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【就活必見】人生のターニングポイントを魅力的に伝える方法とは

「面接で『あなたの人生のターニングポイントは何ですか?』と聞かれて、何を話せばいいのか分からない…」そんな就活生は少なくありません。

人生のターニングポイントは、あなたの価値観や成長の過程を端的に示せる重要なテーマです。

しかし、出来事をただ説明するだけでは、面接官の印象に残る回答にはなりません。

本記事では、ターニングポイントの見つけ方や構成の作り方、面接で高評価を得られる答え方のコツ、そしてそのまま使える例文まで詳しく解説します。この記事を読めば、自分の転機を魅力的に語れるようになるはずです。

 

目次

ターニングポイントとは?

「ターニングポイント」とは、あなたの考え方や行動、価値観が大きく変わるような出来事や瞬間のことを指します。

これには、成功や失敗、大きな挑戦を経験したとき、または困難を乗り越えたときなどが含まれています。

たとえば、大事な試験に失敗したことをきっかけに自分を見つめ直し、より前向きに努力し続けるようになった経験や、部活やアルバイトでリーダーシップを発揮し、周囲との関わり方が変わった瞬間もターニングポイントにあたります。

このような転機は、単なる結果だけでなく、その過程で学んだことや得た価値観、行動がどのように変わったかが重要です。

その出来事を通じて、自己成長や新たな視点を得たことが、今後の人生にどう生かされていくのかがポイントになります。

企業が面接で質問する理由

就職活動の面接で、質問の意図を正しく理解せずに答えてしまうと、面接官の印象に残る回答をするのが難しくなってしまうかもしれません。

ここでは、企業がこの質問を通じて何を知ろうとしているのかを、4つの観点から解説します。

  1. 学生の価値観を把握するため
  2. 柔軟性と対応力を見極めるため
  3. 成長意欲や変化への対応力を確認するため
  4. 目標設定能力やキャリアビジョンを知るため

明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…


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①学生の価値観を把握するため

企業がこの質問をするのは、あなたの価値観を知るためです。どのような経験を分岐点と捉え、それをどうどう解釈したかによって、あなたが物事をどのように考える人かが見えてきます。

たとえば、自分の意見をしっかりと主張した経験を話すことで、主体性や積極性が伝わるでしょう。

価値観は、仕事の進め方やチームとの関わり方にも関わってくるため、企業は自社の風土に合う人物かどうかを見極めています。

②柔軟性と対応力を見極めるため

社会では、計画通りに進まないことも少なくありません。企業が人生の分岐点に関する質問をするのは、そうした予期せぬ状況にどのように対応してきたのかを知るためです。

たとえば、失敗を経験したときにどう乗り越え、考え方がどう変わったのかといった話は、柔軟性や問題解決力を感じさせる要素になります。

「うまくいかなかったが工夫して改善した」といった具体的なエピソードは、適応力があるという印象につながるでしょう。

③成長意欲や変化への対応力を確認するため

転機には、自分が成長するきっかけが含まれていることがよくあります。企業は、その経験を通じてどのように努力し、変化にどう対応してきたかを見ています

たとえば、苦手なことに挑戦し、徐々に克服した経験があれば、それは前向きな成長姿勢を示す好例です。自己改善を意識しながら取り組んできたことを伝えれば、評価につながる可能性が高まります。

④目標設定能力やキャリアビジョンを知るため

企業は、あなたがどのような将来像を描いているのかにも関心を持っています

転機となる経験を通じて、どんな目標を持ち、それに向かってどのように行動してきたのかが見えると、キャリアビジョンも伝わりやすくなるでしょう。

たとえば、「この経験から、人の役に立つ仕事がしたいと思うようになった」と話すことで、これまでの行動と志望動機が一貫していることが伝わります。

過去の経験を将来にどう活かそうとしているのかを語ることが、面接での好印象につながるでしょう。

人生の分岐点の探し方

人生の大きな変化となるタイミングが、すぐには思い浮かばない方もいるかもしれません。ただ、視点を少し変えて振り返ってみると、意外と身近なところに転機が見つかることがあります。

ここでは、その見つけ方を4つの方法に分けて紹介します。

  1. 自己分析を通じて過去の出来事を振り返る
  2. 「なぜ今の自分になったか?」を逆算して考える
  3. 周囲の人に聞いて他己分析を行う
  4. モチベーショングラフや自分史を活用する

①自己分析を通じて過去の出来事を振り返る

自分にとっての転機を見つけるには、まずこれまでの経験を振り返ることが大切です。成功体験や失敗、悩み、努力したことなどを思い出してみてください。

その中には、考え方や行動が変わった瞬間があるはずです。たとえば、部活で悔しい思いをしたあとに努力し、結果を出せた経験などがそれに当たるでしょう。

振り返る際には、出来事だけでなく、そのときの自分の気持ちにも目を向けることで、より深い気づきにつながります。

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②「なぜ今の自分になったか?」を逆算して考える

今の自分をつくるきっかけになった出来事を探るには、「なぜ自分はこう考えるようになったのか?」と問いかけてみてください

この問いを通して、自然と過去の印象的な体験が思い出されることもあるでしょう。

たとえば、人との関わりを大事にするようになった背景に、子どもの頃に友人を助けた記憶があるなら、それはひとつの転機といえます。

今の自分を出発点にすることで、納得できるエピソードが見つかりやすくなるでしょう。

③周囲の人に聞いて他己分析を行う

自分では気づけないことも、他人の目を通すことで見えてくる場合があります。家族や友人に「自分が変わったと感じた出来事は何か?」と聞いてみてください

他人からの意見を通じて、当たり前だと思っていたことが、実は大きな変化だったと気づけることがあります。他己分析は、自分を客観的に理解したいときにとても役立つでしょう。

成長の過程や自分の強みに気づくきっかけにもなります

④モチベーショングラフや自分史を活用する

過去を整理する手段として、モチベーショングラフや自分史を使ってみてください。モチベーショングラフは、感情の上がり下がりを線で描くことで、自分の変化を可視化できます。

一方で、自分史は出来事を時系列でまとめる方法です。どちらの方法も、記憶だけでは見落としていた感情や学びを見つける手助けになります

じっくり振り返りたいときに、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

人生の転機になりやすいタイミング

実際には、多くの学生が日常の中で経験しているような出来事の中に、人生を大きく左右する転機が隠れています。ここでは、人生の分岐点となりやすい代表的なタイミングを5つ紹介しましょう

  1. 継続した努力が実を結んだとき
  2. アルバイトやインターンを通じて実務を経験したとき
  3. 部活動やサークルで挑戦を重ねたとき
  4. 留学やボランティアに参加したとき
  5. 大きな失敗や挫折を経験したとき

①継続した努力が実を結んだとき

何かに全力で取り組み、成果を出せた経験は、多くの人にとって忘れがたい転機となるでしょう。たとえば、受験勉強に1年間打ち込み、第一志望の大学に合格したといった例が挙げられます。

大切なのは、なぜ努力できたのか、そこから何を学んだのかを具体的に伝えることです。「頑張った」だけでは印象に残りません。

努力の過程を丁寧に振り返り、自分がどう変化したのかをしっかり伝えてみてください。

②アルバイトやインターンを通じて実務を経験したとき

実際に仕事を体験することで得られる学びや気づきは、価値観や行動に大きく影響します。

たとえば、接客業のアルバイトで責任感が芽生えたり、インターンを通して社会の厳しさとやりがいを知ったりといった経験が、人生観を変えるきっかけになるでしょう。

面接などで話す際は、「どんな場面で」「どのように考え、どう行動したか」を具体的に伝えると、自分らしさがより相手に伝わりやすくなります。

③部活動やサークルで挑戦を重ねたとき

集団の中で役割を持ち、目標に向かって動く経験は、自分自身の成長につながりやすいものです。

たとえば、キャプテンに任命されてチームをまとめたり、大会で成果を出すために作戦を考えたりした経験は、行動によって自分が変化した瞬間といえるでしょう。

どのような工夫をしたのか、仲間との関わりの中でどのように成長できたのかを、わかりやすく伝えてください。

④留学やボランティアに参加したとき

普段とは異なる環境に身を置くことで、新たな価値観や視点を得ることができます

海外で文化の違いに戸惑いながらも現地の人々と交流を深めた経験や、被災地支援のボランティア活動を通して人の温かさに触れた体験などが挙げられるでしょう。

そのような体験を通じて、考え方や感じ方がどう変わったのかを、自分の言葉で伝えることが大切です。

⑤大きな失敗や挫折を経験したとき

失敗や挫折は一見マイナスに見えるかもしれませんが、成長のきっかけになることも少なくありません

たとえば、就職活動が思い通りに進まなかったり、リーダーとして挑戦した企画が失敗に終わったりした経験がその例です。

肝心なのは、そこから何を得て、どう活かしたかということ。失敗から得た自分なりの気づきがあれば、それは確かな成長の証になるでしょう。

「人生のターニングポイント」を回答する時の構成

面接で質問をされたとき、ただ出来事を話すだけでは十分とは言えません。伝える順序やポイントを意識することで、説得力がぐっと増します。

ここでは、話の軸を整えるための構成要素を4つ紹介しています。

  1. きっかけとなった経験を具体的に示す
  2. 体験の前後での変化を説明する
  3. 得た価値観や学びを明確に伝える
  4. 現在や将来にどう活かすかを結びつける

①きっかけとなった経験を具体的に示す

まずは、自分の考えや行動が変わるきっかけとなった体験を明確にしましょう。漠然と「頑張った」「努力した」と話すだけでは、相手に伝わりづらく、印象にも残りません。

できるだけ場面や背景、あなたが置かれていた立場を具体的に伝えることが大切です。

たとえば、「サークルの副代表として100人規模のイベントを初めて企画し、全体の進行管理を任された」といったように、何を・いつ・どのように経験したのかを明示してください。

細かい状況説明を入れることで、相手がイメージしやすくなり、説得力も格段に上がります。

②体験の前後での変化を説明する

その出来事が本当に意味のあるものであったかどうかは、その後の変化が明確に伝えられるかにかかっています。

具体的には、体験の「前」と「後」で自分の考え方や行動にどんな違いがあったかを丁寧に比較しながら語ることが大切

たとえば、「以前は人に頼ることが苦手で、何でも一人でやろうとしていましたが、その経験を通じて周囲と協力する大切さを知り、今では自ら積極的にチームのサポートを求めたり、連携を図ったりできるようになりました」といった具合です。

変化の過程を具体的に示すことで、より深い成長が伝わるでしょう。

③得た価値観や学びを明確に伝える

どんな経験からでも、そこから自分が何を学んだのかを言葉で伝えられなければ、単なる思い出話で終わってしまいます。

だからこそ、そのことを通じて得られた価値観や気づきを、あなた自身の言葉でしっかり表現することが重要です。

「当初は成果を出すことばかり考えていましたが、仲間と協力しながらプロセスを楽しむことで結果もついてくると気づきました」といったように、自分の中での変化を明確に言語化しましょう。

このように話すことで、物事にどう向き合い、どう成長してきたかが伝わりやすくなります。

④現在や将来にどう活かすかを結びつける

エピソードを語るだけで終わらせず、その出来事が今の自分や将来にどう影響を与えているかまで話を広げることで、深みのある自己PRが可能になります。

「その経験を通じて、相手に寄り添う大切さを学びました。現在は、ゼミ活動でもメンバーの意見を丁寧に聞く姿勢を心がけています」といったように、具体的な行動に落とし込んで示すと効果的です。

さらに、「入社後もその姿勢を大切にしながら、チームで信頼される存在として活躍したい」と結ぶことで、志望動機にも自然につなげることができます。

面接官に一貫性と納得感を与えるためにも、必ず取り入れたい要素です。

【場面別】面接で評価されやすい「人生のターニングポイント」回答例文

ここでは、就活でよく使われるシーンをもとに、伝わりやすく評価されやすい例文を場面別に紹介します。自分に近い経験を見つけて、回答作成のヒントにしてください。

  1. 大学受験で価値観が変わった例文
  2. アルバイトで責任感を得た例文
  3. 部活動でチームワークを学んだ例文
  4. インターンで仕事観が変わった例文
  5. 留学で多様性を理解した例文
  6. 学園祭でリーダーシップを発揮した例文
  7. 趣味で目標達成力を身につけた例文
  8. ボランティアで価値観が変わった例文
  9. 怪我から立ち直った経験の例文
  10. 家庭の事情で生活を見直した例文

面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。

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①大学受験で価値観が変わった例文

大学受験は、多くの学生にとって努力と成長を実感する大きな経験です。今回は、大学受験を通して価値観が変わったことを伝える例文を紹介します。

高校時代、私は「本番に弱い性格」だと自分で思い込み、何かに本気で挑戦することを避けてきました。

しかし、第一志望の大学を目指す中で、模試で思うような結果が出ず、「逃げ癖があるのではないか」と自分と向き合うきっかけがありました。

そこで初めて、自分に足りないのは能力ではなく努力の継続だと気づき、朝早く起きて毎日7時間以上の勉強を3か月間継続することにしたのです。

結果、志望校に合格できたことはもちろん、「逃げずに向き合えば結果が変わる」ことを実感しました。

この経験から、目の前の課題に対して粘り強く向き合う姿勢が身につき、今でも困難なことがあっても挑戦を続けるようにしています。

この例文では、過去の自分との対比と変化のプロセスを丁寧に描いています。自分の行動と成長をセットで語ると、面接官に説得力をもって伝えることができます。

②アルバイトで責任感を得た例文

アルバイト経験は、社会性や責任感を学ぶ場として就活においても重要なエピソードとなります。ここでは、アルバイトを通して責任感が芽生えた例文を紹介しましょう。

大学1年の頃、飲食店のホールスタッフとしてアルバイトを始めました。

当初は言われたことだけをこなすだけで精一杯でしたが、ある日、店長から急遽「新人指導を任せたい」と言われたことで、自分の中に責任感が生まれたのを覚えています。

新人が不安なく業務に取り組めるよう、自分の動きを言語化して伝える工夫や、ミスが起きた際は一緒に振り返る時間をつくるようにしたのです。

その結果、新人の成長だけでなく、私自身も仕事への意識が大きく変わりました。自分の行動が誰かに影響を与えるという実感から、何事にも主体的に関わる姿勢を持つようになりました。

この例文は「任されたこと」からの変化を軸にしています。アルバイト経験を語る際は、自分の行動による成長や他者への影響を具体的に伝えることがポイントです。

③部活動でチームワークを学んだ例文

大学生活の中で、部活動は協調性やリーダーシップを身につける貴重な機会です。ここでは、部活動を通じてチームワークの重要性を実感した例文を紹介します。

私は大学でフットサルサークルに所属し、副キャプテンを務めた経験があります。ある大会で、主力メンバー数名が直前に欠場し、急きょ戦略を見直す必要がありました。

当初は焦りや不安がありましたが、「自分が引っ張らなければ」と覚悟を決め、皆の意見を聞きながら代替メンバー中心の布陣を構築。

結果は惜しくも準決勝敗退でしたが、全員が全力を出し切れたことに大きな達成感がありました。

この経験を通じて、チームで目標に向かう中で一人ひとりの役割を尊重すること、そして周囲の信頼を得ながら協力する姿勢の大切さを学びました。

この例文では、ピンチを乗り越える中で学んだチームワークを具体的に描いています。自分の役割と周囲との関係性に注目して書くと説得力が増します。

④インターンで仕事観が変わった例文

インターンは、学生が社会や仕事の現場を肌で感じられる貴重な体験です。ここでは、インターン経験を通して仕事観が大きく変わった例文を紹介します。

大学3年の夏、広告代理店で1か月間のインターンに参加しました。

初めは「働くこと=決められた業務をこなすこと」だと考えていましたが、社員の方々が自分の意見を積極的に提案し、チームで形にしていく姿を見て衝撃を受けました。

実際に、私もプロジェクトの企画案を出す機会をいただき、何度もフィードバックを受けながら内容を練り直すことに。

最終的にその案が採用され、成果として形になったことで、仕事には「自分の考えを届ける責任とやりがい」があると強く実感しました。

この経験を通して、ただ与えられた仕事をするのではなく、自ら考え行動する姿勢を大切にしたいと考えるようになりました。

この例文では、インターン前後の価値観の変化を明確に伝えています。自分の考えや行動が仕事にどう影響したかを具体的に示すことがポイントです。

⑤留学で多様性を理解した例文

留学は、異なる文化や価値観に触れることで自分自身の視野を広げる貴重な機会です。ここでは、短期留学を通じて多様性の大切さを実感した例文を紹介します。

大学2年の春に、アメリカで2週間の短期語学留学に参加した経験があります。初めは語学力に不安があり、自分の意見をうまく伝えることができませんでした。

しかし、現地の学生たちは私の発言をじっくり聞いてくれ、「伝えようとする姿勢が大事なんだ」と気づいたのです。

また、授業では社会問題についてディスカッションする機会が多く、自分とは異なる背景や価値観を持つ仲間たちと意見を交わす中で、「正解は一つではない」という考えを持つようになりました。

この経験を通じて、多様な価値観を受け入れながら、自分の考えを持つことの大切さを学びました。現在はどんな場面でも、相手の意見を尊重しながら自分の意見を伝えるよう意識しています。

この例文では、異文化との出会いから価値観の変化が具体的に語られています。留学経験を書くときは、得た学びを現在の行動にどう活かしているかまで書くのが効果的です。

⑥学園祭でリーダーシップを発揮した例文

学園祭は多くの人をまとめる機会でもあり、リーダーシップを発揮する出来事としてアピールしやすい場面です。ここでは、学園祭の運営を通してリーダーとしての意識が芽生えた経験を紹介します。

大学2年のとき、学園祭実行委員会のリーダーとして、ステージ企画の運営を任されました。30人規模のチームで動く中、準備段階では意見の対立や進行の遅れが重なり、雰囲気が悪化してしまったのです。

そこで私は、一人ひとりの意見を丁寧に聞く時間を設け、全体会議の進行方法も見直しました。その結果、少しずつチーム内の連携が強まり、当日も全員が自分の役割を果たし、成功を収めることができました。

この経験から、リーダーとは先頭に立つだけでなく、周囲の意見を引き出し調整する力も重要だと学びました。今では、組織の中で人を動かす立場になったときも、相手の声を尊重する姿勢を大切にしています。

この例文は「うまくいかない状況をどう変えたか」が具体的に描かれています。リーダーシップを書くときは、課題に対してどんな行動を取ったかが重要なポイントです。

⑦趣味で目標達成力を身につけた例文

趣味を通じて得た経験も、目標に向かって努力した過程を語れば、それが人生の分岐点になります。ここでは、趣味の筋トレを通して目標達成力を養ったエピソードを紹介しています。

大学入学後、運動不足を解消したいと思い、筋トレを始めました。

最初は三日坊主でしたが、1カ月後の健康診断で体脂肪率が高めだったことをきっかけに、「3カ月で10kg減量する」という目標を立てました。

自分で調べて食事管理をし、毎朝ランニングと筋トレを継続した結果、約3カ月後には目標を達成することができたのです。

この経験を通じて、「計画を立てて行動し、継続すれば必ず結果はついてくる」という成功体験を得ることができました。それ以降は、学業やアルバイトでも中長期の目標を立て、地道に行動を積み重ねる習慣が身につきました。

この例文は、趣味を単なる楽しみで終わらせず、行動と成果をつなげて語っています。数値的な目標や結果があると説得力が増すため意識してみましょう。

⑧ボランティアで価値観が変わった例文

ボランティア活動は、自分の価値観を見つめ直すきっかけになります。ここでは、被災地でのボランティア経験を通して、自分の考え方に変化が生まれたエピソードを紹介しています。

大学2年の夏、豪雨被害を受けた地域でボランティア活動に参加しました。瓦礫の撤去や片付け作業を行う中で、被災された方が「ありがとう」と笑顔で声をかけてくださったことが強く印象に残っています。

それまでの私は、「自分の力なんて社会に対して影響を与えられない」とどこか諦めていた部分がありました。しかし、現地の方との交流を通じて、目の前の誰かに寄り添うことで心を支えることができるのだと実感。

この経験をきっかけに、自分の行動が誰かの役に立つのなら、積極的に行動したいと思うようになりました。現在も大学で地域イベントの手伝いに関わるなど、社会貢献への意識が高まりました。

この例文は、「価値観の変化」と「その後の行動」がしっかり描かれています。抽象的な気づきだけでなく、行動の変化までつなげることで説得力が増します。

⑨怪我から立ち直った経験の例文

怪我や体調不良などのアクシデントを乗り越えた体験は、自分の弱さや向き合い方を見つめ直す良い機会になるでしょう。ここでは、怪我からの復帰を通じて学んだことを紹介します。

大学1年のとき、部活動中に足を骨折し、約3か月間の入院とリハビリを経験しました。それまで当たり前だった日常生活が困難になり、気持ちも落ち込んでしまったのを今でも思い出します。

しかし、周囲の仲間や家族の支えを受けながら、少しずつ前向きな気持ちを取り戻し、「今できることに集中しよう」と考えるようになりました。

リハビリでは、小さな目標を立てて一歩ずつ達成することで、自信と達成感を積み重ねることができました。

この経験を通じて、困難に直面しても焦らずに現状を受け入れ、自分のペースで前に進むことの大切さを学べたと思います。

今では、課題があっても「できることから始めよう」と冷静に向き合えるようになりました。

この例文は、怪我というマイナスな出来事から得た前向きな学びを丁寧に描いています。感情の変化と行動の変化の両方を伝えることが、共感を得るポイントになります。

⑩家庭の事情で生活を見直した例文

家庭の環境が変わることは、学生にとっても大きな転機になり得ます。ここでは、家庭の事情をきっかけに生活や価値観を見直した経験を紹介しましょう。

大学2年の春、父が体調を崩して長期入院することになり、家計の見直しが必要になりました。

それまでは実家から仕送りを受けて生活していましたが、家族に負担をかけたくないと思い、自らアルバイトを増やし、毎月の生活費を自力でまかなうようにしています。

学業との両立は大変でしたが、計画的に時間を管理し、無駄な出費も見直すことで乗り越えることができました。

この経験を通して、自立することの大切さや、限られた時間とお金をどう使うかを意識するようになり、責任感と判断力が大きく成長したと感じています。

今では、物事に対して「自分にできることは何か」を常に考えて行動するようになりました。

この例文では、家庭の変化という現実的な背景を前向きな成長につなげています。感情だけでなく「行動」と「結果」をしっかり伝えることで、説得力が高まります。

「人生のターニングポイント」を回答する際に避けるべきのNG回答例

質問の答え方によっては、逆効果になるケースがあります。どれほど印象的な出来事であっても、選び方や説明の仕方を誤ると、説得力を欠いてしまうおそれがあるため注意が必要です。

ここでは、避けたほうがよいNGパターンを5つ紹介します。

  1. 面接中の「今この瞬間」だと答える
  2. 事実と異なる内容や誇張された話をする
  3. 変化の前後が不明瞭な返答をする
  4. 否定的な内容や愚痴で終わってしまう
  5. 一時的な感情に基づいた出来事を話してしまう

①面接中の「今この瞬間」だと答える

「この面接こそが私のターニングポイントです」といった答え方は、たしかに印象的に見えるかもしれませんが、実際には逆効果になる可能性が高いです。

その場の熱意を伝えようとする意図は理解できますが、変化や学びの過程が見えないため、評価されにくくなってしまいます。

面接では、これまでの経験を通して得た価値観や成長を伝えることが求められています。過去の実体験に基づき、行動や考え方がどのように変わったのかを、具体的なエピソードとして示すことが重要です。

②事実と異なる内容や誇張された話をする

面接で自分をよく見せたいという気持ちから、経験を脚色したり、事実と異なる話をしてしまったりする人もいます。

しかし、そうした内容は深掘りされた際に矛盾が生まれ、信頼を大きく損なってしまうおそれがあるでしょう。たとえ話の内容が魅力的でも、現実味に欠ければ説得力は薄れます。

企業は等身大のあなたを知りたいと考えているため、無理に話を盛る必要はありません。実際に経験したことをベースに、率直かつ丁寧に伝える姿勢が大切です。

③変化の前後が不明瞭な返答をする

印象的なエピソードを語っても、その前後の変化が曖昧だと、ターニングポイントとしては伝わりづらくなってしまいます

「頑張れるようになった」「前向きになれた」などの抽象的な表現だけでは、何がどう変わったのかが見えてきません。

たとえば、「以前はすぐに諦めていたが、今は困難に直面しても継続して取り組めるようになった」といったように、行動や思考の違いを具体的に描くことで、成長の軸が明確になります

説得力を持たせるには、この対比が重要です。

④否定的な内容や愚痴で終わってしまう

辛かった経験を話すこと自体は問題ではありませんが、そこで話を終えてしまうと、単なる愚痴として受け取られてしまいます

「理不尽な扱いを受けて部活を辞めた」だけの話では、面接官にポジティブな印象は与えられません。

ネガティブな経験を語る場合こそ、その後どう気持ちを切り替えたのか、どんな行動に移したのかまで伝える必要があります。そこに前向きな思考や成長が見えることで、話に深みと信頼性が生まれるでしょう。

⑤一時的な感情に基づいた出来事を話してしまう

感動したことや怒りを覚えた経験は記憶に残りやすいため、ターニングポイントとして選びがちですが、感情だけで話を構成すると、変化が一過性に感じられるリスクがあります

たとえば、「映画を観て感動して意識が変わった」だけでは、継続性や行動の裏付けが見えません。大切なのは、感情のきっかけの後に、自分がどのような行動を取り、考え方がどう定着していったかです。

持続的な変化を示すことで、より信頼性が高まるでしょう。

「人生のターニングポイント」を答える際の注意点

単に体験を語るだけでは、印象に残りにくいでしょう。話し方次第で、あなたの価値観や成長のプロセスをより深く伝えるチャンスになります。

ここでは、効果的にアピールするために意識したい4つのポイントを紹介しています。

  1. 具体性のない話し方は避ける
  2. 成長や学びが伝わる内容にする
  3. 自己PRや志望動機と整合性を持たせる
  4. 要点が伝わるように簡潔にまとめる

①具体性のない話し方は避ける

印象に残るエピソードを語るためには、背景や状況が明確であることが欠かせません

「頑張りました」「努力しました」といった言葉だけでは、どのような場面でどんな工夫をしたのかが伝わりにくく、評価につながらない可能性があります。

「アルバイト先で新人教育を任され、業務の習得に時間がかかっていた現状を改善するため、独自の指導マニュアルを作成しました。その結果、育成期間が半分に短縮され、チームの負担も軽減されました」といったように、具体的な課題・行動・成果までを含めて説明すると説得力が格段に上がるでしょう。

面接官がその場面を思い浮かべられるよう、詳細な描写を意識して話すことが重要です。

②成長や学びが伝わる内容にする

経験を語るうえで忘れてはならないのが、自分自身の変化や気づきを明確に伝えることです。

単に「○○をしました」「こんな出来事がありました」と説明するだけでは、面接官の心に残りづらくなってしまいます。

むしろ重要なのは、その経験を通じて何を感じ、どのような価値観を得て、それが自分の行動や考え方にどう影響を与えたかという部分です。

たとえば「失敗から原因分析の大切さを知った」「仲間と協力することの意義を体感し、協調性が身についた」など、自分の内面的な成長を含めて語ることでエピソードに深みが生まれます。

自分の成長ストーリーとして伝える意識を持ちましょう。

③自己PRや志望動機と整合性を持たせる

どれほど魅力的な経験であっても、自己PRや志望動機と矛盾していると、全体の印象にブレが生じてしまいます

面接官はあなたの人柄や適性を知りたいため、これまでの体験と志望理由に一貫性があるかを無意識にチェックしています。

もし、「課題解決にやりがいを感じた経験」を取り上げたのであれば、「入社後もチームの中で問題点を見つけ、主体的に改善に取り組んでいきたい」といったように、企業での働き方とリンクさせると納得感が高まります。

エピソードが企業の求める人物像と重なるかどうかを意識して、事前に自己分析と企業研究を行っておくと安心です。

④要点が伝わるように簡潔にまとめる

せっかく良い経験をしていても、話が冗長になると要点がぼやけ、伝わりにくくなってしまいます。面接では限られた時間の中で、わかりやすく簡潔に伝える力も評価の対象になります。

そのためには、PREP法(結論→理由→具体例→再度結論)を使って話す内容を整理しておくことが効果的です。

「何を伝えたいか」「その根拠は何か」「具体的な出来事は何か」をあらかじめ明確にし、話の構成を頭の中でシミュレーションしておくと本番でも安心して話せるでしょう。

自分の言葉で簡潔に伝える練習を重ねることが、伝える力の向上にもつながります。

人生のターニングポイントに関するよくある質問

就職活動の面接で、これまでの人生で最も大きな転機となった出来事を尋ねられた際、どう答えるべきか迷う方も多いかもしれません。

ここでは、よくある疑問とその考え方や答え方のコツについて解説します。

  1. 複数のターニングポイントがあるときの伝え方は?
  2. 「大学以前のエピソード」でも問題ない?
  3. 他人からの影響を人生の転機にしてもいい?
  4. ESと面接で違うエピソードを使ってもいい?
  5. どうしても見つからないときの対処法は?

①複数のターニングポイントがあるときの伝え方は?

印象的な経験がいくつもあると、どれを話すべきか迷ってしまうかもしれません。しかし、面接では1つに絞って話すほうが、聞き手に伝わりやすくなります

複数を無理に詰め込もうとすると、話の軸がぶれて印象に残りにくくなってしまうからです。もっとも大きな変化を感じた経験や、自分の価値観や行動の原点となっている出来事を選びましょう

そのうえで、「なぜこのエピソードを選んだのか」という理由を一言加えると、面接官の理解が深まり、納得感のある話として受け取ってもらえる可能性が高まります。

②「大学以前のエピソード」でも問題ない?

大学に入る前の出来事であっても、それがあなたの人生観や行動に強く影響を与えているなら、面接で十分に通用します

たとえば、高校時代の部活での挑戦や、受験を通して得た教訓などがその後の進路や価値観に結びついているなら、それは立派なエピソードです。

ただし、単なる過去の思い出話ではなく、現在の考え方や姿勢にどのような影響を及ぼしているのかをはっきりと示すことが大切。

過去と現在が一本の線でつながっているように構成できれば、説得力のある伝え方になります。

③他人からの影響を人生の転機にしてもいい?

他人の行動や言葉に刺激を受けて、自分の価値観や行動が変化したのであれば、それを転機として語るのはまったく問題ありません

ただし、その話の中心を「他人」ではなく「自分の変化」に置くことが重要です。たとえば、「尊敬する先輩の姿に感化された」というだけでは不十分です。

そのあとに「自分もリーダーに立候補し、周囲をまとめる経験をした」といったように、実際に取った行動や学びを明確に加えることで、主体性が伝わります。

他人からの影響をきっかけに、自分がどう動いたのかを具体的に語るように意識しましょう。

④ESと面接で違うエピソードを使ってもいい?

エントリーシート(ES)と面接で、異なるエピソードを使うこと自体に問題はありません。むしろ、さまざまな視点から自分の魅力を伝えられるという点では効果的です。

ただし、注意すべきなのは「一貫性」です。話のテーマや伝えたい強みがバラバラだと、「結局どんな人物なのか」が伝わりづらくなり、面接官に不信感を与えるリスクがあります。

たとえば、ESでは「協調性」、面接では「主体性」を伝えるとしても、根底に「チームで成果を出したいという思い」が共通していれば、問題ありません。

「どちらの経験も自分の軸につながっている」と補足して伝えると、より効果的です。

⑤どうしても見つからないときの対処法は?

特別な経験がない、自分には語れるような転機がないと感じて悩む人も多いかもしれません。しかし、大きな出来事だけが転機とは限りません。

むしろ、日常の中の小さな気づきや、考え方が少し変わった瞬間こそが、自分らしいエピソードになりやすいです。

たとえば「苦手だった人に自分から話しかけて関係が変わった」「初めて後輩を指導して責任感を学んだ」といったように、ささいな経験でも自分の行動や考え方が変わったのであれば、それは十分に語る価値があります。

モチベーショングラフや自分史を活用して、自分の内面の変化をたどる作業から始めてみてください。

面接で伝わる「人生のターニングポイント」の回答法を理解しておこう!

面接で人生のターニングポイントを聞かれる理由は、あなたの価値観や成長力、柔軟性などを深く理解するためです。

そのため、答える際はただのエピソード紹介にとどまらず、自分自身の変化や学びを明確に伝えることが重要。

振り返り方のコツや構成のポイント、例文やNG例を押さえることで、面接官に伝わる回答ができるようになります。準備次第で、ありきたりな経験でも印象的な回答に変えられるでしょう。

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    編集部

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。