【回答例12選】面接で「苦手な人」を聞く理由と回答法|コツや苦手な人の一覧表も紹介
この記事では、面接で「苦手な人」を聞かれる理由と好印象を与える答え方を解説しています。
また、「苦手な人」の答え方だけでなく、質問をしている企業の意図やNG回答例も紹介しています。好印象な回答をするためにしっかりと内容を確認しておきましょう。
面接で選考通過を目指そう!
「苦手な人」の質問への回答内容はかなり重要

面接で「苦手な人」を問われると、多くの就活生が戸惑います。しかし、この質問には明確な意図があるため、適切な回答を準備しておくことが非常に大切です。
この質問の裏には、「あなたの対人スキル」や「職場での協調性」を見極めたいという面接官の意図があります。
単に苦手なタイプを挙げるだけではなく、それにどう対応しているかまでを含めて話すことで、ポジティブな印象を与えることが可能です。
たとえば、「自己中心的な人が苦手です」とだけ答えると、あなた自身が他人を受け入れる柔軟性に欠ける印象を与えかねません。
これを、「自分の考えばかりを押し通す人に対しては、相手の立場を理解するよう努め、冷静に話し合うようにしています」と説明することで、問題解決力や柔軟性をアピールできます。
このように、「苦手な人」の質問は、自分の弱点をただ正直に話す場ではなく、自己理解と対応力を示すチャンスと捉えることが重要です。面接に向けて、想定問答を準備しておくことで、落ち着いて答えられるようになります。
明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…
このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。
そんな就活生の皆さんのために、カリクル就活攻略メディアでは、実際に400社の面接の質問を調査し、100個の質問を厳選しました。LINE登録をすることで【完全無料】で質問集をダウンロードできます。面接質問集をゲットして、不安を解消した状態で面接に臨みましょう!
\LINE登録1分|400社の質問を厳選/
企業が面接で「苦手な人」を聞く理由

就職活動中の面接では、「苦手な人はどんなタイプですか?」といった質問をされることがあります。
意地悪な質問のように思えるかもしれませんが、企業はこの質問を通して応募者の人柄やチームでの適応力を確認しています。
あなたがどのような価値観を持ち、苦手なタイプとどう関わってきたのかを知ることで、職場でうまくやっていけるかを見極めているのです。
ただ「苦手です」と伝えるだけでなく、その相手に対してどんな工夫をしているのかを冷静に話せると、面接官に良い印象を残すことができるでしょう。
- 学生の性格や価値観を知るため
- 苦手な人との関わり方から協調性を見極めるため
① 学生の性格や価値観を知るため
面接で「苦手な人はどんなタイプですか?」と問う背景には、応募者の性格や価値観を理解したいという意図があります。
たとえば「自分の意見を一方的に押しつける人が苦手です」と答えた場合、その人が周囲との調和を大切にしていることが読み取れるでしょう。
ただし、ここで重要なのは「だから避けています」と話すことではありません。
「相手の立場や意図を理解しようと努めています」など、前向きな姿勢を添えることで、人間関係における柔軟さや成長意欲を伝えることができます。企業は性格だけでなく、職場での対応力も見ているのです。
② 苦手な人との関わり方から協調性を見極めるため
職場ではさまざまな価値観を持った人と関わることになります。そのため、企業は苦手なタイプの人に対してどう接してきたかを知ることで、あなたの協調性や対応力を見極めようとします。
たとえば「自己中心的な人が苦手ですが、相手の主張の背景にある意図を理解するようにしています」といった具体的な行動を示すことで、対人スキルの高さをアピールできるでしょう。
ただ苦手だと主張するだけではなく、自分なりに工夫して関係性を築こうとしている姿勢が評価されます。相手への理解と歩み寄りの姿勢が、社会人としての信頼につながるはずです。
面接で「苦手な人」を伝える際の構成

面接で「苦手な人はいますか」と問われたとき、ただ否定的な印象を避けるだけでは不十分です。正直さと工夫された伝え方を両立することで、かえって好印象を残せる可能性があります。
ここでは、伝える際の基本構成を5つのステップに分けて解説します。
- 結論:どんな人が苦手かを明確に述べる
- 理由:その人が苦手な理由を具体的に伝える
- 具体例:実際のエピソードを交えて説明する
- 対処方法:その人にどう対応したかを説明する
- 入社後:同様の状況にどう活かすかを伝える
①結論:どんな人が苦手かを明確に述べる
最初に、どのようなタイプの人が苦手かをはっきりと伝えてください。「自己中心的な人」「感情的になりやすい人」など、特徴を具体的に示すと伝わりやすくなります。
ただし、個人を否定するような表現は避け、性格や行動に焦点を当てることが大切です。自分の受け止め方として話すと、印象も柔らかくなるでしょう。
②理由:その人が苦手な理由を具体的に伝える
次に、そのような人をなぜ苦手に感じたのかを説明しましょう。「意見がぶつかると冷静に話し合えなくなる」「チームの空気を乱す行動に困った」など、経験に基づいた理由があると納得感が増します。
ここでも主観的な文句にせず、客観的に伝える意識を持ってください。不満の吐き出しになってしまわないよう注意が必要です。
③具体例:実際のエピソードを交えて説明する
続いて、実際に苦手と感じた場面を思い出しながらエピソードを交えて話してください。
たとえば「ゼミのグループワークで、あるメンバーが自分の意見だけを押し通そうとした」といった事実に基づく説明が効果的です。
聞き手が状況をイメージしやすくなるように、できるだけ具体的に伝えましょう。
④対処方法:その人にどう対応したかを説明する
その後、苦手だと感じた相手に対して自分がどのように対処したのかを説明します。
「まずは相手の意見を受け止めてから、自分の考えを冷静に伝えた」「感情的にならず距離をとってから話し合った」など、自分なりの工夫を交えて話すとよいでしょう。
問題から逃げずに向き合う姿勢を見せることが、評価につながる場面です。
⑤入社後:同様の状況にどう活かすかを伝える
最後に、その経験を入社後にどのように活かすかを伝えてください。
「異なる考えを持つ相手とも、背景を考慮しながら関係を築く意識が持てるようになった」など、学びや成長につながった点を話すことで、前向きな印象を与えられるでしょう。
ここでは、自分の成長意欲や柔軟な対応力をしっかりアピールしてください。
好印象を与える「苦手な人」の伝え方のコツ

面接で「苦手な人」について聞かれたとき、正直に答えるだけでは逆効果になることもあります。大切なのは、相手に伝わるよう工夫して話すことです。
ここでは、面接で好印象を残すための具体的なポイントを3つ紹介します。
- 自己分析を通じて苦手な価値観を明確にする
- 自己PRやガクチカと一貫性を持たせる
- 志望企業の社風や求める人物像にマッチさせる
① 自己分析を通じて苦手な価値観を明確にする
まず、自分がどんな価値観に共感し、どんな考え方に違和感を持つのかを整理しておくことが重要です。
たとえば「自己中心的な人が苦手」と感じる場合、それは「周囲と協力する姿勢を大切にしている」自分との違いからかもしれません。
こうした視点を持つと、単なる好き嫌いではなく、自分の特徴として説明できるようになります。
「価値観の違いに戸惑うこともありますが、相手の考えを理解しようとしています」と伝えれば、柔軟な対応力も示せるでしょう。
「自己分析のやり方がよくわからない……」「やってみたけどうまく行かない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己分析シートを活用してみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強み、就活の軸が簡単に見つかりますよ。
② 自己PRやガクチカと一貫性を持たせる
苦手な人のタイプを話す際は、自分のこれまでのエピソードと矛盾がないかを意識してください。
たとえば「周囲を引っ張るリーダーシップが強み」と話した直後に、「指示が多い人が苦手」と述べると、整合性に欠けて見える恐れがあります。
自分の経験に基づいて、「私は周囲との協調を重んじてきたため、独断的な人には戸惑うこともありました」など、背景と合わせて話すことで一貫性が生まれます。
そうした説明により、説得力が増し、信頼感につながるでしょう。
③ 志望企業の社風や求める人物像にマッチさせる
企業ごとに求める人物像は異なります。だからこそ、その企業の社風に合った伝え方をすることが大切です。
たとえば、チームワークを重視する会社であれば、「意見を押し通す人が苦手ですが、まずは相手の意見を丁寧に聞くよう心がけています」と伝えると好印象を得られやすくなります。
企業研究を通じて、価値観や行動方針を確認したうえで、自分の考えと自然につなげるよう意識してください。そうすれば、あなたがその職場で活躍する姿をイメージしてもらいやすくなるでしょう。
「苦手な人」が思いつかないときに参考になる例一覧

面接で「苦手な人はどんなタイプですか?」と聞かれたとき、すぐに答えが思いつかず戸惑うこともあるでしょう。
「いません」と返すと、自己理解が浅いと受け取られる可能性があります。ここでは、答えやすく印象を損なわないような「苦手な人」の例を、3つの視点から紹介します。
自分の経験や価値観と照らし合わせながら、参考にしてみてください。
- 性格面で苦手に感じる人の例一覧
- 行動面で苦手に感じる人の例一覧
- 価値観の違いで苦手に感じる人の例一覧
① 性格面で苦手に感じる人の例一覧
苦手な人のタイプ | 解説 |
---|---|
感情の起伏が激しい人 | 機嫌が読めず、周囲が振り回されやすい。 |
自己中心的で周囲を配慮しない人 | 他人を顧みず、自分本位な言動が多い。 |
他人の話を最後まで聞かない人 | 会話を遮り、一方的に話す傾向がある。 |
不機嫌な態度を顔や声に出す人 | 雰囲気を悪くし、周囲に気を使わせる。 |
否定的な言葉が多い人 | ネガティブ発言が多く、気分を下げる。 |
人の評価に過剰に依存する人 | 他人の目を気にしすぎて自信がない。 |
対話より独り言のように話す人 | 反応を求めず一方的に話し続ける。 |
自己主張が強く、他人の考えを受け入れない人 | 自分の意見を押し通し、対話が成立しにくい。 |
② 行動面で苦手に感じる人の例一覧
苦手な人のタイプ | 解説 |
---|---|
約束や期限を守らない人 | 信頼を損ね、周囲に迷惑をかけやすい。 |
報連相(報告・連絡・相談)ができない人 | 情報共有が不十分でトラブルの元になる。 |
自分のミスを他人のせいにする人 | 責任感がなく、不信感を抱かれやすい。 |
遅刻や無断欠席が多い人 | 信用を失い、周囲の負担が増える。 |
計画性がなく場当たり的に行動する人 | 段取りが悪く、周囲を混乱させやすい。 |
話を途中で遮る人 | 相手を軽視している印象を与える。 |
チームでの役割を果たそうとしない人 | 協力性に欠け、全体の士気を下げる。 |
他人の努力を軽視するような行動をとる人 | やる気を削ぎ、人間関係を悪化させる。 |
③ 価値観の違いで苦手に感じる人の例一覧
苦手な人のタイプ | 解説 |
---|---|
チャレンジ精神がまったくない人 | 向上心がなく、変化や挑戦を避ける。 |
成果や効率より「とりあえず」で済ませる人 | 質を追求せず、妥協が多く信頼を失う。 |
チームより個人の都合を優先する人 | 協調性に欠け、全体の足並みを乱す。 |
議論を避けて調和ばかりを求める人 | 問題解決が進まず、意見が見えづらい。 |
学ぶ姿勢がなく変化を嫌う人 | 成長意欲がなく、柔軟性にも欠ける。 |
仕事や学業に対して責任感が希薄な人 | 投げやりな態度で、周囲の信頼を損なう。 |
成長より現状維持を選びたがる人 | 安定を好み、挑戦や改善に消極的。 |
時間や約束を軽く考えている人 | 他人の時間を尊重せず、信頼を失いやすい。 |
面接の「苦手な人」の例文

「面接で苦手な人を聞かれたけど、何をどう答えればいいのか分からない」と感じたことはありませんか?
ここでは、よくあるタイプ別に例文を紹介しながら、どのように伝えると印象が良くなるかを分かりやすく解説していきます。
- 協調性がない人
- 時間にルーズな人
- 挨拶をしない人
- ネガティブで否定的な人
- 無気力な人
- 高圧的な人
- 責任感がない人
- 悪口を言う人
- 嘘や言い訳が多い人
- 人の話を聞かない人
- マナーに欠けている人
- 相手によって態度を変える人
面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。
そんな方は、就活マガジン編集部が用意した「面接質問集100選」をダウンロードして、よく聞かれる質問を事前に確認して不安を解消しましょう。
また、孤独な面接対策が「不安」「疲れた」方はあなたの専属メンターにお悩み相談をしてみてください。
①協調性がない人
面接で「協調性がない人が苦手」と伝える場合は、ただ不満を述べるのではなく、自分がどう努力したかを含めることで、前向きな印象を与えられます。
ここでは大学生活でよくあるグループ活動の例を使って紹介します。
《例文》
私は、チームでの協力をあまり意識しない人に対して、苦手意識を抱きがちです。 大学2年生のゼミでグループ発表に取り組んだ際、メンバーの一人が全体の話し合いに加わらず、自分の意見だけを主張し続ける場面がありました。 そのため、議論がまとまりにくくなり、他のメンバーの士気も下がってしまったのです。 私は、できる限りその人の意見に耳を傾けつつ、チーム全体の目標を明確に共有することに努めました。 話し合いの場を何度か設けたことで、最終的には全員が納得できる発表内容に仕上げることができたのです。 この経験から、どんな相手であっても、まずは受け入れる姿勢を持つことが重要だと実感しました。 また、相手との対話を重ねることで、信頼関係を築いていけるのだと学んでいます。 |
《解説》
「苦手」と感じた理由だけでなく、どんな工夫をしたのかを入れることで、柔軟な対応力をアピールできます。批判で終わらず、改善のために行動した内容を入れるのがコツです。
②時間にルーズな人
面接で「時間にルーズな人が苦手」と伝える場合は、相手を責めるのではなく、自分がどのように状況を改善しようとしたかを中心に話すのがポイントです。
今回はアルバイトでの経験をもとにした例文を紹介します。
《例文》
私は、時間にルーズな人に対して、苦手意識を抱いてしまうことがあります。大学1年生の頃、飲食店でアルバイトをしていた際、あるスタッフが毎回シフトに遅れてくることが続きました。 その影響で開店準備が滞り、他のスタッフに負担がかかる場面も少なくありません。当初は不満ばかりが募っていたのですが、ある日、そのスタッフとじっくり話す機会を設けてみたのです。 遅刻の理由や体調のことなどを聞いていくうちに、単なる怠慢ではなく、生活リズムの乱れやスケジュール管理の難しさに悩んでいることがわかりました。 それを踏まえ、出勤前にリマインダーを送るようにしたり、一緒に準備を分担したりすることで、次第に遅刻も減っていきました。 職場の雰囲気も改善され、チームとしての一体感も高まったと感じています。この経験を通じて、相手の背景に目を向けることで、より協力的な関係を築けることを学びました。 |
《解説》
相手の欠点をそのまま指摘するのではなく、自分から歩み寄る姿勢を示すことで、協調性やリーダーシップを伝えやすくなります。苦手な理由に対する具体的な行動が好印象につながります。
③挨拶をしない人
面接で「挨拶をしない人が苦手」と伝える場合は、自分の価値観だけを押しつける印象にならないように気をつけましょう。ここでは大学でのサークル活動を通じて学んだエピソードを紹介します。
《例文》
私は、挨拶をしない人に対して、少し距離を感じてしまうことがあります。大学のサークルで、新しく入ってきた後輩が挨拶をせず、当初は不愛想な印象を受けました。 特に、先輩に対しても何も言わない様子が気になり、周囲も同じように感じていたようです。 しかし、注意深く観察するうちに、その後輩は人前で話すのが苦手で、どう接してよいか悩んでいることがわかってきました。 そこで、私の方から毎回笑顔で挨拶を続けるようにしたところ、次第に後輩も挨拶を返してくれるようになり、関係も徐々に良好になっていきました。 この経験を通して、たとえ相手に苦手意識を持ったとしても、自分から前向きな態度を示すことで、関係を変えていけるのだと実感しています。 |
《解説》
相手の行動に対してただ不満を述べるのではなく、相手の背景を理解しようとする姿勢が大切です。自分から行動した経験を含めると、柔軟性や協調性が伝わりやすくなります。
④ネガティブで否定的な人
面接で「ネガティブな人が苦手」と話す際は、相手を否定するだけで終わらず、自分がどう向き合ったかをしっかり伝えることが大切です。
ここでは大学の授業でのグループワークを例にした具体的な表現を紹介します。
《例文》
私は、物事をすぐに否定する人に対して、やや苦手意識を抱いてしまうことがあります。 大学のプレゼン課題で、チームの一人がアイデアを出すたびに「それは無理だと思う」「やっても意味がない」といった否定的な発言を繰り返していました。 その空気が影響し、他のメンバーも発言を控えるようになってしまい、議論の進行が滞る場面が続いたのです。 そこで私は、まずその人の意見をしっかりと受け止めたうえで、「なぜそう思ったのか教えてもらえる?」と問いかけるようにしました。 すると、相手も次第に本音を話してくれるようになり、少しずつ前向きな意見が出るようになったのです。 この経験を通して、否定的な姿勢の裏には不安や緊張といった感情が隠れている場合もあることに気づきました。 また、自分の接し方を工夫することで、相手との関係性を前向きに変えていけると実感しています。 |
《解説》
否定的な人に対しても、自分が歩み寄ろうとした姿勢を具体的に描くと好印象につながります。感情ではなく行動で語ることで、説得力が高まります。
⑤無気力な人
面接で「無気力な人が苦手」と答える際は、否定的な印象だけにとどまらず、自分がその状況にどう関わったかを含めて伝えることが重要です。今回はゼミでのチーム課題をテーマに例文を紹介します。
《例文》
私は、何事にも消極的な態度を取る人に対して、少し苦手意識を持ってしまうことがあります。 大学3年生のゼミでグループ発表の準備をしていた際、メンバーの一人が毎回「どっちでもいいです」「任せます」といった発言しかしない場面が続き、自ら意見を出そうとはしませんでした。 最初はやる気がないのだと受け取ってしまい、正直いら立ちを感じることもあったのです。 しかし、ある日個別に話してみたところ、「自分の意見に自信がなく、どう貢献すればよいか分からない」と悩んでいることが分かりました。 そこで、資料づくりなど具体的な役割を一緒に確認しながら進めていくことで、次第に彼も積極的に取り組むようになっていきました。 この経験を通して、無気力に見える言動にも背景があることを理解し、まずは相手の立場に寄り添って関わることの大切さを学んでいます。 |
《解説》
表面的な印象にとらわれず、相手の背景に目を向けた行動を入れることで、思いやりやリーダーシップが伝わります。自分の変化や気づきを盛り込むことが評価ポイントです。
⑥高圧的な人
「高圧的な人が苦手」というテーマで面接に臨む場合は、否定的な印象を与えないよう、自分の受け止め方や対応方法を冷静に語ることが大切です。今回はアルバイト先での実体験をもとに例文を紹介します。
《例文》
私は、言い方がきつく感じられる人に対して、苦手意識を持つことがあります。 大学2年生のとき、飲食店でのアルバイト中に、先輩スタッフの一人がミスに対して厳しく指摘する方で、言葉が強く感じられる場面が何度もありました。 当初はその態度に萎縮してしまい、業務中も常に緊張していたのですが、自分の成長のためにはこのままではいけないと思い、一度思い切って先輩にアドバイスを求めてみました。 すると、先輩は仕事への責任感が強く、「後輩にはしっかり覚えてもらいたい」という思いから、厳しい言い方になってしまうのだと話してくれたのです。 それをきっかけに、言葉の背景にある意図を少しずつ理解できるようになり、次第に関係も良好になっていきました。 この経験から、自分の感じ方だけで相手を判断するのではなく、意図や背景をくみ取る姿勢の大切さを学んでいます。 |
《解説》
「怖い」「苦手」と終わらせるのではなく、自分から関係を築こうとした姿勢が伝わる内容にすると好印象です。相手への理解を深めたきっかけや行動を盛り込むと効果的です。
⑦責任感がない人
「責任感がない人が苦手」と伝える際は、相手への不満に終始せず、自分がどのように関わったかを具体的に語ることが大切です。今回は大学のサークル活動での経験を例に紹介します。
《例文》
私は、与えられた役割を果たそうとしない人に対して、苦手意識を持ってしまうことがあります。 大学のサークルでイベントの企画を担当した際、メンバーの一人が「忙しいから」と何度も準備作業を後回しにし、連絡にもほとんど応じてくれませんでした。 その影響で進行が滞り、他のメンバーへの負担も大きくなってしまったのです。 このままではいけないと感じた私は、まず本人の状況を聞き、何が難しいのかを丁寧に確認します。 話を聞くと、時間の使い方に不安があり、どこから手をつければよいか分からないという悩みを抱えていたことが分かりました。 そこで、作業を細かく分担し、一つずつ取り組めるようにサポートしたところ、徐々に彼も責任を持って行動するようになっていきました。 この経験を通して、責任感の欠如の背景には本人なりの不安や事情がある場合もあると知り、相手の立場に立って工夫する姿勢の大切さを学んでいます。 |
《解説》
「責任感がない」と決めつけるのではなく、相手の事情を理解しようとした行動が評価されます。課題に対する解決策を交えて話すことが説得力につながります。
⑧悪口を言う人
「悪口を言う人が苦手」と伝えるときは、単なる不快感ではなく、自分の価値観や対応の工夫を含めて説明することで説得力が増します。ここでは大学のグループ活動での体験を例に紹介します。
《例文》
私は、他人の陰口や悪口を言う人に対して、苦手意識を抱いてしまうことがあります。大学のグループ課題で、あるメンバーが他の学生の欠点を頻繁に口にする場面がありました。 その場にいない人の話をすることに違和感を覚え、次第にチームの雰囲気もぎくしゃくしていったのです。 そこで私は、会話の流れをさりげなく切り替えたり、前向きな話題に誘導したりすることを意識しました。 また、自分自身も常に誠実な姿勢を保ち、グループ全体が安心して発言できる雰囲気づくりを徹底。その結果、徐々に悪口も減っていき、建設的な意見交換が増えてきたと感じています。 この経験を通して、言葉の使い方が人間関係に与える影響の大きさを実感しましたし、自分の姿勢次第で周囲の空気を変えられるという意識の重要性も学びました。 |
《解説》
苦手な相手に対してどう関わり、状況を好転させたかを描くことで、誠実さやリーダーシップが伝わります。自分の行動を具体的に語るのがポイントです。
⑨嘘や言い訳が多い人
面接で「嘘や言い訳が多い人が苦手」と伝える場合は、不信感だけに焦点を当てるのではなく、自分がどのようにその状況に対応したかを述べることが重要です。
ここではゼミ活動での体験をもとに例文を紹介します。
《例文》
私は、嘘や言い訳が多く、責任を回避しようとする人に対して、苦手意識を抱いてしまうことがあります。 大学のゼミで共同研究を行っていた際、あるメンバーが作業の遅れについて「データがうまく集まらなかった」「パソコンの調子が悪かった」といった理由を繰り返し述べるものの、実際には進捗がほとんどない状況が続いていました。 当初は注意しづらく、ただ我慢していたのですが、プロジェクトに支障が出る前に何とかしなければと思い、チーム全体で進捗確認のミーティングを定期的に設けるよう提案。 個々の作業内容を共有する場を設けたことで、責任の所在が明確になり、そのメンバーも徐々に行動を改めていきました。 この経験を通して、相手を責める前に、まずは仕組みや環境を見直すことの大切さを実感したのです。また、適切な働きかけを通じて、前向きな関係を築くきっかけが生まれることも学んでいます。 |
《解説》
ネガティブな要素に対して感情的に反応するのではなく、冷静に対応した経験を盛り込むと説得力が増します。環境改善の工夫も伝えると効果的です。
⑩人の話を聞かない人
面接で「人の話を聞かない人が苦手」と答えるときは、単なる不満にせず、自分がどう対応したかを交えて伝えると好印象です。今回は大学の授業でのエピソードをもとに例文を紹介します。
《例文》
私は、人の話にしっかり耳を傾けようとしない人に対して、苦手意識を持つことがあります。 大学のディスカッション授業で、ある学生が毎回自分の意見ばかりを主張し、他の発言にほとんど反応を示さない様子が続いていました。 そのため議論は一方通行になり、次第に他の参加者も発言を控えるようになってしまったのです。 このままでは意味のある議論にはならないと感じた私は、発表の際に「〇〇さんの意見に関連して」といった形で、相手の発言を踏まえて自分の意見を述べるよう工夫しました。 すると、少しずつ他の学生も同様に、相手の意見を引用しながら発言するようになり、議論が双方向に展開されるようになっったのです。 この経験を通じて、自分から話の流れを整える意識を持つことの重要性を実感しました。また、ちょっとした行動によって場の空気を前向きに変えられることも学んでいます。 |
《解説》
相手を否定するだけでなく、自分が場をよくするために工夫した内容を含めることで、主体性と協調性の両方をアピールできます。議論や会話の流れに働きかけた工夫がポイントです。
⑪マナーに欠けている人
「マナーに欠けている人が苦手」というテーマを扱う際は、自分の価値観を一方的に押しつける形にならないよう注意が必要です。
今回はアルバイト先での経験をもとに、相手への配慮を交えた表現を紹介します。
《例文》
私は、挨拶をしないなど、礼儀を欠いた行動をとる人に対して、少し苦手意識を抱いてしまうことがあります。 大学1年の頃、カフェでのアルバイト中に新人スタッフが入ってきたのですが、挨拶をせず、お客様の前でスマートフォンを触る場面が何度か見受けられました。 最初は注意すべきか迷いましたが、自分自身も新人の頃は知らないことが多かったことを思い出し、まずはマニュアルを一緒に確認するところから始めることにしました。 その上で、「こうするとお客様に好印象ですよ」と、できるだけ柔らかい言葉で伝えるよう心がけたのです。 その後、本人も少しずつ行動を見直すようになり、次第に周囲との関係も良好になっていきました。 この経験を通して、自分にとって当たり前のことでも、相手にはまだ知らないことかもしれないという視点を持つことが大切だと気づいたのです。 そして、まずは丁寧に伝えようとする姿勢が、より良い関係づくりにつながると実感しています。 |
《解説》
マナーの問題は押しつけになりやすいため、注意の仕方や伝え方を工夫したエピソードが重要です。自分の経験から得た気づきを添えることで、誠実さが伝わります。
⑫相手によって態度を変える人
「相手によって態度を変える人が苦手」というテーマでは、感情的な印象を避けながら、自分がどのように向き合ったのかを伝えることが重要です。ここではサークル活動での実体験を例に紹介します。
《例文》
私は、立場や相手によって態度を大きく変える人に対して、少し距離を感じてしまうことがあります。 大学のサークルで、ある先輩が上級生の前では非常に丁寧なのに、同級生や後輩には冷たい態度をとる場面がありました。その姿に戸惑いを覚え、違和感を抱いたのをよく覚えています。 ただ、批判的な目で見るだけでは何も変わらないと思い、自分からその先輩との距離を縮めてみようと考えました。 具体的には、こちらから積極的に話しかけたり、雑務を一緒にこなしたりと、自然な形で関わりを増やすようにしたのです。 そのうちに、先輩も次第にフランクな態度を見せるようになり、他のメンバーへの気配りも見られるようになっていきました。 この経験を通じて、相手の態度を変えようとする前に、まず自分の接し方を見直すことの大切さに気づきました。 そして、自らの行動をきっかけに、関係性が少しずつ良い方向へ動くこともあるのだと実感しています。 |
《解説》
相手を否定するだけでなく、自分から歩み寄った行動を入れることで印象が柔らかくなります。問題提起と解決の姿勢をバランスよく盛り込むのがポイントです。
「面接になぜか受からない…」「内定を早く取りたい…」と悩んでいる場合は、誰でも簡単に面接の振り返りができる、面接振り返りシートを無料ダウンロードしてみましょう!自分の課題が分かるだけでなく、実際に先輩就活生がどう課題を乗り越えたかも紹介していますよ。
面接の「苦手な人」のNG例

面接で「苦手な人」について聞かれた際、知らず知らずのうちに評価を下げてしまう回答をしてしまうことがあります。
事前にNG例を把握しておけば、避けるべき回答を回避し、より好印象を残す答え方ができるでしょう。ここでは、特に注意すべき代表的なNGパターンを3つ紹介します。
- 「苦手な人はいません」と答えてしまう
- 苦手な人への非難や批判をしてしまう
- 一方的でネガティブな話だけを伝えてしまう
①「苦手な人はいません」と答えてしまう
「どんな人とも問題なく接することができます」と答えるのは、一見ポジティブに思えるかもしれません。しかし、現実感に欠け、自己分析が不十分な印象を与える恐れがあります。
誰にでも苦手意識はあるものです。それを認めたうえで、どのように対処しているかを伝えるほうが誠実さや成長意欲を感じてもらえるでしょう。
②苦手な人への非難や批判をしてしまう
「こういう人は本当に苦手です」といった強い言い方や、特定の人物への非難は避けてください。感情的な発言は、面接官にマイナスの印象を与えかねません。
面接では、どのような相手にも冷静に対応できるかが問われます。相手を否定するのではなく、自分にとっての課題として捉える姿勢を見せることが大切です。
③一方的でネガティブな話だけを伝えてしまう
過去に困った経験を語るだけで終わってしまうのは、非常にもったいない対応です。対処した工夫や学びがなければ、ただの愚痴に聞こえてしまいます。
苦手な人との関わりを通して、自分がどう行動したか、何を学んだかまでをセットで伝えることで、前向きな印象を残すことができるでしょう。
面接で「苦手な人」を聞かれたときの好印象な答え方を意識しよう!

面接で「苦手な人はいますか?」と質問されたとき、答え方ひとつで印象が大きく変わります。企業はこの質問を通して、あなたの価値観や協調性を見極めようとしているのです。
だからこそ、自己分析をもとに、苦手な人のタイプやその理由、具体的なエピソード、そしてどのように対応したかまでを一貫性をもって伝えることが重要です。
さらに、自分の答えが志望企業の社風に合っているかも意識しましょう。「苦手な人が思いつかない」場合は、例一覧を参考に自分の考えを整理してください。
好印象につなげるためには、単なる苦手の表明ではなく、向き合う姿勢や工夫を丁寧に伝えることがカギとなります。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。