休日の過ごし方を面接で聞かれる理由を解説|回答方法や例文も紹介
就活の選考を進めていると、面接で休日の過ごし方を聞かれたことがある人もいるのではないでしょうか。
この記事では、面接で休日の過ごし方を聞かれた場合の回答方法やポイントを例文をまじえて解説します。
休日の過ごし方が決まっていない人のための対処法も合わせて紹介しているので、これから面接を控えている方は、是非参考にしてみてくださいね。
企業が面接で「休日の過ごし方は?」と聞く4つの理由
はじめに、なぜ面接官は就活生に休日の過ごし方を聞くのでしょうか。面接官がこの質問によって就活生に見ているポイントを把握することで、どう答えるべきかが分かることも。
ここでは、面接官が休日の過ごし方を就活生に質問する理由を4つ紹介します。
- 就活生の人柄や性格を知るため
- オンオフがしっかりしているか確認するため
- ストレス発散の手段があるか確認するため
- 場の雰囲気を和らげるため
①就活生の人柄や性格を知るため
1つ目の理由としては、就活生の人柄や性格を把握するためであるのが挙げられます。
休日の過ごし方は、人によって大きく変わる部分で、かつ、その人の普段の状態が垣間見える部分でもあるため、人柄や性格を知るにはピッタリの質問なのです。
自宅で読書をしたり、ジムで筋トレや運動したりなど、さまざまな休日の過ごし方があります。企業はこの質問を通じて、就活生が企業の雰囲気と合致するかを見極めていることも。
しかし、企業の雰囲気と合致しないからと言って必ずしも選考に失敗するわけではありません。面接での質問の回答は、ありきたりな回答ではなく、あくまでも自分らしい回答を心掛けるようにしましょう。
②オンオフがしっかりしているか確認するため
2つ目の理由としては、ONとOFFの切り替えが出来る人物かを見るためであるのが挙げられます。
社会人にとっては、ONとOFFの切り替えをこなすことは重要です。というのも、休日に仕事を持ち込むと、勤務中とのメリハリがつかず、仕事中の集中力低下や効率が悪くなってしまったりする可能性があるからです。
企業は、安定して会社を運営していくためにも、それらの点を重視していると言えるでしょう。
また、プライベートと仕事のバランスがとれていると、勤務中は業務に集中して取り組むことが出来るので、スキルを早く身につけられ、出世に繋がります。
休日の過ごし方の質問に回答する際には、ONとOFFの切り替えについてアピールすると好印象を得られるかもしれませんね。
③ストレス発散の手段があるか確認するため
3つ目の理由としては、ストレス発散の手段の有無を確認するためというのが挙げられます。
社会人になると、学生時代とは全く違う新しい人間関係が生まれたり、取引先との関わりを保たなければいけなかったり、ひとり暮らしを始めたりなど、周りを取り巻く環境が大きく変わることが多いです。
環境が大きく変わると、それに伴ったストレスがつきものですよね。ストレスが給った状態で仕事をすると、業務に支障が出ることもしばしば。
休日にストレスを発散する方法を実践している人は、業務へ支障が出ることも少なく、人間関係にトラブルが生じにくく、円滑に仕事を行なうことが出来るでしょう。
休日を使ってストレスを上手く発散出来ると、仕事へのコミット率も上がるため、面接での重要な注目ポイントとなっているのです。
④場の雰囲気を和らげるため
4つ目の理由として、面接の場の雰囲気を和らげるためというのが挙げられます。
就活での面接で主に聞かれる質問には、志望動機や自己PRなどがありますが、これらは「もし企業の求める人材と違ったらどうしよう」「他の就活生よりも志望度が薄いと思われたらどうしよう」と不安や緊張を感じることがありますよね。
企業側は、面接を通して就活生のポテンシャルや内面を知りたいと思っていることが多いため、緊張した質問ばかりではなく、場を和らげるために休日について聞くことがあるのです。
そのため、あまりかしこまらずに、面接官とのコミュニケーションや親密度を深める雑談のように捉えて回答するのもいいかもしれませんね。緊張がほぐれた状態は、自分のありのままを伝えることに繋がるので、以降の質問にも良い結果をあたえることもあるでしょう。
面接で「休日の過ごし方」を答える際の2つのポイント
面接官が休日の過ごし方を聞く理由を確認したところで、次は回答する際のポイントを押さえましょう。
より好印象をあたえる答え方のポイントを2つ紹介します。
- 習慣はアピールする
- 入社後に活かせそうなポイントを強調する
①習慣はアピールする
1つ目のポイントは、習慣になっていることを積極的にアピールすることです。
継続的に行なっていることは、自身の価値観や、長期的に取り組める性格を示す強いアピールポイントとなります。
例えば、中学校や高校から続けているサッカーを休日に行なっていることを言えば、継続力や、一生懸命取り組む姿勢を面接官に伝えることができますよね。
面接は時間が限られているため、自分のアピールポイントを全て伝えきることは難しいかも知れませんが、このように休日の過ごし方を通して強みを伝えることもできるので、積極的にエピソードを用いてアピールしてみましょう。
②入社後に活かせそうなポイントを強調する
2つ目のポイントは、入社後に活かせるエピソードを話すことです。
休日の過ごし方といっても、毎週同じ事を繰り返す、という人は少なく、日によって違う過ごし方をしていることが多いでしょう。
そのため、どのエピソードが入社後の活動や自身のイメージをより良くするために効果的なのかを見極める必要がありますよね。
自己分析と業界・企業分析を通じて、どのエピソードが企業にあっているのかを判断し、面接での回答に活かしましょう。
面接で「休日の過ごし方」を答える際の3つの注意点
先ほど、答え方のポイントを紹介しましたが、ここでは回答の際の注意点を3つ紹介します。答え方によって面接官にマイナスな印象をあたえてしまうこともあるため、面接前にチェックしておきましょう。
- 「何もしない」と答えない
- 不健康な印象がある回答をしない
- 不必要な嘘はつかない
①「何もしない」と答えない
1つ目の注意点は、「何もしない」と答えないようにすることです。
先に紹介したように、休日の過ごし方の質問は、面接官と就活生とのコミュニケーションを深めたり、面接の場を和らげるために行なわれることもあります。
コミュニケーション能力を測るためにも質問が行なわれていることを考えれば、「何もしない」と答えるのは、コミュニケーションを拒否している状況だということが分るでしょう。
休日を振り返って、具体的な回答を準備しておくべきですね。
②不健康な印象がある回答をしない
2つ目の注意点は、不健康な印象をあたえる回答をしないことです。
休日にゲームなどを楽しんだりすることは一般的ですが、強調しすぎると不健康な印象や、不真面目な印象など、マイナスイメージを面接官にあたえてしまうことも。
例えば、ゲームに夜遅くまで没頭していたり、競馬に大金を使ったというエピソードを話してしまうと、自身の体調管理ができていない、お金の管理が甘い、などという印象を与えかねませんよね。
そのため、ゲームなどからどんな学びを得たのかを話すとその場の雰囲気も良くなり、好印象となるでしょう。
③不必要な嘘はつかない
3つ目の注意点は、嘘をつかないことです。
自分をよりよくみせようとして嘘をつくことは避けましょう。なぜなら、嘘をついてしまうと、その話題について深掘りされたときに詳しく答えることができず、結局嘘がばれてしまい、自身の信頼が欠けてしまうからです。
嘘をついて自分をよくみせようとするより、素直に自分のありのままを答えるのがよいでしょう。
誠実に向き合うことで、話の内容が薄くならずより深く回答することができますね。
面接で「休日の過ごし方」を聞かれたときの3つの回答例
ここまで、回答のためのポイントや注意点を確認しました。実際に回答する際にはどんな構成で答えればよいのか、例文を参考にしたい人もいるでしょう。
ここでは、回答例を3つ紹介します。
- 活発なイメージを与える回答
- 継続力があるイメージを与える回答
- 外交的なイメージを与える回答
①活発なイメージを与える回答
▼例文1
私は汗を流すことが好きで、休日には主にスポーツに取り組んでいます。最近では高校時代の友人たちと一緒に野球チームを結成しました。体を動かすことで心身ともにリフレッシュでき、日ごろのストレス発散になったり、友人との会話によって悩みが解決できたりしています。 |
▼例文2
悩み事やネガティブな気分になる時は、積極的にスポーツに励んでいます。私は野球が好きで、初心者でも楽しめる弱小チームに参加しています。みんなで目標を掲げ、共に練習に励んでいます。社会人になっても、草野球チームとして活動を続けていく予定です。これを通じて、仕事やプライベートにおいてもポジティブなエネルギーを発揮できると考えています。 |
上記の例文では、ストレス発散など自己管理がしっかりでき、ポジティブなイメージを与えることができます。
②継続力があるイメージを与える回答
私は、ランニングが趣味で、休日では雨の日以外のほとんどで行なっています。毎週のランニングの習慣によって、朝から頭をすっきり整理することができ、その一日は集中力を保って活動できているように感じます。 また、東京マラソンへの参加や自己ベストの更新も目指しており、その目標にむけて筋トレも行なっています。 ランニングによって一日の効率的な過ごし方や、忍耐力が鍛えられていると感じるので、入社後もパフォーマンス向上のために役立てられるのではないかと考えています。 |
ランニングで培った忍耐力や継続力をアピールしており、好印象を与えることができる回答です。
③外交的なイメージを与える回答
私は、休日は友人たちとランチに出かけたり、カフェ巡りをして雑談をたのしんでいます。仲の良い昔からの友人たちとの食事や会話は、ストレス発散や、悩み事の解決に繋がっており、私の大きな心の支えとなっています。 また、反対に私が友人の悩み事を聞いたり一緒に解決したりもしているため、この休日のおかげで人間関係を円滑にする方法やコミュニケーション能力を高める方法が身についたと実感しています。 これらの力は入社後も、社内や取引先との関係の維持や向上に役立てられると考えています。 |
対人関係やコミュニケーション能力をアピールし、仕事においても良好な人間関係を作れると思わせられるような回答をするのがポイントです。
「休日の過ごし方」が決まっていない場合の対処法
就活生の皆さんの中には、休日の過ごし方が決まっておらず、どう答えたらよいのか悩んでいる人もいるでしょう。
そこで、ここでは休日の過ごし方が定まっていない場合の対処法を2つ紹介します。
- やりたいことから考える
- ストレス発散方法を見つける
①やりたいことから考える
1つ目の対処法は、やりたいことから逆算して考えることです。
どんなことを行なえば、休日を有意義に使うことができるかを考えてみるとよいですよ。自分が興味を持っていることや、趣味、好きなことを考える糸口にしてみると楽に思いつくことができるかもしれませんね。
やりたいことが思いついたら、そのどんな部分が志望企業とリンクするのか、入社後に活かせるのかを考えましょう。企業分析や自己分析を細かく行なうことで、考えやすくなりますよ。
②ストレス発散方法を見つける
2つ目の対処法は、ストレス発散方法を見つけることです。
前に紹介したように、休日の過ごし方の質問には、ONとOFFの切り替えや、ストレス発散方法を持っているかという観点が含まれています。
そのため、自分の抱えるストレスを発散するために、休日になにをすべきかを考えるとよいでしょう。
ストレス発散方法を入社前の今のうちに見つけておくことで、社会人になってからもストレスへの対応ができ、より有意義な日常を過ごすことにもつながりますよね。
面接では「休日の過ごし方」もしっかり意識して答えよう
この記事では、休日の過ごし方を面接で聞かれた場合の回答方法や、見られているポイント、回答例などを紹介しました。
ただ休日の過ごし方を答えるだけでなく、入社後のビジョンや企業の求める人物像に合わせた回答に工夫することで、面接官に好印象を抱かせられる回答にできます。
ぜひ、この記事を参考にして面接対策を行なってみてくださいね。