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【例文5選】パン屋の志望動機の書き方を徹底解説|正社員になるための伝え方

この記事では、パン屋の志望動機の書き方を解説しています。

志望動機の書き方だけではなく、業界の動向や仕事内容をふまえたうえで、正社員を目指すための志望動機の例文とNG例も紹介しているので、最後まで確認しておきましょう。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

現在のパン屋のトレンド

パン業界を志望する就活生にとって、今どのような店舗や商品が注目されているかを知ることは、志望動機や自己PRに深みを持たせるためにも重要です。

時代の流れを踏まえたうえで、自分の関心や強みをどう結びつけるかが評価の分かれ目になるでしょう。

  1. パン業界の最新動向とは?
  2. 注目されるパン屋のコンセプトとは?

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① パン業界の最新動向とは?

パン業界では近年、多様化と専門化が進んでいます。たとえば、国産小麦や天然酵母を使った「素材にこだわるパン屋」や、アレルゲン対応・グルテンフリーをうたう店舗が増えてきました。

SNS映えを意識したパンや、地域密着型のベーカリーも注目されています。

こうした背景には、健康志向の高まりや消費者の好みが細分化していることが挙げられます。業界を目指すのであれば、こうした流れを理解し、自分がどう関わっていけるかをしっかり考えてみましょう。

② 注目されるパン屋のコンセプトとは?

最近では「パンを売るだけではない価値」を提供する店舗が増えています。たとえば、カフェを併設してくつろげる空間を提供する店や、地元の農産物と連携して地域の魅力を伝えるパン屋などが好評ですよね。

これらの店舗は、おいしさだけでなく「体験」や「共感」を重視している点が特徴です。

志望動機を考える際には、こうした店舗の背景に目を向けることで、「パンが好き」という気持ちだけでは伝わらない深みを加えることができるでしょう。

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さらに、本記事の後半では実際パン屋を志望する際の志望動機を添削しています!

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パン屋の主な仕事内容

パン屋の仕事は、パンを焼いたり販売したりするだけではなく、正社員として働く場合には様々な役割を担うことになります。

そのため、志望動機を書く前に仕事内容をきちんと理解することが重要になるため、ここでは、製造・販売・管理という3つの視点から、パン屋の正社員としての業務内容を紹介します。

  1. 正社員としての製造業務とは?
  2. 正社員としての販売業務とは?
  3. 正社員としての管理業務とは?

① 正社員としての製造業務とは?

パン屋の製造業務は、生地の仕込みから成形、焼き上げ、品質管理まで幅広く担当します。おいしいパンを安定して提供するためには、温度や湿度の調整、衛生管理といった専門的な知識が必要です。

とくに大切なのは、品質を一定に保つこと。たとえば気温の変化によって発酵の時間を微調整するなど、細かな対応が求められます。こうした判断には経験と感覚がものを言うでしょう。

「パンが好き」という気持ちだけでなく、体力や集中力、忍耐力といった要素も欠かせません。仕事内容をしっかり理解しておくと、面接や書類でのアピールに説得力が出てきます。

② 正社員としての販売業務とは?

パン屋の販売業務では、お客様への接客が中心。商品の特徴を説明したり、おすすめを紹介したりする場面が多いです。また、レジ対応、陳列、補充、清掃などの業務も含まれます。

重要なのは、目の前のお客様にただ対応するだけでなく、その声を拾い上げ、店舗全体の運営に活かす意識です。実際の声は製造部門にとっても貴重なフィードバックとなります。

人と話すのが得意というだけでなく、パンの商品知識や店舗の方針をしっかり理解し、責任を持って接客する姿勢が求められます。細かな気配りや柔軟な対応力があると、信頼を得られやすいでしょう。

③ 正社員としての管理業務とは?

管理業務は、パン屋の運営全体を支える大切な役割です。スタッフのシフトや売上の管理、商品の発注、クレーム対応など、日々の業務は多岐にわたります。

とくに現場で発生するトラブルへの対応には、問題解決力と冷静な判断力が求められます。たとえば、急にスタッフが欠勤した場合でも、店舗運営が滞らないよう調整しなければなりません。

また、スタッフのやる気を引き出し、働きやすい環境を整えるためのリーダーシップも重要です。製造や販売の現場に対する理解を持ちつつ、広い視野で業務を進める力が管理職には求められるでしょう。

パン屋の志望動機を書くポイント

パン屋の正社員を目指す就活生にとって、志望動機は書類選考や面接で大きな判断材料になります。ただ「パンが好き」と伝えるだけでは、他の応募者との差別化が難しく、印象にも残りにくいでしょう。

ここでは、伝わる志望動機を書くために押さえるべき視点を3つ紹介します。

  1. 「パンが好き」だけで終わらせない
  2. なぜ自社を希望したのかを明確に伝える
  3. パン屋で活かせる自分の強みをアピールする

① 「パンが好き」だけで終わらせない

「パンが好き」と伝えること自体は悪くありませんが、それだけでは説得力に欠けます。採用担当者が知りたいのは、その気持ちの背景や具体的な体験です。

たとえば、自宅でパンを焼いていた経験や、印象に残ったパン屋での出来事などを交えて話すと、あなたらしさが伝わりやすくなります。

「なぜ好きなのか」「その経験から何を感じたのか」まで掘り下げると、より信頼感のある志望動機になるでしょう。

ただ感情だけを伝えるのではなく、過去の体験や行動と結びつけることで、「想い」だけでなく「根拠」も示すことができます。

② なぜ自社を希望したのかを明確に伝える

パン業界には多くの企業があります。その中で特定の店や会社を選んだ理由が明確でなければ、採用担当者の印象には残りにくいかもしれません。

お店のコンセプトや商品、地元とのつながり、店員の対応など、何に惹かれたのかを具体的に伝えることが大切です。

たとえば「地元産の素材にこだわる姿勢に共感した」といった内容は、好印象につながるでしょう。

「パンが好き」なだけではなく、「このお店で働きたい」という意志を丁寧に言葉にしていくことが、選考突破への近道です。

③ パン屋で活かせる自分の強みをアピールする

志望動機を書く際には、「自分がどのようにお店に貢献できるのか」という視点も欠かせません。パン屋では、接客対応、体力、チームワーク、早朝勤務への対応力など、さまざまな力が求められます。

たとえば「飲食店でのアルバイト経験があり、忙しい時間帯でも落ち着いて対応できた」といった経験は、具体性があり好印象です。

単に「頑張ります」だけで終わらせず、「これまでの経験をどう活かすか」に触れることで、実際の職場をイメージしやすくなるでしょう。

自分にしか語れないエピソードやスキルがあれば、それを軸に構成すると、他の応募者との差が際立ちます。

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パン屋の志望動機例文5選

パン屋を目指す就活生の中には、「自分の志望動機が抽象的すぎるのでは」と不安に感じている方も多いでしょう。

特に「好き」という気持ちだけでは説得力に欠けるため、志望先の特徴に応じた伝え方が重要です。

ここでは、パン屋のタイプごとに適した志望動機の例文を紹介しながら、どのように具体的な志望理由を構成すればよいかをわかりやすく解説します。

  1. 地域密着型のパン屋を志望する場合の例文
  2. 高級志向のパン屋を志望する場合の例文
  3. カフェ併設型のパン屋を志望する場合の例文
  4. 全国展開しているパン屋を志望する場合の例文
  5. 複数ブランド展開のパン屋を志望する場合の例文

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、5つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①地域密着型のパン屋を志望する場合の例文

ここでは、地域密着型のパン屋を志望する場合の志望動機を添削しています。

「なぜその地域なのか」「どんな貢献がしたいのか」まで具体的に言語化することが重要です。

地域密着型のパン屋の志望動機
【結論】
地域の方々に愛されるパン屋で、お客様の笑顔をつくる仕事に携わりたいと考えこれまでの接客経験を活かし、地域のお客様にとって居心地のよい店づくりに貢献したいと考え、貴店を志望いたしました。
添削コメント|「お客様の笑顔をつくる」はやや抽象的で具体的にどう行動したいのかが伝わりません。修正後は、「過去の接客経験」と自分の価値観をつなげ、実現したいことを明記することで、貢献意欲と地域密着型パン屋へのマッチ度を伝えています。
【根拠となるエピソード】
幼い頃からパンが大好きで、休日には母と一緒に近所のパン屋に通っていました。商品だけでなく、店員さんとの温かいやりとりも楽しみの一つでした。中でも、明るく接してくれた店員さんとのやりとりが印象に残っており、パン屋は商品以上の価値を届けられる存在だと感じました。
添削コメント|添削前の文章は、志望理由との繋がりがあまりなく、過去の出来事についての感想で終わっている印象がありました。そこで、その経験をもとに何に価値を感じたのかまで述べることで、志望理由との繋がりが伝わる文章にしました。
【エピソード詳細】
そこからパン屋に関心を抱き、大学時代には実際にパン屋でアルバイトをし、接客や簡単な調理を担当しました。忙しい時間帯でも笑顔で対応することを意識し、常連のお客様から名前で呼んでいただけるようになりました。人と接することの楽しさと、丁寧なサービスの大切さを学びました。この経験から、お客様に合わせた対話を積み重ねることで信頼を築けることを実感しました。
添削コメント|「人と接することの楽しさとサービスの大切さを学んだ」では経験から得た学びというより個人の感想に近く、志望理由の根拠としてはやや弱い印象です。修正後は「対話による信頼関係の構築」と成果を明記し、再現性のある経験やスキルとして伝えています。
【企業を選んだ理由】
貴店は「地域の暮らしに寄り添うパン屋」という理念のもと、地元食材を活用しながら温かみのある店舗づくりをされている点に惹かれました。お客様との距離が近い働き方ができると感じています。特に、季節限定の商品展開や地域行事への参加など、地域密着型ならではの工夫がされており、そうした姿勢に強く共感しています。
添削コメント|「お客様と距離が近い働き方」は曖昧で、企業を選んだ理由としては説得力が不足しています。そこで、企業の具体的な施策や特徴に言及し、企業の方向性と自身の価値観や共感の一致を伝え、説得力を高めています。
【入社後】
今までの接客経験を活かし、パン作りだけでなく、来店されたお客様がホッとできるような雰囲気づくりにも貢献していきたいです。お客様一人ひとりに合わせた声かけや対応を心がけ、地域の方が日常的に立ち寄りたくなるような店舗づくりを目指したいと考えています。
添削コメント|「ホッとできる雰囲気づくり」は抽象的で、具体的な行動が読み取れません。修正後は、「お客様に合わせた声かけや対応」という行動を明記し、入社後の目標をより具体的に伝えることで、志望熱意や活躍への姿勢を伝えています。

【NGポイント】
「なぜ地域密着型のパン屋なのか」「どのように活躍するつもりなのか」が曖昧になっていました。また、「笑顔をつくる」「ホッとする」といった言葉が漠然としており、具体的な行動が伝わりませんでした。

【添削内容】
企業選びの理由は「地域行事」「限定商品」などの独自の施策と絡めて示すことで、志望の根拠を明確にしました。さらに、入社後の貢献意欲についても、実行可能な行動を具体的に示しました。

【どう変わった?】
文章全体が具体化され、志望理由に対する納得感が大きく向上しました。「地域への貢献姿勢」と「再現性のある接客スキル」が明確になり、志望熱意と適性が伝わる志望動機でしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・具体的な行動や経験と志望理由を結びつける
・実際の企業の取り組みや商品と関連づける
・入社後の意欲は実践できる行動を伝える

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②高級志向のパン屋を志望する場合の例文

ここでは、高級志向のパン屋を志望する場合の志望動機を添削しています。

エピソードや企業選びの理由を通じて、パンへのこだわりや価値観の一致を示すことが大切です。

高級志向の志望動機
【結論】
お客様に特別な一日の始まりを提供できる高級パン屋で働きたいと思い、素材や製法にこだわる高級志向のパン屋で、お客様に感動を届ける仕事がしたいと考え、志望いたしました。
添削コメント|「特別な一日の始まりを提供できる」という表現は抽象的かつ、高級志向である必要性が伝わりにくいです。そこで、「素材や製法にこだわる」という高級志向のパン屋ならではの特徴を具体的に伝えることで、説得力を向上させました。
【根拠となるエピソード】
幼い頃、誕生日の朝に母が用意してくれた焼き立てのクロワッサンが嬉しく、その記憶が「パン=幸せの象徴」として私の中に残っています。以来、パンは特別な存在となり、自分の作ったパンで誰かの食事を幸せな時間にできる仕事をしたいと考えるようになりました。
添削コメント|「幸せの象徴」という言葉が第三者視点で見ると伝わりにくく、イメージしずらい印象を受けました。修正後は「自分の作ったパンで誰かを幸せにしたい」という表現に変えてパン屋を志望するきっかけを明確にすることで、誰にでも伝わる文章にしました。
【エピソード詳細】
大学では食品に関する授業を選択し、製パン実習では特に発酵と焼き加減にこだわりながら取り組みました。また、日々パン屋を巡って味や接客の違いを研究し、自分の中に理想のパン屋像を築いてきました。また、休日には地元や都内の人気パン屋を巡り、商品の見た目・価格・食感・接客まで比較することで、高級店に求められる要素を体感的に学んできました。
添削コメント|「理想のパン屋像を築いた」という表現が抽象的でそこに至るまでの過程や行動が見えにくかったため、より具体的な観点(価格・見た目・接客など)を明示した上で行動と気づきを強調し、実際の行動の信憑性を高めました。
【企業を選んだ理由】
貴店は、素材選びや見た目の美しさにこだわり、また、価格に上回る上質な体験を提供しており、一つひとつに込められたこだわりに深く共感しました。います。中でも、手間を惜しまない製法と、お客様に対し一つひとつのパンを丁寧に説明する姿勢から、お客様を大切にする想いが伝わる点に魅力を感じました。パンを通してお客様の心を満たすという理念にも強く惹かれ、貴社を志望しています。
添削コメント|「一つひとつに込められたこだわりに深く共感した」だけでは志望理由として抽象的で説得力がありません。企業の「手間を惜しまない製法」や「お客様への丁寧な説明」といった特徴を具体的に挙げることで、企業を選ぶ理由を明確にしまいした。
【入社後】
貴社に入社後は、まずは製造・販売業務の基本を丁寧に学び、お客様の「また来たい」という気持ちを引き出せるような対応を心がけていきたいです。来店されたお客様一人ひとりに寄り添いながら、丁寧な接客と商品提案で満足度を高めていきたいと考えています。将来的には新商品提案にも携わり、店舗の魅力向上に貢献したいと考えております。
添削コメント|「また来たい気持ちを引き出す」は意図は良いものの、行動が曖昧で採用担当に伝わりづらいため、接客や提案といった具体的行動を示しました。

【NGポイント】
全体的に抽象的な言葉が多く、志望理由が漠然としていた点が課題でした。特に、企業選びや入社後の内容において、行動の具体性が欠けていたため、再現性や説得力に欠けていました。

【添削内容】
抽象的な言葉や感情的な表現に具体的な背景や行動を加えることで、エピソードや志望理由の説得力を高めました。また、「なぜこのパン屋なのか」の問いに対する答えを明確に示しました。

【どう変わった?】
志望者がどのような価値観でパン屋を選び、どのように学び、今後どう貢献したいのかが一貫して伝わる文章になりました。職場との適性や主体的な成長意欲が明確に伝わる内容に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・志望理由は具体的な行動で裏付ける
・企業の特長と志望理由を結びつける
・入社後の展望は業務内容に関連付ける

③カフェ併設型のパン屋を志望する場合の例文

ここでは、カフェ併設型のパン屋を志望する場合の志望動機を添削しています。

「なぜパン屋なのか」だけでなく、「なぜカフェ併設型に惹かれたのか」までを具体的に伝えることが大切です。

カフェ併設型の志望動機
【結論】
お客様にくつろぎと幸せを届ける空間を提供したいと考え、カフェ併設型のパン屋である貴店を志望いたしました。
添削コメント|志望動機の結論として、動機と店舗業態がしっかり結びついており、「なぜカフェ併設型のパン屋なのか」が明確です。簡潔かつ自然な導入になっています。
【根拠となるエピソード】
私は学生時代、大学近くのカフェでアルバイトをしており、「パンとコーヒーの香りに包まれながら過ごす時間」が、多くの方にとって癒しであることを実感しました。接客を通じて、パンとコーヒーを楽しむ時間や空間が人々の生活の一部として当たり前の役割を果たしていることを実感しました。
添削コメント|もとの文章では「癒しであることを実感」するに至った流れや理由が不明瞭でした。そこで、接客という具体的行動に基づいた気づきに変更しました。
【エピソード詳細】
アルバイトでは接客を担当し、常連のお客様の好みを覚えて声かけするなど、リラックスできる雰囲気づくりを心がけました。その中で、手作りのパンと温かい飲み物が人の心を豊かにすると実感し、パン屋で働くことに強く惹かれました。特に、焼きたてのパンを受け取って笑顔になるお客様の姿に触れ、自分もそのような幸せを届けられる仕事に携わりたいと思いました。
添削コメント|後半の文が主観に偏っている印象があり、説得力があまりないため、実際の光景(お客様の笑顔)を事実として伝えることで、実体験を補強しました。実際の経験からどう価値観や考えが変わったのかを明記することが大切です。
【企業を選んだ理由】
貴店は素材にこだわったパンとこだわりのコーヒーを提供しつつ、落ち着いた空間づくりにも力を入れておられます。カフェスペースを活用した季節限定メニューや、お客様が自然とくつろげる店内設計に魅力を感じました。接客経験を活かし、パンとともに過ごす特別な時間を提供できる店で働きたいと考えました。
添削コメント|「落ち着いた空間づくり」では企業への解像度が低く、企業研究が浅いと思われるおそれがあります。そこで、企業の取り組みを具体的に示しました。企業独自の強みに言及することで「なぜこの企業か」が明確になります。
【入社後】
入社後は、お客様にとって心地よい時間を過ごせるよう、丁寧な接客と空間づくりに努めます。また、商品知識を深め、パンの魅力を正しく伝えられるスタッフを目指します。さらにカフェ併設型の強みを活かし、会話を通じて常連の方との関係を築き、店舗全体のファンづくりにも貢献していきたいです。
添削コメント|「パンの魅力を伝えるスタッフ」という表現が曖昧だったため、カフェ併設型店舗の特徴を踏まえた具体的な行動や目標を示しました。入社後の展望は、具体的な行動まで踏み込んで伝えることが大切です。

【NGポイント】
抽象的な表現や感情的な表現ばかりで、なぜカフェ併設型のパン屋なのかに説得力がありませんでした。また、企業の特徴に対する言及が弱く、志望先に対する理解が浅い印象を与えてしまっていました。

【添削内容】
エピソードでは具体的な行動や場面を示し、単なる感想にとどまらないように修正しました。企業を選んだ理由では、店舗の特徴や取り組みに言及し、「なぜこの店で働きたいのか」が伝わるように改善しました。

【どう変わった?】
志望動機の背景や企業理解がより明確になり、「この店舗で働きたい」という意志が伝わりやすくなりました。応募者の適性や熱意を評価しやすい内容になっているでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・感情の裏にある行動や経験を説明する
・志望先の魅力は事業やサービスに触れて伝える
・自分の経験が企業でどう活きるかまで伝える

④全国展開しているパン屋を志望する場合の例文

ここでは、全国展開しているパン屋を志望する場合の志望動機を添削しています。

全国展開している企業の特徴と自身の経験や価値観を結びつけ、志望理由に説得力を持たせることが大切です。

全国展開しているパン屋の志望動機
【結論】
パンを通じて多くの人を笑顔にしたいという想いから、接客と製造の両面からお客様に喜んでいただける仕事がしたいと考え、パン屋での正社員勤務を志望しています。
添削コメント|「多くの人を笑顔にしたい」という抽象的な動機だけでは、企業側に熱意が伝わりません。「接客」と「製造」両方への関心を明示し、パン屋として働く理由に説得力を持たせました。
【根拠となるエピソード】
幼少期からパンが大好きで、休日には家族とパン屋巡りを楽しんでいました。そのなかで、パンを選ぶ楽しさや、店員さんとの温かなやり取りに心惹かれてきました。中でも、地域のベーカリーで店員さんが名前を覚えてくれていたことや焼きたてパンの香りに包まれる空間が、日常を少し特別なものに感じさせてくれた経験が強く印象に残っています。
添削コメント|パン屋に憧れるようになった原体験があるのは良い点ですが、「心惹かれた」だけでは読者に伝わりにくいため、より具体的なエピソードを用いて感情の変化や関心のきっかけを詳細に示しました。
【エピソード詳細】
大学では食文化に関するゼミに所属し、地域のパン屋の取り組みを調査したことがあります。お客様との交流を大切にしながら商品を提供する姿勢に触れ、販売だけでなく人との関わりにも魅力を感じました。実際にインタビューを通して、お客様の好みを把握して商品の配置を工夫するなど、店舗ごとの努力に触れ、パンを提供する以上の価値を生み出していると感じました。
添削コメント|「販売だけでなく~魅力を感じました」という感想だけでは説得力がありません。接客や商品づくりの工夫がどのように印象に残ったのかを具体的に示し、インタビュー調査の経験が志望動機の根拠として明確に伝わるようにしました。
【企業を選んだ理由】
貴社は全国に店舗を展開しつつも、地域ごとに異なるパンを提供されており、地域密着型の取り組みに共感しました。また、研修制度が充実している点にも惹かれ、未経験からでもスキルを身につけられると感じています。さらに、地域ごとの特性に合わせて季節限定商品や地域食材を取り入れている点にも魅力を感じ、幅広いニーズに応える工夫がされている点に惹かれました。
添削コメント|「研修制度が充実している」といった内容は他社でも言える内容であり、志望理由としては弱いため削除しました。その代わり、全国展開しながらも地域ごとの特色を活かすという企業の独自性に言及し、全国展開するパン屋を志望する理由を明確化しています。
【入社後】
入社後は、お客様に「また来たい」と思っていただけるような接客を心がけるとともに、パン作りの技術も学び、地域に愛される店舗づくりに貢献していきたいです。パン作りの技術を基礎から習得し、地域や季節に合った商品提案や接客ができるスタッフを目指してまいります。
添削コメント|「地域に愛される店舗づくり」という表現は良い印象ではあるものの、それを実現するための行動が不明瞭であったため、どう行動することで貢献するかを具体的に記述しました。入社後のビジョンに現実味を持たせ、意欲が明確に伝わるよう改善しています。

【NGポイント】
なぜ全国展開のパン屋を目指すのか、なぜその企業なのかという点が伝わりづらい状態でした。また、入社後の目標に具体的な行動指針が伴っておらず、意欲や主張に説得力がありませんでした。

【添削内容】
具体的な背景や体験を付加し、読んだ人が情景を思い浮かべられるよう修正しました。また、企業を選ぶ理由では企業独自の施策に触れ、応募企業のための志望動機であることが伝わるようにしました。

【どう変わった?】
志望理由に具体的な根拠が伴い、自分の経験と企業との繋がりも明確になったため、適性や意欲が感じとれる文章になりました。入社後の目標も具体的になり、長期的な成長意欲を持ってると評価されるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・背景となる原体験は具体的に書く
・企業の特徴を具体的にあげて理由と結びつける
・入社後に取り組みたいことを具体的に示す

⑤複数ブランド展開のパン屋を志望する場合の例文

ここでは、複数のブランド展開をしているパン屋を志望する場合の志望動機を添削しています。

複数ブランド展開のパン屋を志望する際は、ブランドごとの違いや顧客層への理解を踏まえた志望理由が求められるでしょう。

複数ブランド展開のパン屋の志望動機
【結論】
貴社のように複数ブランドを展開し、多様なニーズに応えるパンづくりに携わりたいと考え、ブランドごとに異なる顧客層に向けた商品展開を通じて、幅広い世代に消費してもらえるパンの製造・販売をしたいと考え、志望いたしました。
添削コメント|「多様なニーズに応える」ではどんなニーズなのか、具体的なイメージが湧きにくいです。そこで、複数のブランド展開という特徴を踏まえて、どのような役割・行動を通じて何を目指しているのかを明示し、志望理由の具体性と説得力を強化しました。
【根拠となるエピソード】
私は大学時代、パン屋でのアルバイトを通じて、パンが人を笑顔にする力を実感しました。特に、新商品の発売時にはお客様の反応が直接伝わる点にやりがいを感じました。新作の試食販売を担当した際に、「このパン、また買いたい」と笑顔で言っていただけた経験から、商品が直接お客様の喜びにつながることに魅力を感じました。
添削コメント|もとの文章でも良いですが、当時の役割や実際の会話を加えることで、原体験の信憑性を高めています。笑顔にすることや喜んでもらうことに魅力を感じる理由やきっかけを明確に示すことが大切です。
【エピソード詳細】
販売業務の方はお客様から「あなたの接客でまた来たくなった」と言っていただけた経験が、よりパンに関わる仕事を深めたいという思いを強くしました。お客様一人ひとりの好みに応じた接客を心がけたことで、リピーターとして何度も足を運んでくださる方が増え、販売のやりがいを感じました。また、店内では販売業務だけでなく、仕込みや成形補助など製造にも関わり、焼き上がりの変化や、陳列の工夫によって売れ行きが変わる素材の水分量や発酵時間の違いで焼き上がりに差が出ることを経験し、工程の難しさと面白さを体験しました。
添削コメント|もとの文章では、お客様に褒められた理由やその成果につながった過程が不明瞭でした。また、製造の説明では工夫や変化の内容が伝わらず、全体的に漠然として印象でした。修正後は、自身の具体的な行動を示し、読み手が納得できる内容にしました。
【企業を選んだ理由】
貴社は、健康志向や本格志向などターゲットごとに異なるブランドを展開されており、多角的なアプローチでパンの可能性を広げている点に魅力を感じました。健康志向には低糖質パン、本格志向にはハード系など、ブランドごとに特徴ある商品展開をされている点に惹かれました。自身の経験を活かしながら、多様な店舗でスキルを磨きたいと考えています。
添削コメント|「多角的なアプローチ」などの表現では企業独自の特徴を表せておらず、企業理解が浅く見える恐れがあります。そこで、具体的なブランド例や商品特性を挙げることで説得力を高め、「なぜこの企業か」を明確にしました。
【入社後】
入社後は、店舗ごとの特色やお客様のニーズを理解し、それに応じた商品提案や製造に貢献できるスタッフを目指します。各ブランドのコンセプトや来店されるお客様の層に合わせて、売場づくりや接客に工夫を重ね、販売と製造の両面で貢献したいです。将来的にはブランド間の連携にも関わり、より多くの方に愛されるパンづくりを支えていきたいです。複数ブランドでの経験を活かし、将来的には新店舗の立ち上げや商品企画にも携わりたいと考えています。
添削コメント|もとの文章は競合他社でもいえる内容であったため、具体的な業務内容やキャリア展望(売場づくり・商品企画)に言い換えることで、主体性と将来性を強くアピールできる構成にしました。また、結論で述べた製造と販売両面での貢献にも言及しています。

【NGポイント】
全体として抽象的な表現が多く、根拠となるエピソードの説得力がありませんでした。また、ブランド展開の特徴と自身の経験との関連づけが弱く、企業理解が浅い印象を与えていた点も課題でした。

【添削内容】
志望理由にはブランドごとの展開に触れつつ、その特徴に対してどう貢献したいかを具体化しました。エピソードも、接客時の対応やリピーター化など、行動と成果を明確に示しました。

【どう変わった?】
企業の展開するブランド戦略と自身の経験を結び付けたことで、志望理由に一貫性と納得感が生まれました。また、接客や製造における貢献意識も明確になったことで、「再現性のある成長意欲」が伝わります。

【今回の志望動機のコツ】
・抽象的な表現には具体例を加える
・企業の特徴を踏まえた志望理由を構成する
・過去の経験と志望動機に一貫性を持たせる

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パン屋の志望動機を書く際の注意点

パン屋への志望動機で見落とされがちなNGの一つに、店舗や企業について十分に調べずに書いてしまうケースがあります。

たとえば「地域に愛されるパン屋で働きたい」といった表現は一見前向きに見えますが、どの店舗にも当てはまる抽象的な内容では熱意が伝わりません。

志望理由があいまいだと、「他の店でもいいのでは」と受け取られてしまうこともあるでしょう。これは面接や書類選考で印象に残りにくい原因になります。

その店を選んだ理由をしっかりと伝えるには、事前に店舗を訪れたり、企業の理念や雰囲気を調べたりして得た情報を取り入れることが大切です。

具体的な特徴や自分の経験と結びつけることで、説得力のある志望動機に仕上がります。

パン屋の志望動機の書き方を理解して好印象を目指そう!

パン屋を目指す就活生にとって、業界の動向や仕事内容を理解したうえで、自分に合った志望動機を構築することは欠かせません。

特に「パンが好き」という気持ちだけでは選考を突破するのは難しく、企業ごとの特徴や求められる役割を踏まえた表現が求められます。

そこで今回は、パン屋の正社員としての仕事や、面接官に響く志望動機の書き方、さらにはNG例や例文までを網羅的に紹介しました。

パン屋の志望動機を考える際は、ここで得た知識を参考に、自分の経験と想いを結びつけて表現してください。

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まずは志望動機を作ってみる

    • 卒業年数
    • 学校
    • 名前
    • 連絡先

    No.1

    卒業年月日を選択してください

    2026年3月2025年3月2027年3月2028年3月卒業済み

    例)
    現在、大学4年の場合は「2026年度3月」
    現在、大学3年の場合は「2027年度3月」
    現在、大学2年の場合は「2028年度3月」

    No.2

    学校区分を選択してください

    大学大学院(博士)大学院(修士)短期大学専門学校

    No.2

    学校情報を入力してください

    学校名
    学部名
    学科名
    学校名
    学部名
    学科名

    No.3

    お名前を入力してください

    お名前
    フリガナ

    No.4

    連絡先を入力してください

    電話番号
    メールアドレス

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    編集部

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。