【就活生必見】面接で長所を質問された時の答え方|例文12個も紹介!
「面接で長所を聞かれたとき、どう答えれば採用につながるのか分からない…」と悩んでいませんか?
就活面接で長所の質問は必ず出るのに、具体例が思いつかなかったり、ありきたりな回答になってしまったりと、多くの学生が頭を抱えています。
この記事では、面接官が評価する長所の見つけ方から、業界別の効果的なアピール方法、さらには具体的な例文まで徹底解説します。
面接で選考通過を目指そう!
面接で質問される長所と強みの違い

面接で「長所は何ですか?」と聞かれた際、多くの学生が長所と強みを混同してしまいます。
長所は「忍耐強い」「几帳面」「ポジティブ」などあなたの人格や性格に関する特性を指します。一方、強みは「英語力」「プログラミング技術」「プレゼン能力」など、あなたが持つスキルや能力のことです。
長所は様々な状況で発揮される持続的な性質であるのに対し、強みは特定のタスクで活かせる能力という違いがあります。面接では質問の意図を正確に理解し、長所と強みを適切に区別して回答しましょう。
面接で長所を聞かれる理由とは?

面接官があなたの長所を質問する理由は、単なる自己PRを聞くためではありません。面接官はこの質問を通じて、あなたを多角的に評価しています。
長所を聞く主な理由は以下の3つです。
①会社で活躍できる人材かを判断するため
面接官は長所を聞くことで、あなたが会社の求める人材像に合致するかを見極めています。 企業には明確な「求める人材像」があり、あなたの長所がその条件に適合するかを判断しているのです。
例えば、営業職を募集している企業なら「コミュニケーション能力」や「粘り強さ」が評価され、研究開発職では「探究心」や「慎重さ」が重視されます。
事前に志望企業の求める人材像を研究し、それに合った長所をアピールすることが重要です。
②人柄を理解するため
長所に関する質問は、あなたの人柄や価値観を深く理解するために行います。 面接官は単なるスキルではなく「どのような人間性を持った人材か」を知りたいと考えているのです。
長所に関する回答からは、あなたが大切にしている価値観や自己認識などの情報が読み取れます。
長所を伝える際は「なぜそれが自分の長所だと思うのか」という背景も含めて説明すると、より人柄が伝わりやすくなりますよ。
③自己分析が客観的にできているかを判断するため
面接官は、長所に関する質問から「自分自身を客観的に判断し、適切に評価できる人材か」を見極めようとしています。
自分の本質を客観的に評価できる人は、自分を過信したり過小評価することなく、改善点を明確にして成長に繋げられると期待されるからです。
「何でもこなせます」のような漠然とした回答は、自己分析が不十分であると判断されてしまうため避けましょう。
具体的なエピソードを交えながら、自分の長所が発揮された場面とその結果を説明することで、自己分析の深さと客観性をアピールできますよ。
自分1人での自己分析に不安がある方は、就活のプロと一緒に自己分析をしてみませんか?あなたらしい長所や強みが見つかり、就活がより楽になりますよ。
面接で使える長所の見つけ方を5ステップで解説!

多くの就活生は「自分には特に長所がない」と思いがちですが、誰にでも長所があります。ここでは、面接でアピールできる長所を見つけるための5つのステップを紹介します。
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①過去の経験から見つける
あなたが成功した経験や達成感を得た場面を思い出すことで、自然と長所が見えてきます。
実体験に基づいた長所が発見できるので説得力があり、面接でも具体的なエピソードとして語りやすいという利点があります。
長所を探すためには、以下の質問に答えてみましょう。
- 学生時代に特に頑張ったことは何か
- どんな場面で「自分はこれが得意だ」と感じたか
- 困難を乗り越えた経験で、どのような特性が役立ったか
この回答の共通点を探したり、回答をさらに深掘りするなどして、アピールできる強みを明確にしましょう。
②周囲の評価を参考にする
他者からの客観的な評価は、自分では気づきにくい長所を発見する貴重な手がかりになります。
周囲の評価を集める方法は以下の通りです。
- 友人や家族に「私の良いところは何だと思う?」と率直に聞く
- アルバイト先や教授からのフィードバックを思い出す
- グループワーク後のメンバーからのコメントを振り返る
自分の認識と他者からの評価にはギャップがあるもので、そこから新たな長所が見つかることがよくあります。
③短所を考えてみる
自分の短所を分析することで、意外にもその裏側に隠れた長所が見つかることがあります。
性格特性の多くは「表と裏」の関係にあり、短所として認識していることが別の角度から見ると長所になる場合が少なくありません。たとえば以下のように、短所を長所に言い換えることができます。
細かいことを気にしすぎる | → | 細部まで丁寧に確認できる几帳面さ |
なかなか決断できない | → | 慎重に検討してから行動する堅実さ |
人の話に口を挟みすぎる | → | 議論を活性化させるコミュニケーション力 |
ただし、短所をただ言い換えるのではなく、その特性がポジティブに働く状況や場面を具体的に考えることが重要です。
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④苦労した経験を探す
あなたが困難を乗り越えた経験には、長所が隠れています。苦労した経験から長所を探るために、以下の3つを振り返りましょう。
- どのような困難に直面したか
- その困難をどのように乗り越えたか
- そのときに自分はどのような行動をとったか
苦労した場面こそ、自分の本質的な特性が顕著に表れるものです。その経験を分析することで、説得力のある長所が見つかりますよ。
⑤人に褒められたことを思い出す
過去に周囲の人から褒められた経験は、自分の長所を発見する重要な手がかりになります。 他者からのポジティブなフィードバックは、あなたの特性の中で特に優れている部分を示唆しています。
以下の場面を振り返り、自分の長所を探してみましょう。
- 先生から褒められたことは何か
- アルバイト先の上司や同僚からの良い評価
- 友人や家族から「さすが」と言われた場面
面接官を納得させる長所アピールの黄金パターン

長所を効果的にアピールするには、単に特性を列挙するだけでは不十分です。面接官を納得させて高評価を得るには、以下の4つのポイントを押さえることが重要ですよ。
それぞれ詳しく解説します。
①「結論→具体例→活かし方」の基本フレームを意識する
長所をアピールする際は「結論→具体例→活かし方」の3ステップで伝えると効果的です。 この構成で話すことで、論理的で説得力のある自己アピールができます。
各ステップで述べる内容は、以下の通りです。
結論 | 自分の長所を端的に伝える 例:「私の長所は継続力です」 |
具体例 | 長所が発揮された経験を詳しく説明 例:「大学3年次に1日も欠かさず英語学習を続け、半年でTOEICスコアを350点向上させました」 |
活かし方 | その長所を入社後どう活かすか 例:「この継続力を活かして、長期的な視点で顧客関係を構築し、売上に貢献したいと考えています」 |
回答は1分~1分30秒を目安に練習しておきましょう。
②長所を1つに絞る
面接で長所を聞かれたとき、最も重要なのは「1つに絞って深く掘り下げる」ことです。 複数の長所を羅列すると、どれも浅い印象になり、説得力に欠けてしまいます。
面接で長所を1つに絞ることには4つのメリットがあります。
- 限られた時間内で深く掘り下げられる
- 具体的なエピソードを豊富に語れる
- 面接官の記憶に残りやすい
- 自分の「軸」が明確になる
長所選びのポイントは「志望企業・職種が求める資質」と「自分の経験で裏付けられる長所」の交点を探すことです。
ただし、「他にもありますか?」と追加質問される場合もありますので、これに備えて2つ目、3つ目の長所も準備しておくと安心です。
③「数字」を使い説得力を高める
長所のアピールに「数字」を取り入れることで、抽象的な印象から具体的で説得力のある回答に変わります。
毎日英語学習を続けました | → | 365日間欠かさず英語学習を続け、TOEICが550点から900点に向上しました |
サークルの代表として活動しました | → | 30名のサークルを率いて、前年比150%の予算獲得に成功しました |
数字を盛り込むポイントは、期間(○日間)、頻度(週○回)、成果(○%向上)、規模(○人のチーム)などです。
数値化することで、あなたの長所によって得られた成果が明確になり、面接官の印象に残りやすくなりますよ。
④話し方だけでなく表情や姿勢も意識する
長所のアピールでは、言葉の内容だけでなく、表情や姿勢などの非言語コミュニケーションも重要です。 これらが言葉と一致していると、面接官に誠実で信頼できる印象を与えられます。
好印象を与えるために、以下のポイントを意識しましょう。
表情 | 自分の長所に自信を持っていることが伝わる自然な笑顔 |
姿勢 | 背筋を伸ばし、前傾姿勢で話を聞く姿勢 |
アイコンタクト | 適度に目を合わせ、誠実さを伝える |
声のトーン | 明るく活き活きとした声で、熱意を伝える |
【今すぐ使える】就活生が面接で使える長所の例文一覧

「自分の長所は何だろう?」と悩んだときは、実際の例文を参考にするとよいでしょう。ここでは、就活生が面接でよく使える長所の例文を12個紹介します。
具体的なエピソードを書き換えればそのまま使える内容になっているため、ぜひ参考にしてみてください。
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①責任感がある
ここでは、「責任感がある」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所は責任感の強さです。 一度引き受けた仕事は、どんなに困難があっても最後までやり遂げます。 例えば、ゼミのチーム発表前日にメンバーが病欠した際も、私はリーダーとして残りのメンバーをまとめ、無事に発表を成功させました。 資料の3分の1を作り直す必要がありましたが、途中で投げ出すことなく、残ったメンバーで作業を再分担することで最後までやり遂げることができました。 その結果、教授から高評価を得て、グループの平均点を15%向上させることができました。 この責任感を活かして、貴社でも与えられた業務に全力で取り組み、顧客からの信頼獲得に貢献したいと考えています。 |
②行動力がある
ここでは、「行動力がある」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所は行動力です。 興味を持ったことや必要だと感じたことがあれば、すぐに行動に移せます。 例えば、大学2年生の時、留学に興味を持ちましたが英語力に不安がありました。 翌日から英会話スクールを探し始め、1週間で3校を見学して入会しました。 同時に毎朝30分の英語学習を続け、6ヶ月でTOEICスコアを250点アップさせ、交換留学プログラムに合格できました。 貴社でもこの行動力を活かし、新たな課題や市場トレンドに素早く対応していきたいと考えています。 |
③ポジティブ
ここでは、「ポジティブ」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所はポジティブ思考です。 どんな困難な状況でも、常に前向きに捉え、解決策を見つける姿勢を持っています。 具体例として、学生団体のイベントが直前の悪天候で中止の危機に陥った時、多くのメンバーが落胆する中、私は「屋内でできる代替企画を考えよう」と提案しました。 24時間以内に計画を練り直し、40名全員の参加を維持したまま屋内ワークショップに切り替え、結果的に参加者アンケートで92%の満足度を達成しました。 貴社でもこのポジティブさを活かし、問題発生時に「できない理由」ではなく「できる方法」を考える姿勢で業務に取り組みます。 |
④集中力がある
ここでは、「集中力がある」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所は高い集中力です。 一度取り組んだ課題に対して、長時間集中して取り組み成果を出すことができます。 大学3年次のプログラミングの最終課題では、連続8時間の集中作業を3日間行いました。 この集中力のおかげでスムーズに課題が進み、クラス内で唯一、追加機能まで実装しました。 教授からは「通常の1.5倍の機能を実装している」と評価され、最終成績ではA+を獲得しました。 貴社のシステム開発部門では、この集中力を活かし、短期間での開発要件にも質の高い成果を提供したいと考えています。 |
⑤継続力がある
ここでは、「継続力がある」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所は継続力です。 一度決めたことを長期間にわたって続けられる粘り強さを持っています。 具体例として、大学1年生から現在まで3年間、毎朝5時に起床して1時間のランニングを欠かさず続けています。 最初は5kmがやっとでしたが、累計で約1,000日、4,000kmを走り、現在ではハーフマラソンを2時間以内で完走できるレベルにまで成長しました。 この継続力を貴社でも活かし、長期的視点で物事に取り組み、着実な成果を上げていきたいと考えています。 |
⑥リーダーシップがある
ここでは、「リーダーシップがある」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所はリーダーシップです。 チームの目標達成のために、メンバーの強みを活かしながら全体をまとめる能力があります。 具体的には、大学のゼミでプロジェクトリーダーを務めた際、8名のメンバーそれぞれの得意分野を把握し、適切な役割分担をしました。 週1回の進捗確認ミーティングで問題点を早期発見・解決する体制を整えたことで、当初の予定より2週間早くプロジェクトを完了し、教授からは「過去5年で最も効率的なチーム運営」と評価されました。 貴社では、このリーダーシップを活かし、チームプロジェクトでメンバー全員の能力を最大限に引き出すことで、組織全体の生産性向上に貢献したいと考えています。 |
⑦コミュニケーション能力がある
ここでは、「コミュニケーション能力がある」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所はコミュニケーション能力です。 相手の立場や気持ちを考えながら、分かりやすく自分の考えを伝えることができます。 例えば、アルバイト先の飲食店で外国人観光客からの複雑な注文を受けた際、言語の壁があっても身振り手振りや簡単な英語を交えて丁寧に対応しました。 その結果、月に1度のペースで来店するリピーターになっていただけました。これは一例で、他にも多くのリピーター獲得に成功し、店長から表彰も受けました。 貴社では、このコミュニケーション能力を活かし、顧客との信頼関係構築や社内での円滑な情報共有に貢献したいと考えています。 特に異なる部署間のコミュニケーションを円滑にし、プロジェクトの推進力になれると確信しています。 |
⑧協調性がある
ここでは、「協調性がある」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所は協調性です。 チームの和を大切にしながら、メンバー全員が力を発揮できる環境づくりを心がけています。 大学のグループワークでは意見対立があった際に中立的立場から両者の意見をまとめることが多く、4年間で参加した12のグループワークのうち10回は、私がまとめ役として最終発表を担当しました。 特に3年次の学園祭企画では、20人の委員会メンバーの意見を集約し、全員が納得できる企画を立案。結果として前年比130%の来場者数を達成できました。 貴社では、この協調性を活かし、部署間の連携や新入社員と先輩社員の橋渡し役として、組織全体の一体感醸成に貢献したいと考えています。 特にプロジェクトチームでは、多様な意見を尊重しながら最適な方向性を見出す調整役として活躍できます。 |
⑨真面目な性格
ここでは、「真面目な性格」であることを長所とした例文を紹介します。
私の長所は真面目さです。 どんな些細な仕事でも丁寧に取り組み、ルールや期限を厳守する姿勢を大切にしています。 具体例として、大学のレポート課題では提出期限の1週間前に必ず完成させ、残りの時間で推敲を重ねる習慣をつけています。この取り組みにより、12科目のレポート全てでA評価以上を獲得しました。 また、アルバイト先のコンビニでは3年間無遅刻・無欠勤を継続し、急な欠員時にも積極的にシフトを調整する姿勢が評価されました。 貴社では、この真面目さを活かし、業務の正確性やコンプライアンスの徹底に貢献したいと考えています。 特に品質管理や顧客対応など、細部への配慮が重要な場面で、確実性の高い仕事を提供できると確信しています。 |
⑩思いやりがある・気配りできる
ここでは、「思いやり」や「気配り」を長所とした例文を紹介します。
私の長所は思いやりと気配りです。 周囲の人が何を必要としているかを察知し、先回りして行動することができます。 例えば、サークル合宿で体調を崩したメンバーがいることに気づき、部屋の温度調整や水分補給の手配を自発的に行いました。 また、その経験から「体調管理キット」を作成し、次回の合宿から全員に配布したところ、体調不良者が前年の5名から1名に減少しました。 貴社では、この気配り力を活かし、特に顧客対応において相手の潜在的ニーズを先取りした提案ができると考えています。 また社内でも、チームメンバーの状況を把握し、必要なサポートを適切なタイミングで提供することで、働きやすい環境づくりに貢献したいと思います。 |
⑪計画性がある
ここでは、「計画性がある」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所は計画性です。 目標達成のために、綿密な計画を立てて効率的に物事を進めることができます。 具体例として、大学3年次の就職活動開始に備え、2年次の夏から準備を始めました。 3ヶ月の短期目標と1年の長期目標を設定し、毎週日曜に30分のスケジュール確認と調整を行いました。 自己分析、業界研究、SPI対策などを計画的に進めた結果、3年次12月には自己分析と業界研究を完了し、3月からのインターンシップに余裕を持って参加できました。 貴社では、この計画性を活かし、プロジェクトの工程管理や販売計画の立案などに貢献したいと考えています。 特に複数の業務が並行する状況でも、優先順位を適切に設定し、期限内に質の高い成果を出します。 |
⑫慎重派
ここでは、「慎重派である」ことを長所とした例文を紹介します。
私の長所は慎重さです。 物事を多角的に検討し、リスクを事前に想定した上で行動することができます。 例えば、大学のゼミ論文作成では、参考文献を通常の1.5倍となる30冊以上読み込み、主張の裏付けとなるデータを徹底的に検証しました。 また、提出前に3名の友人に内容をチェックしてもらい、論理的矛盾がないか確認してもらいました。 この慎重な準備の結果、教授からは「反論の余地がない堅固な論証」と評価され、学年で唯一の最優秀論文に選ばれました。 貴社では、この慎重さを活かし、特に品質管理や法務関連の業務において、細部までチェックし抜けのない仕事を提供したいと考えています。 また、新規プロジェクト立案時には、想定されるリスクを事前に洗い出し、対策を講じることで、安定した事業運営に貢献できると確信しています。 |
【業界・職種別】採用担当者が評価する長所とは?

業界や職種によって、採用担当者が評価する長所は異なります。志望する業界・職種に合った長所をアピールすることで「この会社で活躍できる人材」という印象を与えられますよ。
①総合職・営業職
総合職や営業職では、主体性やコミュニケーション能力など、対人関係とリーダーシップに関わる長所が高く評価されます。
これらの職種では顧客やチームメンバーとの関わりが多く、人間関係を構築・維持する能力が重要視されるためです。
総合職や営業職では、対人関係とリーダーシップに関わる以下のような長所が高く評価されます。
コミュニケーション能力 | 顧客や取引先との信頼関係構築に必須 |
行動力・主体性 | 自ら機会を見つけて行動できる積極性 |
粘り強さ・継続力 | 成果が出るまで諦めない姿勢 |
ポジティブ思考 | 困難を乗り越える前向きな姿勢 |
責任感 | 任された案件を最後までやり遂げる姿勢 |
「コミュニケーション能力」なら「サークル活動で新メンバーを30名獲得した」「粘り強く交渉し相手の納得を得た」など、具体的な成果とともにアピールすると効果的です。
②事務職・サポート系
事務職やサポート系の職種では、正確性や細部への気配りなど、業務の質と効率に関わる長所が特に評価されます。
これらの職種では、組織の円滑な運営をサポートする役割が求められるため、安定性と確実性をアピールしましょう。
事務職やサポート系の職種で評価されるのは、業務の質と効率に関わる以下のような長所です。
正確性・几帳面さ | ミスのない仕事を継続的に行える特性 |
効率性 | 限られた時間で質の高い成果を出せる能力 |
協調性 | 様々な部署や立場の人と円滑に協働できる姿勢 |
気配り・思いやり | 周囲のニーズを察知し、先回りして対応できる能力 |
真面目さ・誠実さ | 与えられた業務を着実にこなす姿勢 |
③技術職・IT系
技術職やIT系の職種では、論理的思考力や継続的な学習意欲など、専門性の向上に関わる長所が高く評価されます。
これらの職種では技術革新が速く、常に新しい知識やスキルを習得し続ける必要があるためです。
技術職やIT系の職種では、専門性の向上に関わる以下のような長所が高く評価されます。
論理的思考力 | 複雑な問題を分析し、適切な解決策を見出せる能力 |
継続学習力 | 新技術に対する好奇心と学び続ける姿勢 |
集中力 | 長時間にわたって質の高い作業を継続できる能力 |
細部へのこだわり | 小さな不具合も見逃さない綿密さ |
忍耐強さ | 困難な技術的課題に粘り強く取り組める姿勢 |
④クリエイティブ職
クリエイティブ職では、独創性や好奇心など、新しい価値を創造することに関わる長所が特に評価されます。
これらの職種ではオリジナリティのある提案や表現が求められるため、既存の枠を超える発想力が重視されます。
クリエイティブ職では、新しい価値を創造することに関わる以下のような長所をアピールしましょう。
独創性・発想力 | 他にはない新しいアイデアを生み出せる能力 |
好奇心・探究心 | 様々なことに興味を持ち、深く掘り下げる姿勢 |
柔軟性 | 状況や条件の変化に対応し、発想を転換できる能力 |
観察力 | 周囲の変化や細かな違いに気づく鋭い感覚 |
完成度へのこだわり | 妥協せず高いクオリティを追求する姿勢 |
長所がマイナス評価につながる3つのNG例

長所のアピールが逆効果になるケースは意外と多いものです。せっかくの長所も、伝え方を誤れば面接官にマイナスイメージを与えてしまうことがあります。
詳しく解説します。
①抽象的で具体性に欠ける回答
「私の長所はコミュニケーション能力です」「粘り強いところが長所です」といった抽象的な回答は、面接官に「自己分析が不十分」という印象を与えてしまいます。
具体的なエピソードや数値による裏付けがない長所アピールは、説得力に欠けてしまうのです。抽象的な自己PRが評価されにくい理由として、以下の点が挙げられます。
- 自己理解の浅さを露呈してしまう
- 他の就活生と差別化できない
- 実際に持っている能力かどうか判断できない
- 入社後どう活かせるか想像しにくい
改善のポイントは「いつ・どこで・何を・どのように・どれくらい」という具体的な要素を盛り込み、数値で成果を示すことです。
②志望業界・職種とミスマッチな長所を選んでいる
志望する業界や職種で重視されない長所をアピールすると「志望動機が不明確」「業界研究が不十分」という評価につながりかねません。 自分の長所と志望先の求める人材像の接点を見つけることが重要です。
志望する業界や職種とミスマッチな長所を選ぶと、「志望動機が不明確」「業界研究が不十分」という印象を与えてしまいます。
例えば、営業職志望なのに「一人で黙々と作業することが得意」をアピールするのは相応しくありません。
ミスマッチを避けるためには、事前の業界研究と自己分析が重要です。企業のウェブサイトや求人情報で「求める人材像」を確認し、自分の長所との接点を探りましょう。
③ありきたりで差別化できていない
「真面目です」「コミュニケーション能力があります」など、多くの就活生が使用する定番の長所だけでは、他の候補者と差別化できません。
例えば以下のような、一般的な長所をアピールする場合は、独自の視点や具体的なエピソードで差別化することが重要です。
- 真面目です
- 責任感があります
- コミュニケーション能力があります
- 前向きです
- 粘り強いです
差別化のポイントは、具体的な自分の経験や成果、習慣化された行動パターン、具体的な数値などを盛り込むことです。
初心者でも安心!長所アピール対策

面接で長所を効果的にアピールするには、事前の準備と練習が欠かせません。特に就活初心者は、本番の緊張で頭が真っ白になる経験をしがちです。
ここでは3つの長所アピール対策を紹介します。
①就活仲間と模擬面接をする
就活仲間との模擬面接は、本番に近い環境で練習できる最も効果的な方法です。 実際の面接と同様の緊張感を体験しながら、自分の回答を客観的にフィードバックしてもらえます。
以下のポイントを意識して取り組みましょう。
役割を交代する | 面接官役と就活生役を交互に担当し、面接官の視点も理解する |
録画する | 許可を得て録画し、後で自分の様子を客観的に確認する |
フィードバックを具体的に | 「良かった/悪かった」ではなく、具体的な改善点を伝え合う |
異なる業界志望者と組む | 様々な視点からのフィードバックを得る |
②録音・録画で客観的に自分の答え方をチェックする
自分の回答を録音・録画して客観的に確認することは、自己改善の強力なツールになります。 多くの場合、自分が思っているよりも話し方やしぐさに課題があることに気づくでしょう。
ぜひ、以下のポイントに注目して確認してみましょう。
話す内容 | 論理的な構成になっているか、基本フレームが明確か |
話す時間 | 1分~1分30秒が目安、要点を絞れているか声の大きさ、話すスピード、抑揚は適切か |
話し方 | 声の大きさ、話すスピード、抑揚は適切か |
非言語コミュニケーション | 姿勢、視線、表情、手の動きは自然か |
くせ | 「えーと」「あのー」などの無駄な言葉、早口、声の小ささなど |
上記のポイントをチェックして改善点を書き出し、練習を重ねましょう。
③長所に関する追加質問を想定して準備しておく
長所についての回答に、追加質問が投げかけられることはよくあります。 基本的な回答だけでなく、深掘り質問も想定して準備しておくことで、余裕を持って対応できるようになります。
例えば、以下の追加質問について回答を考えておくと良いでしょう。
- その長所はいつ頃から身についたものですか?
- 具体的にどのような場面で発揮されましたか?
- その長所を持つことで、困ったことはありませんか?
- その長所を今後どのように伸ばしていきたいですか?
- 反対に短所はありますか?
追加質問に対応するためには、以下のポイントを整理しておくと安心です。
長所の形成過程 | いつ、どのような経験を通じて身についたか、誰の影響を受けたか |
複数の具体例 | 学生生活、アルバイト、プライベートなど様々な場面での例 |
長所の両面性 | 長所が短所になり得る状況とその対処法 |
将来の展望 | 長所の伸ばし方、志望企業での活かし方、キャリアビジョン |
面接では自分の長所を効果的に伝えて選考突破を目指そう

面接で長所を効果的にアピールするには、自己分析の深さと具体的なエピソード、そして志望企業での活かし方を明確に示すことが重要です。
本記事で解説したポイントを実践することで、面接官に強い印象を残し、採用につなげることができるでしょう。
長所アピールは単なる自己PRではなく「自分自身が会社でどのように貢献できるか」を伝える重要な機会です。
自分の経験を振り返り、志望企業での活躍イメージと結びつけた効果的なアピールで内定に繋げましょう!