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会社説明会のマナーを完全収録|事前準備の方法や持ち物も紹介

この記事では、会社説明会のマナーに関して徹底解説しています。

会社説明会中のマナーだけでなく、参加前の準備から会場でのふるまい、説明会の終了間際の質問の仕方や退場マナーまで完全収録しています。

会社説明会は気を抜きがちですが、採用担当者は就活生の行動をしっかりと見ています。まずはマナーから好印象を目指せるようにしっかりと理解して実践できるようにしましょう!

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目次

会社説明会の種類

会社説明会には、企業が単独で実施する個別説明会と、複数の企業が集まる合同説明会の2つがあります。

どちらも企業理解を深めるうえで有益ですが、それぞれの特徴を把握して目的に応じた使い分けが重要です。以下では、個別説明会と合同説明会の違いと活用のポイントを紹介します。

  1. 個別説明会
  2. 合同説明会

① 個別説明会

個別説明会は、企業が自社のみで開催する説明会です。企業理念や仕事内容、求める人物像などを深く知ることができ、志望度が高い企業の情報をじっくり収集したいときに向いています。

参加者が少人数である場合が多く、社員に直接質問できる機会が得られるのも大きな利点です。たとえば、採用の流れや選考基準など、ウェブサイトだけでは分からない話を聞けることもあります。

一方で、人気企業の説明会は早期に満席になる傾向があるため、こまめに採用情報を確認しておく必要があります。

② 合同説明会

合同説明会は、さまざまな企業が一堂に会して説明を行うイベントです。業界ごとに企業を比較しながら情報収集できるため、業界選びに迷っている場合や、広く選択肢を持ちたいときに適しています。

効率よく複数の企業の話を聞ける点が魅力ですが、一社あたりの説明時間が限られているため、事前に出展企業を調べておくことが欠かせません。

また、気になる企業があれば、そのブースを優先して訪問するなど、戦略的に行動することが大切です。周囲に流されず、自分の軸を意識しながら参加すると、より有意義な時間になるでしょう。

会社説明会情報の収集方法

会社説明会に参加するには、まず正確かつ早く情報を得ることが大切です。企業によって案内の出し方や時期はさまざまで、情報の取りこぼしを防ぐには複数の手段を併用するのが効果的です。

ここでは、主な収集方法とその活用ポイントを紹介します。

  1. 企業の採用ページをこまめにチェックする
  2. 就職ナビサイトを活用して情報を集める
  3. 大学のキャリアセンターを訪れて相談する
  4. SNSやOB・OGから情報を聞き出す
  5. 新聞や業界誌を読んで動向を把握する

① 企業の採用ページをこまめにチェックする

企業の最新情報を確認するには、公式の採用ページを定期的にチェックするのが効果的です。

説明会の日程やエントリー受付などがいち早く掲載されるため、人気企業の場合は見逃すと参加機会を失う可能性もあります。

特にナビサイトを利用しない企業も増えており、公式サイトは信頼性の高い情報源といえるでしょう。お気に入りに登録したり通知設定を活用したりして、効率よくチェックする習慣をつけてください。

② 就職ナビサイトを活用して情報を集める

ナビサイトは、説明会情報をまとめて探すのに便利なサービスです。企業の検索やスケジュールの管理が一括で行えるうえ、参加者のレビューや説明会レポートなども参考になります。

ただし、掲載内容の更新が遅れることもあるため、ナビサイトだけに頼るのではなく、企業の公式サイトなどと併用するのが安心です。説明会の開催形式や参加条件にも注意して確認してください。

③ 大学のキャリアセンターを訪れて相談する

大学のキャリアセンターでは、学内限定の説明会情報や企業の推薦枠など、ネットには出回らない情報が得られることがあります。

さらに、担当者との面談を通じて自分に合った業界や企業を紹介してもらえるのもメリットです。

説明会での質問の仕方や服装に関するアドバイスがもらえることもあるため、気軽に活用するとよいでしょう。予約が必要な場合もあるので、利用方法を事前に確認しておくことをおすすめします。

④ SNSやOB・OGから情報を聞き出す

X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでは、企業の公式アカウントや現役社員が説明会情報を発信していることがあります。

情報の鮮度が高く、社風や働き方をリアルに感じられるのが特徴です。また、OB・OG訪問を通じて得られる体験談やアドバイスも、実際の就活に役立つことが多いです。

大学の制度やキャリアセンターの紹介を利用し、積極的につながりを広げてみてください

⑤ 新聞や業界誌を読んで動向を把握する

企業の動向や業界のトレンドを理解するには、日経新聞や業界専門誌を活用するのが効果的です。

こうした媒体には、採用戦略や成長分野に関する情報が掲載されており、説明会での質問内容や志望理由の深掘りに役立ちます。

特に図書館や大学のオンラインサービスでは、無料で閲覧できることが多いため、気軽に情報収集を始められるでしょう。

会社説明会に参加する前の準備

会社説明会に参加する前の準備は、就活の成果に直結する大切なステップです。企業や業界について理解を深め、自分なりの目的意識を持って臨めば、得られる情報の質が大きく変わります。

以下に示す4つの観点から、具体的な準備方法を解説します。

  1. 企業研究を行い企業理解を深める
  2. 業界研究を通じて視野を広げる
  3. 質問内容を事前に考えて整理しておく
  4. 会社説明会の目的を明確にして臨む

① 企業研究を行い企業理解を深める

会社説明会で有益な情報を得るには、企業研究が欠かせません

あらかじめ採用サイトやニュース記事などを確認しておけば、説明内容の理解が深まるだけでなく、企業独自の取り組みや強みを把握できます。

こうした知識をもとに話を聞けると、他の就活生との差別化にもつながります。また、企業側からも「準備ができている学生」として好印象を持たれやすくなります。

事前に情報を整理しておくことで、志望動機にも一貫性が生まれるでしょう。

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② 業界研究を通じて視野を広げる

企業単位の理解だけではなく、業界全体の動きや特徴を把握しておくことも重要です。

なぜなら、同じ業界でも企業によってビジネスモデルや社風が異なり、それが自身のキャリア選択に影響を与えるからです。

たとえば、IT業界の中でも受託開発企業と自社開発企業では、業務内容や働き方に違いがあります。

業界研究を通じてその違いを理解しておけば、説明会で得た情報の解像度が高まり、自分に合った企業を見極めやすくなります

③ 質問内容を事前に考えて整理しておく

会社説明会では、質問の内容によって印象が大きく変わります。準備をしていないまま臨むと、「とくにありません」と回答することになり、やる気がないと見なされることもあります。

事前に企業サイトや求人票を読み込み、「実際の仕事内容」や「入社後の研修内容」など、自分が気になる点をリストアップしておきましょう。

質問を通じて主体的な姿勢が伝われば、採用担当者に記憶される可能性も高まります

④ 会社説明会の目的を明確にして臨む

説明会に参加する目的をはっきりさせておくと、情報収集の効率が上がります

たとえば、「働く環境が自分に合っているか確かめたい」「将来のキャリアパスを知りたい」など、事前にゴールを設定しておけば、説明を受ける際の注目ポイントも明確になります。

その結果、メモをとる箇所や質問したい内容も自然と整理され、説明会後の振り返りや志望動機の作成にも役立つでしょう。

会社説明会に必要な持ち物一覧

会社説明会では、事前の準備がそのまま印象に直結します。必要な持ち物を忘れてしまうと、不安な気持ちで説明会に臨むことになり、企業側の評価にも影響を与えるおそれがあります。

ここでは、就活生が会社説明会に参加する際に準備すべき持ち物を整理して紹介します。

  1. 筆記用具
  2. スケジュール帳・メモ帳
  3. 企業案内・事前資料
  4. 学生証・身分証明書
  5. ハンカチ・ティッシュ
  6. A4サイズ対応のビジネスバッグ
  7. マスク(予備含む)
  8. 腕時計

① 筆記用具

会社説明会では企業の話を聞きながらメモを取る機会が多いため、筆記用具は必ず持参してください。使い慣れたボールペンやシャープペンなど、スムーズに書けるものを選ぶとよいでしょう。

予備も用意しておくと、万が一インクが切れた場合でも安心です。真剣にメモを取る姿勢は、企業に対する誠実な印象にもつながります

② スケジュール帳・メモ帳

説明会では、次回選考の日程など重要な情報をその場で聞くことがあります。そのため、スケジュール帳やメモ帳を持っておくとすぐに記録できて便利です。

スマートフォンを使いたい場面もありますが、企業によっては使用を控えるよう求められる場合もあるため、紙の手帳を用意しておくほうが無難です。

③ 企業案内・事前資料

企業の公式サイトやマイページで公開されている事前資料をあらかじめ印刷して持参すると、説明内容をより深く理解できるようになります

説明会中に気づいたことをメモしたり、事前に読んだ内容をもとに質問を準備したりすることで、企業研究の質も高まります。積極的な姿勢が採用担当者の印象に残るきっかけになるでしょう。

④ 学生証・身分証明書

受付時に本人確認として学生証や身分証明書の提示を求められることがあります。とくにビルの入館管理が厳しい企業では、これらがないと入場できない場合もあります。

忘れてしまうと当日の対応に困ってしまうため、ほかの持ち物と一緒に必ず確認しておいてください。

⑤ ハンカチ・ティッシュ

身だしなみを整えるアイテムとして、ハンカチやティッシュも忘れずに持参しましょう。夏場は汗を拭く、冬場は鼻をかむなど、さまざまな場面で活躍します。

トイレのあとに手を拭くといった基本的な所作も、社会人としてのマナーを見られるポイントです。さりげない気配りが印象を左右することもあるため、準備しておきたいアイテムです。

⑥ A4サイズ対応のビジネスバッグ

企業から配布される資料はA4サイズが一般的です。資料を折らずに持ち帰るためにも、A4サイズに対応したビジネスバッグを用意してください。

バッグの中が整理されていることも見た目の印象に影響を与えます。黒やネイビーなど、リクルートスーツに合う落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。

⑦ マスク(予備含む)

感染症対策として、マスクの着用が引き続き求められる企業もあります。長時間の説明会ではマスクが湿ってしまうこともあるため、予備のマスクを1枚用意しておくと安心です。

清潔感のある白や無地のものが望ましく、見た目の印象にも配慮したいところです。

⑧ 腕時計

会場内ではスマートフォンの使用が制限されている場合があります。時間を確認する際にスマートフォンを取り出すと、マナー違反と受け取られる可能性があるため、腕時計を着用しておくと安心です。

シンプルでビジネスシーンにふさわしいデザインのものを選ぶと、スーツにも自然になじみます。

会社説明会での服装マナー

会社説明会に参加するとき、第一印象は服装で決まることが多いです。担当者は学生の服装や立ち振る舞いを通して、社会人としての基本的なマナーを見ています。

だからこそ、適切な服装を選ぶことが就職活動の最初のステップといえるでしょう。ここでは、スーツと私服、それぞれの服装の注意点を紹介します。

  1. スーツ
  2. 私服

「あなたはビジネスマナーを分かっている?」

就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。

そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。

就活マガジン編集部では、忙しい就活生のために、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を無料で配布しています。気になる方は無料ダウンロードしてみてくださいね。

① スーツ

スーツは、会社説明会においてもっとも一般的な服装です。特にリクルートスーツを着用すれば、多くの企業で違和感なく受け入れられるため安心です。

大切なのは、清潔感を意識し、だらしなく見えないようにすることです。サイズの合ったスーツを選び、シワや汚れがないかを確認してください。

黒の革靴を履き、髪型も整えることで、より好印象を持ってもらえるでしょう。内容だけでなく、見た目も評価対象になることを意識して準備を進めてください。

② 私服

「服装自由」と案内されている説明会では、私服での参加が認められている場合がありますが、何を着ればよいのか迷う人も少なくありません。

この場合、「オフィスカジュアル」を意識した服装を選ぶと安心です。たとえば、シャツやブラウスにジャケット、チノパンやスラックスなどが適しています。

ジーンズやスニーカーなどカジュアルすぎるアイテムは避け、落ち着いた色合いの服を選んでください。服装の自由度が高いからこそ、社会人としての常識が見られていることを忘れないようにしましょう。

会社説明会受付時のマナー

会社説明会では、受付時の振る舞いがその後の印象に影響することがあります。担当者との最初の接点となるため、社会人としてふさわしいマナーを身につけておくことが大切です。

以下の3つのポイントを意識して行動しましょう。

  1. 受付では笑顔で挨拶をする
  2. 大学名と氏名をはっきり伝える
  3. 受付票や資料は丁寧に受け取る

① 受付では笑顔で挨拶をする

受付での第一声は、その企業に対するあなたの印象を決める重要な要素です。たとえ緊張していたとしても、明るい表情で「こんにちは」「本日はよろしくお願いします」などと伝えましょう。

笑顔があるだけで、印象は大きく変わります。無言やそっけない態度は、協調性に欠けると判断されるおそれもあるため注意が必要です。

受付はマナーを意識する最初の場面として、好印象のスタートを意識してください。

② 大学名と氏名をはっきり伝える

受付では自分の所属と名前を明確に伝える必要があります。特に大人数が集まる説明会では、担当者が混乱しやすいため、「〇〇大学の△△です」と落ち着いて伝えましょう。

声が小さかったり曖昧だったりすると、確認の手間をかけてしまい、印象を損ねることもあります。名乗る際は、姿勢を正し、はっきりとした口調を心がけてください。

③ 受付票や資料は丁寧に受け取る

受付で渡される資料や受付票は、両手で丁寧に受け取ることを意識しましょう。片手で受け取ったり、急いで確認しようとしたりすると、雑な印象を与えてしまう可能性があります。

資料はその場で広げず、移動してから確認するのが望ましいです。小さな所作ですが、丁寧な振る舞いがマナーのよさとして相手に伝わります

会社説明会会場でのマナー(入室〜着席まで)

会社説明会では、ちょっとした振る舞いが印象を左右します。採用担当者は参加者の態度を通じて、社会人としての基本が身についているかを見ています

入室から着席までの流れを丁寧にこなすことが、良い第一印象につながるでしょう。以下では、会場で意識すべきマナーについて具体的に解説します。

  1. コートやマフラーは会場前で外す
  2. スマホの電源は必ず切っておく
  3. 私語を慎み、落ち着いた態度を保つ

① コートやマフラーは会場前で外す

会社説明会の会場に入る前には、必ずコートやマフラーを外してください。これは社会人としての礼儀とされており、訪問先に敬意を示す基本的な行動です。

屋内に入ってから身支度を整えようとすると、周囲に手間をかけたり迷惑をかけたりする可能性があります。少し早めに到着して、建物に入る前に身だしなみを整えておくと安心です。

スムーズな入室は、そのままスマートな印象へとつながります。

② スマホの電源は必ず切っておく

説明会の最中にスマートフォンの音が鳴ってしまうと、周囲の集中力を妨げるだけでなく、自身への印象も悪くなってしまいます

マナーモードではなく、電源を完全にオフにしておくのが基本です。「うっかり鳴ってしまった」が通用しない場面だからこそ、事前の準備が重要です。

社会人としての自覚を持ち、説明会に集中できる環境を自分で整えておくようにしましょう。

③ 私語を慎み、落ち着いた態度を保つ

説明会では、多くの人が同じ空間で話を聞いています。いかに親しい友人と一緒にいても、私語は慎んでください。企業の担当者は、説明への向き合い方や態度を見ています

周囲に配慮せず話していると、「協調性がない」「集中力に欠ける」と判断されるおそれもあるでしょう。緊張していても静かに話を聞く姿勢を大切にし、落ち着いた態度で臨んでください。

それが信頼につながる第一歩です。

会社説明会中のマナー(話の聞き方・メモ・質問)

会社説明会は、学生にとって情報収集の場であると同時に、企業側が参加者の姿勢を見ている場でもあります。

聞く態度や質問の仕方といった些細な行動が、意外と印象を左右することも少なくありません。ここでは、話の聞き方・メモの取り方・質問における基本的なマナーを紹介します。

  1. 話はうなずきやメモで反応を示す
  2. 腕組みや貧乏ゆすりなどを避ける
  3. メモに集中しすぎて姿勢が崩れないようにする
  4. 事前に調べたうえで質問を考える
  5. 質問は1人1〜2個にとどめる
  6. ポジティブな印象を与える質問内容にする

① 話はうなずきやメモで反応を示す

話を聞くときは、うなずきやメモを通じて適度に反応を示すことが大切です。相手の話に対してうなずくことで、関心を持って聞いている印象を与えられますし、要点をメモする姿勢も好印象です。

逆に無表情でいると、関心がないように見えるかもしれません。反応は控えめでも構いませんので、自然な範囲で表情と動作に気を配ることが求められます。

② 腕組みや貧乏ゆすりなどを避ける

説明を聞く間の態度には注意が必要です。たとえば、腕を組んだり貧乏ゆすりをしたりする行動は、緊張の表れかもしれませんが、採用担当者からはマイナスの印象を持たれる可能性があります。

気づかぬうちにやってしまう癖は、自覚することから改善が始まります。あらかじめ意識しておくことで、落ち着いて話を聞く姿勢が整えられるでしょう。

③ メモに集中しすぎて姿勢が崩れないようにする

メモを取る際には、姿勢の崩れにも注意しなければなりません。メモに集中しすぎると、前かがみになったり、視線が手元に固定されたりしてしまいがちです。

その結果、話を聞いていないように見られてしまうこともあります。話の内容に目と耳を向けながら、要点を簡潔に記録することを意識してみてください。

④ 事前に調べたうえで質問を考える

会社説明会での質問は、事前準備が鍵を握ります。企業の公式サイトや採用ページ、最近のニュースなどをあらかじめ調べておくと、より的確で深い質問が可能になります。

調べれば分かるような基本的な質問は避け、自分なりの視点を加えた内容にすることが望ましいです。そうすることで、企業への関心や熱意を自然に伝えられるでしょう。

⑤ 質問は1人1〜2個にとどめる

質疑応答の場面では、質問の数にも気をつける必要があります。多くの学生が参加しているため、1人で何問も質問するのは好ましくありません

基本的には1〜2個にとどめ、簡潔に伝えることを心がけてください。もし他の参加者の質問に関連して追加で聞きたいことが出てきた場合も、空気を読みつつ控えめに伝えることが望まれます。

⑥ ポジティブな印象を与える質問内容にする

質問の内容は、あなたの印象を大きく左右します。たとえば、「残業は多いですか?」という質問は、ネガティブなイメージを与えるおそれがあります。

聞きたい内容が同じでも、「働きやすい環境づくりとして、どのような制度や工夫がありますか?」というように、前向きな表現に言い換えることができます。

企業の魅力や自分の価値観に照らした質問を考えることが大切です。

会社説明会退場時のマナー

会社説明会では、入室時だけでなく退場時の振る舞いも重要です。最後まで丁寧な姿勢を保つことで、企業担当者に好印象を与えることができます。

ここでは、説明会終了後に気をつけたいポイントを3つ紹介します。

  1. 会場を出る前に関係者へ一礼する
  2. アンケートには丁寧に記入する
  3. 帰り際まで気を抜かずに行動する

① 会場を出る前に関係者へ一礼する

説明会が終わっても、すぐに会場を後にせず、社員の方や受付にいるスタッフへ軽く会釈をしましょう。感謝の気持ちを示すことで、礼儀正しい印象を残すことができます

声をかける必要はありませんが、目を合わせて一礼するだけでも十分です。緊張して退室を急いでしまう学生も少なくありませんが、ここで丁寧な態度を見せることが大切です。

② アンケートには丁寧に記入する

説明会の最後に配られるアンケートには、できる限り丁寧に回答してください。企業側は内容を参考に参加者の志望度や関心を把握しています。

空欄が多かったり、雑な文字だったりすると、関心が低いと受け取られてしまうおそれがあります。自分の感じたことや学びを簡潔にまとめ、誠意のある回答を心がけましょう

③ 帰り際まで気を抜かずに行動する

会場を出た後も、気を抜かないことが大切です。大声で話す、スマートフォンを見ながら歩く、資料を乱雑に扱うなどの行動は控えてください。

企業の方と偶然すれ違う可能性もあるため、最後まで落ち着いた態度を意識しましょう。就活では「見られている」という意識を持つことが、社会人としての信頼につながります

会社説明会で企業のどこを見るべきか

会社説明会では企業の情報を一方的に受け取るだけでなく、企業の姿勢や社風を見極める絶好の機会です。

就職後のミスマッチを防ぐためにも、説明の中身だけでなく、社員のふるまいや資料の質、進行の丁寧さなど細かい部分にも注目してみましょう。

  1. 社員の態度や話し方
  2. 資料の充実度や説明内容の一貫性
  3. 時間の使い方や進行の丁寧さ

① 社員の態度や話し方

社員のふるまいからは、企業の雰囲気や職場環境が伝わってきます

たとえば、目を見て丁寧に受け答えしてくれるか、表情や声のトーンに柔らかさがあるかといった点は、職場の人間関係を想像するうえでの手がかりになります。

一方で、言葉遣いがそっけなかったり、質問への対応が形式的だったりする場合は、忙しさや組織文化の一端が見えてくるかもしれません。会話の端々に表れる雰囲気をしっかり感じ取りましょう

② 資料の充実度や説明内容の一貫性

配布資料の質や説明の内容にも注目したいところです。資料に古い情報が含まれていたり、話す内容と齟齬があったりすると、社内での連携や準備の丁寧さに不安が残ります。

逆に、内容が整理されていて、誰が説明しても話の筋が通っている場合は、情報共有が行き届いた組織であることがうかがえます。

細部への配慮や伝える力は、入社後のフォロー体制にも関係してきますので、見逃さないようにしてください。

③ 時間の使い方や進行の丁寧さ

説明会の進行にも企業の特徴がよく表れます。予定通りに開始し、質疑応答の時間をしっかり取ってくれる企業は、計画性や配慮に優れている可能性が高いでしょう。

逆に、説明が長引いて質問の時間が削られたり、案内が曖昧だったりする場合は、業務全般でも段取りの甘さがあるかもしれません。全体の流れや場の雰囲気に気を配ることで、企業の働き方への理解が深まるはずです。

選考通過のために|会社説明会の参加後の復習法

会社説明会は、ただ参加するだけでは十分とは言えません。得られた情報を振り返り、自分の中で整理することで、就職活動に活かすことができます

以下のような復習方法を、効果的な順序で実践していきましょう。

  1. 感想や気づきを整理し、印象を一言でまとめておく
  2. 説明会で出た質問と回答を記録しておく
  3. SNSや就活サイトで他の参加者の感想を確認する
  4. 企業ごとの比較シートを作成する
  5. 次の選考に活かすためのアクションを考える

① 感想や気づきを整理し、印象を一言でまとめておく

会社説明会では一度に多くの情報が提示されるため、聞きっぱなしにすると記憶が曖昧になってしまいます。

説明会が終わったら当日中にメモを見返し、自分が関心を持った点や意外に思った内容、疑問などを整理しましょう。そのうえで、「この会社を一言で表すとどうなるか?」と考えてみるのも効果的です。

印象を短く言語化しておくことで、他社との比較や面接前の復習にも役立ちます。また、振り返りを行うことで志望動機に具体性が加わり、説得力のあるアピールにつながるでしょう。

② 説明会で出た質問と回答を記録しておく

他の参加者がどのような質問をし、企業側がどう回答したかは、自分の視点だけでは得られない貴重な情報です。

気になったやりとりや、自分では思いつかなかった質問などをメモしておくことで、企業理解がさらに深まります。

特に選考に関わる具体的な話や、企業文化を垣間見られるような回答は、後の志望動機作成や面接準備にも役立つでしょう。

③ SNSや就活サイトで他の参加者の感想を確認する

自分の感じた印象が的確だったかどうか不安になることもあります。そういった場合には、X(旧Twitter)や就活掲示板、ナビサイトのクチコミなどで他の学生の感想を確認してみましょう。

他者の視点と比較することで、新たな気づきや修正点が見えてくることもあります。情報の取捨選択には注意が必要ですが、多角的に企業を見る意識は重要です。

④ 企業ごとの比較シートを作成する

複数の企業説明会に参加すると、内容が混ざってしまうことがあります。

そこで、仕事内容や求める人物像、福利厚生などの観点から比較シートを作っておくと、自分に合った企業を見極めやすくなります

一覧にすることで、新たな魅力に気づくこともあるでしょう。また、見やすく整理しておけば、面接前の確認資料としても役立ちます

⑤ 次の選考に活かすためのアクションを考える

説明会で得た情報を活用するには、次に取るべき行動を明確にすることが大切です。

たとえば、印象に残った部署についてさらに調べる、疑問点をOB・OG訪問で確認するなど、具体的なアクションにつなげましょう。

企業理念やビジョンに共感した場合には、自分の経験と重ね合わせて、志望動機を深掘りしておくのも有効です。こうした準備を重ねることで、自信を持って次の選考に臨むことができるはずです。

会社説明会に参加する際にはマナーを徹底しよう!

会社説明会では、参加前の準備や服装、会場での立ち振る舞いに至るまで、細やかなマナーが求められます

とくに、企業や業界の情報収集を丁寧に行うことで、質問の質が向上し、企業への関心も伝わりやすくなるでしょう。

加えて、持ち物や服装を整えること、受付や会場での態度にも気を配ることが、第一印象を左右します。説明会後の復習も重要で、内容を振り返ることで志望動機や次の選考に活かせる材料になります。

つまり、事前準備から参加中の行動、終了後の振り返りまで、一連の流れを通じて好印象を与えることが、会社説明会を成功させるカギです。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。