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【回答例10選】警察官の面接対策ガイド|合格するための準備と想定質問も紹介

この記事では、警察になるための面接対策を解説しています。

実際に、面接で問われる適性や配点、志望動機の例文も紹介しています。また、よくある失敗例も踏まえ、合格に近づくための対策も網羅しているので最後まで内容を確認して好印象目指しましょう。

 

目次

面接に臨む前に|警察官の仕事内容

警察官の仕事は、交番での勤務だけではありません。地域の見守りから犯罪捜査、交通安全の確保まで、多岐にわたる業務があります。

ここでは、それぞれの担当業務ごとに具体的な仕事内容を紹介しますので、面接前に理解しておきましょう。

  1. 地域警察
  2. 生活安全警察
  3. 刑事警察
  4. 交通警察・警備警察

① 地域警察

地域警察は、市民にとってもっとも身近な警察官です。交番勤務やパトロールなどを通じて、街の安全を守る役割を担っています。

道案内や落とし物の対応といった日常的なやり取りも多く、丁寧な対応と親しみやすさが必要です。また、地域で起こる小さな変化にも気づく力が求められます。

住民との信頼関係を築くことが、未然にトラブルを防ぐ第一歩になるでしょう。多くの新任警察官がまずこの仕事に就くため、ここでの経験が今後の警察人生の土台となるはずです。

② 生活安全警察

生活安全警察は、日々の暮らしの中で起こるトラブルや不安を解消するための業務を担当します。

ストーカーやDV、少年非行などに関する対応が中心で、加害者にも被害者にも接する機会が多くあるのが特徴です。

相手の立場を理解しながら、公平に冷静に判断する力が欠かせません。さらに、高齢者の見守りや詐欺被害の予防など、地域社会が抱える課題にも積極的に取り組んでいます。

こうした地道な活動の積み重ねが、信頼される警察官へとつながっていくのです。

③ 刑事警察

刑事警察は、殺人や窃盗、詐欺といった事件の捜査を専門に行います。テレビなどで見るような派手な場面よりも、実際は聞き込みや証拠集めなど地道な作業が大半を占めます。

取調べでは相手の言葉だけでなく、表情やしぐさの変化にも目を配らなければなりません。真相を明らかにするには、粘り強さと論理的な思考が必要です。

精神的なプレッシャーも大きい仕事ですが、その分やりがいも大きく、事件解決に貢献したときの達成感は格別でしょう。

④ 交通警察・警備警察

交通警察と警備警察は、それぞれ異なる分野で市民の安全を支えています。交通警察は、交通ルールの指導や違反の取り締まりに加えて、事故防止に向けた広報活動なども行います。

一方で警備警察は、災害時の誘導や要人警護、イベントでの安全確保などが主な任務です。いずれも迅速な判断と確実な行動が求められ、現場対応力が非常に重要となります。

見えにくいところで社会を守るという使命感を持って、日々の業務にあたっています。

警察官の面接の基本的な流れ

警察官の採用試験における面接は、人柄や適性を見極めるために欠かせない重要な選考の一つです。面接は1次・2次に分かれており、それぞれの段階で求められることが異なります。

しっかりと準備をしておくことで、本番でも自信を持って対応できるでしょう。ここでは、就活生が理解しておくべき面接の流れを詳しく解説します。

  1. 第1次試験の面接内容
  2. 第2次試験の面接内容

① 第1次試験の面接内容

第1次面接は、筆記試験後または同日に行われることが多く、受験者の協調性・態度・論理的思考力などを評価するために実施されます。知識よりも人物像の全体像を見られる場です。

主な形式概要内容
集団面接複数名(3〜6名程度)の受験者が1つの部屋に入り、面接官から順番に質問を受る。所要時間は30分〜1時間程度。志望動機、自己紹介・長所短所、大学生活で頑張ったこと、最近の気になるニュースと意見 など
集団討論テーマに沿ってグループで自由に意見交換する形式。面接官は「話の内容」よりも「話し合いの進め方」「他人の意見の扱い方」「全体の調和への貢献」などを見ている。「警察官にとって大切な資質とは?」「防犯意識を高めるための取り組みをどう考えるか?」 など

こちらの面接では、「他者の意見を尊重しているか」「冷静で明瞭な発言ができているか」「態度・姿勢・表情・礼儀に問題はないか」「極端な主張をしていないか」などが評価されます。

② 第2次試験の面接内容

第2次面接は、人物の深掘りと警察官としての適性を評価するのが目的です。面接官は、警察組織にふさわしい資質を持った人材かを見極めようとしています。

主な形式概要内容
個別面接受験者1名に対して、複数の面接官(2~4名)が対応。所要時間は10〜30分程度。志望動機、警察の仕事で一番大変だと思うこと、困難な状況にどう対処してきたか、他の受験先、自分が採用されるべき理由、逆質問 など

こちらの面接では、「志望動機や自己PRに一貫性があるか」「警察の仕事内容や役割への理解度はあるか」などが評価されます。

ほかにも、プレッシャーに耐える精神力・誠実さや表情・姿勢・声のトーンなどの印象なども見られています。

警察官の面接の点数配分

警察官採用試験では、面接の比重が非常に高く、「教養試験100点」「論文試験100点」「面接200〜300点」といった配点が一般的です。人物評価の重要性がここからも分かります。

たとえ筆記で高得点でも、面接評価が低ければ不合格になることがあります。逆に、筆記に不安があっても、面接での高評価で十分挽回が可能です。

また、面接の配点は自治体ごとに異なります。たとえば警視庁や大阪府警では面接が300点と高く、人物重視の姿勢が明確です。

和歌山県警では一次面接が600点と、面接が合否に直結しています。一方、千葉県警のように各試験を100点ずつ均等に配点している自治体もあります。

配点を公表していない自治体もあり、特に小規模な地域ではその傾向が見られるでしょう。とはいえ、面接が重要であることに変わりはありません。

評価基準が不明な場合でも、受け答えの一貫性や態度、マナーなど基本をしっかり押さえましょう。

志望先の配点を確認し、それに応じた対策を立てることが合格への近道です。過去の体験談や公開情報を活用し、幅広く準備を進めましょう。

警察官の面接の実施時期・試験時間・実施場所

警察官採用試験の面接は、受験する自治体によって時期や時間、会場が異なります。直前に慌てないためにも、あらかじめ情報を把握しておくことが大切です。

ここでは、一般的な面接のスケジュールや所要時間、実施場所の特徴を紹介します。

  1. 実施時期
  2. 試験時間
  3. 面接会場

① 実施時期

警察官の面接は、春と秋に実施される定期試験のあとに行われます。

春期試験の場合、5月〜6月に筆記試験があり、その合格者に対して6月下旬から7月中旬ごろに1次面接を実施。その後、8月前後に2次面接が控えるのが一般的な流れです。

一方、秋期では9月〜10月に筆記が行われ、面接はその1か月後に行われる傾向があります。ただし、都道府県によって時期が前後するため、必ず受験先の採用案内を確認してください。

就活とのスケジュール調整にも影響するため、早めの情報収集をおすすめします。

② 試験時間

面接試験にかかる時間は、試験の形式や受験段階によって異なります。1次面接では集団形式が多く、全体の所要時間は30分から1時間程度が目安です。

個人の発言時間は短めですが、話し方や協調性が評価されます。

2次面接は個別に実施され、受験者1人に対して10〜30分ほどの時間が設けられるのが一般的です。ただし、待機時間が長くなることもあるため、当日は1日空けておくと安心でしょう。

面接当日に焦らないよう、時間には十分余裕を持って行動してください。

③ 面接会場

面接は各都道府県の警察本部や警察学校、または指定された公共施設で行われることが多く見られます。たとえば、警視庁なら本部庁舎、大阪府警なら警察本部などが会場になることが多いです。

場所によってはアクセスが悪いケースもあるため、事前に経路や移動時間を確認しておきましょう。特に郊外の警察学校で実施される場合、交通手段に制限があることもあります。

余裕をもって出発するためにも、前日に現地を下見しておくのが安心です。

面接での警察官としての適性を問う質問

警察官の面接では、ただ質問に答えるだけでは不十分です。志望動機や自己PRに加えて、意外な質問を通じて適性が試されることもあります。

判断力や責任感、人柄まで見られることを踏まえて、あらかじめよくある質問を知っておくことが大切です。

  1. 「面接会場までどう来たのか?」
  2. 「警察学校についてこれるのか?」
  3. 「長所と短所はなにか?」
  4. 「犯罪者が来たらどうするのか?」

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① 「面接会場までどう来たのか?」

雑談のように聞こえるこの質問には、面接官の意図があります。行動計画や時間管理、トラブル対応力などを見極めようとしているのです。

たとえば「余裕を持って早めに出発し、道に迷わないよう下見もしておきました」と答えれば、責任感や計画性が伝わります。

逆に「親に車で送ってもらった」と答えると、自立性の面でマイナスに受け取られることもあるでしょう。

この質問は、行動の背景や考え方を知る手がかりとして活用されています。自分の行動をどう説明すれば好印象になるのか、しっかり考えて準備しておくことが重要です。

② 「警察学校についてこれるのか?」

警察学校では、規律ある生活や体力的な訓練が求められます。この質問では、そうした環境に耐えられる覚悟と準備ができているかを確認されています。

「厳しいと聞いていますが、規律ある生活や体力づくりには自信があります」といった前向きな返答が好印象です。実際に、早朝ランニングや筋トレなどを始めていると伝えれば、説得力が一段と増すでしょう。

ここでは、ただ「頑張ります」と言うよりも、具体的な行動を示すことが説得力につながります。心構えと準備の両面をきちんと伝えるようにしてください。

③ 「長所と短所はなにか?」

自己理解の深さと、改善への意欲を見られるのがこの質問です。警察官には冷静な判断と柔軟性が求められるため、自分の特徴を正しく認識しているかどうかが問われています。

「責任感があり、最後までやり遂げる力が長所です。短所は慎重になりすぎて行動が遅れることがありますが、優先順位を意識するようにしています」と答えれば、自分を客観的に見ていると受け取られるでしょう。

大事なのは、短所を隠すのではなく、どう向き合っているかを伝えることです。自己分析をしっかり行っておくと、自信を持って答えられるようになります。

④ 「犯罪者が来たらどうするのか?」

この質問では、冷静さや判断力、そして現場での対応力を確認されています。大切なのは、自分だけで無理に対応しようとせず、安全を確保しつつ適切に対応する姿勢を見せることです。

たとえば「まず自分と周囲の安全を確認し、状況を把握したうえで応援を要請します」と答えると、落ち着いた判断ができると評価されやすくなるでしょう。

勇気だけではなく、冷静さや状況判断の重要性を理解しているかが試されます。現場を想定しながら、自分なりの対応方針を言語化しておくと安心です。

警察官の面接で差がつく自己PRポイント5つ

警察官の面接では、知識や熱意だけでなく、警察官としての適性を具体的に伝える自己PRが大きなカギを握ります。

採用担当者は、現場で信頼され、しっかりと職務を果たせる人物かどうかを見極めようとしています。ここでは、自分の経験を警察官らしい強みに変えるための5つの具体例を紹介します。

  1. スポーツ経験から得た体力と継続力
  2. 接客・販売経験から得た冷静な判断力
  3. チーム活動から得た協調性とリーダーシップ
  4. ボランティア経験から得た緊急対応力
  5. 学業・資格取得による目標達成への粘り強さ

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① スポーツ経験から得た体力と継続力

警察官の職務には、体力が必要不可欠です。巡回や突発的な対応など、体力を求められる場面が多くあります。

「高校時代に野球部の主将を3年間務めた」といった経験は、継続力や精神的な強さもあわせてアピールできる材料に。

警察学校や現場でも粘り強く取り組める姿勢を具体的に伝えることで、面接官に好印象を与えることができるでしょう。

② 接客・販売経験から得た冷静な判断力

接客や販売業務では、さまざまな人とのやり取りやクレーム対応など、即座の判断が求められます。この経験は、冷静さと対人スキルを身につけた証明にもなるでしょう。

たとえば「クレーム対応では一度も感情的にならず、落ち着いて対応できた」といったエピソードは、警察官として必要な冷静な判断力を裏付けるものです。突発的な事案への対応力を具体的に示しましょう

③ チーム活動から得た協調性とリーダーシップ

警察の業務は、単独行動ではなくチームで連携する場面が多いです。そのため、協調性と同時にリーダーシップも重視されます。

過去の経験から「サッカー部で副キャプテンを務め、練習方針を提案してチームの雰囲気を改善した」など、役割と成果を明確に伝えると効果的です。

組織内での立ち位置を理解し、他者と協力できる力をアピールしてください。

④ ボランティア経験から得た緊急対応力

災害支援や地域活動などのボランティア経験は、警察官の実務にも通じる貴重な経験です。もし「豪雨の避難所で誘導を手伝った」などの実績があれば、緊急時に冷静に行動できる力として伝えましょう。

周囲を思いやりながら即応する力は、現場で信頼される警察官に必要な素質です。緊急対応力は、面接でも高く評価されやすいポイントとなります。

⑤ 学業・資格取得による目標達成への粘り強さ

学業や資格取得に向けて努力した経験は、目標に向かって計画的に行動できる力を示すのに有効的です。

「公務員試験対策として毎日2時間の勉強を1年間継続した」といった事実は、強い意志と自己管理力の証明になります。

警察官には、記録作成や状況判断など知識面も求められるため、このような努力が自己PRとして効果的に響くでしょう。

警察官の面接での志望動機の回答例10選

警察官の面接では「なぜ警察官を目指したのか」という志望動機が非常に重視されます。自分の経験や価値観をどのように面接官へ伝えるかが、合否を左右する重要なポイントです。

ここでは、警察官を志した動機をもとにした具体的な例文を紹介しますので、自分の志望動機を考える際の参考にしてください。

  1. 交通事故に遭った経験をもとにした志望動機
  2. トラブルから守ってもらった経験を伝える志望動機
  3. 柔道経験から得た忍耐力をアピールした志望動機
  4. 甲子園を目指した努力を警察官志望に活かす志望動機
  5. 白バイ隊員を目指す明確なビジョンを示す志望動機
  6. 刑事として事件解決に貢献したい想いを伝える志望動機
  7. 地域に貢献したいという熱意を伝える志望動機
  8. 家族の影響で警察官を目指した志望動機
  9. アルバイト経験を通じた人間関係対応力を示す志望動機
  10. 防犯ボランティア経験から警察官の道を志した志望動機

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① 交通事故に遭った経験をもとにした志望動機

交通事故の経験を通して、警察官という職業に関心を持ち、志望するようになったパターンの例文を紹介します。身近な出来事をきっかけにした動機は、説得力を持たせやすいのが特徴です。

《例文》

私は高校生のとき、自転車で通学中に交通事故に遭ったことがあります。

幸い大きなけがはありませんでしたが、事故直後に駆けつけてくれた警察官の方がとても親切に対応してくださり、不安な気持ちが和らぎました。

そのとき、ただルールを取り締まる存在ではなく、人の安心や安全を守る職業なのだと実感したのを覚えています。

大学に入り、自分の将来について考えたときに、あの警察官のように困っている人に寄り添い、地域社会の安全を支えたいと思うようになりました。

人と関わるアルバイトも通じて、相手の立場に立って行動する力が身についたと感じています。私は、あのときの経験をきっかけに、人々の暮らしを守る側に立ちたいと強く思い、警察官を志望したします。

《解説》
事故のエピソードから、警察官に憧れた流れが自然で共感を得やすい構成が特徴の例文。自分の原体験と志望動機をしっかり結びつけることがポイントです。

② トラブルから守ってもらった経験を伝える志望動機

警察官に助けてもらった経験を通じて、その存在意義に気づき、憧れを持ったというパターンの志望動機例を紹介します。実体験に基づいた動機は、面接官の印象にも残りやすいです。

《例文》

私は高校時代、夜道で知らない男性に声をかけられ、不安な思いをしたことがあります。

怖くて動けずにいたところ、近くを巡回していた警察官の方が声をかけてくれ、事情を察して自宅まで送ってくださいました。

その安心感と頼もしさに救われ、あの時の警察官の存在が心に深く残っています。大学では防犯ボランティアに参加し、地域の安全に貢献する活動を行ってきました。

トラブルを未然に防ぐ意識や、周囲への気配りの大切さを実感しています。私も、かつて助けられたように、誰かの安心につながる行動ができる警察官になりたいと強く思います。

《解説》
身近な危機体験と警察官の対応を絡めることで、動機に説得力が出ています。体験に続く行動や考えの変化も含めて書くと、意欲の深さが伝わりやすくなります。

③ 柔道経験から得た忍耐力をアピールした志望動機

長年の部活動で培った忍耐力や精神力を、警察官としての資質に結びつける志望動機例です。継続して努力してきた経験は、面接で強く評価されるポイントになります。

《例文》

私は中学から大学まで柔道に打ち込んできました。

試合で思うような結果が出なかったときも、地道な練習を続ける中で、すぐに結果が出なくても努力を積み重ねることの大切さを学び、今もその経験が心に残っています。

ケガをした時期には思うように動けず、つらい思いもしましたが、復帰に向けてリハビリを続けることで、困難に立ち向かう強い気持ちを持てるようになりました。

こうした経験を通じて、厳しい環境でもあきらめずに行動できる力が自分の強みだと感じています。

警察官という仕事は、体力や精神力が求められる厳しい現場も多いと思いますが、柔道で得た粘り強さを活かして、地域の安全を守る力になりたいです。

《解説》
部活動での努力や挫折を通じた成長がしっかり伝わる構成の例文。スポーツ経験を志望動機にする場合は「何を学んだか」を明確に書くのが効果的です。

④ 甲子園を目指した努力を警察官志望に活かす志望動機

部活動で全国大会を目指して取り組んだ経験をもとに、努力や継続力、仲間との協力を志望動機に結びつけた例文です。挑戦する姿勢は警察官の仕事にも通じる要素となるでしょう。

《例文》

私は高校時代、野球部で甲子園出場を目指して日々練習に励んでいました。

厳しい練習や結果が出ないことも多く、何度も心が折れそうになりましたが、「努力は裏切らない」と信じて仲間と共に最後までやり抜いた経験があります。

結果的に甲子園には届きませんでしたが、最後まで全力で挑み続けた経験は、私の大きな財産となりました。

この経験を通じて得た粘り強さや仲間との協力を、今後は社会のために活かしていきたいと考えるようになりました。

警察官という職業は体力・精神力が必要で、時に厳しい判断も求められると思います。私は、これまでの努力を活かし、強い意志と責任感を持って人々の安全を守る仕事に挑戦したいと考えています。

《解説》
全国大会や大きな目標を目指した経験は説得力があります。「挑戦した姿勢」と「得た学び」を明確に書くことが、伝わる志望動機のカギです。

⑤ 白バイ隊員を目指す明確なビジョンを示す志望動機

特定の職種に強い関心を持ち、その理由や目指す姿を明確に伝える志望動機は、熱意や主体性が伝わりやすく、面接官の印象にも残ります

《例文》

私が警察官を志望したきっかけは、中学生のときに見た白バイ隊員の姿でした。

雨の中でも安全運転を呼びかけ、交通整理を行っていた姿がとてもかっこよく、社会の安全を支えているという強い責任感を感じたのを覚えています。

大学に入ってからは交通事故のニュースにも関心を持つようになり、「未然に事故を防ぐ仕事」に携わりたいという気持ちがより強くなりました。

白バイ隊員になるには高い技術や判断力が必要だと理解していますが、私は日々の努力を重ねて、必ず目標を実現させたいと考えています。

スピードだけでなく冷静な対応力や周囲への配慮も求められる職務だと思いますが、そのすべてを身につけて、市民の安全を守る存在になりたいと強く思います。

《解説》
職種を絞った志望動機は熱意を伝えるのに効果的です。なぜその職種に惹かれたのか、どんな力を発揮したいかを具体的に書くのがポイントになります。

⑥ 刑事として事件解決に貢献したい想いを伝える志望動機

正義感を持ち、刑事という役割を通じて社会に貢献したいという強い想いを軸にした志望動機例。実体験と将来のビジョンをしっかり結びつけることが重要です。

《例文》

私が警察官を目指すようになったのは、高校時代に近所で起きた空き巣事件がきっかけです。

被害に遭った方はとても不安そうで、「誰かが守ってくれている」という安心感が必要だと感じたのを覚えています。

その後、刑事の方が事件を解決し、住民の信頼を取り戻した姿を見て、自分もそんな存在になりたいと思うようになりました。

大学では心理学を学び、人の行動や感情の動きを理解する力を身につけています。

この知識を活かし、事件の背景にある要因を冷静に見極めながら、被害者にも加害者にも真摯に向き合える刑事になりたいと考えるようになりました。

正義感と冷静さを兼ね備えた刑事として、人々の不安を少しでも減らす役割を果たしたいです。

《解説》
実際の事件を通じて刑事に憧れたきっかけが明確で、将来像まで具体的に描かれている点がポイントです。学びや経験をどう活かすかも明確にしましょう。

⑦ 地域に貢献したいという熱意を伝える志望動機

地域への感謝や愛着を原点に、「自分も地域の役に立ちたい」という思いを起点にした志望動機例です。身近な目線で語ることで、共感を得やすくなります

《例文》

私が警察官を志した理由は、生まれ育った地域に恩返しがしたいという思いからです。小さい頃から近所の交番の方々に親しまれ、道に迷ったときや困ったときにはいつも助けてもらってきました。

大学生になって改めて地域のありがたみを感じるようになり、自分も誰かの役に立つ存在になりたいと思うようになりました。

地域清掃のボランティアや、地元の子ども会の見守り活動に参加する中で、人と関わることのやりがいや大切さを実感しています。

警察官として、自分が安心の中心に立てるような存在になりたいと強く思うようになりました。地域に密着しながら人の役に立てる警察官という仕事に魅力を感じたのが、私の志望動機です。

《解説》
地元への愛着や、地域とのつながりが動機の中心になっている点がポイントです。体験を通じた「感謝」や「憧れ」を軸に展開すると伝わりやすくなります。

⑧ 家族の影響で警察官を目指した志望動機

家族の存在がきっかけとなって警察官を志したという例文を紹介します。身近な人からの影響は説得力があり、動機に深みを加えられるでしょう。

《例文》

私が警察官を目指したきっかけは、父が交番勤務の警察官として地域に貢献していた姿を見て育ったことです。

子どものころは、父が制服で出かけていく姿を誇らしく思い、地域の人に頼られている様子を目の当たりにするたびに、自分も将来は人の役に立つ仕事をしたいと感じるようになりました。

大学に進学してからは、実際に自分が何をしたいのかを真剣に考える中で、地域の安全を守る警察官という職業が自分にとって自然な道だと確信。

父のように信頼される存在になれるよう、人との信頼関係を築く力や責任感を日々意識して生活するようになりました。

警察官として、身近な人を守ることで地域全体の安心を支えられる人になりたいと考えています。

《解説》
家族の影響を軸にした志望動機は自然な共感を呼びます。単なる憧れにとどめず、自分の考えとして落とし込むのがポイントです。

⑨ アルバイト経験を通じた人間関係対応力を示す志望動機

接客や対人対応を伴うアルバイト経験を通じて、人との関わり方や対応力を学んだエピソードは、警察官として必要な資質を示す材料になります。

《例文》

私は大学時代、駅前のカフェで2年間アルバイトをしてきました。接客業務の中でさまざまなお客様と接する機会があり、ときには理不尽な要求やクレームを受けることもありました。

最初は戸惑いましたが、店長や先輩の対応を見て学び、自分でも落ち着いて話を聞き、相手の立場を理解することを意識して接するよう心がけました。

すると次第に、お客様から「ありがとう」や「また来るよ」と声をかけていただけるようになり、人との信頼関係を築く喜びを知ったのが良い経験となっています。

警察官は市民と常に向き合い、さまざまな立場の人と接する仕事です。私はこの経験を通じて得た冷静さや対応力を活かし、信頼される警察官を目指していきたいと考えています。

《解説》
アルバイト経験を通じて得た対人スキルを、警察官の仕事にどう活かすかが明確になっています。感謝された具体的な場面を入れると説得力が増します。

⑩ 防犯ボランティア経験から警察官の道を志した志望動機

地域活動の中でも、防犯ボランティアの経験は「治安維持」や「人々の安心を守る」ことへの意識を自然に高められる貴重な体験です。志望動機にもしっかり活かせます。

《例文》

私が警察官を志すようになったきっかけは、大学1年生のときに参加した地域の防犯ボランティア活動です。

子どもたちの見守りや夜間のパトロールに参加する中で、地域の人々と直接ふれあい、「ありがとう」と声をかけてもらえる場面が多くありました。

その経験から、安心して暮らせる環境を守る仕事の大切さを強く実感。特に、防犯意識を高めるための声かけや対応の工夫など、小さな行動が大きな信頼につながることを学びました。

私はこの経験を通じて、警察官として地域と信頼関係を築きながら人々の安心を支える存在になりたいと思っています。自分の言動が誰かの安心につながる責任を持って働いていきたいです。

《解説》
具体的な活動内容に加え、そこから得た学びや価値観の変化が伝わる構成です。自発的な参加姿勢と住民との関わりを丁寧に描くと説得力が増します。

警察官の面接で合格するために必要な準備

警察官採用試験の面接では、知識だけでなく、実践的な対応力や人間性も問われます。短い時間の中で自分の魅力を伝えるには、しっかりとした事前準備が不可欠です。

ここでは、面接合格に向けて意識しておきたい4つの重要ポイントを紹介します。

  1. 模擬面接で実践力を高めておく
  2. 警察官に関する基礎知識を徹底的に理解しておく
  3. 話し方や姿勢など非言語コミュニケーションを重視しておく
  4. 復元シートを活用して出題傾向を把握しておく

① 模擬面接で実践力を高めておく

警察官の面接では、緊張した状況でも自分の考えをわかりやすく伝える力が求められます。これを鍛えるには、模擬面接を繰り返すのが効果的です。

質問のやり取りを通じて内容を磨くだけでなく、声のトーンや表情など非言語の部分も確認できます。

本番に近い雰囲気で練習すれば、当日の緊張も和らぐでしょう。第三者からのフィードバックも、自分では気づけない癖を直すのに役立ちます。

模擬面接を取り入れることで、自然な受け答えができるようになるでしょう。

② 警察官に関する基礎知識を徹底的に理解しておく

面接官は、受験者がどれだけ警察の仕事を理解しているかを見ています。警察組織のしくみや各部門の役割、最近の社会情勢などを事前に学んでおけば、質問にも的確に答えられるでしょう。

たとえば、「地域課と刑事課の違いは?」という質問にも、しっかり答えることができれば好印象です。志望動機にこうした知識を反映させると、説得力が増します。

きちんと学んでおくことで、自信を持って面接に臨めます

③ 話し方や姿勢など非言語コミュニケーションを重視しておく

言葉の内容と同じくらい大切なのが、表情や姿勢といった非言語の要素です。たとえば、緊張から目をそらしたり早口になったりすると、自信がないと受け取られるかもしれません。

面接中は、落ち着いた声のトーンやアイコンタクト、姿勢に意識を向けましょう。質問を受けたら一度うなずいてから話し始めると、丁寧な印象を与えます。

自分の印象は、言葉以外からも伝わっていることを忘れないでください。

④ 復元シートを活用して出題傾向を把握しておく

復元シートは、過去の受験者が面接内容を記録した貴重な資料です。どんな質問が出やすいか、傾向をつかむことができ、対策に役立ちます

たとえば、毎年「志望動機」や「自己PR」に関する質問が多く見られるなら、その対策を重点的にしておくと安心でしょう。復元シートはネットや予備校などで入手可能です。

情報の正確さは吟味が必要ですが、有効に活用すれば準備の幅が広がります。

警察官の面接で落ちてしまう人の4つの特徴

面接での失敗は、ちょっとした言動のズレや認識の甘さから起こります。とくに警察官の採用面接では、表面的な受け答えだけでは評価されません。

面接官は受験者の人間性や覚悟、理解度を多角的に見ています。ここでは、実際に不合格になりやすい例を4つ紹介します。

  1. すぐに辞めそうな印象を与える言動をする
  2. 警察官の仕事を誤解している
  3. 「ふつう力」が欠けていると判断される
  4. 志望動機が曖昧または現実離れしている

① すぐに辞めそうな印象を与える言動をする

警察官の仕事は厳しく、長く続ける覚悟が求められます。それにもかかわらず、「一度やってみたい」「他にも気になる仕事がある」といった発言をすると、意欲が低いと受け取られやすいでしょう。

本人にそのつもりがなくても、迷っているように見えるとマイナスです。「安定しているから」とだけ話すのも、志が弱く見えてしまいます。

長く働く意志を、経験や考え方と結びつけて具体的に話すことが大切です。

② 警察官の仕事を誤解している

警察官は正義の味方というイメージが強いかもしれませんが、実際は地道な業務や人との調整が大半です。面接で「悪を倒したい」など理想ばかりを語ると、仕事を理解していないと思われる可能性があります。

交番勤務では地域住民との信頼関係づくりが欠かせません。理想論だけでは務まりませんので、現実的な業務内容を理解し、自分の適性と結びつけて語るようにしてください。

③ 「ふつう力」が欠けていると判断される

「ふつう力」とは、あいさつや敬語の使い方、身だしなみなど社会人としての基本的なマナーです。これが欠けていると、どれだけ体力や知識があっても印象は悪くなります

また、清潔感に欠ける服装や挨拶ができない態度は、ほんの小さなことに見えても大きな減点対象です。日頃から社会常識を意識して行動し、自然にふるまえるよう心がけましょう。

④ 志望動機が曖昧または現実離れしている

志望動機は面接で特に重視されるポイントです。それにもかかわらず、「なんとなく人の役に立ちたい」や「子どものころからの憧れ」だけでは、説得力に欠けるでしょう。

さらに、「映画のように活躍したい」といった非現実的な内容も避けるべきです。実際の業務に即した理解をもとに、自分の経験や価値観とリンクした具体的な動機を伝えてください。

警察官の面接で合格をつかむために対策を理解しておこう!

警察官を目指すなら、仕事内容の理解から始まり、面接試験の形式や配点、適性を問う質問への対応力まで、幅広く準備しておくことが重要です。

なかでも警察官面接では、志望動機の説得力と非言語コミュニケーション、そして面接本番の対応力が合否を大きく左右します。

だからこそ、模擬面接や復元シートの活用など、実践的な準備が欠かせません。さらに、面接でよくある失敗例を把握し、同じ落とし穴にはまらないよう意識することが、合格への近道になります。

警察官面接に合格するためには、自分の経験や想いを土台に、相手に伝わる表現で本気の姿勢を示すことが大切です。

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    編集部

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。