ESの成し遂げたいこと完全攻略|例文・構成・考え方まで解説
この記事では、ESでよく聞かれる「成し遂げたいこと」の考え方から実際の書き方まで紹介しています。
また、好印象を与えるための構成方法や、業界別の例文の書き方も紹介しているので、就活生必見の内容になっていますよ。
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ESの「成し遂げたいこと」と志望動機の違い

就職活動でエントリーシート(ES)を作成する際、「成し遂げたいこと」と「志望動機」の違いに戸惑う方は少なくありません。
どちらも自身の思いを伝える項目であるため、似た内容になってしまうのも無理はないでしょう。ただし、企業がそれぞれに求めている情報は明確に異なります。
混同せずに書き分けることで、自分の意図がより正確に伝わり、魅力的なESにつながるはずです。
「成し遂げたいこと」は、社会人として自分がどんな目標を持ち、どのように働いていきたいかを伝える項目です。ここでは企業への直接的な志望理由よりも、個人としての価値観や将来像が重視されます。
たとえば、「世の中に新しい価値を届けたい」「課題解決を通じて社会に貢献したい」といった、仕事を通じて達成したいビジョンを描くのがポイントです。
対して「志望動機」は、その企業を選んだ理由や、自分の考えと企業の方向性がどう重なるのかを語る場となります。
企業研究をもとに、自分の目標と会社の特徴をどのように結びつけられるかを説明する必要があるのです。この違いを理解することで、内容が重複せず、それぞれに説得力を持たせることができるでしょう。
混同を避けるには、まず自分の「成し遂げたいこと」を明確にし、それを軸にして企業選びの理由を考えていくのが有効です。
この順番で思考を整理すれば、ES全体に一貫性が生まれ、面接でもブレない受け答えができるようになります。自分の想いと企業との接点を的確に伝えることが、内定への近道となるでしょう。
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ESで「成し遂げたいこと」を企業が聞く理由

エントリーシートで「成し遂げたいこと」を尋ねる理由を知っておくと、回答内容の方向性が定まりやすくなります。
企業の意図を理解したうえで書くことで、より伝わるエントリーシートに仕上がるでしょう。
- 応募者の目標やモチベーションを知るため
- 企業とのマッチ度を判断するため
- 入社後のミスマッチを防ぐため
- 仕事に対する価値観を把握するため
① 応募者の目標やモチベーションを知るため
「成し遂げたいこと」を聞くことで、企業は応募者の将来に対する意識や行動の源を探っています。
どのような目標を持ち、何に熱意を注いでいるのかが見えれば、その人の本気度や価値観も自然と伝わります。
たとえば「多くの人を支えるサービスを開発したい」といった具体的なビジョンがあると、それがモチベーションの根拠になっていると判断されやすくなります。
反対に、抽象的すぎる回答やよくある言い回しでは、印象に残りにくいでしょう。自分が大切にしてきた経験や考え方から導き出された目標であれば、納得感があり、読み手にも響きます。
「この人は本気で働きたいと思っている」と企業に感じさせられれば、選考で前向きに評価される可能性が高まります。
② 企業とのマッチ度を判断するため
企業が「成し遂げたいこと」を確認するのは、その人と自社の方向性が合っているかを確かめるためです。自社で活躍してくれるかどうかを見極める重要な材料といえます。
たとえば、変化の多いベンチャー企業に「安定した環境で働きたい」と書いてしまうと、価値観にズレがあると判断されるかもしれません。
一方、「挑戦しながら自分を成長させたい」といった内容なら、企業との相性が良いと受け取られるでしょう。自分の目標と企業のビジョンが重なる部分を見つけて表現することで、説得力が生まれます。
「この会社だから実現できる」と思ってもらえるような内容に仕上げるのがポイントです。
③ 入社後のミスマッチを防ぐため
企業は、「成し遂げたいこと」を通して入社後のギャップを事前に防ごうとしています。価値観や仕事の進め方が合わなければ、早期離職のリスクがあるためです。
たとえば、じっくりと腰を据えて取り組みたい人が、スピード重視の現場に配属されれば、戸惑いや不満につながるでしょう。そうしたズレを未然に防ぐために、この質問が設けられています。
正直な思いを伝えることが、企業側の判断材料になるだけでなく、自分にとっても無理のない働き方を選ぶ手助けとなるのです。お互いにとってミスマッチのない選択をするための大切な工程です。
④ 仕事に対する価値観を把握するため
「成し遂げたいこと」からは、その人がどのような価値を重視しているかが伝わります。企業はそこに注目し、仕事への向き合い方や考え方を理解しようとしています。
たとえば「チームで成果を出すことにやりがいを感じる」と書けば、協調性や周囲への貢献意識があると捉えられるでしょう。
反対に、個人の数字ばかりを強調した場合は、チームワークを軽視しているように見えるおそれもあります。
目標そのものだけでなく、「なぜそれを成し遂げたいのか」という理由をしっかり語ることで、自分の価値観を的確に伝えることができるでしょう。それが、企業に深く理解してもらうための鍵となるのです。
ESで「成し遂げたいこと」を考えるためコツ

「成し遂げたいこと」は、自分の将来像を企業に伝える大切な項目です。ただ、最初からうまく書ける人は少なく、「何を書けばいいのか分からない」と悩むのは自然なこと。
ここでは、自分らしく説得力のある内容を書くために、意識しておきたい考え方や準備のポイントを紹介します。
- 自己分析を深く行う
- 理想の働き方から逆算する
- 企業と自分の接点を意識する
- 現実的かつ具体的な目標を持つ
① 自己分析を深く行う
「成し遂げたいこと」を考えるとき、まず取り組みたいのが自己分析。なぜなら、自分が何にやりがいを感じるのか、どんな価値観を持っているのかを知ることが、目標を見つける出発点になるからです。
たとえば過去の経験の中で、「人から感謝されたときにやる気が出た」「新しいことに挑戦するのが楽しかった」など、強く印象に残っている場面を思い出してみてください。
表面的な分析で終わってしまうと、どこか抽象的で伝わりにくい文章になりがちです。時間をかけて自分自身と向き合うことで、他の就活生との差別化にもつながります。
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② 理想の働き方から逆算する
どんな働き方をしたいかをイメージすると、自分の目指す姿が自然と見えてきます。
たとえば、「周囲と協力しながら目標を達成したい」「専門性を深めて社会に貢献したい」といった考えがあれば、それを実現するにはどんな環境が必要で、どのような力を身につけるべきかが逆算できるでしょう。
この順番で考えると、目標に一貫性が生まれ、文章にも説得力が出やすくなります。理想から逆算する方法は、自分の軸を明確にするための有効な手段といえるでしょう。
③ 企業と自分の接点を意識する
「成し遂げたいこと」は、自分の意思を表すものですが、企業との接点を意識しておくことも欠かせません。
企業の事業内容や理念と、自分の目標がどのように重なるのかを考えることで、相手に伝わる具体性が増します。
たとえば、「社会課題を解決したい」という目標がある場合、実際にそうした取り組みを行っている企業と結びつけて、自分がどう貢献できるかを伝えてみてください。
企業視点を取り入れることで、ただの理想論ではなく、現実味のある計画として受け取ってもらえるでしょう。
④ 現実的かつ具体的な目標を持つ
「成し遂げたいこと」は夢を語る場ではありますが、現実離れした内容では説得力に欠けてしまいます。大切なのは、「実現可能かもしれない」と思わせる具体性です。
たとえば、「多くの人を笑顔にしたい」といった抽象的な表現よりも、「〇〇の仕組みを使って暮らしを便利にしたい」といった具体的な内容にすると、読み手のイメージも深まります。
現実的な視点を持ちながら目標を考えることで、仕事への理解度や社会人としての視野も伝えられるはずです。
ESの「成し遂げたいこと」の構成

エントリーシートで「成し遂げたいこと」をしっかり伝えるには、一定の構成に沿って書くことが効果的です。順序立ててまとめることで、読み手に内容が伝わりやすくなります。
ここでは、基本となる5つの構成要素を紹介します。
- 結論|端的に成し遂げたいことを述べる
- 理由|その目標を持った背景や動機を説明する
- 接点|企業や業界との関係性を示す
- 具体性|入社後にどう実現するかの計画を述べる
- 展望|その目標達成後の姿を描く
① 結論|端的に成し遂げたいことを述べる
最初に結論をはっきり伝えることが大切です。冒頭で「私は○○を実現したいです」と書けば、話の軸が明確になります。
反対に、あいまいで抽象的な表現だと、何を目指しているのかがわかりにくくなるでしょう。
具体的な言葉で「何を・誰のために・どうしたいのか」を簡潔に伝えてください。たとえば、「ITの力で中小企業の課題を解決したい」など、イメージしやすい内容だと伝わりやすくなります。
文章全体の方向性も、ここで決まるといえるでしょう。
② 理由|その目標を持った背景や動機を説明する
続いて、その目標を持った理由を説明しましょう。過去の経験や考え方が背景にあると、説得力が高まります。
たとえば「部活動でのリーダー経験から、人の成長を支える仕事がしたいと思うようになった」といった具体例があると効果的です。
このパートが弱いと、誰にでも当てはまりそうな印象を与えかねません。だからこそ、自分自身の体験に基づいた理由を選んでください。
「なぜそう思うのか?」を突き詰めて考えることで、あなたならではの文章に仕上がります。
③ 接点|企業や業界との関係性を示す
「成し遂げたいこと」と企業の事業内容や価値観とのつながりを明確にすると、志望動機の一貫性が伝わります。
たとえば「御社の地方創生プロジェクトに共感し、地域課題の解決を目指したい」といった表現が効果的です。
この接点がないと、どの企業にも言えるような内容になってしまうため注意が必要です。企業研究を通じて、自分の目標と企業の方向性が交わるポイントを見つけてください。
そのうえで「だからこの企業を選ぶのだ」と自然に伝えましょう。
④ 具体性|入社後にどう実現するかの計画を述べる
目標だけでなく、その達成に向けた具体的な行動を示すと、現実味が増します。「まずは営業として顧客の声を吸収し、商品企画に生かしたい」といったステップがあると、計画性があると評価されるでしょう。
計画が曖昧だと、理想だけに聞こえてしまうおそれがあります。実際の業務やポジションを想定し、できる範囲で構想を立ててください。
「どうやって実現するのか?」に答えることが、志望度や成長意欲の証になります。
⑤ 展望|その目標達成後の姿を描く
最後に、「成し遂げたいこと」を実現したその先に、どのような姿を描いているのかを伝えてください。
たとえば「将来的には事業責任者として新規プロジェクトを立ち上げたい」といったビジョンがあると、長期的に活躍してくれそうだと感じてもらえるでしょう。
あくまでも理想の姿で構いませんが、企業の方向性とずれていないことが前提。展望を語ることで、ただ今を見ているだけではなく、未来にも目を向けている姿勢が伝わります。
成長の可能性を見せるチャンスです。
どうしても「成し遂げたいこと」が思い浮かばない場合の見つけ方

エントリーシートに書く「成し遂げたいこと」がどうしても浮かばず、手が止まってしまうことはめずらしくありません。
焦りや不安を感じるのは当然ですが、正しい手順を踏めば、自分らしい目標を見つけることは十分可能です。ここでは、目標が思いつかないときに試してほしい考え方や行動を紹介します。
- キャリアプランを立てて未来像を描く
- 自己分析で価値観や強みを掘り下げる
- 社会人やOBOGと話して視野を広げる
① キャリアプランを立てて未来像を描く
「成し遂げたいこと」が見つからないときは、まず将来の自分を想像してみてください。
たとえば「5年後にどんな働き方をしていたいか」「10年後にどのような立場にいたいか」といった問いを立てると、目指す方向が少しずつ見えてきます。
いきなり最終的なゴールを決める必要はありません。段階を踏んで考えることで、自分が納得できる現実的な目標が浮かぶようになります。短期的な不安にとらわれず、長い目で考える姿勢が大切です。
② 自己分析で価値観や強みを掘り下げる
やりたいことが見つからないと感じたときは、まず自分の価値観や得意なことを掘り下げてみましょう。
たとえば過去の経験を振り返り、「どんなときにやりがいを感じたか」「何を褒められることが多かったか」などを思い出すと、自分の強みや大切にしているものが見えてきます。
そこから自然と「こういう方向に進みたい」という気持ちが生まれるはず。表面的な振り返りで終わらせず、なぜそう感じたのかまで丁寧に考えることが重要です。
③ 社会人やOBOGと話して視野を広げる
自分一人で考えても行き詰まってしまう場合は、実際に働いている人に話を聞いてみることをおすすめします。
OBOG訪問やキャリアセンターを活用して、社会人のリアルな声に触れると、自分では気づかなかった考え方や選択肢に出会えるでしょう。
他人のキャリアに触れることで、自分に合った働き方や理想像が見えてくることがあります。話を聞くことで視野が広がり、「自分はこうなりたい」という想いが自然と明確になっていくのです。
ESの「成し遂げたいこと」の聞かれ方の違い

企業がエントリーシートで「成し遂げたいこと」を尋ねる際、その聞き方は一つではありません。質問の表現によって、答えるべき内容や視点が変わります。
ここでは、よくある3つの聞かれ方に分けて、それぞれの違いと書き方のポイントを紹介。
- 「人生で」成し遂げたいことと聞かれた場合
- 「当社で」成し遂げたいことと聞かれた場合
- 「仕事で」成し遂げたいことと聞かれた場合
①「人生で」成し遂げたいことと聞かれた場合
「人生で成し遂げたいこと」と問われた場合は、職業に限らず、あなたが人生を通じて実現したい目標を伝えることが求められます。
たとえば「教育を通じて社会に貢献したい」「挑戦できる社会を広げたい」など、広い視野で考えるのが基本です。ただし、抽象的になりすぎると伝わりづらくなってしまいます。
自分の体験や価値観と結びつけて説明することで、説得力のある内容になります。「なぜそう思うのか」「どんな経験がその考えを生んだのか」を具体的に伝えてください。
人生全体のビジョンを持っている姿勢は、就職後の成長への期待にもつながるでしょう。
②「当社で」成し遂げたいことと聞かれた場合
「当社で成し遂げたいこと」と問われた場合は、企業の特徴や方針を理解したうえで、なぜその企業で実現したいのかを伝える必要があります。
志望動機と近い内容ですが、より主体的に「どのように関わり、何を実現するか」を意識して答えてください。ここで注意したいのは、企業の事業と無関係な目標を書いてしまうことです。
それでは志望度の低さや理解不足と思われる可能性があります。企業研究をもとに、自分の価値観や強みと企業の方向性がどう重なるのかを整理しておきましょう。
「この会社だからこそ挑戦したい」と思わせる内容が理想です。
③「仕事で」成し遂げたいことと聞かれた場合
「仕事で成し遂げたいこと」と聞かれた場合は、社会人としてどのような成果を出したいのかを示す必要があります。
「チームで成果を出す人材になりたい」「社会の課題を解決するサービスを生み出したい」など、職務に関係した目標がふさわしいでしょう。
単なる理想論で終わらせず、どのように実現していくのかを併せて書くことが重要です。自分の強みや行動力を根拠として、具体的な取り組み方や将来像を描いてください。
「実現できるかどうか」ではなく、「本気で取り組もうとしているかどうか」が問われています。目標に対して前向きに向き合う姿勢が伝われば、評価につながるはずです。
【業界別】ESの「成し遂げたいこと」の例文

業界によって求められる人物像や仕事の性質は大きく異なります。だからこそ、「成し遂げたいこと」を具体的に書くためには、業界ごとの視点を意識することが大切です。
ここでは、主要な業界ごとに例文を紹介し、書き方のヒントをつかめるようにまとめています。
- IT業界での成し遂げたいことの例
- 金融業界での成し遂げたいことの例
- 食品業界での成し遂げたいことの例
- メーカー業界での成し遂げたいことの例
- 商社業界での成し遂げたいことの例
- マスコミ業界での成し遂げたいことの例
- サービス業界での成し遂げたいことの例
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①IT業界での成し遂げたいことの例
IT業界に興味を持つ就活生が、「成し遂げたいこと」をエントリーシートにどう表現するかは重要なポイントです。ここでは、身近な経験をもとに、成長意欲や社会貢献を伝える例文をご紹介します。
《例文》
私は、誰もが使いやすいサービスを通じて、人々の生活をより便利にしたいと考えています。 大学時代、プログラミングの授業で作成したアプリが友人の悩みを解決できた経験が、ITの力で身近な課題を改善できることに魅力を感じたきっかけです。 また、ユーザー視点を取り入れることの大切さも学びました。今後は、利用者の立場に立った設計や改善を重ね、誰にとっても使いやすいサービスを提供できるエンジニアとして活躍したいです。 技術力だけでなく、社会への理解や人との関わりも重視しながら、より良いサービスづくりを追求していきたいと考えています。 |
《解説》
大学での学びと実体験をもとに、具体的な目標を述べているのがポイントです。IT分野では「誰のために何をどう変えたいのか」を明確にすることで説得力が増します。
②金融業界での成し遂げたいことの例
金融業界では、信頼や責任感に加えて、社会全体への貢献意識が求められます。ここでは、大学生活の中で生まれた気づきを起点に、将来の目標を描いた例文を紹介します。
《例文》
私は、誰もが安心して将来設計できる社会づくりに貢献したいと考えています。大学時代、家計管理に悩む知人から相談を受けた経験があり、金融知識が生活の安定に直結することを実感したのです。 その後、経済学の授業で学んだ知識を活かしてアドバイスを行ったところ、少しずつ改善していく姿を見て、金融の力に魅力を感じました。 将来は、お金の不安を抱える人々に寄り添い、最適な提案を行うことで、長期的に信頼される存在になりたいです。 金融を通じて、人々の人生に安心と選択肢を提供できる仕事に携わりたいと考えています。 |
《解説》
日常の体験を出発点に、金融の社会的意義と個人の目標をつなげた構成が効果的です。「なぜ金融なのか」を自分の経験と結びつけて語るのがポイントです。
③食品業界での成し遂げたいことの例
食品業界を志望する就活生にとって、「食を通じて何を実現したいのか」を具体的に伝えることが鍵となります。ここでは、身近な体験を出発点に目標を描いた例文を紹介します。
《例文》
私は、安心して食べられる商品を通じて、家族の食卓に笑顔を届けたいと考えています。 小さい頃、両親が共働きで忙しかった中でも、祖母が毎日用意してくれた手作りの料理が、家族の会話や笑顔を生み出す大切な時間となっていました。 この経験から、「食」が人をつなげる力を持っていることを実感したのです。 大学では食品ロスに関するボランティア活動に参加し、食の課題と向き合う中で、多くの人に安全でおいしいものを届ける仕事に携わりたいという思いが強くなりました。 今後は、消費者目線に立ち、安心と満足を届けられる商品開発に挑戦したいです。 |
《解説》
家庭での原体験と大学での行動が自然につながっており、食品業界で働く理由に納得感があります。「なぜ食品なのか」を自分の言葉で説明できるようにしましょう。
④メーカー業界での成し遂げたいことの例
メーカー業界では、モノづくりを通して社会にどう貢献したいかを伝えることが求められます。ここでは、身近な製品への関心を出発点にした例文を紹介します。
《例文》
私は、人の生活をより快適にする製品を世の中に届けたいと考えています。 高校時代に使っていた文房具が非常に使いやすく、勉強への集中力を高めてくれた経験から、道具ひとつで毎日の満足度が変わることに気づきました。 この体験を通じて、「誰かの生活にプラスを生むモノづくり」に関心を持つようになったのです。 大学では経済学を学びながら、地域の製造業を取材するゼミ活動にも加わり、製品開発に関わる現場の声を直接聞く機会を得ました。 将来は、ユーザーの声に真摯に耳を傾け、細部にまでこだわった製品を世に送り出す仕事に挑みたいと考えています。 |
《解説》
身近な製品への気づきから関心を深めた流れが自然です。メーカーを志望する際は、「なぜモノづくりに惹かれたか」を体験に基づいて伝えると説得力が高まります。
⑤商社業界での成し遂げたいことの例
商社業界を目指す就活生は、グローバルな視野と社会課題への関心をどう結びつけるかが重要です。ここでは、大学での経験を活かした成長意欲が伝わる例文を紹介します。
《例文》
私は、国と国、人と人をつなぐ仕事を通じて、新たな価値を生み出したいと考えています。 大学時代、海外からの留学生をサポートするボランティアに参加した際、言葉や文化の違いによって誤解が生まれやすいことを実感しました。 しかし、丁寧にコミュニケーションを重ねる中で信頼関係が築けたことは、大きな自信となっています。 この経験を通して、異なる背景を持つ人々を結びつけ、共通の目標を実現することに強く関心を持つようになりました。 将来は、海外のパートナーと日本の企業をつなぐ懸け橋となり、円滑な取引と新たな事業機会の創出に貢献していきたいです。 |
《解説》
異文化交流の具体的な経験をもとに、商社業界での役割とつなげている点が効果的です。商社志望では、「なぜ海外ビジネスに関心があるのか」を明確にすることが重要です。
⑥マスコミ業界での成し遂げたいことの例
マスコミ業界を目指す場合、自分の伝えたいテーマや社会との関わり方を明確に示すことが重要です。ここでは、身近な原体験をきっかけにした例文をご紹介します。
《例文》
私は、多くの人に気づきを与え、行動のきっかけとなる情報を届けたいと考えています。 高校時代、部活動で後輩が不安を抱えていたとき、自作の広報紙を通じて想いを共有したところ、感謝の言葉を受け取ることができました。 この経験から「伝えることで誰かの心を動かせる」と実感し、情報発信に強い関心を持つようになりました。 大学では地域メディアのインターンに参加し、取材から編集まで幅広く関わるなかで、人の話を丁寧に聞き取り、正確に届けることの責任とやりがいを感じています。 将来は、社会課題や人々の想いを広く発信し、誰かの背中をそっと押せる存在になりたいです。 |
《解説》
自分の経験と「伝える意味」を具体的に結びつけており、マスコミ志望理由として自然です。マスコミ業界では、伝える対象と目的を明確にすることが重要です。
⑦サービス業界での成し遂げたいことの例
サービス業界を目指す場合は、「人とどう関わり、どのような価値を届けたいか」を明確にすることが求められます。ここでは接客の経験をもとにした例文をご紹介します。
《例文》
私は、一人ひとりに寄り添ったサービスを提供し、日常の中に小さな感動を届けたいと考えています。 大学時代、飲食店でアルバイトをしていた際、常連のお客様から「あなたがいると安心して来られる」と声をかけていただいたことがあります。 ただ注文を受けるだけでなく、相手の表情や声のトーンから気持ちを読み取りながら接することで、よりよいサービスが提供できると感じました。 この出来事を通じて、人に寄り添う仕事に強いやりがいを感じるようになったのです。 将来は、幅広い世代のお客様に心から満足してもらえるようなサービスを提供し、「また来たい」と思っていただける空間を築いていきたいと考えています。 |
《解説》
アルバイトでの気づきをベースに、サービス業で実現したいことを丁寧に言語化しています。「誰にどんな価値を届けたいか」を意識すると内容に深みが出ます。
ESで「成し遂げたいこと」を書く際の注意点

エントリーシートにおける「成し遂げたいこと」は、自分の将来像や価値観を伝える重要な項目です。しかし、伝え方を間違えると、せっかくの思いが企業に正しく届かないおそれも。
ここでは、よくある失敗を防ぐために注意すべきポイントを紹介します。
- 自己中心的な目標にしないようにする
- スキルや経験と無関係な内容にしないようにする
- 目的や結論をあいまいにしないようにする
- 企業の理念や方向性とズレないようにする
① 自己中心的な目標にしないようにする
「自分が成長したい」「有名になりたい」といった内容は、自分の視点に偏りすぎている印象を与えることがあります。
もちろん個人の目標は大切ですが、それが社会や他者にどう貢献するかまで意識することが重要です。
たとえば「人の生活をより便利にしたい」「地域に役立つ仕組みを作りたい」といったように、他者とのつながりを意識した表現にすると共感を得やすくなります。
企業はあなたの視野の広さにも注目しているでしょう。
② スキルや経験と無関係な内容にしないようにする
過去の経験とまったく結びつかない目標は、説得力に欠ける可能性があります。自分がこれまで何を学び、どんな行動をしてきたかを振り返り、その延長線上にある目標を伝えるようにしましょう。
たとえば、学生時代のプロジェクトやアルバイト経験などと関連づけて語ることで、現実味が増します。企業側に「この人なら本当に実現できるかもしれない」と思わせられるかどうかが鍵です。
③ 目的や結論をあいまいにしないようにする
「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」といった言葉だけでは、具体的に何を成し遂げたいのかが見えてきません。
何を、どのように、なぜ実現したいのかを明確にすることで、読み手の理解と納得を得やすくなります。
たとえば、「◯◯の課題をテクノロジーで解決したい」と表現することで、目的も方向性も具体的になります。あいまいな表現は避けて、はっきりと伝えることを意識してください。
④ 企業の理念や方向性とズレないようにする
自分の目標が企業の価値観とかけ離れていると、いくら内容が立派でも選考では不利になるかもしれません。企業の事業内容や理念をきちんと調べ、自分の目標がその延長線上にあることを示しましょう。
たとえば、環境問題に取り組む企業であれば、自分の関心や行動もそれに沿っていると伝えると、相性のよさが伝わります。企業理解を深めて書くことが、自然な一貫性を生み出すコツです。
ESで「成し遂げたいこと」を好印象にアピールする方法を理解しておこう!

エントリーシートで「成し遂げたいこと」を効果的に伝えるには、その違いを志望動機と明確に区別し、企業が何を見ているかを理解することが大切です。
目標やモチベーション、マッチ度、価値観といった観点で自分を整理しながら、構成や文章の組み立ても意識する必要があります。
思い浮かばないときは、自己分析や他者との対話からヒントを得ることも有効です。業界ごとの例文や注意点を参考にしながら、自分らしい「成し遂げたいこと」を見つけて表現してください。
就活成功の鍵は、等身大の未来像を描く力にあるでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。