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食品業界の志望動機の作り方やポイントを徹底解説!例文も紹介

「食品業界に入りたいけど、志望動機がわからない」そのようにお悩みではありませんか?

たしかに食品業界は人気で競争率が高いため、志望動機の作成で悩みますよね。

そこでこの記事では、「食品業界の志望動機の作り方」や「ポイントなどを詳しく解説します。

食品業界を志望するうえで知っておくべきビジネスモデルや、部署についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

食品業界とは

食品業界とは、食品に関する事業を行っている業界のことで、生きていくうえで欠かせない「食」を提供しており、生活を支えています。

同じ食品業界であっても企業ごとで得意としている製品は異なり、食品メーカーであれば、大豆製品やレトルト・冷凍食品などの加工食品のほか、清涼飲料水の製造・販売をしています。

就活生のイメージといえば企業のイメージが強いかも知れませんが、農業や漁業なども食品業界ですよ。

食品業界のビジネスモデル

一口に食品業界といっても、さまざまな企業が関わっています。食品業界のビジネスモデルは、以下の3つで成り立っています。

  1. 【第一次産業】農業や漁業を担う
  2. 【商社】第一次産業と食品メーカーをつなぐ
  3. 【食品メーカー】製造した食品を消費者に届ける

これから紹介する内容は志望動機を作成するうえで欠かせないため、必ず押さえておきましょう。

①【第一次産業】農業や漁業を担う

第一次産業とは、農業や漁業、木材の提供まで行っている産業のことです。

原材料を提供しており、私達の生活は第一次産業で成り立っているといっても過言ではありません。

生活に必要不可欠な産業であるものの、少子高齢化の影響や後継者不足などの理由から、深刻な人手不足に陥っています。

②【商社】第一次産業と食品メーカーをつなぐ

商社は、先に紹介した第一次産業と食品メーカーを仲介する役割を担っており、特に海外から原材料を仕入れる場合は、商社が流通をしています。

中には特定の分野を専門としている商社もあり、いずれも製造者と消費者をつなぐうえで欠かせない存在です。

近年は価格を抑えるために商社を介さない食品メーカーもあるものの、商社は取引を円滑にするうえで欠かせません。

③【食品メーカー】製造した食品を消費者に届ける

食品メーカーは、商社を介して第一次産業から原材料を仕入れ、食品を製造して消費者に届けています。

私達が普段口にしている加工食品や、調味料などの食品原料、お菓子などもすべて食品メーカーが製造・販売しているものです。

食品メーカーごとで得意とする分野は異なり、加工食品に特化した企業があれば、清涼飲料水が売上の多くを占めている企業もありますよ。

志望動機を考える際は、志望する企業がどこに強みを持っているのかを調べておきましょう。

食品業界の現状

ここでは、食品業界の現状を以下の5つ紹介します。

それぞれの現状を詳しく見ていきましょう。

①産地直送のサービスの普及

新型コロナウイルスの影響で、外食産業は休業・時短申請を余儀なくされ、農作物や水産物が手元に余ってしまう状況になりました。

このような事態を解決するために生まれたのが、インターネットを介して生産者から直接食材を購入できる「産地直送」ですよ。

また、食品業界でもSDGsへの取り組みが広まっており、多くの企業が力を入れています。

今後はどのようにフードロスを減らせるか、SDGsを意識できるかが、大事なポイントです。

②健康意識の高まり

2015年に開始した特定保健用食品や機能性表示食品などの制度の後押しから、ハイカカオチョコレートやオートミールなどの健康食材が注目されています。

また、塩分や糖質などを控えた商品の開発に注力している企業も多く、「糖質オフ」「減塩」といった製品が販売されています。

健康意識の高まりから、今後は手間を減らしながら効率よく栄養を摂取できる食品が注目されるでしょう。

③原材料にこだわった差別化

食が多様化したり、国内消費が落ちている現在で生き残るために、差別化を図る必要があり、原材料にこだわる企業が増えています。

コンビニのホットスナックや、独自の製品などがイメージしやすいでしょう。

プレミアムやオリジナルといったキーワードを使用して、企業ならではの特徴をアピールしています。

④冷凍・加工食品の需要拡大

現在は夫婦共働き世帯や単身世帯が増加していることを理由に、冷凍・加工食品の需要が増えています。

冷凍チャーハンや冷凍唐揚げは電子レンジで温めるだけにもかかわらず、クオリティの高い商品を食べることが可能です。

他にも温めるだけで食べられるお弁当サービスがあり、今後も手軽さに特化した製品は需要が増えるでしょう。

⑤購入手段の多様化

以前はスーパー、コンビニで買い物をするのが一般的でしたが、現在はネットスーパーが普及して購入手段が多様化しています。

その背景には、共働き世帯の普及やタイムパフォーマンス、時間対効果を重視する人が増えているためです。

現在は、多くの企業がネットスーパーに力を入れています。また、飲食店のフードデリバリーも増えていますよ。

食品業界の職種

食品業界といっても、職種ごとで業務内容が大きく異なります。まずは、食品業界の職種である以下の4つを押さえておきましょう

  1. 開発・生産部門
  2. 商品企画・マーケティング
  3. 管理部門
  4. 営業・販売部門

①開発・生産部門

研究・生産部門では、味の研究をして、商品開発に必要なデータを集める部門で、企画部門のアイデアを元に実際に製品を作り上げていきます。

企業によっては自社で研究所を持っており、味の改良や原材料の研究を行っていますよ。生産を行う工場の場合は、生産計画に基づいて製品を生産するのが役割です。

決められた手順で製品が作られているか、味やサイズに問題がないかなど、品質チェックも行われます。

なお、開発・生産部門では専門知識が求められるため、理系知識があることを条件にしている企業がほとんどですよ。

②商品企画・マーケティング

商品企画・マーケティングは新商品の企画を担う部門で、具体的な業務はトレンドや消費者のニーズ調査、それらのデータ分析です。

トレンドに敏感であるか、調査する力はあるかなどが重視されます。

③管理部門

管理部門とは、経理や人事・広報・経営など企業全体を管理する部署のことで、ほとんどの場合、製品そのものに関わることはありません。

また、管理部門は企業にかかわらず共通している業務が多いため、志望動機が考えやすいですが、中には自社製品や食品業界の知識を求められるケースもあります。

例として、広報であれば自社製品の知識、法務であれば食品業界のトラブル事例などです。

当然ですが、ありきたりな志望動機は通過率が下がるため避けましょう。あくまで、食品業界の管理部門を選んだ理由を考えるようにしてください。

④営業・販売部門

営業・販売部門では、自社製品を飲食店やスーパーに取り扱ってもらうよう営業をするのが仕事です。

製品を売り込む以外にも、消費者に興味を持ってもらうためのイベントや、店舗でのキャンペーンの開催もしますよ。

能力としては、消費者のニーズの把握、営業のヒアリング能力などが求められます。自社製品が多くの人の手に渡るには、営業・販売部門がとても重要です。

食品業界の魅力

ここでは、食品業界の魅力を以下の4つの項目に分けて詳しく紹介します。

  1. 安定した業界である
  2. 国内食品は海外からの注目度も高い
  3. 自社商品を目にできる
  4. Uターン、Iターン転職でキャリアの視野が広がる

食品業界ならではの魅力を詳しく見ていきましょう。

①安定した業界である

食品は人間が生きていくのに必要不可欠なものなので、食品のトレンドの変化はあっても、食品自体が不要になることはありません。

インターネット業界とは異なり、技術の影響を受けにくく、常に需要があり安定した業界なのはイメージできるでしょう。

実際、食品業界には創業100年を超える企業が多くあります。

また、知名度が低い企業であっても、特定のジャンルや販売網を強みに経営基盤がしっかりとしています。

②国内食品は海外からの注目度も高い

国内食品は、安全性の高さを理由に海外からの注目を集めています。

食品業界が海外進出している理由には、シェア率の拡大や原材料価格の高騰などもありますが、海外では日本食ブームや安全性の高さから、日本の商品を買いたいと思う消費者が多くいることも挙げられます

また、そもそも商社では海外から食品を輸入することも多いため、海外業務の機会も珍しくありません。

海外業務に憧れがある方や、日本食を世界に発信したい方からすれば、食品業界で働くやりがいになるでしょう。

③自社商品を目にできる

食品は目に見える製品であり、SNSやマスコミで話題になりやすいことから、自社商品の反応を身近に感じられます。

自分が関わった商品が陳列されていたり、美味しいといった感想が耳に入ったりすれば、仕事へのモチベーションも上がるでしょう。

④Uターン、Iターン転職でキャリアの視野が広がる

食品業界は全国各所に事業所があるため、他の業界よりも地方・首都圏に移住するUターン、Iターンがしやすい傾向です。

近年はUターン、Iターンのニーズが高まっていることもあり、食品業界の魅力の1つです。

選択肢は多く持っておきたい、キャリアが具体的になっていない場合は、全国各所に事業所のある食品業界が有利です。

食品業界の志望動機を作るときの流れ

ここでは、食品業界の志望動機を作るときの流れを紹介します。具体的な流れは、以下の6つです。それぞれの流れを詳しく見ていきましょう。

  1. 食品業界を志望する理由を深掘りする
  2. 食品業界が求める人物像を考える
  3. 仕事で実現したいことはなにか
  4. 企業を選んだ理由はなにか
  5. 選んだ企業でどのように活躍したいか
  6. 志望動機のフレームワークに沿って内容を考える

①食品業界を志望する理由を深掘りする

志望動機を作成する際は、なぜ食品業界を志望するのか理由を深掘りしましょう。

例として、食への関心の強さや食品業界が抱えている問題などに触れると、熱意をアピールできます。

同時に、食品業界で働きたいとなったきっかけや背景などを実体験とともに伝えると、説得力と具体性が増します。

②食品業界が求める人物像を考える

食品業界において消費者のニーズの移り変わりは早く、時代に合わせて新しい製品を生み出す必要があり、失敗を恐れずに自主的に行動することが大切です。

また、開発した商品をリピートしてもらうように考えることも欠かせないため、今の製品を良くするためにどうするべきか、考えてチャレンジする力も求められます。

また、食品は口にするものであるため、年配の方やアレルギーへの対処も必要なため、安心して食べられるものを生産するという責任感も大切ですよ。

③仕事で実現したいことはなにか

将来的に仕事でどのようなことを実現したいのかも考えましょう。同じ食品業界の企業であっても、取り組んでいる事業はそれぞれの会社で異なります。

先に仕事で実現したいことを考えることで、自ずと自分に向いている企業が自ずとわかるようになるでしょう。

先に企業を選んでから志望動機を考えるパターンもありますが、この場合は志望動機を考えるのに時間がかかったり、矛盾が生じたりする可能性があるため、先に仕事で実現したいことを考えてから企業を選ぶのがおすすめです。

④企業を選んだ理由はなにか

企業の志望理由を言語化しましょう。「大好物がその企業の食品だから」といった志望動機は避けてください。

先に考えた仕事で実現したいことと、その企業の強みや注力している事業などを絡めると、オリジナリティと説得力のある理由が生まれます。

志望動機に具体性をもたせるには、企業研究が欠かせません。企業の注力している事業や特徴などを把握して、志望動機に盛り込んでいきましょう。

⑤選んだ企業でどのように活躍したいか

選んだ企業でどのように活躍したいのかを言語化してください。企業の志望理由や食に興味を持ったきっかけなどを踏まえて、将来的にどのような仕事を行いたいのかを考えてみましょう。

企業にとって大事なのは、消費者から購入される食品を考えて生み出すことです。自分視点ではなく、世の中のニーズも踏まえて実現したいことを考えてみましょう。

⑥志望動機のフレームワークに沿って内容を考える

最後は、志望動機のフレームワークに沿って考えた内容を整理しましょう。志望動機のフレームワークは、以下の通りです。

  1. 志望動機を一言で話す
  2. 理由を簡潔かつわかりやすく伝える
  3. 過去のきっかけを踏まえて志望理由を具体的に伝える
  4. 入社後の目標を伝える

わかりやすい文章にすれば採用担当者も理解しやすくなり、魅力が伝わりやすくなります。

文章力に不安がある方は、第三者に確認してもらうと安心です。

【職種別】食品業界を目指す人の志望動機例文

ここでは、食品業界を目指す人向けに職種別で志望動機を紹介します。

それぞれの例文を詳しく見ていきましょう。

例文①研究開発・生産技術

以下は、研究開発・生産技術を目指すときの志望動機例文です。

私が御社を志望する理由は、アレルギーを持つ方でも安心してご飯を食べられるような世界を作りたいからです。

私は食品アレルギーを持っているため、昔から食品の原材料は注意深く確認しています。
アレルギーを避ける一方で、アレルギーが理由で食べられない食品があるのは残念とも思っていました。

そのような中で、御社のアレルギーケア食品を知りました。アレルギーの方でも安心して食事ができるよう、さまざまな工夫がされており、御社の製品が理由で、私は安心してご飯を食べられるようになりました。

これをきっかけに、アレルギーを持っている方も安心して食べられる食品を作りたいと思いました。
アレルギーや病気を理由に食品を食べられないことを避けて、誰もが美味しく安全に食べられる食品を多く生み出したいと思っています。

例文②商品生産・品質管理

以下は、商品生産・品質管理を目指すときの志望動機例文です。

私が御社を志望する理由は、世界中に安心で美味しく食べられる食品を提供したいと思ったからです。私は大学2年生のときに、中南米3か国に留学をしました。

現地の子どもたちは、食べ物を食べられない日常が当たり前であるうえ、衛生問題にも問題があることに気づきました。栄養が偏った1日1食の生活、さらには傷んだ食べ物を口にしていることから、腹痛や病気になってしまう子どもが跡を絶ちません。

その光景を目にした私は、世界中の子供達に栄養バランスの取れた食品を届けたいと思いました。
御社では安全性に配慮し、栄養バランスの取れた食品を価格を抑えて提供しています。さらに、海外事業も積極的に行っているため、世界の食問題解決に貢献できるのではないかと思い、志望しました。

例文③商品開発(マーケティング)

以下は、商品開発を目指すときの志望動機例文です。

私が御社を志望する理由は、人々に食事を通して楽しみを見つけてほしいと思ったからです。私は子どもとの交流ボランティアに参加しており、その中では食べ物の好みが激しい子が多くいました。

しかし、調理を工夫したり食品のパッケージを変えたりするだけで、食べ物を受け入れてくれる子どもも多くいたのです。食わず嫌いをしている子どもの場合は、「美味しい」と好きなものになっていたこともあります。

この経験から、工夫次第で食べ物の楽しみが広がることを知りました。御社では、野菜を食べやすくするレシピを発信したり、栄養バランスが取れている美味しいおかずを販売したりしています。私は御社で美味しく食べられる食べ物を増やし、一人でも多くの子どもが食事の時間を楽しめるようにしたいと考えています。

例文④営業

以下は、営業を目指すときの志望動機例文です。

私が御社を志望する理由は、ノンアルコールの人でも飲み会の場を楽しんでほしいと考えているからです。私はお酒が飲めないうえ飲み物の種類も少ないため、飲み会に消極的でした。

しかし、ある飲食店ではノンアルコールの種類が豊富で、楽しい飲み会となりました。普段ビールを飲む方もノンアルコールに興味を示し、会話のきっかけになったのも大きいと考えています。

御社は、お酒が苦手な人向けにさまざまなノンアルコールを開発したり、飲みやすいお酒を開発したりしています。お酒が飲めない方が増えている現代だからこそ、私は御社で飲みやすいお酒や、ノンアルコールの飲み物を飲食店に広めていきたいです。

食品業界の志望動機を考えるときのポイント

ここでは、食品業界の志望動機を考えるときのポイントを紹介します。

  1. 将来のビジョンを具体的に考える
  2. 食品の安全性を意識する

これから紹介するポイントを押さえて、志望動機を考える際のヒントにしましょう。

①将来のビジョンを具体的に考える

企業に入社してどのように活躍したいのか、将来的に何を実現したいかを伝えましょう。ただ入社したい、企業に魅力を感じたという志望動機では、熱意は伝わりません。

新卒採用の場合は働いた経験がないため、入社後の活躍をイメージするのが難しい場合もあるでしょう。

しかし、採用担当者は入社して数年後の姿に期待して採用しています。

ビジョンを伝えるのは企業に入社後の姿をイメージしてもらうチャンスでもあるため、必ず具体性をもたせましょう。

②食品の安全性を意識する

日本の食品業界は安全性を何よりも追求しています。

食品の中に危険物が混入していれば、大きな事故につながる恐れがありますし、アレルギー持ちの人や年配者への配慮も必要です。

安全性の低い食品ともなれば、企業の信用を失ってしまいますよね。

そのため、安全性を追求できる責任感・真面目さをアピールできれば、評価してくれる可能性が高くなります。

反対に、食への関心や将来のビジョンをアピールできても、食品の安全性を追求できない人物だとみなされた場合、内定獲得は困難です。

食品業界の研究をして魅力的な志望動機を書こう

本記事では、食品業界の志望動機の作り方を紹介しました。一口に食品業界といっても、第一次産業や商社、商社メーカーと種類があり、仕事内容はそれぞれで異なり、求める人物も異なります。

とはいえ、どの業界を希望するにしても食品の安全性を意識することが大切ですよ。

日本の食品業界は安全性を追求しており、安全性の低い食品は企業の信用を失いかねません。

本記事で紹介したことをもとにして志望動機を考えて、食品業界の内定獲得を目指しましょう。

まずは志望動機を作ってみる

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