インターンシップの志望動機の書き方と例文を徹底解説
インターンシップに応募する際、志望動機に何を書けばよいか迷う方も少なくないでしょう。
しかし、選考を突破するには、志望動機の作り込みが重要であり決して後回しにしてはいけません。
この記事では、インターンシップにおける志望動機の書き方と例文を解説しています。
ポイントを押さえれば、誰でも効果的な志望動機を作成できます。例文を参考に、志望動機を仕上げて、インターンシップの選考を突破しましょう。
就活便利グッズをダウンロードしよう!
- 1志望動機テンプレシート|簡単作成
- カンタンに志望動機が書ける!
- 2自己PR作成ツール|自動作成
- あなたの自己PRを代わりに作成
- 3AI強み診断|自己分析
- AIがあなたの強みを診断!
- 4志望動機を添削|LINEで簡潔
- キャリアアドバイザーが添削してくれる
インターンシップとは?
インターンシップは、学生が企業で職業体験をする機会です。実際の仕事をしながら、自分が社会人として何を目指すのかを考える貴重な体験ができます。
インターンシップに応募する際の志望動機を書くためには、下記の2つの項目の理解が欠かせません。
①インターンシップの種類と形式
インターンシップは、令和5年度から取り扱いが変更され、下記4つに分類されるようになりました。
- タイプ1:オープン・カンパニー
- タイプ2:キャリア教育
- タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ
- タイプ4:高度専門型インターンシップ(試行)
タイプ1とタイプ2はインターンシップとは称さず、情報提供や教育を目的としています。すなわち、職業体験を必須としていません。
タイプ3とタイプ4は従来のインターンシップに近い形で、職業体験を通して自分の適性を確認できるうえ、企業側もその評価を採用に反映させることも可能です。
②インターンシップに参加するメリット
インターンシップは、学生生活では得られないさまざまな経験を得る貴重な機会です。インターンシップに参加する主なメリットを下記にまとめました。
- 仕事の感覚をつかめる
- キャリアを選択する判断材料になる
- 就職活動でアピールできる
- 人脈を広げられる
- 実務スキルが向上する
- 内定獲得に有利になる可能性がある
インターンシップに参加する最大のメリットは、実際の仕事の感覚をつかめる点です。
また、インターンシップ参加により一部の選考をパスできる可能性もあるので、志望度の高い企業のインターンシップは、就職活動の成功には欠かせません。
インターンシップで志望動機が必要な理由
インターンシップに応募する際、志望動機は重要な項目です。企業は、志望動機を通して応募者の適性や意欲を判断しています。
①志望動機の意義と目的
志望動機は、企業と応募者の両方にとって重要な要素です。
企業側にとっては、志望動機の確認により、応募者がインターンシップに何を求め、どれだけ真剣に取り組もうとしているかを把握できます。
一方で、応募者にとっては自分が企業や業界に対して抱く興味や関心を整理するきっかけが得られますよ。志望動機を書くことで、キャリアに対する方向性や考えが定まることも珍しくありません。
②企業が志望動機で見るポイント
企業は、志望動機からさまざまなことを判断しています。企業が主に確認する点を下記にまとめました。
- 企業研究の成果
- 自己分析の度合い
- インターンシップを通して学びたいこと
企業が見るべきポイントを押さえて志望動機を書くことで、他の応募者よりも採用担当者の目を引く志望動機を作成できます。
インターンシップの志望動機を書くための準備ステップ
インターンシップの志望動機を書くには、事前準備が重要です。志望動機の完成度合いによって、企業に対して自分の適性や意欲をアピールできます。
志望動機を書く際、下記のステップに従って準備すると効果的です。
STEP 1: 自己分析を行う
志望動機を書く際の最初のステップは、自己分析です。自分の強みや弱み、価値観を整理し、インターンシップでどう成長できるかを明確にしましょう。
自己分析を行う際は、下記のポイントを意識して実施しましょう。
- 自分の強みやスキルの棚卸しをする
- 興味のある業界や職種を把握する
- 自分の価値観やキャリア目標を確認する
自己分析をするうえで、価値観とキャリア目標の設定は重要です。自分が何を大切にし、将来どんなキャリアを形成したいかを把握しておくと、自分の求めるキャリア形成に役立ちます。
STEP 2: 企業と業界の研究をする
志望する企業と業界についての理解も、志望動機を書くうえで欠かせない重要な要素です。
企業の特徴や業界の動向を把握していないと、志望動機に説得力が生まれません。
また、応募先の企業の事業内容や強み、どんなビジョンを持っているのかを把握するとミスマッチを防止できるため、企業研究は志望動機を強化する以外にも大いに役立ちます。
STEP 3: 志望動機のフレームワークを決める
自己分析と業界研究をしたあとは、志望動機のフレームワークを決めましょう。フレームワークはさまざまな種類があるので、自分に合ったフレームワークを使用してください。
フレームワークの一例を下記に記載するので、参考にしてください。
- なぜ志望する業界を選んだのか
- なぜ志望する企業を選んだのか
- 自分の強みは何なのか
- 強みはどのように企業に貢献できるのか
フレームワークに沿って志望動機を書くことで、論理の破綻がなくなり、採用担当者に伝わりやすい志望動機を作り上げられます。
インターンシップの志望動機の基本的な構成
インターンシップの志望動機は、簡潔でわかりやすい構成で書く必要があります。
採用担当者は、他の業務と並行して数多くの応募者の志望動機を確認するため、簡潔さが重要です。
志望動機を書く際の基本的な構成を下記にまとめました。
①結論から始める
志望動機は、結論ファーストで書くことが重要です。
具体的には、「日々の生活に〇〇が欠かせないと強く実感しており、貴社では〇〇に強みがあるため志望します」等、応募先を志望している理由を最初に伝えてください。
最初に結論を記載すると、採用担当者はその後の内容をイメージしやすくなります。
②具体的なエピソードで補強する
結論を述べたあとに、過去の経験や実績を具体的なエピソードを用いて伝えましょう。
たとえば「アルバイトで経験した〇〇は、貴社の〇〇の事業において〇〇として貢献できる」等の具合で補強すると、志望動機の説得力が増します。
具体例によって、採用担当者は応募者を採用するメリットがイメージできます。応募先の求める人物像に適したエピソードを志望動機に組み込むとより効果的ですよ。
③入社後のビジョンを伝える
志望動機に、応募先に入社したあとのビジョンが含まれていると、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
インターンシップは、就職活動のゴールではなくスタート地点なので、将来のビジョンも重要です。
入社後のビジョンを伝えると、企業に対して志望度の高さや意気込みも伝えられます。
インターンシップで何を学び、成長したいかを具体的に伝えたうえで、企業に長期的に貢献する意思を示しましょう。
インターンシップの志望動機に使える例文集
インターンシップの志望動機に使える例文を、いくつかの業界を例にまとめたので参考にしてください。
【例文1】マーケティング業界
マーケティング業界向けの志望動機の例文は下記のとおりです。
顧客のニーズに基づいた戦略的なマーケティングに関心があり、貴社のインターンシップを志望しました。貴社は最新のデータ分析技術を活用して顧客のニーズを捉えていると伺い、魅力を感じております。 私はアルバイトでのプロモーション活動を通じて、消費者の行動や市場動向を分析するスキルを習得しました。インターンシップでは習得したスキルや経験を活かし、貴社のデータ分析技術と組み合わせることで、より潜在的な顧客ニーズを捉えられると考えております。 長期的にマーケティング分野に関わっていき、新たな顧客層の開拓を行いつつ、貴社の成長に貢献していく所存です。 |
【例文2】エンジニアリング業界
エンジニアリング業界向けの志望動機の例文は下記のとおりです。
私は、ロボット産業における自動化技術の発展に貢献したいと考えています。貴社は、産業用ロボットの先進技術に強みがあり、魅力を感じました。 大学では制御工学を学んでおり、産業用ロボットの動作制御システムの開発経験がございます。この経験を通して、ロボットの精度向上や効率的な制御方法を学び、プロトタイプの改良に成功しました。 貴社のインターンシップでは、より実践的な技術を学びたいと考えています。特に、貴社はAIとの融合によるロボット開発技術に強みがあり、私が培ってきた経験やスキルを発揮できると感じております。 将来的には、貴社で新しいロボットの技術開発をリードし、産業界における効率化と技術革新を実現するエンジニアとして貢献していきたいと考えております。 |
【例文3】人事・採用分野
人事・採用分野向けの志望動機の例文は下記のとおりです。
個人の持つ能力を最大限に発揮できる組織づくりに携わりたいと考えて、貴社のインターンシップに応募しました。貴社の採用方針は、個人の強みを活かしたポジションマッチングに焦点を当てていると伺い、興味を抱いております。 大学のゼミでは、個人の能力が最大限生かせるように適材を配置する役割を担い、チームの成果を最大限高めた経験があります。 インターンシップでは、貴社の人事施策を通じて、個々の才能を引き出す手法をより深く学び、組織全体の成長に貢献できる人材として成長していきたいです。 |
志望動機を書く際の注意点
志望動機を魅力的に仕上げるには、いくつかの注意点を押さえる必要があります。本項では、志望動機を書く際の注意点についてまとめました。
①曖昧な表現を避ける
志望動機は、具体的で明確な表現を心がけましょう。
「頑張りたい」「成長したい」等、漠然とした言葉だけでは、採用担当者に意欲や強みが伝わりにくくなってしまいます。
「〇〇に関して、〇〇として取り組みたい」「〇〇の業務で、培ってきた〇〇のスキルを活用して成長したい」等、具体的に表現すると、採用担当者に意欲の高さを伝えられるのでおすすめです。
②自己中心的な内容を避ける
志望動機は、自分のアピールだけでなく、企業にとってのメリットを示す必要があります。
そのため、志望動機には企業に貢献できる内容を盛り込むと効果的です。「自分が学びたい」「経験を積みたい」などの内容ばかりでは、企業への貢献度が見えづらくなってしまいます。
企業が求めるスキルや人物像を踏まえ、自分が企業にどのように貢献できるかを伝えることで、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
③企業の期待を理解しよう
企業が求めるスキルや人物像の理解は、採用担当者に好印象を与える志望動機の作成には欠かせません。
企業はインターンシップに来て欲しい人材を、求める人物像として表現しています。
いくら応募者の能力が高く魅力的であっても、人物像とミスマッチしていては採用される確率は低くなってしまうので注意が必要です。
インターンシップの志望動機でよくある質問とその回答
インターンシップの志望動機に関する、よくある質問と回答についてまとめました。
①志望動機で書くべき内容は?
まずはなぜ応募先の企業でインターンシップを受けたいのかについて結論から書く必要があります。
応募先を選択した理由が書かれていないと、どの企業でも良いという印象を与えかねません。
次に、自分のスキルや経験、強みが発揮されている具体的なエピソードを記載しましょう。その際、強みや経験がどう応募先の業務で活かせるのかを記載すると、より伝わりやすくなります。
最後に、インターンシップを通じて得たい学びや将来のキャリア目標を示すことで、志望度や意欲の高さを伝えられるでしょう。
②志望動機が書けない時の対処法
志望動機が思い浮かばない場合は、まずは自己分析をしてください。自分が何に興味があり、何ができるのかなど過去を振り返って整理してみましょう。
続いて、企業研究を実施してください。応募先企業のホームページで理念や価値観、事業内容を確認し、自分の強みや経験をどう活かせるかを考えましょう。
情報を整理する際は、頭の中で考えるのではなく、メモ書き程度でも問題ないので文字として書き起こす方法がおすすめです。
可視化すると情報を整理しやすくなるので、志望動機を考えるヒントにもなるでしょう。
インターンシップ選考のための面接対策
インターンシップ選考は、面接を受ける必要があります。面接を受ける際の対策について下記にまとめたので、参考にしてください。
①面接官に伝わる話し方のコツ
伝わる話し方のコツは、書くときと同様結論から簡潔に述べることです。短く簡潔な表現を心がけ、論点を整理したうえで話しましょう。
声のトーンや話す速度も重要です。はっきりとした発音で、自信を持って話しましょう。適度にアイコンタクトを取ることで、面接官に誠意や熱意が伝わりやすく、より良い印象を与えられます。
面接中の姿勢や表情も重要です。姿勢良く、自信を持った表情で話すと、説得力が増します。
自信を持って話すための準備方法
自信を持って話すためには、事前の十分な準備が欠かせません。あらかじめ自分の経歴や志望動機を整理し、具体的なエピソードを交えて話す練習をしてください。
また、よくある質問に対する回答は事前に内容まで準備しておくことで、面接本番でも柔軟に対応できます。
特に、自己紹介や志望動機等、面接の序盤で必ず聞かれる質問で失敗しないことが重要です。
なお、練習する際は、鏡の前で繰り返し練習し、声の大きさや話すスピード、表情を意識し、自信を持って話せるようになりましょう。
インターンシップの志望動機でアピールすべき強み
インターンシップの志望動機でアピールすると効果的な強みはいくつかあります。主な強みの一例を下記にまとめました。
①コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、インターンシップで欠かせない必須のスキルです。
コミュニケーション能力はチームメンバーや上司とのやり取りを円滑にし、業務効率や成果に直結します。
具体的なエピソードとともにコミュニケーション能力を発揮した事例を志望動機に組み込みましょう。
サークルやゼミ、アルバイト等において、コミュニケーション能力を用いて達成した事例があると効果的です。
②チームワーク
チームワークは、仕事を進めるうえで欠かせない能力です。
志望動機では、チームで成果を上げた経験を強調し、自分の役割や貢献度を具体的に説明すると、印象が良くなるでしょう。
例えば、大学の部活動でチームが目標を達成するために自分がどうサポートし、チームメンバーと協力したかを具体的に伝えると、チームワークをアピールできます。
③忍耐力や適応力
インターンシップでは、困難な状況に直面する場合もあるため、忍耐力や適応力が求められます。
もちろん就職をして仕事をするうえでも欠かせない能力であり、適切にアピールできるとよい評価を得られやすいでしょう。
志望動機では、困難に直面した際にどう忍耐力を発揮し、変化に対して柔軟に対応したかを具体的なエピソードとともに伝えると効果的なアピールができます。
志望動機の例文に関するよくある質問とその回答
志望動機を書く際には、例文が役立ちます。実際に選考を通過した方の例文を参考にすると、自分の志望動機に不足している部分を把握できます。
①なぜ具体的な例文が必要なのか
具体的な例文は、志望動機の内容や構成のヒントを得るために重要です。志望動機を書いたことがないと、どう書いていいのかがわからなくなってしまいます。
インターンシップの志望動機には伝わりやすく、採用につながりやすい構成が存在するため、例文を参考にするとより完成度の高い志望動機を書く手助けになるでしょう。
さらに、例文を見ることで、自分では気が付かなかった視点でのアピール方法や論理展開なども学べるため、文章に説得力を持たせられます。
②例文を自分の志望動機に活用する方法
例文はそのまま使用するのではなく、自分の経験やスキル、アピールしたい内容に合わせて活用してください。まずは例文の構成や文章の流れを参考にしましょう。
その中で、自分に当てはまる部分を見つけ、自分の経験やスキルに合わせてアレンジしてください。
自分の意欲や思いを具体的なエピソードとともに言葉にすると、他にはないオリジナリティに溢れる志望動機を作り上げられます。
インターンシップの志望動機を上手に書いて採用を目指そう!
インターンシップの志望動機は、選考の合否に関わる重要な項目です。採用担当者は志望動機を確認し、採用の可否を判断しています。
この記事では、志望動機の構成から具体的な例文まで皆さんの役に立つ情報を解説してきました。
ぜひこれらも参考に、採用担当者の印象に残る志望動機を作り上げてみてください!