履歴書の基本と例文付き!新卒就活完全ガイド
就活を成功させるために、履歴書は最も重要な書類の一つです。履歴書はただの自己紹介ではなく、あなたを企業にアピールするための大切なツールです。
この記事では、履歴書の書き方から、よくある書き間違いや提出時のマナーまで、解説します。新卒就活生の方に向けて、正しい書き方を身につけ、好印象を与える履歴書を作成するポイントを伝授します。
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就活における履歴書とは

就職活動において履歴書は、企業が応募者の基本情報を確認し、選考を進めるうえで最初に目を通す大切な書類です。
自己PRや志望動機だけでなく、学歴や資格、住所などからも人柄や誠実さが伝わるため、見落とされがちな項目にも注意が必要でしょう。
特に新卒採用では、履歴書が「初対面の印象」を決める役割を果たすことも少なくありません。内容の正確さだけでなく、見やすさや丁寧さも評価の対象となるのです。
「とりあえず空欄を埋めればいい」と考える方もいますが、それではアピールの機会を逃してしまいます。履歴書は、自分の強みや意欲を伝えるチャンスでもあると捉えることが大切です。
読み手の立場を意識しながら、構成や文字の丁寧さにも気を配り、あなた自身を表す一枚として仕上げてみてください。
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履歴書を書く前に準備しておくもの

就活を始める際、履歴書の作成は避けて通れない大切なステップです。ただ、いざ書こうとすると、何を用意すべきか迷ってしまう人も少なくありません。
準備不足のまま進めてしまうと、書類不備や印象ダウンにつながるおそれがあるでしょう。ここでは、履歴書作成をスムーズに進めるために、事前に揃えておきたいアイテムを紹介します。
- 履歴書
- 証明写真
- 筆記具・下敷き
- 印鑑・朱肉・印鑑マット
- クリアファイル
- 白いA4サイズの封筒
- メールアドレス
① 履歴書
履歴書は、自分の情報を採用担当者に伝える最初の書類です。形式や内容に気をつけることで、良い印象を残しやすくなります。
基本的には市販のものか、大学で配布されているフォーマットを使いましょう。手書きかパソコン作成かは、企業の指示がない限り、自分の強みが伝わりやすいほうを選んで問題ありません。
手書きなら、下書きをしてから丁寧に記入することで、誤字脱字や書き直しの手間を減らせます。
採用担当者は、履歴書を通じて書き手の人柄や誠実さを見ていることが多いため、丁寧に準備しておくことが印象アップにつながるでしょう。
② 証明写真
証明写真は履歴書全体の印象に大きく関わる要素です。髪型や服装は清潔感を意識し、背景は青や白の無地にするのが一般的。
最近ではスマートフォンで撮る人も増えていますが、可能であれば写真館での撮影をおすすめします。プロのカメラマンによるライティングや姿勢の調整により、写真の仕上がりが大きく変わるからです。
写真は丁寧にまっすぐ貼り、浮きやはがれがないよう両面テープなどを使うと安心できます。見た目の第一印象で判断されることもあるため、ここで手を抜くのは避けましょう。
③ 筆記具・下敷き
履歴書を手書きする場合、筆記具選びはとても重要です。基本は黒のボールペンや万年筆で、消えるボールペンの使用はNGとされています。
スムーズに書けるか事前に試しておくと、書いている途中での不具合を避けられます。下敷きを使うことで、紙の裏に筆圧が残るのを防ぎ、仕上がりがきれいになるでしょう。
こうした細かい配慮が、丁寧に準備をしているという印象につながります。準備段階から手を抜かないことが、履歴書全体の質を高めるポイントです。
④ 印鑑・朱肉・印鑑マット
履歴書そのものに押印が求められるケースは少ないですが、添付書類などで必要になることがあります。そのため、事前に印鑑類も準備しておきましょう。
シャチハタは避け、一般的な認印を使用するのが無難です。朱肉はしっかりとインクが乗るものを選び、印鑑マットの上で均等に押すと、にじまず美しく仕上がります。
押印に失敗したときに備えて、予備の用紙を用意しておくと安心です。細部にまで気を配る姿勢が、書類全体の完成度を引き上げてくれるでしょう。
⑤ クリアファイル
履歴書を持参したり郵送したりする際に、書類を保護するためにクリアファイルは必須です。透明なタイプを選ぶことで、中身の確認もしやすく、見た目にもスマートな印象を与えられます。
ファイルに入れることで、書類の折れや汚れを防ぎ、渡す際の動作もスムーズになるでしょう。ちょっとした気配りですが、受け取る側に好印象を与える大きな要素になります。
就活では、そうした小さな準備の差が結果に表れる場面が少なくありません。
⑥ 白いA4サイズの封筒
履歴書を郵送する場合、白くて無地のA4サイズ封筒が基本です。派手な色や柄のある封筒はビジネスシーンにふさわしくないため避けてください。
封筒の宛名や差出人情報は、誤字に注意しながら丁寧に書きましょう。封を閉じる際には「〆」マークを忘れずに書くのがマナーです。
中の書類が折れないように、厚紙や台紙で補強しておくとより安心でしょう。こうした一手間が、誠実さや細やかさを伝える手段になります。
⑦ メールアドレス
就活で使うメールアドレスは、社会人としてふさわしいものを使うべきです。
普段のメールで使っているアドレスにニックネームや記号が多い場合は、氏名や数字を組み合わせたシンプルな新しいアドレスを用意しましょう。
また、メールの送受信では、件名や署名などの基本マナーも重要です。やりとり全体を通じて、信頼感のある印象を与えるよう意識してください。
履歴書の印象を損なわないように、メールまわりの準備もしっかり整えておきたいところです。
【項目別】履歴書の書き方例

履歴書は、ただ情報を並べるものではなく、各項目にあなたの人柄や熱意が表れる大切な書類です。ここでは、項目ごとの書き方と注意点を例文つきで解説します。
ポイントを押さえれば、採用担当者に伝わる履歴書が作れるはずです。
- 日付
- 写真欄
- 現住所と連絡先住所
- メールアドレス
- 学歴
- 資格
- 志望動機
- 自己PR
- 本人希望記入欄
① 日付
履歴書の日付は「提出日」を書くのが基本です。よく作成日を記入してしまう人もいますが、企業が見たいのは「いつ届いた書類なのか」という点でしょう。
面接で手渡す場合は面接日、郵送やメールの場合は発送日や送信日を記入してください。日付と実際の提出日がずれていると、内容を使い回していると思われるかもしれません。
形式は和暦・西暦のどちらでも構いませんが、他の欄と統一するようにしてください。
② 写真欄
写真は、明るく清潔感のある印象を与えるものを使ってください。スーツ着用で無背景、表情は自然なものが理想です。スマホでの自撮りや加工済みの写真は避けたほうがよいでしょう。
貼り方も大事で、斜めやシワのある状態では雑に見えてしまいます。のりや両面テープで四隅をしっかり固定し、裏面には名前を書くようにしましょう。
撮影から3か月以内のものが望ましいため、古い写真は使わないでください。
③ 現住所と連絡先住所
現住所には、郵便番号から番地、建物名まで省略せずに記入しましょう。連絡先が現住所と異なる場合、連絡先住所欄にも記入が必要です。
引っ越しの予定がある場合などは、どちらに連絡が届くと確実かを基準に判断してください。どちらか一方だけの記入で済ませると、連絡が取れず機会を逃す可能性もあります。
細かい部分ではありますが、信頼につながる大事なポイントです。
④ メールアドレス
履歴書に記載するメールアドレスは、就活専用のものを用意するのが安全です。ニックネームや意味のない英数字が入ったアドレスは避け、氏名や学校名が含まれたシンプルなものにしましょう。
入力ミスがあると連絡が届かず、チャンスを逃すおそれがあります。迷惑メールに振り分けられないよう、受信設定の確認も忘れないでください。
メールは意外と見落とされやすいですが、連絡手段として非常に重要です。
⑤ 学歴
学歴は、中学校卒業から時系列で記入します。学校名は略さず正式名称を使い、入学と卒業の年を正確に記載してください。たとえば「〇〇高」ではなく「〇〇高等学校」と書きましょう。
大学については、学部や学科名まで省略せずに書くことが望まれます。西暦と和暦はどちらでも構いませんが、他の欄と統一する必要があるのです。見やすく正確に書くことが、丁寧な印象につながります。
《記入例》
2016年4月 〇〇市立〇〇中学校 入学 2019年3月 〇〇市立〇〇中学校 卒業 2019年4月 〇〇県立〇〇高等学校 入学 2022年3月 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 2022年4月 △△大学 △△学部 △△学科 入学 |
⑥ 資格
資格欄には、公的資格や認定された資格を正式名称で記入します。「普通自動車第一種運転免許」や「英語検定2級」など、略さずわかりやすく書いてください。
取得予定の資格がある場合は、「取得予定」と添えれば問題ありません。趣味レベルの民間資格はこの欄ではなく、自己PR欄などに記載する方が自然です。
応募する業界で有利になりそうな資格は、できるだけ具体的に示しましょう。
《記入例》
2020年12月 実用英語技能検定2級 合格 2021年6月 普通自動車第一種運転免許 取得 2024年3月 日商簿記検定2級 取得予定 |
⑦ 志望動機
志望動機は、なぜその会社を選んだのかを伝える最重要項目です。「雰囲気が良さそう」など曖昧な表現ではなく、自分の経験や考え方と企業の特徴を結びつけて書くと説得力が生まれます。
たとえば「大学での研究内容と御社の事業に親和性がある」など、具体的に説明することが鍵です。企業研究の深さや、自分の理解度も自然と伝わります。
内容に矛盾が出ないよう、面接で話すことを意識して書くとよいでしょう。
《記入例》
私は大学で観光地域づくりをテーマとしたゼミに所属し、地元商店街の活性化プロジェクトに取り組んでいます。 フィールドワークや企画立案を通じて、地域の魅力を引き出し、外部に届ける難しさと面白さを学びました。 御社は地方創生事業に力を入れており、自治体や地元企業と連携した持続可能なまちづくりに強みを持っていると知ったのです。自分の学びと御社の取り組みに高い親和性を感じております。 これまでの経験を活かして、地域社会と企業の両方に価値をもたらせるような提案を行い、御社の成長に貢献したいと考え志望いたしました。 |
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⑧ 自己PR
自己PRでは、自分の強みをどう企業に活かせるかを伝えてください。単に「真面目」「責任感がある」といった表現ではなく、実際のエピソードを交えることで具体性が増します。
「アルバイトでの経験を通じて身につけた調整力」など、背景がわかると相手にも伝わりやすくなるのです。企業が求める人物像と一致しているかも重要な視点。
「会ってみたい」と思ってもらえるよう、内容を練りましょう。
《記入例》
私の強みは、状況を整理しながら周囲と協力して課題を解決する力です。大学では学園祭実行委員として、広報リーダーを務めました。 当初はSNS運用に注力しましたが、集客数が伸び悩み、出展者からも不安の声が上がっていたのです。私は委員内で課題を整理し、出展者インタビュー動画を制作・投稿することを提案。 動画公開後は反応が大きく改善し、来場者数も前年比120%を達成できたのです。この経験から、課題を柔軟に捉え、周囲と連携しながら具体的な改善策を実行に移す行動力を身につけました。 御社のようにチームでの連携が求められる環境でも、粘り強く成果を出す姿勢で貢献できると考えています。 |
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⑨ 本人希望記入欄
本人希望記入欄には、勤務地や職種など希望がある場合に限り簡潔に記載します。特に希望がないときは「貴社の規定に従います」と書くのが一般的です。
細かすぎる要望を並べると、協調性に欠けると見なされるおそれがあります。何も書かずに空欄で提出するのも好ましくありません。
必要に応じて記載内容を調整し、応募先ごとに内容を見直す柔軟さを持つことが大切です。
《記入例》
・貴社の規定に従います ・勤務地は〇〇エリアを希望いたしますが、配属については貴社のご判断に従います |
印象の良い履歴書を書くためのコツ

履歴書は採用担当者が最初に目を通す書類であり、第一印象を左右する重要なツールです。内容がどれほど良くても、伝え方や見た目によって評価が変わることもあります。
ここでは、印象に残る履歴書を書くための具体的なコツを紹介します。
- 見やすく丁寧な文字で書く
- 読み手を意識した構成で書く
- エピソードは具体的に書く
- 履歴書で伝えるべき強みを書く
- 自分らしさを適度にアピールして書く
① 見やすく丁寧な文字で書く
読みやすい履歴書を作るうえで、丁寧な文字は基本です。特に手書きの場合、文字の乱れや誤字脱字があると、それだけで評価を下げる原因になります。
黒のボールペンなどにじみにくい筆記具を使い、罫線に沿ってバランスの取れた文字を書くよう意識してください。文字の大きさをそろえるだけでも、全体の印象が整います。
採用担当者は多くの履歴書を短時間で読むため、スムーズに内容が伝わることが重要です。下書きをしてから清書すれば、ミスも減りやすくなります。少しの丁寧さが、信頼感につながるでしょう。
② 読み手を意識した構成で書く
履歴書では、自分の情報を伝えるだけでなく、相手にとって読みやすい構成にすることが大切です。
たとえば、学歴や職歴の順序がバラバラだったり、志望動機が長すぎたりすると、内容を正確に伝えにくくなります。伝えたいことを先に書き、結論から話す意識を持ちましょう。
また、読み返すことで不要な表現や言い回しに気づける場合もあります。自分本位ではなく、読み手の立場でわかりやすい構成になっているかを確認してください。そのひと手間が評価につながるはずです。
③ エピソードは具体的に書く
履歴書に書く自己PRや志望動機は、具体的なエピソードを交えて書くと説得力が増します。抽象的な言葉だけでは、内容が薄く感じられてしまいます。
たとえば「責任感があります」とだけ書くよりも、「アルバイトでリーダーを任され、店舗の売上管理を担当した」など、実際の経験を交えると印象が変わります。
エピソードがあることで、読み手はあなたの人物像を具体的にイメージしやすくなります。ただし、長くなりすぎないよう要点を絞って書くことが大切です。伝えたいことを明確にしましょう。
④ 履歴書で伝えるべき強みを書く
自分の強みを履歴書で伝えるには、ただ書くだけでなく、企業の求める人物像に合っているかを意識することが大切です。
たとえば、チームワークを重視する企業に対しては、協調性や集団行動での経験を強調すると効果的です。企業研究をしたうえで、自分の強みと合致するポイントを見つけてください。
また、強みを裏づける具体的な経験や実績があると、説得力が増します。読み手に「この人と会ってみたい」と思わせるような情報を意識して盛り込みましょう。
⑤ 自分らしさを適度にアピールして書く
無難な内容だけで構成された履歴書は、印象に残りづらいもの。そこで、自分らしさを適度にアピールすることが重要です。
たとえば、趣味や特技欄に他の人とは違った経験を書くことで、印象に残るきっかけになります。ただし、あくまで社会人としてふさわしい範囲にとどめましょう。
自分の考えや価値観を押し付けるのではなく、体験を通して得た気づきとして表現すれば、自然に伝わります。履歴書に自分らしい一面を加えることで、あなたの個性がより際立つはずです。
履歴書で間違いやすいポイント

履歴書は丁寧に仕上げたつもりでも、意外なところにミスが隠れているものです。ここでは、就活生が特にやりがちな5つの間違いと、その対処法を紹介します。
読み手の信頼を得るためにも、細かな部分までしっかり見直しておきましょう。
- 空欄を残したまま提出してしまう
- 略称や俗語を使ってしまう
- 雑な文字で書いてしまう
- 修正液や修正テープを使ってしまう
- 日付や年号を間違えて記入してしまう
① 空欄を残したまま提出してしまう
履歴書に空欄があると、「やる気がないのでは」と思われてしまうおそれがあります。特に志望動機や自己PRが未記入のままでは、応募への熱意が伝わりません。
無理に長文を書く必要はありませんが、できるだけ自分の言葉で埋めるように意識してください。希望がない場合は「貴社の規定に従います」といった一言を添えておくのがマナーです。
書く内容に悩んだときは、これまでの経験や日常生活からエピソードを思い出すと、ヒントが見つかるでしょう。
② 略称や俗語を使ってしまう
履歴書には、誰にでも伝わる正式な言葉を使う必要があります。「〇〇大」「バイト」など普段の会話では通じる略語も、書類ではふさわしくありません。
「〇〇大学」「アルバイト」など正式名称を使うことで、正確さや丁寧さが伝わります。少しの省略が、読み手に誤解を与えてしまうこともあるため注意が必要です。
形式ばっているように感じるかもしれませんが、公的な場での書き言葉として基本のマナーといえるでしょう。
③ 雑な文字で書いてしまう
文字の見やすさは、それだけで印象を左右する要素です。どれだけ内容が良くても、読みにくい字では伝わりにくくなります。履歴書を書くときは、できるだけ丁寧に、ゆっくりと書いてください。
書き慣れていない場合は、下書きをしてから清書するのがおすすめです。パソコンで作成する場合も、文字サイズや行間に気を配ると、読みやすさが大きく変わります。
小さな工夫が、相手に与える印象を良くしてくれます。
④ 修正液や修正テープを使ってしまう
履歴書では、たとえ小さなミスでも修正液やテープの使用は避けてください。修正跡があると雑に見え、印象が悪くなってしまいます。間違えたときは、面倒でも最初から書き直すのが基本です。
失敗を減らすためには、下書きをしたり、書く順番を工夫したりするとよいでしょう。きれいに整った履歴書は、それだけで「この人は丁寧な人だな」と感じてもらえるきっかけになります。
⑤ 日付や年号を間違えて記入してしまう
日付や年号の間違いは意外と多く、しかも目立ちやすいミスのひとつです。履歴書の日付は、提出日や送付日と合わせるのが基本です。学歴や職歴の年号も、西暦か和暦のどちらかに統一してください。
記入後は必ず全体を見直し、数字が正しいかをチェックするようにしましょう。特に和暦と西暦が混ざっていないか、前後の整合性がとれているかも確認が必要です。
小さな見落としを防ぐことで、信頼感を高める履歴書に仕上がります。
メールで履歴書を提出する際のマナー

就職活動では、履歴書をメールで提出する機会が増えています。しかし、送信が簡単にできる反面、マナーを意識せずに送ってしまうと、印象を悪くしてしまうことがあるのです。
ここでは、履歴書をメールで送る際に注意すべきポイントを整理して紹介します。
- 件名は「応募書類の送付」と明記する
- 本文は挨拶+要件を簡潔にまとめる
- ファイル名は氏名・企業名を含める
- 署名に氏名・連絡先・大学名を入れる
- 履歴書ファイルが正常に開けるか確認する
① 件名は「応募書類の送付」と明記する
履歴書をメールで送信する際は、件名に配慮が必要です。採用担当者は日々多くのメールを受け取っており、件名を見ただけで内容を把握できるようにしておかなければなりません。
たとえば、「応募書類の送付(氏名)」や「エントリー書類提出の件(○○大学・氏名)」など、誰が何の目的で送っているのかが明確に伝わる表現を使ってください。
不明瞭な件名では、開封されない可能性もあるでしょう。件名の工夫ひとつで、読み手に好印象を与えられます。小さな気配りが、マナーの良さとして評価される場合もあります。
② 本文は挨拶+要件を簡潔にまとめる
メールの本文では、丁寧さと簡潔さのバランスが大切です。まずは「お世話になっております」といった挨拶を入れ、その後に応募の目的と添付ファイルの内容を伝えてください。
たとえば、「貴社の求人に応募させていただきたく、履歴書をお送りします」や「添付ファイルにて履歴書をお送りいたしますので、ご査収ください」などが自然です。
最後に「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」などの締めくくりを入れることで、より丁寧な印象になります。ビジネスメールの基本を押さえておくと安心です。
③ ファイル名は氏名・企業名を含める
履歴書のファイル名にも注意を払いましょう。「履歴書.pdf」や「書類」だけでは、受け取った相手にとっては誰のものかわからなくなってしまいます。
そのため、「履歴書山田太郎株式会社○○」や「2025卒エントリーシート佐藤花子」のように、氏名と企業名を含めて設定してください。見ただけで中身が明確にわかるようにするのが理想です。
こうした気遣いは、小さなことに見えても、ビジネスマナーが身についている証として見られることがあります。就活生として、細部まで意識しておきたいところです。
④ 署名に氏名・連絡先・大学名を入れる
メールの最後に入れる署名は、社会人としての基本です。最低限、氏名、大学名、電話番号、メールアドレスを記載してください。
署名があることで、相手が連絡を取りやすくなり、信頼感も高まります。テンプレートをあらかじめ作成しておけば、毎回書き直す手間もかかりません。
また、署名が整っていると、全体の印象も引き締まります。形式にとらわれすぎず、必要な情報をシンプルにまとめることを意識してください。
⑤ 履歴書ファイルが正常に開けるか確認する
メールで提出する履歴書は、相手が問題なく開ける状態になっているかどうかを、送信前に必ず確認してください。ファイルの破損や文字化けがあると、内容が読めず選考に進めないおそれもあります。
PDF形式で保存すれば、文字ずれやレイアウト崩れを防げます。添付したファイルを自分でも一度開いてみて、誤りや添付漏れがないかチェックしておくと安心です。
基本的な確認ではありますが、こうした小さな確認の積み重ねが信頼を築くことにつながります。
手渡しで履歴書を提出する際のマナー

企業へ履歴書を手渡しする場面は、就職活動中に意外と多くあります。ただ渡せば良いと思ってしまいがちですが、マナーを守れていないと印象を下げてしまうおそれも。
ここでは、履歴書を直接手渡す際に気をつけるべきポイントを4つに分けて解説します。
- 封筒は封をせずそのまま持参する
- 受付では封筒のまま、面接官には中身を渡す
- 面接官には両手で履歴書を差し出す
- 渡すときに一言あいさつを添える
① 封筒は封をせずそのまま持参する
履歴書を持参する場合、封筒に封はしないのがマナーです。封をすると、相手が中身を取り出しにくくなり、場合によっては再提出を求められることもあります。
封筒はあくまで書類の保護用と考え、中身をすぐに出せる状態にしておいてください。企業側にとって扱いやすく、手間がかからない渡し方が求められます。
ちょっとした配慮ではありますが、その意識の違いが印象を左右するきっかけになることもあるでしょう。
② 受付では封筒のまま、面接官には中身を渡す
企業に到着して受付に履歴書を渡すときは、封筒に入れたままでも問題ありません。ただし、面接官に直接渡す場面では、必ず封筒から履歴書を取り出して手渡してください。
受付担当者は確認するだけですが、面接官に対しては丁寧なやりとりが求められます。封筒ごと差し出すと、礼儀を知らない印象を与えてしまうかもしれません。
あらかじめ流れを理解しておけば、当日も落ち着いて対応できます。場面に応じた行動が、社会人としての基礎力を示す要素となるでしょう。
③ 面接官には両手で履歴書を差し出す
面接官に履歴書を渡すときは、両手で丁寧に差し出すようにしましょう。片手では失礼な印象を与えることがあるため、注意が必要です。
履歴書は横向きに持ち、相手から文字が読める方向で差し出すとより丁寧な印象になります。机越しに渡す場合は、一度立ち上がってから手渡すのが自然です。
所作の一つひとつが見られていることを意識しながら、落ち着いた動きで対応してください。
④ 渡すときに一言あいさつを添える
履歴書を渡す際には、黙って手渡すのではなく、一言添えるようにしましょう。「本日はよろしくお願いいたします。履歴書をお持ちしました」など、簡単で丁寧な言葉で十分です。
あいさつがあるだけで、場の空気が和らぎ、好印象につながります。逆に無言で渡してしまうと、礼儀がなっていないと受け取られてしまうかもしれません。
言葉づかいも含め、相手への敬意を意識して行動することが大切です。
郵送で履歴書を提出する際のマナー

履歴書を郵送で提出する場合は、メールや手渡しとは異なるマナーを守ることが求められます。書類の体裁や封筒の書き方、発送時期など細かい点に注意するだけで、印象が大きく変わるのです。
ここでは、郵送時に押さえておきたいポイントを紹介します。
- 送付状を必ず同封する
- 封筒の宛名・住所・差出人は縦書きで統一する
- 封筒の宛名に適切な敬称を付ける
- 履歴書の封筒に「履歴書在中」と赤字で明記する
- 履歴書は折らずにクリアファイルに入れる
- 締切2〜3日前に届くように郵便局から発送する
① 送付状を必ず同封する
郵送時には、送付状(添え状)を忘れずに同封してください。送付状は、どのような書類を誰に向けて送るのかを伝えるもので、社会人としての基本的なマナーです。
挨拶、送付の趣旨、結びの文を簡潔にまとめるとよいでしょう。形式はビジネス文書に準じて、日付・宛名・本文・署名の構成で作成してください。
手書きでもパソコンでも問題ありませんが、誤字脱字がないかしっかり確認しましょう。送付状がないと、丁寧さに欠ける印象を持たれるおそれがあります。
② 封筒の宛名・住所・差出人は縦書きで統一する
封筒に記載する宛名や住所、差出人はすべて縦書きに統一しましょう。縦型封筒を使用するのが一般的で、文字の配置が整うことできちんとした印象になります。
横書きにするとラフな印象を与えてしまうかもしれません。住所は都道府県から番地、建物名まで省略せずに記載してください。差出人の情報は、封筒の裏面左下に書くのが一般的です。
読みやすく、丁寧に記入することが大切です。
③ 封筒の宛名に適切な敬称を付ける
封筒に書く宛名には、「御中」や「様」といった敬称を必ず付けましょう。企業名のみの場合は「御中」、担当者の個人名を書く場合は「様」を使います。
たとえば「株式会社〇〇 御中」や「採用ご担当者様」といった形が一般的です。敬称を付け忘れると、ビジネスマナーに対する理解が不十分と思われるかもしれません。
また、「御中」と「様」を併用しないよう注意が必要です。使い分けに迷ったら、事前に調べてから書くと安心です。
④ 履歴書の封筒に「履歴書在中」と赤字で明記する
封筒の表には、赤字で「履歴書在中」と書いてください。左下に赤い枠を引いて記載するのが一般的です。企業が多数の郵送物を受け取るなかで、履歴書であることが一目でわかるようにするためです。
市販の封筒にあらかじめ印字されている場合もありますが、手書きする場合は定規などを使って整えて書きましょう。記載がないと開封が遅れる可能性があるため、忘れずに記入してください。
⑤ 履歴書は折らずにクリアファイルに入れる
履歴書はできるだけ折らずに提出するのが基本です。角形2号の封筒を使用すれば、A4やB5サイズの履歴書がそのまま入ります。
履歴書はクリアファイルに入れてから封筒へ入れると、折れや汚れを防げて安心です。書類をきれいな状態で届けることは、相手への配慮として評価されやすいポイントになります。
細かい部分まで丁寧に仕上げる姿勢が、信頼感につながるでしょう。
⑥ 締切2〜3日前に届くように郵便局から発送する
履歴書は、締切の2〜3日前までに届くように郵送してください。ぎりぎりの発送では、配達の遅延などにより締切に間に合わないリスクがあります。
特に土日や祝日を挟む場合は、到着日がずれないよう注意が必要です。不安な場合は速達や簡易書留などのオプションを使うとよいでしょう。
発送準備が整ったら、余裕を持って郵便局へ持ち込み、確実に書類が届くようにしてください。
履歴書を正しく書くためのポイントやマナーを理解しておこう!

履歴書は、就活における第一印象を決定づける大切な書類です。だからこそ、書き方だけでなく、準備段階や提出方法まで丁寧に取り組むことが求められます。
履歴書を書く前には、履歴書本体や証明写真、筆記具、封筒などをしっかり揃える必要があります。また、各項目の正しい書き方を理解し、ミスや空欄を防ぐ工夫も重要です。
さらに、印象を良くするためのコツや、メール・郵送・手渡しといった提出方法ごとのマナーも意識するべきでしょう。
すべてを丁寧に整えることで、履歴書は単なる書類ではなく、自分を正確かつ魅力的に伝える強力なツールになります。今一度、基本を見直して万全の状態で提出してください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。