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学生時代に頑張ったことの書き方と例文を解説|ES・面接を徹底対策

新卒採用では「学生時代に頑張ったことは何か」は頻出の質問です。

とはいえ就活生の中には、

「あまりにありきたりすぎてほかの就活生との差別化ができない……」
「こんなの頑張ったこととしては弱すぎる……」

と悩む方は多いのではないでしょうか。

しかし、ガクチカはありきたりでも大丈夫です。見つけていく過程を少し工夫すれば、他のガクチカも説得力のあるアピール材料になりますよ。

そこで、本記事では学生時代に頑張ったことの見つけ方を解説します。書き方・例文もあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

エントリーシートのお助けアイテム

目次

ガクチカ=学生時代に頑張ったこと!企業が聞く理由3つ

「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)」は、エントリーシートや面接で必ず登場する質問です。企業がこの質問を通じて何を見極めようとしているのかを理解することは、採用担当者に響くガクチカ作成に直結します。

ここでは、就活生が効果的なガクチカを準備できるように、企業が「学生時代に頑張ったこと」を聞く理由をわかりやすく解説します。

  1. 学生の人柄や価値観を知るため
  2. 学生の思考・行動のパターンを知るため
  3. 求める人材像に合っているか判断するため

①学生の人柄や価値観を知るため

企業が学生時代に頑張ったことを尋ねる理由の1つは、あなたの人柄や価値観を把握するためです。就職活動においては、スキルだけではなく、組織の文化に適応できるかどうかも重視されます。

たとえば、学生生活で得たことや、アルバイト経験から学んだことを伝えることで、自然とあなたの価値観が表れるでしょう。

採用担当者は、学生の「学生時代に頑張ったこと」から、どのような考え方を持っているのか、チームでどのように振る舞うのかを見極めているのです。

②学生の思考・行動のパターンを知るため

企業がガクチカを通じて知ろうとしているのは、成果だけではありません。注目しているのは、目標達成までの思考や行動のプロセスです。

誰しもが「何かに対して頑張る」中で、課題にぶつかる瞬間があるでしょう。それをどのように乗り越えたのかという点に就活生の物事への取り組み方が現れますよね。

企業は就活生にガクチカを質問して、入社後にどのようなスタンスで問題に対処するのかを確認しています。

③求める人材像に合っているか判断するため

企業は、自社にフィットする人材を見極めるためにガクチカを活用しています。

たとえば、チームワークを重視する企業であれば、協力して目標を達成した経験が重視されますし、個人の主体性を求める企業であれば、自ら考え行動した経験が高く評価されるでしょう。

面接や履歴書で学生時代に頑張ったことを聞くことで、就活生とのマッチ度の高さを確認しているのです。

学生時代に頑張ったことがない場合の解決策2つ

就活やエントリーシート(ES)作成を進める中で、「学生時代に頑張ったことがない」と悩む方は多いものです。

面接でもよく問われるテーマなだけに、不安を感じるのは自然なことでしょう。

ここでは、そのような方に向けて、日々の経験を振り返る方法や、伝え方を工夫するコツを紹介します。

まずは、自分自身の経験を整理し、小さな頑張りにも目を向けてみてください。

  1. 解決策①日々の習慣や過去の出来事を書き出してみる
  2. 解決策②伝え方で工夫してみる

解決策①日々の習慣や過去の出来事を書き出してみる

まずは、日々の習慣や過去の出来事を書き出してみてください。ここでは「こんなこと、頑張ったことのうちには入らないんじゃ…」などは考えてはいけません。

出来事の大きさは気にせず、とにかく続けてきたことを何でも書き出してみてください。以下の具体例を参考にしてみましょう。

・居酒屋のアルバイトを2年間続けていた
・ゼミで地域ボランティア活動を毎月していた
・ピアノを高校生の頃から続けている
・大学入学時から早寝早起きを習慣にしている
・大学の授業を1回も休まずに受講した
・4年間大学の体育会に所属していた
・大学の間、毎週ブログを投稿していた

何も思い浮かばない人は、自分が普段何に時間を費やしているか考えるといいですよ。毎日の日課やスケジュールを振り返ってみましょう。

解決策②伝え方で工夫してみる

特別な経験がないと感じても、伝え方次第で十分に魅力的なガクチカになります。面接官が重視するのは、成果の大きさではなく、そこに至るまでの「考え方」や「努力の過程」です。

たとえば、アルバイト経験でも、単なる接客を「お客様満足度向上のために自主的に改善案を提案した」という形で伝えれば、高く評価されるでしょう。

特に「課題→行動→結果→学び」の流れを意識してエピソードを組み立てることが重要です。

就活においては、ガクチカの書き方ひとつで印象が大きく変わりますので、意識してみてください。

採用担当が特に見ている「学生時代に頑張ったこと」の評価基準3つ

就活のエントリーシートや面接で「学生時代に頑張ったこと」を問われる場面では、多くの学生が「成果」を重視しがちです。

しかし、採用担当者が実際に評価しているポイントは異なります。

本章では、ガクチカを効果的に伝えるために押さえておくべき3つの評価基準を解説します。

これらを理解することで、「学生時代頑張ったことがない」と悩む方も、自信を持ってアピールできるでしょう。

  1. 前提として論理的に伝えられているかを見ている
  2. 成果よりも「過程・行動」が見られる
  3. 「当時の行動の動機」も見ている

①前提として論理的に伝えられているかを見ている

就活において、学生時代に頑張ったことを評価する際には、内容だけでなく「論理的に伝えられているか」が重要視されます。

採用担当者は、学生の伝達力や思考力をチェックしているため、ただエピソードを羅列するだけでは評価を落とすリスクがあるのです。

エントリーシートや面接では、「結論→理由→具体例→まとめ」という型を意識して組み立てることが、選考通過に近づく鍵となります。

②成果よりも「過程・行動」が見られる

多くの学生は、「大きな成果を書かなければならない」と考えがちです。しかし、採用担当者が重視しているのは、「どのように取り組んだか」という過程や行動です。

たとえば、学生時代に頑張ったことが勉強だった場合、単に「好成績を取った」と言うよりも、「どのように工夫を重ね、困難を乗り越えたか」を詳しく伝えるほうが、高い評価につながるでしょう。

結果を飾るより、行動の具体性を丁寧に説明することが、内定への近道となります。

③「当時の行動の動機」も見ている

学生時代に頑張ったことを語るうえで欠かせないのが、「なぜその行動を取ったのか」という動機を明確に示すことです。

動機が弱いと、取り組み自体が表面的に見えてしまい、面接官に響きません。一方で、強い動機に裏打ちされた行動は、主体性や成長意欲を印象づける強力な武器となるでしょう。

学生時代に頑張ったことが目立つ成果を伴わないものであっても、しっかりとした動機があれば十分にアピールできます。

「なぜその行動を選んだのか」を整理しておくことが、成功へのカギとなるでしょう。

【4ステップ】学生時代に頑張ったことの書き方と構成

「学生時代に頑張ったこと」を聞く企業の意図や評価基準が分かっても、いざ書き始めようとすると何を書けばよいか悩んでしまう方は多いでしょう。

この章では、就活生が自信を持ってガクチカを語れるようになるために、ガクチカの書き方と構成を4ステップで紹介します。

  1. 求める人材像とエピソードを照らし合わせる
  2. ガクチカの基本構成に沿って書き出す
  3. 伝わりやすい言葉や表現に修正する
  4. 全体を通しで見て言葉の違和感や論理の流れを確認する

①求める人材像とエピソードを照らし合わせる

ガクチカで高評価を得るためには、企業が求める人材像と自分の経験がマッチしているかを意識する必要があります。

まず、企業の採用サイトや求人票を確認し、どのような能力や姿勢を求めているか把握してください。

そのうえで、自分が取り組んだアルバイトや勉強、サークル活動などから、求める人物像に重なるエピソードを選びます。

例えば、リーダーシップを重視する企業であれば、サークルの幹部やゼミでのまとめ役の経験が有効でしょう。

このように、企業に合わせてエピソードを選ぶことで、ガクチカの説得力は大きく変わります。

②ガクチカの基本構成に沿って書き出す

ESや履歴書に書くガクチカが定まったら、次はいよいよガクチカの文章を組み立てていきましょう。ここから先は、ガクチカの構成を説明していきます。

まずは結論を書きましょう。文頭で、何を頑張ったのかを簡潔に提示すると、読みやすい文章になります。

次に具体的な内容を述べます。なぜそれを頑張ったのか、結果的に何を得たのかなどを提示しましょう。結果に数字を入れるのも説得力が増すためおすすめですよ。

最後に、入社後の展望を述べてください。入社後にどう活かすのかを述べることで、企業に経験から学べる人であることをアピールできますよ。

<結論>
私は学生時代、テニスサークルのサークル長として運営に取り組みました。

<なぜそれを頑張ったのか>
私がサークル長になったのは、徐々にメンバーが減りサークル費用が十分に集まらないことに危機感を覚え、運営の仕方を改革したいと思ったからです。

<どのように頑張ったか>
まずはメンバーのサークルへの意欲を高めるため、月ごとの練習日数を増やし、練習場も1ヵ月前から確保する規則を作りました。また、多くの新入生を入れるために、SNSで日々の活動を宣伝しました。

<結果的に何を得たのか>
結果的に、サークル長に就いた当時は15人だったサークル員が、卒業時には50人にまで増えました。サークル長としての経験を通して、原因を分析し、目的に合ったアプローチを考える大切さを学びました。

<なぜ志望企業でその経験を活かそうと思ったか>
入社後は、貴社のノウハウを活かしながら、ユーザーのニーズに対してさまざまな角度からのアプローチに取組み、貴社に貢献していきたいと考えています。

③伝わりやすい言葉や表現に修正する

学生時代に頑張ったことを書き出した後は、伝わりやすい表現にブラッシュアップしましょう。

就活では、限られた時間内に内容を的確に伝える力が求められます。伝わりやすくするためには、シンプルかつ具体的な言葉を選んでください。

たとえば、「一生懸命頑張った」という表現よりも、「アルバイトで前年比20%の売上アップを達成した」と具体的に表現したほうが、採用担当者に響きやすくなります。

この工夫によって、エントリーシートや面接での評価も高まるでしょう。

また、面接では自然な話し言葉に近い表現が好まれるため、エントリーシートに書いた内容をそのまま面接で話すことは避けてください。

④全体を通しで見て言葉の違和感や論理の流れを確認する

文章を仕上げたら、必ず全体を読み返してください。違和感や矛盾がないか、論理の流れがスムーズかを確認することは非常に重要です。

見直しの際には、主語と述語の対応や話の順序をチェックしましょう。

また、できれば第三者に読んでもらい、客観的な視点からフィードバックを受けるとよいでしょう。

面接官と同じく前提知識のない立場からの意見は、より完成度の高いガクチカを作成する上で大切です。

【経験別】学生時代に頑張ったことの例文9つ紹介

「学生時代に頑張ったこと」を書く際、どの経験を選び、どのようにアピールすれば良いか悩む方も多いでしょう。

この章では、経験別に具体例を紹介しながら、それぞれの取り組み方やアピールのポイントを解説していきます。

自身の経験と照らし合わせながら、どのエピソードを選ぶべきか参考にしてください。

  1. アルバイトでの頑張ったこと
  2. 学業・ゼミでの頑張ったこと
  3. 部活動・サークル活動での頑張ったこと
  4. ボランティア・社会貢献活動での頑張ったこと
  5. 留学・海外経験での頑張ったこと
  6. インターンシップでの頑張ったこと
  7. 資格取得・自己研鑽での頑張ったこと
  8. 趣味・特技を活かした頑張ったこと
  9. 課外活動・プロジェクトでの頑張ったこと

①アルバイトでの頑張ったこと

ここでは、飲食店でのアルバイト経験をテーマに、具体的な行動と成果までをしっかり記載した例文をご紹介します。

アルバイトでの頑張ったこと
学生時代に力を入れて取り組んだことは、接客販売のアルバイトです。

私が販売していた商材は他社と比較されやすい性質があったため、知識を増やすために自分から情報収集をしなければいけないと感じ、製品を使用している顧客に対してアンケートを実施し、他社の店舗に行って製品ごとの長所や短所をまとめてみました。

そして、顧客によりわかりやすく説明をするためにはどうすべきか考えて、写真やデータを交え、実演も行って工夫を加えました。結果として顧客との信頼関係の構築がスムーズになり、営業成績を1.2倍上昇させることに成功しました。

以上の経験から、1つのことを成し遂げるための粘り強さを培い、顧客目線で考える力や情報を自ら集めて分析する力の大切さを実感しました。

入社後は、貴社のノウハウを活かしながら、顧客目線で考え、問題解決に取組み、貴社に貢献していきたいと考えています。

《解説》
上記の例文では、接客販売のアルバイト経験を懸命に取り組んだこととして明示しています。改善施策を実行するプロセスを意識した内容になっています。

何を考えてどう行動し、どのような成果につながったか順序立てて説明しているのも特徴ですよ。

②学業・ゼミでの頑張ったこと

今回は、学業・ゼミ活動をテーマに、単なる参加だけでなく、自ら積極的に行動した経験を伝える例文を紹介します。

学業・ゼミでの頑張ったこと
学生時代最も力を入れた出来事は、ゼミ生4人のリーダーとして学生広告論文賞に参加したことです。私はこのゼミのリーダーとして前線に立って情報収集を行っていました。

しかしながら、比較的新しい学問分野であるLGBTについてをテーマに掲げたこともあり、そもそもの資料やデータの数が少なく、情報集めに難儀していました。

しかしあるとき、ネットだけで情報を集めようとしていたことに気付き、積極的に当事者の方や専門家の方にインタビューを取ることにしたら、驚くほど多くの具体的な情報が集まったのです。

結果として先進的な研究テーマや裏付けの説得力が高評価となり、私のチームは全国で金賞を頂けました。

以上の経験から、私は新しい分野に対しても臆せず挑戦し、自発的に行動する力を培いました。入社後も、既存の知識に囚われず、新しい分野にも視野を広げ、仕事に取り組みたいと考えています。

《解説》
上記の例文では、ゼミで学生広告論文賞に参加した経験を挙げ、苦労した点や工夫した行動を説明しています。

全国で金賞という大きな成果とともに、挑戦する行動力を得たことも伝えているのがポイントです。

③部活動・サークル活動での頑張ったこと

ここでは、サークル活動を通じて、具体的な施策を講じ成果に結びつけた経験をテーマにした例文を紹介します。

部活動・サークル活動での頑張ったこと
バレーボール部のリーグ戦やインカレなど、すべての試合の記事を写真とともにホームページに掲載することで、同じ大学の仲間が活躍する姿を伝えてきました。私は取材を通して、選手の想いや努力に触れ、すべてを伝えることで読んだ方の心を熱くさせる記事にしたいと考えました。

そのため、試合を見ていない方も試合の臨場感や緊迫感を味わえるような描写を心がけ、インカレ制覇を果たした際には紙面記事を発行して大々的に報道を行いました。

結果、読者投票でバレーボール部が年間大賞に輝きました。以上の経験から、物事の魅力を文章で伝える難しさややりがいを感じ、自分の文章で情報を発信する力を磨きました。

入社後は、培った文章力を活かし、企業の魅力を世間に発信していけるような取り組みをしたいと考えています。

《解説》
上記の例文では、サークル活動として1年間取材を続けたことを力を入れた事柄として挙げています

どのような想いで記事を作り、どのような工夫を心がけたのか書くことで、仕事に取り組む姿勢を想起させているのが特徴です。

④ボランティア・社会貢献活動での頑張ったこと

ここでは、ボランティア活動を通じて主体的に行動し、具体的な成果を出した経験をテーマにしたガクチカの例文を紹介します。

ボランティア・社会貢献活動での頑張ったこと
私は学生時代、地域のボランティア活動に力を入れており、なかでも毎週地域の河川敷で開催されるゴミ集めのボランティアに力を入れていました。

私が参加し始めた当初は、ボランティア参加者はたくさんいましたが、徐々に減っていってしまいました。ボランティアの参加者が減るとゴミを集める量にも限りが出てきてしまうことに不安を感じていました。

そこで、私は参加者を集めるために、SNSでボランティア活動を宣伝し始めました。最初の頃は、なかなかフォロワーが増えず、宣伝効果を感じませんでした。

そのため、私は活動内容だけでなく環境危機を呼びかける投稿を始めたところ、徐々に私たちの活動に賛同してボランティアに参加してくれる人が増え、いつもの2倍の人数の参加者が集まりました。
以上の経験から、目標のために主体的に行動する大切さを感じ、他人を巻き込み、働きかける力を培いました。

入社後も、コミュニケーションを大切にし、周りの人と協力して問題解決に取り組んでいきたいと考えています。

《解説》
上記の例文では、ボランティア活動を通して、主体的に行動し他人を巻き込み、働きかけた経験をアピールしています。

どのような活動を主体的に行っていたのかを説明し、数字を用いて具体的に伝えているのが特徴です。

⑤留学・海外経験での頑張ったこと

今回は、留学経験を通して、適応力や行動力をどのように高めたかを含んだ例文を紹介します。

留学・海外経験での頑張ったこと
学生時代最も力を入れた出来事は、1年間のアメリカへの留学経験です。私が留学を決意した理由は、英語力とコミュニケーション能力を向上させたいと思ったからです。

留学した当初は、英語力もまだ未熟であり、なかなか自分から話かけることができず友達がまったくできませんでした。また文化や価値観の違いから、ホームシックにもなりかけていました。

しかし、諦めずに毎日必死に英語を勉強し、使えそうなフレーズを覚え、積極的に自分から話しかけることを意識するようにしました。その結果、クラスに溶け込むことができ、何人か休日に遊びに行ける友達も作れたのです。

友達ができたことでホームシックも解消し、充実した留学生活にできました。以上の経験から、自分から積極的にコミュニケーションを取る大切さを実感しました。

入社後は、お客様の目線に寄り添ったコミュニケーションを意識し、周囲から信頼されるように取り組み貴社に貢献していきたいと考えています。

《解説》
上記の例文では、留学を通して、積極的にコミュニケーションを取った経験をアピールしています。

挫折しかけたエピソードを盛り込み、その後どのように立ち直ったのかを伝えているのが特徴です。

⑥インターンシップでの頑張ったこと

今回は、インターンシップで具体的な工夫と成果を出したガクチカ例文を紹介します。

インターンシップでの頑張ったこと
学生時代最も力を入れたことは、1年間続けた営業の長期インターンシップです。始めた頃はまったく電話営業でのアポイントが取れず、同期の中で1番成績が悪い日々が続き、挫折しそうになりました。

そこで私は、社員の方や同期に相談をし、電話営業でのトークの内容を見直し、新しいスクリプトを作り直し、何度も練習を重ねました。練習を重ねることで、想定外のことが起きても臨機応変に対応できるようになり、徐々に自信もついてきました。

その結果、半年後にはインターン生の中でトップの成績を収めることができました。

以上の経験から、何かの壁にぶち当たった時、そこで諦めるのではなく地道に練習を重ねることの大切さを知りました。またその際、1人で抱え込まず周囲の人に相談をし、アドバイスを貰うことの大切さを学びました。

入社後も、何事にも地道に努力を重ね、周囲とのコミュニケーションを大切にして仕事に取り組んでいきたいと考えています。

《解説》
上記の例文では、インターンシップを通して、地道に練習を重ねたことをアピールしています。

問題解決のため自分が取った行動を説明し、それがどのような結果を生んだかを伝えているのが特徴です。

⑦資格取得・自己研鑽での頑張ったこと

ここでは、大学生に人気の高い「日商簿記3級取得」をテーマにした例文を紹介します。

資格取得・自己研鑽での頑張ったこと
私は、ビジネスの基礎力を身につけるため、日商簿記3級の取得に挑戦しました。

大学1年生の春、経営学の講義を受ける中で会計知識の重要性を感じ、簿記学習を始めました。

理解を深めるため、独学に加えて市販問題集を3冊選び、毎日2時間の問題演習を習慣化しました。また、苦手な仕訳問題はノートにまとめ直し、週末には友人と問題を出し合って確認テストを行うことで定着を図りました。さらに、試験直前の1か月間は模試を5回受験し、都度分析して間違えた問題を徹底的に復習しました。

その結果、2回目の受験で合格ラインを大きく超える84点を取得し、無事日商簿記3級に合格することができました。

入社後も、自ら課題を見つけて地道に努力を重ねる姿勢を活かし、業務に取り組みたいと考えています。

《解説》
上記の例文では、資格勉強を通して、独自の勉強法を考え、地道に努力した経験をアピールしています。

学習時間の管理や復習方法まで具体的に説明し、計画力と実行力をアピールしているのがポイントです。

⑧趣味・特技を活かした頑張ったこと

ここでは、料理を趣味にした学生の例文を紹介します。

趣味・特技を活かした頑張ったこと
私は学生時代、一人暮らしをきっかけに始めた料理に情熱を注いでいました。

一人暮らしをしていたため、料理をする上で、毎月の食費の予算内でメニューを考える必要がありました。しかし、大学入学時は、毎月の食費の予算を多少超えてしまうことがありました。

そこで、私はできるだけ安く食費を抑えるために、他に置き換えられる食材が無いかを考えたり、食材を無駄なく使うために食材の使い方を工夫したりしました。結果的に、大学3年生の春には食費を毎月1万円程浮かせられました。

以上の経験から、指示通りに行動するだけでなく、自分で調べて工夫を凝らすことの大切さを学びました。

入社後も、常に現状に満足することなく、主体的に考え課題解決に取組み、貴社に貢献したいと考えています。

《解説》
上記の例文では、趣味である料理を通して、自分で調べて工夫を凝らした経験をアピールしています。

料理を通してぶつかった課題・問題に対して、どのような工夫を凝らすことで改善できたのかを説明しているのが特徴です。

⑨課外活動・プロジェクトでの頑張ったこと

今回は、地域活性化を目的とした課外活動で工夫を重ねた事例を紹介します。

課外活動・プロジェクトでの頑張ったこと
私は、大学時代に地域活性化を目的としたボランティア団体に所属し、特産品PRイベントの運営に尽力しました。

当初、来場者数が伸び悩んでいたため、ターゲット層を明確に定め、若年層向けのSNS広告を企画・実施しました。また、地域の飲食店と提携し、イベント限定のコラボメニューを開発する提案を行い、集客力向上を図りました。

取り組みの中では、広告文言のブラッシュアップや、協力店舗への訪問を通じた調整を繰り返し行い、効果的な施策を練り上げました。

その結果、イベントには前年の1.5倍となる来場者を集めることができ、地域新聞にも大きく取り上げられました。

この経験を通じて培った企画力や巻き込み力を、入社後も発揮し、より多くの人に価値を届ける施策を推進していきたいと考えています。

《解説》
上記の例文では、特産品PRイベントに参加した経験を挙げ、課題解決力や主体性をアピールしています。

ターゲット設定や広告施策、店舗提携といった具体的な行動を挟むことで、成果につながったプロセスを明確に示しているのがポイントです。

書き方注意|学生時代頑張ったことで避けるべきNGポイント4つ

就活で問われる「学生時代に頑張ったこと」ですが、努力をうまく伝えられず、選考で不利になるケースがあるため、注意が必要です。

ここでは、エントリーシートや面接で好印象を得たいと考える方に向けて、特に注意すべき4つのNGポイントを解説します。

これらを意識しながら、高評価につながるガクチカを完成させてください。

  1. 結果と行動だけ伝える
  2. 強い言葉やマイナスな表現を使う
  3. 論理が破綻している
  4. 専門用語や難しい表現を使う

① 結果と行動だけ伝える

「学生時代に頑張ったこと」をまとめる際、多くの方が結果と行動だけを簡単に伝えてしまいがちです。

しかし、それでは努力の裏にある思考や工夫が伝わらず、面接官の印象に残りません。

たとえば、アルバイトで売上を20%向上させたとしても、どのように工夫したのかが伝わらなければ、評価は得られないでしょう。

就活におけるガクチカでは、学生生活で得たことや学んだことを、プロセスごと伝えることが大切です。

背景や工夫を丁寧に説明することで、単なる作業ではなく主体的な取り組みとしてあなた自身の魅力をしっかりアピールできるでしょう。

② 強い言葉やマイナスな表現を使う

自己アピールを意識するあまり、強すぎる言葉やマイナスな表現を使うのもおすすめできません。

「絶対に成功させてやる」「周囲は頼りにならなかった」といった表現は、一見すると意志の強さを示すように見えます。しかし、面接官には協調性や冷静な判断力を欠く人物だと映るかもしれません。

特に、学生時代に頑張ったことがアルバイトや勉強に関するエピソードの場合、過度な表現は使わず、謙虚な姿勢で成長の過程を伝えてください。

丁寧な言葉選びを心がけ、相手にプラスの印象を与えましょう。

③ 論理が破綻している

ガクチカをまとめる際、話の流れが飛躍してしまうケースもよくあります。

たとえば、「頑張った→結果が出た」という2点だけでは、どのような課題にどう取り組んだのかが読み取れません。

就活では、課題発見から解決へのプロセスを論理的に説明できる力が求められます。

エントリーシートや面接では、「背景→課題→取り組み→結果」という流れを意識し、筋道を立てて話してください。

自然な流れを作ることが、説得力のある学生時代頑張ったこと例文を仕上げるポイントです。

④ 専門用語や難しい表現を使う

自分が頑張った分野を語るとき、専門用語や難しい表現を多用してしまうことがあります。しかし、採用担当者がその分野に精通しているとは限りません。

たとえば、IT分野や研究活動に関するエピソードでは、専門用語を並べるよりも、誰でも理解できる言葉を使う方が評価に繋がりやすいです。

学生時代に頑張ったことを伝える際は、できるだけ具体的でわかりやすい表現を心がけましょう。

伝え方次第で、学生生活で得たことがきちんと伝わり、あなたの魅力がより効果的に伝わるはずです。

ES・面接|学生時代頑張ったことを魅力的に伝えるテクニック5つ

いざ「学生時代に頑張ったこと」のエピソードが決まっても、それをどう表現すればよいか悩んでいる方は多いでしょう。

この章では、学生生活で得たことを最大限アピールするために、ESと面接それぞれで必要な工夫を具体的に解説します。

  1. 行動の動機や根拠を感情と合わせて書く
  2. 堅い表現は避け、自分の言葉で書く
  3. 会話を意識して本音が伝わるように話す
  4. 明るく前向きな姿勢であることを伝える
  5. 一言で話しすぎず30秒ほどで答える

①ES編|行動の動機や根拠を感情と合わせて書く

ESに単に行動を並べるだけでは、他の応募者との差別化は難しいでしょう。大切なのは、なぜその行動を起こしたのかという動機や背景を、感情とともに表現することです。

たとえば「アルバイトでチームワークを意識した」と述べる場合、「仲間と成果を出すことにやりがいを感じた」という想いを添えると、文章に深みが生まれます。

背景を盛り込めば自然とあなたの人柄が伝わり、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらいやすくなるでしょう。

②ES編|堅い表現は避け、自分の言葉で書く

ESでは、丁寧に書こうとするあまり堅苦しい表現に頼ってしまうことがあります。しかし、「学生時代に頑張ったこと 面接」でも重視されるのは、自分らしい言葉で人柄を伝えることです。

堅い表現では、読み手に距離感を感じさせ、共感を得にくくなります。

たとえば、「貴社の〇〇におかれましては〜」といった過度な敬語よりも、「貴社の〇〇な点に惹かれました」と自然に表現したほうが好印象です。

素直な言葉で書くことで、あなたの魅力をより自然に伝えられるでしょう。

③面接編|会話を意識して本音が伝わるように話す

面接においては、「学生時代に頑張ったこと」を、本音が伝わるように話すことが大切です。

面接官は、暗記したようなスピーチではなく、素直な想いを重視しています。

そのため、一方的に話すのではなく、相手の表情やリアクションを見ながら、会話を楽しむ感覚で伝えることを意識しましょう。

会話を意識すれば、面接官との距離が縮まり、自分らしさをアピールしやすくなります。

④面接編|明るく前向きな姿勢であることを伝える

面接で「学生時代に頑張ったこと」を話す際は、どんな困難にも明るく前向きに取り組む姿勢が伝わるようにしましょう。

たとえば、アルバイトやサークル活動で思うように成果が出なかった場合でも、そこから何を学び、次にどう活かそうとしたかを伝えることが重要になります。

学生時代に経験した困難や失敗を前向きに表現できる学生は、高く評価されやすいでしょう。

失敗を恐れず、挑戦し続ける姿勢をアピールしてください。

⑤面接編|一言で話しすぎず30秒ほどで答える

面接では、話が長くなりすぎると、要点がぼやけてしまいます。一言一言を引き伸ばしすぎず、簡潔に伝えることを意識しましょう。

まず結論を述べ、それから具体的な行動や成果をそれぞれ30秒程度にまとめると、内容がクリアに伝わります。

簡潔さを意識することが、好印象を与える大きなポイントです。

学生時代に頑張ったことは大学入学前のエピソードでもOK?

ESや面接で「学生時代に頑張ったこと」を問われたとき、大学時代に胸を張れる経験が思い浮かばず、不安に感じる方も多いでしょう。

しかし実際には、中学や高校時代のエピソードでも十分アピール可能です。

この章では、大学入学前の経験が活用できる理由と、注意すべきポイントについてわかりやすく解説します。

  1. 中学・高校時代の経験でも問題なし
  2. 打ち込んだ経験であることが重要

①中学・高校時代の経験でも問題なし

大学に入る前の経験でも、「学生時代に頑張ったこと」のエピソードとして活用できます。

これまで説明したように、採用担当者は「学生時代に頑張ったこと」を質問する際、成果そのものよりも、取り組み姿勢や課題解決力に注目しているのが実態です。

たとえば、受験勉強に打ち込んだ経験や、部活動で目標達成を目指して努力した経験などは、就活において十分評価されるでしょう。

ただし、単なる思い出話に終始せず、自ら主体的に行動した姿勢をアピールすることが大切です。

②打ち込んだ経験であることが重要

どの時期の経験でも、本気で取り組んだ内容でなければ説得力が生まれません。

就活で求められるガクチカとは、単なる活動の紹介ではなく、課題にどう向き合い、どのように工夫して成長したかを伝える場面です。

たとえば、部活でキャプテンとしてチームをまとめた経験や、苦手科目克服のため自主的に学習計画を立てたエピソードなどが挙げられます。

また、アルバイトのシフト管理を任される中で培った責任感や主体性も評価の対象となるでしょう。

表面的な成果だけでなく、努力の過程や思考の工夫をしっかり言葉にして伝えることが、内定への近道です。

今から頑張ったことを作りたい人必見!おすすめガクチカ3つ

就活を進める中で、「学生時代に頑張ったことがない」と不安を抱えている方は少なくありません。

ここでは、今からでも始められる「学生時代に頑張ったこと」を紹介し、それぞれどのように行動すればよいかを解説していきます。

  1. 長期インターンシップ
  2. 課外活動
  3. 留学

①長期インターンシップ

長期インターンシップは、今からでも取り組めるうえ、就活において非常に高く評価される活動です。

業務の実践的なエピソードを盛り込めるため、説得力のあるガクチカが作成できます。

また、社会人基礎力やビジネスマナーを自然に身に付けられるため、面接官の好印象にもつながるでしょう。

未経験歓迎のインターン募集を見つけたら、まずはエントリーし、実際の業務に挑戦してみてください。

②課外活動

学生団体、ボランティアなどの課外活動も、立派な「学生時代に頑張ったこと」として評価されます。

企業は、学生生活で得たことのなかでも、主体性や協調性、リーダーシップといった社会人に必要な資質に注目しているためです。

たとえば、イベント運営やプロジェクト活動での役割や達成した成果を中心にガクチカをまとめると、これらの資質を具体的に伝えられるでしょう。

興味のある活動に積極的に参加し、自分なりの目標を持って取り組んでください。

③留学

短期留学やオンライン留学でも、学生時代に頑張ったこととして強力なアピールポイントになります。

異文化理解力や適応力、チャレンジ精神は、どの業界でも高く評価される要素です。

最近では、短期海外研修やオンラインプログラムが充実しており、今からでも挑戦できる機会が多く存在します。

興味のあるプログラムを探し、早めに応募してみてください。

学生時代に頑張ったことを通して自分の魅力をアピールしよう

学生時代に頑張ったことを説明すれば、自分の魅力をアピールできます

本記事では、学生時代に頑張ったことの見つけ方・書き方・例文などを紹介しました。

エピソードとともにどのような人間性や強みを備えた人物に成長できたのか伝え、会社の社風や理念に合った人材であることを強調しましょう

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まずは志望動機を作ってみる

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    No.1

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    2026年3月2025年3月2027年3月2028年3月卒業済み

    例)
    現在、大学4年の場合は「2026年度3月」
    現在、大学3年の場合は「2027年度3月」
    現在、大学2年の場合は「2028年度3月」

    No.2

    学校区分を選択してください

    大学大学院(博士)大学院(修士)短期大学専門学校

    No.2

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    学校名
    学部名
    学科名

    No.3

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    編集部

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。