中」に置き換える時の注意点を解説します。
- 「御中」を個人名に使うのはNG
- 「御中」と「様」の併用はNG
上記の2つの注意点を押さえて、「御中」に置き換えましょう。
①「御中」を個人名に使うのはNG
「御中」は、個人を特定しない組織や団体宛ての場合にのみ使えます。反対に、特定の個人に宛てる際は敬称の「様」を使わなければなりません。
例えば、人事部全体に送る場合は「人事部御中」となりますが、人事部の担当者個人に送る場合は「人事部○○(担当者名)様」と表記するのが正しい使い方です。
送付先をよく確認し、きちんと「御中」と「様」を使い分けましょう。
②「御中」と「様」の併用はNG
「御中」と「様」を同時に使ってしまうと二重敬語となり、マナー違反になってしまいます。
また正しい敬語の使い分けができていないと、企業にマイナスな印象を与えかねません。
敬語は適切な使い方をしなければ、かえって逆効果になりますので、「御中」は「様」と併用して使わないように気を付けましょう。
「御中」の書き方を覚え「行・係・宛」を正しく消そう
就活を始める前は、「御中」を使う機会が少なく、その正しい使い方に戸惑う学生が多いでしょう。しかし「御中」の書き方は、1度覚えてしまえば簡単です。
基本的には、「行・係・宛」の文字を二重線で消し、その横あるいは下に「御中」と記入しましょう。
本記事を参考に「御中」の書き方を覚え、企業に失礼のないように書類を送付してくださいね。
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この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。