協調性の言い換え方と伝え方|職種別・社風別の例文付き
「協調性って、ただ仲良くできるってこと?どう伝えれば評価されるんだろう…」
そんな悩みを抱える就活生の方は少なくありません。実は「協調性」は、職種や企業文化によってアピールの仕方を変えることで、より強力な自己PRになります。
そこで本記事では、「協調性」の言い換え表現や特徴に加え、職種別・社風別に分けた具体的なアピール例文を紹介します。
協調性を軸にした自己PRを差別化するためのヒントが詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。
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「協調性」とは?

協調性とは、周囲と意見をすり合わせたり、自分の立場を柔軟に調整したりして、物事をスムーズに進める力のことです。企業はチームで成果を出せる人材を求めているため、この力を重視しています。
だからこそ、自分の経験の中で「どう行動したのか」「何を意識したのか」を具体的に伝えることがポイントです。ただ人付き合いが良いというだけでは、協調性の本質を伝えることはできません。
対立があったときにどう対応したのか、他者の意見をどう受け止めたか、自分の役割をどう果たしたかなど、行動を通じて示しましょう。
つまり、協調性とは「良い人間関係を築くこと」ではなく、「チーム全体の成果のために自分の行動を調整できる力」として伝えることが、就活でのアピールにつながるのです。
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企業が新卒に協調性を求める理由

就職活動で「協調性があります」と伝える学生は多いですが、企業がなぜそれを重視するのかまで理解している人は少ないかもしれません。
ここでは、企業が協調性に注目する主な理由をわかりやすく解説します。
- 職場に早くなじめる柔軟性があるため
- チームワークを重視する組織文化に合うため
- 他者と円滑なコミュニケーションがとれるため
- 協調性が高い人は組織貢献意欲が強いため
① 職場に早くなじめる柔軟性があるため
新卒社員にとって、職場にスムーズに適応できるかどうかはとても重要です。早く環境に慣れることで、仕事への理解も深まり、戦力になるまでの期間も短くなります。
協調性のある人は、考え方を押しつけず、周囲と歩調を合わせる柔軟性を持っているため、自然と職場になじみやすいでしょう。また、こうした人がいるとチームの雰囲気も和らぎます。
企業側は早期離職を防ぎたいという思いもあるため、柔軟に対応できる人材を高く評価する傾向にあるでしょう。
② チームワークを重視する組織文化に合うため
今の企業では、チームで成果を出す働き方が主流です。そのため、自分の仕事だけでなく、仲間との連携も意識できる人が求められます。
協調性のある人は、自分の役割をこなすだけでなく、チーム全体の流れを考えて行動できる人が多いです。たとえば、手が空いたときに他のメンバーを手伝う姿勢などがその例でしょう。
こうした姿勢は、「一緒に働きたい」と思ってもらえる大きな要素になります。個人の能力以上に、チームに貢献する姿勢が評価されるのです。
③ 他者と円滑なコミュニケーションがとれるため
協調性がある人は、人とのやりとりを円滑に進められます。自分の意見を主張しすぎず、相手の考えを受け止める姿勢は、信頼関係を築くうえで欠かせません。
これは社内に限らず、取引先やお客様との関係にも活かせる力です。もし意見がぶつかっても、落ち着いて対応できる人は、安心して任せられると感じてもらえるでしょう。
企業は、面接やグループディスカッションなどで、こうした対応力をよく見ています。
④ 協調性が高い人は組織貢献意欲が強いため
協調性のある人は、自分のことだけでなく、組織全体の成果にも関心を持ちやすいです。与えられた仕事をこなすだけでなく、「どうすればチームに役立てるか」を考えて動く姿勢が見られます。
このような人は、自発的に動き、周囲とも前向きな関係を築けるため、企業からは「成長の見込める人材」として期待されやすいです。
就活では、こうした姿勢をアピールできるエピソードを用意しておくと、より説得力が増します。
協調性がある人の特徴

「協調性がある」とは、単に周囲に合わせることではありません。自分の考えを持ちながらも、相手と円滑に関わって行動できる人が評価されます。
ここでは、そうした協調性のある人の特徴を5つにまとめて紹介しましょう。
- 場面に応じた対応ができる
- 相手の意見を尊重しながら自己主張ができる
- チームの目標に向かって行動できる
- 他者への思いやりや気配りができる
- ポジティブで社交的な人柄を持っている
① 場面に応じた対応ができる
協調性が高い人は、目の前の状況を的確に読み取り、柔軟に対応する力を持っています。意見の食い違いが起きた際にも、相手の背景や立場を理解し、冷静かつ適切に判断を下すことができるのが特徴です。
たとえば、サークル活動やアルバイトで急な変更が発生した際にも、感情的にならず臨機応変に行動できる人は、周囲から高く評価されるでしょう。
単に流されるのではなく、相手の意図をしっかりくみ取り、より良い選択ができる姿勢が求められます。こうした柔軟性は、組織内での信頼や人間関係の安定につながる大切な要素です。
② 相手の意見を尊重しながら自己主張ができる
協調性のある人は、ただ相手に合わせるだけではありません。自分の意見をしっかりと持ちつつ、それを相手に伝える際には、感情に流されずに冷静な対応ができるという特徴があるでしょう。
ゼミで意見が割れたときには、「私はこう考えています」と丁寧に伝えた上で、「あなたの意見も理解できます」と相手の立場にも配慮する姿勢が求められます。
こうした対話を通じて、場の空気を壊すことなく、自分の意見を受け入れてもらえる環境をつくれるのです。
相手の考えを受け止めながら、自分の主張もきちんと伝えるスキルは、今後どの職場でも重宝されるでしょう。
③ チームの目標に向かって行動できる
協調性を発揮する場面では、個人の成果よりもチーム全体の成果を重視して行動する姿勢が大切です。
ゼミのプレゼンや文化祭の企画運営など、複数人で進める活動の中で、自分の担当にとどまらず他のメンバーをフォローする姿勢は、まさに協調性の表れといえるでしょう。
自分の作業が終わった後でも、他のメンバーの進捗に気を配ったり、目標達成に向けて前向きな提案を行ったりすれば、チームの一体感が高まり、より良い成果につながります。
このように、全体最適を意識し、チームとしての成功を優先する行動は、社会に出た後も大きな信頼を得る要因になるでしょう。
④ 他者への思いやりや気配りができる
協調性の根本には、他人への気遣いや思いやりの心があります。
たとえば、サークル活動でメンバーの体調を気にかけたり、アルバイト先で忙しそうな人に「大丈夫?」と声をかけたりするなど、ちょっとした気配りが周囲との信頼関係を築くきっかけになるでしょう。
こうした配慮は目立つものではありませんが、日常の中で積み重なることで、その人の人柄として定着していきます。
また、他者の状況を見て行動する姿勢は、職場でも「周囲に気を配れる人」として重宝されるでしょう。思いやりや気配りは、表面的なものではなく、継続と誠意が大切です。
⑤ ポジティブで社交的な人柄を持っている
協調性のある人には、前向きで明るい雰囲気を持つ人が多い傾向があります。
もし、チームで困難に直面したときでも、「大丈夫、一緒にやろう」と声をかけて場の雰囲気を和らげられる人は、チームにとって非常に貴重な存在です。
こうした前向きな発言や行動は、他のメンバーのモチベーションを高め、チーム全体の雰囲気を良くする力を持っています。
社交的な性格は人との壁を作らず、初対面でもすぐに打ち解けられるという強みもあります。
協調性はスキルだけでなく、その人の持つ人柄からにじみ出るものでもあるため、明るく前向きな印象を与えることが非常に重要です。
自己PRで協調性をアピールする際のポイント

自己PRで協調性を伝えるには、「協調性があります」と言うだけでは十分ではありません。企業が重視するのは、どのような場面でどんな行動をとり、仕事でどう活かせるかという点です。
ここでは、効果的にアピールするために意識すべき4つのポイントを紹介します。
- 企業が求める協調性の具体像を把握する
- 自分の体験やエピソードを具体的に語る
- 協調性が仕事にどう活かせるかを説明する
- 第三者からの評価や結果で裏付ける
① 企業が求める協調性の具体像を把握する
自己PRで協調性を伝えるときは、自分が思う「協調性」ではなく、企業がどんな協調性を求めているのかを理解することが出発点です。
たとえば、チームプレーを重視する企業では、「仲間と助け合いながら成果を出せる人」を評価する傾向があります。
一方で、個の裁量が大きい企業では、「必要な場面で適切に連携できる人」が好まれるでしょう。
企業の採用ページ、企業理念、社員のインタビューや口コミ情報などから、企業が重視している価値観や働き方のスタイルを読み取るようにしてください。
それらをもとに、自分の協調性の強みを適切にマッチさせてアピールすることで、説得力が一段と増します。
② 自分の体験やエピソードを具体的に語る
協調性をアピールする際は、単に「私は協調性があります」と伝えるだけでは不十分です。面接官が納得するためには、過去の具体的なエピソードに基づいて説明する必要があります。
もし、ゼミで意見が対立した際に、あなたが率先して話し合いの場を設け、双方の意見を整理して合意形成につなげたという経験があれば、強い印象を与えられるでしょう。
その場でどのように考え、どのような行動を取り、どんな成果や変化があったかまで明確に伝えてください。
数字や評価などが加わると、よりリアルにイメージしてもらいやすくなります。抽象的な表現ではなく、聞き手がその場面を思い浮かべられるような具体性がカギとなるでしょう。
③ 協調性が仕事にどう活かせるかを説明する
自己PRでは、「協調性がある」という主張にとどまらず、それが入社後の仕事でどのように活かせるのかまで伝えることが重要です。
たとえば、「人の意見をまとめるのが得意です」と言うだけではなく、「複数の部署と連携しながらプロジェクトを推進できる柔軟性があります」といったように、業務とつながる形で表現する必要があるでしょう。
実際のビジネスの現場では、円滑なコミュニケーション力や関係構築力が仕事の成果に直結します。
自分の協調性が、どう再現可能なスキルとして発揮できるのかを具体的に説明することで、企業にとって「即戦力になりそうだ」と感じてもらえるでしょう。
④ 第三者からの評価や結果で裏付ける
協調性を語る際には、自分の主観だけでなく、客観的な裏付けを示すことが非常に効果的です。
もし、アルバイト先で「場の雰囲気を明るくする存在」と言われた経験や、サークル活動でリーダーに自然と推されることが多かったなどの事実があれば、それを活用しましょう。
周囲の評価や実際の成果は、あなたの人柄や能力を裏づける信頼できる証拠になります。
また、賞や表彰、フィードバックシートなどの具体的な成果がある場合も、数字や言葉をそのまま使うと説得力が上がるためおすすめです。
主観と客観のバランスを意識して伝えることで、面接官の納得感をさらに高められるでしょう。
【差別化に有効】協調性の言い換え表現まとめ

就職活動で「協調性があります」と伝えるだけでは、多くの学生と似たような印象になってしまう恐れも。
他の就活生と差別化を図るためには、協調性を自分らしく言い換え、強みとして具体的に伝える工夫が大切です。
協調性を別の言葉に置き換えると、自分の特長をより鮮明にアピールできます。以下に、協調性を言い換えた表現の一覧を紹介しましょう。
言い換え表現 | 説明 |
---|---|
チームワーク | 共同作業をスムーズに進める力 |
柔軟性 | 状況や相手に合わせて行動を調整できる力 |
協力的姿勢 | 自分から周囲を助け、協力を惜しまない態度 |
他者尊重の姿勢 | 相手の意見や立場を大切にする心構え |
周囲への配慮 | チーム全体の動きを見て行動を変えられる力 |
関係構築力 | 良好な人間関係を築くための対応力 |
調整力 | 意見の違いをまとめ、物事を前に進める能力 |
巻き込み力 | 周囲をうまく引き込みながら物事を進める力 |
共創力 | 相手と一緒に新しい価値を生み出せる姿勢 |
連携力 | 相手と足並みをそろえて行動する力 |
重要なのは、自分の経験と一致した言葉を選ぶことです。珍しい言い回しにこだわる必要はありません。
それよりも、自分の行動と結びついた言葉を使い、面接官に状況がイメージできるような語り方を意識してください。
表現を工夫すれば、協調性という抽象的な要素も、自分ならではの魅力として伝わるでしょう。
【職種別】協調性をアピールした例文

就職活動では、職種に応じたアピールが求められます。「協調性」という強みも、職種ごとに伝え方を変えることでより効果的になるでしょう。
ここでは、代表的な職種別に協調性を活かした自己PRの例文を紹介します。
- 営業職:相手のニーズに寄り添い信頼を築く協調性
- 事務職:周囲をサポートして業務を円滑に進める協調性
- 企画職:多様な意見を取り入れ企画を形にする協調性
- 販売職:チームで売上目標を達成するための協調性
- 技術職:プロジェクトメンバーと協力して課題を解決する協調性
- 医療職:他職種と連携して患者を支える協調性
- 教育職:保護者や同僚と協働し児童に寄り添う協調性
- クリエイティブ職:フィードバックを受け入れ改善につなげる協調性
- 接客業:お客様とチーム両方に気を配る協調性
- 公務員:地域住民や関係機関と連携する協調性
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① 営業職:相手のニーズに寄り添い信頼を築く協調性
営業職では、お客様の立場に立って行動できる「協調性」が重要です。ここでは、相手の要望をくみ取り、信頼関係を築いた経験をもとにした例文を紹介します。
《例文》
私は、大学のオープンキャンパス運営において、高校生への対応を担当した経験があります。はじめは自分の説明ばかりしてしまい、相手の反応が薄くなってしまったことがありました。 そこで、説明の内容を一方的に伝えるのではなく、「どんな分野に興味がありますか?」と質問し、相手の興味や不安に寄り添った対応を心がけるように。 その結果、自分のブースに複数人が友人を連れて再訪してくれるようになり、「話しやすくて分かりやすかった」と感想をいただくことができました。 この経験から、相手の立場に立って行動することが信頼につながると実感し、営業職でもこの協調性を活かしていきたいと考えています。 |
《解説》
この例文では、「相手の反応を見て対応を変える力」が協調性として表現されています。自分中心から相手目線への切り替えができた体験を軸にするのがポイントです。
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② 事務職:周囲をサポートして業務を円滑に進める協調性
事務職では、自分の仕事だけでなく、周囲の業務がスムーズに進むよう配慮できる姿勢が求められます。ここでは、チーム全体の効率を考えて行動した経験をもとにした例文を紹介しましょう。
《例文》
私は大学祭の実行委員として、総務担当を務めていました。総務の仕事は他の部署の進行状況を把握しながら、必要に応じてサポートすることが求められます。 あるとき、広報チームがパンフレットの原稿締切に遅れていることに気づきました。 私は直接話を聞きに行き、負担が集中しているメンバーのタスクを洗い出し、一部の作業を他のメンバーに分担する提案をしました。 その結果、全体の進行が改善され、パンフレットも予定通り完成させることができたのです。私はこの経験から、チーム全体の動きを見て行動する協調性の大切さを学びました。 |
《解説》
この例文は「周囲に目を配り、必要な支援を自ら考えて動けた経験」がポイントです。自分の役割を越えて行動した事例を選ぶのが効果的でしょう。
③ 企画職:多様な意見を取り入れ企画を形にする協調性
企画職では、自分のアイデアだけでなく、周囲の意見を柔軟に取り入れながら、最適な形にまとめていく力が求められます。ここでは、チームの声を活かして企画を成功させた例文を紹介しています。
《例文》
私はゼミの研究発表会で、発表内容の構成を考えるリーダーを務めました。 初めは自分の案に自信があり、全体を一人で決めようとしていましたが、メンバーから「もう少し全体像を共有してほしい」と指摘を受けたことがあります。 そこで、皆のアイデアを聞く場を設け、ブレスト形式で意見を集めながら内容を再構成しました。 その結果、一人では思いつかなかったユニークな視点や工夫が盛り込まれ、発表も好評を得ることができました。 この経験を通じて、多様な意見をまとめて形にしていく協調性の大切さを実感しています。 |
《解説》
この例文では「他者の意見を尊重しながら企画を進めた姿勢」が伝わります。最初の失敗や気づきから成長を描くと説得力が増すでしょう。
④ 販売職:チームで売上目標を達成するための協調性
販売職では、個人のスキルだけでなく、チームで協力し合いながら目標を達成する姿勢が求められます。ここでは、チームでの連携を通じて成果につなげた経験を例文で紹介しましょう。
《例文》
私はアパレルショップでアルバイトをしており、繁忙期には売上目標の達成に向けてチームで動く必要がありました。 ある時、目標に届かず焦りが生じていた中で、私は接客以外の面で何ができるかを考え、商品の陳列位置やポップの見直しを提案することに。 スタッフ全員と話し合いながら改善を進めた結果、翌週には売上が目標を上回りました。この取り組みにより、リーダーから「チーム全体のことをよく見てくれている」と評価されました。 この経験から、販売職では一人ひとりの働きだけでなく、チームで支え合う協調性が重要であることを学べたと思っています。 |
《解説》
この例文では「接客以外の面でもチームに貢献した姿勢」が協調性として表現されています。チームの成果に意識を向けた行動を入れると伝わりやすくなりますよ。
⑤ 技術職:プロジェクトメンバーと協力して課題を解決する協調性
技術職では、専門的な知識やスキルに加えて、他のメンバーと連携しながら課題を解決する協調性が重視されます。
ここでは、チームの中で役割を理解し、連携して問題を乗り越えた経験を例文で紹介しています。
《例文》
私はプログラミングゼミで、他の学生3名と一緒にWebアプリを制作するグループ課題に取り組みました。 途中、バックエンドの設計が予定よりも遅れ、全体の進行に影響が出そうになったため、私は自分の担当外である設計部分の進行状況を確認し、他のメンバーと役割を再調整する提案をしたのです。 具体的には、私が一部の設計を手伝う代わりに、フロントエンドの一部を別メンバーに任せることにしました。 この柔軟な連携により作業効率が上がり、無事に期日内に完成させることができました。この経験から、技術職では個人のスキルだけでなく、連携して動ける協調性が大切だと感じています。 |
《解説》
この例文は「自分の役割を越えて、チーム全体の進行を優先して行動した」点がポイントです。調整や提案の場面を入れると協調性が伝わりやすくなります。
⑥ 医療職:他職種と連携して患者を支える協調性
医療職では、看護師やリハビリ担当など他職種と協力しながら患者を支える力が必要です。ここでは、チームで連携してサポートした経験を例文で紹介します。
《例文》
私は介護施設でのボランティアに参加した際、利用者の移動補助を担当した経験があります。 その中で、リハビリ担当者と介護スタッフの間で連携がうまく取れておらず、利用者の誘導に混乱が生じる場面がありました。 私はその状況を見て、各スタッフに予定や手順の共有ができていないことを指摘し、自主的にホワイトボードを使って情報を見える化する方法を提案。 その結果、担当間の連携がスムーズになり、利用者の誘導も安全に行えるようになりました。 この経験から、医療や介護の現場では、職種を超えた協調性が患者や利用者の安心につながると学びました。 |
《解説》
この例文は「連携ミスを補い、自分から改善策を提案した行動力」が評価ポイントです。小さな気づきでも、具体的にどう動いたかを入れると伝わりやすくなります。
⑦ 教育職:保護者や同僚と協働し児童に寄り添う協調性
教育職では、児童への対応だけでなく、保護者や同僚との連携も欠かせません。ここでは、子どもの成長を支えるために協調性を発揮したエピソードを紹介します。
《例文》
私は教育実習中、授業だけでなく児童の生活面にも目を向けるよう意識していました。 ある日、忘れ物や遅刻が続く児童がいたため、担任の先生に相談したところ、家庭でも少し不安定な様子があることがわかりました。 そこで保護者との面談が行われる際、私も同席させてもらい、児童の学校での様子を丁寧に伝えることにしたのです。 また、休み時間にはその児童に積極的に声をかけ、些細な変化にも気づけるよう努めました。 担任や保護者と連携する中で、児童が少しずつ自信を取り戻していく様子を見て、チームで支える大切さを実感しました。 |
《解説》
この例文は「子どもの変化に気づき、周囲と連携して対応した行動」がポイントです。児童・保護者・教員という関係性を意識すると、教育職向けにより適した内容になります。
⑧ クリエイティブ職:フィードバックを受け入れ改善につなげる協調性
クリエイティブ職では、自分のアイデアを形にする力だけでなく、他者からの意見を柔軟に受け入れ、より良い成果につなげる姿勢が重要です。
ここでは、フィードバックを活かして作品を改善した経験を例文で紹介します。
《例文》
私は大学の映像制作サークルで、学園祭用の短編動画を制作するチームのリーダーを務め他経験があります。 初めての監督として自信作を作り上げたつもりでしたが、メンバーから「ストーリーが少し分かりづらい」という率直な意見をもらいました。 最初は戸惑いましたが、全体の視点で見直すと確かに改善の余地があると感じ、メンバー全員と意見を出し合って再編集を行うことにしたのです。 完成後には観客からも「わかりやすくて感動した」という声をいただきました。 この経験を通じて、自分の作品にこだわるだけでなく、他人の意見を取り入れて完成度を高める協調性の大切さを実感しました。 |
《解説》
この例文では「意見を受け止め、改善に向けて前向きに動いた姿勢」が協調性として評価されます。初めはうまくいかなくても成長につなげた点を押さえましょう。
⑨ 接客業:お客様とチーム両方に気を配る協調性
接客業では、お客様への丁寧な対応だけでなく、スタッフ同士の連携も大切になります。ここでは、両方に配慮してチーム全体の接客力を高めた経験を例文で紹介しましょう。
《例文》
私はカフェでのアルバイトを通じて、接客だけでなくチーム内での気配りの大切さを学びました。ある土曜日、急に来店数が増え、店内が慌ただしくなったことがありました。 私は自分の接客だけで手一杯になりかけましたが、他のメンバーが困っていないかも確認しながら動くよう意識したのです。 注文が重なっていたキッチンのスタッフには先に声をかけて状況を聞き、提供を遅らせないよう会計の順番調整を提案しました。 その結果、混乱を防ぐことができ、お客様からも「忙しそうでも笑顔で安心した」と声をかけていただきました。この経験から、接客業では周囲に気を配りながら行動する協調性が重要だと感じています。 |
《解説》
この例文では「お客様対応とチーム連携の両立」が協調性として効果的に表現されています。忙しい場面こそ冷静な配慮が光るエピソードを選ぶのがコツです。
⑩ 公務員:地域住民や関係機関と連携する協調性
公務員は地域や関係者と連携し、円滑なコミュニケーションを通じて課題解決に貢献する協調性が求められます。ここでは、地域との信頼関係を築いた経験を例文で紹介しています。
《例文》
私は大学の地域ボランティア団体に所属し、地元の高齢者向けイベントの企画運営に携わった経験があります。 初めての活動では、私たち学生側の一方的な提案が多く、地域の方々の期待とズレが生じてしまいました。 その反省から、次回の企画では事前に自治会の方々と打ち合わせを行い、ご意見を丁寧に聞きながら進めることを意識するようにしたのです。 結果として、地域のニーズに合った内容となり、当日の参加者からも「学生との連携が安心感につながった」と好評をいただきました。 この経験を通じて、公務員の仕事でも住民や関係者との対話を大切にし、協力しながら進めていく姿勢が重要だと学びました。 |
《解説》
この例文は「一方的な提案から、対話を通じた改善にシフトした流れ」が明確です。公務員志望の場合は、地域と信頼関係を築く行動が軸になると説得力が増します。
【社風別】協調性をアピールした例文

社風によって企業が求める協調性のあり方は異なります。自分の経験をどのように伝えるか迷っている方は、企業風土に合わせた例文を参考にすることで、より具体的なイメージを持てるでしょう。
- 開放的な社風:多様なメンバーと積極的に関わる協調性
- ルール重視の社風:決まりを守りながら周囲に配慮する協調性
- チームワーク重視の社風:役割を理解し連携する協調性
- 成長志向の社風:助け合いながら挑戦を続ける協調性
- 安定志向の社風:地道に業務を支える協調性
- 成果主義の社風:他者と協力しながら結果を出す協調性
- ベンチャー気質の社風:スピード感ある協働を重視する協調性
- ホスピタリティ重視の社風:顧客と社内両方に思いやりを持つ協調性
- グローバルな社風:異文化理解と連携を意識した協調性
- 多様性重視の社風:違いを尊重しながら協働する協調性
① 開放的な社風:多様なメンバーと積極的に関わる協調性
開放的な社風では、上下関係や部門の壁を越えて多くの人と関わる姿勢が求められます。ここでは、積極的に関係構築を行った経験を紹介しましょう。
《例文》
私は大学のイベント運営サークルに所属し、学園祭のステージ企画を担当した経験があります。この企画は他サークルや地域団体とも協力が必要だったため、多くの関係者との調整が求められました。 私は自分たちの主張ばかり通すのではなく、相手の希望や制約も丁寧にヒアリングし、どうすればお互いにとって良い形になるかを一緒に考えるようにしました。 その姿勢が信頼につながり、結果的に予定より多くの団体が協力してくれることになったのを覚えています。 当日のイベントも大いに盛り上がり、「一緒にやれてよかった」という声を多数いただきました。この経験から、多様な人と積極的に関わる協調性の重要性を学びました。 |
《解説》
この例文では「相手の意見を尊重しながら主体的に関わった姿勢」がポイントです。多様な人と関係を築いた過程を丁寧に描くと説得力が増します。
② ルール重視の社風:決まりを守りながら周囲に配慮する協調性
ルール重視の社風では、決まりをしっかり守る姿勢と同時に、周囲への配慮もできるバランス感覚が求められるでしょう。ここでは、そのような協調性を発揮した経験を紹介します。
《例文》
私は大学の図書館でアルバイトをしており、主に館内の巡回と利用者対応を担当しています。館内では私語やスマートフォンの使用は禁止されており、ルールを守っていただくことが重要です。 しかし、注意の仕方によっては相手に不快な印象を与える可能性もあるため、声かけには常に気を配っていました。 あるとき、グループで話し込んでいた学生に対し、まずは静かな場所であることを説明したうえで、「ご協力ありがとうございます」と伝えるよう心がけました。 その結果、穏やかに対応できただけでなく、他の利用者からも「居心地がよくなった」と言っていただけました。 この経験を通じて、ルールを守りつつ人との関係を大切にする協調性が必要だと感じています。 |
《解説》
この例文は「ルールを伝える際の配慮や言い回しの工夫」が協調性として伝わる構成です。一方的にならず、相手を尊重する姿勢を盛り込むのがポイントでしょう。
③ チームワーク重視の社風:役割を理解し連携する協調性
チームワークを大切にする社風では、自分の役割を理解しつつ、他のメンバーとスムーズに連携する姿勢が重視されます。ここでは、役割分担と協力を意識して取り組んだ経験を例文で紹介しています。
《例文》
私はゼミで行われたグループ研究において、発表用資料の作成を担当した経験があります。各自が異なるテーマを調査していたため、発表内容がバラバラになりがちだったのをよく覚えています。 そこで、私は自分の担当部分に集中するだけでなく、全体の構成がうまくつながるよう、他のメンバーの内容を確認しながら資料を作るようにしました。 また、意見交換の場では、話しやすい雰囲気づくりを意識し、メンバーの得意分野に応じて役割の再調整も提案。 その結果、発表全体が一貫性のある内容に仕上がり、先生からも「まとまりがあって分かりやすい」と評価をいただきました。 この経験から、チームで成果を出すためには、自分の役割を理解したうえで周囲と協力する協調性が欠かせないと学びました。 |
《解説》
この例文は「役割を果たしながら、全体の成果を意識した連携」が伝わる構成です。部分最適ではなく、全体最適を考える視点を加えると効果的でしょう。
④ 成長志向の社風:助け合いながら挑戦を続ける協調性
成長志向の社風では、個人の挑戦心に加えて、チームで支え合う協調性も大切です。ここでは、お互いを支援しながら新しいことに取り組んだ経験を紹介します。
《例文》
私は大学のビジネスコンテストに、ゼミの仲間とチームで参加した経験があります。初めての挑戦で不安もありましたが、全員が未経験の分野にも前向きに取り組む姿勢を大切にしていました。 私はデータ分析を担当しましたが、慣れない作業で苦戦するメンバーがいたため、空き時間を使って一緒に資料を読み込んだり、タスクの進め方を共有したりしました。 自分の作業と並行して支えることは簡単ではありませんでしたが、その結果、メンバー全員が自信を持ってプレゼンに臨むことができたのです。 最終的に入賞こそ逃しましたが、全員でやり切ったという達成感を味わうことができました。この経験から、挑戦には仲間と支え合う協調性が不可欠だと学びました。 |
《解説》
この例文では「自分の挑戦だけでなく、周囲の成長も後押しした姿勢」が協調性として伝わります。相互支援のエピソードを盛り込むとより説得力が増すでしょう。
⑤ 安定志向の社風:地道に業務を支える協調性
安定志向の社風では、目立たない業務でもコツコツ取り組む姿勢や、周囲を支える協調性が重視されます。ここでは、縁の下の力持ちとして行動した経験を紹介しましょう。
《例文》
私は大学のオーケストラサークルで、演奏会の裏方を担当したことがあります。 主役はステージに立つ演奏者ですが、舞台転換や譜面の準備、機材の運搬など、裏方の仕事は演奏会全体を支える重要な役割です。 特に、演奏者の希望を事前に細かくヒアリングし、安心して本番を迎えられるように準備を整えることを意識しました。 本番当日、演奏者から「スムーズに演奏できたのは裏方のおかげ」と感謝の言葉をもらい、達成感を感じました。 この経験を通じて、自分が目立たなくてもチームのために地道に行動する協調性の大切さを学べたと思っています。 |
《解説》
この例文では「目立たない仕事でも全体を支えた行動」が協調性として伝わります。裏方や補助役としての貢献は、安定志向の企業に好印象を与える要素です。
⑥ 成果主義の社風:他者と協力しながら結果を出す協調性
成果主義の社風では、結果を出すことが重要視されますが、その過程で周囲と連携しながら効率的に取り組む協調性も欠かせません。ここでは、成果を意識しつつ協力して取り組んだ経験を紹介します。
《例文》
私は大学のマーケティングゼミで、地元企業の商品販促をテーマにしたプロジェクトに参加した経験があります。 企画から発表までの期間が限られていたため、チーム内で効率的に分担しながら進める必要がありました。 私は資料作成を担当していましたが、進捗に遅れが出たメンバーをサポートするため、自分の作業を前倒しで終わらせ、空いた時間でそのメンバーのリサーチも一緒に手伝うことにしたのです。 その結果、全員が納期を守り、最終的に企業から高い評価をいただきました。この経験を通じて、成果を出すためにはチームで協力しながら全体のバランスを保つ協調性が大切だと実感しました。 |
《解説》
この例文では「結果を出すために他者と連携し、自らも行動した点」が強調されています。自分だけでなくチーム全体の成果に貢献した視点を意識しましょう。
⑦ ベンチャー気質の社風:スピード感ある協働を重視する協調性
ベンチャー気質の社風では、スピード感を持ちながら周囲と柔軟に連携して進める力が求められます。ここでは、素早い判断と協力によって成果を出した経験を紹介しましょう。
《例文》
私は大学の起業体験イベントに参加し、3日間でビジネスプランを考えて発表するプロジェクトに取り組んだ経験があります。 短期間での成果が求められる中、私は情報収集とアイデア整理を担当しましたが、初日の段階で方向性が定まらず、メンバー間で意見が割れてしまいました。 そこで私は、議論が停滞しないように各自の意見を整理してホワイトボードに書き出し、共通点や実現可能性を迅速に可視化することで、意思決定をスムーズに進める提案を行ったのです。 その結果、全員が納得した形で方向性が決まり、限られた時間内に発表までこぎつけることができました。この経験から、スピード感と柔軟な連携を重視した協調性の重要性を学びました。 |
《解説》
この例文では「スピード感を持って協働し、状況を整理して前に進めた姿勢」がポイントです。議論を動かす工夫や提案の視点を入れると説得力が増します。
⑧ ホスピタリティ重視の社風:顧客と社内両方に思いやりを持つ協調性
ホスピタリティ重視の社風では、目の前の相手だけでなく、社内のメンバーにも気を配る思いやりのある行動が求められるでしょう。ここでは、そのような姿勢を活かした経験を紹介します。
《例文》
私は大学のオープンキャンパススタッフとして、来場者の案内と当日の運営を担当したことがあります。 来場者には丁寧な対応を心がける一方で、裏方の学生スタッフが体力的に負担を感じている様子に気づきました。 そこで、案内の合間に積極的に水分補給を促したり、担当の持ち場を一時的に交代するなど、小さなフォローを積み重ねました。 また、業務終了後には「今日は助かったよ」と感謝の言葉をもらい、チーム全体の雰囲気もよくなったと感じたのを覚えています。 この経験を通じて、相手が来場者であっても同じチームの仲間であっても、思いやりを持って接する協調性が大切であると学びました。 |
《解説》
この例文では「お客様だけでなく、仲間への配慮にも取り組んだ姿勢」が協調性として効果的に表現されています。気づきから自然に行動へ移した点を強調しましょう。
⑨ グローバルな社風:異文化理解と連携を意識した協調性
グローバルな社風では、異なる文化的背景を持つ人々と円滑に連携する力が求められます。ここでは、異文化の価値観に配慮しながら協力した経験を例文で紹介しています。
《例文》
私は大学の国際交流イベントで、日本語を学ぶ留学生と日本人学生をつなぐ役割を担当舌経験があります。 最初は言語や文化の違いから、グループ内で会話がうまく噛み合わない場面も多く見られました。 そこで私は、参加者同士がリラックスして話せるように、ゲーム形式の自己紹介を提案し、会話のきっかけを作ることに。 また、文化的な違いを笑いに変える工夫や、留学生の母国語で簡単なあいさつを覚えるなど、相手に歩み寄る姿勢を大切にしました。 その結果、場の雰囲気が和らぎ、イベント後も交流が続くきっかけになりました。この経験から、異なる価値観を尊重しながら連携する協調性の重要性を学べたと思っています。 |
《解説》
この例文は「異文化の壁を感じた上で、工夫して打ち解けた過程」が伝わります。相手への理解と歩み寄りの姿勢を具体的に描くことがカギです。
⑩ 多様性重視の社風:違いを尊重しながら協働する協調性
多様性重視の社風では、価値観や立場の異なる人々と協力する柔軟な姿勢が重要です。ここでは、互いの違いを認め合いながら成果を出した経験を例文で紹介します。
《例文》
私は大学で行われた地域活性化をテーマにしたグループワークに参加した経験があります。 メンバーは学部も出身地もバラバラで、当初は意見の食い違いが多く、議論がまとまらない状況が続きました。 そこで私は、全員の考えを可視化するためにホワイトボードに意見を分類し、共通点や違いを整理する役割を買って出たのです。 また、自分と異なる視点も尊重し、「その考え面白いね」と積極的に肯定的な言葉を使うよう意識しました。 その結果、チーム内の雰囲気が和らぎ、最終的には一体感のある提案を作り上げることができました。この経験から、背景や考え方の違いを活かし合う協調性の大切さを実感しています。 |
《解説》
この例文では「意見の違いを調整し、チームの橋渡し役となった姿勢」がポイントです。多様性を尊重する具体的な行動があると、説得力が高まります。
自己PRで協調性をアピールする際の注意点

協調性を自己PRに使う場合は、伝え方次第で評価が変わります。ただ「周囲と仲良くできる」といった表面的な印象にとどまらないよう、伝える内容には工夫が必要です。
以下の4つの視点を意識すると、説得力のある自己PRにつながります。
- 協調性=八方美人と思われないようにする
- 「受け身」や「流されやすい」印象を避ける
- 協調性だけでなく主体性や成果も合わせて伝える
- 一貫性のあるエピソードを選び分かりやすく話す
① 協調性=八方美人と思われないようにする
協調性をアピールする際、「誰とでもうまくやれる」とだけ伝えると、主体性がなく八方美人と捉えられるリスクがあります。
ただ相手に合わせるのではなく、自分の考えも持ちながら周囲と調和できる点を伝えることが大切です。
たとえば、グループワークで意見が割れた際、どちらか一方に賛成するのではなく、両者の意図を丁寧にくみ取り、両立可能な方法を提案したような経験があれば、それが効果的なエピソードになります。
協調性は「誰とでも波風立てずに接すること」ではなく、「自分の軸を保ちつつ関係を築く力」だと捉えて、伝え方を工夫してください。
② 「受け身」や「流されやすい」印象を避ける
協調性を強く押し出すと、「周囲の意見にただ従うだけの受け身な人物」と見られる恐れも。これを避けるには、自発的な行動を示すエピソードを用いるのが効果的です。
もし、ゼミのディスカッションで議論が停滞した際、自ら進行役を買って出て、意見が出やすいように話題を工夫した経験などがあれば、積極性を印象づけられるでしょう。
協調性は「流されること」ではなく、「相手を理解しながらも能動的に動ける力」であることを意識し、主体的に動いた場面を交えて伝えてください。
③ 協調性だけでなく主体性や成果も合わせて伝える
協調性を持っていること自体はプラス要素ですが、それが仕事でどう貢献につながったかを伝えなければ印象に残りません。大切なのは、「協調的な姿勢がどのような成果を生んだか」という点です。
もし、アルバイトで業務の流れに課題を感じた際、他のスタッフと協力して作業分担を見直し、混雑時でもスムーズに対応できるように改善した経験があれば、それが強い根拠になります。
協調性を発揮した行動と、その結果どのような成果が生まれたのかをセットで語ることで、面接官に納得感を与えられるでしょう。
④ 一貫性のあるエピソードを選び分かりやすく話す
協調性を伝える際に複数の経験を詰め込むと、話の焦点がぼやけてしまいがちです。
聞き手に印象づけるためには、1つの明確なエピソードに絞り、その背景・自分の行動・結果を筋道立てて説明することが重要になるでしょう。
たとえば、学園祭の運営チームで意見が食い違った際、リーダーとして話し合いを進行し、それぞれの意見をうまく組み合わせて計画を実行に移せた経験などは非常に具体的です。
このように、一貫した流れを持った話を選び、自分の果たした役割や工夫した点も盛り込むと、あなたの協調性がより鮮明に伝わります。
協調性を効果的に伝えるための言い換え法を知っておこう!

協調性は多くの企業が重視する資質ですが、ただ「仲良くできる」と伝えるだけでは不十分です。企業が求める協調性は、柔軟性やチームでの行動力、さらには成果につなげる力まで含まれます。
そこで、自分の経験をもとに「どのような場面で」「どう行動したか」「何を得たか」を明確に語ることが大切です。
加えて、職種や社風に合わせた伝え方や、協調性の言い換え表現を使うことで、より差別化された自己PRに仕上がるでしょう。
協調性の本質を理解し、自分の言葉で伝えられれば、面接でも自信を持ってアピールできるはずです。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。