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医療業界の志望動機の書き方|書くコツや例文も紹介

医療業界に興味があるけれど、志望動機の書き方がわからないという方いますよね。特に医学部や薬学部ではない方は、書き方に悩んでいる人も多いでしょう。

医療業界で働く意欲を強くアピールするためには、説得力のある志望動機を準備することが大切です。

そこで、本記事では、志望動機の書き方や医療業界に向いている人物像について解説します。皆さんの就職活動の参考にしてください。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

医療業界の職種と業務内容とは

医療業界には様々な企業が存在し、それぞれの業務内容や果たす役割も大きく異なっています。まずは、医療分野にはどのような種類の仕事があるのか、しっかりと理解しておくことが重要です。

ここでは、医療業界の主要な職種と業務内容について紹介します。

  1. 病院・クリニックの業務内容
  2. 製薬会社の業務内容
  3. MR(医薬情報担当者)の業務内容
  4. 医療機器メーカーの業務内容


①病院・クリニックの業務内容

まずは、「病院」と「クリニック」での仕事です。どちらも病気や怪我の治療、手術、検査などを行う場所ですが、それぞれ異なる特徴があります。

病院は、医師や看護師だけでなく、医療事務、薬剤師、放射線技師など、さまざまな専門職が働いており、規模が大きく、入院を受け入れる患者さんが多いのが特徴です。

一方クリニックは、外来患者の診療を中心に行い、規模が小さいため、患者さんとのコミュニケーションが密で、アットホームな雰囲気の傾向があります。

②製薬会社の業務内容

製薬会社は、医師が処方したり治療に使用したりする薬の開発が主な業務です。

薬の開発や生産には厳格な法的規制があります。製薬会社は、これらの規制に則り業務を進めることが必須とされているでしょう。

また、製薬会社で研究や開発に携わるためには、医学や薬学、生物学、化学などの専門知識が必要です。責任や正確さが非常に重視され、やりがいのある仕事でしょう。

③MR(医薬情報担当者)の業務内容

MR(医薬情報担当者)は、製薬会社に所属し、医療従事者に対して自社が製造した医薬品情報を提供することが主な業務です。

具体的には、医療従事者に対して、自社の医薬品に関する情報を提供したり、社の医薬品を広め、認知度を高めるために活動したりします。

MRは医療従事者との信頼関係を築くため、ある程度の医療知識が求められますよ。また、MRになるには、営業スキルとコミュニケーション能力が重要です。

④医療機器メーカーの業務内容

医療機器メーカーの主な業務内容は、医療機関で使用される検査機器(例:CTスキャン装置)や注射針、ガーゼなどの消耗品を製造・提供することです。

医療機器メーカーは製造担当と営業担当に分かれています。製造担当は、医療機器を扱うにあたり、精密で高度な技術を要するため、専門知識と注意力が必要です。

営業担当は医療機関や病院に製品を提案・販売します。専門知識は必須ではありませんが、コミュニケーション能力が必要でしょう。

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医療業界に向いている人の3つの特徴

ここでは、医療業界で働くのに向いている人の特徴を3つ紹介します。皆さんの適性を考える参考にしてください。

  1. 責任感が強く慎重な人
  2. 人を思いやり助けたいという気持ちが強い人
  3. 冷静に判断できる人

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①責任感が強く慎重な人

責任感が強いことは、医療業界で働く上で欠かせない要素となります。医療業界は人々の命や健康に直接関わるため、慎重さと責任を持って行動することが求められるでしょう。

例えば、薬剤師は正確な薬の調剤を行い、患者さんに適切な薬を提供します。誤った処方や誤った薬の提供は大きなリスクです。

医療業界で働く人は、常に慎重で責任感を持ち、患者さんの健康と安全を第一に考えることが求められます。

②人を思いやり助けたいという気持ちが強い人

人々を助けたいという意欲は、医療業界で働く上で非常に重要です。この業界では、患者さんの苦しみや悩み、痛みを目の当たりにすることが多いため、共感と思いやりを持つことが求められます。

医療従事者の役割は、患者さんの健康をサポートすることです。そのために、独りよがりの気遣いではなく、患者さんの立場に立って考え、適切なアプローチを取ることが大切でしょう。

思いやりや他者の立場に立てる人は、医療業界に向いていますよ。

③冷静に判断できる人

冷静に判断できる人は、医療業界で特に重要です。この業界では、人々の命に直接関わる職種が多いため、患者さんを第一に考えて冷静に行動できることが求められます。

例えば、医師は緊急時にも冷静に診断や治療を行わなければいけません。看護師も同様で、急変した患者さんに対して迅速かつ冷静に対応することが求められます。

冷静に対応できる人は、どのような状況下でも最善の判断を下し、患者さんの安全と健康を守ることができるでしょう。

医療業界の志望動機の考え方3ステップ

医療の世界で活躍したいという熱意を、どのように伝えればいいのか悩んでいる方も多いかもしれません。面接官に「この人は我が社に必要な人材だ」と思われる志望動機を作ることが大切です。

医療業界への志望動機を考える時は、以下の3つのステップを意識すると、より説得力のある内容になるでしょう。それぞれのポイントをしっかり押さえて、自分らしさを表現してみましょう。

  1. なぜ医療業界に興味を持ったのか
  2. なぜその企業に志望するのか
  3. 入社したらどのように活躍したいか

①なぜ医療業界に興味を持ったのか

医療業界への志望動機を考える際、まず大切なのは「なぜこの業界に興味を持ったのか」という点です。単に「興味がある」だけでは説得力に欠けます。

医療の世界でしか味わえない経験や、人の命や健康に関わる仕事の魅力を具体的に語ることが重要です。例えば、身近な人の病気や自分自身の入院経験など、個人的なエピソードを交えると説得力が増します。

医療業界への熱い思いやつながりを、面接官に伝わるように表現しましょう。

②なぜその企業に志望するのか

数ある企業の中から、なぜこの企業を選んだのかをはっきりと伝えるようにしましょう。面接官に対して良い印象を残すためには、医療業界への興味だけでは足りないません。

例えば、製薬会社であれば主力の医薬品名を出して、医療機関に売り込みたいといった熱意を伝えると良いですよ。

その企業にどうしても入りたいという熱意を伝え、競合他社との差別化を行いましょう。そのためには、企業方針や実際の事業展開など、企業分析を徹底することが重要です。

③入社したらどのように活躍したいか

入社後のビジョンを伝えることで、志望度の高さをアピールできます。面接官に、自社で活躍してほしいと思ってもらうために、具体的な根拠とともに貢献できることを示しましょう。

例えば、大学で学んだ医療知識を活かし、製薬会社や医療機器メーカーの営業として、医療従事者に適切な情報を提供したい、のように具体的な経験を根拠にすると内容に説得力を持たせられます。

また、医療知識がない場合でも、「自身のコミュニケーション能力を活かし医師と患者の橋渡し役となり、医療従事者と患者どちらにも貢献したい」と、自身の強みを結び付けると良いでしょう。

医療業界の志望動機を書く時のポイント3つ

ここでは、医療業界の志望理由を書く際のポイントを3つ紹介します。説得力があり、志望意欲が伝わる志望動機を作りましょう。

  1. 結論ファーストで書く
  2. 具体的な経験やエピソードを書く
  3. 医療業界以外でも該当することは書かない

①結論ファーストで書く

志望動機を書く際にまず大切なのは、結論から述べることです。なぜ志望したのかを簡潔に伝えてから、理由やエピソードを展開していきましょう。

結論→理由の順序で書くと、読み手に内容が伝わりやすいです。逆に、結論を後回しにすると、読み手に読みずらさを感じさせてしまいます。

そこで、おすすめなのがPREP法という構成です。「結論→理由→具体例→結論」の順で書くことで、伝えたいことがしっかりと相手に届く文章が作れます。この方法を意識して志望動機を書いてみてくださいね。

②具体的な経験やエピソードを書く

医療業界への志望動機をより印象的なものにするために、医療に興味を持ったきっかけや、自分の経験を具体的に盛り込むのがおすすめです。

実体験に基づくエピソードは、説得力が増すとともに、面接官の心に強く響くでしょう。志望する企業の理念や求める人材像にあった経験やエピソードを述べると、志望動機の内容に一貫性がでます。

また、「~した」とやったことをただ述べるのではなく、そのときに思ったことや感情を入れると、説得力のある志望動機になるのでおすすめです。

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③医療業界以外でも該当することは書かない

医療業界への志望動機を書く際は、他の業界にも当てはまるような一般的な内容は避けましょう。「人の役に立ちたい」といった誰もが思いつくような理由では、医療への強い思いが伝わりにくいです。

例えば、製薬会社を志望する場合、他の製薬会社にも当てはまる理由ではなく、その企業ならではの魅力を具体的に述べることが大切ですよ。医療機関や医療機器メーカーも同様で、「なぜこの会社でなければならないのか」を明確に示すことが重要になります。

皆さんの医療業界で働きたいという熱意を、具体的な理由で表現してください。それが、面接官の心に響く志望動機につながるはずです。

【志望職種別8選】医療業界の志望動機例文

医療業界は多岐にわたる職種で構成されており、それぞれに求められる役割やスキル、志望動機の伝え方も異なります。説得力を高めるためには、応募先の職種に即した具体的なアプローチが不可欠です。

ここからは、医療業界の志望動機の例文を、志望職種別に8選ご紹介します。各職種の特性に合わせた志望動機のポイントを理解し、志望動機を適切に表現するためぜひ参考にしてみてくださいね。

  1. 医療・治療系の志望動機
  2. 看護系の志望動機
  3. 検査・訓練系の志望動機
  4. 歯科系の志望動機
  5. 製薬系の志望動機
  6. 医療機器・開発系の志望動機
  7. 医療事務系の志望動機
  8. 営業系(MR含む)の志望動機

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、8つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

志望動機が既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。

①医療・治療系の志望動機

ここでは、医療・治療系職種志望の方向けの、患者に寄り添う姿勢をアピールする志望動機を添削しています。

医療現場での原体験から動機を語る際は、職種との関連性を明確にし、誰にどう貢献したいのかを具体的に示すことが重要です。

医療・治療系の志望動機
【結論】
私は、患者一人ひとりに寄り添いながら心身の回復を支えたいと考え、貴院を志望しています。相手の立場に立ち、信頼関係を築くことを大切にしたいという思いが根底にあります。医師として、診療の質だけでなく、患者様との信頼関係を築く姿勢を持ち続けることで、治療への意欲や安心感にもつなげたいと考えております。
添削コメント|抽象的な価値観の表現だったため、「医師として何を重視するか」を明確にしました。「信頼関係」というキーワードを活かしながらも、診療・治療との関連を加えて説得力を持たせています。
【根拠となるエピソード】
高校時代、祖父が長期入院した際に、担当の医療スタッフの方々が丁寧に接してくださった姿を見て、医療の現場に深い関心を抱きました。特に、祖父の話をよく聞いてくれる看護師の方の姿勢に感銘を受けました。治療に携わっていた医師が祖父の訴えに真摯に耳を傾け、細やかな説明を行っていた姿勢に強く心を打たれました。
添削コメント|看護師への感動は共感しやすい内容ですが、「治療に関わる職種を目指す」という前提とズレがありました。医療・治療系を志望する場合、医師など治療職の具体的な言動を挙げたほうが動機としての説得力が増します。
【エピソード詳細】
祖父は当初、体の痛みだけでなく精神的にも不安を抱えていましたが、看護師の方がこまめに声をかけてくださったことで表情が明るくなり、医師の方が毎回丁寧に状態を確認しながら説明を重ねたことで、祖父の不安は次第に和らぎ、リハビリにも前向きに取り組むようになりました。その様子を間近で見たことで、「人の心に寄り添う医療」の重要性を実感しました。こうした医師の姿勢を間近で見たことで、治療を通じて患者様に安心を届けられる医療職に強く惹かれるようになりました。
添削コメント|この段落も元は看護職寄りの描写となっており、治療職を目指すには違和感がありました。より職種に沿った描写に修正することで、就活生自身の方向性と体験が一致し、志望動機としての信頼性が高まります。
【志望先を選んだ理由】
貴院は地域に根ざした医療を大切にしており、患者様との対話を重視している点に共感しました。患者様が安心して治療に臨める環境づくりに力を入れている点に惹かれました。また、貴院の取り組む包括的なチーム医療の中で、治療を担う立場として患者様に寄り添えることに魅力を感じ、志望いたしました。
添削コメント|「安心して治療に臨める環境」はどの病院にも当てはまる表現で、志望先を選んだ理由としては弱いです。代わりに「チーム医療」や「治療を担う立場」という貴院ならではの強みと自分の役割への志向を結びつけることで、説得力を持たせました。
【入職後】
入職後は、学んできた知識を活かしつつ、患者様の不安に寄り添い、信頼される医療人として成長していきたいです。一人ひとりの症状や背景に応じた丁寧な治療を心がけ、患者様とご家族に安心を届けられる存在を目指します。
添削コメント|元の文は、意欲を伝えるには抽象的かつ汎用的な表現だったため、「一人ひとりの症状や背景に応じた治療」「患者様とご家族に安心を届ける存在」など具体的な言い回しに変更し、志望する職種との整合性と説得力を高めました。

【NGポイント】
当初の例文では、志望職種との関係が不明確な表現が多く、特に看護職のようなエピソードが医療系志望と食い違っていました。また、病院選びの理由も抽象的で、どの医療機関にも当てはまる内容になっていた点が課題でした。

【添削内容】
志望職種ならではの特徴を意識し、エピソードを看護師から医師に置き換えることで整合性を持たせました。さらに、志望先の特徴である「チーム医療」と志望者の思いを結びつけ、理解と志望度の高さを明示しました。

【どう変わった?】
志望動機の中に職種と一致した具体的エピソードが加わったことで説得力が増し、読み手が納得しやすい構成になりました。病院の方針と学生の価値観が一致していることが伝わり、志望度の高さと適性が評価されやすくなったでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・志望職種とエピソードの関連性を意識する
・志望先ならではの特徴に触れる
・志望先の方針と自分の価値観との接点を示す

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②看護系の志望動機

ここでは、看護系職種志望の方向けの、チーム医療に貢献したいという意欲をアピールする志望動機を添削しています。

看護師としての将来像と志望先の特徴が結びついているか、そしてエピソードが具体性を持って根拠として機能しているかがポイントです。

看護系の志望動機
【結論】
私は、患者様に寄り添いながらチームの一員として医療に貢献できる看護師になりたいと考えております。中でも貴院が掲げる「チーム医療による全人的なケアの実現」という理念に強く共感し、そこに自分の目指す姿が重なると感じ志望いたしました
添削コメント|元の文章は簡潔に「看護師を志望している」ことを伝えていますが、より貴院への志望意欲を示すため追記しました。病院の理念に自分の目指す看護師像を結びつけることで、志望度の高さと適合性が伝わる表現に改善しています。
【根拠となるエピソード】
高校時代に祖母が入院した際、看護師の方々が常に笑顔で接し、不安そうな祖母の表情を和らげていた姿が印象に残っています。祖母が安心したように微笑んでいたのを見たとき、看護師の方の接し方一つで患者様の心も軽くなるのだと感じました。
添削コメント|「印象に残っています」は感情にとどまる曖昧表現です。祖母の笑顔など具体的な描写を加えることで、出来事がよりリアルに伝わり、読んだ側の印象に残るエピソードとなります。
【エピソード詳細】
面会に訪れるたびに、看護師が病状だけでなく、日々の小さな変化まで丁寧に説明してくれることで、家族としても安心感を得られました。家族としても不安を抱える中で、私たちの目線に立って説明してくれたことが心強く、医療の現場での信頼関係の大切さを実感しました。そのときに、「知識や技術だけでなく、思いやりのある関わりが患者様や家族にとって大きな支えになる」と強く感じ、私もそのような存在になりたいと思うようになりました。
添削コメント|「安心感を得られました」は抽象的で伝わりにくく、医療現場で何がどう安心につながったのかが読み手に届きません。背景にある行動や感情を描写することで、説得力が増しました。
【志望先を選んだ理由】
貴院では、チーム医療を重視し、職種を越えた連携を通じて患者様中心の医療を実践されている点に惹かれました。看護師として、医師やリハビリスタッフなどと協力しながら、より良い医療環境をつくっていきたいと考えています。実際に、カンファレンスや情報共有を通じて職種間で密に連携を取る貴院でこそ、看護師として積極的にチームに関わり、患者様にとって最善のケアを提供したいと考えております。
添削コメント|「より良い医療環境をつくっていきたい」は抽象的すぎるため、貴院の具体的な取り組み(例:カンファレンスや情報共有)を挙げて納得感を高めました。病院の特性と志望者の意欲がつながる構成に修正しています。
【入職後】
入職後は、基本的な看護技術を着実に身につけるとともに、コミュニケーション力を高め、患者様に信頼される看護師を目指します多職種との情報共有や患者様の思いをくみ取る対話力を意識し、チーム医療の中でも信頼される看護師を目指して努力していきたいです
添削コメント|「コミュニケーション力」や「信頼される看護師」は曖昧な印象になりやすい表現です。チーム医療という文脈の中で、どんなスキルをどう伸ばしていくのかを具体化することで、入社後の成長意欲と適性が明確に伝わる構成に改善しました。

【NGポイント】
志望動機全体が抽象的で、どの医療機関にも使えるような表現にとどまっていました。特に「惹かれました」「安心感を得られました」などの感情だけで終わる語句が多く、説得力に欠けていた点が評価を下げていました。

【添削内容】
表面的な感情表現に具体的な行動や背景を追加し、印象や思いに説得力を持たせました。また、病院の理念や特徴に自分の志向を結びつけることで、志望先との一貫性を意識して全体を再構成しました。

【どう変わった?】
看護師としての将来像が明確になり、それを支える動機やエピソードも具体性を持つことで、読み手に納得感を与える内容に改善されました。採用側から見ても「自院で活躍しそうな人物像」がイメージできる構成になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・感情だけでなくそう感じた背景も描写する
・「なぜ貴院なのか」を納得感のある文章で示す
・入職後の目標を具体化して示す

③検査・訓練系の志望動機

ここでは、臨床検査技師を目指す学生が、自身の体験を通して志望職種への関心を深めた流れを伝える志望動機例文を添削しました。

検査系職種の志望動機では、単に「役に立ちたい」ではなく、どんな経験から何を感じ、どう活かしたいかまで一貫して示すことが大切です。

検査・訓練系の志望動機
【結論】
私は、医療の現場において「見えない支援」を担う臨床検査技師として、専門性を高めながら患者さんの回復に貢献したいと考えております。
添削コメント|志望職種への意欲と役割理解が端的に示されており、非常に良い書き出しです。また、医師や看護師など直接的に支える職種と区別し、医療業界の裏方で専門性を発揮したいという姿勢を伝えています。
【根拠となるエピソード】
大学2年時に家族が体調を崩し、複数の検査を受けていました。その際、迅速で正確な検査結果が治療方針の決定に大きく影響していることを知り検査の結果が医師の判断を支え、適切な治療がすぐに始まったことにより、安心して家族を見守れた体験を通して、検査の重要性を実感しました。
添削コメント|表現を変え、本人の実体験を通して検査の意義を体感したことを具体的に示しました。本人の目線に寄り添いながらも、「なぜそれが印象に残ったか」を補足し、説得力を高めています。
【エピソード詳細】
特に印象的だったのは、検査結果がすぐに医師へ共有され、早期の治療開始につながった点です医師が迅速に治療方針を決められたことで、家族の容体が安定した点です直接患者と関わる機会は少なくても表に出ることは少なくても、臨床検査技師の仕事が確実に命を支えていると感じ、自分もその一員になりたいと思いました。
添削コメント|「早期の治療開始」という抽象的な表現を避け、実際の状況変化(容体の安定)に置き換えて具体性を強化しました。また、「直接関わる機会が少ない」=「やりがいが薄い」という誤解を避けるために、ポジティブな言い換えで表現を修正しています。
【志望先を選んだ理由】
貴院では、精度の高い検査を重視するとともに、チーム医療の一員としての技師の関わりを大切にされている点に共感しました。検査結果だけでなく、患者様への配慮も求められる環境で、自身を高めたいと考えています私も、検査の技術力だけでなく、患者様に寄り添う姿勢も磨きながら、チーム全体の信頼に応えられる技師を目指したいと思いました
添削コメント|「自身を高めたい」では抽象的な印象になるため、「何を」「どう」高めたいかを明確にすることで、成長意欲と具体的なビジョンが伝わるようになります。
【入職後】
入職後は、正確かつ迅速な検査を提供することはもちろん、新しい知識の習得にも積極的に取り組み、信頼される検査技師を目指します日々の業務を通じて技術力と判断力を磨き、将来的には後輩の指導にも関われるような信頼される検査技師を目指します
添削コメント|「新しい知識の習得」だけでは抽象的で評価に結びつきにくいため、「業務を通じた成長」と「中長期的な活躍イメージ(後輩指導)」を明確にしました。主体性と将来性を示すことで、志望度の高さと職業理解の深さを補強しています。

【NGポイント】
全体的に他の志望者との差をつけにくい表現が多く、個人の経験や視点が伝わりづらい状態でした。特に「自信を高めたい」といった言葉に具体的な行動や背景が乏しく、志望意欲が測りにくい内容になっていました。

【添削内容】
抽象的な記述や一般論に偏っていた部分を削除・言い換えし、本人が感じたことや現場での体験をベースにした描写に修正しました。あわせて、志望先の特徴を具体的に言及し、単なる憧れではなく理解に基づいた志望動機として構成しました。

【どう変わった?】
結果として、本人の体験に根差したリアルな動機と、職種・志望先への深い理解が伝わる構成になりました。「なぜこの仕事を選び、この職場で働きたいのか」が明確になり、納得感のある志望動機として高く評価される内容です。

【今回の志望動機のコツ】
・一般論ではなく原体験をアピールする
・どの点で志望職種に惹かれたのかを明確に示す
・ネガティブな印象を与える表現を減らす

④歯科系の志望動機

ここでは、歯科衛生士志望の方を想定した、高齢者支援というテーマに焦点を当てた志望動機を添削しています。

歯科衛生士を志望する際には、「誰に、どう貢献したいのか」を明確にすることが大切です。また、業務理解と地域密着の姿勢をセットで伝えましょう

歯科系の志望動機
【結論】
私は、患者さま一人ひとりに寄り添い、口腔の健康を支える歯科衛生士として、地域医療に貢献したいと考えています。 高齢化が進む地域社会の中で、予防歯科や口腔ケアを通じて高齢者の方の自立支援に貢献したいと考えております。
添削コメント|「地域医療に貢献したい」という表現は抽象的で、他の就活生と差別化しにくく、志望理由の意図が伝わりづらくなります。「予防歯科」「高齢者の自立支援」など具体的な文脈を示すことで、医療業界・歯科衛生士としての視点が明確にしました。
【根拠となるエピソード】
高校時代、祖母が通っていた歯科医院で、歯科衛生士の方が優しく声をかけながら処置をしている姿を見たことがきっかけでした。 治療中の不安を和らげるよう丁寧に接している姿を見たことが、医療職への関心を持つきっかけでした。その姿が祖母にとって安心感となり、歯科医院に通うことへの抵抗が減っていったの「歯科衛生士の関わり方一つで、患者さんの心理的ハードルも下げられる」と感じたことを覚えています。
添削コメント|元の文は「優しく声をかけた」という主観的な感想で終わっており、職種への理解が伝わりにくい点が課題でした。改善文では、対象への行動の影響を具体化し、医療職としての視点・関心の芽生えが明確に伝わるようになっています。
【エピソード詳細】
当時は歯の治療が怖いと感じていた私も、祖母の変化を通じて「歯科医療は身体だけでなく気持ちにも寄り添う仕事だ」と感じるようになり、自然とこの道を志すようになりました。 「歯科医療は、身体の治療だけでなく患者の安心を支える役割も担う仕事だ」と実感し、患者様の不安に寄り添える存在になりたいと思うようになりました。
添削コメント|「自然とこの道を志すようになった」という表現では主体性が感じられず、志望動機として弱い印象を与えます。改善文では、気づきから自らの目指す姿まで論理的につなげることで、志望の一貫性と行動意欲をアピールしています。
【志望先を選んだ理由】
貴院が地域の高齢者支援に力を入れており、訪問診療なども積極的に行っている点に共感しました。歯の健康を守ることで生活の質を支えるという姿勢に惹かれました。 特に、訪問診療を通じて通院が困難な方にも継続的な口腔ケアを提供している点に感銘を受け、自分も現場で支える一員として貢献したいと感じました。
添削コメント|企業の理念に共感したというだけでは説得力が弱くなります。改善後の文では、実際の取り組みに言及し、自身の志望理由と企業の特徴がつながっている点を明示。企業理解の深さと具体的な志望理由を両立しています。
【入職後】
入職後は、正しい知識と丁寧な対応を大切にしながら、患者さまが安心して通える存在となれるよう努めてまいります。 訪問診療や予防指導の場面でも信頼を築けるよう、専門知識の習得と日々のコミュニケーション力向上に努め、地域に根ざした歯科衛生士を目指します。
添削コメント|「安心して通える存在」という表現では意欲が見えても、実際の行動や目標が曖昧です。改善後は「訪問診療」「予防指導」「信頼構築」など具体的な業務と成長目標を示し、実践力と将来性を印象づけています。

【NGポイント】
エピソードと歯科衛生士という志望職種との接点が明確になっておらず、応募者本人の考えや行動が十分に伝わっていませんでした。また、志望先に熱意や具体性が伝わりづらく、差別化にも欠けていた点が課題でした。

【添削内容】
すべての段落において、「誰に・どのように・なぜ」という視点を補い、経験と志望動機を一貫させるよう修正しました。エピソードでは行動と気づきを明確化し、志望先の選定理由も具体的な取り組みと結びつけました。

【どう変わった?】
志望動機に具体性が加わり、職種理解としっかりリンクする内容になりました。志望先の方向性を理解した上でどのように貢献できるのかが明確に見えるようになり、選考上もプラスに評価されやすくなっています。

【今回の志望動機のコツ】
・「志望職種だからこそできること」に言及する
・志望先にどう貢献できるのか明確に示す
・具体的な行動と共に成長意欲を示す

⑤製薬系の志望動機

ここでは、医薬品の開発職志望の方を想定した、高齢者支援というテーマに焦点を当てた志望動機を添削しています。

医薬品に対する社会的意義や影響を具体的に捉え、自分がどのような視点や経験からその業界に関心を持ったのかを明示することが重要です。

製薬系の志望動機
【結論】
私は、多くの人の生活を根本から支える 一人ひとりの患者さんの生活の質を高める新薬開発に携わり、医療の可能性を広げる仕事がしたいと考え、貴社を志望しています。
添削コメント|「多くの人の生活を支える」という表現はスケールが大きく抽象的です。業界・職種への志望理由としては、より具体的な対象や影響範囲を明示する方が説得力が増します。今回の修正では「患者さんのQOL」に焦点を当て、テーマ性とも合致する内容にしました。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、高校時代に難病を患った友人が、新薬のおかげで症状が安定し、日常生活を送れるようになったことです。 治療が困難な中で、新しく登場した薬により症状が安定し、学校にも通えるようになった姿を間近で見たことです。
添削コメント|「新薬のおかげで~」という表現は漠然としており、志望動機の根拠としては弱くなりがちです。今回は薬の効果と変化の様子を具体的に描写し、自身の原体験としての説得力を高めるよう修正しました。
【エピソード詳細】
当時、治療法が限られていた中で、医師から処方された新しい薬が友人の容体を大きく改善させた姿を見て、薬の力の大きさと、患者本人だけでなく周囲の人の希望にもつながることを実感しました。 その影響が本人だけでなく、支える家族や友人の安心感にもつながっていたことに強く心を動かされました。
添削コメント|「希望につながる」は抽象的な表現なので、「周囲の支えにまでつながった」という事実に基づいた観察に置き換え、薬の影響力をより具体的に描写しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は難治性疾患に対する新薬開発に注力しており、研究から開発、供給まで一貫して行う体制に魅力を感じました。患者視点を重視した姿勢にも共感し、自分もその一員として貢献したいと考えています。 特に、患者さんの生活背景や治療後の社会復帰まで見据えた製品開発の取り組みに強く共感し、研究と現場をつなぐ存在として貢献したいと考えています。
添削コメント|「姿勢に共感」というフレーズはよくある表現で、具体性に欠けます。修正後は、企業が持つ独自性と自分の目指す方向が合致していることを示すことで、志望動機としての厚みを持たせました。
【入社後】
入社後は、基礎知識の習得に加えて、医療現場のニーズを理解する姿勢を大切にしながら、社会に求められる薬を届けられる人材を目指してまいります。一人でも多くの患者さんにとって有効で安全な薬を届けるため、開発から承認、供給までの一連のプロセスに広く関わり、実行力を高めていきたいです。
添削コメント|「社会に求められる薬を届ける人材」という表現は理想としては適切ですが、抽象度が高く、入社後の具体的なアクションが伝わりにくいです。修正では、製薬業務の流れに言及した文を追記することで、業務理解と意欲の両方を表現しました。

【NGポイント】
抽象的な言い回しが見られ、どの点がきっかけで医薬品開発に携わりたいと感じたのかが伝わらなくなっていました。特に背景や具体性に欠けるため印象がぼやけやすく、志望度や職種理解の深さもアピールしきれていませんでした。

【添削内容】
主に抽象表現を具体化し、エピソードには詳細な状況描写と視点の変化を追加しました。また、企業の特徴に触れた上で、自分がどう貢献できるのかを言語化し、「なぜこの企業か」「どう働きたいか」が明確になるよう調整しました。

【どう変わった?】
経験から得た学びが具体化され、企業との接点が明確になったことで、実際にその企業で働く姿が想像しやすくなりました。企業側から見ても、視野や志向性が業務に合致しており、志望理由に一貫性がある印象を受けるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・医薬品を服用する前後の変化を明確に書く
原体験での具体的な状況描写を意識する
・志望先との接点を明確にする

⑥医療機器・開発系の志望動機

ここでは、医療機器の開発職を志望する学生の志望動機を添削しています。

感情や抽象的な表現に頼らず、体験→関心→行動→企業選び→入社後の展望と、一貫したストーリーを意識しましょう。

医療機器開発系の志望動機
【結論】
私は、医療現場の負担を軽減し、医療機器開発を通してより質の高い医療提供に貢献したいと考えております。中でも現場主導で開発を進め、使用者視点に立った技術革新を実現する製品開発方針に強く共感し、貴社を志望いたしました
添削コメント|「貴社を志望しています」は汎用性が高く、企業ごとの志望理由としては不十分です。改善後は、企業の開発方針と自分の志向との接点を明示することで、志望動機に納得感と独自性が生まれています。
【根拠となるエピソード】
祖父が心疾患を患って入退院を繰り返していた際、医療機器の存在が治療を大きく支えていることを実感しました家庭では困難だった症状の管理や、病院での治療を機器が補っている様子を見て、医療機器の役割の大きさを知りました
添削コメント|「医療機器の存在が治療を大きく支えると実感」は抽象的な主観であり、評価されにくいため、「何を見てどの点で感じたのか」を具体的に説明し、納得感とリアリティを強めました。
【エピソード詳細】
入院中、祖父が使用していたペースメーカーやリハビリ機器によって状態が安定し、日常生活を送れるようになった姿を間近で見て、「医療における技術の貢献」に強い関心を持ちました。医療技術の力で生活の質が大きく変わることを実感し、自分も将来この分野で人の役に立ちたいと考えるようになりました。その経験をきっかけに、生体工学を専攻し、大学では医療機器の基礎知識や設計について学んでいます。
添削コメント|元の文章での「関心を持ちました」のみでは志望動機に繋がるエピソードとしての深さが伝わらないため、「自分も将来関わりたいと思った」という意志の変化を明示し、ストーリーに説得力をもたせました。
【企業を選んだ理由】
貴社は現場の声を反映した製品開発に力を入れており、使う人の目線に立った技術革新を行っている点に魅力を感じました製品として、内視鏡や超音波診断装置といった現場で高評価を得ています。医療機器を多数展開しており、それらの開発プロセスにおける現場ニーズの反映力に大きな魅力を感じました
添削コメント|「技術革新に魅力」では曖昧で、他社と比較できません。改善後は具体的な製品や取り組みを挙げることで企業理解の深さが伝わり、志望理由として説得力を増しています。
【入社後】
入社後は、大学で培った知識を活かしつつ、現場の声に耳を傾けながら医療従事者の操作性や患者さんの負担を意識した設計提案を行いながら、安全性と使いやすさを両立した医療機器の開発に貢献したいと考えています。
添削コメント|「現場の声に耳を傾ける」は曖昧な表現で、実際にどう動くのかが見えません。改善案では、「操作性」「設計提案」などの具体行動を明示することで、開発職としての自覚と具体性を加えています。

【NGポイント】
エピソードの背景や企業選びの理由などを中心に汎用的表現が見られ、企業にとっては評価の決め手に欠ける志望動機になっていました。入社後の目標でも具体性が不足していたことで、貢献意欲が伝わりづらくなっていました。

【添削内容】
志望理由やエピソードに具体的な描写や行動を加え、主観的な言い回しを客観性のある表現に修正しました。入社後の展望についても抽象表現を避け、職種らしい視点で再構築しました。

【どう変わった?】
志望動機全体の流れが整理され、読んだ採用担当者が「なぜ医療機器開発なのか」「なぜこの企業なのか」「どんな貢献を目指すのか」を一読で理解できる構成に変わりました。実際の職種理解や貢献意欲が感じられる文章に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・「体験→関心→行動の流れを明確にする
・他社と差別化している志望先の特徴に触れる
・抽象的な表現をなるべく減らす

⑦医療事務系の志望動機

ここでは、医療事務職を志望する学生の志望動機を添削しています。

医療事務職を志望する際には、「なぜ医療を支えたいのか」「なぜその医療機関なのか」「どのように貢献できるのか」という3点が伝わることが大切です。

医療事務系の志望動機
【結論】
私は、医療現場を支える医療事務として、患者さんと医療スタッフの橋渡しとなる存在正確な受付対応や情報管理を通じて、円滑な診療体制を支える存在を目指したいと考えています。
添削コメント|「橋渡しとなる存在」は抽象的であり、医療事務の具体的な役割が伝わりません。採用担当は職種理解の深さを重視するため、「受付対応」「情報管理」などの具体業務を示し、職務適性を伝える文章に修正しました。
【根拠となるエピソード】
高校時代、祖母が入院した際、受付の方が親身に対応してくださったことが強く印象に残りました不安げな私たち家族に対して、受付の方が書類の書き方や受付手順を一つひとつ丁寧に説明してくださり、安心して対応できた経験が心に残っています
添削コメント|「どの点が印象に残ったのか」が曖昧で、エピソードの再現性や説得力に欠けてしまいます。修正では当時の状況を説明する文章を加え、具体的に何がどう影響したのかを描写しました。
【エピソード詳細】
慣れない病院の手続きや不安な気持ちに寄り添いながら、丁寧に説明してくださったその姿を見て、「自分も誰かを支える立場になりたい」と思うようになりましたその際に、目の前の不安を一つずつ解消していく受付の方の姿に強く惹かれ、自分も医療の現場を支える立場として、患者さんを支えたいという気持ちが芽生えました。その経験から、医療事務という仕事に関心を持ち、大学では医療制度や医療関連法規について学びを深めてきました。
添削コメント|抽象的な動機づけでは伝わらないため、なぜその体験がきっかけになったのかを行動レベルで具体化しました。医療業界志望の文章では、「体験→共感→志望」への自然な流れが非常に重視されます。
【志望先を選んだ理由】
貴院は地域に根ざした医療を提供されており地域包括ケアや在宅医療にも積極的に取り組まれており、患者さんとの距離が近い点に魅力を感じています。また、研修制度も整っており、未経験でも安心して成長できる環境だと感じました段階的な教育体制や先輩方のOJTサポート体制が整っている点も、未経験から専門性を高められる環境だと感じ、志望の決め手となりました
添削コメント|「地域に根ざす」「研修制度が整っている」は定型的な表現で、企業ごとの違いが見えづらくなります。企業研究の成果を活かし、特色ある事業内容や教育制度を具体的に示すことで、「なぜこの医療機関を選ぶのか」に説得力を持たせました。
【入職後】
入職後は、事務処理の正確さとスピードを磨き、安心して通っていただける窓口対応を心がけ患者さんが不安なく受付や会計を済ませられるよう明るく正確な応対を心がけ、医療チームの一員として現場を支えていきたいです。
添削コメント|「安心して通っていただける対応」は抽象的すぎて、具体的にどのように患者と接するかが見えてきません。「受付や会計」「明るく正確な応対」など具体的に言語化することで、行動ベースでの貢献意欲を示せました。

【NGポイント】
エピソードでの状況描写が曖昧になっており、医療事務職の業務理解や志望理由が曖昧になっていました。また、企業に対する志望理由が他社でも通用する内容で、差別化が不十分でした。

【添削内容】
感情的・抽象的な表現を削り、実体験や行動ベースの描写へと置き換えました。特に、受付業務の印象や学んだ内容、企業研究の成果を具体的に言語化することで、文章に説得力と個性を加えました。

【どう変わった?】
業務への理解や志望理由の根拠が明確になったことで、企業視点では「仕事内容を理解したうえで志望している」「自社を選ぶ理由が具体的」と判断されやすくなり、評価される内容に変化しました。

【今回の志望動機のコツ】
・志望先でどのように成長するか具体的に示す
・行動ベースで貢献意欲をアピールする
・医療事務職志望のきっかけを具体的に書く

⑧営業系(MR含む)の志望動機

ここでは、営業職として医療現場にどう関わりたいかを軸にした志望動機の例文を添削しています。

営業は「支える役割」であることを意識し、感情的な表現だけでなく、行動や状況描写を伴う具体性が重要です。

営業系の志望動機
【結論】
私は、人の命や健康に直接貢献できる人の健康を支える医療の現場において間接的に貢献できる貴社において、営業職として医師や医療現場を支える存在になりたいと考えています。
添削コメント|「営業職」が「命に直接貢献する」というのは職種理解として不正確です。営業職の役割は医療現場の支援であるため、「間接的に貢献する」とすることで、より現実的かつ納得感のある結論にしました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、祖父が長期入院をしていた際、医療機器の提案やサポートを行う営業担当者の姿に触れたことが医師と連携しながら適切な機器を紹介し、家族にも丁寧に対応する営業担当者の姿に感銘を受けたことが、医療業界を志すきっかけとなりました。
添削コメント|「提案やサポートをする営業担当者の姿に触れた」という表現はあいまいで、説得力に欠けます。そこで、何を見てどう感じたのかを明確に示すことで、志望動機に根拠を持たせました。
【エピソード詳細】
当時、祖父の病状に合わせて適切な機器を提案し、迅速な対応を行う姿を見て、営業担当者が医師と連携しながら必要な医療機器を迅速に手配し、祖父の治療が円滑に進んだ場面を目の当たりにし、「医療を陰で支える仕事」の価値を実感しました。患者本人だけでなく、その家族にも安心感を与える仕事に、強く心を動かされました。その際、営業担当者が家族である私たちに対しても丁寧に説明してくださったことが、治療に対する不安を和らげてくれたのを覚えています。
添削コメント|元の文は抽象的・感情的で、具体性に欠けていました。エピソードの中で「どのような支援が行われたのか」「自分がどう感じたか」を描写し、信ぴょう性と説得力を補強しました。
【企業を選んだ理由】
貴社はニーズに即した製品開発と手厚いアフターサポートに定評があり医療現場の声をもとに製品改良を行い、実際の使用者に寄り添ったサポート体制を築いている点に強みがあり、営業職であっても医師や医療従事者と信頼関係を築き、医療の質向上に寄与できる点に魅力を感じました。
添削コメント|従来の文は他社でも使える汎用的な表現で独自性に欠けていました。企業が「現場の声を重視して製品改善に活かしている」という特徴に言及することで、企業研究に基づいた説得力のある文章にしています。
【入社後】
入社後は、製品知識を深め、医師から信頼されるパートナーとなることを目指し、医療現場に必要とされる営業職として貢献していきたいです。目指します。医療現場の課題を丁寧に汲み取り、的確な提案と迅速な対応を通じて、治療環境の向上に貢献できる営業職として貢献したいです。
添削コメント|「必要とされる営業職」は抽象的で、具体的にどのような貢献を想定しているのか不明確でした。修正後は、営業職として求められる姿を「提案力・対応力・課題理解」といった観点から具体的に示しています、

【NGポイント】
抽象的でありきたりな表現が多く、営業職としての具体的な貢献や企業理解が伝わりにくくなっていました。また、「強く心を動かされた」など背景が曖昧なまま感情表現を用いている箇所もあり、説得力に欠ける印象も残りました。

【添削内容】
抽象的なフレーズを削除し、営業職の行動や役割を具体的に示す文に変更しました。さらに、企業理解を深めたうえで独自の特徴を盛り込み、他社ではなくその企業を選んだ理由を補強しました。

【どう変わった?】
営業職としての適性や理解度が明確になり、実体験との結びつきも強まりました。企業視点でも「実際の業務を理解している学生」として評価されやすい内容になったといえるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・なぜ医療業界の営業職なのか明確に伝える
・感情表現にはそう感じた背景をセットで書く
・営業職としてどう貢献したいのか明記する

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医療業界に興味を持ったきっかけを見直して志望動機を考えよう

医療業界の志望動機作成する際は、まずは医療に興味を持ったきっかけを深く掘り下げてみましょう。そこから、なぜ医療の世界で働きたいのか、自分の言葉で説得力のある理由を見つけ出すことが重要です。

「なぜ医療業界でなければならないのか」という問いに、自信を持って答えられるよう準備してください。熱意と真剣さが伝わる志望動機を作り、何度も面接の練習を行いましょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。