JIS規格の履歴書とは?書き方と入手方法を完全ガイド
「JIS規格って聞いたことあるけど、履歴書と何が関係あるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
多くの企業で一般的に使用されているこの様式は、記入項目やレイアウトが統一されており、書く側にも読む側にもやさしいのが特徴です。
そこで本記事では、「JIS規格の履歴書」とは何か、その特徴やほかの履歴書との違い、書き方や入手方法まで詳しく解説します。
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JIS規格の履歴書とは?

JIS規格の履歴書とは、正式には「日本産業規格(Japanese Industrial Standards)」に基づいて定められた履歴書様式のことを指します。
誤解されがちですが、JIS規格=国から義務づけられているものではなく、あくまで「多くの場面で通用する標準様式」として扱われているにすぎません。
特徴としては、学歴・職歴・資格・志望動機・本人希望欄など、企業側が確認したい項目がバランスよく配置されており、採用担当者にとって読みやすい構成になっている点が挙げられます。
特に就活生にとっては、記入項目があらかじめ整理されているため、初めての履歴書作成でも迷いが少なく、効率的に作成が可能でしょう。
そのため、企業が独自のフォーマットを指定していない場合には、このJIS規格の履歴書を使えばまず間違いありません。就活の第一歩として、まずはこのフォーマットの特性を理解しておきましょう。
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JIS規格以外の履歴書の種類

履歴書にはJIS規格以外にもさまざまな種類があり、目的に合ったものを選ぶことが重要です。
どの様式を使うかによって、自己PRのしやすさや印象が大きく変わるため、しっかりと特徴を把握しておきましょう。ここでは、主に使われている4つの履歴書について紹介します。
- 厚生労働省の様式を使った履歴書
- 一般用の履歴書
- 転職用の履歴書
- パート・アルバイト用の履歴書
①厚生労働省の様式を使った履歴書
この履歴書は、厚生労働省が公開しているテンプレートをもとに作られています。主にハローワークなどで配布されており、項目数が少なめでシンプルな構成になっているのが特徴です。
志望動機や自己PR欄も小さくまとめられているため、端的にアピールしたい人に向いています。ただし、すべての企業に対応しているとは限りませんので、使用前に企業側の指示を確認しておくと安心です。
②一般用の履歴書
一般用の履歴書は市販されている中で、もっとも幅広い場面で使われています。
志望動機・資格・趣味など、バランスよく記入項目が配置されており、自己PRの自由度も高めなのが特徴です。
フォーマットによって若干の違いはありますが、どの企業にも無難に提出できる仕様といえるでしょう。
ただし、枠の配置や欄の大きさに注意しながら記入してください。丁寧さが第一印象につながります。
③転職用の履歴書
転職者向けに作られている履歴書は、職務経歴や自己PRの欄が大きく取られており、過去の実績をしっかりとアピールできる内容になっています。
一方で、新卒の就活生が使用すると、空白が多くなってしまいかえって印象が悪くなることもあるでしょう。基本的には、転職を前提とした応募でない限り、このタイプは選ばないほうが無難です。
④パート・アルバイト用の履歴書
コンビニや100円ショップなどで販売されている、簡易型の履歴書です。連絡先・学歴・志望動機といった最小限の情報で構成されており、短時間で記入を終えたい人に向いています。
ただし、就職活動では情報量が不足してしまうため、自己PRをしっかり伝えるには不向きです。使い分けを間違えると選考で不利になるおそれがあるため、注意してください。
JIS規格の履歴書を使用するメリット

履歴書にはいくつかの種類がありますが、なかでもJIS規格の履歴書は、就職活動において多くの学生から選ばれている形式です。
ここでは、JIS規格の履歴書を使うことで得られる主なメリットを紹介します。初めて履歴書を書く人でも、安心して準備を進められるようになるでしょう。
- 多くの企業で使用しやすい
- 履歴書を入手しやすい
- フォーマットが統一されていて書きやすい
- 大学指定の履歴書とも併用しやすい
①多くの企業で使用しやすい
JIS規格の履歴書は、企業規模や業界を問わず、多くの企業で採用書類として受け入れられている標準的な様式です。
採用担当者の多くが見慣れているため、記載された情報が読みやすく、応募者の基本情報や経歴がすばやく伝わります。
企業側がフォーマットに不慣れで戸惑うといったことも少なく、書類選考において不利になるリスクも軽減されるでしょう。
特に、企業から履歴書の形式についての指示がない場合には、JIS規格の履歴書を選んでおけば無難かつ安心です。
②履歴書を入手しやすい
JIS規格の履歴書は、市販品として広く流通しており、急な提出にも対応できる入手性の高さが魅力です。
文房具店や100円ショップなどの店舗で簡単に手に入るほか、インターネットからダウンロードして自宅で印刷もできます。
特に、複数の企業に短期間で応募する必要がある就活時期には、何枚も準備することになるため、手軽に入手できるという点は非常に大きなメリットです。
③フォーマットが統一されていて書きやすい
JIS規格の履歴書は、あらかじめ記入項目が整理されているため、書く内容や順番が明確で、初心者でも戸惑うことが少なく済みます。
たとえば、学歴・職歴・免許・資格・志望動機などの必要項目がバランスよく配置されており、読み手にも伝わりやすい構成になっています。
内容の記入漏れや項目の重複といったミスも起きにくいため、書類作成の手間を減らすことができるでしょう。書きやすさという点で、非常に優れた履歴書フォーマットです。
④大学指定の履歴書とも併用しやすい
大学指定の履歴書との使い分けがしやすいです。JIS規格の履歴書は、大学が独自に指定している履歴書と構成が似ていることが多いためです。
たとえば、大学主催の説明会で指定された書式を使いながら、企業向けにはJIS規格のものを準備するといった柔軟な対応ができます。
提出先ごとに書式が異なる場合にも対応しやすく、予備として常備しておくと安心でしょう。
特に就活が本格化する時期には、さまざまな企業に迅速に対応するための準備として、JIS規格の履歴書は非常に重宝されます。
JIS規格の履歴書の入手方法

履歴書を準備するとき、「どこで手に入るのか分からない」と迷う方もいるかもしれません。JIS規格の履歴書は、就活用として広く流通しており、購入でもダウンロードでも簡単に入手できます。
ここでは、主な3つの入手方法を紹介しましょう。
- 文房具店で購入する
- ネット通販で購入する
- インターネット上からダウンロードする
①文房具店で購入する
もっとも一般的で手軽なのが、文房具店で購入する方法です。
大手の文具チェーンや大学の生協、駅ビルの店舗などでは、履歴書コーナーが設けられていることが多く、JIS規格の履歴書も複数種類が並んでいます。
封筒や証明写真スペース、カーボンコピーがセットになった商品もあり、実物を手に取って自分に合ったタイプを選べるのが利点です。急ぎの際もその場で購入できるため、タイミングを逃しません。
ただし、店舗によっては品ぞろえが少なかったり、時期によって売り切れていたりすることもあるので、早めに確認しておくと安心です。
②ネット通販で購入する
Amazonや楽天市場などのネット通販では、JIS規格の履歴書を種類豊富に取り扱っています。
大学生向けのスタンダードなものから、転職者向けに特化したフォーマットまで、目的や用途に応じた選択が可能です。自宅まで届けてもらえるため、買いに行く手間が省ける点も便利でしょう。
さらに、レビューを参考に選べるので、自分に合った形式を見つけやすいというメリットも。
ただし、配送には時間がかかる場合もあるため、就活の予定が立っている場合は、余裕を持って注文しておくことをおすすめします。
③インターネット上からダウンロードする
すぐに履歴書を準備したいときは、インターネットからのダウンロードが最も手軽です。
マイナビやリクナビ、ハローワークといった就職支援サイトでは、JIS規格に準拠した履歴書テンプレートを無料で配布しています。
PDF形式やWord形式で保存し、パソコン上で編集・印刷できるため、時間がないときでもすぐに対応可能です。書き損じがあってもすぐ印刷し直せるため、ミスのリスクも減らせます。
プリンターがあれば、思い立ったその日に準備できる柔軟性が大きな魅力といえるでしょう。
JIS規格の履歴書にある主な項目

JIS規格の履歴書は、企業が確認したい情報を整理した書式で構成されています。各欄には意味があるため、「なぜこのような書式なのか」を意識した記入が求められるでしょう。
ここでは、代表的な項目について、それぞれの記入ポイントを紹介します。
- 日付
- 証明写真
- 氏名・現住所・連絡先
- 学歴・職歴
- 免許・資格
- 志望動機
- 趣味・特技
- 通勤時間・扶養家族
- 本人希望
①日付
日付は、履歴書を提出する当日の日付を書くのが基本です。
作成日と提出日が異なる場合は、提出日に合わせて記入し直してください。古い日付のまま提出すると、準備不足の印象を与えるおそれがあります。
使い回しと誤解されないよう注意が必要です。記入後は提出日と一致しているか、改めて確認してから提出しましょう。
②証明写真
証明写真は、第一印象を左右する重要な要素です。サイズは縦40mm×横30mmが一般的で、背景は無地、服装はスーツが望ましいでしょう。
清潔感のある髪型と表情を心がけ、撮影から3カ月以内の写真を使用してください。過度な加工は避けるようにしましょう。また、写真がはがれないよう、しっかりとした接着も忘れないでください。
③氏名・現住所・連絡先
連絡をとるための基本情報として、正確に記入することが大切です。
氏名はフルネームで、ふりがな・フリガナも欄に従って統一しましょう。住所は番地まで丁寧に書き、電話番号やメールアドレスは見直してから記入してください。
誤字や数字の打ち間違いは連絡ミスにつながるため、慎重に見直しましょう。
④学歴・職歴
学歴と職歴は、時系列に沿って記入し、学校名・企業名は省略せず正式名称で書いてください。
「入学」「卒業」などの区切りも忘れずに書きましょう。在学中の場合は「在学中」と記載します。
学歴と職歴の境目には「学歴」「職歴」と明記し、最後に「以上」と記載するのがマナーです。
⑤免許・資格
就職に役立つ免許や資格は、優先的に記入しましょう。
取得予定の場合は「○○取得予定」としても問題ありません。ただし、内容によっては無理に書かなくても構いません。
アピールにならないものは、控えたほうがよいでしょう。特に志望職種に関係する資格があると、評価が高まりやすくなります。
⑥志望動機
ここでは企業への関心や、自分がどのように貢献できるかを簡潔に伝えてください。企業研究をもとにした具体的な内容が好印象につながります。
抽象的な表現を避け、エピソードなどを交えて自分の強みを伝えると効果的です。他社にも通用する内容ではなく、その企業だけに当てはまる内容を意識しましょう。
⑦趣味・特技
趣味や特技は、人物像を伝えるための欄です。仕事に直接関係しなくても構いませんが、熱意や継続力が伝わる内容が理想的です。
たとえば「読書」よりも「月に3冊の本を読み続けている」など具体性を持たせるとよいでしょう。採用担当者の印象に残る内容を意識して記入すると、会話のきっかけにもなります。
⑧通勤時間・扶養家族
通勤時間は、自宅から勤務先までのおおよその所要時間を記入します。正確でなくても構いませんが、現実的な時間にしましょう。
扶養家族の欄には、一緒に暮らしている家族の人数を記入します。就活生の場合は「0人」が一般的。家庭の事情などが特別な場合には、別途相談欄を活用するのも方法です。
⑨本人希望
勤務地や職種に関する希望がある場合のみ記入してください。特に希望がない場合は「貴社の規定に従います」と書くのが一般的です。
希望を書くときは、企業側への配慮も忘れず、慎重に内容を選ぶようにしてください。あまりに自己都合を強調しすぎると、マイナス評価につながる可能性もあるため注意が必要です。
JIS規格の履歴書の書き方ポイント

履歴書は、採用担当者が最初に目を通す大切な書類です。特にJIS規格の履歴書では、内容だけでなく書き方の丁寧さも見られています。
ここでは、印象を損なわずに評価されやすくするための基本的なポイントを4つに分けて紹介します。
- 読みやすく簡潔に書く
- 誤字脱字を防ぐ
- ボールペン・万年筆で記入する
- 修正液・修正テープの使用は避ける
①読みやすく簡潔に書く
履歴書は、読みやすさが非常に重要です。伝えたいことを詰め込みすぎると、かえって内容が伝わりにくくなってしまいます。
結論を先に書き、そのあとに理由や背景を述べる構成を意識すると、読み手にとって理解しやすい流れになるでしょう。
さらに、改行や句読点の使い方にも気を配ることで、視認性の高い文章に仕上がります。あえて余白を活かすことで、見た目のバランスも整いやすくなるでしょう。
②誤字脱字を防ぐ
見直しを行い、誤字脱字を防ぎましょう。記入した内容にミスがあると、確認不足や注意力の欠如と見なされてしまう可能性があります。
特に、企業名や学校名などの固有名詞は、正確さが求められるため、慎重に記入することが大切です。
記入後には、声に出して読み返したり、時間を空けてから見直したりすると、誤りに気づきやすくなります。また、信頼できる第三者にチェックしてもらうのも効果的な方法です。
③ボールペン・万年筆で記入する
履歴書は、黒のボールペンまたは万年筆で記入するのが一般的です。シャープペンシルや消せるペンは、消えてしまうおそれがあるため使用を避けてください。
特に油性のボールペンは、にじみにくく読みやすい文字を書くのに適しています。
筆圧を安定させることで文字の太さもそろいやすく、全体的に整った印象になります。焦らず丁寧に書くことを意識しましょう。
④修正液・修正テープの使用は避ける
書き間違えたときでも、修正液や修正テープの使用は控えるべきです。修正跡が残ると、仕上がりが雑に見えてしまい、誠意が伝わりにくくなります。
多少の手間でも、間違えたら最初から書き直すのが基本と考えてください。時間に余裕を持って準備を始め、あらかじめ下書きをしてから清書することで、ミスの防止にもつながります。
丁寧さは、採用担当者への信頼感に直結するでしょう。
JIS規格の履歴書をパソコンで作成する方法

履歴書は手書きだけでなく、パソコンでも作成できます。特に応募先が複数ある場合や、修正を繰り返したいときにはパソコン作成が効率的です。
ここでは、パソコンで履歴書を作る際に押さえておきたい基本的なポイントを4つ紹介します。
- フォントは明朝体を選ぶ
- 文字サイズをそろえる
- 読みやすいレイアウトを意識する
- 提出前にPDF形式で保存する
①フォントは明朝体を選ぶ
パソコンで履歴書を作成する際は、明朝体を使うと見やすく、ビジネス文書としての印象も安定します。明朝体は線に強弱があり、可読性が高いため、丁寧で誠実な印象を与えやすいのが特徴です。
特に、志望動機や自己PRといった文章が多い箇所では、読みやすさが重要になります。一方で、ゴシック体は太くてカジュアルな印象が強くなるため、一般企業への応募では避けた方が無難でしょう。
②文字サイズをそろえる
文字サイズが部分ごとに異なると、見た目がちぐはぐになり、読みづらさを感じさせます。基本的には、本文は10.5〜11ポイント、氏名や見出しは12〜14ポイントを目安に揃えましょう。
また、文字が小さすぎても大きすぎてもバランスが悪くなるため、画面上で確認しながら調整しましょう。全体の統一感を保ち、内容をスムーズに読んでもらえるよう意識してください。
③読みやすいレイアウトを意識する
パソコンで作成する際には、行間や余白のバランスにも気を配ることが大切です。行間が詰まりすぎていると、視線が滑り読みしづらくなり、内容が伝わりにくくなることもあります。
各項目の間に適度なスペースを設けることで、視認性が高まり、読み手の負担も軽減されます。特に志望動機などの文章欄では、まとまりのあるブロック構成を心がけましょう。
④提出前にPDF形式で保存する
完成した履歴書は、PDF形式で保存し、提出用のファイルとして使用するのが一般的です。WordやExcelのまま送ってしまうと、相手側のパソコン環境によってレイアウトが崩れるおそれがあります。
PDFであれば、作成時の状態をそのまま維持できるため、意図通りに内容を伝えることができるでしょう。
また、ファイル名には「履歴書_氏名.pdf」のように自分の名前を入れると、より丁寧な印象を与えられます。
JIS規格の履歴書に貼る写真の注意点

証明写真は、第一印象を左右する大切な要素です。見た目の印象が面接官に与える影響は想像以上に大きいため、写真のクオリティや貼り方には細心の注意を払いましょう。
ここでは、履歴書に適した写真を準備・貼付する際の具体的なポイントを紹介します。
- 背景は無地(白・青・グレー)を選ぶ
- 服装や髪型は清潔感を意識する
- 表情は自然な笑顔を心がける
- デジタル加工は不自然にならない程度にする
- 証明写真のサイズを正しく合わせる
- 写真は3か月以内に撮影したものを使用する
- 貼る際は剥がれにくいノリや両面テープを使用する
①背景は無地(白・青・グレー)を選ぶ
証明写真の背景には、白や青、グレーなどの落ち着いた無地が適しています。派手な背景はビジネス向きではなく、視線を写真以外に逸らしてしまう可能性があります。
特に、白背景はフォーマルな印象を与えるため、多くの応募者に選ばれている定番です。写真スタジオでもビジネス用の背景色を指定できる場合が多いので、活用するとよいでしょう。
②服装や髪型は清潔感を意識する
写真を撮るときはスーツを着用し、髪型も整えて清潔感を大切にしましょう。特に前髪が目にかからないようにし、顔がしっかり見えるようにすると印象が良くなります。
清潔な身だしなみは、誠実さや真剣さを伝えるポイントにもつながります。撮影前に鏡で全体をチェックする習慣をつけると安心です。
③表情は自然な笑顔を心がける
硬すぎる表情や無表情は、冷たい印象を与えてしまうかもしれません。無理に笑う必要はありませんが、口角をやや上げた自然な笑顔を意識してください。
表情に柔らかさがあると、親しみやすさや柔軟性といったポジティブな印象を与えやすくなります。カメラに慣れるために、事前に練習しておくとよいでしょう。
④デジタル加工は不自然にならない程度にする
写真の加工は肌の明るさ調整程度にとどめ、不自然な修正は避けてください。実際の印象と大きく異なる仕上がりになってしまうと、面接時のギャップが悪目立ちするおそれがあります。
ホコリの修整は許容される場合もありますが、やりすぎは禁物。あくまでも「自然で清潔感のある姿」が基本です。
⑤証明写真のサイズを正しく合わせる
履歴書の指定欄にぴったり収まるよう、一般的な縦40mm×横30mmのサイズに合わせて準備してください。
サイズが合っていないと、見た目に違和感が出るほか、丁寧さや準備不足を疑われてしまう可能性もあります。
写真のフチがはみ出したり、枠に余白がある場合も注意が必要です。事前確認を忘れずに行いましょう。
⑥写真は3か月以内に撮影したものを使用する
証明写真は、最新のものを使うのが基本です。目安としては3か月以内に撮影したものを選びましょう。見た目の変化が大きい場合、更新頻度を高めることも大切です。
現在の姿と違いすぎる写真は、採用担当者の混乱を招く可能性があります。鏡や髪色などの変化にも注意して、現在の印象と一致させてください。
⑦貼る際は剥がれにくいノリや両面テープを使用する
写真は履歴書から剥がれてしまわないよう、しっかりと貼り付ける必要があります。スティックのりや両面テープを使い、四隅まで丁寧に接着しましょう。
写真が取れかかっていると、雑な印象や注意力のなさを与えてしまうため要注意です。貼ったあとは軽く押さえて、完全に密着しているか確認してください。
履歴書を持参・提出する際のマナー

履歴書は作成だけでなく、提出時のマナーも評価に影響します。丁寧な対応ができていないと、せっかくの努力が台無しになることもあるため注意が必要です。
ここでは、持参や郵送の場面で押さえておきたい基本的なマナーを6つ紹介します。
- 封筒には「履歴書在中」と明記するようにする
- 封筒の表面は縦書きで宛名を記入する
- 履歴書はクリアファイルに入れる
- 提出前に折り目や汚れがないか確認する
- 手渡しの場合は封筒を閉じずに持参する
- 郵送の場合は送付状を同封する
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
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\登録1分|人材会社の人事監修/
①封筒には「履歴書在中」と明記するようにする
封筒の左下に「履歴書在中」と赤字で記載することで、採用担当者に重要書類であることを伝えられます。
明記されていないと、他の郵便物と混同されたり、確認が遅れたりするおそれがあるため注意が必要です。スタンプでも手書きでも構いませんが、見やすい位置と色で記載してください。
記載する際には、定規を使ってまっすぐに書くことで、より丁寧な印象を与えることができます。
②封筒の表面は縦書きで宛名を記入する
履歴書が縦書きである場合、封筒の宛名も縦書きにそろえるのが一般的です。企業名や部署名、担当者名などは正式名称で、誤字がないよう丁寧に書きましょう。
表記ゆれや略称の使用も避けてください。縦書きの方がよりフォーマルな印象を与えやすくなります。書き終えたら、一度遠目から全体のバランスを見て、違和感がないか確認しておくと安心です。
③履歴書はクリアファイルに入れる
履歴書はそのまま封筒に入れるのではなく、A4サイズのクリアファイルに挟んでから封入してください。こうすることで、移動中の折れやシワ、汚れを防ぐことができます。
些細な配慮ですが、丁寧な印象を与え、書類の扱いにも気を配れる人物として評価されるでしょう。特に郵送時には、封筒内でのずれや折れを防ぐ役割も果たすため、積極的に活用してください。
④提出前に折り目や汚れがないか確認する
履歴書の内容がどれだけ優れていても、紙が汚れていたり折れていたりすれば印象は損なわれてしまいます。提出前には必ず書類全体を確認し、シワやシミ、にじみなどがないかチェックしてください。
相手への敬意は、こうした小さな配慮にこそ表れます。できれば明るい場所で、用紙をさまざまな角度から確認すると、細かな汚れや傷みにも気づきやすくなるでしょう。
⑤手渡しの場合は封筒を閉じずに持参する
面接会場などで履歴書を手渡しする場合、封筒のフタは閉じずに開けたままで持参するのがマナーです。これは、担当者がその場で中身を確認しやすいようにという配慮からきています。
のり付けしてあると手間をかけさせるため、封をしない状態で提出してください。フタは封筒の内側に折り込むだけにして、さっと取り出せるよう準備しておくとスマートです。
⑥ 郵送の場合は送付状を同封する
履歴書を郵送する際には、送付状を必ず同封しましょう。送付状には宛先や日付、簡潔な挨拶文、履歴書の送付目的、差出人の情報などを明記します。
形式にのっとって丁寧に作成することで、ビジネスマナーを理解している印象を与えることができるでしょう。
封入する順番にも気を配り、送付状→履歴書→その他資料の順で揃えるとより好印象につながります。
JIS規格の履歴書を選んで作成しよう!

履歴書の形式は多岐にわたりますが、就活で迷ったときは「JIS規格の履歴書」を選ぶのが無難です。その理由は、使いやすさやフォーマットの統一性、企業側の受け入れやすさにあります。
厚生労働省の様式や転職用、パート用など他にも種類がありますが、特に新卒の就職活動では、JIS規格がもっとも広く活用されているでしょう。
入手方法も多様で、文房具店や通販だけでなくダウンロードも可能です。記入時のポイントやマナーを押さえることで、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
履歴書JIS規格の特徴を理解したうえで、正しい使い方や提出方法を実践し、自信を持って選考に臨んでください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。