面接で「最後に一言」の正しい回答法|質問の意図や実際の回答例も紹介
「最後に何か一言ありますか?」面接の締めくくりで突然こう聞かれ、戸惑った経験はありませんか?
この“最後の一言”は、あなたの印象を左右する大事なワンチャンス。伝え方によって、面接官に志望度の高さや人柄を強く印象づけられます。
本記事では、企業が「最後に一言」を求める理由から、話すべき内容や答え方のコツ、シーン別の例文集、やってはいけない注意点まで徹底解説します。
最後まで気を抜かず、自分らしさをしっかり伝えましょう。
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「最後に一言」は好印象な回答を心がけよう

面接の終盤に「最後に一言ありますか?」と聞かれるのは、あなたの人柄や志望度、印象を確かめるための大切なタイミングです。
この質問に対して準備ができていないと、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。ここでは、好印象を与えるために意識すべきポイントをPREP法に沿って解説します。
結論として、「最後に一言」では志望度の高さと前向きな姿勢を簡潔に伝えることが重要です。面接官はこのタイミングで、あなたがどれほど本気でその企業に入りたいと思っているのかを見極めようとしています。
たとえば、面接中に話せなかった経験や思いを補足しながら、「だからこそ御社で働きたいです」と意欲を示せば、印象に残りやすくなるでしょう。
さらに「本日は貴重なお時間をありがとうございました」といった感謝の言葉を添えると、丁寧な姿勢も伝わります。
反対に、「特にありません」や「緊張してうまく話せませんでした」といった受け身な返答は避けたいところです。この質問は単なる形式ではなく、最後に自分をアピールできる絶好の機会。
準備を怠らず、気持ちを言葉にして伝えることが、面接成功への大きな一歩になるでしょう。
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面接で「最後に一言」を求められる理由

面接の終盤で「最後に一言ありますか?」と聞かれる場面は、多くの就活生にとって緊張を伴う瞬間です。ただ、この質問には企業側の明確な意図があります。
ここでは、面接官が「最後に一言」を求める理由について、ポイントごとに解説していきます。
- 学生に最後のアピールの機会を与えるため
- 志望度の高さを確認するため
- 伝え残しをフォローさせるため
- 学生の不安や疑問を解消するため
- 柔軟な対応力や言語力を見極めるため
① 学生に最後のアピールの機会を与えるため
「最後に一言」は、学生が自由に自分を表現できる貴重な場面です。面接中は質問に答える形式が中心になりがちで、話したかったことがうまく伝えられないことがありますよね。
そうしたときに、最後の一言で言い残した内容を補足できるのは大きなメリットでしょう。
たとえば、ガクチカのエピソードを途中で終えてしまった場合や、自分の価値観をしっかり伝えられなかったと感じた場合でも、このタイミングで巻き返しが可能です。
ただし、思いつきで話してしまうと内容が薄くなってしまうおそれもあります。事前に話すべきことを整理し、熱意が伝わる言葉にまとめておくと安心です。
② 志望度の高さを確認するため
企業が「最後に一言」を尋ねる背景には、その学生の志望度を見極めたいという意図があります。本気でその企業を志望している人は、最後のチャンスを使って気持ちを伝えようとするものです。
逆に、形式的な言葉や曖昧な表現ばかりだと、熱意が伝わらず、印象を下げてしまう可能性があります。
そのため、「なぜこの会社なのか」「どんなところに魅力を感じているのか」といった自分だけの視点をしっかり言語化しましょう。
自分の経験と照らし合わせた具体的な理由を述べられれば、より説得力が増します。
③ 伝え残しをフォローさせるため
面接中にすべてを話し切るのは簡単ではありません。緊張から、大切なポイントを言いそびれてしまうこともよくあります。そんなときに役立つのが、「最後に一言」の場面です。
たとえば、自分の強みと企業のビジョンのつながりを伝え忘れたときや、実績を具体的に示しきれなかったときでも、ここで補足できます。
ただし、話しすぎると冗長になってしまうため、1~2文程度で要点を押さえるのが効果的です。内容は簡潔でも、しっかりと自分の意図が伝わるよう工夫してください。
④ 学生の不安や疑問を解消するため
「最後に一言」には、学生の心情に配慮する目的もあります。緊張や不安を抱えたまま面接が終わってしまうと、本人も納得できないまま結果を待つことになりますよね。
企業側としても、学生の思いや疑問に向き合いたいと考えているのです。
たとえば、「本日の面接では自分の考えを十分に伝えられたか不安でしたが、○○の点について話せてよかったです」など、自分の率直な気持ちを伝えると良い印象につながるでしょう。
形式ばった表現よりも、素直で誠実な姿勢が面接官の心に残りやすいはずです。
⑤ 柔軟な対応力や言語力を見極めるため
最後に一言という問いかけは、準備された内容を超えた対応力を試される瞬間でもあります。面接官は、相手の反応の柔軟さや、言葉を選んで話す力にも注目しているのです。
とくに、質問の意図をすばやく把握し、短時間で自分の意見を整理して伝えられる力は、社会人になってからも重要なスキルとなります。
そのため、完璧な原稿に頼りきるのではなく、その場の雰囲気を感じ取りながら自然体で話すことも大切です。論理的でわかりやすい言葉を選べば、伝える力や人柄も一緒に伝わるでしょう。
面接の「最後に一言」が重要な理由

面接で「最後に一言ありますか?」と聞かれる場面は、就活生にとって自分を印象づける貴重なチャンスです。この質問には企業側の明確な意図があり、準備の有無で評価に差がつくかもしれません。
ここでは、その理由を具体的に説明していきます。
- 合否に直接影響する可能性があるため
- 面接官に強い印象を残せる場面なため
- 最終的な評価ポイントとなることが多いため
- 面接官の記憶に残りやすいため
- 他の就活生と差をつけるチャンスになるため
① 合否に直接影響する可能性があるため
「最後に一言」は、面接全体の評価に影響を与える可能性があります。なぜなら、面接官があなたの意欲や人柄を最終的に確認する場面だからです。
たとえば「御社で働くことに強い魅力を感じました」と伝えれば、熱意や前向きな姿勢が伝わりやすくなります。逆に「特にありません」といった発言は、志望度の低さと受け取られるもしれません。
最後に自分の思いをきちんと伝えることで、他の評価項目で劣っていても挽回できる可能性があります。
② 面接官に強い印象を残せる場面なため
締めくくりの一言は、面接官の記憶に残りやすいです。毎日のように多くの学生と会う面接官にとって、印象に残る発言があるかどうかは評価に影響します。
そこで「具体的な経験」や「企業に感じた魅力」を自分の言葉で伝えると、個性が際立つでしょう。用意されたような型どおりの発言ではなく、あなたらしい表現が鍵です。
形式にとらわれず、感情や気づきをしっかり言葉にすることで、他の応募者と一線を画せます。
③ 最終的な評価ポイントとなることが多いため
面接の最後は、面接官が評価をまとめる直前のタイミングです。この場面で伝える一言は、最終判断の参考として重視されることもあります。
たとえば「改めて御社の魅力を感じました」と伝えることで、志望度がより高いと印象づけられます。もし面接中にやや受け身に見られていたとしても、最後の一言で巻き返せるかもしれません。
緊張してうまく話せなかったと感じた場合でも、気持ちを込めて伝えることで前向きな印象に変えられます。
④ 面接官の記憶に残りやすいため
面接官の記憶に残る発言は、選考を通過するうえで大きな強みになります。なかでも、最後に交わされる一言は印象に直結しやすい場面です。
とくに多数の学生が似たような受け答えをする中では、特徴のある言葉がより記憶に残ります。
たとえば「◯◯の取り組みに共感し、自分の力を活かしたいです」といった具体的な発言は、印象づけに効果的ですよ。大切なのは、形式的な礼ではなく、個人の想いが伝わる内容であることです。
⑤ 他の就活生と差をつけるチャンスになるため
面接中のやり取りには定型的な質問が多いため、答えが似通いやすい傾向があります。そのなかで「最後に一言」は、自分らしさを表現できる数少ない場面です。
たとえば、将来の目標や仕事への思いを短く伝えるだけでも、個性や意欲が際立ちます。テンプレート的な発言ではなく、自分の言葉で語ることが重要です。
しっかりと準備し、心に残るメッセージを届けることで、他の就活生との差別化につながるでしょう。
面接の「最後に一言」で伝えるべき内容

「最後に一言ありますか?」と聞かれる場面は、多くの就活生にとって緊張する瞬間かもしれません。ですが、この問いは自分を印象づけるための貴重なチャンスです。
ここでは、どんなことを伝えるべきかを整理して、具体的に解説します。
- 面接で伝えきれなかった自分の強み
- 企業に対する熱意や志望度の高さ
- 入社後のビジョンや貢献意欲
- 面接官への質問や確認事項
- 本日の面接に対する感謝の気持ち
① 面接で伝えきれなかった自分の強み
面接の中で話し足りなかった内容がある場合、「最後に一言」で補足するのが効果的です。たとえば、自分の強みや経験の具体例を詳しく伝えきれなかったと感じたときには、この機会に簡潔に補いましょう。
「協調性が強みです」と伝えたものの根拠となる経験を話しきれなかった場合、その一言で簡単な事例を加えるだけでも印象は大きく変わります。話す内容は1〜2文で十分です。
冗長にならないよう注意しつつ、自信を持って伝えてください。丁寧にまとめる姿勢が評価されやすいでしょう。
② 企業に対する熱意や志望度の高さ
「最後に一言」で熱意を表現することは、企業への志望度を示すうえでとても有効です。なぜこの企業を選んだのか、どのようなところに魅力を感じているのかを短く明確に伝えましょう。
たとえば、「御社の○○という方針に共感しています」「○○の事業を通じて成長したいです」といった形で、自分の考えと企業の特徴を結びつけると説得力が増します。
言葉にしなければ気持ちは伝わりません。限られた時間だからこそ、自分らしさのにじむ表現を選んでください。
③ 入社後のビジョンや貢献意欲
将来どのように企業に貢献したいかを話すのも、「最後に一言」の活用法のひとつです。
「入社後は○○の領域で専門性を高めたい」「○○の課題にチームで取り組みたい」など、自分なりのキャリアイメージを簡潔に伝えてみましょう。
ただの意欲表明ではなく、具体的なアクションや方向性を示すと、より印象的です。抽象的な理想ではなく、現実的な視点をもつことで説得力が高まります。
企業が求める人物像と自分の強みをつなげて話すことができれば、前向きな印象を残せるでしょう。
④ 面接官への質問や確認事項
質問をしてもいいのか不安に思う方もいますが、意欲や関心を伝える機会として適切に使えば問題ありません。
たとえば、「○○の研修制度について、もう少し詳しく伺えますか」といったように、面接中に触れられた話題への質問なら自然です。
ただし、すでに説明された内容や、調べれば分かることを聞いてしまうと逆効果です。質問する際は、相手の話にしっかり耳を傾けていたことが伝わるように意識してください。
質問は1つに絞り、簡潔にするのが理想です。
⑤ 本日の面接に対する感謝の気持ち
面接の最後に感謝を伝えることは、社会人としても大切なマナーのひとつです。「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」といった一言があるだけで、印象は大きく変わります。
加えて、「お話を伺い、さらに志望意欲が高まりました」など、自分の気持ちを素直に伝えると丁寧な印象になります。
緊張してうまく話せなかったと感じても、感謝を込めた言葉で締めくくれば前向きな印象で終われるでしょう。言葉だけでなく、表情や声のトーンにも気を配ってください。
面接の「最後に一言」で答えるときのポイント

面接の終盤にある「最後に一言ありますか?」という質問は、自分をアピールできる貴重なチャンスです。内容だけでなく伝え方ひとつで、印象が大きく変わることもありますよ。
ここでは、その場面で意識したいポイントを具体的に紹介します。
- 話す内容に一貫性を意識する
- クッション言葉をうまく使う
- 簡潔でわかりやすい言葉を選ぶ
- 自信を持って伝える
- 声のトーンやスピードに気を配る
- 自分の強みや熱意を補足する意識を持つ
① 話す内容に一貫性を意識する
面接全体で話した内容とつながりのある一言を選ぶことが大切です。志望理由や自己PRと一貫していれば、全体としてまとまりのある印象になります。
たとえば、チームでの経験をアピールしていたなら、「御社でも協力し合いながら成果を出していきたいです」と伝えると説得力が増すでしょう。
逆に、話がずれてしまうと評価が下がる恐れがあります。自分の言葉が一貫しているか、あらかじめ確認しておいてください。
② クッション言葉をうまく使う
「本日はありがとうございました」や「最後に一言お伝えする機会をいただき感謝します」といったクッション言葉を使うと、丁寧な印象になります。
いきなり本題に入るよりも、自然な流れで話しやすくなるでしょう。特に緊張しやすい人にとっては、気持ちを整える助けにもなります。
ただし、長すぎると回りくどく感じられるため、簡潔にまとめてください。大切なのは、相手への配慮が伝わる表現であることです。
③ 簡潔でわかりやすい言葉を選ぶ
限られた時間の中で伝えるからこそ、表現は簡潔にする必要があります。難しい言葉や回りくどい表現では、せっかくの意欲も伝わりません。
「御社の〇〇に強く魅力を感じ、自分の経験を活かして貢献したいです」のように、主張を端的に伝えることが大事です。
特別な表現を使わなくても、自分の言葉で素直に話せば、誠実さや熱意がしっかり届きます。わかりやすさを意識してください。
④ 自信を持って伝える
言葉の内容だけでなく、態度も大きく影響します。うつむいたり声が小さかったりすると、自信がないように見えてしまいます。
「ここで働きたい」「成長したい」といった気持ちを、自分の姿勢で伝えるつもりで臨んでください。面接官の目を見て、はっきりと話すことが重要です。
緊張していても、誠実さが伝われば好印象につながるでしょう。しっかり準備して、落ち着いて話せるようにしておくことが大切です。
⑤ 声のトーンやスピードに気を配る
内容が良くても、話し方によっては伝わりにくくなることがあります。早口すぎると焦っている印象を与え、逆に声が小さいと自信がなさそうに見えるでしょう。
面接官にしっかり届くよう、適度な速さと落ち着いたトーンを心がけてください。緊張していても、話す前に深呼吸をするだけで声が安定しやすくなります。
伝える内容だけでなく、「どう伝えるか」にも意識を向けることが重要です。
⑥ 自分の強みや熱意を補足する意識を持つ
最後の一言は、面接中に伝えきれなかった強みや思いを補足するチャンスでもあります。「これまでの経験を活かし、御社に貢献したいです」など、具体的に意欲を示すと効果的です。
時間の都合で話せなかった内容がある場合や、伝え忘れた点があるときも、このタイミングで補えるでしょう。まとめとして自分の魅力を加えることで、より印象に残る締めくくりになります。
「最後に一言」の回答例文

面接で「最後に一言ありますか?」と聞かれると、どう返せばいいのか悩んでしまう方も多いはずです。ここでは、場面や目的に応じた伝え方の参考になるよう、具体的な例文をいくつか紹介します。
面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。
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志望度の高さをアピールする例文
志望度を伝える際には、「なぜこの会社に惹かれたのか」を自分の経験と結びつけることが効果的です。ここでは、学生時代の出来事を起点に、企業への思いを自然に伝える例文を紹介します。
《例文》
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。私は大学時代、学園祭の運営チームで広報を担当し、SNSを活用した情報発信に力を入れてきました。 自分たちのアイデアが来場者数に直結する面白さと責任感を感じた経験から、広報・マーケティング分野で働きたいと強く思うようになったのです。 御社の「人の心を動かす提案を大切にする」という理念に共感し、説明会や社員の方との交流を通じてその想いがより一層深まりました。 御社の一員として、多くの人に価値を届けられる仕事に挑戦していきたいと考えております。 |
《解説》
「なぜこの会社なのか」を、実体験をもとに語ると説得力が高まります。志望動機の再確認に加え、自分の言葉で思いを語る意識を持つと良いでしょう。
強みを補足する例文
面接で話しきれなかった自分の強みを、最後の一言で補足することで印象を深められるでしょう。ここでは、日常的な経験から得た強みを自然に伝える例文を紹介します。
《例文》
本日はお時間をいただき、ありがとうございました。面接の中でも触れましたが、私は継続力を自分の強みと感じています。 大学1年生から現在まで家庭教師のアルバイトを続けており、生徒に寄り添いながら目標達成に向けて一緒に努力してきました。 最初は成績が伸び悩んでいた生徒が、半年後に志望校に合格したときには、自分のサポートが少しでも役に立てたことを実感し、大きなやりがいを感じたのです。 このように、粘り強く取り組む姿勢を活かして、御社でも責任を持って仕事に取り組んでいきたいと考えております。 |
《解説》
面接で伝えきれなかった内容を、具体的なエピソードで補足すると説得力が増します。強みは抽象的にせず、行動や成果に結びつけて表現すると効果的です。
成長意欲を示す質問例
面接の締めくくりに成長意欲を伝えたい場合、単なる意欲表明ではなく「どのように成長したいのか」を具体的にすることで印象が強まるでしょう。ここでは、それを自然に伝える一言の例文を紹介します。
《例文》
本日はお忙しい中、ありがとうございました。 学生時代は学外のボランティア活動を通じて、人と関わる力や柔軟な対応力を学んできましたが、社会人としてはまだまだ学ぶべきことが多いと感じています。 御社では若手のうちから多くの経験を積む機会があると伺い、自分自身の成長スピードをさらに加速させたいと思うようになりました。 そこで1つだけお聞きしたいのですが、入社1年目の段階で、とくに意識しておくべき心構えや姿勢があれば教えていただけますでしょうか。 |
《解説》
自分の経験を踏まえて成長意欲を語り、質問につなげる構成は効果的です。成長したい気持ちと企業理解を両立させることで、前向きな姿勢が伝わります。
面接官への感謝を伝える例文
面接の最後に感謝の気持ちを伝えることで、丁寧で誠実な印象を与えられるでしょう。ここでは、自然な流れで感謝を表しつつ、前向きな気持ちも伝える例文を紹介します。
《例文》
本日はお忙しい中、お時間をいただき誠にありがとうございました。面接を通して、御社の仕事に対する真摯な姿勢や、社員の方々のあたたかな雰囲気を肌で感じることができました。 お話をうかがい、より一層「この環境で働きたい」という気持ちが強まりました。 学生生活では、所属するゼミでのディスカッションや共同研究を通じて、相手の立場を尊重しながら意見をまとめていく力を培ってきました。 この経験を活かし、御社でもチームの一員として貢献できるよう努力してまいります。本日は本当にありがとうございました。 |
《解説》
面接官への感謝は丁寧さを示すうえで効果的です。感謝だけで終わらず、自分の思いや企業への関心を重ねて伝えると印象がより良くなります。
面接のフィードバックを求める例文
面接の最後にフィードバックを求めることで、成長意欲や前向きな姿勢を伝えられるでしょう。ここでは、礼儀正しさを保ちつつ自然に尋ねる例文を紹介します。
《例文》
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。面接を通じて、御社の事業や社内の雰囲気について深く理解することができ、志望度がより一層高まりました。 学生時代には、イベント企画サークルのリーダーとしてチームをまとめながら成果を出す経験を重ねてきましたが、社会人としての視点ではまだまだ学ぶべきことが多いと感じています。 もし可能であれば、今日の面接を受けたうえで私に対して改善点や今後に活かすべき点などがあれば、ご教示いただけますと幸いです。本日は本当にありがとうございました。 |
《解説》
丁寧な言い回しでフィードバックをお願いすると、学ぶ姿勢や成長意欲が伝わります。質問する際は、感謝や前向きな意図を明確に添えることが大切です。
逆質問を交えて印象づける例文
面接の最後に逆質問を交えることで、企業への関心や主体性をアピールできるでしょう。ここでは、丁寧さと意欲の両方が伝わる質問を含んだ一言を紹介します。
《例文》
本日はお時間をいただき、誠にありがとうございました。面接を通じて、御社の事業内容や社員の方々の姿勢を知ることができ、ここで働きたいという気持ちがより強くなっています。 私は大学時代、ゼミ活動で長期プロジェクトを進行する中で、課題解決に向けて粘り強く取り組む力を身につけてきました。 この経験を活かして、御社でも主体的に行動し、チームに貢献したいと考えております。 最後に1点だけお伺いしたいのですが、御社で活躍されている若手社員の方々に共通する特徴や行動パターンがあれば、教えていただけますでしょうか。 |
《解説》
逆質問は興味関心の高さを伝える好機です。質問内容は「誰にでも聞けるもの」ではなく、自分の志望動機や強みと関連づけると、より効果的にアピールできます。
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「最後に一言」に答える際の注意点

「最後に一言ありますか?」と聞かれる場面は、自分をアピールする貴重な機会です。しかし、少しの油断や言葉選びのミスで評価を落としてしまうことも。
ここでは、好印象を残すために気をつけたい注意点を整理して紹介します。
- 「特にありません」と言わない
- 話が長すぎて冗長にならない
- 面接で話した内容を繰り返さない
- アピールと矛盾する発言をしない
- 企業や業務と関係のない話題はしない
① 「特にありません」と言わない
「最後に一言ありますか?」と問われて「特にありません」と答えるのは、非常にもったいない対応です。面接官はあなたの意欲や人柄をこの一言で見極めようとしています。
何も言わなければ、熱意が感じられないと思われてしまうかもしれません。
伝える内容が思い浮かばなくても、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」といった一言でも十分印象が変わります。
事前に簡単な内容を1つ用意しておけば安心です。最後まで丁寧に対応する姿勢が評価されるでしょう。
② 話が長すぎて冗長にならない
「最後に一言」は短く要点を伝えることが大切です。熱意を伝えたい気持ちは分かりますが、話が長くなるとまとまりがなくなり、逆に印象が薄れてしまうおそれも。
伝えたいことを1つに絞り、1〜2文で簡潔に伝えるよう意識してください。短くまとめる力は、社会人に求められるスキルでもあります。
ダラダラと話すよりも、整理された一言で締めくくった方が、記憶にも残りやすいはずです。
③ 面接で話した内容を繰り返さない
「最後に一言」で、すでに面接中に話した内容を繰り返すのは避けた方が良いでしょう。同じ話題を持ち出すと、準備不足や柔軟性のなさを感じさせてしまう可能性があります。
補足したい内容がある場合は、「先ほどの○○について、もう少しだけ補足させてください」と切り出すことで、重複感を抑えられますよ。
新たな視点や別の角度からの言葉を選び、自然な流れを意識してください。
④ アピールと矛盾する発言をしない
面接での自己PRと「最後に一言」での発言に矛盾があると、信頼性が下がってしまいます。
たとえば、「チームで成果を出す力が強み」と言っていたのに、最後に「ひとりで完結する業務に魅力を感じます」と話してしまうと、一貫性が失われます。
発言内容が一致しているかをよく確認し、最初から最後まで同じ軸で話すよう心がけてください。整合性のある発言は、面接官に誠実さを伝える要素にもなります。
⑤ 企業や業務と関係のない話題はしない
「最後に一言」で、企業や業務と無関係な内容を話すのは避けましょう。たとえば、趣味や個人的な話を一方的に語ってしまうと、真剣さが伝わらなくなるおそれがあります。
自己開示として軽く触れる程度であれば問題ありませんが、その内容が企業への関心や姿勢とどうつながるかを意識してください。
面接はビジネスの場であることを忘れず、最後まで誠実に対応することが大切です。
面接で「最後に一言」が聞かれない場合もある

面接の最後に「何か一言ありますか?」と聞かれることはよくありますが、すべての面接で必ず聞かれるわけではありません。企業ごとの方針や時間の都合などにより、省略されることもあります。
そのため、聞かれなかったとしても評価が悪いとは限りません。むしろ面接全体を通じて、あなたの熱意や適性がしっかり伝わっていれば問題ないでしょう。
ただし、どうしても伝えたい内容がある場合は、事前にそれを面接の他の質問に織り交ぜて話しておく工夫が必要です。
聞かれるかどうかに関係なく、「最後に一言」を準備しておけば、どんな場合でも落ち着いて対応できます。
また、質問されなかったとしても、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と自分から感謝の言葉を伝えておくと、礼儀正しさが印象に残りやすくなりますよ。
聞かれるか否かにこだわらず、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。
面接の最後に伝える一言で印象が決まる

面接の「最後に一言」は、自分の魅力や志望度をもう一度伝える絶好の機会です。この一言が合否に影響することもあり、内容や伝え方には十分な準備が必要。
企業がこの質問をする理由や評価ポイントを理解し、強みや感謝の気持ち、将来のビジョンなどを的確に伝えることで、面接官に良い印象を残せます。
実際の例文や注意点も押さえながら、自分らしい一言を考えておきましょう。聞かれない場合もあるため、他の場面で自然に盛り込む意識が大切です。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。