英語面接の流れと質問例を徹底解説!対策・準備の完全ガイド
「英語での面接って、何を準備すればいいのか分からない…」
グローバル化が進む中、英語での面接を課す企業は年々増加しています。英語力だけでなく、論理的思考力や異文化理解も問われるため、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、英語面接の目的や企業が見ているポイント、想定質問とその回答例、さらには突破するための具体的な対策方法までを詳しく解説します。
準備次第で必ず乗り越えられるので、ぜひ最後までご覧ください。
面接で選考通過を目指そう!
流れを理解して準備をすれば突破できる

流れを理解して事前準備を徹底すれば、英語面接でも落ち着いて挑み、合格を勝ち取ることができます。
英語面接も日本語面接と同様に、挨拶・自己紹介・質疑応答・逆質問といった一定の構成が存在します。
全体の流れを把握することで、各場面で何を伝えるべきか整理でき、内容の質と説得力が一段と高まります。
未知の状況ではなく、あらかじめ想定できる場面と捉えて準備すれば、不安がやわらぎ、自信を持って臨めます。
なぜ企業は英語面接を実施するのか

英語面接を実施する理由を正しく理解することで、企業が自分のどこを見ているのか、どんな準備をすべきかが明確になります。
実際、英語力だけではなく、その人が国際的な環境で本当にやっていけるかどうかを、さまざまな角度から判断しているのです。
なんとなく「英語面接は苦手」と思っていると対策が浅くなり、重要な評価ポイントを見逃してしまうかもしれません。
ここでは、企業が英語面接を通じて見ている視点を5つの観点から整理し、就活生としてどう捉えるべきかを解説します。
- 海外業務に対応できる人材を見極めたい
- 英語を使う職務への適性を確認したい
- 異文化への理解や順応力を評価したい
- グローバル人材としての資質を見たい
- 社内外の英語コミュニケーション力を測りたい
①海外業務に対応できる人材を見極めたい
海外業務を担う可能性のある職種では、現場で英語を使いこなせるかが重要な評価ポイントです。
企業は英語面接を通じて、通訳なしで会議や顧客対応を行える実務レベルの英語力を確かめます。
TOEICなどの資格点数だけでは不十分で、瞬時に考えを英語で伝える実践力が求められます。
言葉に詰まっても補足や言い換えで伝えきる姿勢が、面接での高評価につながる場合もあります。
②英語を使う職務への適性を確認したい
英語が日常的に必要となるポジションに応募している場合、企業は英語面接を通じて業務への適性をチェックしています。
たとえば外資系企業の営業、英文事務、海外マーケティングなどでは、社内会議や顧客対応が英語で行われます。そうした職務にふさわしい受け答えができるかを、実際のやりとりを通じて確かめようとするのです。
就活生の立場では、「普段は英語が得意だけど、面接となると緊張してうまく話せない」と感じることもあるでしょう。
しかし企業が見ているのは完璧な英語ではなく、状況に応じて冷静に対応できる柔軟性や姿勢です。相手の質問を正確に捉え、自分の言葉で誠実に答えようとする意識が、業務上の信頼につながると評価されます。
③異文化への理解や順応力を評価したい
海外業務を含む職種では、英語力に加えて異なる文化や価値観に適応できる柔軟性が欠かせません。
そのため企業は英語面接を通じ、文化の違いに直面した際の対応力や考え方を具体的に見極めます。
たとえば「外国人とのトラブルをどう解決したか」といった質問で、実際の行動や判断を探ります。
海外経験がなくても、留学生交流や国際イベント参加など身近な異文化体験を語ることは可能です。
④グローバル人材としての資質を見たい
企業は将来的に海外拠点を支えたり、国際的なプロジェクトをリードできる人材を育てたいと考えています。
そのため、英語面接では英語力だけでなく、視野の広さや主体性、リーダーシップといった「グローバル人材」としての素質が問われます。
たとえば、学生時代に国際ボランティアに参加した経験や、異文化の中で挑戦したエピソードがあれば、それを通じてどんな学びや成長があったのかを伝えると良いでしょう。
語学はまだ発展途上でも、「この人なら将来的に力をつけて海外で活躍しそうだ」と感じさせることができれば、それが採用の決め手になることもあります。
大切なのは、「今の英語力」にとらわれすぎず、自分の志向や価値観を言葉にすることです。
⑤社内外の英語コミュニケーション力を測りたい
英語面接では、単に英語を話せるかどうかだけでなく、「相手と信頼関係を築ける英語が使えるか」が重視されます。
とくに多国籍なメンバーと仕事をする場合、英語の正確さよりも、相手に配慮した表現や丁寧な伝え方が求められる場面が多くあります。
たとえば、依頼をするときの柔らかい言い回しや、異なる意見を対立なくまとめる力は、グローバルビジネスの現場で非常に重宝されます。
学生としては、「文法に自信がないから話せない」と考えがちですが、重要なのは“伝える意志”と“相手を尊重する姿勢”です。
多少文法が乱れていても、相手に伝わる工夫ができる人は、英語面接でも十分に評価されます。
英語面接で企業が見ているポイント

英語面接では、単に英語を話せるかどうかだけでは評価されません。
企業は、論理的な思考力、伝え方の構成力、質問に対する理解力、そしてその人の人柄や態度に至るまで、あらゆる面を総合的に見ています。
どのような観点で評価されているのかを理解することで、自分に足りない部分や強化すべきポイントが明確になるでしょう。
- 英語で論理的に話せるか
- 質問の意図を正確に理解できるか
- プレゼン力や構成力があるか
- 英語と人柄の両面で魅力があるか
- 話す姿勢や態度に好感が持てるか
①英語で論理的に話せるか
英語面接では、語彙や発音だけでなく、全体の流れが整理された論理的な話し方が重視されます。
論理性のある説明は、社会人としての思考力や業務遂行力を示す重要な評価ポイントになります。
志望動機を「結論→理由→具体例→まとめ」の順に話すと、面接官に内容が伝わりやすいでしょう。
英語力が高くても一貫性を欠けば評価は下がるため、論理的な構成を意識した面接練習で改善しておきましょう。
②質問の意図を正確に理解できるか
英語面接では、質問の背後にある意図を正確に読み取り、それに沿った形で答えられるかが問われます。
これは単なる語学力ではなく、相手の意図をくみ取るビジネスコミュニケーション能力として評価されます。
たとえば 「What is your greatest weakness?」という質問には短所だけでなく、改善への姿勢まで答えることが重要です。
聞き取りに不安があれば、「Could you clarify that?」や 「Let me make sure I understand.」などの表現で意図を確認しましょう。
③プレゼン力や構成力があるか
英語面接では、英語力だけでなく報告や提案を的確に行えるプレゼンテーション能力も評価されます。
企業は、入社後に英語で納得感のある説明や提案ができるかを、やりとりの中で確かめています。
経験を話す際は「背景→役割→行動→結果→学び」の流れで組み立てると説得力が高まります。
声の大きさやトーン、スピード、アイコンタクトも意識し、自信と落ち着きを持って話せるよう練習しましょう。
④英語と人柄の両面で魅力があるか
英語力だけでは応募者の素質を判断できないため、企業は英語面接で人柄や価値観、チームとの相性もあわせて見極めます。
評価対象は語学力と人間力の両方で、「この人と働きたいか」という視点が重要な判断基準になります。
就活生は特に、信頼感や共感を得られる自己表現を意識し、経験からの学びや活かし方まで語りましょう。
英語に自信がなくても、素直な言葉と一貫した姿勢で等身大の自分を示すことが、面接官との信頼関係構築につながります。
⑤話す姿勢や態度に好感が持てるか
英語面接では、話す内容と同じくらい、表情・姿勢・視線・声のトーンなど非言語要素も評価されます。
姿勢や態度から伝わる人間性は、英語の流暢さ以上に強い印象を与え、合否を左右することがあります。
言葉に詰まった時は、「I’m sorry, let me try again.」 や 「Could you give me a moment to think?」といった表現を活用し、落ち着いて立て直しましょう。
無表情や早口は不安を与えるため、ゆっくりと相手に伝える意識で話すと好感度が大きく向上します。
英語面接を行う企業の特徴

英語面接を実施する企業は、単に英語力の有無を確認するのではなく、「その環境で実際に働けるかどうか」を見極めています。
特に、日々の業務に英語が深く関わっている企業では、入社後すぐに実践的な英語力が求められることも珍しくありません。
つまり、英語面接はスキルチェックではなく、業務適性を測る重要な機会なのです。ここでは、英語面接を導入しやすい企業の代表的な特徴を紹介します。
- 社内言語が英語のグローバル企業
- 外国人社員と協働する職場環境
- 海外駐在や出張の可能性がある企業
- 英語を業務の中核に据えている企業
①社内言語が英語のグローバル企業
社内共通語が英語の企業では、入社直後から英語で業務を行うため、その環境に適応できるかが重要です。
外資系企業や海外売上比率の高い日系グローバル企業では、会議・資料作成・雑談まで英語が飛び交います。
面接で見られるのは完璧な英語力ではなく、積極的に伝える姿勢や相手の話を理解しようとする努力です。
分からないことは質問し、曖昧に進めない慎重さを示すことで、英語力以上の評価を得られます。
②外国人社員と協働する職場環境
外国籍の社員と日常的に関わる職場では、実践的な英語力と異文化への理解・柔軟な対応力が求められます。
TOEICのスコアが高くても、実務では、詰まったり、意図を読み違えたりするなど、試験では見えない課題が生じることもあります。
英語面接では文法の完璧さよりも、相手の立場を考え、誤解なく伝えようとする姿勢が重視されます。これは、実務での協働において、意味を正しく伝え信頼関係を築く力が不可欠だからです。
学生時代のグループ活動やサークル経験をもとに、多様な人と協働できる自分を具体的に示しましょう。
③海外駐在や出張の可能性がある企業
将来的に海外赴任や出張がある企業では、現地スタッフやクライアントと直接やり取りする機会が多くなります。そのため、英語をツールとして自在に扱えることが求められます。
面接では、語彙力や発音よりも「状況に応じた適切な受け答えができるか」「相手に安心感を与えるコミュニケーションができるか」が見られます。
学生の立場からすると、まだ海外経験がないという人もいるかもしれません。しかし、重要なのは「経験の量」ではなく「意欲と適応力」です。
たとえば、「異文化への興味があり、英語学習に継続的に取り組んでいる」「海外ニュースや外国文化に関心を持ち、知識を深めている」といった姿勢は高く評価されます。
④英語を業務の中核に据えている企業
日常業務で英語を頻繁に使う職場では、英語力は「あると便利」ではなく「必須のスキル」となります。
海外クライアントとの商談や英文資料作成、国際会議でのプレゼンなど、主要業務が英語で行われます。
英語面接ではその土台があるかを確認しますが、伝える工夫や論理的構成があれば完璧でなくても通用します。
大学でのプレゼンやゼミの議論など、自分の考えを言語化した経験を英語でも再現できるように準備しましょう。
英語面接の基本的な流れ

英語面接は、日本語の面接とは異なる点が多く、想像以上に緊張するものです。
だからこそ、流れを事前に把握し、各場面でどのようにふるまえばよいかをイメージしておくことが欠かせません。
本番で焦らず自然に受け答えできるよう、面接の一連の流れとそれぞれのポイントをしっかり確認しておきましょう。
- 入室から着席
- 英語での挨拶とスモールトーク
- 自己紹介から質疑応答
- 志望動機や強みに関する質問
- 逆質問
- 退室
①入室から着席
英語面接はドアをノックして入る瞬間から評価が始まります。「May I come in?」と声をかけて入室しましょう。
入室後は自然な笑顔で 「Nice to meet you.」とあいさつし、面接官の目を見て明るく丁寧に話します。
着席は 「Please have a seat.」と案内された後に行いましょう。英語面接では、言葉と立ち居ふるまいの一貫性が見られるため、丁寧な所作が評価に直結します。
本番で所作に迷わないよう、入室から着席までの流れをロールプレイで繰り返し練習し、体に覚えさせましょう。
②英語での挨拶とスモールトーク
着席後に行われるスモールトークは、本題前の雑談に見えても、実は面接の一部として評価されています。
この時間は、緊張を和らげるだけでなく、自然な英語力や表情、距離感の取り方を確認する場です。
質問例は 「Did you find our office easily?」や 「Was the weather okay today?」 など簡単な内容が多いです。
大切なのは、相手の話をしっかり聞いて、笑顔で反応し、自分の言葉で返すこと。自然なうなずきや 「Thank you for asking.」の一言も雰囲気づくりに役立ちます。
③自己紹介から質疑応答
英語面接の冒頭で定番なのが 「Tell me about yourself.」で、自己紹介から質疑応答へと進みます。
名前・大学・専攻・取り組み・志望理由を1〜1分半で簡潔にまとめるのが基本構成です。
その後は 「What are your strengths?」 や 「Tell me about a challenge you overcame.」 などという質問が多く聞かれます。
内容が薄くならないよう日本語で構成を固めてから英語化し、Q&A練習で軸がぶれずに答えられるようにしましょう。
④志望動機や強みに関する質問
「Why do you want to work here?」 や 「What makes you a good fit for this role?」 は頻出の質問です。
鍵となるのは、企業研究と自己分析をどれだけ深め、回答に具体性と説得力を持たせられるかです。
「海外展開しているから」など表面的な動機だけでは差別化できず、印象も薄くなってしまいます。
自分の経験と企業の価値観を結びつけるストーリーを英語化し、密度の高い回答で強く印象づけましょう。
⑤逆質問
面接の終盤にある逆質問は、「Do you have any questions for us?」と尋ねられたときに、企業への関心を示す重要な場面です。
「No」と答えると意欲が低いと受け取られる可能性があるため、事前に質問を準備しておきましょう。
入社後の育成制度や英語使用頻度、海外プロジェクトの状況など、働くうえで知りたいことを1〜2個用意します。
「How do new employees usually get feedback on their work?」や 「Are there opportunities to be involved in overseas projects early in one’s career?」は前向きな姿勢を示せます。
⑥退室
英語面接を成功させるには、最後の瞬間まで気を抜かないことが大切です。面接官に 「That’s all for today.」 と言われたら、丁寧に感謝を伝えましょう。
立ち上がって 「Thank you very much for your time today.」 と伝えると好印象です。ドアに向かう前にも一礼を忘れずに。所作も評価に影響します。
ドアを開ける際には、もう一度振り返って軽く一礼すると、礼儀正しさが伝わります。退出時の所作にも、あなたの人柄がにじみ出ます。
「終わった」という安心感で気が緩みがちですが、最後まで丁寧な振る舞いを心がけることで、誠実な印象を強く残すことができます。
英語面接を突破するための対策方法

英語面接を乗り越えるためには、単なる英語力だけでなく、的確な準備と場慣れが不可欠です。特に、質問への対応力や構成力を高めることは、自信を持って話すための鍵になります。
就活生として、「英語でうまく伝えられるか不安」「言葉に詰まって沈黙してしまったらどうしよう」と悩むのは当然のことです。
そんな不安を解消するには、実践的な練習と振り返りを重ねることが何より効果的です。
- 想定質問を英語で準備する
- 模擬面接で実践感を高める
- 使えるフレーズをストックする
- 回答構成の型を身につける
- 録音して改善点を見つける
①想定質問を英語で準備する
よく聞かれる質問に英語で答えられるようにしておくことは、英語面接において大きな安心材料になります。
「自己紹介してください」「なぜこの会社を志望したのですか?」といった定番の問いに対し、自分の経験や価値観を英語で語れる準備をしておくと、面接中も焦らずに済むでしょう。
暗記するのではなく、自分の言葉で表現できるようにすることがポイントです。
何度も声に出して練習することで、自然なイントネーションや語順にも慣れてきます。最初は難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねるうちに「話せた」という実感が自信につながっていきます。
就活では初めて英語面接を経験する学生も多いため、地道な準備が差をつける決め手になります。
②模擬面接で実践感を高める
「英語で話すことに慣れていない」「本番で頭が真っ白になるのが怖い」と感じている方にとって、模擬面接は非常に効果的です。
実際に人を前にして話す練習をすると、独学では気づけなかった癖や改善点が明らかになります。
大学のキャリアセンターやゼミの先輩、英会話スクールの講師などにお願いして、本番に近い形式で練習してみてください。
フィードバックをもらうことで、自分では意識できなかった弱点が見えてくるでしょう。最初は緊張するかもしれませんが、経験を重ねるほどに自信がつき、表情や話し方にも余裕が出てきます。
本番で力を発揮するには、実践的な練習を積むことが何よりの近道です。
③使えるフレーズをストックする
「言いたいことはあるのに、英語でどう表現すればいいかわからない」――そんな場面を減らすために、汎用的な英語フレーズをストックしておくと非常に便利です。
「I’m passionate about…」「What I learned from that experience is…」などの定番表現は、さまざまな質問に応用できる強力なツールになります。
フレーズを準備しておくことで、考える時間を減らし、スムーズな返答ができるようになります。
ただし、テンプレートに頼りきるのではなく、自分のエピソードや考えと自然に結びつける工夫が必要です。実際に声に出して練習することで、文脈に合った使い方が身につきます。
語彙力や表現の幅に自信がない就活生にとっては、安心感のある対策といえるでしょう。
④回答構成の型を身につける
「英語で話すと話があちこちに飛んでしまう」「伝えたいことがまとまらない」という悩みは、多くの就活生が直面する課題です。
そこで有効なのが、PREP法(Point→Reason→Example→Point)やSTAR法(Situation→Task→Action→Result)といった構成の型です。
これらを使えば、伝えるべき内容が整理され、相手にわかりやすく伝えることができます。
たとえば志望動機を聞かれたとき、いきなり話を始めるのではなく、「なぜその会社なのか→理由→具体的なエピソード→まとめ」と展開することで、説得力が増します。
構成を意識して話すことで、面接官に「論理的に考えられる人」という印象を与えることができるでしょう。英語力そのものよりも、構成力が評価につながるケースも少なくありません。
⑤録音して改善点を見つける
英語面接を受ける上で「自分の英語がどれくらい通じるのか心配」「早口になっていないか確認したい」と思うこともあるでしょう。
そんなときは、録音を活用するのが効果的です。自分の声を聞いてみると、思っていたよりも発音が曖昧だったり、語尾が消えていたりと、さまざまな課題に気づけます。
特に、話すスピードやイントネーションの調整は、自分では気づきにくいポイントです。
スマートフォンの録音機能で手軽に試せるため、模擬面接や練習時に録って聞き直す習慣をつけておくとよいでしょう。
客観的に振り返ることで、ピンポイントに修正ができるようになり、短期間でも着実にレベルアップできます。初めは恥ずかしいかもしれませんが、成長を実感できる手段としてぜひ取り入れてください。
英語面接前に必ずやるべき準備

英語面接では、どれだけ事前に準備したかによって、本番での対応力や安心感が大きく変わってきます。
限られた面接時間の中で自分を最大限にアピールするには、英語力そのものだけでなく「伝えるための仕込み」が欠かせません。特に初めて英語面接を受ける就活生にとっては、不安や緊張がつきもの。
だからこそ、準備を丁寧に積み重ねておくことが成功への近道です。ここでは、英語面接前にやっておくべき5つの準備項目を、就活生の視点で具体的に紹介します。
- 企業に関する英単語を確認する
- 英文履歴書を再チェックする
- 自己紹介と志望動機を練習する
- オンライン環境を整える
- 時事英語に触れておく
①企業に関する英単語を確認する
英語面接では、その企業や業界に関する英単語や表現が自然に出てくるかどうかが、想像以上に重要視されます。
たとえばメーカー志望であれば「production」「logistics」「quality assurance」など、IT業界なら「data privacy」「cloud-based services」といった用語が面接中に登場するかもしれません。
こうした言葉を知らないと、質問の意味を正確に捉えられなかったり、適切な返答ができなかったりします。
大学の授業だけでは触れる機会の少ない業界用語を、企業の英語版WebサイトやIR資料などから拾ってメモしておくと、語彙力がぐっと実践的になります。
英単語の準備は、内容理解と表現力の両面を底上げしてくれる下支えです。
②英文履歴書を再チェックする
英文履歴書は、英語面接の「第一印象」を左右する大切な書類です。内容の正確さはもちろん、形式や言い回しが不自然でないかを再確認しましょう。
特に「過去の経験」や「成果」を表す動詞(achieved、managed、collaboratedなど)は、選考官から深掘りされる可能性が高いため、具体的なエピソードを英語で説明できるよう準備しておくことが重要です。
さらに、学部生の就活生にありがちな失敗として、「翻訳調の表現」や「冗長な言い回し」が挙げられます。
ネイティブ向けのテンプレートを参考にしつつ、自分らしい内容で仕上げましょう。読み手の視点に立って、「読みやすく、伝わりやすい」英文に整えることが差を生みます。
③自己紹介と志望動機を練習する
英語面接の冒頭でほぼ確実に聞かれるのが、「自己紹介をお願いします」「なぜ当社を志望したのですか?」という定番の2つの質問です。
ここで詰まってしまうと、その後の流れまで引きずってしまう可能性があります。自己紹介では、「大学で何を学んでいるか」「学生生活で力を入れたこと」「将来やりたいこと」などをコンパクトに伝えましょう。
志望動機では、英語だからといって抽象的にならず、「なぜこの業界・この会社なのか」「どんな経験を活かしたいのか」まで踏み込むと説得力が増します。
繰り返し練習することで自然な英語表現が身につき、自信にもつながります。就活生にとっては、ここが“勝負の最初の一歩”です。
④オンライン環境を整える
現在はオンラインでの英語面接が主流になってきており、自宅から面接を受けるケースが多くなっています。
通信トラブルや機器の不具合は、せっかくのアピールチャンスを台無しにしてしまうリスクです。
安定したインターネット回線を確保し、パソコンのカメラ・マイクが問題なく作動するかを前日までに確認しておくことが大切です。
また、背景に洗濯物やポスターが映り込まないよう配慮し、身だしなみも対面と同様に整えておきましょう。カメラ越しでは表情や視線も評価対象になります。
面接開始前に、友人と模擬面接をオンラインで行っておくと、自分の映り方や話し方の癖にも気づけておすすめです。
⑤時事英語に触れておく
グローバル企業や外資系企業では、「最近のニュースで印象に残ったものはありますか?」といったオープンな質問が投げかけられることがあります。
このときにしっかり答えられるかどうかは、英語力だけでなく“普段から情報に触れているか”が表れます。
英語のニュースサイトやポッドキャスト(BBC Learning English、NHK WORLD、The Japan Timesなど)を日常的に取り入れることで、自然と語彙や表現が増えていきます。
また、自分の意見を述べるトレーニングとして、ニュースを読んだ後に「これについて自分ならどう思うか」を英語で一言メモする習慣も効果的です。
こうした積み重ねが、面接本番での落ち着いた対応力に直結します。
英語面接でよく聞かれる質問と回答例

英語面接では定番の質問パターンを押さえておくことが合格のカギです。
事前に流れを理解し、頻出の質問に対して自分なりの回答を準備しておくことで、本番でも落ち着いて受け答えができます。
ここでは、特に問われやすい10の質問について、英語表現・和訳・回答例・解説をまとめて紹介します。
①自己紹介
英語面接の最初に必ずといってよいほど問われるのが自己紹介です。第一印象を左右する大切な質問なので、簡潔かつ自分らしく話すことを意識しましょう。
《質問》
Tell me about yourself. (あなた自身について教えてください) |
《回答》
Sure. My name is Yuki Tanaka. I’m a fourth-year student at ABC University, majoring in economics. I’ve been particularly interested in global finance and took part in a student exchange program in Singapore for six months. I also worked as a part-time assistant at an international trading company. Through these experiences, I’ve developed strong communication and problem-solving skills in English. (はい。私は田中ユウキと申します。 ABC大学の経済学部に在籍する4年生です。グローバル金融に関心があり、シンガポールで半年間の交換留学を経験しました。 また、国際商社でアルバイトをしたこともあります。こうした経験を通じて、英語でのコミュニケーション力と課題解決力を身につけました) |
《解説》
氏名・学部・学年を明示したうえで、自分らしいエピソードを1つ盛り込むと印象が深まります。
英語では「過去に何をしてきたか」が重視されるため、経験ベースでまとめましょう。「Through these experiences…」のような締めも効果的です。
②志望動機
企業とのマッチ度や志望度の高さが問われる質問です。表面的な志望理由ではなく、自分の経験と企業の特徴が結びついていることを論理的に伝えましょう。
《質問》
Why do you want to work here? (なぜ当社で働きたいのですか?) |
《回答》
I’m especially drawn to your company because of its global reach and commitment to innovation. During my university life, I conducted research on international marketing strategies and found your case studies particularly inspiring. I believe this background aligns well with your vision, and I’m eager to contribute as part of your global team. (貴社のグローバルな展開力と革新性に魅力を感じています。 大学では国際マーケティング戦略を研究し、貴社の事例に特に感銘を受けました。 この経験は貴社のビジョンと一致しており、グローバルチームの一員として貢献したいと考えています) |
《解説》
志望動機は経験とつなげて語ることで説得力が生まれます。「because」「I believe」などの論理的接続詞を使いながら、貴社の特徴と自身の背景を関連づけましょう。
③強みと弱み
自己分析力や成長意欲を見極めるための質問です。強みは実体験をもとに、弱みは改善の努力とセットで語るようにしましょう。
《質問》
What are your strengths and weaknesses? (あなたの強みと弱みは何ですか?) |
《回答》
One of my strengths is adaptability. I can adjust quickly to new environments, which I experienced during my exchange program. As for my weakness, I tend to be overly detail-oriented, which sometimes slows me down. However, I’ve learned to manage this by setting time limits for tasks. (私の強みは適応力です。交換留学中に新しい環境にすぐ馴染めたことがその一例です。 一方、細部にこだわりすぎて作業が遅くなることが弱みでしたが、今では時間制限を設けることで改善しています) |
《解説》
「自分を客観視できているか」が重要視されるため、強み・弱みを正直に伝えつつ、弱みに対して前向きに取り組んでいる姿勢を見せることが好印象につながります。
④学生時代の経験
大学生活を通して得た学びや成長を確認するための質問です。自分が力を注いだことを、数字や役割も含めて具体的に伝えましょう。
《質問》
What was your most valuable experience at university? (大学生活で最も価値のあった経験は何ですか?) |
《回答》
My most valuable experience was organizing a campus TEDx event.I worked as the lead coordinator, managing a team of 10 members. It was challenging, but I learned leadership, communication, and time management through the process. (大学で最も印象深い経験は、キャンパスでTEDxイベントを主催したことです。私はリードコーディネーターとして10人のチームをまとめました。 困難もありましたが、リーダーシップやコミュニケーション力、時間管理の大切さを学びました) |
《解説》
経験談は背景→行動→結果→学びという順にまとめると伝わりやすくなります。自分がどう動いたのかを主体的に語ることを意識してください。
⑤将来のキャリアプラン
入社後のビジョンが明確であるかを確認する質問です。短期と長期に分けて具体的な目標を伝えると効果的です。
《質問》
What are your career goals? (あなたのキャリア目標を教えてください) |
《回答》
In the short term, I hope to develop expertise in international business operations and gain practical skills through hands-on experience. In the long run, I aim to take on a leadership role where I can coordinate projects across regions and help bridge different markets. (短期的には国際業務で実務経験を積みたいと考えています。 将来的には複数の市場をつなぐリーダーとして、地域横断型のプロジェクトに携わりたいです) |
《解説》
「今何をしたいか」「将来どうなりたいか」の2段構成が理想です。企業との接点を意識して話すと、より納得感が高まります。
⑥英語力の活用経験
英語のスコアよりも「使った経験」が問われる場面です。授業や試験以外の、実践的な使用経験を具体的に示すと良い印象を与えられます。
《質問》
When have you used English in the past? (これまでに英語を使った経験はありますか?) |
《回答》
I used English regularly during my internship at a hotel that hosted many foreign guests. I answered questions, explained services, and sometimes even resolved complaints in English. That experience helped me become more confident in real-time communication. (外国人客の多いホテルでのインターン中に、英語を日常的に使っていました。 質問への対応やサービスの説明、クレーム対応も英語で行い、即時のやりとりに自信がつきました) |
《解説》
「英語を話す環境にいた」だけでなく、「どんな目的で・誰に対して・何をしたのか」を明示することで、実用的な語学力が伝わります。
⑦失敗経験とそこからの学び
失敗経験からの学びを問う質問では、課題解決力や成長意欲が見られます。素直さと前向きな姿勢を意識しましょう。
《質問》
Tell me about a failure and what you learned. (失敗した経験と、そこからの学びを教えてください) |
《回答》
I once underestimated the preparation needed for a group presentation and didn’t contribute enough in the early stages. As a result, we had to rush at the end. I reflected on my actions and realized the importance of early communication and planning. Since then, I make sure to stay proactive and organized from the beginning. (グループ発表の準備で初期段階の取り組みが甘く、終盤に慌てる結果となってしまいました。 そこから、早めの連携と計画の大切さを実感し、それ以降は初動から積極的に関わるようにしています) |
《解説》
失敗体験は、どう乗り越えたか・次にどう活かしたかまでセットで伝えると、反省だけで終わらない前向きな印象を与えられます。
⑧価値観に関する質問
何にやりがいを感じるかを聞くことで、企業との相性を確認されます。実体験に基づいた答えが求められます。
《質問》
What motivates you? (あなたがやる気を出すのはどんなときですか?) |
《回答》
I feel most motivated when I see the positive impact of my work on others. For example, when I helped international students settle into campus life as a volunteer, their gratitude and growth inspired me deeply. (自分の行動が他人に良い影響を与えたと実感できたときに最もやる気が出ます。 たとえば、留学生支援のボランティアで、相手から感謝の言葉をもらったときは非常に励まされました) |
《解説》
モチベーションの源を説明するときは、抽象的な言葉ではなく、経験を通じた気づきや感情を添えることで納得感が高まります。
⑨チームでの役割
協調性やチーム内での立ち位置を把握しているかを問う質問です。自分の特性を活かした貢献のしかたを伝えましょう。
《質問》
What role do you usually play in a team? (チームではどのような役割を担うことが多いですか?) |
《回答》
I usually take the role of a coordinator. I enjoy making sure that everyone understands the goals and stays on track. In group projects, I often help organize meetings and follow up with team members. (私は調整役になることが多いです。メンバー全員が目標を理解し、進捗を維持できるように気を配ります。 グループ課題では、会議の運営や連絡のとりまとめを担当することがよくあります) |
《解説》
役割を語る際は、「なぜ自分がその役割を担うことが多いのか」まで説明すると説得力が増します。経験を交えて話すと、より自然に聞こえます。
⑩逆質問
面接終盤に必ず出てくる質問です。企業への関心や主体性を示すチャンスとして、内容ある質問を準備しておきましょう。
《質問》
Do you have any questions for us? (何かご質問はありますか?) |
《回答》
Yes. I’d like to know what kind of training or support new employees receive during their first year. Also, what qualities do successful employees at your company typically have? (はい。新入社員が1年目に受ける研修やサポート体制について伺いたいです。また、貴社で活躍している社員の共通点などがあれば教えていただけますか) |
《解説》
逆質問では「待遇面」だけでなく、「働く姿勢」や「成長の機会」など前向きなテーマを選ぶと好印象です。担当者の実体験を引き出す質問もおすすめです。
英語面接を乗り切るためのポイント

英語面接では、語学力そのものだけでなく、態度や姿勢、伝え方といった非言語的な要素も含めて総合的に評価されます。
特に就活生にとっては、「英語が完璧じゃないから不安…」という気持ちを抱きやすいですが、実際には完璧な英語よりも「どう伝えようとしているか」が重視される傾向にあります。
以下の5つのポイントを意識することで、自信を持って本番に臨めるようになります。
- 聞き返す姿勢を見せる
- 結論ファーストで伝える
- 表情やジェスチャーを活用する
- 自分の言葉で話すことを意識する
- 堂々と話す姿勢を保つ
①聞き返す姿勢を見せる
英語の質問を一度で理解するのは簡単ではなく、特に面接の場面では緊張で聞き取りにくくなることもあります。そんなときこそ、素直に聞き返す姿勢が大切です。
「聞き直したら失礼では…」と不安に思うかもしれませんが、「Could you say that again, please?」「I’m sorry, could you repeat the question?」など丁寧な表現を使えば、むしろ前向きに受け取られます。
企業は、国際的な現場でも「わからないことを曖昧にせず確認できる姿勢」を持った人材を評価します。
自信を持って聞き返すことで、相手に「丁寧で誠実な人」という印象を与えることができるでしょう。
②結論ファーストで伝える
英語でのやり取りでは、最初に結論を伝える「結論ファースト」の構成が基本です。
就活の面接においても、「I want to work in your company because of its global vision.」のように先に答えを伝えると、話の全体像が相手に伝わりやすくなります。
日本語では「背景→理由→結論」という順序が多いため、英語でもその癖が出やすいのですが、聞き手にとっては「結局何が言いたいのか」がわかりづらくなる原因になってしまいます。
面接では限られた時間の中で印象を残す必要があるため、「結論→理由→具体例」という順番で話す練習を日頃から意識しておくと安心です。
③表情やジェスチャーを活用する
英語面接では、言語的な内容だけでなく、表情やジェスチャーなどの非言語的なコミュニケーションも重要視されます。
特に、にこやかな表情や適度な身ぶり手ぶりを加えることで、相手に対して積極性や明るさ、自信を印象づけることができます。
海外では、ボディランゲージが会話の一部として自然に使われるため、無表情や棒立ちは「消極的」「感情が見えない」と捉えられてしまうこともあります。
英語が得意でない場合でも、ジェスチャーを交えることで、話の内容に説得力や温かみを加えることができるため、表現の一つとして積極的に取り入れると良いでしょう。
④自分の言葉で話すことを意識する
面接対策でよく使われるテンプレート表現も便利ですが、それだけに頼ると「用意してきたセリフ」に見えてしまいます。
たとえば、「I’m a hard worker.」とだけ言うよりも、「I always set daily goals and review my progress at night.」のように、自分の体験や日常の習慣を交えて語ることで、面接官にリアルな人物像を伝えられます。
英語力に不安がある学生ほど、難しい言い回しを使おうとしがちですが、大切なのは「うまく話すこと」ではなく、「自分の考えを誠実に伝えること」です。
多少つたなくても、自分らしい言葉で語る姿勢が、最終的な評価を左右するポイントになります。
⑤堂々と話す姿勢を保つ
英語を話すことに苦手意識があると、つい下を向いて話したり声が小さくなったりしがちです。
しかし、たとえ内容や語彙に不安があっても、姿勢や話し方から「自信があるように見える」ことで、面接官の印象は大きく変わります。
姿勢を正し、アイコンタクトを取りながら、落ち着いて話すだけでも、「堂々としている」「前向きだ」と感じてもらえるはずです。
言い間違えたときも、慌てず言い直す冷静さを持つことで、かえってプラスの評価につながります。
面接本番では、「内容+態度」の両方が見られていることを意識して、堂々と自分を表現していきましょう。
英語面接で避けたいNG行動

英語面接では、話す内容そのものよりも「どのように伝えているか」が重視される傾向があります。緊張や焦りから思わぬミスをしてしまい、評価を落としてしまうことも少なくありません。
とくに、英語力に自信がある学生ほど気づかずにやってしまうNG行動も多く、注意が必要です。ここでは、英語面接で避けたい5つの行動について、よくある学生の失敗例を交えながら詳しく解説します。
- スラングやくだけた表現を使う
- 話がまとまらず要点が不明瞭になる
- 相手の話をさえぎってしまう
- 具体性がないエピソードを話す
- 沈黙が長く続く
①スラングやくだけた表現を使う
英語面接で「gonna」「wanna」「awesome」などのスラングやカジュアルな表現を使ってしまうと、幼稚な印象を与えてしまう可能性があります。
学生のなかには留学経験を活かして英語力をアピールしたいと考える人も多いですが、その際こそ丁寧な表現に気を配る必要があります。
面接はあくまでフォーマルなビジネスシーンであり、日常会話の延長ではありません。「I am going to」「I would like to」など、正式で落ち着いた語り口が好印象につながります。
面接官は英語の正しさだけでなく、TPOに合った言葉遣いができるかも見ています。英語力の高さは、丁寧な語彙選びによってこそ際立つでしょう。
②話がまとまらず要点が不明瞭になる
「英語で話すだけで手一杯で、何を言いたかったのか分からなくなった……」という経験は多くの学生に共通しています。
緊張や語学への不安から、とりあえず話し始めてしまうと、論理性を欠いた回答になりがちです。しかし、英語面接では「英語を使って、どれだけ論理的に話せるか」が重視されます。
たとえば志望動機を述べる際も、「結論→理由→具体例→まとめ」の順に整理してから話せば、伝わり方が大きく変わります。
英語で話す際には、日本語以上に構成を意識することで、自信のなさを補うことが可能です。事前に頻出質問の答え方を型に落とし込んでおくことで、焦らず落ち着いて話せるようになるでしょう。
③相手の話をさえぎってしまう
面接では、相手の話をさえぎらず、聞き切る姿勢が大切です。ですが、英語でのやり取りに慣れていない学生ほど、相手の話を途中でさえぎってしまう傾向があります。
たとえば、「聞き返すのが失礼ではないか」と不安に思い、早く答えようとしてかぶせてしまうケースです。
しかし、実際には「Could you repeat that, please?」「May I confirm your question?」などと丁寧に聞き返した方が、落ち着いた印象を与えることができます。
グローバルな場では、正しく聞き取ることに対する慎重さはむしろ評価されるポイントです。会話は双方向のやり取りであることを忘れず、丁寧な姿勢を保つよう心がけてください。
④具体性がないエピソードを話す
エピソードを話すときに、「努力しました」「リーダーシップを発揮しました」といった抽象的な表現だけで終わっていませんか?
英語になると日本語より説明が雑になりがちで、結果として話に説得力がなくなってしまいます。
就活生としては、「どのような状況で、なぜそうしたのか、どうなったか」という流れを具体的に示すことが重要です。
たとえば、「ゼミのチーム活動で、進行が遅れていたメンバーに声をかけて進捗を共有し、全体のスケジュールを立て直した」などのように、背景や結果まで含めて語れば、相手に伝わりやすくなります。
英語だからこそ、具体的な事実に基づいたストーリー構成が欠かせません。
⑤沈黙が長く続く
質問をされて「どう答えようか」と迷った結果、沈黙が続いてしまうと、相手に不安を与えてしまいます。
特に英語面接では、言葉を探す時間が長引きやすく、その沈黙が「準備不足」「理解力が不十分」と受け取られるおそれもあります。
そんなときは、「Let me think for a moment.」と一言添えるだけで、印象は大きく変わります。
また、質問が聞き取れなかった場合にも「Could you please repeat the question?」と丁寧に聞き返す姿勢が重要です。
完璧な英語を求められているわけではなく、冷静に対応できるかを見られていると考えるとよいでしょう。準備したフレーズを用意しておけば、いざというときにも落ち着いて話せるようになります。
英語面接は準備と対策で必ず乗り越えられる

英語面接は、グローバル人材としての資質や英語でのコミュニケーション力を評価される場です。
そのため、企業がどんな目的で英語面接を実施しているのか、どのようなポイントを見ているのかを正しく理解し、対策を講じることが突破のカギとなります。
特に、英語面接を行う企業の特徴や、質問の傾向、面接の流れを把握することは非常に重要です。
実際に出やすい質問例や事前準備のポイントを押さえたうえで、模擬面接やフレーズ練習を通じて実践力を高めておくと安心です。
英語での面接は不安に感じるかもしれませんが、流れと目的を理解し、適切な準備を積めば自信を持って臨むことができるでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。