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文系・未経験からIT業界・SEへ!内定獲得のための基礎知識と準備

「文系だけど、IT業界に就職してSEになりたい!でも、文系からは無理?」と不安に思っていませんか。

IT関連の仕事といえば、理系のイメージが強いもの。「文系からは難しい?」「就職できたとしても大変?」と心配な方も多いですよね。

結論からお伝えすると、文系・未経験でもIT業界に就職しSEとして活躍することは可能です!

今回は文系・未経験の方がIT業界に就職できる理由や就活成功のために必要な準備、理解しておくべき基礎知識について解説します。

文系・未経験でもIT業界に就職してSEとして活躍したい方は、ぜひ最後まで読み参考にしてください。

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目次

【基礎知識】IT業界とは

IT業界とは情報技術(Information Technology)を活用し、さまざまな製品やサービスを提供する業界です。

この業界が含む分野は幅広く、日常生活に欠かせないアプリケーションの開発からコンピュータの開発まで多岐に渡ります。

日々新しい技術が生み出されており、今後もさらなる成長が期待される業界です。

文系でも採用を目指せる!IT業界の職種と職務内容

IT業界にはたくさんの職種があります。就活成功のためには、数多くの職種の中から自分がなりたい職種を絞ることが大切です。

目標がはっきりすれば努力すべき点や課題が明確になり、採用試験に向けて充実した準備ができるでしょう。

目標とする職種を見つけるため、IT業界の職種の中から文系・未経験でも活躍が期待される職種を8つ解説します。

  1. SE
  2. データサイエンティスト
  3. ITコンサルタント
  4. プロジェクトマネージャー
  5. 営業
  6. 人事
  7. 法務
  8. 経理

①SE

SEは、クライアントのニーズに応えるシステムを設計、開発する職種です。プログラムを設計するプログラミングの知識が必須なため、理系のイメージが強い方も多いでしょう。

確かにプログラミングスキルは重要ですが、SEは仕事の幅が広く、以下のスキルも必要です。

  • 文章力
  • コミュニケーション力
  • 論理的思考力
  • マネジメント力
  • クライアントの業界に関連する知識

クライアントの要望を把握したり他部署との調整を行ったりする際に、文系の強みであるコミュニケーション力が発揮できます。文系科目を通して習得した論理的思考力も、武器となるでしょう。

プログラミングスキルを身に付ける必要はありますが、SEには文系出身者の強みである力も必要です。文系出身でも、十分活躍を目指せます。

②データサイエンティスト

データサイエンティストは、大量のデータを収集し専門的な視点から分析・調査を行う職種です。以下に挙げる、幅広いデータを取り扱っています。

  • 取引履歴
  • 顧客情報
  • 地図データ
  • GPSデータ
  • SNSデータ

これらのデータを分析し、企業の問題解決や新しいビジネスの戦略策定を行うには、ビジネス力・データサイエンス力・データエンジニアリング力が必要です。

他に、データを分析する際には、論理的思考力が欠かせません。クライアントと接する機会が多いため、コミュニケーション力も求められます。

専門的な知識が必要なので文系からだと努力は必要になりますが、コミュニケーション力や論理的思考力など文系学生の強みを活かせる職種なので、目指すことは可能です。

③ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITに関する深い知識を活かして、クライアントが抱える問題を解決に導きます。仕事内容が幅広くさまざまな業務を行うため、求められるスキルも多様です。

業務内容・課題の分析と解決策の提示
・システムの導入、導入後のサポート
・プロジェクトの進行管理
・デジタル戦略の立案
・ITインフラの整備
求められるスキル・高いITスキル
・業界への知見
・問題解決能力
・論理的思考力
・リーダーシップ
・コミュニケーション力
・プレゼンテーション力 

高いIT技術を持つエンジニアと同じレベルでやり取りする必要があるため、ITコンサルタントにもハイレベルなITスキルが求められます。

ただし専門知識は、入社後に身に付けることも可能です。コミュニケーション力やプレゼンテーション力などの文系の強みを活かせるため、深い知識を身につければ文系出身者でも活躍を目指せますよ。

④プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、責任者としてプロジェクト全体を管理する職種です。プロジェクトの成功は会社の評判や売り上げに直結するため、大きなやりがいを感じられるでしょう。 

プロジェクトがスムーズに進行するよう幅広い業務を担当するため、求められるスキルも多岐にわたります。

業務内容・予算管理
・スケジュール管理
・開発メンバーの選定
・役割分担
求められるスキル・問題解決力
・マネジメント力
・リーダーシップ
・ITに関する深い知識
・コミュニケーション力

担当する仕事量が多くさまざまなスキルが必要なので、文系理系を問わず新卒者がプロジェクトマネージャーになるのは難しいでしょう。他の職種で経験を積んだ後、キャリアアップするのが一般的です。

プロジェクトマネージャーを目指すのであれば、まずはプロジェクトの一員として良い成果を上げることを目標にしましょう。

⑤営業

ITの営業は、自社の製品やサービスに関連する営業活動を担当する職種です。クライアントを訪問し、Webシステムの提案やサービス導入後のサポート業務を提供します。

顧客に自社製品やサービスの提案や説明をわかりやすく行う必要があるため、以下のスキルが必要です。

  • 傾聴力
  • 柔軟性
  • コミュニケーション力
  • プレゼンテーション力
  • 自社製品、サービスに関する深い知識
  • 英語力(外資系IT企業の場合)

全ての顧客がITに詳しいわけではないため、相手の理解度に合わせて説明レベルを調節できる柔軟性やプレゼンテーション力が求められます。

文系の強みであるスキルが多く求められるため、文系出身者でも活躍が期待できる職種です。

⑥人事

人事は、社員の採用や育成、評価、労働環境の整備などを通じて、企業の成長を支える職種です。

人材不足が懸念されているIT業界において、やりがいや働きやすさに直結する施策を管理する人事の重要性は年々高まっています。

人事は社員や就活生など大勢の人と関わる機会が多いため、以下のスキルが欠かせません。

  • 共感力
  • 問題解決力
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション力

文系学生が強みとするスキルを活かせる場面が多く、文系出身者でも大いに活躍のチャンスがあります。

⑦法務

法務は、企業の健全な運営を法律面からサポートする職種です。企業内で発生する法的な問題に迅速かつ丁寧に対応し、法的なリスクを最小限に抑えることが求められます。

法律に関わる機会が多くたくさんの人と接するため、法律に関する専門的な知識や人間関係に関わるスキルが必要です。

業務内容・契約書の確認や評価
・法的リスクの管理と対策
・内部規定やガイドラインの作成
・知的財産権の管理
・訴訟対応
求められるスキル・法律に関する知見
・交渉力
・問題解決力

文系の中でも、特に法学部出身の方は力を発揮しやすいでしょう。学生時代に法律に関する知識を学んできているため、即戦力としての活躍が期待できますよ。

⑧経理

企業のお金に関する業務を担当する職種です。数字やお金を管理するだけでなく財務戦略に関わることもあるため、以下のスキルが求められます。

業務内容・予算管理
・スケジュール管理
・開発メンバーの選定
・役割分担
求められるスキル・問題解決力
・マネジメント力
・リーダーシップ
・ITに関する深い知識
・コミュニケーション力

経理と聞くと「計算力が必要」「数学が得意でないとなれない」というイメージを持つ方もいるでしょう。

しかし、多くの企業が経理ソフトやシステムを使っているため、基本的なパソコン操作ができれば問題ありません。

経理には、論理的思考力やコミュニケーション力も必要です。簿記や会計の知識は後からでも習得できるため、文系出身者でも活躍が期待できます。

IT業界の種類5つ

IT業界は大きく5つの業界に分類されます。

入社後に「やりたい仕事ではなかった」「他の業界に行けばよかった」と後悔することがないよう、それぞれの業界の特徴を把握しておきましょう。

  1. 情報処理サービス業界
  2. Web・インターネット業界
  3. 通信インフラ業界
  4. ソフトウェア業界
  5. ハードウェア業界

①情報処理サービス業界

ITを活用して情報システムの設計、構築、運用、メンテナンスを全て請け負う業界です。代表的な企業には、NTTデータや野村総合研究所などがあります。

公官庁や公共交通機関などの社会インフラを支える大規模なシステムから、メーカーや小売業などの販売システムまで、さまざまな業界・企業に対応しているため、クライアントの幅が広い点が特徴です。

主な職種にはシステムエンジニアやプロジェクトリーダーなどがあり、特に以下の強みがある方は活躍が見込めます。

  • 傾聴力
  • 柔軟性
  • 課題発見力
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション力

②Web・インターネット業界

Web・インターネット業界は、インターネットを活用したサービスを提供します。サイトの制作や広告などの事業を展開しており、サービス内容によって大きく2つに分類することが可能です。

分類説明
BtoB企業向けにサービス提供を行う
BtoC個人向けにサービス提供を行う

インターネットがあれば、仕事をする場所やタイミングを選びません。リモートワークやフレックスタイムなどを導入し、柔軟な働き方ができる企業が増えています。

この業界の主な職種は、WebライターやWebデザイナー、Webディレクターなどです。

未経験でも後から習得できる業務や文章力を活かせる場面が多いため、実際に文系出身者が未経験から就職し、活躍しているケースが多く見られます。

③通信インフラ業界

通信インフラ業界は、通信サービスを提供するための土台となるインフラを構築、運用する業界です。代表的な企業としてはNTTやKDDI、ソフトバンクなどがあり、身近に感じる方も多いでしょう。

技術の進歩が早くて競争が激しく、チームで協力して業務を進めることが多い業界なので、以下の強みがある人が向いています。

  • 学習意欲が高い
  • 論理的思考力が高い
  • 柔軟性がある
  • 協調性がある
  • コミュニケーション力がある

主な職種にはエンジニアがあります。他に営業やマーケティング業務、カスタマーサポートなど文系、未経験でも採用を目指せる事務系の職種が多いのも特徴です。

大手企業が多く今後の発展も期待できる業界なので、文系、未経験者でも活躍が見込めます。

④ソフトウェア業界

ソフトウェア業界は、コンピュータ内で動くさまざまなシステムやアプリケーションを設計や開発、販売を行う業界です。ソフトウェア業界をさらに分けると、以下の2つに分類されます。

分類説明
オペレーションシステム(OS)パソコンやスマートフォンなどの基盤となり、全体を管理するもの・Windows
・macOS
・Androidなど
アプリケーションソフトウェア特定の作業を行うために作られたもの・Word
・Excel
・Photoshopなど

クライアントのニーズに応える多様なソフトウェアが開発されていて、技術の進歩がめまぐるしい業界です。特に以下の強みがある方は活躍が期待できるでしょう。

  • 学習意欲が高い
  • 知的好奇心が強い
  • 論理的思考力が得意
  • 高いプログラミングスキル

高度なプログラミングスキルが必要なので、文系、未経験の学生が新卒で挑戦すると難しさを感じるかもしれません。他の業界で経験を積み、数年後に転職するのも選択肢の1つです。

⑤ハードウェア業界

ハードウェア業界は、電子機器類の開発や製造、販売を行う業界です。取り扱う電子機器にはパソコンやスマートフォン、タブレットのほか、マウスなどの周辺機器やゲーム機、家電製品なども含まれます。

実際に製品の開発や製造に携わるため、以下の強みを持つ方は活躍が期待できるでしょう。

  • 手先が器用
  • 創造力がある
  • 学習意欲が高い
  • 問題解決力が高い
  • 数学や物理が得意

ハードウェアの電気回路や機械構造を設計する際に数学や物理の知識が欠かせないため、文系、未経験の方は苦戦するかもしれません。

文系出身でハードウェア業界を目指す場合は、自社製品の販売やメンテナンスを行う営業での採用を目指すのも選択肢の1つです。

やっぱり無理?文系からIT業界に就職はやめとけと言われる理由

文系からIT業界を目指すと「やめとけ」という声を耳にすることも多いでしょう。

実際は文系からIT業界に就職し活躍している方も多いにもかかわらず、否定的な声があるのは事実です。

ここでは、文系からIT業界を目指すのはなぜ「やめとけ」と言われるのか、理由を掘り下げます。

  1. 最初は大変
  2. 勤務時間が長い
  3. 研修制度が充実していない企業がある

①最初は大変

文系の学生と、4年間プログラミングなどを学んできた理系の学生とでは、知識量やスキルに大きな差があります。

入社後は研修を行う企業が多いためITスキルなどは身に付けていけますが、理系学生との4年間の知識やスキルの差を埋めるのは簡単ではありません。

研修時間内で全てを習得するのが理想ですが、短期間のうちに膨大な量の知識を学ぶ必要があるため、勤務時間以外で予習や復習を行う必要もあるでしょう。

IT知識やスキルが不足していると、上司や同僚とうまくコミュニケーションがとれなかったり同期との差を感じたりして「つらい」「きつい」と精神的なダメージを受ける可能性もあります。

プログラミングのスキルやITに関連する知識は入社後でも身に付けられますが、楽に身に付くものではありません。入社後に苦労する可能性があることが、「やめとけ」と言われる原因の1つです。

②勤務時間が長い

IT業界の職種は納期が設定されていることが多く、納期内に確実に提出することが求められますよ。

そのため残業が多く、さらに文系出身者は足りない知識やスキルを学ぶ時間も確保する必要があります。

現在では職場環境の改善により残業時間は減少していますが、以前のイメージが強く「IT業界は残業が多い」「勤務時間が長い」と思っている方も多いでしょう。

確かに以前は納期に間に合わない場合、終電まで作業したり休日出勤したりすることもありました。

現在は改善されつつあるものの、仕事と私生活のバランスを取るのが難しいというこれまでのイメージが強いため、「やめとけ」という声につながっています。

③研修制度が充実していない企業がある

多くの企業では入社後に研修が行われますが、研修の内容は企業によってさまざまです。

レベル別の研修や基礎からの研修で丁寧にサポートしてくれる企業もありますが、特に人手不足の企業だと十分な研修がないまま業務を任されることがあります。

そうなれば、必要な知識は自分で身に付けなければなりません。調べながら業務に取り組むため、勤務時間が長くなる可能性がありますよ。

ITの知識やスキルは後からでも身に付けられますが、全て独学で学ぶのは大変です。入社する企業によっては大きく苦労する可能性があるため、「やめとけ」と言われています。

文系・未経験でもIT業界で活躍できる理由とは?

文系のリアルな採用事情やIT業界で活躍できる理由を知り「文系からでも就職できる!」とわかれば、選考や面接対策に集中できるでしょう。

自信を持って就活に取り組めるよう、文系、未経験でもIT業界で活躍できる理由を解説します。

  1. 文系出身者の採用実情
  2. 文系出身者だからこその強みがある
  3. スキルは入社後でも身に付けられる

①文系出身者の採用実情

独立行政法人情報処理推進機構「IT人材白書2020」によると、先端IT従事者のうち、30.2%は文系出身者です。非先端IT従事者を見ると、34.6%は文系出身者となっています。

割合で見ると理系出身者の方が多いものの、文系出身者が占める全体の3分の1という数字は決して低くありません。

IT業界は今後の成長が期待されており需要はさらに拡大すると予想される一方で、深刻な人手不足が問題です。

人手不足解消のために出身学部を問わず積極的に採用している企業が増えており、文系出身者にも採用のチャンスが大きく広がっています。

②文系出身者だからこその強みがある

IT業界の仕事と聞くとプログラミングや数学の知識を活用する、理系のイメージを持つ方も多いでしょう。

しかし、実際にはクライアントや社内メンバーとやり取りする機会やシステムをわかりやすく説明する機会が多いため、以下のスキルも必要です。

  • 文章力
  • コミュニケーション力
  • プレゼンテーション力

そのため、IT業界の中でも文系の強みを活かせる職種を選べば、十分に活躍のチャンスはあります。文系、未経験だからと言って諦める必要はありません。

③スキルは入社後でも身に付けられる

IT企業の多くが入社後に研修を行っているため、後からでも必要な知識やスキルを身に付けられます。

研修のほかにも動画や通信教育、プログラミングスクールなどを必要に応じて取り入れれば、実践的な知識やスキルを効率よく身に付けられるでしょう。

確かに理系の学生と比べると文系の入社時の知識量やスキルは劣るため、努力は必要ですよ。

しかし、入社後の努力や学習が必要なのは、どの業界でも同じです。社会人になっても学び続ける姿勢は重要なので、文系だからといってIT業界への就職を諦める必要はありません。

文系からIT業界・SEへ!採用のためにやるべき準備

文系からIT業界やSE職として採用されるには、十分な対策が必要です。

ポイントを押さえた面接対策で、内定を目指しましょう。

  1. 業界分析を行い、IT業界の仕事に関する知識を深める
  2. 企業研究を行い、企業が求める人物像を把握する
  3. 自己分析を行い、説得力のある志望動機を作成する

①業界分析を行い、IT業界の仕事に関する知識を深める

入社後に「やりたいことが違った」とならないためには、入念な業界分析が欠かせません。

IT業界は大きく5つの業界に分類でき、仕事の幅が広いのが特徴です。

  • 情報処理サービス業界
  • Web・インターネット業界
  • 通信インフラ業界
  • ソフトウェア業界
  • ハードウェア業界

面接官の質問に的確に答えるためにも、それぞれの業界の仕事内容や特徴を理解することは大変重要です。これが理解できていないと判断されると、「準備不足」として評価が下がる可能性も。

入社後のやりがいを実感し早期離職を防ぐため、そして面接時の印象をよくするためにも、業界について深い知識を身に付けることは大切ですよ。

②企業研究を行い、企業が求める人物像を把握する

企業研究を入念に行い、求める人物像を正しく把握しておきましょう。内定を獲得するには、企業が求める力にマッチする強みをアピールする必要があります。

例えば「連携を重視」する企業に「主体的に物事を進める推進力」をアピールすると、「チームで足並みを揃えられず突っ走るタイプ」と受け取られ、マイナス評価に繋がる可能性がありますよ。

この場合は、「調整力」や「傾聴力」などをアピールした方が好印象でしょう。一方で、個人の裁量が大きい企業では、「主体的な推進力」は評価されやすくなりますよ。

③自己分析を行い、説得力のある志望動機を作成する

選考突破のカギを握るのが志望動機です。自己分析を深め、具体的で説得力のある魅力的な志望動機を作成しましょう。

自分史やモチベーショングラフを活用して、自分がどんな経験を通じてどのように成長してきたかを振り返りましょう。ワークを通して、自分が大切にしてきたことや目標、強みや将来像を明確にしてください。

以下のように、自分の経験を具体的に述べ、どんな強みがあってどんな風に活躍したいと考えているかを明確に伝えると、採用担当者に刺さる志望動機になりますよ。

私は〇〇の経験を通じて△△のスキルを培い、この強みを活かして貴社の□□事業に貢献したいと考えています。

「貴社の理念に共感し、志望しています」だけの誰にでも言える内容ではなく、自身の経験に基づく強みや志望した背景を具体的に提示して、他の応募者との差別化を図りましょう。

今日から始めよう!文系・未経験がITの知識を習得する方法

IT業界に入社すると研修はありますが、入社前にITの知識を身に付けていれば入社後スムーズなスタートを切れます。

昨今では学習に使えるツールが充実しているため、使わないのは損です。それぞれのメリット・デメリットを考慮した上で自分に合うものを選び、少しずつ始めてみましょう。

  1. 書籍やYouTube、学習サイトで独学する
  2. ITイベントに参加して最新情報に触れる
  3. IT系の資格を取得しスキルを証明する
  4. IT系の専門学校で本格的に学ぶ
  5. インターンに参加して実務経験を積む

①書籍やYouTube、学習サイトで独学する

メリット・経済的な負担が軽い
・自分のペースで学習できる
・時間や場所に縛られずに学習できる
デメリット・質問できない
・さぼってしまうことがある
・学習の進度がわかりにくい

YouTubeであれば今すぐにでも学習を始められますよ。さらに、ゲーム感覚でプログラミングに触れられる無料の学習サイトなども充実しています。

書籍だとお金はかかりますが、レベルに応じて自分に必要なものを選べるため学習を進めやすいでしょう。

大きな経済的負担なく学習を始められる点は魅力ですが、人によってはサボってしまい学習が進まないことがあります。時間を決めて取り組むなど、学習を習慣化することが大切です。

②ITイベントに参加して最新情報に触れる

IT業界は次々に新しい技術が登場する、変化の大きい業界です。最新情報に触れられるITイベントに参加するのも、就活準備の1つとして役立ちます。

メリット・最新情報に触れられる
・人脈が広がる
・オンライン開催を利用すれば、開催地に制限されず参加できる
デメリット・交通費がかかる
・開催地が遠方だと参加が難しい
・オンライン開催だと、実物の製品やサービスを体感できない

費用や移動時間がかかるというデメリットはありますが、企業の方と直接やり取りができるため就職のチャンスが広がるとも言えます。

最近はオンラインやオフラインとオンラインを組み合わせたイベントも開催されているため、地方在住の方でも参加のチャンスが増えています。気になるイベントがあれば参加を検討してみましょう。

③IT系の資格を取得しスキルを証明する

独学で学習したいけれど、モチベーション維持が難しい方におすすめなのがIT系の資格を取ることです。

メリット・自信がつく
・入社後に役立つ
・目標が明確になり、モチベーションを維持しやすい
デメリット・お金がかかる
・時間がかかる
・合格できない場合もある

「資格を取る」という明確な目標は、学習の大きなモチベーションになるでしょう。資格があれば企業からの評価も得られて、キャリアアップや収入アップにつながる可能性も高まります。

IT業界への就職を目指すなら、以下の資格がおすすめです。志望する業界や必要となるスキルに応じて、取得する資格を検討してみましょう。

  • ITパスポート
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • マイクロソフトオフィススペシャリスト

④IT系の専門学校で本格的に学ぶ

効率よく挫折せずに学びたい方は、専門学校を選ぶのも選択肢の1つです。

メリット・挫折しにくい
・最短で効率よく学習できる
・キャリアサポ-トがある
デメリット・お金がかかる
・時間がかかる
・必ず就職できるとは限らない

自分で学習計画を立てる必要がないため、学習に集中できます。仲間が増えるうえ、わからないことをすぐに質問できるためモチベーションを維持しやすいでしょう。

就活やキャリアサポートをしてくれる点も、文系からIT業界を目指す方にとって安心材料です。

費用が高額な場合が多いですが、中にはお得なプランやお手軽価格のスクールもあるので利用を検討してみても良いでしょう。

⑤インターンに参加して実務経験を積む

入社後に活かせる実践的な知識やスキルに触れるには、インターンも効果的です。

メリット・業界や企業への理解が深まる
・業界や企業との相性がわかる
・就職に有利になる可能性がある
デメリット・お金がかかる
・時間がかかる
・学業との両立が難しくなる場合がある

実務体験を通して身に付けた知識やスキルは、入社後に即戦力として活かせます。詳しい業務内容を知り、足りない知識やスキルを把握できれば、就職までの期間に効率的に学習できますよ。

インターンには1日~3週間ほどの期間で参加できる「短期インターン」と、3ヶ月以上の期間で参加できる「長期インターン」があります。

長期インターンの方が実務経験を積めますが、まずは気軽に参加できる短期インターンから経験を積むのも良いでしょう。

採用のカギ!企業が文系の学生に求める資質

就職活動において、企業が文系の学生に求める資質を解説します。

企業が求める資質を把握して身に付ければ好印象につながり、就職成功の可能性が高まるでしょう。

  1. 困難があっても粘り強く取り組む
  2. 学習意欲が高い
  3. コミュニケーション能力がある

①困難があっても粘り強く取り組む

困難に直面しても逃げ出さずに粘り強く取り組む姿勢が、IT業界では重要です。

文系からIT業界に転職する場合、学生時代には縁のなかった知識やスキルに触れることも多く、最初は不安や戸惑いもあるでしょう。

そんな環境の中で粘り強く取り組める人材は、早期離職のリスクを避けて成長し、長期的に会社に貢献してくれるだろうと期待されます。

IT業界は人手が不足しているため、一度採用した人材には離職せず長く活躍してもらいたいと考えています。大変な状況でも忍耐強く取り組める人材は、選考において高評価を得られるでしょう。

②学習意欲が高い

IT業界で活躍するには、常に新しい情報を学び続ける姿勢が大切です。IT業界では日々新しい技術が開発され、常に情報が変化しています。今日の常識が、明日の常識とは限りません。

情報をアップデートせずに停滞すると、クライアントに「時代遅れ」「頼りにならない」と判断される可能性が高まります。

IT業界は、常に新しい情報を取り入れ変化に対応していくことが求められる業界です。高い学習意欲のある人材は、良い評価を得られます。

③コミュニケーション能力がある

IT業界では、コミュニケーション力が重要です。

パソコンに向かって黙々と作業をするイメージもありますが、クライアントのニーズを聞いたりシステムの説明をしたりする際には、高いコミュニケーション力が求められます。

システム開発はチームで行うため、社員間で良好な関係を築くことも大切です。社外の人とやり取りすることも多く、スムーズなコミュニケーションが欠かせません。

IT業界は、文系が強みとするコミュニケーション力が活躍する場面が多い業界です。日頃から鍛えておけば、就職活動において大きな武器となるでしょう。

文系・未経験でも強みを活かしてIT業界に就職できる!

文系、未経験でも、IT業界に就職することは可能です。

文系からIT業界に就職するのは難しい、大変だと思われがちですが、実際にはIT業界は人手不足が深刻で学部を問わず採用のチャンスが広がっています。

文系出身者が培ってきた文章力やコミュニケーション力などのスキルは、IT業界の多くの職種で役立ちます。文系だからといって引け目を感じる必要はありません。

もちろん理系出身者と比べると知識やスキルが劣ることもあるため、特に入社時は苦労することもあるでしょう。しかし、後から身に付けられる知識やスキルも多く、努力次第で活躍することは可能です。

実際に文系からIT業界に就職し活躍している方も多いので、ぜひこの記事を参考にしっかりと準備をした上で諦めずに挑戦してみてください!

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