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サービス業の受かる志望動機の書き方|例文6選とNG例文を紹介

サービス業への就職・転職活動において、魅力的な志望動機の作成に悩む人は多いでしょう。

この記事では、サービス業における志望動機の作成方法から具体的な例文までのノウハウをまとめました。

これを読めば、採用担当者の印象に残る志望動機が作れるようになり、内定獲得への道が見えてくるはずです!

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サービス業とは?

サービス業とは、顧客の要望に応えて形のない価値やサービスを提供し、対価を得る産業分野全般を指します。主なサービス業の業種・職種について、以下の表にまとめました。

業種代表的な職種
宿泊業・
飲食サービス業
ホテル・旅館・レストラン・
カフェ・バー・居酒屋
生活関連サービス業・
娯楽業
美容院・理髪店・結婚式場・
アミューズメントパーク
医療・福祉病院・老人ホーム・介護施設
教育・学習支援業学習塾・家庭教師・専門学校
不動産業・物品賃貸業不動産会社・リース業・
レンタカー会社
運輸業・郵便業タクシー会社・航空会社・
配送会社
情報通信業テレビ放送局・情報サービス業
インターネットサービス
学術研究・専門・
技術サービス業
研究所・デザイン会社・
法律事務所
その他のサービス業警備業・清掃業・
人材サービス

混同されやすいのですが、接客業はサービス業の一部であり、直接顧客と対面してサービスを提供する職種を指します。

近年では、インターネットを通じた情報提供やアプリケーションサービスなど、非対面型のサービス提供も増加していますよ。

サービス業における魅力的な志望動機の構成

サービス業における魅力的な志望動機の構成は、以下のとおりです。

  1. なぜ志望したのかを簡潔に述べる
  2. 志望した理由を具体的に述べる
  3. きっかけとなったエピソードを具体的に述べる
  4. 入社後の展望でまとめる

上記の順番で組み立てることにより、サービス業の採用担当者に好印象を与えられる志望動機が簡単に作れます。

「上手く志望動機が書けない…書いてもしっくりこない」と悩む人は、まずは無料で受け取れる志望動機のテンプレシートを使ってみましょう!1分でダウンロードでき、テンプレシートの質問に答えるだけで、好印象な志望動機を作成できますよ。

①なぜ志望したのかを簡潔に述べる

サービス業の志望動機では、なぜ該当企業を志望したのかを最初に述べましょう

「私は○○したときに時に○○と思い、そこで~」のような始まり方では、この話がどう志望動機に繋がるのかわからず、聞き手は「要点はどこだろう?」と考えながら話を聞くことになります。

しかし、「~だから貴社を志望しました」と結論を簡潔に伝えれば要点が明確なうえに、後のエピソードが志望理由に関連しているものだとわかるため理解しやすいのです。

さらに、印象に残る志望動機を作成するには、業界研究や企業分析を通じて得た独自の視点を盛り込むと説得力が増して効果的ですよ。

「経営理念や価値観に共感したから」「貴社でやりたいことがあるから」のように経営理念などへの共感を示すと、企業文化への理解度もアピールできます。

②志望した理由を具体的に述べる

次に、志望した理由を具体的に述べましょう

このとき、自身の経験や価値観に基づいた理由を述べられると、ありきたりではないオリジナリティのある志望動機になり、より説得力のある志望動機になります。

たとえば、志望動機につながる「アルバイトやインターンシップなどの実体験」「企業理念に共感するに至ったできごと」を具体的に伝えるとよいでしょう。

思い当たるエピソードがない場合も、自身の価値観やキャリアプランと企業研究を結びつけた志望理由を準備すれば、採用担当者の印象に残るオリジナリティのある志望動機を作成できますよ。

③きっかけとなったエピソードを具体的に述べる

理由を述べたら、それを裏付ける具体的なエピソードを盛り込みましょう。具体的なエピソードを盛り込むと志望理由の信憑性が高まります。

また、「どんな出来事があって何を思い、どう行動したのか」を述べることにより、自身の価値観や行動特性を採用担当者に効果的に伝えられるメリットもあります。

エピソードを説明するときは、発生した状況・問題点・実施した行動・得られた結果を、あらかじめ時系列にして書き出しておくと書きやすくなるでしょう。

また、アルバイト時の売上向上率や顧客満足度の変化など、定量的な実績を盛り込むのも効果的です。

④入社後の展望でまとめる

サービス業の志望動機では、最後に入社後の具体的な展望を示してまとめると、採用担当者に入社への意欲を効果的にアピールできますよ。

自身の強みを活かした貢献方法を明確に示し、長期的なキャリアビジョンと結びつけた目標を述べましょう。例えば「事業方針に沿った具体的な数値目標」「部署での役割」などを明確にすると説得力のある志望動機になりますよ。

また、業務内容と結びつけた展望を示すと、企業への理解度と意欲の高さを伝えられます。応募者は企業研究を十分に行い、志望企業でなければ実現できない目標や価値提供について具体的な展望を示しましょう。

志望動機を書きやすくするための下準備

志望動機を書きやすくするための下準備の流れは、以下のとおりです。

  1. 志望企業を選んだ理由をすべて書き出す
  2. 応募先に関する知識をつけておく
  3. 自分の強みを明確にしておく

①志望企業を選んだ理由をすべて書き出す

まずは、志望企業を選んだ理由をすべて書き出してみましょう。企業理念・社風・事業内容・商品・制度など、魅力を感じたことを書き出して、志望動機の核となる要素を見つけやすくします。

志望企業の魅力を書き出したら、自分の価値観や経験と結びつけられるものがないか、過去を振り返ってエピソードを探してみましょう

エピソードを思いつかなくても、この事業内容に魅力を感じたのはなぜか、どうしてこの商品が好きなのかなど、書き出した魅力に対して「なぜ?」を繰り返せば自分ならではの答えに辿り着けるはずです。

この作業をしておくことでオリジナリティのある志望動機になることはもちろん、「この企業ならでは」の志望動機にもなり、「他の企業でもよいのでは?」と思われてしまうのを防ぐことができますよ。

②応募先に関する知識をつけておく

志望動機を書く際には、応募先の事業内容や理念、サービス内容などについて事前にしっかりと調べておきましょう

企業が何を目指しているのか、何を求めているのか、また業界内でどのような立ち位置にあるのかを理解することによって、適切なアピールができるようになります。

たとえば、地域に密着してサービスを提供する企業の志望動機で、「入社後はグローバルに活躍したいです」と言っても魅力的なアピールにはなりません。

このようなズレを防ぐために、インターンシップやOB訪問を活用して企業研究はしっかりと行っておきましょう。また、就活エージェントを活用して情報収集のサポートをしてもらうのもよいでしょう。

③自分の強みを明確にしておく

自分の強みを明確にしておくのも、志望動機を書きやすくするコツのひとつです。これは、志望動機の締めくくりで「入社後の展望」を述べるときに、自身の有用性をアピールするための重要な材料となります。

過去を振り返ったり自己分析を行ったりして、自分ならではの強みを見出して提示できると、採用担当者が活躍をイメージしやすく好印象です。

発見した強みと企業が求める人材像を照らし合わせ、入社後の具体的な活躍シーンをイメージしたうえで志望動機に組み込みましょう。

サービス業でアピールできる5つの能力

サービス業でアピールできる5つの能力は、以下のとおりです。

  1. コミュニケーション能力
  2. ニーズを汲み取る力
  3. 臨機応変な対応力
  4. 顧客に寄り添う姿勢
  5. 英語スキル

①コミュニケーション能力

サービス業では、コミュニケーション能力は顧客満足度と企業の成功を左右する重要なスキルです。

調査によると、1回の良好なコミュニケーションで顧客の89%がリピーターになる可能性が高まると判明しています。一方、58%の顧客が不適切なコミュニケーションで他社へ移行する傾向にあるとのことです。

コミュニケーション能力には言語的な表現力のほか、表情・姿勢・声のトーンなど非言語的な要素も含まれます。

また顧客の要望を正確に理解して適切な解決策を提案するため、積極的な傾聴力と明確な説明力が求められますよ。

たとえば、「専門用語を避けたわかりやすい説明」「顧客の理解度にあわせた説明方法の柔軟な変更」などが必要でしょう。

参考:Defuse「3 Communication Skills Vital for Customer Service Jobs

②ニーズを汲み取る力

サービス業において顧客のニーズを汲み取る力は、顧客満足度を左右する重要な能力です。表情やしぐさから真意を読み取り、潜在的な要望を察知して先回りできる観察力は、顧客満足度の向上に直結します。

顧客の潜在的なニーズを見抜くためには、表面的な要望を深掘りし、根本的な課題や目的を把握する分析力が必要です。アンケートやSNSなど、さまざまな情報源から顧客の本質的なニーズを読み取らなければなりません。

表情やしぐさにも注意を払いながら顧客の話を聞くコミュニケーション能力も必須ですよ。クレーム対応では顧客の怒りの原因や要望を正確に理解し、冷静な対応で信頼関係を構築する能力も必要です。

③臨機応変な対応力

サービス業では、予期せぬ状況や急な要望に対して柔軟に対応できる臨機応変な対応力が不可欠です。

たとえばホテル業界では、「予約システムのトラブル」「急な団体客の受け入れ」といった突発的な事態への対応力が求められます。

顧客の要望と店舗のルールの両立が難しい場面では、代替案の提案や上司への相談など、適切な判断基準に基づく行動も重要です。

豊富な業務知識とマニュアルの理解から、状況に応じた最適な選択肢を提案する臨機応変な対応力が求められますよ。

④顧客に寄り添う姿勢

サービス業では、顧客一人ひとりの立場に立ち、真摯に向き合う姿勢がもっとも重要な要素となります。

顧客の感情や状況を深く理解して適切な配慮ができる共感力は、長期的な信頼関係の構築とリピーター獲得に欠かせません。

高齢者・障がい者・外国人など多様な顧客に対して、それぞれの特性や文化的背景を理解したうえでの丁寧な対応が求められます。

たとえば、宿泊施設では長距離移動で疲れた顧客への気配りや、体調不良の顧客への迅速なサポートなど細やかな配慮が必要です。

⑤英語スキル

グローバル化がますます進むサービス業において、英語スキルは企業の成長を支える重要な能力です。

外国人観光客の増加やビジネスのグローバル化に伴い、英語でのスムーズなコミュニケーション力は売上向上に直結します。

たとえば接客現場では、メニューの説明・施設案内・要望への対応など、さまざまな場面で実践的な英語力が必要です。

一例として、ホテル業界では予約対応・客室案内・レストランでの注文受付まで、多岐にわたる英語での会話が求められます。

サービス業の志望動機の例文6選

サービス業には業種が幅広くありますが、ここでは「サービス業」と聞いて多くの方が思い浮かべるであろう「接客業」から、以下の6つの職業を抜粋して例文を紹介します。

  1. ①飲食店のホールスタッフ
  2. ②アパレルの販売員
  3. ③雑貨店の販売員
  4. ④スーパーのレジスタッフ
  5. ⑤宿泊施設のフロントスタッフ
  6. ⑥スポーツジムやサロンの受付スタッフ

職種別の例文を参考に魅力的な志望動機を作成し、自分が志望する業界・企業での採用を目指しましょう。

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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは

①飲食店のホールスタッフ

飲食店のホールスタッフを目指している人は、以下の例文を参考に魅力的な志望動機を作りましょう。

貴社のカフェで、地域に密着した温かいサービスとスタッフの自主性を重視する社風に魅力を感じ、私の経験を活かして働きたいと考えて応募いたしました。

私は3年間、大手通信会社のコールセンターでオペレーターとして勤務し、月間対応品質評価で部署内トップ10%を維持した実績があります。お客様の潜在的なニーズを汲み取って丁寧に対応し、コミュニケーション力を活かして問題解決に取り組み、顧客満足度調査で95%以上の高評価を獲得してきました。クレーム対応においても、冷静な判断と誠実な対応で解決に導いてきました。

前職で培った接客スキルを活かし、お客様一人一人に寄り添った温かいサービスの提供が可能です。また、新人オペレーターの育成も担当してきた経験から、早期戦力化と働きやすい職場環境の実現にも尽力させていただきます。お客様との会話を大切にした接客で、常連客の獲得とカフェの雰囲気づくりに貢献いたします。

②アパレルの販売員

アパレルの販売員として採用されたいなら、以下の例文のように書くとわかりやすく志望動機を伝えられるでしょう。

貴社の「着る人の個性を大切にする」という企業姿勢と、若手社員の意見も積極的に取り入れる社風に強く惹かれて応募させていただきました。

私は前職のアパレルショップで5年間、販売員として勤務してきました。商品知識を活かしたスタイリング提案により、担当エリアの売上を前年比130%まで伸ばした実績があります。また、スタッフ10名のシフト管理も任され、急な欠勤にも柔軟に対応できる体制を整えました。さらに、商品ディスプレイのリニューアルを担当し、通行客の入店率を2割向上させました。

これらの経験を活かし、貴社の売上向上と店舗運営の効率化に貢献したいと考えています。また、接客から学んだトレンドの知見を商品企画会議でも共有し、お客様のニーズにあった品ぞろえの実現に尽力します。

③雑貨店の販売員

雑貨店の販売員として志望企業を目指すなら、以下の例文から具体的なイメージを掴みましょう。

貴社が掲げる「暮らしに寄り添う雑貨」というコンセプトと、商品開発から接客まで一貫したものづくりへのこだわりに共感し、私も一員として働きたいと考えました。

大学在学中は、雑貨・インテリアに関する商品企画サークルに所属し、学園祭での販売イベントを企画・運営してきました。地域の作家様との交渉から商品選定、ディスプレイまで一貫して担当し、2日間で目標の130%となる売上を達成しました。また、インターンシップでは大手雑貨チェーンで2週間の販売実習を経験し、接客の基礎とお客様目線での売り場作りを学びました。

さらに、大学のゼミでは消費者行動論を専攻し、若年層の購買意思決定プロセスについて研究してきました。この知識と実践経験を活かし、貴社の商品開発や売り場作りに新しい視点を提供できると考えています。SNSでの情報発信にも積極的に取り組み、同世代のお客様の獲得にも貢献させていただきます。

④スーパーのレジスタッフ

スーパーのレジスタッフの志望動機としてヒントが得られる例文は、以下のとおりです。

地域密着型の経営で知られる貴社で私の接客経験とチームワーク力を活かし、お客様の毎日の暮らしをサポートしたいと考え、応募いたしました。

私は3年間、スーパーのレジ責任者として100名規模のスタッフ管理を担当し、繁忙期の人員配置やシフト調整を行ってきました。とくに、待ち時間短縮のため、レジ待ち状況を可視化するシステムを提案・導入して平均待ち時間を5分から3分に短縮した実績があります。また、新人教育プログラムを見直し、レジ操作の習得期間を2週間から10日に短縮。ミス率も前年比50%削減を実現しました。

貴社でも、オペレーション改善とスタッフ教育の経験を活かし、効率的な店舗運営に貢献します。また、高齢者や小さなお子様連れのお客様への接客スキルを活かし、誰もが利用しやすい店舗づくりを目指します。

⑤宿泊施設のフロントスタッフ

宿泊施設のフロントスタッフとして働きたいなら、次のような例文からインスピレーションを得ましょう。

貴社の「一期一会のおもてなし」という理念と、スタッフの成長を支援する充実した研修制度に強く魅力を感じ、応募させていただきました。

私は都内の人材企業で4年間、営業事務として勤務してきました。社内外の多様な方々との調整業務を担当し、正確な情報管理とスピーディーな対応により、部署の業務効率を20%向上させました。また、英語を活かした海外クライアントとの窓口業務も担当し、丁寧なコミュニケーションで取引先からの信頼を得てきました。さらに、新入社員の業務マニュアル作成を提案し、研修期間を2か月から1か月に短縮することができました。

ホテル業界は未経験ですが、前職で培った正確な事務処理能力・英語力・気配りの精神を活かし、フロント業務の早期習得に努めます。また、業務効率化の経験を活かして、よりスムーズな接客オペレーションの実現にも貢献させていただきます。充実した研修制度を活用して着実にスキルアップを図り、貴社の「おもてなし」の実現に尽力いたします。

⑥スポーツジムやサロンの受付スタッフ

スポーツジムやサロンの受付スタッフとしての志望動機では、以下の例文が参考になります。

貴社の「心と体の健康をトータルサポート」という理念と、会員様一人一人に寄り添う丁寧なサービスに感銘を受け、私も一員として働きたいと考えました。

私は前職のスポーツジムで3年間、受付業務と会員管理を担当してきました。入会時のカウンセリングを充実させ、会員様の目標にあわせた施設利用プランを提案し、退会率を15%から8%に改善した経験があります。また、会員様の声を集約し、新規プログラムの提案や施設改善につなげる仕組みを構築したのです。その結果、利用満足度調査では95%の高評価をいただき、紹介入会も月平均30件増加しました。さらに、LINEを活用した情報発信を始め、休会中の会員様の出席率を40%向上させました。

貴社でも、会員様との信頼関係構築とデータ分析の経験を活かし、継続率の向上に貢献します。また、SNSマーケティングのスキルを活用し、新規会員の獲得から定着までをトータルでサポートしたいと考えています。

サービス業の志望動機を書くときの5つの注意点

サービス業の志望動機を書くときの5つの注意点は、以下のとおりです。

  1. 志望企業以外にも通用する内容にしない
  2. 接客や商品が好きなことだけを理由にしない
  3. 曖昧な表現は避ける
  4. 福利厚生のみに言及した内容にしない
  5. エピソードがなくても嘘はつかない

以下で各注意点について詳しく説明します。

①志望企業以外にも通用する内容にしない

サービス業の志望動機では、志望企業ならではの魅力や特徴を具体的に示す必要があります。

企業の独自性や事業の特徴を踏まえた志望理由は、本気度の高さを効果的に伝え他者との差別化を図れますよ。

一方、「人と話すのが好き」「感謝される仕事がしたい」などの理由は、ほかの企業にも当てはまる志望動機です。本気度を伝えるため、志望企業ならではの具体的な特徴に触れた志望動機を作り込みましょう。

②接客や商品が好きなことだけを理由にしない

接客や商品への関心からスタートする多くの志望者は、表面的な動機にとどまり志望理由を深堀りできません。企業側が求めているのは、自社のサービスを通じてお客様にどのような価値を提供できるのかという発想です。

過去の職務経験で培った独自のスキル、たとえば「お客様の潜在的なニーズを引き出せる提案力」のような、自分ならではの強みをアピールしましょう。

実績や目指すべき理想の接客像、企業文化に共感した理由も織り交ぜながら自分らしい価値提供の形を具体的に説明すれば、面接官に強い印象を残せます。

③曖昧な表現は避ける

志望動機では、曖昧な表現を使用するのは避けましょう。志望動機で高評価を得るためには、実務能力を正確に判断できる材料となる、具体的な課題解決の過程を提示する必要があります。

たとえば、「多くの努力を重ねてきました」という表現は一見高く評価されそうですが、これではどんな努力をどれくらいしてきたのか、それがどんな結果に繋がったのかがわかりません。

しかし、「イベント集客のためにSNSを活用した広報活動を行い、来場者数を前年より30%増やした」などと定量的な実績を示して具体性を持たせると、面接官に強い印象を残せます。

販売スキルや顧客対応力を裏付ける具体的なエピソードとあわせて、成果を数値で伝えましょう。

④福利厚生のみに言及した内容にしない

サービス業の志望動機では、福利厚生のみを理由にすると、仕事への意欲が低いと判断される可能性が高まります。仕事自体への関心よりも待遇を重視していると見なされ、誠実な姿勢が伝わらないからです。

サービス業の志望動機で求められる要素には、顧客満足度の向上や業務改善への意欲があげられます。また、顧客とのコミュニケーション能力や問題解決への積極性も、採用担当者から評価されるポイントです。

福利厚生に関する言及は最小限にとどめ、自身のスキルや経験を活かせる具体的な場面を説明しましょう。

⑤エピソードがなくても嘘はつかない

サービス業の志望動機では、エピソードがない場合でも嘘を書くのは避け、自分の経験や想いを誠実に伝えましょう。

架空のエピソードを作ると面接時に詳細を問われたときに対応できず、信頼関係を大きく損なう結果となり採用の機会を失います。

アルバイトや学生時代の体験から得られた気づきや学びを丁寧に振り返って言語化し、誠実に伝えるのが重要です。

サービス業の志望動機としてNGな例文

サービス業の志望動機としてNGな例文は、以下のとおりです。

私は前職で接客業に従事し、お客様の喜ぶ顔を見るというやりがいを感じていました。そのため、より規模の大きな貴社でサービス業の経験を活かしたいと考え、応募させていただきました。

笑顔と真心を大切にする貴社の企業理念に強く共感し、私も一緒に働きたいと思いました。お客様第一主義を掲げる貴社の姿勢に感銘を受け、ぜひ一員として働かせていただきたいと考えております。

前職では接客マナーで社内表彰を受けた経験もあり、自信を持って業務に取り組めると考えております。貴社の研修制度も充実していると伺い、さらにスキルアップできる環境に魅力を感じ、応募いたしました。

上記の志望動機の主な問題点は、応募者の個性や具体的な実績が見えにくい点にあります。たとえば社内表彰の実績について、どのような取り組みや工夫によって表彰に至ったのか、具体的なエピソードが欠けていますよ。

より説得力のある志望動機にするには、自身の強みと企業の課題をマッチングさせた具体的な貢献プランを示すべきです。

研修制度についても、単なる関心表明ではなく、明確なキャリアビジョンと結びつけた説明が求められます。

サービス業向けの魅力的な志望動機を作り込んで採用を目指そう!

サービス業向けの魅力的な志望動機を作るには、企業の経営理念や価値観への深い理解と共感を具体的に示す表現が重要です。業界研究や企業分析から得た独自の視点を盛り込み、説得力を持たせましょう。

また、志望動機では企業特有の魅力や特徴を踏まえ、表面的な接客好きや商品への関心だけにとどまらない深い理解を示すのが大切です。

ビジョンや企業文化への共感理由を織り交ぜながら、自分らしい価値提供の形を描写してください。採用担当者に好印象を与えられる志望動機で、選考突破を目指しましょう!

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。