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履歴書の数字は算用数字?漢数字?正しい使い方と見落としがちな注意点

履歴書を書いているとき、「数字って漢数字と算用数字、どちらを使えばいいんだろう?」と迷った経験はありませんか?

とくに履歴書では住所や学歴、自己PRなど、さまざまな場面で数字を使うため、正しい使い分けを知っておくことは大切です。

この記事では、履歴書での数字の基本ルールや注意点、間違えやすいポイントをわかりやすく解説します。

読みやすさとマナーの両立を意識して、採用担当者に好印象を与える履歴書を目指しましょう。

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目次

履歴書に使う数字は算用数字と漢数字どちらが正解?

履歴書では、基本的に算用数字(1、2、3などのアラビア数字)を使うのが一般的。特に生年月日や学歴、職歴の年号を西暦で書く場合には、算用数字のほうが読みやすいです。

一方で、漢数字(一、二、三など)を使うケースが完全にないわけではありません。「一部上場企業」などのように、既成の言い回しや固有の表現であれば、そのまま漢数字を使って問題ないでしょう。

ただし履歴書の中で、数字の表記が混在していると読みづらさにつながるだけでなく、注意力の欠如や形式への無頓着さを疑われてしまう可能性も。

そのため、どちらの表記を選ぶにしても、一貫性を持たせることが非常に重要です。迷ったときは、すべての数字を算用数字に統一して書くのが無難です。

見た目も整い、採用担当者にとってもスムーズに内容を読み取れる履歴書になるでしょう。

履歴書での算用数字と漢数字の使い分けルール

履歴書に数字を書くとき、「算用数字と漢数字をどう使い分ければいいのか」と悩む人も多いのではないでしょうか。書類の印象を左右する要素だからこそ、正しい知識を押さえておくことが大切です。

ここでは、就活生が気づきにくい数字表記のルールをわかりやすく解説します。

  1. 履歴書は横書きが基本のため算用数字を使う
  2. 和暦や西暦などの年号は算用数字で表記する
  3. 地名・学校名などの固有名詞は漢数字を使う
  4. 熟語の一部や慣用表現には漢数字を使う
  5. パソコンで作成する場合は半角・全角の統一を意識する

①履歴書は横書きが基本のため算用数字を使う

履歴書は現在、ほとんどのケースで横書きの様式が用いられています。そのため、数字を記載する際は算用数字で書くのが自然です。

算用数字は視認性に優れており、読み手が内容を瞬時に把握しやすいというメリットがあります。

たとえば、学歴や職歴、日付などの情報も算用数字で記載すると、文章の流れがすっきりし、全体的なバランスも取りやすくなるでしょう。

反対に、漢数字を多用すると視線が引っかかる印象を与えやすいため、基本は算用数字を用いたほうが無難です。

②和暦や西暦などの年号は算用数字で表記する

履歴書で生年月日や入学・卒業の時期などを記載する際は、和暦・西暦のいずれを使う場合も、年号部分の数字には算用数字を使うのが一般的です。

たとえば「平成31年」や「2024年」といった書き方が推奨されます。算用数字は視認性が高く、読み手に誤解を与えにくい表記であるため、特に日付のような重要な情報には最適です。

ただし、和暦と西暦を履歴書内で混在させるのは避けましょう。

記載方法はどちらかに統一し、書類全体の整合性を保つよう意識してください。

③地名・学校名などの固有名詞は漢数字を使う

地名や学校名などの固有名詞に含まれる数字が漢数字で表記されている場合、それは変更せず、そのまま使用しましょう。

たとえば「八王子市」や「第三高等学校」のような名称は、正式名称として漢数字が使われていますので、算用数字に直すのは誤りです。

こうした表記を勝手に変更すると、正式な情報を改変したとみなされるおそれも。固有名詞に関しては、記載されている通りの漢数字を使うことが最も適切な対応といえるでしょう。

④熟語の一部や慣用表現には漢数字を使う

「一流企業」「三次面接」「四半期」など、数字が含まれている熟語や慣用表現については、漢数字で書くのが一般的なマナーです。

これらの表現は日本語の文章において既に定着しており、算用数字に置き換えてしまうと文全体に不自然さが生まれる可能性も。

たとえば「1流企業」「3次面接」と書くと、見慣れた日本語の表現とは異なる印象を与えてしまい、読み手が違和感を覚えるおそれがあるでしょう。

自然な文章に仕上げるためには、定着した言い回しや熟語では、漢数字を使うのが無難です。

⑤パソコンで作成する場合は半角・全角の統一を意識する

履歴書をパソコンで作成する場合、数字やアルファベットなどの表記において「半角」と「全角」が混在しないよう注意が必要です。

一般的には、数字や英字は半角で統一するとすっきりした印象になり、視認性も向上します。

ただし、使用するテンプレートや応募先の企業によっては、全角を指定していることもあるため、事前に確認しておくことが大切です。

どちらを使用するにしても、履歴書内では、どちらかに統一しておきましょう。

履歴書に書く住所や番地の数字のフリガナの正しい付け方

履歴書に住所や番地を記入するとき、「数字部分にもフリガナを付けるべきか」と悩むことがあります。見た目の印象や読みやすさに関わるため、適切なルールを理解しておくことが大切です。

ここでは、数字とフリガナの使い方について、就活生が押さえておきたいポイントを紹介します。

  1. 算用数字にフリガナは不要
  2. 住所の丁目・番地・部屋番号にはフリガナは不要
  3. 漢数字に読みづらさがある場合はフリガナが必要

①算用数字にフリガナは不要

算用数字は「1」「2」「3」など誰でもすぐに読める表記であり、基本的にフリガナを付ける必要はありません。たとえば「3丁目5番10号」と書かれていれば、読み手が迷うことはまずないでしょう。

もしも「さんちょうめごばんじゅうごう」とフリガナを振った場合、かえって違和感が生まれ、丁寧さよりも過剰さが目立ってしまう恐れも。

数字は視認性が高く、情報としての伝達力も強いため、過剰なフリガナ付与は控えましょう。

②住所の丁目・番地・部屋番号にはフリガナは不要

「〇丁目〇番地〇号」や「101号室」など、住所における数字部分にはフリガナを付けないのが一般的なマナー。これらは日常的に使われている表現であり、読み間違えが起きにくいためです。

たとえば「2丁目3番4号」のような記載は、そのままでも十分に正確に伝わります。

仮に全部にフリガナを振ってしまうと、履歴書全体の見た目がごちゃごちゃしてしまい、かえって読みづらさを感じさせてしまう可能性があるでしょう。

③漢数字に読みづらさがある場合はフリガナが必要

住所や建物名に使われる漢数字の中には、一般的な読みと異なるものがあり、読み方が分かりづらいケースも。

たとえば「三ツ沢(みつざわ)」や「八重洲(やえす)」のように、漢数字を含んでいても直感的に読みにくい地名や固有名詞が存在します。

こうした場合は、迷わずフリガナを添えることで読み手に親切な印象を与えられます。特に履歴書のような公式文書では、誤読のリスクを防ぐ配慮が求められるでしょう。

履歴書の封筒に書く数字のマナーとは

履歴書を送る際の封筒には、住所や郵便番号など、いくつかの数字を記載する必要があります。そのとき「算用数字と漢数字のどちらを使えばよいか」と迷う人も多いでしょう。

封筒に記載する数字には一定のマナーがあり、丁寧に使い分けることで印象も変わります。ここでは、封筒に書く数字の表記ルールを整理して紹介しています。

  1. 郵便番号は算用数字で書く
  2. 住所表記には漢数字を使う
  3. 企業名に含まれる数字は正式名称に従う
  4. 「〇」などの数字表記も場面によって使い分ける

①郵便番号は算用数字で書く

郵便番号は、宛先の特定や配送のスムーズさに直結する情報であるため、視認性の高い算用数字で記載するのが原則です。

たとえば「123-4567」のように、ハイフンを含めた形式で書くことで、郵便局側の処理もスムーズになります。

漢数字で「一二三―四五六七」と書くと、見た目が読みづらくなるだけでなく、誤解や誤送のリスクが高まる可能性も。

機械による読み取りにも対応しにくくなるため、誤配防止の観点からも算用数字を選びましょう

②住所表記には漢数字を使う

封筒に記載する住所では、「丁目」「番地」「号」などの数字部分を漢数字で書くのが一般的。たとえば「三丁目五番十号」といった形。

これは手書きで記載した際に、全体の調和が取れ、格式を感じさせる印象を与えるためです。特に就職活動などフォーマルな場面では、丁寧さや落ち着きが伝わりやすくなるメリットがあります。

もちろん、算用数字を使っても誤りではありませんが、より礼儀正しい印象を与えたいなら、漢数字での記載が無難です。

③企業名に含まれる数字は正式名称に従う

企業名や団体名の中に数字が含まれている場合、その数字の表記形式(算用数字または漢数字)は、必ず正式名称に従う必要があります

たとえば「株式会社三井住友銀行」のように漢数字を使っている場合はそのままにし、「21テクノロジーズ株式会社」のように算用数字であればそれを正確に書き写してください。

自己判断で漢数字や算用数字に置き換えると、企業名の誤記と受け取られる恐れがあります。相手に対する敬意を示す意味でも、公式な名称や表記ルールは厳守してください。

④「〇」などの数字表記も場面によって使い分ける

縦書きで住所を記載する際、数字の「0」は「零」ではなく「〇(まる)」を使うのが一般的です。縦書きでは基本的に漢数字を用いますが、「0」だけは例外的に「〇」と表記されます。

たとえば「305」という数字を縦書きで書く場合、「三〇五」と記すのが適切です。

ただし、「〇」が見づらい・読みづらいと感じる場合は、無理に漢数字にこだわらず、算用数字(305)のまま使う方法もあります。

履歴書の自己PRに数字を使う効果

自己PRに数字を入れると、内容が具体的になり、読み手に強い印象を残しやすくなります。根拠のある情報として、信頼性を高める役割も果たすこともあるでしょう。

ここでは、履歴書の自己PRにおいて数字を使うことで得られる主なメリットを4つ紹介します。

  1. 数字を使うことで説得力が増す
  2. アピールポイントが記憶に残りやすくなる
  3. 他の応募者と差別化しやすくなる
  4. 実績を客観的に示すことで評価されやすくなる

①数字を使うことで説得力が増す

自己PRに数字を取り入れると、主張に根拠が生まれ、内容の説得力がぐっと高まります

たとえば「売上を伸ばしました」とだけ書くよりも、「月間売上を120%に向上させました」と具体的な数値を示すことで、どの程度成果が出たのかを明確に伝えることが可能です。

数字には客観性があるため、抽象的な表現よりも信頼感を得やすくなります。読み手に納得感を与えるだけでなく、実力を裏付ける要素としても効果的です。

② アピールポイントが記憶に残りやすくなる

数字は視覚的に目立ちやすく、読み手の印象にも残りやすい特徴があります

たとえば「学園祭で多くの来場者がありました」と表現するよりも、「学園祭で500人を集客しました」と書いたほうが、具体的でイメージしやすくなるでしょう。

数字を使うことで文章にアクセントが加わり、読み進めるリズムも生まれやすくなります。

担当者が多数の履歴書を読む中で、少しでも記憶に残る工夫として、数字の効果は非常に大きな武器となるでしょう。

③他の応募者と差別化しやすくなる

履歴書では、「責任感があります」「協調性があります」といった表現がよく見られますが、それだけでは他の就活生と差がつきにくいのが実情です。

そこで、「50人のチームをまとめた経験があります」など、具体的な数字を加えることで、自己PRに独自性とインパクトを持たせられます

数字は経験のスケール感や成果の大きさをわかりやすく伝える手段でもあり、あなたがどのような状況で、どれだけのことを成し遂げたのかが明確になるでしょう。

④実績を客観的に示すことで評価されやすくなる

抽象的な言い回しだけでは、読み手が実績の大きさを正しくイメージするのは難しいものです。

「目標を達成しました」よりも、「半年間で来場者数を1.5倍に増やしました」と記載すれば、成果の規模や取り組みの具体性が明確に伝わります

また、数値化された実績は主観的な印象よりも説得力があるため、評価にもつながりやすい傾向があります。自己PRでは、努力や過程だけでなく、結果を端的に示すことが重要です。

数字によって裏打ちされたエピソードは、信頼性が高く、選考を有利に進める材料となるでしょう。

自己PRに数字を使うときの注意点

自己PRに数字を取り入れると内容に具体性が生まれ、説得力も高まります。しかし、使い方を間違えると逆効果になることも。

ここでは、自己PRで数字を使う際に気をつけるべきポイントを4つ紹介します。

  1. 数字を使うときは具体性と一貫性を大切にする
  2. 読み手にとって分かりやすい単位で伝える
  3. 数字が使えない場合はエピソードの背景で補う
  4. 過剰な数字アピールで逆効果にならないように気をつける

①数字を使うときは具体性と一貫性を大切にする

数字を使う際は、内容に具体性を持たせ、表記に一貫性を持たせることが大切です。「売上を大きく伸ばしました」よりも、「前年比で120%達成しました」と記載した方が、伝わりやすくなります。

また、全体で単位や表記方法がバラバラだと読みにくくなるため、フォーマットは統一してください。情報に信頼感を持たせるうえでも欠かせない視点です。

なお、伝えたい内容が複雑な場合は、箇条書きや表を活用して視覚的に整理するのも効果的でしょう。

②読み手にとって分かりやすい単位で伝える

数字は、読みやすさも意識しましょう。たとえば「10,000円」と書くより「月1万円」と表現したほうが、状況がすっと頭に入ります

読み手がイメージしやすいように、単位や期間を適切に加えてください。数字に意味を持たせる工夫をすると、伝えたい内容も明確になります。相手の視点を意識することが大切です。

③数字が使えない場合はエピソードの背景で補う

成果を数字で表せないケースもあります。その場合は、行動の過程や工夫の内容を具体的に伝えましょう

「メンバーの意見を調整し、全員が納得する案をまとめた」など、背景をしっかり伝えることで評価されやすくなります。数字がなくても、再現性や姿勢を示すことで十分アピールができるでしょう。

④過剰な数字アピールで逆効果にならないように気をつける

数字を多用しすぎると、誇張や押しつけがましい印象を与える可能性があります

「○○%達成」「○○人動員」といった表現が連続すると、かえって冷たく感じられることも。

数字はあくまでも根拠であり、強みの裏付けにすぎません。過剰なアピールは避け、バランスを保つよう心がけてください

履歴書の数字に関するよくある質問

履歴書を書く際、数字の使い方に迷う場面は意外と多いものです。特に、マナーや書き方の細かいルールについては、誰にも聞けず悩んでしまう人もいるでしょう。

ここでは、数字に関するよくある質問を3つ取り上げて、分かりやすく解説します。

  1. 封筒の表書きで2桁以上の数字を漢数字で書くときはどうする?
  2. 横書きと縦書きで数字表記は変えるべき?
  3. 数字を強調したいときにレイアウトで工夫できることはある?

①封筒の表書きで2桁以上の数字を漢数字で書くときはどうする?

封筒の宛名で2桁以上の数字を漢数字で記載する場合、「二十」「三十二」といったように、略さずに一文字ずつ書くのが基本です。

また、「廿(にじゅう)」や「卅(さんじゅう)」などの略字は、公式な文書では使用を避けてください

特に就職活動では丁寧さが求められるため、略記は失礼にあたる可能性もあります。正しい表記で読みやすく仕上げることが大切です。

②横書きと縦書きで数字表記は変えるべき?

履歴書の形式によって、数字の表記を変えるべきか迷うかもしれません。

一般的には、横書きでは算用数字(例:2025年)、縦書きでは漢数字(例:二〇二五年)を使うのが自然なスタイルです。

どちらの場合も、履歴書全体で統一されているかが重要となります。表記が混ざると読みづらくなり、印象も損ねてしまうため注意してください。

③数字を強調したいときにレイアウトで工夫できることはある?

数字を印象づけたい場合は、文中での配置を工夫することで目立たせることが可能です。

たとえば「前年比120%達成」や「500人規模のイベントを運営」など、冒頭に数字を置くと視線を引きやすくなります。

ただし、太字や下線といった装飾は避け、自然な文脈の中で目立たせることが望ましいです。文章の流れを意識して、読みやすさも保ってください。

履歴書における数字表記のマナーを理解しておこう!

履歴書では数字の使い方が細部の印象を左右します。結論から言えば、履歴書は横書きなら算用数字、縦書きなら漢数字を基本とし、使い分けのルールを守ることが重要です。

地名や企業名のような固有名詞は正式表記に従い、住所の数字にフリガナを付けるかどうかも判断が求められます。

また、自己PRでは数字を使うことで説得力や印象を高められる反面、過剰な数字の羅列は逆効果になることもあるため注意が必要です。

履歴書における数字表記は、ただのマナーではなく、読み手への配慮そのものと考えてください。ルールを正しく理解し、数字を自然に取り入れることで、履歴書全体の完成度を高めましょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。