強みと長所の違いとは?使える一覧表と思いつかない時の対処法も紹介
「強みと長所って、結局どう違うのか分からない…」
自己PRを書こうとするとき、「自分の強みは〇〇です」と言っていいのか、それとも「長所」と表現すべきなのか、迷ってしまいますよね。
実はこの2つ、就活での使い方に微妙な違いがあります。
そこで本記事では、「強みと長所の違い」を明確に整理しつつ、就活に役立つ自己PRの書き方についても例文つきで解説します。
自分らしさを正しく伝えたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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就活における「強み」と「長所」の違いとは?

「強み」とは、目標に向かって発揮される行動や成果につながる能力のことです。たとえば、「問題解決力」や「リーダーシップ」といった、実際の行動で証明できる力が当てはまります。
一方、「長所」は性格的な特徴や人柄のことを指します。「真面目」や「思いやりがある」といった日常的な振る舞いに現れる性質がこれにあたります。
この違いを理解するのが重要なのは、自己PRで企業が知りたいのは「どんな強みを仕事に活かせるか」だからです。「私は優しい性格です」と話すだけでは、どんな場面で役立つのかが見えてきませんよね。
就活では「長所」を「強み」として言い換え、行動や結果として説明することが大切です。
「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。
そんな方はまず、就活マガジンが用意している強み診断をまずは受けてみましょう!3分であなたらしい強みが見つかり、就活にもっと自信を持って臨めるようになりますよ。
自己PRで強みを聞かれる理由

就活で面接官が「あなたの強みは何ですか?」と質問するのは、ただの雑談や興味本位ではありません。
この問いには、あなたという人間が企業の価値観や業務にフィットするかを見極める重要な意図があります。
特に新卒採用では、経験よりも人柄やポテンシャルが重視されるため、自分の強みをどのように理解し、表現できるかが評価の大きなポイントとなるのです。
この質問に対して、自分の特性をただ並べるだけでは十分ではありません。
大切なのは「なぜそれが自分の強みといえるのか」「その強みがどのような場面で発揮されたか」という背景を具体的に伝えることです。
強みを語る際には、自分の特性が入社後どのように活かされるのかをイメージさせる内容にしましょう。
自己PRで使える強みの一覧

ここでは、自己PRで使いやすい代表的な強みを紹介します。
強み | 解説 |
---|---|
協調性 | 周囲と協力できる力。チームの中で円滑に動ける。 |
責任感 | 任されたことをやりきる力。最後までやりとげられる。 |
粘り強さ | あきらめずに続ける力。困難なことにも立ち向かえる。 |
向上心 | 成長を目指せる力。常に前向きに努力できる。 |
計画性 | 順序立てて考える力。効率よく進められる。 |
行動力 | すぐに動ける力。考える前に一歩踏み出せる。 |
傾聴力 | 相手の話をきちんと聞く力。信頼関係を築ける。 |
リーダーシップ | 人をまとめられる力。チームを引っ張っていける。 |
柔軟性 | 変化に対応できる力。状況に応じて行動を変えられる。 |
分析力 | 物ごとを整理できる力。問題の本質を見きわめられる。 |
自己PRで使える強みは、人間関係のスキルや行動力、継続力など、幅広く存在します。
たとえば「協調性」や「責任感」はチームでの取り組みを支える力として効果的ですし、「粘り強さ」や「向上心」は努力を重ねる姿勢を伝える場面に向いています。
自分が経験してきたエピソードに最もなじむ強みを選ぶことで、自己PRに説得力が出るでしょう。
大切なのは、強みを単に並べることではありません。「計画性」が強みであれば、どのような目標を立て、どうやって達成したのかまで具体的に伝えると、相手にもしっかり伝わります。
自分の強みを客観的に整理し、魅力的な自己PRを作るには、こうした一覧を参考にしながら、自分の言葉で説明できるようにしておくことが大きな一歩になります。
自己PRで使える長所の一覧

ここでは、自己PRで使いやすい代表的な長所を紹介します。
長所 | 解説 |
---|---|
気遣いができる | 相手の立場や状況を察し、さりげなく配慮した行動がとれる思いやりの力 |
努力家 | 目標に向けて粘り強く取り組み、困難な状況でもあきらめずにやり抜く姿勢 |
冷静沈着 | プレッシャーのかかる場面でも落ち着いて状況を見極め、的確に対応できる力 |
真面目 | どんなことにも丁寧に向き合い、責任を持って最後まで取り組もうとする姿勢 |
コミュニケーション能力が高い | 自分の考えをわかりやすく伝え、相手の意見も丁寧に受け取れる力 |
誠実 | 嘘やごまかしをせず、約束を守り、信頼される行動を心がける姿勢 |
客観視できる | 自分の行動や考えを冷静に見つめ直し、改善につなげられる力 |
適応力がある | 変化の多い環境でも柔軟に対応し、新しい状況にもすぐに馴染める能力 |
好奇心旺盛 | 新しいことに興味を持ち、主体的に学びながら行動に移す前向きな姿勢 |
感受性が豊か | 物事や人の気持ちに敏感で、相手の立場に共感できる思いやりのある心 |
企業が求める人物像は多様ですが、これらの長所はどれも評価されやすい要素です。大切なのは、ただキーワードを並べるのではなく、自分の経験に基づいて語ることです。
たとえば「柔軟性がある」と伝える際には、「文化の異なる留学生と協力しながらゼミ活動を進めた」など、具体的なエピソードを添えると説得力が増します。
自分の性格や行動をふり返り、上記のような長所に結びつく経験を洗い出してみてください。そうすることで、あなたらしさが伝わる自己PRにつながるはずです。
自己PRと強みを両方聞かれる場合の対処法

就職活動において「自己PR」と「あなたの強み」の両方を質問される場面は少なくありません。しかし、この2つの内容が似ていると感じて、どう答え分けるべきか悩む人は多いでしょう。
たしかに、どちらも自分をアピールするための質問ですが、それぞれの質問には異なる狙いがあり、面接官の評価ポイントも変わってきます。
そのため、意図を正しく理解し、答え方を工夫することが非常に重要です。
まず、自己PRは「自分が企業でどのように活躍できるか」を伝えるものです。
ここでは過去の経験を通じて得た力や成果をベースに、「どう行動したか」「どのような結果を出したか」を明確に示す必要があります。
一方で、強みはその行動の裏にある「自分らしさ」や「持ち味」に着目します。
たとえば「粘り強く取り組む姿勢」や「相手の気持ちをくみ取る力」など、経験の背景にある資質や価値観を伝えるのが効果的です。
このように、自己PRでは「何をして、どんな成果を出したか」、強みでは「なぜそのような行動ができたのか」という視点で語ると、同じ経験を用いたとしても伝える内容に明確な違いが出てきます。
自己PRや強み・長所の書き方ポイント

就活において、自己PRは自分の価値を企業に伝える大切なステップです。中でも「強み」や「長所」を的確に伝えることが、自分を魅力的に見せる鍵になります。
ただ、多くの就活生はその違いや伝え方に迷いがちです。ここでは、自己PRを作成する際に欠かせない4つのステップを紹介します。
- 自分の強み・長所を書き出してみる
- 具体的なエピソードを書き出してみる
- アピールしたいポイントを選定
- 論理的な文章の構成を意識する
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①自分の強み・長所を書き出してみる
自己PRを考える第一歩は、自分の強みや長所を客観的に整理することです。あいまいなまま伝えても、企業には響きません。
たとえば「コミュニケーション力があります」と話しても、それが漠然としていれば、印象には残りにくいでしょう。
重要なのは、具体的な強みを明確にすることです。自分の行動や経験を振り返り、どんなときに得意なことが活かされたのかを洗い出してみてください。
その中から、自分の特性が自然と見えてくるはずです。
また、「強み」と「長所」の違いにも注意が必要です。一般に、強みは能力としての特徴、長所は性格面での良さを指すことが多いため、混同しないよう気をつけましょう。
②具体的なエピソードを書き出してみる
強みや長所を伝えるうえで、実体験に基づいたエピソードは欠かせません。エピソードがあることで話に信頼性が生まれ、相手に納得感を与えやすくなります。
たとえば「責任感がある」とアピールする場合、具体的にどんな場面で責任感を発揮したのかが伝わらなければ、評価にはつながりません。
サークル活動やアルバイト、授業などを振り返り、自分の行動や成果を書き出してみましょう。
できれば数値や結果も添えると、より説得力が増します。この段階では構成を意識せず、思い出せるだけエピソードを挙げることに集中してください。
それが、自己PRに厚みを持たせる土台になります。
③アピールしたいポイントを選定
エピソードを集めたあとは、どれを自己PRに使うかを絞る必要があります。すべてを盛り込むと、話の焦点がぼやけてしまい、印象に残りません。
企業が求める人物像や職種の特徴を考慮し、それに合う経験や強みを選ぶのが効果的です。たとえば、チームで動く仕事が多い会社であれば、協調性を発揮したエピソードを選んでみてください。
また、1つの経験から複数の強みが見えてくる場合でも、主張する内容は1つに絞ったほうが印象が強くなります。自分を最も魅力的に見せられる話を選びましょう。
④論理的な文章の構成を意識する
これまでの情報をもとに、自己PRを文章としてまとめる段階です。伝わりやすい自己PRにするには、話の流れを論理的に整理することが欠かせません。
そこで役立つのが「PREP法」です。最初に結論(Point)を示し、次に理由(Reason)、具体例(Example)を述べ、最後に再び結論で締めます。
この順番を守ることで、読み手にとって理解しやすい文章になります。
たとえば「私の強みは行動力です。どんな場面でもまず行動することを意識しています。実際に、大学のイベント企画では誰よりも早く企画書を作成し、チームの進行を円滑に進めることができました。
このように、私は行動で周囲を引っ張るタイプです」といった具合です。
内容が整理されていれば、それだけで文章の説得力が高まり、企業の印象にも残りやすくなるでしょう。
自己PR・強みが思いつかないときの対処法

就職活動で欠かせない「自己PR」ですが、自分の強みやアピールポイントが思い浮かばず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実際、自己PRがうまく書けないという不安は珍しいものではありません。ここでは、自己PRや強みが思いつかないときに試してほしい4つの方法を紹介します。
少しずつ取り組むことで、自分らしいアピールのヒントが見えてくるはずです。
- 自己分析をする
- 短所から考える
- 具体的なエピソードから考える
- 家族・友人に聞く
① 自己分析をする
自己PRの第一歩は、自己分析です。自分の考え方や行動の傾向を理解しなければ、説得力のある強みを見つけるのは難しいでしょう。
たとえば、頑張れた経験や人から感謝された場面を思い出してみてください。そこには、あなたならではの特徴が隠れているはずです。
自分にとっては当たり前の行動も、客観的に見れば大きな魅力になることがあります。
過去の出来事を振り返り、「なぜそう行動したのか」「どんな結果が得られたのか」といった視点で深掘りすることで、本質的な強みが見えてくるでしょう。
時間をかけてでも丁寧に向き合うことが、自信のある自己PRにつながります。
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② 短所から考える
強みが思いつかないときは、短所から逆算して考えるのが効果的です。というのも、ほとんどの短所は見方を変えれば強みにもなるからです。
たとえば「頑固」という短所は、「信念を持ちやり抜く力」と言い換えることができます。このように、ネガティブに見える特徴でも、表現次第でポジティブな印象に変わるのです。
自分の短所を分析し、それがどんな状況で現れるのか、どのように役立っているのかを考えてみてください。強みを探すヒントとして活用することで、自分を否定せずに前向きに捉えることができるでしょう。
③ 具体的なエピソードから考える
強みを言葉だけで考えようとすると、抽象的すぎてうまくまとまらないことがあります。そんなときは、まず具体的なエピソードから振り返るのが効果的です。
たとえば「サークルで新入生向けのイベントを企画して成功した」といった経験には、主体性や計画力といった強みが含まれている可能性があります。
このように、行動の中にある自分らしさを見つける視点が大切です。
具体的な経験を掘り下げて、自分が何を考えて、どう行動し、どんな結果を得たのかを整理してみましょう。そこから自然と自分の強みが見えてくるはずです。
④ 家族・友人に聞く
自分にとって当たり前のことが、周囲から見ると「すごい」と感じられる場合もあります。そういった気づきは、自分一人ではなかなか得られません。
そこでおすすめなのが、家族や友人に自分の良いところを聞いてみることです。
とくに長く付き合ってきた人たちは、あなたの成長や努力を見てきた存在ですから、率直で信頼できる意見をもらえるでしょう。
「自分では気づかなかった強み」が見つかるチャンスです。気恥ずかしさを乗り越えて聞いてみることで、新しい視点が得られ、自己PRに活かす材料が広がるかもしれません。
強み別|自己PRの例文

自己PRを作成する際、自分の強みや経験をどう表現すればよいか迷う方は多いのではないでしょうか。
このセクションでは、大学生活で得た経験をもとに、説得力のある自己PR例文を紹介します。
1.責任感
大学生活の中で責任感を発揮したエピソードは、就職活動や自己PRの中でも評価されやすい要素です。ここでは、大学生がアルバイトを通じて責任感を育んだ実体験を紹介します。
《例文》
私は大学1年生の頃から飲食店でアルバイトをしています。ある日、店長が急な病気で1週間休むことになり、私が代わりにシフト管理を任されました。 初めは不安でしたが、「自分がやるしかない」と覚悟を決め、全スタッフと連携を取りながら、無事に1週間店を回すことができました。 この経験を通して、ただ仕事をこなすのではなく、責任を持って役割を果たすことの大切さを学びました。その後も、スタッフから相談を受けることが増え、信頼される存在になれたと感じています。 |
《解説》
身近なアルバイト経験でも、「誰かの代わりに責任を引き受けた」という構図があると、読み手に伝わりやすくなります。自分の行動とその結果を具体的に示すのがポイントです。
2.計画性
計画性に関する強みや長所を伝える際には、単に「計画を立てるのが得意」と述べるのではなく、実際に計画を立てて行動した経験や成果を具体的に伝えることが重要です。
ここでは、大学生活でよくあるゼミ活動をテーマにした例文をご紹介します。
《例文》
大学3年のゼミ活動では、研究発表に向けたスケジュール管理を担当しました。 メンバーそれぞれが取り組む内容にばらつきがあったため、全体の進捗を把握できるよう週ごとの進行表を作成し、定期的に進捗確認のミーティングも行いました。 途中で予定通りに進まない部分もありましたが、その都度スケジュールを見直して調整し、最終的には全員が期限内に準備を終え、発表もスムーズに実施できました。 この経験から、目標達成のために段階的な計画を立て、状況に応じて柔軟に対応する力が身についたと感じています。 |
《解説》
この例文では、ゼミ活動という身近なシーンで計画性を発揮したことが具体的に示されています。
計画を立てた「だけ」ではなく、それをどう運用したか、課題にどう対応したかまで書くことで、説得力が高まります。
3.行動力
大学生活の中で、自分から積極的に動いた経験を例に、行動力をアピールする例文をご紹介します。小さな挑戦でも構いません。自ら動いた背景や工夫、成果を具体的に盛り込むことが重要です。
《例文》
大学2年の春、地元の観光イベントに学生ボランティアとして参加したことが行動力を発揮するきっかけになりました。 当初は友人に誘われただけでしたが、参加してみるとイベント運営に課題が多く、自分にできることがないかと考えるようになりました。 そこで、SNSを使った情報発信の担当を希望し、自ら投稿内容の企画や撮影、発信までを担当しました。結果として来場者数が前年より2割増え、実行委員会からも感謝の言葉をいただきました。 この経験から、課題を見つけたら行動する姿勢が身につきました。 |
《解説》
自分から機会を見つけ、主体的に行動したエピソードがあると説得力が増します。特に「何を感じてどう動いたか」を丁寧に描写することが、読み手の共感につながるポイントです。
自己PRは「強み」と「長所」の違いを理解して作成しよう!

就活において「強み」と「長所」の違いを正しく理解することは、効果的な自己PRを行うための第一歩です。強みとは、目的を持って発揮される能力であり、長所は人柄や性格的な良さを指します。
自己PRでは企業が求める人物像にマッチした「強み」を示すことで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
具体的な強み・長所の一覧や例文を参考に、自分の魅力を客観的に分析し、的確に表現する準備が重要です。
もし強みや長所が思いつかない場合は、自己分析や周囲の意見を取り入れることが効果的です。論理的かつ具体的なエピソードを用いた自己PRを心がけましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。