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【例文6選】設備管理の志望動機の書き方|選考通過のための評価ポイントとNG例も紹介

この記事では、設備管理の志望動機の書き方を解説しています。設備管理を志望して選考を突破するためには、仕事内容への理解と適性のアピールが不可欠です。

そのため、志望動機の書き方だけではなく、企業が評価するポイントや強みの伝え方、職場別の例文、NG例、活かせる資格まで丁寧に解説します。

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目次

志望動機を作成する前に確認!設備管理とは?

設備管理とは、ビルや工場などの施設において、空調・電気・給排水といった設備を安全かつ正常に稼働させるための保守・点検・修繕などを行う仕事です。

就活生の中には「裏方の仕事」という印象を持つ方もいるかもしれませんが、実際には施設全体の機能を支え、利用者の安全や快適な環境を確保する大切な役割を担っています。

たとえば、電気系統に不具合が起きた場合、対応が遅れると業務全体に支障が出るおそれがあります。そのため、設備管理では迅速な判断や的確な対応力が欠かせません。

また、最近では省エネや環境配慮の観点から設備の更新や改善提案に携わる機会も増えており、単なる点検業務だけでなく、施設運営の質や企業価値にも深く関わる仕事といえるでしょう。

このように、設備管理は目立つ職種ではないものの、社会インフラを支える縁の下の力持ちとして、多方面で重要な役割を果たしています。

設備管理の仕事内容とは

設備管理の仕事は、建物や施設を安全かつ快適な状態に保つために欠かせない業務です。日々の点検やトラブル対応など多岐にわたる内容があり、就職先によって求められるスキルも異なります。

以下では、代表的な業務を4つに分けて紹介します。

  1. 施設の検査・点検
  2. トラブル対応・メンテナンス作業
  3. 新設備の導入・改善提案
  4. 清掃・設備に関する事務作業

① 施設の検査・点検

施設の検査や点検は、設備管理の中でも基本となる業務です。不具合が起こる前に兆候を見つけて対応することが、安全性の維持につながります。

たとえば空調や電気、給排水設備の状態を定期的に確認し、異常がないかチェックします。問題を発見した場合は、即座に調整したり修理の手配を行ったりといった対応が求められます。

こうした予防的な行動が、利用者の安心感や施設全体の信頼性に直結します。

② トラブル対応・メンテナンス作業

突発的なトラブルが発生した際には、速やかに対応し、被害の拡大を防ぐ必要があります。この業務では冷静な判断力と臨機応変な対応力が求められます。

たとえば、電気設備の故障や水漏れがあった場合、現場を確認しながら原因を特定し、応急処置や専門業者への連絡を行います。

対応の精度とスピードによって施設の稼働状況が左右されるため、大きな責任が伴う場面も多いでしょう。

③ 新設備の導入・改善提案

設備管理では、現状維持にとどまらず、より良い環境づくりを目指した改善提案も重要です。

たとえば古くなった設備を新しい機器に入れ替える案を出したり、より効率的な運用方法を企画したりといった取り組みが該当します。

現場の課題を拾い上げ、コストや利便性を考慮しながら提案する力が求められます。そのため、技術的な知識に加え、関係部署との連携や調整能力も必要となるでしょう。

④ 清掃・設備に関する事務作業

設備管理の仕事には、清掃や記録管理などの事務的な業務も多く含まれます。たとえば点検結果の記録や修繕の履歴を整理したり、外部業者への依頼書を作成したりする作業があります。

これらの業務は一見地味に見えるかもしれませんが、スムーズな現場対応や正確な報告につながる大切な要素です。

裏方として全体を支える意識を持ち、丁寧かつ的確にこなす姿勢が評価されるポイントになります。

企業が設備管理の志望動機で評価するポイント

設備管理の仕事は、専門性と責任感が問われる職種です。企業は応募者の志望動機から、業務に対する理解や覚悟、そして長期的な成長意欲を見極めようとしています。

ここでは、企業がどのような視点で志望動機を評価しているかを、以下の4つの観点から解説します。

  1. 仕事内容や業務の大変さへの理解
  2. 主体的に貢献したいという姿勢
  3. 長期的な勤務意欲
  4. 入社後の活躍が期待できる適性

① 仕事内容や業務の大変さへの理解

設備管理の仕事は、単なる点検業務にとどまりません。緊急時の対応や現場での判断力など、多くのスキルと責任を要します。

企業は、こうした業務の実態を理解したうえで志望しているかどうかを重視しています。

たとえば、「トラブル時の迅速な判断が求められる」といった認識を持っていれば、業務の本質に触れていると評価されるでしょう。

仕事内容の奥深さを理解し、そのうえで前向きに取り組む姿勢があれば、信頼を得やすくなります。

② 主体的に貢献したいという姿勢

設備管理の現場では、指示を待つだけでなく、自分から考えて動く力が求められます。企業は、受け身ではなく、積極的に施設の改善や安全管理に取り組もうとする姿勢を評価しています。

「より効率的な点検方法を提案したい」といった能動的な姿勢が伝われば、成長意欲の高い人材として期待されるでしょう。

志望動機では、自分の思いや工夫をどう活かすかを具体的に表現することが大切です。

③ 長期的な勤務意欲

設備管理は、経験を重ねることでスキルが磨かれていく職種です。企業は、長く働く意思があるかどうかを見極めようとします。

特に新卒採用では、早期離職のリスクを避けたいと考えている企業が多いため、「将来的には施設全体を統括できる技術者を目指したい」といった中長期的なビジョンを持っているかが評価のポイントになります。

「安定しているから働きたい」だけでなく、「継続の中で自分を成長させたい」という意欲が伝わる内容が好まれます。

④ 入社後の活躍が期待できる適性

企業は志望動機を通じて、応募者に活躍の素養があるかを見ようとしています。たとえば、トラブルに冷静に対応できるか、人との連携を大切にするかといった点は、設備管理で特に重視される要素です。

自己PRの中で「友人からは落ち着いて物事を判断するタイプと言われる」といったエピソードを交え、それが設備管理にどう活かせるのかを伝えると説得力が増します。

適性は目に見えにくい分、言葉での伝え方が重要です。

設備管理の志望動機でアピールすべき強みとは

設備管理職を志望する際、どのような強みを志望動機に盛り込むべきか迷う方も多いでしょう。企業が見ているのは、やる気の有無だけではなく、業務に適した資質や将来的な成長性です。

ここでは、就活生が設備管理職の志望動機に活かせる代表的な強みを紹介します。

  1. 専門知識や技術に対する探究心がある
  2. 地道な努力を継続できる粘り強さがある
  3. 丁寧に仕事を進める責任感・使命感がある
  4. 周囲と協力できるコミュニケーション力がある

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① 専門知識や技術に対する探究心がある

設備管理では、電気や機械などの専門的な知識が求められる場面が少なくありません。そのため、技術への興味や学び続ける姿勢は高く評価されやすいです。

たとえば、学校の授業だけでなく、自主的に資格取得を目指している場合や、技術記事を日頃から読んでいるといった経験は、前向きな成長意欲として伝わるでしょう。

日々の業務で新たな知識を吸収し、現場でのトラブルにも自ら対応しようとする姿勢があれば、職場でも頼りにされる存在になれるはずです。

② 地道な努力を継続できる粘り強さがある

設備管理は、目立つ成果が出にくい一方で、日々の積み重ねが非常に重要です。点検や保守といった作業をコツコツ続ける力は、現場で重宝されます。

たとえば、長期的に資格勉強を継続した経験や、サークル活動で裏方の役割を黙々と担っていたことなどは、粘り強さの証明になります。

こうした経験をもとに、自分がどのように継続力を身につけたかを具体的に伝えると、説得力が増すでしょう。

③ 丁寧に仕事を進める責任感・使命感がある

設備管理の現場では、ひとつのミスが安全性や運営に大きく影響します。そのため、作業の丁寧さや慎重さは必須といえるでしょう。

責任感を持って業務に取り組む姿勢は、職種への適性を伝えるうえで効果的です。

たとえば、文化祭の運営で備品管理を担当し、ミスなく準備を進めた経験があれば、そのエピソードを通じて丁寧な仕事ぶりを伝えられます。

任されたことに対して誠実に向き合う気持ちは、設備管理という職種にぴったりの資質です。

④ 周囲と協力できるコミュニケーション力がある

設備管理の業務は、複数人で行動することも多く、報告・連絡・相談といったやり取りが欠かせません。だからこそ、周囲と円滑に協力できる力は重要な要素となります。

たとえば、アルバイト先で他スタッフと連携して問題を解決した経験や、チームでの作業において役割を理解し協力できたことがある場合、それをアピール材料にしてください。

技術職であっても、人との関係性を大切にできる人は、職場の信頼を得やすいでしょう。

設備管理の志望動機を書く3ステップ

設備管理の志望動機を書くときは、「やってみたい」という気持ちだけでは相手に伝わりません。採用担当者を納得させるには、志望理由や企業との相性、将来のビジョンを具体的に示すことが重要です。

ここでは、設備管理の志望動機をわかりやすく伝えるための3つのステップを紹介します。

  1. ステップ1:なぜ設備管理を志望するのかを明確にする
  2. ステップ2:企業の特徴と自分の強みを照らし合わせる
  3. ステップ3:入社後の活躍イメージを具体的に伝える

① ステップ1:なぜ設備管理を志望するのかを明確にする

まず大切なのは、「なぜこの職種を選んだのか」という理由をはっきりと伝えることです。

たとえば、建物や機械に興味を持った経験や、身近な施設での安全対策に感銘を受けたことなど、具体的なエピソードを交えて話すと、説得力が増します。

設備管理の仕事には、責任感や専門的な知識が求められます。そのため、仕事内容への理解を示したうえで、自分がなぜ関心を持ったのかを言葉にすることが大切です。

他の職種ではなく設備管理でなければならない理由を伝えれば、意欲の高さもより明確に伝わるはずです。

② ステップ2:企業の特徴と自分の強みを照らし合わせる

次に意識したいのが、応募先企業の特徴と自分の強みを結びつけることです。

たとえば、予防保全を重視している企業であれば、「問題を未然に防ぐための計画を立てる力に自信がある」といった経験を伝えると、企業との相性が伝わりやすくなります。

単に「興味があるから」ではなく、「この企業でこそ力を発揮できる」という視点を示すことで、他の候補者と差がつきます。

企業研究を丁寧に行い、自分との接点を見つけてアピールすることが、説得力ある志望動機につながります。

③ ステップ3:入社後の活躍イメージを具体的に伝える

最後に重要なのは、入社後にどのように活躍していきたいかを具体的に描くことです。ただ「がんばります」と伝えるだけでは不十分です。

たとえば、「まずは現場で経験を積み、将来的にはチームをまとめられる人材を目指したい」や、「資格取得を通じて技術力を高め、安定稼働に貢献したい」などのように、将来の行動まで言及することで、成長意欲や長期的な視野が伝わります。

企業側は、「長く働いてくれそうか」「育てる価値があるか」といった視点で見ているため、具体性のあるビジョンを語ることが評価につながるでしょう。

設備管理の志望動機の例文

設備管理職への応募を考えている方の中には、「どんな職場での志望動機を書けばよいのか」と悩んでいる方も多いでしょう。

このセクションでは、職場ごとに異なる特徴を踏まえた志望動機の具体例を紹介します。自分の希望する勤務先に合わせて参考にしてください。

  1. 例文①:オフィスビルの設備管理
  2. 例文②:マンションの設備管理
  3. 例文③:工場の設備管理
  4. 例文④:商業施設・ホテルの設備管理
  5. 例文⑤:駅・空港の設備管理
  6. 例文⑥:病院・学校の設備管理

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例文①:オフィスビルの設備管理

オフィスビルの設備管理に興味を持った就活生向けの志望動機例です。身近な経験をもとに、なぜ設備管理に関心を持ち、どのように活かしたいと考えているのかを示しましょう。

《例文》

大学時代に参加したゼミ活動の一環で、地域の公共施設を見学する機会がありました。

その際、施設内の空調や照明、エレベーターなど、あらゆる設備が快適に保たれていることに感動し、それを支える設備管理の仕事に興味を持ちました。

特にオフィスビルでは、多くの人が日常的に働く場所であり、安心して仕事に集中できる環境づくりが重要です。

私はアルバイトで店舗の開店前準備を担当していた経験があり、清掃や設備点検などを地道に続けることにやりがいを感じてきました。

この経験を活かして、設備の安定稼働を支える存在として貢献したいと考え、貴社を志望いたしました。

《解説》
設備管理への関心を持ったきっかけと、自分の経験を自然に結びつけることがポイントです。アルバイトや日常の体験を通じて「地道な作業が苦にならない」ことをアピールすると説得力が増します。

例文②:マンションの設備管理

マンションのように住民の生活に密接に関わる施設では、設備管理の仕事が特に重要です。今回は、住まいに関心を持つきっかけやアルバイト経験を活かした志望動機の例文を紹介します。

《例文》

一人暮らしを始めた際、共用エントランスのオートロックや監視カメラの存在により、安心して暮らせることを実感しました。

日常では意識しづらいですが、これらの設備が適切に機能することで、防犯性が確保されているのだと気づき、設備管理の仕事に興味を持つようになりました。

大学では引越しサポートのアルバイトをしており、多くのマンションでセキュリティ設備の点検や説明に立ち会う機会がありました。

住民の方々が「ここは安心できる」と話すのを聞き、設備の安定稼働が生活の質に直結していることを実感しました。

安心して暮らせる環境づくりに関わりたいという思いから、マンション設備管理の道を志望しております。

《解説》
住まいに関する実体験やアルバイトでの気づきをもとに、設備管理職への興味をつなげると自然な文章になります。「人の生活を支えたい」という思いを丁寧に伝えることが大切です。

例文③:工場の設備管理

工場の設備管理に関心を持った就活生向けに、モノづくりの現場に触れた経験を活かした志望動機の例文を紹介します。工場見学やアルバイトの経験など、身近な体験をベースに書くのがポイントです。

《例文》

大学の授業で工場見学に参加した際、整った生産ラインや温度管理、騒音対策など、細やかな環境維持が行われていることに感銘を受けました。

製品の品質や従業員の安全を守るために、裏側で設備が正しく機能していることの重要性を実感し、設備管理の仕事に興味を持ちました。

また、コンビニの倉庫での仕分けアルバイトを通じて、機械が止まると業務全体に支障が出ることを体験し、点検や修繕の大切さを実感しました。

目立たない仕事かもしれませんが、工場の安定稼働を支える役割に誇りを持ち、現場に貢献できる人材を目指して努力したいと考えています。

《解説》
見学やアルバイトで「工場の裏方」を見た経験を志望動機に活かすと説得力が増します。安全や品質を支える視点を入れると、工場設備管理の理解度が伝わります。

例文④:商業施設・ホテルの設備管理

人の出入りが多い商業施設やホテルでは、設備の安定稼働が顧客満足につながります。今回は、サービス業でのアルバイト経験をきっかけに設備管理に関心を持った志望動機の例文をご紹介します。

《例文》

大学時代にホテルの清掃スタッフとしてアルバイトをしていた経験があります。

業務の中で、空調の不具合や電球の交換など、設備に関する対応が迅速かつ丁寧に行われている様子を間近で見て、裏方として施設を支える設備管理の重要性を強く感じました。

特にホテルや商業施設は、多くの人が利用する場であり、安心して快適に過ごせる環境づくりが求められます。

私自身、利用者の視点だけでなく、サービスを提供する側としての経験もあるため、細やかな気配りと丁寧な対応を心がけてきました。

こうした経験を活かし、施設全体の快適さを維持する設備管理の仕事に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。

《解説》
利用者としての気づきとスタッフ側の経験を掛け合わせて書くと、設備管理職への理解と適性が伝わります。ホスピタリティへの意識を自然に盛り込むのがコツです。

例文⑤:駅・空港の設備管理

多くの人が行き交う駅や空港では、安全と快適さを保つための設備管理が欠かせません。今回は、公共交通機関を日常的に利用していた経験をもとにした志望動機の例文をご紹介します。

《例文》

通学で日常的に駅を利用していた際、非常ボタンの点検や避難誘導灯の確認作業など、防災に備えたメンテナンスを見かけることがありました。

何気ない日常の裏で、非常時にも備えた設備管理が行われていることを知り、その重要性に強く惹かれました。

また、旅行で空港を訪れた際には、トイレやエレベーターだけでなく、防火扉や案内設備の整備も徹底されていることに気づき、安心して過ごせる空間は細かな管理の積み重ねだと感じました。

私は冷静な判断力と細部に気づく力に自信があります。安全・防災の観点から、多くの人が行き交う駅や空港の設備を支える仕事に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。

《解説》
「利用者としての実感」から入ることで自然な導入になります。駅や空港ならではの多様な視点を盛り込むと、説得力が増します。

例文⑥:病院・学校の設備管理

病院や学校は、子どもから高齢者まで多くの人が利用する施設です。今回は、身近な施設に対する安心・安全への関心から設備管理を志望する例文をご紹介します。

《例文》

コロナ禍の影響で、病院や学校での衛生管理の重要性を強く感じるようになりました。

大学時代、地域の小学校で学習支援ボランティアをしていた際、手洗い場の修繕や換気システムの点検が頻繁に行われており、それらが子どもたちの健康を守る仕組みであると実感しました。

また、病院では空調や自動ドア、手指消毒装置といった衛生面の設備が適切に管理されていることで、利用者に安心感を与えていると感じました。

私は人の命や健康を支える環境づくりに貢献したいという思いが強く、見えない部分で多くの人を守る設備管理の仕事に深く魅力を感じています。

貴社の一員として、安全で清潔な空間の維持に努めたいと考えております。

《解説》
学校や病院は「守られるべき人がいる場所」です。その特性を意識して、安心・安全への思いを丁寧に言葉にするのが効果的です。

設備管理の志望動機で避けたいNG例

就職活動では、どれほど素直な思いを込めた志望動機であっても、内容によっては企業にマイナスの印象を与えることがあります。

設備管理職は専門性や業務理解が重視されるため、表面的な言葉や曖昧な表現では熱意が伝わりにくくなります。ここでは、よくあるNG例をもとに、避けるべき志望動機の特徴を解説します。

  1. 抽象的で熱意が伝わらない
  2. 仕事内容や企業理解が浅い
  3. 他業界にも通じる動機になっている

① 抽象的で熱意が伝わらない

「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」といった漠然とした表現では、設備管理の仕事に対する本気度が伝わりません。

これらの思いが悪いわけではありませんが、実体験や具体的なきっかけと結びついていないと、説得力に欠けてしまいます。

たとえば、施設の保守作業を見て興味を持った経験や、トラブル対応を見学して感銘を受けたなど、自分の体験に基づく理由があると、より熱意が伝わりやすくなるでしょう。

② 仕事内容や企業理解が浅い

設備管理の仕事は点検や修理だけでなく、改善提案や事務作業まで多岐にわたります。また、企業によって重視する業務内容も異なります。

にもかかわらず、「設備に関わる仕事がしたい」といった曖昧な表現で済ませてしまうと、職種理解の浅さが露呈してしまいます。

企業ごとの特徴や求める役割を把握したうえで、自分がどの業務に関心を持ち、どのように貢献できるかを具体的に伝えることが大切です。

③ 他業界にも通じる動機になっている

「安定して働きたい」「手に職をつけたい」といった志望理由は、設備管理に限らず他の職種にも当てはまる内容です。

そのため、志望動機としては弱く見られてしまいます。採用担当者が求めているのは、「なぜ設備管理なのか」「なぜこの会社なのか」といった具体的な理由です。

志望動機をつくる際は、業界・職種・企業の3つの視点を踏まえて、自分の経験や価値観と結びつけて話を構成するように心がけてください。

設備管理で活かせる資格一覧

設備管理の仕事では、安全で快適な環境を維持するために、専門的な資格を持っていることが大きな強みとなります。

就職活動でも、資格の有無が評価に直結する場面が少なくありません。ここでは、就活生が取得を目指すとよい代表的な資格を5つ紹介します。

それぞれの資格が現場でどう活かされるのかを理解しておくことで、志望動機にも説得力が増すでしょう。

  1. 第二種電気工事士
  2. ボイラー技士
  3. 危険物取扱者(乙種第4類)
  4. 冷凍機械責任者
  5. 機械保全技能検定

① 第二種電気工事士

第二種電気工事士は、建物内の電気設備に関する工事や点検を行うために必要な国家資格です。

設備管理の現場では、電気系のトラブルが頻繁に発生するため、この資格があると現場での対応力を高く評価されます。

学歴や実務経験がなくても受験できるため、学生でも取得しやすいのが魅力です。資格の取得を通じて電気の基礎知識が身につけば、ほかの業務への応用力も広がるでしょう。

② ボイラー技士

ボイラー技士は、ビルや工場で使用されるボイラー設備の運転や管理に関する資格です。

とくにビル管理や大型施設では、ボイラーの点検や保守が業務の中核となるため、この資格があると採用時に有利に働きます。

試験には講習受講や実務経験などの条件がありますが、学生でも該当するケースがあるため、早めに確認して準備を進めておくと安心です。

③ 危険物取扱者(乙種第4類)

危険物取扱者(乙種第4類)は、引火性の高いガソリンや灯油などを安全に取り扱うための国家資格です。

これらの物質は空調や給湯設備などに使われることもあり、安全管理の観点から重要なスキルといえます。

文系出身でも取りやすく、比較的難易度が低いため、設備管理職を目指す学生にとっては取得しやすい資格の一つです。他の応募者との差別化にもつながるでしょう。

④ 冷凍機械責任者

冷凍機械責任者は、冷凍・冷蔵設備の運転や保守管理に必要な資格で、食品関連の施設や商業施設などで幅広く活用されます。

冷暖房や空調など温度管理が重要な現場では、この資格を持っていると信頼性が高まりやすいです。第一種から第三種までありますが、最初は第三種からの取得がおすすめです。

理系の知識が問われるため、基礎から丁寧に対策を進めることが大切です。

⑤ 機械保全技能検定

機械保全技能検定は、設備や機械の予防保全に関する知識や技術を評価する検定です。

設備管理ではトラブル対応だけでなく、安定稼働のための日常点検や保守も求められるため、この資格は現場に直結するスキルといえます。

学生でも講習や模擬試験を活用すれば受験可能です。実技も含まれる検定なので、取得すれば実務に強い人材として評価される場面が増えるでしょう。

設備管理の志望動機を説得力あげて選考通過を目指そう!

設備管理職を目指すなら、業務内容や評価ポイント、求められる適性を正しく理解することが大切です。

まずは、設備管理の基本的な仕事内容や役割を把握し、自分の興味や適性と照らし合わせましょう。次に、企業が重視する評価ポイントや、志望動機でアピールすべき強みを押さえることが重要です。

さらに、自分の経験や価値観と企業の特徴を結びつけ、入社後の活躍イメージを明確に伝えることで、他の応募者と差がつく志望動機を作成できます。

設備管理職に関する具体的な例文や避けるべきNG例、活かせる資格まで押さえておけば、説得力のある志望動機が完成するでしょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。