傾聴力の自己PRの好印象な作り方!例文14選や差別化のための言い換えも紹介
就職活動や転職の際、「傾聴力」をアピールしたいけれど、具体的にどう表現すればよいか悩んでいませんか?
多くの人が、自己PRで自分の強みを効果的に伝えることに苦心しています。特に「傾聴力」は重要なスキルでありながら、具体的な表現方法に迷うことが多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「傾聴力」の自己PRについて、企業がみているポイントから、強み・職種別の例文やNG例まで徹底解説しています。
この記事を参考に、あなたならではの「傾聴力」の自己PRを作成してみてください!
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記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
記事の監修者
紙谷
新卒1年目の段階では訪問営業でトップセールス獲得し、3階級役職をあげる。 現在は企業コンサルとキャリアアドバイザーを兼任。
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
「傾聴力」は自己PRでのアピールに最適!

就職活動において、自己PRで「傾聴力」のアピールは非常に効果的です。
傾聴力とは、相手の話をしっかりと聴き理解する能力を指します。そして、多くの企業がこの能力を重視しており、コミュニケーションスキルの基礎となる重要な要素と考えられています。
より効果的に伝えるためには、面接や履歴書作成の際に、傾聴力に関するエピソードや具体的な経験を準備しておくと良いでしょう。
企業が「傾聴力」を高く評価する3つの理由

なぜ、多くの企業が「傾聴力」を重要視するのでしょうか?
その理由は主に以下の3つが挙げられます。
①相手の意見を受容でき仕事が円滑に進みやすいから
傾聴力の高い人材は、相手の意見や考えを十分に理解し受け入れる能力に長けています。
これにより、チーム内でのコミュニケーションがスムーズになり、意見の食い違いや誤解を減らすことができるでしょう。
また、多様な視点を取り入れることで、より良いアイデアや解決策を生み出す可能性も高まり、結果として、プロジェクトの進行が円滑になり業務効率の向上につながります。
そのため、企業にとってこういった人材は非常に価値があり、「傾聴力」は採用時に高く評価されやすいといえるでしょう。
②他の社員との良好な人間関係を築くことができるから
傾聴力は、職場での人間関係構築にも大きな役割を果たします。
相手の話をしっかりと聴き理解しようとする姿勢は、相手に対する尊重と信頼を示すことができるでしょう。これにより、同僚や上司との良好な関係を築きやすくなり職場の雰囲気も改善されます。
また、傾聴力の高い人材は、他者の感情や立場を理解する能力も高いため、チーム内の潜在的な問題や軋轢を早期に察知し解決にも向いているでしょう。
③社外の取引先や顧客とも良い関係を築けるから
傾聴力は、社内だけでなく社外との関係構築においても重要な役割を果たします。
取引先や顧客との対話の際に、相手の話をしっかりと聴きニーズや要望を正確に把握できれば、より良い提案や対応が可能で、顧客満足度の向上や長期的な取引関係の構築につながるでしょう。
また、クレームや難しい要求に対しても冷静に耳を傾けることで、適切な解決策を発案しやすいです。
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「傾聴力」の自己PRを成功させるポイント

傾聴力の自己PRをを成功させるには、いくつかのポイントを意識して面接官の求める情報を盛り込むことが大切です。
ここでは、特に重要な4つのポイントを解説していきます。
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①結論から分かりやすく伝える
自己PRにおいて、結論から分かりやすく伝えることは非常に重要です。面接官は限られた時間で多くの候補者を評価しなければならないため、簡潔で明確な自己PRが求められます。
まず、自分の傾聴力がどんなものであるかを端的に述べ、その後に詳細な説明を加えていくとよいでしょう。
例えば、「私の強みは、相手の言葉の背景にある真意を理解する傾聴力です」といった形で始めると効果的です。
これにより、一発目で面接官の注意を引きつけ、その後に印象に残る自己PRを展開できます。
②具体的なエピソードを盛り込む
傾聴力の自己PRをより説得力のあるものにするには、具体的なエピソードを盛り込むことが効果的です。
単に「傾聴力がある」と述べるだけでなく、実際にその能力を発揮した経験を詳細に説明するようにしてください。
例えば、学生時代のグループワークや部活動、アルバイトなどの経験から、相手の意見をしっかりと聞き、問題解決につなげた事例を挙げるとよいでしょう。
③成果や他者からの評価など客観的な視点を入れる
自己PRの信頼性を高めるためには、客観的な視点を取り入れることが重要です。自身の評価だけでなく、他者からの評価や具体的な成果を示すことで、より説得力のある自己PRになります。
例えば、グループワークやプロジェクトでのリーダーからの評価、顧客からの感謝の言葉、あるいは傾聴力を活かして達成した具体的な成果などを挙げることができます。
これらの客観的な評価や成果を示すことで、自己PRの信頼性が高まり、面接官により強い印象を与えることができます。
④強みがどう仕事で活かせるかを整理する
傾聴力の自己PRを成功させるためには、その強みがどう仕事で活かせるかを具体的に整理して伝えることも重要です。
企業が求めているのは、単なる能力ではなく、その能力を実際の業務にどう活かせるかです。
例えば、営業職であれば顧客のニーズを正確に把握し、適切な提案につなげられることや、企画職であれば多様な意見を集約して革新的なアイデアを生み出せることなどが挙げらるでしょう。
上記のように、傾聴力と希望する職種や業界との関連性を明確に示すことで、より説得力のある自己PRとなるでしょう。
要注意!「傾聴力」を自己PRする際の注意点

「傾聴力」は確かに多くの企業で求められる重要なスキルですが、自己PRする際には注意すべき点がいくつかあります。
ここでは、3つのポイントを紹介していきます。
①応募先の企業の求める人物像に合っているか確認する
「傾聴力」を自己PRする際は、まず応募先の企業が求める人物像に合致しているかの確認が重要です。
企業によって重視するスキルや資質は異なるため、自己PRの内容を企業のニーズに合わせて調整する必要があります。
例えば、顧客対応が主な業務の企業であれば、傾聴力を活かした顧客満足度向上の事例を強調するとよいでしょう。一方、イノベーションを重視する企業であれば、傾聴力を基に新しいアイデアを生み出した経験をアピールすると効果的です。
企業研究を十分に行い、自己PRの内容を最適化すると、採用担当者に「この人はうちで活躍してくれそう」と思ってもらうことができるでしょう。
②受け身で自主性に欠ける印象にならないようにする
「傾聴力」を強調しすぎると、単に人の話を聞くだけの受け身な印象を与えてしまう可能性があります。
これを避けるためには、傾聴力と同時に自主性や積極性もアピールすることが重要です。
例えば、相手の話をよく聞いた上で、適切な質問をしたり、建設的な提案をしたりした経験を紹介するとよいでしょう。また、傾聴によって得た情報を基に、自ら行動を起こして問題解決につなげた事例を挙げることも効果的です。
上記の通り、傾聴力と自主性のバランスを取ることで、より魅力的な人材として自己PRができます。
③具体的な言葉で言い換えて差別化する
「傾聴力」は多くの応募者が使用する可能性が高い言葉なので、より具体的な言葉で言い換えることで差別化を図ることができます。
例えば、「相手の言葉の背景にある感情や意図を読み取る力」「多様な意見を統合し、最適な解決策を導き出す能力」「非言語コミュニケーションを含めた総合的な理解力」などと表現し、自身の傾聴力の特徴や強みをより明確に伝えることができます。
また、具体的なスキルや行動を示すことで、面接官に自身の能力をより具体的にイメージしてもらうことができます。
自己PRで使える「傾聴力」の具体的な言い換え5選

「傾聴力」は多くの企業が求める重要なスキルですが、より具体的な表現で自己PRすると、他の候補者との差別化を図ることができるでしょう。
ここでは、「傾聴力」を具体的に言い換えた5つの表現を紹介します。
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①相手の本音を引き出すことができる
「相手の本音を引き出すことができる」は、単なる傾聴力以上の能力を示すことができるでしょう。
これは、相手の言葉や態度の奥にある真意を理解し、適切な質問や反応によって、相手が自然と本音を話したくなるような雰囲気を作り出す能力を意味します。
例えば、営業活動において顧客の潜在的なニーズを引き出したり、チーム内のコミュニケーションで同僚の本当の考えを理解したりする場面で活かせる能力です。
これは、特にコミュニケーション能力の高さや問題解決力の高さを示すことができるでしょう。
②共感性が高い
「共感性が高い」は、単に相手の話を聞くだけでなく、相手の感情や立場を深く理解し、適切に反応できる能力を示せるでしょう。
この能力は、相手の言葉だけでなく、表情や声のトーン、身振り手振りなどの非言語コミュニケーションも含めて総合的に理解し、相手の気持ちに寄り添える力を意味します。
例えば、顧客対応やチームワークの場面で、相手の不安や期待を適切に把握し、それに応じた対応ができることをアピールできます。
高い共感性は、良好な人間関係の構築や円滑なコミュニケーションに不可欠な能力として、多くの企業で重視されています。
③対立意見をまとめるリーダーシップがある
「対立意見をまとめるリーダーシップがある」は、傾聴力を基盤としたより高度なコミュニケーション能力を示すことが可能です。
これは、異なる意見や立場を持つ人々の話をよく聞き、それぞれの主張の背景にある理由や感情を理解した上で、共通点を見出し、全体をまとめ上げる能力を意味します。
例えば、プロジェクトチームでの意見の対立を解消し、全員が納得できる方向性を導き出すような場面で発揮される能力です。
この能力をアピールすると、リーダーシップスキルと問題解決能力の高さを示すことができ、マネジメント職やプロジェクトリーダーとしての適性をアピールできるでしょう。
④どんな人とも信頼関係が築ける
「どんな人とも信頼関係が築ける」は、傾聴力を基礎とした高度な対人スキルを示すことが可能です。
これは、様々な背景や性格を持つ人々の話に真摯に耳を傾け、相手の立場や感情を理解し、適切に対応する能力を意味します。
例えば、新しい環境でも速やかに周囲の人々と良好な関係を構築したり、困難な顧客との関係を改善したりする場面で発揮される能力です。
また、グローバル企業や多様性を重視する企業にアピールする際に特に効果的な表現となるでしょう。
⑤人に相談されることが多く得意
「人に相談されることが多く得意」は、傾聴力に加えて、信頼性や問題解決能力の高さを示すことが可能です。
これは、周囲の人々から信頼され、個人的な悩みや仕事上の課題について相談を受けることが多く、それに適切に対応できる能力を意味します。
例えば、同僚の仕事上の悩みに耳を傾け、的確なアドバイスを提供したり、チーム内の人間関係の調整役として機能したりする場面で発揮される能力です。
【強み別】「傾聴力」の自己PRの好印象な例文

「傾聴力」を自己PRする際、具体的な表現と経験を組み合わせることで、より印象的かつ説得力のある内容になるでしょう。
ここでは、先ほど紹介したた5つの言い換えに関する例文とそれぞれの解説を紹介します。自分の強みに最も近いものを選び、自身の経験に置き換えてみてください。
さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、5つの例文を本気で添削!自分の経験をどうアピールすべきか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
例文1:相手の本音を引き出すことができる
まずは、相手の本音を引き出すことができることをアピールする例文です。文章をどのように具体化すればいいのかチェックしましょう。
【結論】私の強みは、 |
添削コメント|「相手の本音を引き出す能力」という表現を「根本的なニーズに応える力」と補強し、具体的な行動に結びつく強みであることを強調しました。 |
【エピソード】大学のゼミ活動で、グループ発表の準備を進める中で、 |
添削コメント|「雰囲気が悪くなった」などの印象的な言葉に頼っており、事実として何が起こったのかが読み取りにくくなっていました。そこで、課題の具体性を描写し、問題構造を読み手に理解させる文章に置き換えています。 |
【エピソード詳細】私は、できるだけ中立な立場で話を聞き、 |
添削コメント|「意見を聞き取るようにした」「意識した」といった表現は主観的で説得力に欠けてしまうため、どのように聞いたのか、相手のどんな反応があったか、具体的な描写に置き換えることで、企業に伝わる行動力をアピールしています。 |
【成果】その結果、少しずつメンバーが落ち着いて意見を言えるようになり、最終的には発表準備もスムーズに進みました。 |
添削コメント|「達成感があった」は主観的な感想であり、読み手には評価の実態が伝わりません。そこで、第三者からの評価やチームとしての状態など、客観的な変化や評価を追記しています。 |
【入社後】入社後も、 |
添削コメント|「一体感を大事にする」は意図は良いものの、職場でどう傾聴力が役立つかが具体的に伝わらないため、傾聴を通じてどのように信頼関係を築くか、どう成果や貢献に繋げるかを明示しています。 |
【NGポイント】主観的、抽象的な表現が多く、企業側にとって強みの再現性や説得力が薄い構成になっていました。特に「意見を聞いた」「達成感があった」などの表現は、具体的な言動や成果に置き換えなければ伝わりません。
【添削内容】曖昧だった表現に具体性を持たせ、傾聴力を発揮した場面や行動を、5W1Hの視点で詳細に描写しました。また、成果の部分に第三者からの評価を加えることで、信頼性を向上させました。
【どう変わった?】行動の具体性が増したことで、「相手の本音を引き出す傾聴力」というテーマが明確になりました。企業側から見ても、強みが発揮された背景と成果が具体的に想像できるようになっています。
・客観的な評価で成果をアピールする ・聞く姿勢の工夫を明確にする ・入社後の貢献イメージを明示する |
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例文2:共感性が高い
次に共感性の高さをアピールする例文です。
相手の話をただ聞くだけでなく、相手の感情に寄り添い、行動につなげる姿勢までアピールできるように意識しましょう。
【結論】私の強みは、 |
添削コメント|「高い共感性」という表現を「相手の話を受け止め、信頼関係を築く高い共感力」と具体化し、強みが実際の行動につながる印象を与えるようにしました。 |
【エピソード】大学のサークル活動で新入生のサポートを担当した際、 |
添削コメント|「寄り添う機会が多かった」ではエピソードの焦点がぼやけてしまいます。“誰に、どのように”強みを発揮したのかの概要がはっきり伝わるよう、「一人ひとりの声を丁寧に聞いた」と具体的かつ的確に表現しました。 |
【エピソード詳細】特に、参加に消極的な後輩に対しては、 |
添削コメント|修正前は励ましや声かけにとどまっており、行動の具体性・工夫が見えづらい状態だったため、5W1Hをもとにした具体的な質問内容や相手に合わせた対応方針を示しています。 |
【成果】結果としてその後輩は継続的に活動に参加するようになり、「話を聞いてくれて安心できた」と感謝の言葉をもらいました。この経験を通じて、 |
添削コメント|ここでは“その後の変化”と“企業でも活かせる視点”を意識して修正しました。企業の採用担当は「この強みが職場でどう役立つか」を重視するため、未来志向の成果に言及することが重要です。 |
【入社後】入社後も、周囲との信頼関係を築きながら |
添削コメント|修正前でも意欲は伝わりますが、より傾聴力の価値を印象付けるため、「誰が話しやすくなるのか」「どんな効果を生むのか」まで踏み込んで追記しています。 |
【NGポイント】「人の話を聞く」だけにとどまり、共感性や行動の工夫といった深みが不足していました。また、成果や入社後の項目では、傾聴力がどう企業で活かせるかという視点が弱く、採用するメリットが見えづらい状態でした。
【添削内容】実際にどのように傾聴したのか、相手のどんな不安にどう対応したのかを明記しました。また、「安心感」や「行動の変化」など傾聴の具体的効果を盛り込み、業務への応用可能性にも言及しています。
【どう変わった?】共感性を伴った傾聴力としての魅力が明確になり、「周囲の動きを変えられる力」へと昇華されました。企業内での活躍イメージが伝わり、採用担当者が評価しやすい自己PRに仕上がっています。
・傾聴力を発揮した流れを5W1Hで具体化 ・入社後の活用イメージを提示 ・強みの応用可能性を示す |
例文3:対立意見をまとめるリーダーシップがある
次は、対立意見をまとめるリーダーシップをアピールする例文です。
単に話を聞く力に留まらず、企業で求められる実践的な傾聴力の伝え方を意識して構成することがポイントです。
【結論】 |
添削コメント|「話を聞くのが得意」という表現ではいまいちビジネスの場でどう活かせるのかが伝わりません。「傾聴力」というワードを明示しつつ、実務でも通用する力であることを伝える構成にしています。 |
【エピソード】大学のゼミ活動で、 |
添削コメント|「授業」「困ったこと」という言葉では責任や行動が不明瞭で、傾聴力を活かすシーンとしては説得力に欠けます。ゼミ活動と表現することで主体性のある立場で対立を調整する必要があった状況が明確になり、傾聴力を発揮する文脈に説得力が出ます。 |
【エピソード詳細】私はまず、メンバーそれぞれの主張を聞き取り、ホワイトボードに要点を整理しました。 |
添削コメント|全体的に淡々と行動内容を書いているのみで、傾聴力がどのように効果的に発揮されたかのプロセスが見えづらい状態でした。そのため、単なる“聞く力”ではなく“意図を汲みとり調整する力”としての傾聴力をアピールする具体的な行動を追記しています。 |
【成果】「○○さんがいてくれてよかった」と感謝の声をもらい、以降はゼミ内で調整役を任されるようになり、議論の際には自然と進行役を担うようになりました。この経験で発揮した全員が納得する形で結論を導き出すリーダーシップは、今後の業務でも活かせると考えております。 |
添削コメント|ただの「リーダーシップ」ではなく「全員が納得する形で、結論を導き出すリーダーシップ」と具体的にどのような力かを追加で説明し、成果が明確になるようにしました。 |
【入社後】貴社のようにチームでの連携が求められる環境でも、傾聴力を活かして円滑なコミュニケーションを図り、 |
添削コメント|どうすれば傾聴力を活かして「信頼される存在」になれるのかという視点が欠けていたため、具体的な活用シーン(対立調整・前向きな議論への転換)を示すことで明確なキャリアプランを示しました。 |
【NGポイント】「話を聞くのが得意」など、主観的かつ抽象的な表現が目立ちました。また、エピソード中の具体的な行動プロセスが曖昧なため、「傾聴力」が発揮された背景や成果が伝わりにくい状態でした。
【添削内容】「なぜその行動をとったのか」「どう相手の意図を理解し、どう調整したのか」という点を明確にしました。また、背景まで聞き、意見の本質に迫る姿勢を加え、傾聴力の具体的な活かし方を可視化しています。
【どう変わった?】「聞き役」だった自分が、調整役を任されるまでの変化が明確になり、リーダーシップの要素も加わった自己PRに仕上がりました。対立の中でも意図をくみ取って調整・前進できる人材として評価されるでしょう。
・行動を具体化し、成果と関連付ける ・成果を明確に示す ・入社後の応用可能性を提示 |
例文4:どんな人とも信頼関係が築ける
次に、どんな人とも信頼関係が築けることをアピールする例文を添削します。丁寧な聴き方によって信頼を得た経験を、具体的にどう語るかがポイントになりますよ。
【結論】私の強みは、 |
添削コメント|今回は「傾聴力」がテーマのため、「どんな人とも信頼関係を築ける能力」という表現を、聞く力に焦点を当てて「感情を丁寧に受け止める」「信頼関係を築く」といった具体的かつ評価につながる言い換えに修正しました。 |
【エピソード】大学での留学中、ホストファミリーや現地の学生と打ち解けるために、 |
添削コメント|傾聴力のPRにおいては、「できるだけ話を聞く」といった曖昧な描写は説得力を欠きます。より実践的に「何を意識して会話を進めたか」を示すことで、傾聴力が対人関係において活かされたエピソードであると明確化できます。 |
【エピソード詳細】例えば、ルームメイトがホームシックで悩んでいたとき、 |
添削コメント|「意見を言わない」という受け身な印象を与える表現は避け、行動の工夫や態度を明確にすることで主体的な傾聴の姿勢をアピールしました。また「毎日いろいろな話」は成果として弱いため、信頼構築の進展が具体的に伝わるように修正しました。 |
【成果】その後、ルームメイト以外の友人からも「話しやすい」と言われることが増え、 |
添削コメント|「会話の中心になる」という表現は、傾聴力をアピールする自己PRとしては矛盾を生む可能性があります。聞き手としての信頼や安心感を与える姿勢に注目する表現へと変更し、強みの一貫性を担保しました。 |
【入社後】仕事でもこの姿勢を大切にし、 |
添削コメント|「相手の意図を丁寧にくみ取る」など、具体的な行動として職場での活かし方をイメージさせる文にすることで、再現性や汎用性の高い強みとして説得力を増しています。 |
【NGポイント】強みが「傾聴力」であるにもかかわらず、「誰とでも話しやすい関係をつくる」「会話の中心になる」といった表現が含まれており、聞き役としての立ち位置が不明瞭でした。
【添削内容】「傾聴力」の姿勢がどのような行動として現れたのかを具体化しました。相手の感情に寄り添い、反応を工夫した姿勢や、会話の進展による成果も記述しています。
【どう変わった?】強みと行動、成果の流れが一貫しており、聞く力が職場でも活かせるイメージを持たせる内容に改善されました。企業視点でも「この人はどんな相手にも丁寧に向き合える」と評価されやすくなるでしょう。
・信頼関係の変化で成果を示す ・強みのアピールとして一貫性を意識して書く ・強みの再現性をアピールする |
例文5:人に相談されることが多く得意
次は、人からの相談に応じる能力をアピールする例文です。
ただ相談を受けたことを伝えるのではなく、「相手に心を開いてもらうためにどう工夫したのか」を示すことが大切です。相談されやすい自分を起点に、信頼構築や貢献の実績へつなげましょう。
【結論】私は、 |
添削コメント|「人の話をよく聞く」や「話しやすい雰囲気」は他の学生との区別がつきづらい表現のため、「傾聴力」というキーワードを明示し、どういう場面で発揮される力かも一文で簡潔に補足しています。 |
【エピソード】大学の学習支援サークルで、1年生の勉強サポートを担当していました。担当した学生は、 |
添削コメント|「やる気がない」「会話が少ない」という表現は主観的で伝わりにくいため、相手の行動を描写することで状況が明確になりました。傾聴力が必要とされた場面がよりリアルに伝わるようになっています。 |
【エピソード詳細】私は、 |
添削コメント|「無理に話を引き出さない」は行動の意図が不明瞭だったため、配慮した行動として「ペースを合わせる」と具体化しました。また後半の成果的な内容は重複していたため、本人の発言を引用して説得力を持たせました。 |
【成果】最終的に、その学生は継続的に支援を受けながら課題に取り組み、単位も無事に取ることができました。 |
添削コメント|「自分の学び」に終始していたため、企業にとっての評価軸である「周囲への影響・結果」に焦点を移しました。傾聴によって相手が変化し、それが第三者の言葉で証明されている点がポイントです。 |
【入社後】今後も相手の立場で物事を考え、よく話を聞く姿勢を大切にしながら、 |
添削コメント|「人と信頼関係を築く」だけでは抽象的な印象を与えるため、「顧客」や「チームメンバー」などの具体的な対象を明示し、ビジネスシーンで傾聴力をどう活かすのかを想像しやすくなるよう修正しました。 |
【NGポイント】元の文章では、傾聴力という強みが漠然としており、「ただ話を聞いている」印象にとどまっていました。また、成果の部分が自己完結型になっており、企業にとっての価値が十分に伝わらない構成でした。
【添削内容】結論部分では強みを明確に定義し、エピソードでは行動を具体的に描写するように修正しました。さらに、成果には第三者の評価や変化を盛り込み、入社後の活かし方もビジネス場面に置き換えて表現しています。
【どう変わった?】傾聴力が「相談されることが多い」という特性にとどまらず、「信頼を築き、相手の行動を後押しする力」として表現されました。貢献イメージが持ちやすくなり、高評価につながる内容に仕上がっています。
・エピソードを明確化する ・強みをはっきりとアピールする ・成果に第三者視点を取り入れる |
【職種別】「傾聴力」の自己PRの好印象な例文

「傾聴力」は多くの職種で重要視されるスキルですが、その活かし方は職種によって異なります。
ここでは、6つの異なる職種に合わせた「傾聴力」の自己PR例文を紹介します。自身の経験や強みを踏まえつつ、応募先の企業や職種の特性に合わせて調整してみてください。
さらにここでも、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、6つの例文を本気で添削!自分の経験をどうアピールすべきか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。
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例文1:営業職
まずは、営業職志望で傾聴力をアピールする例文です。
聞く姿勢を通じて信頼関係を構築した経験を伝える際は、抽象的な言い回しを避け、実際の行動や成果に落とし込むことがポイントです。
【結論】私は、相手の話にしっかり耳を傾ける「傾聴力」に自信があります。 |
添削コメント|元の文章でも就活生の人柄は伝わりますが、より人と接する時の姿勢や傾聴によってどのような結果を出してきたのかを具体的に表現しました。 |
【エピソード】大学では学園祭実行委員として、広報活動を担当しました。広報の成果を高めるには、 |
添削コメント|元の文は「信頼関係を築く」ためにただ対話をしていたことしか伝わらず、広報活動とのつながりもやや薄い印象でした。修正後は「意見や要望を正しく把握したい」→「対話の行動」とつなげ、傾聴力を営業職に結び付ける文脈の一貫性を強化しています。 |
【エピソード詳細】 |
添削コメント|「意識しました」という表現は曖昧で、実際の行動がイメージしづらくなっていました。より具体的に「遮らず聞く」「共感を示す」などの描写にすることで、企業側が再現性あるスキルとして評価しやすいようにしています。 |
【成果】その結果、前年より参加団体が約20%増え、広報活動に対する満足度も向上しました。 |
添削コメント|「自信につながった」は自分だけで完結した成果のため、フィードバックの結果として傾聴力が評価されたという流れにすることで、企業にとっても成果として納得しやすい形に修正しました。 |
【入社後】入社後は、営業職としてお客様の要望を丁寧にくみ取り、最適な提案につなげる力を発揮したいと考えています。 |
添削コメント|「努力してまいります」は一般的で、行動イメージにも乏しい表現です。修正後は営業職における傾聴の活用方法を明確化し、企業でどのように力を発揮するかを具体的に描写しています。 |
【NGポイント】「傾聴力」という言葉を使っていたものの、その具体的な行動や成果が曖昧でした。主観的でふわっとした言い回しも多く、採用担当者にとっては再現性や信頼性が低く映った可能性があります。
【添削内容】具体的な行動に置き換え、「誰に対してどのように傾聴したか」「結果的に何が起きたか」を明確に記述しました。また、成果や入社後の展望についても、営業職と結びつけてリアルな言葉に修正しました。
【どう変わった?】傾聴力という強みが、「実際の経験に基づく行動」と「成果を生んだ事実」として表現されるようになりました。営業職としての活躍をイメージでき、採用後の貢献が期待しやすい内容に仕上がっています。
・抽象的な表現を残さない ・傾聴の対象と効果を明確にする ・営業職でどう発揮できるかアピールする |
例文2:事務職・アシスタント職
次は、事務職志望で傾聴力をアピールする例文を添削していきますよ。自己PRでは主観的な表現を避け、再現性のある行動を明確に伝えることが重要です。
【結論】私は、 |
添削コメント|自己PRの冒頭では、「どのような強みを持ち、何ができるのか」を明確に述べることが重要です。単に「人の話をしっかり聞く」ではなく、それをどのように活かして価値を生み出せるのかを伝えましょう。 |
【エピソード】大学のゼミ活動では、他の人の意見をよく聞いてまとめるように意識していました。 |
添削コメント|「話を遮らずに聞く」は曖昧かつ日常的な態度にとどまるため、強みとしては弱く映ります。「意見の背景をくみ取る」など、傾聴力が発揮される場面をより具体的に描写することで評価されやすくなります。 |
【エピソード詳細】テーマを決めるとき、意見がいくつかに分かれていてなかなか決まりませんでした。私はみんなの考えを一通り聞いて、 |
添削コメント|「なんとなく」という表現は印象があいまいで評価されにくいため、5W1Hを意識し、行動や工夫を明確に記述することで、傾聴力の実践性・再現性を高めました。 |
【成果】 |
添削コメント|主観的な「よくなったと思う」や「役立ったかな」は根拠に乏しく、評価が伝わりません。他者からのフィードバックや役割変化を入れることで、成果の客観性が高まり、評価されやすくなりますよ。 |
【入社後】入社後も、 |
添削コメント|「頑張りたいです」は曖昧で意欲の表明にとどまりがちです。修正後は、事務職において傾聴力がどう業務に活かされるかを具体的に記述し、実務での再現性と志望職種との結びつきを明確にしました。 |
【NGポイント】主観的な表現や曖昧な言葉が多く、傾聴力を強みとして伝えるには説得力が弱い構成でした。「なんとなく」や「頑張りたい」などの表現は評価者にとって行動の再現性が見えづらく、印象が薄れてしまっていました。
【添削内容】抽象的な語句を避け、傾聴力を発揮した具体的な行動や工夫を明記しました。また、成果として他者からの評価を加えることで客観性を持たせました。
【どう変わった?】強みとしての「傾聴力」がより説得力をもって伝わる構成に変化しました。実務での活用が明確になったことで、「組織で活躍できる人物像」が浮かびやすくなり、評価されやすい自己PRに仕上がっています。
・強みを活かした行動を具体的に書く ・成果に第三者の評価も入れる ・志望職種と強みの接点を明確にする |
例文3:企画職・管理部門
次は、企画職志望で傾聴力をアピールする例文です。
ポイントは、単なる「話を聞く姿勢」ではなく、相手の意図をくみ取り調整・提案に活かす力をどう伝えるかです。行動と成果を紐づける意識が大切になります。
【結論】私は、会話を通じて相手と良い関係を築ける点が強みだと考えています。 |
添削コメント|話を聞いている時の姿勢を「意図や感情のくみ取り」という一歩踏み込んだ行動に言い換えつつ「最適な提案ができる」とアピールすることで、企画・管理職に必要な対人理解力が伝わりやすくなっています。 |
【エピソード】大学のサークル活動では企画を担当しており、イベントの企画時には |
添削コメント|「みんなの意見をしっかり聞く」は汎用的かつ抽象的で、就活生全員に当てはまる表現になりがちです。添削後は、相手理解への工夫とファシリテーション的視点を加え、傾聴力の活かし方に具体性を持たせています。 |
【エピソード詳細】 |
添削コメント|曖昧な表現(なるべく・いろんな人の話・うまくいくように)を具体的にして、より詳細に「何をしたか」を描写することで、企業が重視する「強みの再現性」と「傾聴を活かした調整力」が明確になります。 |
【成果】 |
添削コメント|感謝の言葉だけでは成果の根拠としてやや弱いです。「数値」と「第三者の客観的コメント」に置き換えることで、成果の信頼性と傾聴による効果が読み手に伝わる構成になっています。 |
【入社後】入社後も、相手の話をよく聞いて |
添削コメント|「しっかり対応」「さまざまな場面」は抽象的であり、職種への理解や適応が伝わらないため、企画職・管理部門という職種に即した応用例を記載し、再現性と職務理解を高めました。 |
【NGポイント】「傾聴力」というキーワードは使われていたものの、その行動がどのように組織内で役立ったのかが不明確でした。特に、エピソードや成果の具体性が乏しく、読み手がその強みを評価する判断材料が不足していました。
【添削内容】傾聴力を「意図をくみ取る」「調整・提案につなげる」行動に変換し、それを実行した場面・成果・再現性のある入社後の展望に結びつけました。言い換えと構造整理で、論理性と説得力を補強しています。
【どう変わった?】傾聴力が「相手との信頼関係を築く力」「対立を調整し成果を導く力」として可視化され、企画職・管理部門に適した強みであることが伝わる内容に改善されました。
・細かい表現にも気を使う ・具体例で裏付ける ・企画職・管理部門での活かし方を伝える |
例文4:販売職
次に販売職志望で傾聴力をアピールする例文を添削していきます。傾聴力を顧客ニーズの把握と適切な提案に関連付けている点に注目してくださいね。
【結論】私は傾聴力を活かし、お客様一人ひとりのニーズや悩みを丁寧に聞き取り、 |
添削コメント|「最適な商品やサービスを提案する」という表現を、「期待を超える提案」と言い換え、より積極的で魅力的な印象を与えました。結論部分では「何を実現できるか」を具体的に述べることが重要です。 |
【エピソード】大学時代、カフェのアルバイトで接客を担当しており、 |
添削コメント|「覚えて対応を心がけていた」は傾聴力というより記憶力の印象が強いですが、添削後は“注力”という言葉で主体的な姿勢を示しつつ、非言語情報も含めて読み取っていたことを加えることで、「傾聴力」がより立体的に伝えています。 |
【エピソード詳細】例えば、ある常連の方が「最近甘いものを控えている」と話されていたのを |
添削コメント|前半の「覚えておき」は単なる記憶行動として読まれやすいため、「記憶し」としながら自然な流れで傾聴していたからこその提案に修正しました。また、「姿勢を大切にしてきました」は抽象的だったため、接客行動と結びつけて再構築し、傾聴力の活かし方を具体化しています。 |
【成果】このような丁寧な対応を重ねたことで、 |
添削コメント|「指名で声をかけられる」は抽象的ですが、「前回の提案に言及された」という具体的な表現に変更することで、傾聴が成果に結びついた因果関係を明確にしています。 |
【入社後】貴社の販売職としても、 |
添削コメント|意気込みとしては簡潔にしすぎていたため、職種に合ったスキル活用の方針を明確にし、強みと企業での活かし方の接続も自然になるよう追記しました。 |
【NGポイント】実際の行動が「相手の好みを覚えていた」「心がけていた」にとどまり、強みの本質が十分に伝わっていませんでした。また、成果の部分でもやや主観的で具体性に欠けており、評価しづらい表現になっていたと言えます。
【添削内容】傾聴力とは「相手の話を深く聞き、意図をくみ取り、行動に移す力」であることを前提に、非言語的な情報にも着目した点を明記しました。加えて、エピソードの前後の流れを調整し、ストーリー性と納得感を高めています。
【どう変わった?】傾聴力が「その場の雰囲気を察し、相手に合った提案ができる力」として明確に伝わるようになりました。企業側も業務への再現性をイメージでき、適性を強く印象づける内容になっています。
・エピソードの流れを工夫する ・読み手がイメージできるよう詳細に書く ・販売職の現場性と接点をアピールする |
例文5:クリエイティブ職
次はクリエイティブ職志望で傾聴力をアピールする例文です。
抽象的になりやすい「傾聴力」がビジネスの場でも役立つことを、エピソードと具体行動を示すことで論理的に伝えるのが大切ですよ。
【結論】私は、 |
添削コメント|「しっかり聞く」「尊重する」は抽象的かつ凡庸な表現であり、傾聴力の具体性が弱く差別化が困難です。「意図や感情を汲み取る」「信頼関係を築く」などの表現に変えることで、企業が重視する協働力や関係構築力が伝わる内容に改善しました。 |
【エピソード】大学では広告研究会に所属し、チームで企業のPRに関するアイデアを出し合う活動をしてきました。会議では、まず周りの意見を |
添削コメント|「心がけた」「理解するようにしていた」といった意欲表現は実際の行動が伝わらず、アピールとして弱い印象を与えます。そこで「背景や狙いまで理解する」など具体的行動に言い換えることで、傾聴の深さが伝わる内容に修正しました。 |
【エピソード詳細】あるとき、企画についてメンバーで意見が割れ、なかなか話し合いが進まなかったことがありました。その際私は、 |
添削コメント|「意見の全部を少しずつ取り入れる」といった曖昧な提案では説得力に欠け、再現性も感じられません。「意見の背景確認→共通点の抽出→提案」というプロセスに分解して具体化することで、傾聴力が問題解決にどう貢献したかを分かりやすく伝えました。 |
【成果】結果的に、その企画は学内コンペで最優秀賞を受賞しました。 |
添削コメント|「しっかり聞いたからうまくいった」では因果関係を示しにくいため、客観的に「チーム全体の意見を活かした」成果に言い換えました。傾聴力がチーム全体の力を引き出す貢献につながった点を明確化しています。 |
【入社後】入社後も、傾聴力を活かして周囲とうまく連携しながら、 |
添削コメント|「良い企画」や「尽力」など抽象的で曖昧な語は避け、クリエイティブ職の業務理解と貢献姿勢を伝える具体表現に変更しました。 |
【NGポイント】傾聴力が「しっかり聞く」という浅い表現で終始しており、企業での活かし方が十分に伝わっていませんでした。また、抽象的な言い回しが多く、状況をイメージしづらい内容となっていた点も課題でした。
【添削内容】「背景理解」「共通点の抽出」「各案の統合」など、傾聴力の本質が伝わる行動を具体的に挿入しました。また、主観的な言い回しを減らし、成果や行動の客観性を高めることで、再現性のある構成に整えています。
【どう変わった?】傾聴力が単なる受け身ではなく、チームを前に進めるための「対話力」や「共感力」として伝わる内容に変化しました。職種への理解も加わり、強みの価値にも納得しやすい文章になったといえます。
・成果を出せた理由を論理的に伝える ・エピソードを詳細に表現する ・再現性の伝わるエピソードを選ぶ |
例文6:エンジニア
次はエンジニアリング志望で、傾聴力をアピールする例文を紹介します。
相手の意図を汲み取り、チームや業務に還元する姿勢をどう伝えるかが重要です。自身の行動と成果を具体的に結び付けることを意識しましょう。
【結論】私は人の話を聞くことが得意で、相手の意見を尊重しながらコミュニケーションをとることを意識しています。 |
添削コメント|「話しやすいと言われることが多い」という主張は主観的であり、強みの客観性や具体性に欠けてしまうため、「考えや意図をくみ取る力」と具体的に表現しました。 |
【エピソード】大学のプログラミングゼミでは、チームでのシステム開発を行う機会があり、その中で私はリーダーを任されました。 |
添削コメント|「意見を聞く大切さを学んだ」は気づきの共有にとどまり、自己PRとしては弱くなります。リーダーとしてどんな姿勢で傾聴を活かしたかを補足することで、エピソードが職種と結びつき、説得力を持たせることができます。 |
【エピソード詳細】仕様決めの段階では、要望が漠然としたり、発言に遠慮が見られたりする場面がありました。一人ひとりの意見を深掘りしたところ、 |
添削コメント|個人的に感謝されたことをアピールするのみでは自慢のように見えてしまうため、実際にどのように傾聴を通じてどのように状況が改善されたかを詳細に書き、再現性のある具体的な行動に言い換えています。 |
【成果】結果的にチーム全体の雰囲気も良くなり、開発工程はスムーズに進みました。 |
添削コメント|「好評価をいただいた」という成果は主観的かつ曖昧で、強みとの因果関係が薄くなります。添削では「強みの発揮→チームの意思統一→質の高い成果物」という流れを明確にすることで、アピールの説得力を高めました。 |
【入社後】エンジニアとしても、人の話をよく聞く姿勢を大切にしながら仕事に取り組みたいと思っています。 |
添削コメント|「先輩の指導をしっかり聞く」は新卒らしさはあるものの、傾聴力を入社後どう活かすかが不明確です。傾聴力が業務にどのように直結するかを示すことで、企業は成長後の姿をより具体的にイメージできます。 |
【NGポイント】「話しやすいと言われた」「傾聴力が役立ったと感じた」など主観的な表現を強みの根拠にしており、傾聴力の価値が伝わりにくい文章でした。また、企業が求める実践性や再現性も読み取りにくい構成になっていました。
【添削内容】傾聴力を「相手の意図を正確にくみ取る力」と再定義し、それがチームの業務推進にどう貢献したかを具体的に描写しました。また、成果や入社後の活用についても具体的なシーンを想定して表現し直しています。
【どう変わった?】傾聴力が「聞き役」ではなく、相手の意図を理解し、チームの動きを円滑にするスキルとして伝わるようになりました。エンジニアとの親和性も高まり、活躍できるイメージを持たせやすくなっています。
・「傾聴力」を具体化して言い換える ・チームに影響を与えられることをアピール ・何をすることで成長したいのかを詳細に書く |
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「傾聴力」をアピールする自己PRのNG例文

「傾聴力」は多くの企業で重視されるスキルですが、自己PRの際に適切に表現しないと逆効果になる可能性があります。
ここでは、「傾聴力」をアピールする際のNG例文とその理由を紹介します。これらの例を参考に、自身の自己PRを見直し、より効果的なアピールができるよう改善してください。
①応募先企業の求める人物像にマッチしていない
私は人の話を丁寧に聞くことが得意で、どんな人の話でも最後まで耳を傾けることができます。相手の話を遮ることなく、常に相手の立場に立って考えることを心がけています。このような傾聴力を活かして、社内の人間関係を円滑にし、和やかな職場環境づくりに貢献したいと考えています。 |
この例文は、傾聴力そのものは表現できていますが、応募先企業の求める人物像にマッチしていない可能性が高いでしょう。
例えば、営業職や企画職を募集している企業であれば、単に「話を聞く」だけでなく、そこから得た情報をどう活用するかが重要です。また、「和やかな職場環境づくり」は重要ですが、それが主目的である印象を与えてしまいます。
代わりに、傾聴力を通じて顧客のニーズを把握し、売上向上につなげるなど、企業の目的に沿った活用方法を示す必要があるでしょう。
②自主性・積極性を感じない内容になっている
私は人の話を聞くことが得意で、上司や先輩の指示をしっかりと理解し、間違いなく実行することができます。また、周りの人が話しているときは、邪魔をせずに黙って聞くことができるので、チームの和を乱すことなく仕事ができると思います。指示されたことを確実にこなし、円滑な業務遂行に貢献したいと考えています。 |
この例文は、傾聴力を持っていることは伝わりますが、自主性や積極性が感じられない内容となっています。
「上司や先輩の指示をしっかりと理解し、間違いなく実行する」「指示されたことを確実にこなす」といった表現は、受動的な姿勢を強調してしまいがちです。
代わりに、傾聴力を活かして問題点を見出し、自ら解決策を提案したりチーム全体の生産性向上に貢献したりした経験を述べるべきでしょう。
③「聞き上手」など仕事に活きないアピールになっている
私は友人や家族から『聞き上手』だと言われることが多く、人の話を聞くのが得意です。悩みを抱えている人の話を親身になって聞き、相手の気持ちを和らげることができます。また、人々の様々な人生経験を聞くのが好きで、相手の話に共感することで、多くの人から信頼されています。この『聞き上手』な特性を活かして、職場の人間関係を良好に保つことができると考えています。 |
この例文は、個人的な性格特性としての「聞き上手」を強調していますが、それが実際の業務にどう活きるかが明確ではありません。
「悩みを抱えている人の話を親身になって聞く」「人々の様々な人生経験を聞くのが好き」といった表現は、プライベートな場面では価値があるでしょうが、ビジネス環境での有用性が不明確となっています。
代わりに、傾聴力をビジネスの文脈で説明し、例えば顧客のニーズ把握、チーム内のコミュニケーション改善、問題の早期発見と解決などにどう貢献できるかを具体的に述べるべきです。
「傾聴力」の自己PRが思いつかないときの対処法

傾聴力を自己PRしたいけど、具体的な内容が思いつかないと悩んでいる方も多いでしょう。
ここでは、効果的な対処法を3つご紹介します。
①自分史を書き自分が傾聴力を発揮した場面を掘り起こす
傾聴力の自己PRが思いつかない場合、まず自分史を書いてみることをおすすめします。
過去の経験を振り返り、他者の話に耳を傾けた場面や、相手の気持ちを理解しようと努めた経験を掘り起こしていきましょう。
学生時代のクラブ活動やアルバイト、ボランティア活動など、日常生活のさまざまな場面で傾聴力を発揮した事例が見つかるはずです。
自分1人での自己分析に不安がある方は、就活のプロと一緒に自己分析をしてみませんか?あなたらしい長所や強みが見つかり、就活がより楽になりますよ。
②応募先企業の研究や社員訪問で求める人物像を知る
次に、応募先企業が求める人物像を把握することが重要です。
企業のウェブサイトや求人票、会社説明会などで得られる情報を丁寧に分析し、その企業が重視する能力や資質を理解しましょう。
可能であれば、OB・OG訪問や社員との対話の機会を設け、実際に働いている方々から企業文化や求められる姿勢について聞き出すことも効果的です。
③仕事で「傾聴力」がどう活きるか言語化する
最後に、自分史から見出した傾聴力の事例と、企業研究で得た情報を結びつけ、仕事でどう傾聴力が活かせるかを具体的に言語化します。
例えば、チーム内のコミュニケーションを円滑にする、顧客のニーズを正確に把握する、上司や同僚からの指示を的確に理解し業務に反映させるなど、実際の業務シーンを想定しながら自分の傾聴力の活用方法を描き出していきましょう。
この過程で、自分の強みと企業のニーズがマッチする部分を明確にし、説得力のある自己PRへとつなげていくことができます。
「傾聴力」の自己PRについてまとめ
この記事では、「傾聴力」を活かした自己PRのポイントや例文を紹介してきました。
それぞれの強みや職種にごと傾聴力の活用方法や、具体的なアピールポイントが異なることがおわかりいただけたでしょう。
これらを参考にしつつ、自分自身の経験や強みを振り返ってみてください。そして、あなたならではの「傾聴力」の自己PRを作成してみてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。